S.O.A.
◆ 概要
通称「ソア」
S.O.A.は、怪異災害の激化に対応するため、国家主導で極秘に設立された超法規的殲滅部隊。
正式には軍に属しているが、必要に応じて内閣直轄の命令系統に切り替わる。
その任務は“討伐”である。
怪異の封印や調査ではなく、殺すことを前提とした唯一の部隊。
ゆえに存在は秘匿され、市民の記録には一切残されない。
部隊は小規模精鋭主義。
選ばれたのは「人間としての形をした異常」たち。
彼らは“英雄”ではなく、“怪異に最も近い兵士”として命令に従う。
◆ 組織構成(極秘情報)
- 階級・階層制度は“存在しない”。
- 各隊員は独立しており、命令系統も不明瞭。指揮権限は“直接通信”のみで発せられる。
- そのためS.O.A.は“部隊”というより“選ばれた実行者たちの集団”である。
◆ 想定される構造層
1. “指令中枢”(存在未確認)
- 各隊員の端末に直接通達される命令の発信元。
- 実在が疑われるほど秘匿されており、通称:“ゼロレイヤー”とも。
2. S.O.T.L.技術局
- 兵装・装備・特殊物資の開発と支援を担当。
- 各隊員との直接接触は稀。技術供給は匿名化された中継者を通じて行われる。
3. E.L.A.(External Liaison & Analysis)
- 現場情報の解析・任務支援・物資投下を行う**“影の支援班”**。
- 必要最低限の人員で運用され、状況によっては偽装身分で都市部に潜伏することも。
◆ 内部通話コード体系(抜粋)
- コード:V-ECHO … 通常戦闘任務
- コード:Z-BLIND … 命令元秘匿指令
- コード:F-RECOLLAPSE … “旧災厄”に関する再発イベント
■ S.O.A.標準装備設定(特異怪異殲滅部隊)
【戦闘服・防具:S.T.A.スーツ(Stabilized Tactical Armor)】
- 特徴: 怪異汚染・精神干渉・環境異常に対応するための多層構造戦闘スーツ。
- 構造:
- 外装:耐熱・耐腐蝕性素材(怪異液体に触れても変質しにくい)
- 内装:精神波受信妨害層(幻覚・洗脳・精神侵蝕への抵抗を高める)
- 接続:脊髄基部に“神経制御チップ”を装着、状態異常時に半自律制御に切り替わる
- 外見: 黒または灰を基調とした軽量強化戦闘服。隊員ごとに多少のカスタムあり。
【耐霊戦闘服《SP-FRAME/VEIL》】
分類:高耐性戦術戦闘服/基幹装備
使用者:S.O.A.全員(個別仕様あり)
● 概要
- 怪異による霊的干渉・精神侵蝕・現実歪曲に対抗するために開発された特殊素材の戦闘服。
- 基本構造は**霊遮断繊維“ヴェイルクロス”**をベースに、個々の使用者に合わせて強化・改造が施される。
● 主な機能
- 感覚過負荷の遮断(視覚・聴覚・精神波)
- 血液・神経・脊髄への霊侵入の遮断層
- 結界フィールド展開による“実体強化”
● 補足
- 劉のみ、右腕に装着できる装備が存在しない(侵蝕率高のため)。
- 明日香は肩部と脚部に“槍投擲時の反動吸収フレーム”を内蔵している。
【思念遮断マスク《BLACK-SIGIL》】
分類:精神干渉防止装備
主使用者:コルト(ほぼ常時着用)
● 概要
- 怪異が放つ**「視るだけで狂う」「名前を呼ぶと繋がる」といった“言語外干渉”**への耐性を付与。
- 精神波遮断に特化した術式チタン合金と、**“観測妨害の祈紋”**を刻印済。
● 主な機能
- 精神波遮断/霊視遮断
- 自我の“多重化バッファ”処理(混濁防止)
- 一定以上の侵蝕波を受けると“自動強制睡眠”による自壊防止モードが作動
● 補足
- 仮面という外観はこのマスクをベースに、コルトが独自加工したもの。
- 他の隊員にも簡易型が支給されているが、使用頻度はコルトが圧倒的最多。
【霊波妨害デバイス《JAMMER-NODE》】
