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物語の舞台

ローダン共和国は隣国「バロムス帝国」と戦争をしていた。共和国大統領の暗殺と降伏宣言によって長い戦争は集結し、現在でもその爪痕を色濃く残している。ローダン共和国はバロムス帝国の属国となり、今ではバロムス帝国ローダン州となっている。そして現代のローダンは大きな問題を抱えていた。それが戦時中開発された身体強化薬の薬害患者たちだ。防戦を強いられていたかつてのローダン共和国は一人でも多くの帝国兵を倒すために頑丈で強力な兵士を作り上げる為に兵役に志願した青年たちに身体強化薬の投与を施し強力な切り札として戦時中活用していた。しかし戦争が終わり、残された強化兵たちは薬の中毒症状と薬の代償に蝕まれながら死ぬまで隔離することが確約されてしまっている。

用語

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ダウナー

  • 魔力の制御を得意としない人用に作られた抑制剤。魔術の長時間・連続使用を主なトリガーとして引き起こるアドレナリンの過剰分泌によって感覚器官などが暴走を引き起こす場合がある。ダウナーはそのアドレナリンの過剰分泌を抑制することができる錠剤薬で、比較的安価で手に入りやすい代物。

アッパー

  • ダウナーとは正反対にアドレナリンの過剰分泌を意図的に引き起こし、魔力や身体能力を爆発的に高める効果が与える投与剤。投与による代償は大きく、肉体への負荷は勿論、高い中毒性があり一度薬による暴走を引き起こせば身体がアドレナリンの抑制により多くの時間を要するようになりダウナーなどの効果も薄れてしまうとされている。また過剰投与によって痛覚麻痺や躁状態、記憶障害など副作用が起こる。一般的には違法とされており、廃棄領域でさえ高価で取引されており入手困難な代物となっている。

過剰促進(グラトニー)

  • アッパーの過剰摂取によって細胞が爆発的に活性化し、臨界点まで達した異能器官が更に進化しようと異常なまでの成長作用を促してしまい、肉体に変異が起きてしまうという非常に珍しい症状。過去のケースでは変形型能力者の右腕だけが異常に肥大化してしまったなどの事例が挙げられる。

月の巨神

  • 月の裏側のクレーターにこびりつくようくっついている謎の生命体。完全に凍結しているだけでまだ生きていると言われている。山王機関の研究者たちを主軸に何度も調査ロケットが打ち上げられ、その調査を行っているがその全貌は未だ解明できていない。しかし極秘裏に行われた解剖実験から『異能器官』と酷似した内臓器官が見られたことから、異能との関連性は強いとされている。少なくとも地球上ではありえない身体構造・見たこともない器官や細胞などが発見されている。
  • 月の裏側に大きなクレーターをあけた隕石もしくは小惑星の衝突によって月に辿り着いたが何等かのトラブルによって凍結したのではないかと予想されている。

ローダン共和国首都「オネスト」

  • 帝国との激しい戦火に見舞われたローダン領内で唯一残った要塞都市。
  • ローダン最東部に位置し、正方形の高い壁に囲まれた孤高の要塞は帝国軍の侵略によって陥落し旧政府の要人や帝国の駐屯兵、戦火から逃げてきた難民で溢れている。終戦から三年、帝国の属国となったローダンは現在でも首都周辺の三大都市を除くローダン領地は復興の目途は立っていなかった。新政府は遂に首都オネストと周辺三都市を除きそれ以外の街々を『廃棄領域』に指定し、復興支援の計画も頓挫されてしまった。

廃棄領域(スラム)

  • ローダン共和国とバロムス帝国との戦争で大きな被害を被り、新たに設立された新政府によって復興もままならなくなったスラム街。
  • 現在のスラムには『四大父』と呼ばれる人物たちを筆頭に四つの勢力がスラム街を統治し、戦争で住処を失った難民たちと共に生活している。四大父は各々が統治したスラム街を一つの国のように定義しているが、ローダン新政府はそれら新興国家の存在を認めておらず、「廃棄領域」と一括りにして呼称している。
  • 新政府となってから税収が支払えず中央都市オネストから追放された者、戦争の被災者、放浪者、逃亡犯など様々な人々が集まっている。廃棄領域はその劣悪な生活環境なうえ、新政府の目が行き届いていないということから、暴力的思考を持った者が集まりやすく犯罪の温床となってしまっている。ただ飢えに苦しみながらも必死に生き抜く人々とそれを食い物にする者によるカーストが存在したりと治安は決して良いものではない。
  • 復興支援計画を打ち切り自分たちを見捨てたとして政府に強い反感を感じている者が多く、度々オネストにデモ隊が突撃することがある。

