概要
2022年に投稿されたオススメの月刊山田を転載してください。
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「月刊山田2022大賞」
- 推薦条件:なし
- 投票基準:なし
「月刊山田2022大賞」:月刊山田6 2022-10-02 18:56:07 下着でシコってたらバレて公開オナニーさせられるAOの話
※大賞作品は各キャラルート分執筆されたとんでもない文章量なので、ページに載せきれませんでした。ぜひ、月刊山田6まで見に行ってくれよな~頼むよ~
※大賞作品は各キャラルート分執筆されたとんでもない文章量なので、ページに載せきれませんでした。ぜひ、月刊山田6まで見に行ってくれよな~頼むよ~
「月刊山田2022大賞」-予選投票
「月刊山田2022大賞」-決戦投票
「山田仁菜特別賞」
- 推薦条件:山田仁菜が登場していること
- 投票基準:なし
「山田仁菜特別賞」月刊山田5 2022-09-09 21:44:52 失明共依存ひおにな
+ | 特別賞作品 |
心因性視覚障害。
初めて聞いたその症状は、お医者さんによると強いストレスとかが原因で視力が低下する症状なんだって。 おめめに問題がなくても心の問題で起こるそれは、眼鏡とかを使っても視力が低いままらしい。
真夜中の寮。私は、いつものように瑠夏ちゃんと同じ部屋で眠りについていた。
まだ少し寝苦しくて、簡単には寝付けなかったから、気づくことができたんだと思う。 少し遠くで大きな物音がしたことに。 何が起きたのか確かめようと瑠夏ちゃんを起こさないようにそっと部屋の扉を開けて、廊下に出る。 連続して鳴り響く物音の方向にゆっくりと近づいていくと、ある部屋の前にたどり着いた。
そこは、仁菜ちゃんの部屋だった。
扉に耳を当てて、中の音を確認する。かすかにだけど、聞こえてきたのは仁菜ちゃんが取り乱している声だった。
私は、夜中だということも忘れて大声で呼びかける。
「仁菜ちゃん!?どうしたの!?」
「…!陽桜莉か…?そっちにいるのか…?」 「うん…大丈夫?仁菜ちゃん…」
それっきり返事がなくて、不安を感じる私。
実際には数十秒の静寂が、そのときの私にはとても長く感じられて、焦燥感だけが募っていく。 そうやっておろおろしていたら、ガチャッ…という音とともに、扉と、それにもたれかかった仁菜ちゃんが私の方へと向かってきた。 そのままでは体勢を崩して床に倒れこんでしまいそうな仁菜ちゃんを腕で抱き留める。 そのとき見た仁菜ちゃんの顔は
――何かにおびえるような表情で、涙を浮かべてぐしゃぐしゃだった。
「…っ!何があったの…仁菜ちゃん…!?」
「ぁぁあ…クソッ!見えねぇ……見えねぇ…!」 「見えない…?どういうことなの…!?」 「うっ……ぐ…うぅぅ……」 「…!落ち着いて!大丈夫!大丈夫だからね!仁菜ちゃん!」
こんなに取り乱してる仁菜ちゃんを見るのは初めてで、どうしていいかわからなかったけど、放っておくことなんてできなかった。
仁菜ちゃんの頭を落ち着かせるように撫でる。……私が泣いていた時、お姉ちゃんはよくこうしてくれていたから。 しばらくそれを続けていると、段々落ち着いてきたのか息も整いだした。
「もう大丈夫?仁菜ちゃん……」
「あぁ……でも…」 「そっか、見えないって言ってたもんね」 「なんなんだよ…チクショウ……」 「……よし!」 「おっ、おい…!」
それでもまだ不安そうな仁菜ちゃんの手をとって、私は今まさに出てきたお部屋に入った。そのままベッドに連れていき寝かせる。
もともと二人用の部屋に一人で住んでいる仁菜ちゃん。この広い部屋で何にも見えず一人きりっていうのはいくら何でも辛すぎるから
「今日は私もここでお泊りするね!」
「なんで……」 「だってその方が何かあった時どうにかできるじゃん!」 「……もう大丈夫だ。気にしなくていい。」 「あんなの見ちゃったら説得力ないよ!何が何でも泊まっちゃうからね!」 「……そうかよ」
それだけ言うと、仁菜ちゃんは布団にくるまった。
昔の仁菜ちゃんならなんだかんだ私を追い出そうとしたはず。……少しは、心を開いてくれたのかな? とりあえず、明日は病院で診てもらわなきゃね。
「陽桜莉!?どこ!?」
「ぁ…そうだった……」
次の日の朝、私は、自分を探す瑠夏ちゃんの声で目覚めた。
確かに、何も言わず仁菜ちゃんのお部屋に行っちゃったもんね……って反省しながら、瑠夏ちゃんの前に現れる。
「おはよう……瑠夏ちゃん……」ガチャッ
「陽桜莉!?どうして山田さんの部屋から…」 「うん…そのことでちょっと話が」
私は真夜中起きた出来事を瑠夏ちゃんに話した。
「だからね?仁菜ちゃんを病院に連れて行った方がいいと思うんだぁ…」
「確かに……でもだまって抜け出すのはよくないわ」 「うぅ……ごめんなさい…」 「そういえば、その肝心の山田さんは?」
そういえばそうだ。果たして仁菜ちゃんはあんな状態なのに一人で起き上がれるのだろうか。また部屋に戻って確認する。
なんと仁菜ちゃんはお着換えの真っ最中だった。ということはおめめが治ったのかな?
