用語
ネスト
地中の階層都市のこと。地上に近ければ近い程危険が伴うため貧困層が多く、より安全な地下深くに富裕層が暮らしている。各階層間の移動には一定の社会的地位・評価が必要となり、それらを獲得するためには「ロスト作業員」として、ロストでの放射能除去作業や突然変異体狩りや、階層都市内部での都市拡張事業に参加しなければならない。
技術体系はかなり発達しており、都市拡張のための掘削機器はもちろん、より効率良く作業を行えるように人体の機械化なども当たり前に行われいる。
正確な数字は判明していないが、いくつかあるネストの中でも「ローダン・ネスト」だけは他のネストとは一線を画すほどの広大さを有しており、第1から第9までの九つの階層都市を繋いで一つの巨大ネストとなっている。
ロスト
地上のこと。100年以上前の「大厄災」と呼ばれる戦争で使用されたに数々の核兵器によって放射能によって汚染されてしまった大陸。
ロストでの行動には放射能を防ぐマスクや防護服の着用が必須であり、最新鋭の装備を以てしても六時間が限界といわれている。
ハイヴ
空中に広がる鉄の大陸のこと。人類のほとんどが地下深くに逃げた今、住んでいる人間が居るのか、そもそもいつ建てられたのか、誰が何のために建てたのかが一切分からない場所となっており、記録も一切残っていない。下から見上げた様子が蜂の巣のように見えることからハイヴと呼ばれている。
神々が暮らす摩天楼だと唱える者も多く、それを信じる信者たちも一定数存在する。
タール
惑星外から飛来した隕石に付着していたアメーバ的な生物が地上の放射能によって突然変異を起こし生まれた新種の生命体。通常種(α種)は電気を好物とし、電気を生むトーテム周辺に多く群生しているが、動物に寄生し血肉の味を知ってしまった特異種(β種)は動物を宿主として更に遠い地に自身の子を残すようになり、世界各地に繁殖してしまった。このβ種に寄生された動物を「ラヴェジャー」と呼んでいる。
タールは低温環境での活動は可能だが、逆に高温環境下での活動にはめっぽう弱く、炎を嫌う特性がある。トーテムに寄生するα種の除去などには火炎放射器が用いられるが、β種は超高温な熱を纏った武器で宿主の心臓(核)を破壊する必要がある。
黒い粘性の液体のような生命体であることから「タール」と名付けられた。
トーテム
時折ハイヴからロストに飛来する筒のような装置。ネストの有識者の見解ではロストの放射能観測装置だと考えられている。ネストのクリーナーたちはトーテムのスリッドから覗く光の色でその地点の放射能濃度を判別し、トーテムに付着したタールの除去や給電などの簡単なメンテナンスを行っている。
実際のところ詳細な構造や動力原理、何を目的として送り込まれたものかを分からないまま使っている状態となっている。
デストーテム
放射線濃度がトーテムの既定値を越え危険な状態となったことを指すトーテム。既定値を超えた場合スリッドからの光が緑から赤に変わる。
デストーテムの周囲10Km圏内は浄化対象となり、クリーナーたちによる浄化作業を必要とする。しかし10Km圏内では普段のロスト探索で使われる防護服よりさらに強力な防護服・防護マスク・浄化装置を用いなければ命に関わってしまう。
ラヴェジャー
高濃度の放射線に適応し、ロストでも生きていけるように変化した生物で既存の生態系を破壊するものとして、各ネスト政府の指示でハンターによる駆逐が命じられている。
死体は研究材料やハンターたちの武器の素材として高値で取引されることが多く、一攫千金を狙う低所得者がロストに出て死亡するという事故が毎年多発している。
クリーナー
各ネストに所属し、ロストの浄化作業を行う作業員のこと。トーテムの清掃やデストーテム圏内の浄化作業などロストでの作業を中心とする清掃作業員だが、常に死と隣り合わせの仕事。その危険度に比べて支払われる報酬は少なく、派遣される作業員の多くは貧困街に暮らす低所得層であることがほとんどで年間で数千単位の死亡者を出している危険な仕事。
ハンター
ロストに蔓延る突然変異体「ラヴェジャー」を狩ることを生業としている。ラヴェジャーの死骸を持ち帰り、放射能が生物に及ぼす影響などを研究している研究員に渡したり、デストーテムの浄化作業中のクリーナーの護衛などが主な仕事内容。クリーナー同様死と隣り合わせな危険な職場だが、クリーナーに比べ与えられる報酬も多い。しかしハンターになるためには厳しい訓練とロストで生き抜くための力が必要とされ、簡単にはなることは出来ない。
ハンターは主に各ネストに専属で雇われることが多いが、ネストを渡り歩く「ノマド」というハンターも稀に存在する。
追放者
ネストで犯罪を犯し、ロストに追放された人々のこと。
追放されてしまった時点でほぼ死が確定してしまうが、元々ハンターやクリーナーとして活動しロストでの動き方を知る人間であれば、そのままロストで生き延びていく事例がある。追放者の多くは防護服の新調、防護マスクのフィルター交換などを目的にクリーナーやハンターを襲うことがあり、ロストにおけるラヴェジャー以外の危険要素として常々警戒されている。
