鬼機怪械

世界観

悪魔や妖怪が跋扈する世界で、物語の舞台となるのは現実とは異なる形で高度成長期を迎えた日本。
レトロな東洋的景観に加えてサイバーパンク系の電子的な世界観が加わった、和風サイバーパンクな世界。
魔法や呪術とかそういう超常的な事象が当たり前に認知されている。

妖怪の修祓には専用の資格が必要となる。この資格は自動車免許に非常に似ていて、対象となる妖怪の種別で必要な資格が異なっている。
原付のように、満16歳から取得可能な甲種修祓免許は、指定種別甲種害獣程度の妖怪であれば修祓することが出来る。
修祓免許を有している場合には、修祓用の武器の携帯が国認可されており、この場合は銃刀法違反に抵触しない。しかし本来修祓用に携帯を認められた武器で傷害事件を起こしてしまった場合の罪は重く、二度と修祓免許を取得することが出来なくなる。
修祓器は多岐に渡り、値の張るものもあれば子供のお小遣いで買えるものも。それが武器だとしても高校生のバイト代で買えてしまうほど安いものもある。
修祓器は、修祓力の高い物は昔からある正規品が多く当然値の張るものがほとんど。修祓力は本物に劣るものの比較的安価で手に入る近代修祓器のふたつに大きく別れる。
近代修祓器は安価で入手が簡単なため、役所にて修祓器の登録と共に個人情報と指紋を結び付け、指紋認証で武器の施錠を解するように設計されている。
近年では修祓免許の偽造や、指紋認証を騙すための改造インプラントなどが闇市で捌かれているらしい。

妖怪

日本では妖怪はかなり身近な存在だった。先祖代々その家や土地を守る守護霊・土地神や、簡易式と呼ばれる、簡易的な「おまじない」で霊力の弱い妖怪などを降霊させるのも可能。自身が霊力を持ち強い妖怪を使役することのできる人間もいる。
主に悪さをする妖怪は「妖魔」と区別されている。土地神など神性を持つ妖怪は身体の何処かに「輪」を持つ。

妖怪と目を合わせてはいけないという掟が存在する。
妖怪は眼に宿ると言われており、目を合わせると身体を乗っ取られてしまうと言い伝えられている。正確には眼を見ることでその人間の記憶などからその人物の「名前」を知られてしまう。名前にはその人物を象る言霊が宿っているおり、妖怪に名前を呼ばれると身体を乗っ取られてしまう。
祓魔官や神職などの霊人は妖怪と対峙することが多いため、常に仮面を装着している。仮面には名を隠す力があり、目を合わせても妖怪に名前を知られることはない。
この仮面は一般にも販売されており、簡易式の降霊などでも使用される。

行政

日ノ本の政治は、日本國憲法に基づいて行われる。そのため、日ノ本は、立憲主義に基づく国家(立憲国家)であると言える。また、日ノ本の行政・司法は、憲法と国会が定める法律以下、明文化された法令等に基づいて行われる。そのため、日本は法治国家であるとも言える。

宗教

物語に大きく関わってくる要素。日ノ本では惟神道を中心に仏教や基督教など様々な宗教を許している。
宗教は様々な組織の根幹に大きく関わっており、日ノ本の行政機関の多くは惟神道を礎にしている。
また宗教は「魔」に対する修祓方法が宗教ごとに異なるため、魔の種類によって出動する機関が異なる。

交通

自動車や電車、航空機などの技術は進化しリニア制御の物が増えた。
自動車は電気自動車が主流となっている。自動車自体が高価なものとなり、一般的にはリニア道路に対応した汎用型小型移動ポッドが普及しており一定の社会的地位のある家庭に一台から二台が國から貸与される形になっている。現代のようなガソリン式の自動車は一種の趣向品として扱われるようになっている。

人々

この世界では人間は三つの種類に分けられる。「人間」「霊人」「半妖」。
人間については説明するまでもなく、ただの人間。「霊人」は「霊(力を持つ)人(間)」というような感じ。「半妖」については人間と妖怪の間に生まれたハーフ。三種類の人間の中で霊気を持つのは後ろ二種類の人々で、霊気を持つ人々は妖怪の言葉を理解することが出来る。
霊気を持つかどうかは生まれついて得る才能の一種であとから賦与することは出来ない。

生活

妖魔を退ける結界の都合上、都市部では人々は主に集合住宅で生活している。
特に自身の霊力を用いて妖怪と契約し守護霊として家に結界を張ることのできる人は一軒家に住むことも可能だが、土地の少ない都心部では集合住宅が主流。
都心部から離れた郊外あたりから一軒家などが増えていき、中には結界を張っていない昔の家なども増えてくる。