「あれ?仁菜ちゃん大丈夫なの?」
「あぁ……ぼやけはするんだが、なんとか……」 「う~ん……治ったのかなぁ?でもちょっと心配だなぁ……」 「悪かったな心配かけて…でも、アタシは大丈夫だ」
着替え終わり、顔を洗うために洗面台へ向かう仁菜ちゃん。
なんだか足元がおぼつかなく、ふらふらしている。ひときわ大きく体が揺れると、体勢を崩して地面にへたり込んでしまった。
「仁菜ちゃん!やっぱり…!」
「うぅ……んだよ…これ…」 「……お医者さんに診てもらった方がいいわ」 「大丈夫だ…」 「そんなわけないよ!ちゃんと診てもらわなきゃ!」
このままにしておけないから、病院へ行くことに。
私は仁菜ちゃんの手を握って、タクシーに乗せる。 移動中、不安にならないようにそっと手を、包み込むように重ねた。 やっぱり仁菜ちゃんは不安だったのか、この手を振り払うことはなかった。
病院では、私も付き添いながら受付を済ませ、診療を待つ。相変わらず無言で手を繋ぐ私と仁菜ちゃん。
この沈黙は少し気まずかったけど、手のひらから伝わる熱が、まるで仁菜ちゃんから心を許されてるように感じて、大変な時だっていうのに不思議と心地よかった。 二人で一緒に入った診療室。そこで仁菜ちゃんは心因性視覚障害だということが伝えられた。
「その……治療法…とかは…」
「これは目ではなく主に脳の問題による視力低下なので、その…ストレスの原因を改善できれば自然治癒する可能性は大きいと思います」 「そう……ですか…」 「あと、症状を聞く限り夜盲症と視野狭窄も併発してそうなので、日常生活でサポートが必要になるでしょう」 「わかりました……」
帰り際の仁菜ちゃんは凄く暗い顔をしていた。励ましてあげたいけど…かける言葉も見つからない。
「ストレス……かぁ。」
「……」 「……何が原因になってるか、とか…分かるかな…?」 「あぁ…多分」 「…!そうなの…?じゃあ…!」 「知ったところで、改善するのは難しいと思うがな…」
仁菜ちゃんはまるで自嘲するような言い方でそういうと、ため息混じりに話し始めた。
「あの日な…夢で見ちまったんだよ……あのババアと暮らしてた時のこと…」
「あ…」 「あん時の共鳴で見たことあるよな?まぁ、そういうことだ…でもよ」 「……」 「今までたまにあったんだ、こういうこと。でもなんで今回に限って……」 「それは……」
理由は何となくわかる。お姉ちゃんがいなくなったからだ。仁菜ちゃんはお姉ちゃんのことが大好きで、尊敬してる。
心で頼りにしてた人がいなくなっちゃったから、耐えるのが難しくなったんだ。 ……私が支えなきゃ。できるかなんてわからないけど、やらないと。
「……ねぇ仁菜ちゃん。お医者さんから、サポートが必要って言われたよね」
「あぁ…全く、どうしたモンかな……」 「私がするよ……お手伝い」 「おい…!でもよ……」 「いいんだよ仁菜ちゃん…遠慮しないで、私、力になりたいんだ…!」 「……はぁ。一度決めたら頑固だもんな、オメェ。……ありがとよ」
そうして私は、目が不自由な仁菜ちゃんの目となり足となり、生活補助を請け負うことにした。
最初の方は大変だった。果たして仁菜ちゃんが一体どこまでのことができて、どこまでのことができないのかしっかり把握できていなかったし、仁菜ちゃん自身もまだ私にお世話されることに抵抗があるのかなかなかスムーズにはいかなかったから。
例えば、お風呂に入るときなんか
「オイッ!なにも風呂まで…」
「何言ってるの!お風呂の床は固いんだよ!転んで頭打っちゃったらどうするの!」 「うぅ…でもよ、こう、二人とも裸でくっつくなんて……」 「そんなこといちいち気にしないの!」
