WARZØNE 用語

結晶 "エレメント"

別名、「神の石」黒く半透明な結晶。莫大なエネルギーを宿しており、アーツを使う上で媒体として必須となる。
また、発電や機械の動力といったエネルギー源としても利用されており、生活に欠かせない万能資源となっている。
結晶のエネルギー利用は、およそ十数年前、自動車などに使われたエレメントエンジンの出現により一気に進んだとされる。しかし、結晶は結晶病を引き起こす主な原因でもあり、この星の文明は結晶の持つ膨大な力に依存しながらもその力に苦しめられていると言える。

結晶病 "スティグマータ"

身体が結晶の放つ毒性の瘴気に侵されることで発症する疾病。
各執行官のプロファイルには「結晶融合率」という項目があり、これらの数値によって感染の有無および進行度(ステージⅠ~Ⅴの五段階)が判断される。侵された部位などに黒い痣のようなものが見られ、痣に侵された者はその部位に結晶が表出する。脳が侵された者は人格や記憶への影響が出るなど症状は表出した部位によって様々。
結晶技術の普及に伴い長い間研究がなされているが未だに顕著な成果は上がっておらず、結晶病に対する特効薬や明確な治療法は確立されていないため、一度発症すると完全治癒することができず、理論上死亡率100%の不治の病となってしまっている。
現時点で判明している結晶病発症の引き鉄は「結晶との直接接触」および「感染者の遺体との接触」であると考えられている。
後者の「感染者の遺体との接触」は、感染者が死亡した場合、素早く感染防止処置を行わなければ遺体から結晶成分が飛散してしまうことが判明している。
フェーズⅡに進行するまでは、未発症の状態とで外見的特徴の差異が見られず事前に対策を練ることが難しいため、結晶が持つエネルギー総量を計る機材を用いて人体をスキャンすることで体内から結晶エネルギーが溢れてないかを確認することでしか、感染者か非感染者かの判別が難しい状況になっている。
しかし現代では、これらの判別機材は駅やレストランなどの公共商業施設などでは至る所に設置され、万が一スキャナーで感染者が発見された場合には保護局が急行するシステムになっている。
  • フェーズⅠ……普通の人と特に変化は見られない。
  • フェーズⅡ……黒い痣のようなものが体表に見られる。
  • フェーズⅢ……結晶化したエレメントが痣から突き出すように表出する。
  • フェーズⅣ……体の半分以上が結晶に覆われる。
  • フェーズⅤ……完全な結晶となり生命活動が停止する。


結晶術 "アーツ"

結晶(エレメント)の特性を利用し、物質の形や性質を変化させる技術。要するに、魔法や超能力に相当する概念。
作中では「アーツ」「術」など略され、またアーツを専門とする者は「術師」と呼ばれる。戦闘においても直接攻撃や回復、身体能力の強化や武器の操作など、様々な形で活用される。
近未来的なこの世界において剣・盾・弓・クロスボウ等の武器が現役で活躍しているのはアーツの影響といえる。
アーツは結晶をエネルギー源とし、基本的に「アーツユニット」と呼ばれる結晶製品を媒体として行使する。
現代世界においてアーツは科学の一部として体系化され、多くの使い手は現代アーツ学に基づきアーツを習得するが、一部地域では信仰・慣習に基づく古典アーツも存続している。
また、アーツの行使には個々人の適性(先天的な資質や結晶病等で後天的に覚醒した能力)が強く影響し、個人の異能として現代アーツ学では説明のできない特異なアーツを発現させる者も存在する。非常に稀少な存在だが、他者の精神的な部分に干渉できるアーツの存在も確認されている。
剣や銃を扱う技術などと違って、先天的に身に付いてしまう力が故に本人の自覚しないままに他者を傷付けてしまうリスクを孕んでいるため非常に危険で、現代では結晶術の習得・使用が確認された時点で自治体に報告、適切な機関へ申請し免許を取得しなければならない。
アーツユニット使用以外の用途でアーツを行使、他者に向けてアーツを使うことは法律によって固く禁じられている。正当防衛が適用される状況下で尚且つ相手が術師認定を受けている者だった場合にだけ法律の適用外となる。
尚アーツの使用は体内の結晶病のフェーズ進行を加速させるため、非常に強力な力であると共に死への高速切符ともなる諸刃の剣でもある。

感染者 "エグザイル"

結晶病に感染した者たちの総称。
前述の結晶病の項目にある通り、結晶病は今のところ不治の病であり、さらに感染者の遺体から伝染するという厄介な性質を持っている。
また、多くの地域では感染経路等の理解も進んでおらず、感染者に危険視されており、世界各地で感染者と非感染者の間でのトラブルが絶えず、行政としても隔離や収容といった措置を取ることが多い。
一部地域では「石塊病」と呼ばれたりなど呼称は地域によって異なる場合がある。

促進剤 "トリガー"

