概要

カスタリアの戦いとは、ルーイガルド17327年9月、六界連合軍スパルス国の間で行われたルーイガルド侵攻作戦中に起きた戦いである。


戦闘に至るまでの背景


ストリアールの戦いハイネスブルの戦いで大敗を喫した六界連合軍であったが、トレスト国を脅迫同然で仲間として、すぐに再編成を果たした。

見知らぬ土地での未来に絶望し、軍から逃亡して賊に紛れた兵士も少数ながらいたものの、ルーイガルドという未知の地への遠征であったこともあり、兵士達は逃げ場はないと諦め、おとなしく従ったことも素早い再編成に影響を与えている。

トレスト国から志願兵も募り、「連合軍内部における国同士の対抗心が敗北の原因」と分析したエリシアによって、出身国の枠組みを排除した人事の一新も行われた。
この再編は、アーズ国、ヴァン・フレイ国、アルビス国と、それらに従順な国の人材に大きな異動はなく、ラ・ディアス帝国の将軍といった対抗派閥が解体されたものではあったが、ダルスバード艦隊を失う大失態を演じたこともあり、大きな反論や抵抗はなかった。

ともかく、形だけでも軍の再編が終わる頃、食糧などの現実的な問題が表面化したこともあり、六界連合軍は土台となる土地を求めなければならなかった。
そこで、スパルス国、ローヴァー国を「暴君から救う」という大義名分の下、制圧することを決意する。

スパルス国王ジョンセンは、決して暴君ではなかったが、スパルス国は裕福な国ではなかった。そこを突いて「暴君が民衆を苦しめている」という大義名分を掲げた為、この時点でエリシアは、「これではこちらこそが侵略軍だ」と自嘲している。

同時にスパルスローヴァー二国を侵攻することは避け、ストライアの提案により、まずはスパルス国に進軍。その戦果を伝えることでローヴァー国は戦わずに使者をもって屈服させるという方針に決まった。
こうして、ビアスコア帝国への牽制部隊を残しつつ、六界連合軍は再び遠征に出陣。

このときベレル国からスパルス国に移動、軍事顧問という名目で監視のために逗留していたシャクティアナ帝国のルーインも、ハイネスブルの戦いに引き続き「兵を持たない援軍」として出陣。
両軍はカスタリア平原にて対峙した。


両軍の戦力

攻撃側 守備側

六界連合軍
軍勢
スパルス国軍

参戦国
総兵力104000 兵力 総兵力26800
サウラ 総指揮
エリシア 軍師
主要参戦者
第1部隊【六界連合軍本陣部隊】兵力17000   シャクティアナ帝国援軍 兵力1000

サルファー

ジャル

ガル

ロディ


ルーイン

ガイ

ローラル

コズエ

第2部隊【アルビス国部隊】兵力16000   スパルス国第1部隊 兵力7000

エリシア

ラギ
第3部隊【ヴァン・フレイ国部隊】兵力6000   スパルス国第2部隊 兵力6500

アゼル

ティアナ
第4部隊【アーズ国部隊】兵力16000   スパルス国第3部隊 兵力5500

アリン

トウマ

サウラ
第5部隊【サルディーシャ国部隊】兵力3000   スパルス国第4部隊 兵力6800

カルス

ガディア

クルス
第6部隊【サザン・アイ部隊】兵力7000  

ルティエ

レイス

サンド

バルザック
第7部隊【フレイミスト・モルコア部隊】兵力3000  

レンゲ

スレイマン
第8部隊【クロスロード部隊】兵力7000  

グラーバル

ミッドガルツ

マルラ
第9部隊【シルティア部隊】兵力6000  

ジュディス

クリスアーノ
第11部隊【竜騎兵団】兵力6000  

ロリスザード

シーナ

エミリィ
第12部隊【獣王部隊】兵力11000  

霊虎

ガイラス

黒狼

龍牙
第13部隊【ケイニー・モズト部隊】兵力4000  

マルキィ

ヴィル

サヌア

リーザス
第14部隊【ヴァルキリア部隊】兵力5000  

ストライア


戦闘経緯


兵力で圧倒する六界連合軍の目的は、カスタリア平原を突破し、カスタリアの街を陥落させ、スパルス国への橋頭堡とすることであった。
シャクティアナ帝国から派遣されたルーイン達が、スパルス国において、唯一六界連合軍と互角に渡り合える人材であったが、シャクティアナ帝国から派遣された監視役(名目上は軍事顧問)ということもあり、決して歓迎はされず、多くの兵力は与えられていない。
この様に、兵力においても、人材においてもすでに圧倒していた六界連合軍は、サウラが出陣前に呟いた「仕切りなおしの戦い」を開始した。

トレスト国で雇った傭兵の一人、バルザックが突撃してきた敵を一撃で撃退し、それを合図に両軍が激突。
しかし、城塞都市であるカスタリアの街で篭城する筈だったルーイン達は、スパルス国軍が半狂乱となって出陣したことに不満を述べると、この戦いの敗北を予言して撤退の準備に取り掛かる。
その際、ルーインサヌアと戦場で出会い、再び刃を交えたという。

同時刻、密かに派遣していたシーナが川の浅瀬を発見、ロリスザードの部隊が密かに渡河してスパルス国軍の背後から攻撃を仕掛ける。
半壊しながらも、半狂乱となったスパルス国軍は突撃を仕掛けたが、六界連合軍はこれを冷静に受け流し、完全包囲して各個撃破を果たした。
このとき、スパルス軍の兵士が半狂乱となった理由は、六界連合軍の反撃が、ハイネスブルの虐殺の報復であり、あまりにも早すぎる再出撃に、ダルスバード艦隊がまだ存在しているのでは、という疑心暗鬼にとらわれたためであった。


戦いの結末

六界連合軍は、スパルス国首都にまで肉薄し、同時にエリシアローヴァー国に使者として派遣、この戦果をもって降伏を促すべく、二国同時制圧へと動き出した。
しかし、ローヴァー国の説得は、ローヴァー国内の分裂もあってうまくいかず、結局ローヴァー攻略戦により武力制圧することとなる。




最終更新:2024年08月18日 04:29