けがをしないように支持搬送したままお風呂に入らせようとしたら抵抗してきたし、ご飯の時なんかも
「……」ポロッ…ポロッ
「も~!さっきから全然つかめてないよ!」 「チッ…やっぱり無理か……」 「ほ~ら!私が食べさせてあげるから!はい!あ~ん♪」 「楽しんでないかお前……あ~…ん」
まともに箸でつかめない仁菜ちゃんの代わりに食べさせてあげようとしたのに……
それでも私は献身的に世話をすることはやめなかった。 ……お姉ちゃんを失った悲しみを、紛らわすように。
ついに私の気持ちが通じたのか、そのうち仁菜ちゃんも私に気を許してくれて、段々とお世話されていくことに抵抗が無くなっていった。
特に昨日の夜は……
仁菜ちゃんを寝かしつけて、飲み物を取りに自分の部屋までいったん戻って、それから戻った時だった。
「なぁ陽桜莉…?陽桜莉……?」
あの仁菜ちゃんが私を探していた。しかもそれだけに留まらず
「!どこ行っちまったんだよ!オイッ!……なんで…一人に…しないで……」
明確に私を求めてきた。あの時の私は罪悪感をはるかに上回る幸福感を抱いて、仁菜ちゃんが愛おしくてたまらなかった。すかさず駆け寄って慰めた。
「ごめんね…仁菜ちゃん……怖かったよね…大丈夫…大丈夫だから……」
「ひっ…陽桜莉ぃ……」 あれ以来、仁菜ちゃんは私が傍にいないと不安なのか、しきりに私の名前を呼んでくれる。 私はそれがどうしようもなく嬉しくてうれしくて…… だって、求められてるってことは、私がいないとだめだってことだから。きっと私から離れられないってことだから……
それなら、ずっと一緒にいてくれるよね?
でも、私は知ってる。この病は、心が治ったら症状も改善されてしまうことに。きっと仁菜ちゃんは私といることに居心地のよさを覚えてるんだってことも。
もし病が治ってしまったら、きっと仁菜ちゃんは私から離れて行ってしまうんだろう。
だから私は仁菜ちゃんには治ってほしくないとは思いつつも、そんな理由で困らせたくないから今日も世話を続ける。いつか来る別れのために思い出を増やす。
あぁ、もっと私が愛に盲目的になれたならいいのに……。
————
実はもう見えている、なんて言ったら目の前のコイツはどんな顔をするんだろう。
アタシの中にあった寂しさも虚しさも、不安もなにもかも、陽桜莉と手を繋いだり、傍にいるだけで何にも感じなくなっていった。
アイツから与えられる無償の愛が、アタシの心を満たして、その温かさにすっかり慣れ切った今では、もう自分から手を放すなんてことは出来なくなっちまった。
……陽桜莉はああみえて賢い。もし、アタシが見えることがわかったら、それでも言い出せなかった理由には気づいて、優しくはしてくれるんだろう。
だけどもう、今みたいに陽桜莉の熱を全て向けてくれたりはしなくなるかもしれない。アタシはそれが一番怖かった。 もう知ってしまったからには抜け出せない。彼女の愛に溺れることがこんなにも素晴らしいことだと。
……陽桜莉が用事があるといって、ほんの少しアタシのそばから離れただけで、こんなにも心が落ち着かない。
そんな不明瞭な自分の視界に、それは嫌に鮮明に映った。 『おうち』と一緒に持ってきたバタフライナイフ。
そうだ、どうせもう私に視力なんて必要ないのだ。あの優しい陽だまりのような彼女がいるから、これから暗闇で過ごしたとしても問題ない。
だからもう
この両目は潰してしまおう。
刃先を眼球の先につける。恐怖でガタガタ震える体を、最悪の未来を想像することで押さえつけ、……そのまま一気に押し込んだ。
眼窩に鋭い痛みと火傷しそうなほどの熱さが走る。だがそれと同時に、陽桜莉に命を完全に預けてしまうことへの高揚感が湧いてくる。
……なぁ詩。もしかしてお前も、こんな感じだったのか…?
