機奇壊界
タイトルの語源は奇々怪々。奇々怪々=非常に奇怪で不思議なさまという意味。
機械的な景観に奇妙な生き物たちが跋扈するぶっ壊れた世界=機奇壊界というタイトルにしました。
極東
物語の主な舞台になる階層都市がある国。
階層都市はその名の通り、巨大な縦構造の都市。かつて名前もあったがすっかり忘れ去られ、住民からは「都市」などとしか呼ばれない。主に上層・中層・下層・に分かれていて、層は地下にも及ぶ。極東の顔と呼ばれるほど世界的に有名な場所だが、それはあくまで上層階のほうだけで下層と更にその下の深層はかなりアングラな場所となっている。主要都市なだけあって多くの人間が出入りするため人の負の感情が集まりやすく怪異の発生件数も世界トップクラスになっている。
上層
その名の通り階層都市の上層階にある場所。極東の顔として華のある神秘的かつ美麗な景観に仕上げられていて、世界絶景名鑑に名を連ねている。景観の維持を徹底しており、外国からの入国は上層階に近い空路だけに限定している。中層以下の人間は上層階の人間の紹介状や政府からその安全性が保障された人間しか立ち入りを禁止されている。
中層(八刻夜町)
天蓋によって上層階から隔絶された一般階級の人間が住む階層。上層階とは比べ物にはならないが、住めば都の場所でわざわざ上層に赴かなくてもこの階層に住んでいれば生活に困窮することはない。しかし安全という訳ではなく、この階層から怪異の発生件数は上層の倍以上に増加する。
隔壁は8日周期で開閉し、陽の光を地下に取り入れる仕組みになっており、地下では一度陽が沈むと八日間は夜が続くことからこの名前が付けられたという。
下層
中層から階段経由で直接アクセスが可能な下の階層。上層と中層を隔てる天蓋ほどの警備の厳重さはないが、この階層間にも隔壁はある(というかここが本来の地面)。下層からは文字通りの地下都市となる。暮らしのレベルは中層とさほど変わらないがより怪異の出現も犯罪件数も倍以上に増加する危険地帯。統制局が治安維持に派遣した監視官たちもこの階層では己の贅沢のために国の信頼を裏切り、巨悪に飼い慣らされた犬となり治安維持部隊は機能していない。
深層
下層の更に下、下層都市の各地に設置された電悌(エレベーター)でのみアクセスが可能で階層都市の全ての闇が凝縮された混沌の渦の中心。歩き方を熟知していない者が足を踏み入れれば絶対に生きて帰ってこれない場所として下層の人間からも恐れられている。古くから下層に住んでいる人やアングラな組織と深い関りのある監視官の一部くらいしかその存在自体を知らないという。
事件記録
最終更新:2022年02月15日 15:06