本来アーツを扱うのに適していない者にその力を与える薬。
体外の結晶を扱うことが出来ない者に結晶片が混合された顆粒剤を摂取することで体内で結晶化させ、後天的に適正を覚醒させるという荒業。強力な力の代償として、結晶病の感染フェーズの進行が加速させる効果があり、未発症の状態での使用は、使用時点でフェーズⅠをスキップしてフェーズⅡへ進行させるほどの影響力がある。
闇市場などでは「禁断の果実」と例えられ、隠語として"リンゴ"が用いられている。

抑制剤 "ディレイ"

結晶病の進行を遅らせる注射薬。
体内にある結晶を除去するほどの強力な効果はなく、あくまで体表に現れた結晶を融解させる程度の効果しかなく根本的な解決にはならないが、それ以外の治療薬が存在しなかったそれまでの生活とでは感染者の安心感は大きく変化した。
ステイシスが開発した新薬だが未だ大量生産の目途が立っておらず、一般に普及できるほどの数を確保出来ていないため、深刻な感染者の対応を多く任される斑鳩機関に優先的に提供されている。

この世界において海は全ての生命の起源であり、非常に神聖な場所として認知されており、魚は神として崇められている。祭事などの場に限られるが、食として魚を頂くこともある。それ以外の場合での魚食は、神を喰らう行為「神喰」として即死刑になりうる重罪として処理される。海と地上では死生観が全く異なり、海では輪廻転生が深く信仰されている。自身等が地上の種族に食べられることでまた新たな生命に生まれ変われるとを信じており、地上の種族が魚食に過敏な一方で海の種族では当たり前のことして見解の相違が発生している。
水棲獣に祖先を持つ獣人は魚と会話する力があると言われ、一部地域では神聖視されることもあるらしい。
魚類の中でも神聖視されるのはヒレや鱗を持つものに限られており、それらを持たないものや頭足類などは悪魔として言い伝えられている。


龍と竜 "ドラゴン&ワイバーン"

結晶と非常に強い関りを持つ生物は人間や獣人に限らず、古代よりドラゴンたちは結晶と共生してきた。ドラゴンは星の生態系(海を起源とするもの)とは逸脱した宇宙由来の生命体と考えられている。
同じく宇宙由来とされる結晶とは相性が良く、ひとつのエネルギー源として結晶を喰らっている。また古い文献によるとドラゴンの心臓を含む体内器官や鱗や甲殻は結晶と同等の力を持つとされている。
その起源や生態について書き記した記録は存在せず、言い伝えや各地の伝説程度に語り継がれており謎が多い存在。
一方でワイバーンはドラゴンと非常に酷似した姿を持っているが、海を起源とする生命として様々な記録が残っている存在であり、ドラゴンとは全くの別物として認知されている。動物は絶滅し、その遺伝子を受け継いだ獣人たちだけが生き残った世界において、祖先とその遺伝子を継承した種族が共存している唯一の存在。ドレーグ(竜人)と呼ばれる種族はワイバーンを祖先としている)

航国

感染者のために用意された感染者のための街で、内部は各勢力が分割統治をしている海湾都市。様々な組織が存在しそれぞれの長たちの決定で国の方針が変わる体制を取っているが、国全体を一人の決断で大きく動かす程の実権を持っているのはディミトリエ・スウォルフただ一人だけ。
他国の主要都市では禁止されている行為でも、航国では専門の実施ルートがあり、グレーゾーンの産業についても合理的かつ効果的な管理法が整備されている。

種族

動物的特徴・要素の濃さは親・先祖より受け継いでる遺伝子の濃さによって変わる為、同じ種族でも別の種族とも感じられるほどに姿が異なる場合も多く見られている。

トルトガ:亀の獣人。霊獣種の近縁種であり、非常に長命であることが特徴的。
リーベ:鳥類の獣人。共通する特徴として翼手を持つ。
エレフト:象の獣人。
ジラフス:キリンの獣人。
フォクスィ:狐の獣人。尾を持つフォクスィの中で複数本の尾を持つ個体は祖先に霊獣種がいたと追われている。
ミノス:牛の獣人。
デール:鹿の獣人。
ガビアル:鰐の獣人。
ラビド:兎の獣人。
ルプス:狼の獣人。古来より満月下では普段の数倍の力を発揮できると言われている。
ドレーグ:竜人。
フィンド:魔獣の末裔。
テンソ:蝙蝠の獣人。共用語の獣語の他にテンソ特有のコミュニケーション手段として超音波による会話が可能。
オニ:鬼人。極東諸島でしか生まれない種族で、フィンドの近縁種でもある。
キメラ:異種交配によって生まれる混合獣種。親よりそれぞれの種族特徴を同時に引き継ぐことは珍しく、どちらかに偏ることが多い。
 そもそもキメラ種は生まれてくること自体が稀。
最終更新:2022年03月29日 19:29