今はもうどこで何をしているのか分からないかつてのバディに思いを馳せ、もう片方の目も潰した。
本当に真っ暗だな……そう思っていたら扉の方で音がする。あぁこの聞きなれた足音は
「仁菜ちゃん…?何……やってるの…?」
待ちわびていた人だ。すまねぇ、そんな震えた声をさせるつもりじゃなかったんだが。
でもそんなどうしようもないアタシを陽桜莉は抱きしめて
「分かってるの…!?そんなことしたら、一生…!」
「あぁ……アタシはもう、一生テメェと一緒にいねぇと、もう生きていけねぇ」 「…っ!ばか!ばか仁菜ちゃん……こんな…こんな……!」
なぁ……目が見えなくなってから、アタシの耳って良く聞こえるようになったんだぜ。
だからテメェのその心配する声の中に、かすかに喜びの感情が含まれてることも、ぜーんぶ分かってんだ。 傍から見たら、赤い赤いうれし涙を流すアタシを、陽桜莉が抱きしめてる痛ましい光景なんだろうなぁ。 でも、もうアタシには何にも見えねぇから知ったこっちゃねぇ。 ただ心の中にある、この明るくて歓喜に満ちた思いだけが真実なんだ。
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「山田仁菜特別賞」-予選投票
「山田仁菜特別賞」-決戦投票
「マゾっ子ウタちゃん特別賞」
- 推薦条件:駒川詩が登場していること
- 投票基準:なし
「マゾっ子ウタちゃん特別賞」月刊山田3 2022-07-24 18:02:07 AOの消滅を知って壊れたUTさん
+ | 特別賞作品 |
朝日が顔に差して、私は目を覚ます。
(朝…)
昨日は…どこで寝ただろうか。確かリビングだったはず。一体いつのまにベッドに戻っていたのだろうか。何もできずに引きこもってるくせにこんなことだけできる気力があるなんて、我ながら現金なことだと自嘲の笑いが溢れる。
最近はこんなことばかりだ。記憶が歯抜けで、何かしていても現実感がない。自分がしていることなのに、他人がしているのを遠くから見ているような感覚がある。
ふと、眩しくて片目を瞑った。外の世界が、眩い世界が見えることが不快できつく閉じたはずのカーテン。その隙間から陽の光が差し込む。陽の光、太陽、学校、ひまわり畑、そこに佇むーーー
『詩さん!』
反射的に頭を壁に強く叩きつけた。痛い。まるで気持ちよくない。頭から血が出てる。棚からカッターナイフを何本も取り出して刃物を出す。手首を何度も何度も何度も何度も切りつける。
痛い、苦しい、辛い。流れ出る血が、こんなにも冷たい。かつて縋った、自分の全てだったそれは、しかしあの人の暖かさを知ってしまえば茶番でしかなくて、
「うううう…!あああああああ!」
訳もなく叫んだ。ひとりぼっちのくせに。誰にも届かないのに叫んだ。苦しくて苦しくて堪らないと、声を張り上げた。声が虚しく部屋に響いて、私は目を閉じた。
目が覚めた。今度はリビングで。
朝から何時間経ったのだろうか。その間のことは何も覚えていない。いつものことだ。昨日も、そして明日も、何も変わらない。
私は冷蔵庫の前に立っていた。人は生きている限りお腹が空くし、何か食べなければ死んでしまうのだろうから。そうまでして生きたいのだろうか。自分のことなのに、まるで何もわからない。もっともこれは昔から、そうではあったが。 冷蔵庫を開く。乱雑に入っている惣菜、切ってある野菜、それだけ。冷蔵庫の中はほとんどなにも入ってなかった。まるで私みたいだ。空っぽで何も入っていない自分を、言葉だけで誤魔化そうとする。
(最後に外に出たの、いつだっけ…)
惣菜を手に取る。からあげばかり。その中の一つをとって、簡単にチンして、そのまま食べる。
からあげの作り方は以前、春日さんに教えてもらったっけ。あの時は久野さんもいた。そうだ、久しぶりに今度作ってみよう、春日さんに手伝って貰えば、失敗はしないはずだ。そうすればみんな喜んでくれる。愛央さんもーー
気持ち悪くなってからあげを吐いた。吐き気が止まらない。流しまで走って、口を何度も水で濯ぐ。水、海、青。透き通ってなくなってしまうかのような、水の透明な色。飲み込む水すら気持ち悪い。また吐いた。胃の中身がないからか胃液を吐いて、喉がどんどん痛くなった。
そのうち吐き出す胃液もほとんどなくなってきたのか、今度は目眩がしてきた。私は頭を抱えて、その場に座り込んで、また、目を瞑った。
ふと、浴室て目が覚めた。私は上の空で何をしていたのだろう。なんて、今度は考えなくてもわかる。
いつのまにか水の張った浴槽に手が浸かっていて、水が赤く染まっていく。側にはカッターナイフが落ちていた。以前だってこんなことをしたことはなかった。死にたい訳じゃなかった。痛みが欲しかったから。変わったのはあの日だろう。あの人を思い出したあの日、あの人がいないことを知った、あの日。 水の色が赤に染まっていく。私の血で、赤く赤く。透明なはずの色は、濁って汚れていく。もう底が見えなくなる。このままずっとこうしていれば、死ねるだろうか。 そうだ、死んで何もなくなれば、この痛みとも別れて、楽になれるのだろうか。この苦しみも、痛みも、思い出も、愛央さんの手の温もりもーーー
「…ひっ…」
怖くなって、赤く濁った浴槽から手を引き抜く。失血でフラフラして、足元がおぼつかない。自分で切った手首を必死に抑えて、リビングまで走る。救急箱を取り出して応急処置をした。慣れたものだ。愛央さんに会う前から、ずっと繰り返してきたことだから。
最近は毎日ずっとこうだ。昔の私みたいに、自分を傷つけて孤独を誤魔化している。ずっとひとりぼっちで部屋に閉じこもって、死のうとして、死ねない。
愛央さんがここにいたのなら、こんな私を見たらどうするんだろう。驚いてくれるだろうか、悲しんでくれるだろうか、叱ってくれるだろうか。それとも…それとも、何も言わずに抱きしめて、側にいてくれるだろうか。
(ずっと一緒にいてくれる愛央ちゃんだぞ♪)
冗談めかした声が聞こえる。ずっと忘れたくないはずだった声。でも時間が経つ毎にどんどんぼやけてしまう声。
(嘘つき…)
愛央さんは嘘つきだ。ずっと一緒にいてくれるって言ったのに、私の心をこんなにしたくせに、勝手にいなくなるなんて、ずるい。
『会いたいです、愛央さん』
なんて、誰だかわからない名前を誰もいないフリスペに書き込んでみる。そんなことしても誰とも会えないとわかってるのに。それが辛くてまた涙が出た。
そして私は、今日も泣き疲れて眠りにつく。朝日が指して目を覚まし、もう手の届かない温もりに苦しむ。死にたくて、終わりにしたいのに。けれど愛央さんを忘れたくないから、ずっと苦しいのに死ねない。
これが私に与えられた罰なのだろうか、こんな日々が、ずっと…?