分類:携帯型霊干渉阻害装置
配備状況:全隊員共通/任務ごとに最適化ユニットを選択
● 概要
- 怪異が発する**“共鳴波”や“洗脳・幻覚系干渉”**を遮断・混乱させるための可搬型妨害装置。
- 通常はベルト部・胸部アーマー・靴底などに複数ユニットとして装着される。
● 主な機能
- 精神波の乱数化(“こちらを見ていない”状態を維持)
- 観測されている対象に自動ノイズを挿入
- 強力な精神干渉時には**“遮断バースト”**を展開(ただし1日1回)
● 補足
- 明日香のユニットは槍に連動し、槍の突撃時に“前方圏への霊妨害壁”を発生させる。
- コルトの装備は、L.A.W.S.と連動して発射方向にノイズを強制流し込む構造。
【生体強化インプラント《BONE-SIGN》】
分類:体内埋設型補助構造(任意適用)
使用者:陸・
明日香(限定部位)
● 概要
- 特定部位(肩、脊椎、脚部など)に**“衝撃・怪異干渉に耐える骨構造強化”**を加えるための内部装備。
- 通常の義体化とは異なり、神経反応の遅延を0.05秒未満に抑えるため、危険度も高い。
● 主な機能
- 筋力出力の限界突破(20秒間)
- 怪異による“中枢神経停止”を一定時間無効化
- 自己再生促進(ただし2回まで)
● 補足
- 陸のものは“シャイロックⅡ使用時”の衝撃に耐えるため背骨から左腕にかけて組み込まれている。
- 明日香は槍投擲後の着地衝撃を吸収する“足首関節の強化リング”を埋め込んでいる。
【補助装備の総評】
S.O.A.の補助装備は「怪異と対峙する=人間であることを保つ」ためにある。
どれも武器ではないが、“彼らを人のまま戦場に立たせる”ための命綱である。
【個別装備:C.W.S.(Combat Weapon System)】
- 選択制で、各隊員に合わせた武装ユニットが支給される:
【追加装備:A.S.D.(Anomaly Suppression Device)】
- 概要:怪異の空間歪曲や精神波を遮断するための展開型装置。いわば“簡易封印陣”。
- 運用方法:
- 地面に撃ち込み、円陣を形成することで局所的に怪異の能力を弱体化。
- 高エネルギーを要するため、同時に2基以上は展開不可。
- 別称:「黒い杭」や「止め札」と呼ばれる。
【通信・指揮系統:N.S.C.(Neural Sync Comm)】
- 特徴: 通常の無線では干渉される環境下でも、脳波変調を利用して短文・感情レベルの共有が可能。
- コルトや隊長格のみがフルアクセス可能。
【部隊章・装備カラーリング(視覚的要素)】
- エンブレム案:黒い翼を広げた“片翼の蛇”が円環に絡みつく――“怪異を呑む者”の象徴。
- 識別色:基本は黒+ダークグレー、階級や役割によって縁に赤/青/白の差し色。
■ S.O.A. 技術体系・武装開発部門 S.O.T.L.(Special Occult Technology & Logistics)
読み:ソトル/通称「S.O.A.技術局」
役割:S.O.A.に配備されるすべての兵装・装備・支援機構の研究開発・整備
- 軍属でありながら、独自の研究開発ラインと試験施設を保有。
- 怪異との戦闘を想定したため、既存の物理法則や兵器規格にとらわれない“特異技術”の開発が認可されている。
- 実質的には、怪異理研と軍の「境界に立つ技術機関」。
―怪異を討つために、“人類が辿り着いた限界技術”―
装備名 |
装備者 |
分類 |
ランク |
備考 |
シャイロックⅡ |
陸 |
振動剣兵装 |
A+ |
自壊率高/神殺し再現兵装 |
ティラン |
明日香 |
融合型怪異槍 |
S(禁忌) |
精神支配必須/暴走履歴あり |
L.A.W.S. |
コルト |
複合式狙撃兵装 |
A++ |
自律再構成/対怪異遠隔対応 |
T-SKIVE |
