一年戦争当時の戦闘兵器
- 一年戦争開戦初期、前線に派遣された戦闘車両は、狩野粒子の影響により電子機器を狂わされた結果、すべて稼働出来ず、各個撃破されてしまった。
- この苦い経験から、帝国陸軍は近衛開発局や狩野重工に技術協力を依頼、狩野粒子影響下でも稼働できるよう、戦闘車両の改良を試みた。
- ところが、対狩野粒子防御は、魔晶石を中心とした特殊な装置の搭載が必要で、同装置の搭載は、サイズ、価格、その他全ての面において折り合いがつかなかった。
- この結果を受け、陸軍は戦闘車両から電子機器を外した状態で動かせるように改良を試みる
- 結果は惨憺たるモノで、全ての戦闘車両が、動力・火器・その他すべての面において根本的なレベルで電子機器により制御されている関係で、単純に電子機器を外せば、性能の低下どころか、まともに動かすことすらが出来ない有様だった。
- この改善は、技術的にいえば、全部の兵器のデチューン版を高額な開発費をかけ、再設計の段階から行わなければならない。
- そんなことをする位なら、過去に生産・配備された戦闘車両を現代科学技術で改良したものを生産・配備する方がコスト的にも割が合うという判断がなされ、別名「一年戦争兵器」と呼ばれる兵器達が生まれる。
- インターネットが世界をつなぎ、携帯電話でどこでも会話できる中、ICチップ一つ積まない、奇妙なまでにアナクロな兵器達が戦線を支えたのである。
戦車
八式戦車
- 全長 9.38m
- 全幅 3.1m
- 全高 2.47m
- 重量 約35t
- 乗員 4名
- 発動機 空冷4サイクル12気筒加給機付直噴ディーゼル機関
- 出力 1500ps/5600rpm
- 武装 71口径特式105mm戦車砲×1
- 武装12.7mm、7.62mm機関銃各1
- 一年戦争時の帝国陸軍の主力戦車。
- ベースはドイツ帝国陸軍6号戦車B(ケーニヒスティーガー)
- このため、一般兵士からの愛称は「ティーガー」(「タイガー」発音は禁句)
- 元々は、「ティーガーに必要な技術的改良」という、帝国陸軍開発局新人研修用の課題による設計図がモデル。
- 複合装甲と機関、サスペンション、その他あらゆる面で最新鋭戦車のそれをフィードバックしているので信頼性は抜群。
- 砲弾は機械式の半自動装填装置と、対魔法攻撃防御シールドを採用し、敵からの魔法攻撃への耐性を高めている。
- 本来のケーニヒスティーガーの重量は70トン近くあるのだが、それを35トンまで減少させたせいもあって、配備当初は、「装甲がない」と戦車兵達に別な意味で恐れられたという。
- おかげで、安全性実証のため、軍は量産型車両No0015~0020までの5両を戦場に送ることなく、戦車兵を安心させるためのデモンストレーションとして、90式戦車の的にせざるをえなかった。
- 90式の徹甲弾に有る程度耐えた装甲を持ちながら、半世紀前と比較して重量半分というのは、はっきりいってスゴイ。
- 35トンというのは、日本国内の交通事情その他を考えると、ある意味で限界の数値であり、この軽量もまた、配備決定の一役を担ったといえる。
- ティーガー戦車タイプのせいで、帝国軍はドイツ派遣軍ととても仲良くなったとか、いるだけで前線兵士の志気が上がる。入隊希望者が増える。などの効果をもたらせたという。
- 戦後、FCSを搭載するなどして、普通の現代戦にも投入可能に改良実験が進んでいる。
- 製造はほぼ日本の全重工企業。ソ連軍のT34顔負けのペースで連日生産された。
- 総生産数1200両。喪失車両680両。
八式駆逐戦車
- 全長 9.38m
- 全幅 3.1m
- 全高 3.17m
- 重量 約40t
- 乗員 5名
- 発動機 空冷4サイクル12気筒加給機付直噴ディーゼル機関
- 出力 1500ps/5600rpm
- 武装 80口径特式150mm砲×1
- 武装12.7mm、7.62mm機関銃各1
- 一年戦争時の帝国陸軍の駆逐戦車。
- 八式戦車のシャシーに150mm砲を搭載した装甲自走砲。
- 元来、頑丈すぎるとまで言われた八式戦車のシャシーを流用し、自走砲化した車両。
- 陣地防衛戦に多用された。
- 当然、別名は「ヤクトティーガー」。
八八式自走対空砲
- 実質的帝国陸軍の主要戦闘車両。
- 対空砲とされているが、対空機能は全くない。
- Strv 103の車体に30mmガトリング砲GAU-8Jを搭載する。
- 戦域を「面」で叩くための兵器。
- 圧倒的な弾幕により、密集突撃戦法をとる魔族軍に対する有効な迎撃兵器として前線兵士達から圧倒的支持を集めた。
- GAU-8自体が銃口から機関部までの長さは5.81mという大型にして、すさまじい反動があるため、ショックアブソーバー装置上に据え付けられた砲身は車体にほぼ固定されている(正確には可動範囲が極めて狭く、上下±3度、左右±6度程度しかない)。
- このため、拠点防御戦闘に使用されるケースがほとんどだった。
- 戦車一台当たりの砲弾搭載数は1200発
- 後に改良型給弾装置(八八式随行型弾薬キャリア)の配備により、最大何と2万発!
- イメージ的には、Strv 103にA10用のあのバカでかいガドリング砲を搭載したらそんな感じ(もしくは、CIWS“ゴールキーパー”でもいい)
- 愛称は「ハエ叩き」。
二式自走対空砲改
- Strv 103の車体にM61バルカン砲(20mm)2門を搭載し、携行弾数を増やしたもの。
- 一部前線では、現地改造で4門を搭載したケースも存在する。
- 一門あたりの砲弾搭載数は2400発。
- 小型妖魔相手に活躍したが、大型妖魔に対する有効性は、20㎜砲弾の威力に起因して低かったといわざるを得ない。
八八式随行型弾薬キャリア
- 市販のトラックに弾薬を搭載しただけのシロモノ……いや、マジで。
GAU-8J
- ジェネラルエレクトリック製の30mmガトリング砲GAU-8のライセンス生産版。
- 本来のGAU-8は、A-10などに搭載され、米軍の航空機搭載機関砲のなかでも最大、最重そして攻撃力の点で最強を誇る。主に対戦車攻撃に利用され、強力な30mm弾を高初速、高サイクルで発射することで知られる。
- 製造は光菱重工。
- 有効射程 1,500 メートル以下
改良型給弾装置
- GAU-8用ドラムマガジンを大型化したもの。
- 一部にフレキシブルリンクを採用しているため、簡単な加工でGAU-8本体と接続可能。
- ドラムマガジンの利点を殺すことなく、ベルト給弾式と変わらない柔軟性を確保した。
二式自走対空砲
- 米軍で大量に余っていたM113装甲兵員輸送車を帝国軍が根こそぎ買い集めたものを改良した代物。
- M163 VADSの日本版。
最終更新:2008年01月23日 22:32