カリゴ地区

  • 四大父の一人『セブン・マクリール・カリゴ』が統治する国。四大父の中でも異例の帝国出身者で構成された組織。
  • 廃棄領域北部、かつてはローダンの重要文化財に指定されていた闘技場を中心に黒薔薇の庭園などが広がっている幻想的な風景の多い地域。闘技場の周辺の森には灯が一切ない上に視界の悪い密林という環境であるため、一度迷えば完全に夜の闇に消えてなくなると言われている。この近辺に住む人間は目が非常に発達しており、夜間明かりがなくとも周囲を見渡せるのだという。
  • 年に何度か強力な酸性雨が降るが、密林の木々は酸に強く葉が枯れることはない。
  • 庭園はかつて人類最初の男女たちが住んでいた場所だという説があり、薔薇はかつて真っ白の美しい薔薇だったが禁断の果実を口にするよう諭した蛇の出現により悪意によって薔薇が黒く染まったという言い伝えがある。真偽のほどは不明。
  • 辺境の孤島には、高く強固な壁に囲まれた監獄が存在する。ほぼ無人の区画に設置された孤島に位置し、重犯罪者や過剰促進によって更生の見込みなしと判断された能力者が収容される施設に通ずる巨大な橋とゲートがある。その区画は人々から「地獄へ続く扉(ヘルゲート)」の名で呼ばれ、囚人たちの間ではオネストの壁内収容所から壁外収容所に送られることを「地獄送り」と言う。
  • 能力者を各用途に合わせ派遣する傭兵組合を設立している。

ロクソルス地区

  • 四大父の一人『デネブ・ケルベリオ』が統治する国。
  • 廃棄領地南部、かつての都市が瓦礫と砂塵に変わり果てた都市。街の象徴でもあるガラスで建設されたピラミッド型建造物は戦火を免れ未だ健在している。
  • 廃棄領域の中で比較的治安が良く平和を愛する統治者によって難民への支援も手厚く行われているため、毎日多くの難民が押し寄せている。ケルベリオは四大父の定めた交易上で武器取引を取り仕切っており、平和を口にする一方で武器の製造工場などが多く国内に点在している。工場には働き場を探した難民たちが業務に従事している。

キルヒェンリート地区

  • 四大父の一人『イーサン・アルグニクス』が統治する国。
  • かつてはローダンの鉄道産業の中心地だった名残で巨大な鉄道格納庫とターミナルを中心にスラムが広がり、国内には蜘蛛の巣のように至る所に線路が敷かれている。キルフェンリートから伸びる線路は旧ローダン領地全土に広がっており、鉄道に乗れば他廃棄領域にも簡単にアクセスできる。鉱山に囲まれており多くの難民たちが石炭を中心とした鉱石採掘で日銭を稼いでいる。
  • 新政府には内密に国境線を越えローダン南部のルブルム公国と国交を結んでおり、キルフェンリートは稀少鉱物や人的資源を、ルブルム公国はダウナーを送っており、キルフェンリートは廃棄領域内でのダウナーの流通を仕切っている。

フェルドレヒト地区

  • 四大父の一人『ルツ』が統治する国。
  • 廃棄領域西部、最も発展した都市国家。放棄された集合住宅街に雑多で混沌とした増築を繰り返し形成した階層都市は歪ながらその独特な景観に多くの人々が魅了された。濃霧中でもに浮かび上がるネオン看板が幻想的で不気味な景観を生み出している。
  • フェルドレヒトの住人は都市を統治する組織である「不義者」が信仰する宗教に影響を受けており、マキナを強く嫌う者が多い。不義者の信じる宗教では「炎」は聖なるもので、死後、遺体を聖なる炎で焼かれることで魂は清いままあの世に送られるという風に考えられており、聖なる炎で焼くことのできない金属の肉体は邪の象徴という風潮が強く根付いている。
  • 様々な蒸留酒の名産地としても知られる。

ルべリア公国

  • キルフェンリートを挟んだ対岸にある隣国。遥か昔から小競り合いが絶えない永遠のライバル国。バロムス帝国がローダン共和国に攻め入ったことを受けて、自国もその対象になり兼ねないと戦争の準備を進めている。
  • 敵国領土の一つだが唯一キルフェンリートとは古くから親交を深めている。

