概要
この戦いに敗れた
六界連合軍だが、その直後に
サヌア傭兵団による
ラスブロスただ一人を狙って突撃を仕掛けた戦いが、ラスブロス強襲作戦である。
少数の突撃部隊により、帝都の王城の最も奥にいる帝王を討つというその特異な戦いは、戦略や戦術を通り越えた、神話や御伽噺に近いものである。
ラスブロス強襲作戦
一見無秩序に撤退したかに思われた
六界連合軍だが、
エリシアの徹底した下調べにより、それぞれの部隊は指定された土地に潜伏していた。
そして、撤退したと見せかけて、凱旋する部隊に紛れていた
サヌア傭兵団が帝都に潜入、
ラスブロスに勝利の祝い酒を持ってきた町民を買収してその酒樽に潜り込み、
ラスブロスへの強襲を仕掛けた。
これはもはや戦術というよりおとぎ話か伝説の範疇であったが、それに賭けるしか
エリシアには選択肢が残されていなかった。
サヌア、
ロリスザード、
レイア、
リーザス、
シーナ、そして僅かな傭兵が
ラスブロスただ一人を狙って一気に襲撃を仕掛ける。
更に、この強襲に呼応して帝都を取り囲む様に四方から同時に潜伏していた全部隊が殺到、それぞれが同時に「自分達こそ六界連合軍本陣部隊」と宣言しながら攻撃を仕掛けた。
これも
エリシアの指示通りだが、既に兵力の差は歴然としていた為、
サヌア達の強襲を成功させる為の陽動と時間稼ぎであり、
サヌア達が失敗すれば自分達もここで全滅するという運命を共有した最後の賭けであり、実際この無謀な突撃により、
ガディア、
レイスが戦死している。
戦いの結末
なお、
ラスブロスを討ち取った
サヌアだが、彼も戻ってはこなかった。
伝承によると、兄を討たれたときから復讐の機会を伺い、精神が崩壊した芝居を続けていた
アイリによって刺されたとあるが、確たる目撃情報は存在しない。
最終更新:2024年07月20日 15:28