塔野高速鉄道TR-4000系電車

TR-4000系電車は,塔野高速鉄道の通勤型車両。ここでは,共通設計の八商都市鉄道1000系電車についても解説する。

塔野高速鉄道TR-4000系電車
基本情報
運用者 塔野高速鉄道
製造所 船橋重工業豊崎工場
製造年 1992年〜2000年
製造両数 160両
運用開始 1992年12月7日
主要諸元
軌間 1,067mm
電気方式 直流1500V(架空電車線方式)
最高運転速度 120km/h
設計最高速度 120km/h
起動加速度 3.1km/h/s
減速度 4.2km/h/s(常用)
5.0km/h/s(非常)
車両定員 本文参照
全長 20,000mm
自重 Tc1車,Tc2車:27.0t
M1車:33.2t
M2車:33.8t
M3車:33.6t
T1車:24.4t
T2車:25.2t
全幅 2,800mm
全高 4,050mm
床面高さ 1,130mm
台車 ボルスタレス方式空気ばね台車
電動車:TRT-M86
付随車:TRT-T86
主電動機 かご形三相誘導電動機TRM-I92
永久磁石式同期電動機TRM-P113(更新車)
主電動機出力 170kw
駆動方式 TD継手式中実軸平行カルダン方式
歯車比 99:16(6.19)
制御装置 GTO素子VVVFインバータ制御(1〜7次車製造時)
IGBT素子VVVFインバータ制御(8次車製造時,更新車)
制動装置 回生併用電気指令式電磁直通ブレーキ
(全電気式は更新により追加)
保安装置 本文参照

八商都市鉄道1000系電車
基本情報
運用者 塔野高速鉄道
製造所 船橋重工業豊崎工場
製造年 1995年〜2000年
製造両数 176両
運用開始 1995年10月1日
主要諸元
軌間 1,067mm
電気方式 直流1500V(架空電車線方式)
最高運転速度 110km/h
設計最高速度 120km/h
起動加速度 3.1km/h/s
減速度 4.2km/h/s(常用)
5.0km/h/s(非常)
車両定員 本文参照
全長 20,000mm
自重 Tc1車,Tc2車:27.0t
M1車:33.2t
M2車:33.8t
T1車:24.4t
T2車:25.2t
全幅 2,800mm
全高 4,050mm
床面高さ 1,130mm
台車 ボルスタレス方式空気ばね台車
電動車:TRT-M86
付随車:TRT-T86
主電動機 かご形三相誘導電動機TRM-I92
主電動機出力 170kw
駆動方式 TD継手式中実軸平行カルダン方式
歯車比 99:16(6.19)
制御装置 IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置 回生併用電気指令式電磁直通ブレーキ
保安装置 本文参照

概要


2000系の後継車として1992年に登場した。基本的な設計は2000系最終増備車である11,12次車*1に準じつつも,内装をフルモデルチェンジし,シングルアーム式パンタグラフを採用するなど新機軸も盛り込まれている。10両編成8本と8両編成10本が製造され,前者は塔野線,後者は判ノ谷線(のちの八真線)に配置された。10両編成のうち2本は1999年に8両化の上,余剰中間車は2000系の10両化により余剰となっていた2027Fに組み込まれ,8両3本として判ノ谷線に転属した。2013年より更新工事が施行され,2020年に完了した。2015年より5000系の増備により10両編成6本は2027Fから抜かれた4両と共に8両8本に組み換えられた上で,塔野線から八真線に転属した。この際に4両が先頭車化改造を受けている。

以下特記なき限り1次車登場時の仕様について記述する。

車体


20m4扉の軽量ステンレス車体であり,2000系最終増備車及び2030系と同じくコーポレートカラーの紺色*2と,路線カラーの空色または青緑色の帯を巻く。前頭部は切妻構造を採用し,貫通扉をオフセットすることで運転席を広くとっている。排障器は新規設計のものを装備。前照灯にはHID灯を採用している。

側面見付は2000系最終増備車に準ずるが,ドアガラスに複層ガラスを採用。最終増備車の8次車では窓,ドアガラスが試験的に緑色の熱線吸収ガラスとなっている(5000系で本採用)。

前面,側面の行先表示器は種別に幕式,行先に3色LED式を採用。運番表示器は2000系の6桁マグサイン式から3色LED式に変更されている。

急行灯は塔野線の120km/h対応運用でのみ点灯されていたが,2015年改正で2000系の120km/h非対応車が全て置き換えられたことで全ての編成が120km/h対応となったため,使用を停止した。

室内


化粧板は緑系だった2000系から一新,ブルーホワイトを基調にペールブルーをアクセントとした寒色系となっている。2000系11次車で採用された禁煙表示,消火器表示などの車内表記のピクトグラムが本採用されている。

座席は1人分の掛け幅が450mmの7人掛け(ドア間)/3人掛け(車端部)のロングシートとし,色は2000系から引き続き青色,優先席は橙色となっている。3次車より座席がバケットシートに変更されている(1,2次車ものちに更新)。

スタンションポールは3次車で追加され,2-3-2人に区切っている。8次車では4-3人に変更されているほか,形状が変更されている(1,2次車は2002年よりこちらの形式を取り付けられている)。つり革は淡青色のものと白色のものが交互に取り付けられていたが,5次車より淡青色に統一され,8次車では優先席付近のものが橙色とされた上で通常より低いものとなった(1〜7次車は2002年より順次取り替え)。