何も考えたくなくて目を閉じた。そして私は、明日も目を覚ます。苦しむだけのために、悲しいだけの、日々のために。 - AOの消滅を知って壊れたUTさん (2022-07-24 18:02:07)
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「マゾっ子ウタちゃん特別賞」-予選投票
「マゾっ子ウタちゃん特別賞」-決戦投票
「ラタンの娘特別賞」
- 推薦条件:R-18怪文書であること
- 投票基準:なし
「ラタンの娘特別賞」月刊山田5 2022-09-03 17:08:44 ラタンの娘 借金編
+ | 特別賞作品 |
「なんでこんなことになったか分かるよな?星崎♡」
「うぅぅ……」 「借金を返せねぇからそうなるんだよ♡」
全くしょうがねえやつです♡星崎は……♡まぁトゴの利息でエリスロ君を貸した私も悪いですが……それを知ってて受け入れやがった星崎の自業自得ですね…♡これから彼女にはチンポも受け入れてもらいます♡なぜなら今回作るのは……
「楽しみですね!星崎さんのAV♡」
「ぃやぁ……」 「嫌っつっても撮影するからな♡今回は美弦さんも協力してくれてるんですよ!そのご好意を無駄には出来ません!」 「そんな…美弦さん……」
レイプ目の星崎さんが力なく抵抗してますね♡でも無駄です♡美弦さんの鎖で縛られて身動きが取れないんですから♡……あ゛~♡弱っちぃ星崎見てるとほんとチンチンがイライラします♡
「もう我慢できねぇ!オラ!」ガバッ!
「キャッ…!」 「その淫乱ボディをしっかり堪能してやるからな♡」
とりあえず邪魔な衣服は取っ払ってやります♡……うわぁ♡やっぱいつ見ても星崎の体はクッソエロいな♡鎖と相まって梱包された果実みたいです♡それじゃあとっとと、このみずみずしい体を貪ってやるか♡
「んっ…じゅる……っはぁ♡星崎の体ってなんでこんなに甘ぇんだ?」ピチャ…ピチャ…
「やぁぁ……舐めないで詩帆さん…」
「割れ目からも果汁がこんなに…♡」ジュルル♡
「やっ!だめ!そんなとこ…汚いよ……」
こんなきれいな体しといて汚いよ…とかほかの女性が聞いたら怒りそうですね!……よし!いいだけほぐれただろ♡とっとと私のチンポで突き刺してやらねえとな♡
「オラ!覚悟しろよ♡」ビキビキ
「いやぁ……♡そんなのやだぁ…♡」 「口答えすんじゃねぇ!お…お゛ぉ゛お…♡」ズププ♡ 「んぅぅ…!は、入って…♡」
うおっ♡星崎のマンコ、愛液でニュルニュルなのに♡ヒダと膣肉でうねうねチンポを抱きしめてきやがる♡とんでもねぇ名器ですね♡
「オラ!オラ♡あぁ…♡星崎のナカ、すっげぇ気持ちいいですよ♡」パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
「やっ!んっ…♡やぁ…♡やだぁ♡」 「これまで何人これで狂わせてきたんだよ♡あ?」パンッ♡パン♡ 「そんなことしてないぃ…!詩帆さんとしかやってない!」
嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか♡あ゛~♡んなこと言われたせいで精液登ってきちまった♡
「…っ!うおっ!射精すぞ!一番奥に射精してやるからな♡」ドチュ♡ドチュ♡
「やだっ♡やだぁ♡」 「オラッ!孕め♡」ビュルルルッ!ドプッ…ビュクッ! 「いやあああぁぁぁぁ♡」ビクッビクッ
ふ~♡すっきりしました♡とりあえず美弦さんにこれでOKか聞きに行きましょう!
