概要
戦闘に至るまでの背景
命令違反を犯し、何も知らない仲間の部隊を利用してまで出陣した
ストライア。
彼がそこまでこの国に拘ったのは、
ローヴァー国が持つ他国を遥かに凌駕する規模と設備を誇る「港」に原因があった。
このまま遠征軍が進軍を進めた場合、
ベレル国から
ローヴァー国を経由して背後を襲われる可能性を完全に潰す為、また、場合によってはこちらから
ベレル国へ進軍可能とする為、更には、将来的に連合軍の遠征が成功を重ね、
シャクティアナ帝国にまで軍勢が進めば、伸びきった補給路を解決するために、
ローヴァー港から直接
シャクティアナ帝国へ向かう海路の確保も必要であった。
そして、
サルファーたち本陣も、そのことを知っていながら、必要以上の侵略を行えず、外交戦略に拘っていた為、
ストライアは電光石火の独断専行で出陣を決意した。
完全な命令違反でありながら、連合軍本陣が彼に対して一切の処罰を行わなかったのは、自分たちがやりたくても建前上できなかった事を、
ストライアが独断で行った為、見て見ぬふりを貫いた為である。
これは決して穢れ役を買って出たという美談ではなく、自分が罰せられないという明確な自信の元行われた「戦功のため」の行動であった。
両軍の戦力
戦闘経緯
再三の停戦の使者を
ストライアは無視、これに対して
ファンデルスは、
エリシア暗殺を実行した将を捕らえて処刑して降伏の意思を見せるが、その使者すらも
クリスアーノが秘密裏に処理、他の将には使者の存在すら知らせなかった。
戦いの結末
結果的に
ローヴァーの港を手に入れた
六界連合軍は、
ビアスコア帝国への陸路隊と、
ベレル国への海路軍に軍勢を別け、それぞれのルートで進軍を開始することとなる。
なお、この戦いは
六界連合軍の戦いにおいて最も無様な戦いと呼ばれ、誰が主導権を握っているのかもわからず、外交でいく筈が抜け駆けの戦いになったりと、方向性が次々と変化したことから、兵士達は「貴婦人の散歩の様な気まぐれの戦い」と呼んで話の種とした。
最終更新:2024年08月19日 01:10