コレクター
かつてまだ地上に人類の文明が栄えていた頃、大規模な都市が建設されていた地域の地下都市であるアストロなどの大型の都市に多く見られる。旧文明の遺物を収集し、旧文明機器の復元や再現を行う事で過去を研究する謂わば歴史学者のような存在。仕事上、ロストを探索する時間が長期的になりやすい為、ネスト政府から強力な装備を支給されるハンターと兼業する者もいるが、研究に没頭したいというコレクターの多くは護衛としてハンターを雇うことは少なくない。
ワーム
世界最大の脅威。その危険度はタールの比ではなく、タールすらも恐れる巨大生物。特定の巣を持たず常に地中を潜行している。
地下階層都市の都市拡張事業最大の壁であり、時には地上で窮地を打開してくれる救世主となることもある。目を持たない代わりに異常発達した器官によって地下深くでも地上の音を聞き逃さないずば抜けた聴覚を持っている。食物連鎖の頂点であり、惑星外からの侵略者にも物ともしない絶対的な立ち位置とその巨大さからワームを神と崇める宗教も存在している。
かつて地下階層都市の拡張戦争でワームを呼び起こしてしまった都市があったが、一人の男が三枚の丸鋸を搭載した超巨大な大剣を手にワームと渡り合い討伐した記録が残っている。討伐されたワームの死骸から溢れた膨大な生命エネルギーによて地下に新たな生態系が生まれたという話も残っている。ワームを倒すことが出来たのは後にも先にもその男ただ一人だった。
シュガー
最近ネストで出回り始めた違法ドラッグの一種。砂糖のように甘く、若者が好みそうなホップなパッケージで流通していることから名付けられた。中毒性・依存性が非常に高い。
正体は軍用として開発された興奮剤を改良した代物で、服用から数分でアドレナリンの分泌を活性化させ、痛覚を緩和することが出来るもので、まだ人々が地上世界に暮らしていた頃の産物と言われている。戦時中、過剰摂取によって精神疾患を引き起こす事例が多発したため使用と共に販売が禁止されていたという記録が発見されている。
人物
ルティクス・ウォルト・ハーゲンティ
- 名前:ルティクス・ウォルト・ハーゲンティ
- 性別:男性
- 年齢:28
- 出身:ローダン第6ネスト
- イメージCV:加瀬康之
- 人物の詳細
- ルツの愛称で呼ばれている。ディスプレイの搭載されたフルフェイスマスクを装着しており、そこに映し出されるアニメ調のイラストの顔で喜怒哀楽を表現したり、単調な単語を表示してコミュニケーションを図る。ガスマスクとしての機能も有しておりロストでの活動においても問題なく着用できる。
- 自身の背丈と同等の大きなスコップを担いでいる。スコップを長物の武器のように扱う戦闘スタイルを主流にしている。スコップは決して戦闘用に作られたものではなく何処にでも売っている平凡な代物。スコップを武器としている理由はその後の死体処理が楽だからという理由らしい。
- 背中には旧文明の遺跡から発掘された二連式ショットガンを担いでいるが、これを用いて戦っているところを見た者はほとんどいない。本人も飾りだと語っている。
アスカ・ウォルシンガム
- 名前:アスカ・ウォルシンガム
- 性別:女性
- 年齢:42
- 出身:ローダン・ハイヴ9
- イメージCV:田中敦子
- 外見・服装
- 額から目の周りにかけて大きなタトゥーがある。
- 首筋程の長さの黒髪。
- 猫のような鋭さと愛嬌のある目付きをしており、瞳は白磁色。
- 戦闘方法:
- 薙刀や槍のような長物の武器を扱う。槍をポールに見立てポールダンスのように華麗に舞いながら戦うと言った芸当も熟せる。
- 人物の詳細
- ローダンの第9ネストから追放された追放者の一人。
- 過去をあまり語りたがらないが、その卓越した戦闘技術から傭兵や軍役などの戦闘経験があるのは間違いないと言われている。唯一彼女が語った過去の話の中に、「行方不明になった友人を探している」というものがあった。
- 追放者の多くが何らかの罪を犯した罪人であるが、アスカが実際に罪人であるかなどは誰にも分からない。が子供たちに優しく、芯のある性格などからアストロの人々に好かれ信頼されている。
- アスカを本当の子供のように愛し育ててくれた親代わりの老夫婦を殺した男を探している。男はローダン・ハイヴ9で最恐最悪の殺人鬼として知られる大罪人でアスカが追放されるより5年前に既にローダン・ハイヴから追放されており、行方を掴めずにいた。復讐のためクウナの捜索していたがそれを親友の男に邪魔され怒り心頭だったアスカは勢い余って親友に大きな怪我を与えてしまった。親友の男は意識不明の重体となり現在もまだ目覚めていない。殺人未遂としてローダン・ハイヴから追放されたアスカだったが、アストロというネストで似た風貌の男を見たという情報を手に入れ、難民としてアストロに紛れ込みノマドとして活動しながら、男を探すためにあちこちのネストを旅している。