「美弦さん!どうでしょうか?」
「……非常に言いにくいのだけれど」 「…?」 「今回のAVのジャンル、覚えてるかしら…?」 「はいもちろんです!凌辱ものですよね!星崎さんをいっぱい犯してあげましたよ♡」 「そうよ……だけど、これを見て頂戴」
そういって映し出された画面に映っていたのは、鎖で拘束されて私に犯されている星崎さんでした……笑顔の…
「愛央が嬉しそうにしてるせいでなんだか……」
「和姦みてぇになってることがわかんですね…」 「……これじゃちょっと、企画にそぐわないから…」 「そう、ですか……」
クソッ!なんてことしてくれてんだ星崎!これはお仕置きが必要ですね♡
「オイ!テメェ!こっち来やがれ♡」
「ちょっ!?詩帆さん!?」 「ああもう邪魔な鎖ですね…」パキィン! 「待って!どこに連れてくの!?服着させて!?」
「噓でしょ…私の鎖、素手で引きちぎられて…」
————
とりあえず別の教室にやってきました♡今からみんなの迷惑になるくらい喘がせてやるからな♡
「きゃっ!」ドサッ
「テメェあの撮影のコンセプト分かってんのかよ♡嬉しそうに犯されやがって♡」 「だ、だって……」 「言い訳もわがままも聞かねえからな♡でもそのわがままボディは堪能してやるよ♡」 「あ…あうぅ…」
よ~し♡私のチンポでいっぱい躾けてやらねぇとな♡(ギッ…ギッ…)ん?なんか、奥のロッカーから音がしますね…なんでしょう?
「何の音ですか?」スタスタ
「あっ…!駄目!そこ開けちゃ駄目!」 「隠し事ですか?星崎のくせに生意気だぞ。秘密も体も全部暴いてやるからな♡」ガチャッ 「ぁ…あぁぁ…!」 「こ、これは…!?」
ロッカーの扉を開けるとそこは異空間のようなところに繋がっており、大量のエリスロが飼育されていました。ざっと見ただけでも千匹以上は確実にいるだろうと思われ、借金分を全て帳消しにできるほどです。
「なっ…!星崎お前……こんだけエリスロあんのになんで……」
「ぁぁあ……バレちゃった…だ、だって…だって……」
星崎は俯いて顔を真っ赤にしながら話し始めました。……クッソムラムラしますね…
「借金全部返したら、もう詩帆さん…私のこと乱暴に犯してくれないと思って…」グスッグスッ
「ほ、星崎さん…」 「本当はいっぱいエリスロ持ってたけど……それがやだから隠してたのに…うぅぅ……」
こいつは…♡あ゛~!愛しさで胸とチンポが痛いくらい高鳴ってます♡
「…っ!星崎♡」ガバッ!
「やぁん♡」 「いじらしいこと言いやがって♡安心しろよ♡星崎さんはなんとしても私のモノにしてやりますからね♡」ドチュッ♡ 「お゛ぉ゛っ♡」 「うおっ♡ナカのうねりもさっきより激しいし、子宮口も吸い付いてきてます♡」ドチュンッ♡ドチュンッ♡ 「お゛っ♡詩゛帆さ゛んっ…激し゛…♡」
こんなにエロくてかわいい星崎さん♡やっぱ誰にも見せたくねぇです♡
「AVなんかもう知らねぇ♡星崎の痴態は私が独り占めしてやんよ♡」ドチュッ♡ドチュッ♡
「やっ♡あぁあ゛♡う゛んっ!私゛も♡詩帆さ゛ん以外に見られるのやだっ…♡」 「星崎の子宮にザーメンでマーキングするからな♡私だけのモノになれっ♡」ズチュッ♡ズチュッ♡ 「き゛てっ…!私を…詩帆さんのも゛のにして…♡♡」ガシッ! 「ああ゛ぁあ!射精すぞ♡星崎♡ほしz…愛央!愛央!」ビュルルッ!ビュクッドピュッドクドク! 「ふぁあああ♡好き♡詩帆さんすきぃ♡」ビクンッ♡ビクンッ♡
コイツ……♡最後の最後でカニばさみしてきやがった♡そんなに私のことが好きだったんですね♡よし、決めました!
「テメェはもう一生私の所有物だかんな♡ぜってぇ離してやらねぇぞ♡」
「ぇへへ…♡嬉ひぃ…♡詩帆さんしゅきぃ……♡」 「今射精したザーメンみてぇに真っ白なウエディングドレス着せてやるからな♡それまで待ってろよ♡」 「もぉ♡詩帆さんったら…♡」 - ラタンの娘 (2022-09-03 17:08:44) |
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「ラタンの看板娘特別賞」月刊山田3 2022-07-18 19:40:13 苦悩するMMがセクシー…エロい!
