放課後:反省と振り返り [ロディ エルゥ]

ロディさんが入室しました
エルゥさんが入室しました
ロディ : (―――あの後。 ……そう、あの奇妙な対面会の、これはその後の話。
ロディ : (怒りMAX発散中の姉を発見し、つくもさんと宥めた後。 姉は一先ずは気を落ち着けると家に帰った。
ロディ : (それから、つくもさんを駅まで送り届けて――…
ロディ : (再びとんぼ返りで戻って来た、件のカフェ。
ロディ : (工業地帯――つまり実家近くに位置し、目の前の姉が頻繁に通っている、気に入りの店だ。
ロディ : ……で。姉さん? (テーブル席。対面。頬杖傾げて
ロディ : どういう趣向だったのよ。今日のコレ。(笑顔―…ではない。即ち、
ロディ : (そこまでキレ散らかしてはいないって事だ。逆に。
エルゥ : ………、(まだ目が赤い。暴れちらかしたあとだ。
エルゥ : (だが、落ち着いてはいる。エルゥも自分の暴れ散らかしに慣れてきている感がある。
エルゥ : (それはエルゥだけでなく、ロディも、そしてこの店の店員たちもだ。
エルゥ : ……別に。
エルゥ : 私が、悪かった…。ごめん…。
ロディ : …いやー、別にじゃないでしょ。(わし、と髪を弄って
ロディ : そりゃさ、結果オーライ、って言えると思うよ。…でも最悪の事態になんなかったのは、
ロディ : 彼女がああいう答えを出す人だったからでしょ。 個人の資質に任せすぎっていうか…(ううん、と言葉選んで
ロディ : ……まー、さ。(薄目で見遣って
ロディ : 姉さんに悪気が無かったって事は解ってるよ。 そういう事する人じゃないし、おれに対してそうするメリットも無いもんね。
エルゥ : ………、(ぐっと自分のスカートを握る
エルゥ : 悪気は、ない…。
エルゥ : …………、
ロディ : うん。 ……おれの為、だったんでしょ。(言葉と裏腹に――…声色の温度が下がる
エルゥ : ……。(声色の温度が下がったことを察知する
エルゥ : ………ただの、暇つぶし。だし。(もちろん、嘘である。
ロディ : …じゃあそういう事でいいけど。 (しら、とした視線で
ロディ : そのお遊びの対象につくもさんが選ばれたのはおれ経由だよね。
エルゥ : ………
エルゥ : (ちなみにエルゥは怒るのは得意だが怒られるのは大の苦手である。
ロディ : つまり、イカレた家のイカレた人間どもの戯れに彼女が巻き込まれかけたのは、おれが原因だったって事。
エルゥ : (夕食はこの喫茶い特性の本日のディナーセット。その中の一品であるハンバーグを口に運ぶ。
ロディ : だから、そこについては怒るよ。(勿論そんなエルゥの性質は理解しきっている、が ここは譲れないと言うように
エルゥ : …・。
エルゥ : ごめん…(小さい声で
エルゥ : (エルゥとしては、ロディを何とかしたかったのだ。
エルゥ : (ゾマーが兄と結婚して、そして死んでしまって以来……。
ロディ : …(ふぅ、と感情を逃がすように息を吐いて
エルゥ : (そして、同時にエルゥは忘れていた。自分の兄はあれほど危険な男だったことを…。
エルゥ : (少し注意すれば大丈夫だろうと思っていたが、それを越えるような魅力があるらしい。
エルゥ : (兄妹であることもあり、自分はそれに気づくことはなかったのだが…。
ロディ : …まー、確かにさ、はしゃいでたよね。 おれも。(はは、と冗談めかして 空気を中和する気が一応あるのか
ロディ : ……もしかしたら、とか思った?