- 関連の強い人物:ナキ / アスカ(同名の親友)
コルト・アッシュバーン
- 名前:コルト・アッシュバーン
- 性別:男性
- 年齢:不明
- 出身:不明
- イメージCV:竹内良太
- 人物の詳細
- 特注品と思われる鬼のような2本の角を持った、硫黄鉱のような淡い金色のマスクを装着し常に顔を隠している。名前と傭兵をしていたこと以外の情報がほとんどない謎の男として知られている。年齢も判明していないが、周囲の人間の態度やその口振りから50歳近いのはほぼ間違いないだろうと推察されている。
- アストロの片隅でバーを経営している。バーはアストロ中のハンターたちが集まる憩いの場のような場所にもなっており、アストロ政府の役人がそこに集まるハンターたちに向けた依頼書を持ってくることもある。
- 関連の強い人物:リク / アスカ / ルティクス
リク・ランズ
- 名前:リク・ランズ
- 性別:男性
- 年齢:42
- 出身:ヘイヴン・ネスト
- イメージCV:平田広明
- 人物の詳細
- 立派な髭を口周りに携え、身長は2mを優に超え、筋骨隆々な体格と相まってその存在感はまさに巨人。
- 神殺しの異名を持ち、「弔いの穴」にて、かつてワームをたった一人で葬った伝説の人物。ワーム討伐後、忽然と姿を消し行方不明となっていたが、弔いの穴から数十キロ離れた地底湖で十年振りにその姿が確認された。
- かつてヘイヴン・ネストに所属していた頃は、旧文明の遺物に関しての記録を残している考古学者だったが、旧文明の遺物に触れていく内にそれらをネストの技術と融合させることで新たな物に作り変える改造手段を身に付け、コレクターに転身した。ワームを斬り伏せた大剣も旧文明で「オートバイ」と呼ばれていた機械を改造して作り上げたもの。現在では、かつての仲間達である考古学者やコレクターには異端者として腫れ物扱いされているが、当の本人は全く気にしておらず寧ろ地底湖で一人優雅に暮らしている。
- 関連の強い人物:コルト・アッシュバーン
ナキ
- 名前:ナキ
- 性別:男性
- 年齢:不明
- 出身:ローダン第9ネスト
- イメージCV:津田健次郎
- 人物の詳細
- 金髪のドレッドヘアで、普段からハーフタイプのガスマスクで口元を覆っている。覆われた口元は骨格丸出しになっている、なんて噂がまことしやかに囁かれている。ラヴェジャーの骨格から加工した刀を背中に帯刀している。その他様々な格闘術に精通しており第9ネストでは賭け格闘大会にも出場していた経験があるらしい。
- 最恐最悪の殺人鬼としてローダンの第9ネストで恐れられている追放者。凄腕のハンターだったが、ロストでラヴェジャーになってしまった仲間たちの始末している内に人間もラヴェジャーになるという真実を隠したかった政府の役人によって嵌められ殺人鬼として見られるようになってしまった。群れることを嫌うナキは周りが殺人鬼として恐れ離れていく状況を受け入れており、むしろ自ら殺人鬼のように恐れられる人間として立振舞うようになった。
- アスカの親を殺したのも正確には別の人物であり、ナキを大罪人に仕立て上げたかった政府の人間によって犯してもいない罪を被せられていたに過ぎなかった。当然ナキはそれまでアスカとも彼女の親たちとも一切面識のないただの他人だった。
- 関連の強い人物:アスカ・ウォルシンガム
レント・ラヴーゲン
- 名前:レント・ラヴーゲン
- 性別:男性
- 年齢:18
- 出身:ローダン・ハイヴ4
- イメージCV:花江夏樹
- 外見・服装
- ウルフカットの青髪。前髪で片目が隠れている。
- 猫のような吊り上がった丸い瞳で、色は浅葱色のような明るい青。
- 音もなくしなやかな身のこなしが猫のようで、体格も細く、一切の無駄のない華奢な身体をしている。
- 戦闘方法:
- 刀にような細身の剣を扱う。他にも静かに敵を仕留める為の小刀なども持ち歩いており、真っ向勝負を挑むようなタイプではなく、音もなく背後から近付き一撃で仕留める暗殺者的な奇襲戦法を使って戦うことが多い。
- 人物の詳細
- 罪人ではないが追放者という奇妙な境遇の少年。ローダン・ハイヴの非人道的実験をを行っていた研究機関によって生み出されたロストの高濃度の放射線環境でも生きていけるように調整された人間。他の人間たちのように防護服や防護マスクを装着せずにロストを歩くことが出来る。その後、奴隷として物好きな貴族に買われるが、実験の影響で人間的に欠如した部分が多かったレントは所有者に気味悪がられ、ハイヴを追放された。実験生物は役割を終えると廃棄処分にされるのが普通だが、廃棄処分ではなく追放処分となったのは偏に貴族の優しさだった。
- 追放処分を食らい、ロストを徘徊していたところをアストロ・ネストの調査員に保護され、現在はアストロ・ネストの調査隊で専門家たちの護衛役として働いている。
- 関連の強い人物:ラヴーゲン博士
最終更新:2024年06月15日 02:30