劉(過去) |
特殊追跡ナイフ |
B |
精密生体分析/既に失われている |
バンカーアーム |
非公開 |
重装甲拳兵装 |
A |
未使用記録あり/試作止まり |
クロノゲート |
開発凍結 |
霊波転送装置 |
SS(封印) |
時間干渉レベルの副作用あり |
【シャイロックⅡの制作者】
■ 開発主任:ドクター・グレイラット(Dr. Grayrat)
本名不明/S.O.T.L.最深部の主設計者
通称: 「重力の墓掘人(グラビトーム)」
● 概要
- 年齢不詳の技術者。仮面と防護服を常に着用し、素顔は誰も見たことがない。
- 元は重力工学の権威だったが、“ある事件”をきっかけに軍技術部門へ移籍。
- 怪異に対抗するための“質量武装理論”を提唱し、最初期のS.O.A.兵装の開発にも関わった。
● 性格・言動
- 常に皮肉と比喩で話すため、周囲からの理解度は低い。
- だが兵装に込められた意図は明確で、「使用者の“魂の重さ”に比例して出力する兵器」を好む。
● シャイロックⅡに込めた哲学
「“斬る”という行為に、質量と意志と怨念を。それらすべてを“刀身”という刃に変えた時、初めて“神”すら断てるのだ。」- シャイロックⅡは、「斬撃ではなく、“存在そのものを否定する重力波”」を纏うように設計されており、兵器というよりは一種の“祭具”や“断罪装置”に近い思想で構築されている。
● 陸との関係
- 陸が持ち込んだ「シャイロック(原型)」を解析・模倣した唯一の人物。
- 陸本人からも「よく分からねぇけど、あのジジイ、こいつの“怒り”をちゃんと理解してた」と評価されている。
- 現在も陸専用に複数のシャイロックⅡ予備刀を整備・送付しており、やりとりは極めて事務的だが信頼関係は厚い。
【その他、技術部門の主な開発領域】
- 精神波兵装・怪異対抗弾・振動兵器・霊核共鳴兵装など、人類科学の“限界”に挑戦した武装群
- 武器だけでなく、S.O.A.戦闘服・情報遮断装置・耐侵蝕装備などの基幹装備も担当
- 基本的には表社会に出ないが、**実際には怪異理研と“水面下で協力関係”**にある
【備考:S.O.A.とS.O.T.L.の関係】
- S.O.A.のメンバーたちは基本的にS.O.T.L.の面々と顔を合わせることは少ない。
- 兵装の運用指示や調整は、暗号化された通信または特定の中継者を通して行われる。
- そのため、ドクター・グレイラットを“実在するかどうか”疑っていた隊員も一部存在した。
■【L.A.W.S.(ロウズ)開発技術者】
◆ 主開発責任者:ナツミ・ヴィゼル(Natsumi Visel)
コードネーム:“GHOSTMECH”(ゴーストメック)
所属:S.O.T.L.戦術兵装設計班/特機兵装ユニット設計担当
● 概要
- 元・外郭都市の軍用AI兵装設計主任。
- “機械と人間の境界”に挑んだ天才エンジニアであり、コルトのL.A.W.S.設計の中心人物。
- 実体は半サイボーグ化されており、感覚神経の80%を拡張処理済。
- 「弾丸とは“意志の光”である」という思想を持ち、兵器と魂を接続する理論を推進。
● L.A.W.S.開発哲学
「撃つのではない。“撃たせる”のだ。コルトが意図した時、その前に銃が答えている。L.A.W.S.は“沈黙の意志”に反応する構造体よ」
● 機能実装の特徴
- L.A.W.S.のモジュール式構造は、ナツミによる“意識補完型AIリンク設計”の賜物。
- コルトの脳波と視線追跡だけで兵装をリアルタイム再構成。
- 射撃モード:
- 長距離狙撃モード
- 圧縮粒子ランチャー
- 散弾式範囲制圧モード
- 空中対怪異投射モード など
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■ 所属メンバー
最終更新:2025年05月26日 08:42