待てば海路の日和あり [渦明 まち子 海咲]

渦明さんが入室しました
渦明 : (南大陸 北西部
渦明 : (海に面した港町――「再興の街」ジェネシス。
渦明 : (来訪者の起こした革命により、再び興ったばかりのこの街。
渦明 : (長きに渡る閉鎖と圧政から解放され、民達が、街が真の活気を取り戻すのは――もう少しだけ掛かるだろうか。
渦明 : (まあ、それも時間の問題だろう。 前置きはこの辺りで。…とにかく、今のこの場所は静かだ。
渦明 : (波止場と呼ばれる、船の停留場所。海が―港のある街には必ずあると言っていい。
渦明 : (陸地から海に突き出た堤。波止の先にいる一人の男。
渦明 : (何をするでもなく、ただ海を眺めている。
まち子さんが入室しました
まち子 : (渦明に近づいてくるTシャツ+ジーンズの女性
まち子 : 聞きましたよ、渦明さん?
渦明 : ……ん、(足音が微かに聞こえて、陸地側…まち子の方を向く
渦明 : まち子さん。 …聞いたって、何をです?
まち子 : この新しい街に必要な治安組織…つまり平たく言うと警察を造るんだとか。
渦明 : あぁ、…その話ですか。(はは、と苦笑気味に
まち子 : もう。いつもながら、人が良すぎますよ?
まち子 : それって唯我様や、私に「着いてくる」の領域超えちゃってませんか?
渦明 : ……まぁ。 為政者と利権ズブズブで、この街の自治は実質崩壊状態でしたからね。
まち子 : それは、そうみたいなんですけど…
まち子 : そうじゃなくて、ですね?
渦明 : せめて、地盤が固められるまでは…、ってやつです。 …(まち子に視線を上げて
まち子 : (うーん、と海上を見つめ、悩み顔
まち子 : ただでさえ海上警察の範疇を超えて南大陸上陸ツアーまで参加しちゃってるんです。
まち子 : それが新たに陸地にまで拠点を作っちゃったらもう…職歴に響く所の話じゃないですよ?
渦明 : ま、まー流石に自分の独断だけじゃないですよ。上の許諾も得てます。(オクターンの男は人情派が多いのである
まち子 : 許諾得てどうするんですかぁ…
まち子 : ますます帰れなくなるじゃないですか…
渦明 : ……(まち子と並んで、海を見つめて
まち子 : 渦明さんは…
渦明 : ……まち子さんは、(ぽつ、と 問うか問わぬか、迷うような間があって、
まち子 : …、
渦明 : 、(呼びかけが重なって思わずそちらを向く
まち子 : 、、(向き合って
渦明 : ……、、
まち子 : なんと…おっしゃる予定でした?
渦明 : ……(一度口を結んで、
渦明 : ……帰りたかった、ですか?
まち子 : ………
まち子 : 難しい質問ですね。
渦明 : …。(――― 「まち子さん。……俺と一緒に、オクターンに帰ってくれますか。」
まち子 : …。(ーーー「… … … … … …いえ。いいえ。」
まち子 : …。(ーーー「わたくしに、唯我様の行く末を見届けさせてください…」
まち子 : クルーズツアーは解散し、大陸御一行の旅も一つの終着駅へ辿り着き、
まち子 : 唯我様は夢だった南大陸の拠点、港街を手に入れました。 それも救世主という最高の形で。
渦明 : …えぇ。
まち子 : ………であればもう、私にイベンターとしての出番は無いのかもしれません。
まち子 : ………
まち子 : でも、ごめんなさい。まだ、ダメですね。
渦明 : …えぇ。解ってます。
まち子 : ………
まち子 : 渦明さんは、
まち子 : 私が「帰る」と言っていたら、この街には残りませんでしたか?
渦明 : ……… 難しい質問ですね…(苦笑気味に
まち子 : そうですか?(笑って
渦明 : あの時―…南に着く前にそう言って貰えてたら、そりゃ帰ってますけど。(笑って
まち子 : 見捨てれないんですよね?…今のこの街を。
渦明 : …そーですね。 ま、唯我さんが治めるんなら心配無いのかもしれねぇですけどね。(ははっと
渦明 : このまま放って帰るのは―…って思っちまってますね。 …まあ、つまり、
渦明 : 俺もまだ帰れない。 …それで、ちょーどいいじゃないですか?(困り笑いで顔上げて
まち子 : はぁ。もう。
まち子 : 困ってる人は見過ごせない。船長の夢は助ける。私の我儘に着いてくる。
まち子 : 優しすぎます。人が良すぎますよ?
渦明 : …そうでもねぇですよ。俺、それなりに我儘ですから。
まち子 : そう…かしらね、
渦明 : そーです。 だって、
渦明 : 絶対一人じゃ帰りませんから。
まち子 : 、!
まち子 : …まぁ。。。
渦明 : ほら、我儘でしょ。(まち子に笑いかけて
まち子 : そう、ですね…、ホント、、
まち子 : でも、(視線を海に逃して
まち子 : 嫌じゃないですよ…そーゆー所…
渦明 : …はは。 …うれしーです。(こちらも海に視線を遣りながら
渦明 : (…待つ事は出来る。 大切なものを、その心ごと大事にしたいと思う。
渦明 : (でも、それを越えて尚、譲りたくないものだってある。
渦明 : …(隣に腕を伸ばして、そっとその片手を取る
まち子 : 
まち子 : …(握り返す
渦明 : …(ぎゅ、と握って
まち子 : ……、
海さんが入室しました
渦明 : …まち子さ、 ――――
 : (海中から浮かび上がる。鉄柵に囲まれた水球。
 : (浮かび上がる水球の中から、腕を組んで二人を見下ろす女性
海さんが退室しました
海咲さんが入室しました
渦明 : ―、まち子さん、下がって!(まち子を背に庇い水球を見上げて
まち子 : はいっ、(背に庇われて
海咲 : 、、、。。。
海咲 : (2人から視線逸らして
渦明 : 柵と水球……恐らく例の”ルインズベルト”です。 俺が応戦しますから、まち子さんは対比と連絡を…(普通にマジ応戦モード
海咲 : ん、…邪魔、したわね。(ぼそりと呟き
海咲 : (水中に水球が帰って行く
渦明 : …ん?
まち子 : あら…?
海咲さんが退室しました
海さんが入室しました
 : (平穏な海
渦明 : ……
まち子 : ……
まち子 : (ゼクシィは推理する。例の「宣戦布告」を律儀にも治安組織の渦明にも行いに来たのだろう。
渦明 : (警戒し、透き通った水面の奥を覗き込むが――……到って平穏な海。
まち子 : (ゼクシィは推理する。ただ…外界を知らない少女には、手を取り合う男女は…刺激が強すぎた…?
海さんが退室しました
渦明 : ……… …何だったんです?
まち子 : ・・・
まち子 : さぁ…?
渦明 : うーん…(困惑顔で海を見つめるも
まち子 : (今はまだ名もなき新たな治安組織
まち子 : (これがその記念すべき1勝目だという事をまだ誰も知らない
まち子さんが退室しました
渦明さんが退室しました
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最終更新:2021年04月29日 14:20