+ | 特別賞作品 |
「あ゛ぁ~……暑っちぃ…」
——夏の盛り、頭すら煮えたぎってしまうような暑さの中、田辺百はどうするというわけでもなく、家の中でぬか床をかきまぜた後、力なくうつぶせていた。
涼を取るためにつけている扇風機からは生ぬるい風が送られてくるばっかりでちっとも涼しくならない。 なぜこの家にはエアコンがついていないんだろうか…。 汗とともにやる気やら何やらもすべて流れ出ていく。 この暑さでは何をするという気にもならない。特に何かしたい、というわけではないが、それでも何もできない状態でいるのはなんとなくいけない気がしたのだ。
「そういえば……アレ…あったよな……」
この家にはかつて祖母も暮らしていた。だからわりと古臭いものだとか、役に立つものだとか、なんだか色々あった。 確かソレもあった気がする……。
この地獄の責め苦のような状態から解放してくれるであろうそれを見つける。体にかすかに残った元気を振り絞り、物置からお目当てのモノを探すことにした。
「え~…っと…おっ!これだな!」
ほどなくして、それは見つかった。ハンドルのついた筐体に目を引くような『氷』の字が正面につけられている。
そう、探していたのは……かき氷気だった。
「懐かしいな……これ……いつ以来だっけ……」
製氷機から取り出した大きな円柱状の氷をセットして、百はこの機械との思い出を懐かしんでいた。
自分が荒れていた頃よりももっと昔、まだまだ小さかった自分に、夏になるとぎこちない手つきでハンドルを回してかき氷を作ってくれた祖母の姿。 あの頃より大きく、力だって強くなって、こんな風に軽快に氷を削るハンドルだって回せるこの姿を、今度は逆に見せてあげたかった……。 少しの後悔、悲しさ。それも全部削ってしまおうかと一層ハンドルを回す手に力が入る。 そうこうしているうちに下に置いていた受け皿に白く細かな氷の欠片がどんどんと積み重なっていった。 徐々に高くなっていく真っ白な氷は、なんだか真夏の積乱雲のようであった。
「ん~……ちょっと氷がでかかったかな…?まぁ、ばあちゃんとアタシの分が作れてたもんなぁ……」
ガラス製の受け皿にはこんもりと氷が積みあがっており、危うく雪崩の危機に瀕していた。
一人分しか作らない予定ではあったが氷を無駄にしてしまうのはもったいない気がして、誰のものというわけでもない、二つ目のかき氷を作る。 「あ~……なんか、微妙な量だな…まぁいいか…」
一つ目に比べると何とも少ない量ではあったが特に気にはしなかった。
「さーて、何味にすっかな~」
冷蔵庫の中からシロップを探す。あったのはイチゴ味、それからブルーハワイ味であった。
「まぁ…でかいほうは無難ないちご味にしておくか。」
そうして、色の異なる二つのかき氷が完成する。
「青と赤か……指輪みてぇだな…いや……そうだ、そんなことよりもっと…!」
偶然か…それとも無意識か……思い出に浸ったからなのか、それは分からない。だが、百は思い出した。そう、あの時もこの色だった。
それはバディの…平原美弦との思い出で…。
————
その日は今日よりはまだ涼しい日で、でも少し暑さを感じる日だった。
蝉の鳴き始める夏の始まりの頃、出会って打ち解けた二人。 百と美弦はバイトの帰りにまだ暑さの少し残る空気から逃れるようにファミレスへ赴き、しばしの間休息するのであった。
『ふぅ……久しぶりには、外食もいいものね。』
『そうだな。ん…?かき氷がフェアなんだってさ。なんか今日暑いし、一緒に食べないか?美弦?』 『そうね…それも、いいわね…!』 『じゃあさ、何味にするよ?アタシは……イチゴ味な!』 『そうね……私は……ブルーハワイ、かしら。』 『おぉ、正反対だな…アタシらバディだぜ?』 『だからこそよ、百。二人で分け合えるんだから、いろんな味があったほうがいいでしょ?』 『まぁ…そうかもな!よし!決まり!店員さん呼ばないとな!』
それぞれ思い思いのかき氷を注文し、しばらく取りとめもないことを話し続けていると存外すぐにやってきた。
『久しぶりだな…かき氷なんて……』
『私も……陽桜莉と行く七夕祭ぐらいでしか食べないわね。』 『おっ?そうなのか?』 『えぇ…うちは、あまり裕福とは言えないから…それに、作る機械だってないし…』 『それなら、陽桜莉も呼んでアタシん家で一緒に作ってみないか?』 『え…?』
百からの意外な申し出に目を丸くする美弦。その顔には普段見ることのできない年相応の幼さが残っていた。