都市

人口が密集している都市部は神木や鳥居などによって厳重な結界が張られており外部から妖魔が入ってこれないようにしている。だがしかし内部から生まれてしまった場合にも外に出すことも出来ない。
首都圏は特に人が密集しているおり、様々な人の思いがより強く重なる場所だけあって結界は街の囲いだけでなく結界内部に更に重ねて結界を掛けるように街中のあちこちに鳥居や社が配置されている。

組織

悪魔も妖魔も本質的には同じ「魔」の者で地域ごと、人々の信仰毎にその姿が異なる化け物。中でも妖魔は人間や動物・蟲・無機物に受肉し人間の負の感情を糧に生きていく。食した感情がよい強烈なものであればあるほど妖魔の力は増してしまうため、妖魔は生まれたばかりのまだ力の弱い内に祓わなければならない。その妖魔を祓うのはは日ノ本では警察の仕事で、それ専門の局として「祓魔局霊災対策課」が存在する。警察官のように祓魔局の職員は「祓魔官」と呼ばれている。警察は菊紋、祓魔局は桜花紋と異なる紋章を装着する義務がある。

用語

妖怪

妖怪(ようかい)は、日本で伝承される民間信仰において、人間の理解を超える奇怪で異常な現象や、あるいはそれらを起こす、不可思議な力を持つ非日常的・非科学的な存在のこと。(Wikipedia参照)
この世界では人間に悪さをする妖怪は「妖魔」と区別され呼ばれる。

警視庁祓魔局霊災対策課

警視庁に属する内部部局の1つ。主に霊人で構成されており、管轄内で起きた霊的災害、通称「霊災」の修祓を目的とした組織。所属する警察は他と区別できるよう「祓魔官」と呼称される。
祓魔官には修祓道具として定められた武器の所持が認められている。修祓道具の一例として「祓魔刀」と「注連縄」がある。
  • 祓魔刀......霊力を断ち切る力のある刀。
  • 注連縄......文字通り注連縄で作られた手錠。霊気を封じる力を持つ。
祓魔官には二体まで契約している妖怪を「式神」として使役することが認められている。

御寺

神性を持つほどの強力な妖魔ともなると祓魔局の祓魔官では修祓出来ず、寺の僧に出動を要請することになる。現代的な黒のスーツに袈裟を組み合わせたような独特な服装をしている。
大体は「坊さん」と呼ばれている。

浄纏の符

お清めの水に浸した御符。妖魔の修祓に用いられることが多い。

浄纏スプレー

お清めの水の入ったスプレー缶。強力な妖魔の修祓には使用できないが、簡易的な呪いの効果を薄めるくらいに使える除霊品。およそ500円未満で買え、コンビニなんかでも販売されている。

式封じの符

妖怪全般を封じ込める事の出来る御符。食用肉などに貼ることで式神を受肉させ現世に一時的に定着させることが出来る。

霊石

霊力を吸い取る石。日本各地に存在する霊山などから採取される金色に輝く石。石そのものの大きさによって封じられる霊力の量に差があるようで、霊力を封じた石は金色の輝きを失い、普通の石のように変化する。

対魔機械装甲

霊災現場に出動する霊人ではない警察官などが装着する強化外骨格の名称。
身体の一部機械化・サイボーグ技術では、欠損した腕や足などをこの強化外骨格に置換する手術なども存在する。
「対魔」というだけあって、素材の一部に霊石が用いられており、通常の人間でも妖魔の修祓を可能にしている数少ない手段の一つとして近年注目されるようになった。

登場人物

唐須朔太郎

  • 基礎情報
    • 【暗号名】カラス
    • 【性別】男
    • 【年齢】28
    • 【修祓件数】52件
    • 【出身地】神奈川県
    • 【身長】178cm
    • 【所属】新宿署
  • 個人履歴
    • 「鴉」と呼ばれている男性祓魔官。年齢より若く見られる若々しい風貌で飄々とした態度をしているが、年間修祓件数が三年連続トップの優秀な祓魔官。自身と同じく祓魔官だった両親を殺した妖魔「酒呑童子」を追って祓魔官になったらしい。
  • 第一資料

辻垣内千鶴

  • 基礎情報
    • 【暗号名】ツル
    • 【性別】女
    • 【年齢】24
    • 【修祓件数】1件
    • 【出身地】東京都
    • 【身長】163cm
    • 【所属】新宿警察署
  • 個人履歴

真柄福助

  • 基礎情報
    • 【暗号名】フク
    • 【性別】男
    • 【年齢】42
    • 【修祓件数】65件
    • 【出身地】大阪府
    • 【身長】183cm
    • 【所属】丸ノ内警察署
  • 個人履歴

進藤晴信

  • 基礎情報
    • 【暗号名】シン
    • 【性別】男
    • 【年齢】28
    • 【修祓件数】37件
    • 【出身地】宮城県
    • 【身長】167cm
    • 【所属】池袋警察署
  • 個人履歴
最終更新:2021年01月11日 22:52