バロムス帝国

  • 最先端の機械義肢技術『マキナ』を発明した先進国。ローダンと比べてもその技術力は10年以上も差が開いていると言われている。最近では月の巨人から摘出した異能器官を人間に埋め込むことで非能力者を能力者にするという実験を成功させ、能力者による世界最強の軍隊で全世界を支配下におこうと画策していると陰謀づけられている。
  • かつては王政だったが絶えず続く覇権争いの末、新たに王の座についた「バーソロミュー・D・バロムス」は周辺諸国への侵略を繰り返し帝国領土の拡大を行っていった。人間同士が戦う時代はもう古いと提唱し、自動人形や強化外骨格などの研究開発を推進しており、最近では異能器官を自動人形に埋め込み「異能を操る自動人形」の開発を試みている。



登場人物

カリゴ地区 密林の奥地、能力者の秘密の花園で日々鍛錬を積む傭兵集団

セブルス・マクリール・カリゴ

  • かつて若き日の彼は小国、カリゴ王国の世継ぎであったが、故国カリゴが革命により共和制になった直後、旧バロム王国に併合され、当時まだ王政であったバロム王国からの王族としての扱いをも拒否し、以来王国親衛隊の一人となって戦場を駆けるようになった。
  • 戦いの最中に攻撃の手を緩めつつ相手を追跡するという行為を時折とるが、彼自身にとっては「敵を理解したい」という率直な願望であるが、敵には執拗に追いすがってくる捕食者を想起させる程の強い恐怖を感じさせるものでもあり、戦績とあわせて他国軍の兵士の語り草にもなっていたことがある。
  • 高齢となった現在も剣を取って先陣を切るが、肉体は限界を迎え始めており、帰還の度に酸素供給と高度な治療を必要とするほど疲弊してしまう。
  • 発動型の能力者。剣を無尽蔵に生成できる。能力から『剣聖』の異名で語られている。

ノーマン・ベインハルト

  • 代々カリゴ家に付き従うベインハルト一族の現当主にしてかつてはカリゴの宰相だった。従者としてセブルスの盾となるのはカリゴ宰相時代から変わらず単独で先陣を切るセブルスに随伴し防御姿勢を一切取らないセブルスの盾として付き従っていいたが、アッパーによるドーピングを頻繫に利用しているセブルスについていくほどの体力がノーマンの老体には残っておらず、現在は王の盾の後継者としてアスカ・ウォルシンガムの教育に専念している。
  • また王に内密に国交問題などを解決するための暗躍部隊を昔から持っており、現在もカリゴ復興のために動いている。
  • 発動型の能力者。硬化。

コルト・アッシュバーン

  • ノーマンの暗躍部隊で隊長に任命されている暗殺者。「王の盾」の様にセブルスと共に戦場に現れることはなく、普段はイースチナの中心地でバーのマスターをしている。ノーマンからの指示が入った時だけ出陣し、カリゴ復興の邪魔となる勢力の排除やセブルスやノーマンを狙う勢力の暗殺などを行っている。
  • カリゴ王家との血縁関係はおろか、交友関係もなく、仕事をせず酒を飲み明かすだけの父親と妹を養うために13歳の時に王国警備隊に入隊。その後身体能力を見込まれ、高度な訓練を受けたのち15歳という異例の若さで国王親衛隊になった。若い頃は傲慢な性格だったようで、アコルド撤退戦を指揮していたノーマンを歯に衣着せぬ物言いで痛烈に非難したらしいが、その一件でノーマンに気に入られ一時は親衛隊に入っていた。しかし共和制を望む革命派との戦いで、再起不能寸前の大怪我を負ってしまい生死の境を彷徨った。頭部が著しく損傷しておりコルト本人も死を覚悟していたが、ノーマンがここでコルトを失う訳にはいかないと旧バロム王国の知人に掛け合い当時バロムの最先端技術であったサイボーグ技術『マキナ』によって損傷した頭部を機械に置換し、生還した。その時点で表向きコルト・アッシュバーンは死亡した者となり、親衛隊から暗躍部隊のリーダーとしてノーマンと共に王国の闇を背負う一人となった。
  • 発動型の能力者。人間磁石。

アスカ・ウォルシンガム

  • バロム帝国第八軍団第87空中機動師団トルトニスの団長。階級は准将。赤い甲冑のような装甲と空中での慣性制御を可能とした槍を装備、空中戦を得意としている。赤い揚陸艇で各地を飛び回っている。昨今の自動人形頼みの帝国の戦法を嫌い、自らの部隊を人間だけで構成しているためか「傭兵隊長」と呼ばれることもある。元々が傭兵だからか帝国への忠誠はあまり感じられず、近年の帝国をおかしいと評しており、退役を考えていることを口にしている。カリゴ王家の護衛として帝国より派遣されており、王家との付き合いも長いため同郷の友のように扱われている。
  • ノーマンからは退役後、王の盾として部下共々カリゴに仕えないかと誘われている。
  • 発動型の能力者。増強系統の硬化。