エルゥ : …………。
エルゥ : ……、
エルゥ : (ハンバーグをもしゃもしゃ食べる。
エルゥ : …そうよ。
ロディ : (ぉ。と姉の方を見て
エルゥ : 動くなら今だって、思ったの…。
エルゥ : ………。
ロディ : そっか。
ロディ : ……まー、結果的には良かったんだと思うよ。(ぐ、と伸びするように
エルゥ : そ。
ロディ : 兄さんの珍しい顔も見られたしね。(…実際、なんていうか、憑きものが落ちたような気分だ。
エルゥ : ……、(自分としてもかなり反省しているようだ。何よりつくもを危険に巻き込んでしまった。
エルゥ : …、アタシそれ見れなかったんだけど…。
エルゥ : …。
エルゥ : (そういえばロディに怒られるのは何年ぶりだろうか。
エルゥ : (兄とゾマーが結婚して、そして死んでから、ロディは悲しむことも怒ることも見せなくなった。
エルゥ : …。(…自分の浅い作戦が功をそうしたことは自分でも癪だが、まあよかったのだろう。
エルゥ : (つくもが兄と結婚でもしていたら…。
エルゥ : (そう思うとぞっとする。
エルゥ : ………。
エルゥ : (思いながらハンバーグにぱくつく。
ロディ : そりゃー、先に出てっちゃったものねぇ。(あっはっは、と
ロディ : (…「別に特殊な能力者ではない」「只の人間だ」 …そう斜に構えて俯瞰するように語るほどに、己の中で巨大な壁となりせり上がって行った。
ロディ : (――それをぶち壊したのは、他でもない彼女<つくもさん>だ。 …あの兄にだって及ばない帯域がある。そんな、当然で、当たり前の事。
ロディ : …… 兄さんさぁ、(ぽつりと
ロディ : 案外おれに興味あるっぽいね。(すごく意外だった、とでも言うように
ロディ : (「フロイデイン。 ボクはきっとまた、つくもさんと会うよ。いつか。」
ロディ : (「いつか絶対会うと思うよ。」
ロディ : (「わかったかい? フロイデイン。」
ロディ : (――…あの時に見えた、兄の執着。 ……あれを聞いて、おれは、とても、
ロディ : 案外人間なんだなって思ったよ。(心が軽くなった。
エルゥ : ふーーーーーーん。
エルゥ : ………。(人に怒っておいて、どことなく楽しそうに話しているので足のスネを蹴ってやりたくなるが、
エルゥ : (反省しているので今日はやめておく。
ロディ : あっはっは。まーまー怒んないで?(へらりん
ロディ : まーつまりね、姉さんにはおれめちゃくちゃ怒ってるけど、感謝してもいるのよ。
エルゥ : …………。
エルゥ : ……そ。
ロディ : …さてま、頂きますか。(今更のように両手合わせて なんだかんだ今まで手を付けて無かったという事で
ロディ : (なんだかんだやっぱりガチギレしてたのでは?
エルゥ : ………。(とりあえず、もしゃもしゃ食べる。
エルゥ : …。もう食べてるけど。
ロディ : あっはっは。だねぇ(冷めかけたディナーセットにフォークを入れて
ロディ : (そんなこんなで落ち着いて(?)、ディナータイムに興じる2名――……
ロディ : ――――――
ロディ : ……あ、そういやさ、全然話変わるけど、
エルゥ : ん、何。 (もしゃもしゃ食べてる。
ロディ : 姉さん、ココドバイの事分かる? 行った事…は無さそうだけど。
エルゥ : …ココドバイ?
エルゥ : 何も。というか全然興味もないんだけど。
ロディ : そ。今度行く事になってさ。プチ出張?みたいな。
エルゥ : ふーーーーん。
ロディ : なんか結構治安悪いらしいんだけどねー…
エルゥ : …。
エルゥ : ま、お土産買ってきてよね。
エルゥ : アタシの分と、それから…、
エルゥ : ………。
エルゥ : ………つくもの分と。
ロディ : …。 おっけー。(ふふ、と 柔く笑って
ロディ : 甘い物で良いかな?ま、何か見繕ってきますよ(どこか楽しげに
エルゥ : …うん。
ロディ : (そうして談笑を挟みつつ、食事を続ける――……
ロディさんが退室しました
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最終更新:2021年02月14日 02:39