車椅子スペースは両先頭車に設置されている。連結面の妻面窓は省略され,各車の両端に大型ガラスを使用した片開きの貫通扉が設置されている。

天井には車体長全体にわたって冷房用ダクト,吹出口が,車体中央部にはロールフィルター及び整風板が設置されている。冷房装置は集約分散式,1台の能力は26,000kcal/hのものを各車2基搭載している。

車内案内装置


車内の客用ドア上部には旅客案内表示器が設置されている。2段式で,上段には次駅,下段には乗り換え案内などをスクロール表示する。また,その左側には時刻表示,右側には速度表示がある。

走行機器など


制御装置にはGTO素子を用いた2レベルVVVFインバータ制御を採用している。1個のコンバータで4個のモータを動かす1C4M方式で,M1車にはこれを2群,M3車には1群搭載する。主電動機の出力は170kw。2000系VVVF車の10両編成と比べた場合,編成あたりの出力こそ2000系の3600kwに対して3400kwでこちらが劣るものの,編成重量では2000系の322.4tに対してこちらは295.6tと若干軽量化されているため,重量あたり出力は向上している。また起動加速度を抑えた設定の分,高速域での加速度が向上している。

年表


1992年度


塔野線の増発に伴い10連1本(1次車,4001F)が量産先行車として製造された。12月7日よりモハ4301,サハ4401を抜いた暫定8両編成で運行を開始した。

1993年度


量産車として10連3本(2次車,4002〜04F)が製造され,それぞれモハ4300とサハ4400を抜いて暫定的に8両で運行を開始した。1994年3月20日のダイヤ改正により10両での運転が開始された。

1994年度


10連2本(3次車,4005,06F)が製造された。これを最後に暫くは塔野線向けの新車は導入停止する。また4003Fが修理完了した2026F及び2028Fが10連化されたのと引き換えに8連化された。

1995年度


判ノ谷線の増発,及びTR-1000系の置き換えを目的として8連3本(4次車,4007〜09F)が製造された。また,4003Fは10連に復帰した。八商都市鉄道1000系(以下1000系)は6本(1101〜06F)が製造され,10月1日より運行開始した。

1996年度


8連3本(5次車,4010〜12F)が製造された。1000系は3本(1107〜09F)が製造された。

1997年度


8連2本(6次車,4013,14F)が製造された。これにて判ノ谷線の1000系は2本を残すのみとなった。1000系は3本(1110〜12F)が製造された。

1998年度


2000系一部編成の特別保全工事中の予備車として,10連2本(7次車,4015,16F)が製造された。1000系は4本(1113〜16F)が製造された。

1999年度


1,2次車の4001〜04Fの座席がバケットシートに交換された。1000系は4本(1117〜20F)が製造された。

2000年度


TR-1000系の完全置き換えを目的として8連2本(8次車,4017,18F)が製造された。これにて4000系は160両全車が出揃った。1000系も2本(1121,22F)が製造され,8連22本が出揃った。また八真線としての運行開始により,運行範囲が拡大した。

2001年度


4015,16Fが余剰となっていた2000系2027F(4両)とともに8連3本に組成された上で八真線に転属した。

2002年度


本年度から仕様統一を目的とした内装工事が開始された(2005年度に完了)。

2004年度


4018Fのサハ4535の座席が新型のものに交換される(5000系用座席の試験)。同年度中に元のバケットシートに戻された。

2006年度


10月11日未明に起こった真砂駅冠水に伴い,4009Fと1116Fが走行不能状態になった。4009Fは11月18日,1116Fは翌年3月8日に運用復帰した。

2012年度


4000系を対象に大規模更新工事が開始された。初年度は4008F,4013Fが対象。この時点では10両は更新工事の対象外となった(2015年以降の更新時に施工)。

2015年度


4006Fと2027Fが運用離脱し,4006Fは中間車6両を抜き取られた上で2027Fに組み込まれていた中間車4両を組み込み,8両で八真線に転属した。

2016年度


4002Fが運用離脱し,中間車6両を抜き取られた。また,4006Fの中間車2両が先頭車化改造を受けた。4002Fと4006FのMTユニット,計4両がMMユニットとサハ2両に改造された上で4002Fに組み込まれ,八真線に転属した。

2017年度


4003Fと4005Fが運用離脱し,4003Fのサハ2両は先頭車化改造を受けた。それらを組み換えの上新4003F,4031F,4032F(8連)が八真線に転属した。4005F(暫定4両)は休車となった。

2018年度


4001Fと4004Fが運用離脱し,これと4005Fを編成組み換えの上全て8連化した。これにて4000系は8両20本の現在の編成となった。

2019年度


予備部品確保のため,1103Fと1107Fが廃車された。先頭車は大下電気鉄道に譲渡された。

2020年度(予定)


全20本の更新工事が終了する予定。

編成表


製造時


10両編成

←八城 夢吊橋→
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
形式 4000 4100 4200 4500 4300 4400 4500 4100 4200 4050
車種 Tc1 M1 M2 T1 M3 T2 T1 M1 M2 Tc2