レント・アグナール

  • バロム帝国第八軍団第87空中機動師団トルトニスの隊員。


ロクソルス地区 平和を愛す武器商人

デネブ・ケルベリオ

  • ウェポンディーラー。平和を愛すと言いながら武器を作り続ける。戦争は嫌いだが、自分の作った武器が活躍するのは好きだという。
  • 変形型の能力者。身体の一部を銃にする。血を弾丸に変換する。

ヌァザ・ウル

  • デネブの甥。
  • 発動型の能力者。触ったものを腐らせる。


キルフェンリート地区 装甲列車『ナグルファル』をアジトとする巨大組織

イーサン・アルグニクス

  • ナグルファルの頭領。四大父の一人。
  • 無能力者。

リク・ランズ

  • ナグルファル最強の一画。イーサンよりも強い。大剣使い。怪力。敵組織の装甲列車を素手で止める程の馬鹿力、しょうじき人間か怪しいレベル。
  • 発動型の能力者。人間電池。

イザーク・スポット

  • リクの舎弟。組織の盛り上げ役。リクにボコられて舎弟になった。
  • 発動型の能力者。加速。

フル・アデク

  • ナグルファルのインテリ担当。組織のまとめ役。イーサンの会合などにはフルが同席する。
  • 無能力者。


フェルドレヒト地区 謎に包まれた混沌街の守護者

ルツ

  • 数々の娼館を経営する男。赤いウェーブパーマに金色の瞳、丸サングラスにハンチング帽、赤の袍に黒いロングコートと恰好は胡散臭さが極まっているが、フェルドレヒト内外で非常に広い人脈を持っており至る所に彼の協力者が潜伏している。飄々とした口調や立ち振る舞いや性格からあまり上に立つ人間に見えないが、四大父の一人として風俗関係を仕切っている。
  • フェルドレヒト地区を中心に活動の幅を広げようとしているギャング組織「不義者(ドルグワント)」と浅からぬ因縁があるようで組織の人間が彼の経営する店によく出入りしているところが散見されていた。
  • 変形型の能力者。身体の好きな場所に口を生み出せる。
  • 発動型の能力者。プロメテウスの炎(消えない炎)。

ヘグニ

  • フェルドレヒトを統括するギャング「不義者」のリーダーと目されている人物。無口。怪物のような口が描かれた紙袋を被っている。
  • 発動型の能力者。匂いによる洗脳や感覚麻痺。

レイシー・カーライト

  • フェルドレヒトで一番大きい娼館のオーナー。ヘグニやXIIIと話している様子から不義者の一員と考えられる。
  • 発動型の能力者。氷。

スクリーム

  • 長身瘦躯で黒い長髪。生気の無い無表情さが不気味な男。
  • 変形型の能力者。髪を自在に操る。

XIII

  • スキンヘッド、耳にたくさん開いたピアス、やや褐色。口ひげと低い声がダンディな男性。無口なリーダーに代わって交渉を担当している。読み方はサーティーン。
  • 発動型の能力者。遅延。

ヴィクセン・ディルヘンド

  • ドレッドヘアの黒人。大柄。
  • 異形型の能力者。生まれつき腕が四本ある。

スゥ

  • ヴィクセンについて歩く少女。姉の方。大きなハサミを武器として持ってる。白髪青眼。白いレインコート(フードなし)
  • 異形型の能力者。吸血鬼。

ニア

  • ヴィクセンについて歩く少女。妹の方。チェーンソーを武器として持ってる。白髪赤眼。白いレインコート(フードあり)
  • 異形型の能力者。吸血鬼。


ダイム郵便 廃棄領域唯一の中立存在であり郵便社

ヴィヴィアン

  • 新人配達員。青髪金目の少女。
  • 変形型の能力者。跳躍。

デリコ

  • 西部担当配達員。緑髪金目の青年。新人の教育担当に任命された。
  • 発動型の能力者。自身の血を武器に変形させる。

シャーロット

  • 東部担当配達員。淡い金髪ロングの少女。
  • 異形型の能力者。犬の獣人っぽい。

フレッド

  • 南部担当配達員。銀髪オールバックの青年。
  • 発動型の能力者。水銀を操る。

クリフ

  • 北部担当配達員。オカマ。紫がかったピンクのウェーブヘア。ピンクのルージュ。肩だしファッション。
  • 変形型の能力者。擬態。
最終更新:2022年03月27日 11:31