『いやぁその……ウチ、かき氷機あったと思うんだよね。……捨ててなけりゃさ。』
『ありがたいけど…どうして…?』 『……家族との思い出はさ、いっぱい…あったほうがいいだろ?アタシはそれで……まぁとにかく!きっと楽しいぜ?』 『そうね……ごめんね…百……』 『おいおい…そこはありがとうって言うもんだ!』 『……ありがとう!百…!』
ややしんみりとした空気の中、美弦はまた続ける。
『かき氷か…何だか私みたいね。』
『どういうことだ?あっ!確かに!美弦はパっと見冷静に見えるっていうかクールっていうか……えぇ~っと…』 『ふふ、そんな立派なものじゃないわ、百。……こうやって立派にそびえたってはいるけれど、実際は脆くて……溶けて無くなってしまうような感じがね、似てるの。』 『美弦……』 『リフレクターとして活動を続けてはいるけれど、きっと私、百がいなかったら……』 『じゃあ問題ないな!』 『えっ…?』
美弦の話を神妙に聞いていた百は、突如明るい笑顔を浮かべ、こう諭すのだった。
『一人ならだめでも、アタシがいりゃいいんだろ?』
『そ、それは……』 『なぁ、アタシたちはバディだ。そうだろ?辛えこととか、苦しいこともよ、分け合えば乗り越えられんだろ!』 『百……』 『かき氷が溶けたって器がそれを受け止めてんだ!美弦がそうっていうんならアタシは器さ。』 『百……そうね……ごめ…!いや…!ありがとう…!』 『心配すんなよ、美弦の大切も、美弦も全部守るからさ!』
————
……確かに大切は守れたかもな……でもよ……っ!クソッ…!何が器だよ…!
あの日……月ノ宮で人知れず起きた事件の最後の日以来、美弦は行方不明だ。
……まるで、水が蒸発して、消えて行ってしまうように。 しゃくり、しゃくりとかき氷をほおばる。つなぎ留めきれなかった後悔も飲み込みながら。 なんだか、途中からむせたり、しょっぱい味が混じってきた。きっとこれは、シロップのせいだ……言い訳にしたって苦しいが、それでもこのことから目を背けたかった。 そんな百を苛むように頭痛がやってくる。あまり勢いよく食べ過ぎたようだ。このキーンッとする痛みは…… あぁ、そうだった…これだってそうじゃないか…。 甘くて……でも今は苦しい、思い出だった。
————
『なんだか……照れるわね…』
『お、おぅ…』 『…………モグモグ…』 『……ぁ~…その…』 『……っ!?ぁ!』 『美弦!?』
このときは美弦だったか。気恥ずかしさをごまかす為ひたすらにかき氷を食べ続けて頭痛を起こしたのは。
『キーンッって…きたわ…!』
『あぁ…そういう時はこうすんだ!』 百はおもむろにかき氷の容器を自分の頭にくっつけた後、美弦の頭にそれをくっつけた。 『あの…これは…?』 『こうすると痛みが引くんだってよ。どうだ?美弦?痛みは…引いてきたか…?』 『う~ん……正直分からないわ…でも……百の優しい気持ちと、残ってた百の温もりは心地よかったわ』 『なっ…!?あ、アタシの温もり…!?』 『ふふ…!さっき恥ずかしいこと言ったから、しかえし♪』 『んぅ…!全く……アタシのバディはとんだ小悪魔だな…』 『そうかしら?ごめんなさいね♪』
そうして美弦はいたずらっぽく、てへっと舌を出した。
これがきっと美弦にとっての小悪魔なイメージなのだろう。存外子供らしいところがあるものだと百は微笑ましく思っていた。 ふと、その舌がブルーハワイの色に染まって青くなっていたことに気づく。
『おっ!べろが青くなってるぜ!美弦!』
『あっ…あら!?』 『なぁなぁ!アタシも染まってるかな!ホラッ!』
百もそうなっているのかワクワクしながら彼女に舌を見せたが……
『もう…百ったら…いちごは赤いのよ…!染まってるかなんて……ふふっ!分かるわけないじゃない…!』
『あっ…そう、だよなぁ…!っく…!ふふ…!』 『まったくもう…ふふ…!おばかさん…なん、だから…!』
二人は何だかおかしくって、笑いあった。ささやかだけど、幸せだった。
————
気づけば百はかき氷を食べる手を止め、静かに涙を流していた。
あんなに幸せだった記憶が、焦げ付いたみたいに今ではこんなにも苦くて苦しい。
「あぁ……クソッ!クソォ……」
胸の奥から湧き上がる苦い思いを、もうすっかり溶け切って液体になったかき氷で流し込む。
……こんなに、苦かったっけなぁ……?あの日は……甘ったるいくらいだったのに、今日は何だか、全然苦みを流してなんてくれなかった。
「ようやくさ…記憶も戻って、フラグメントも戻って、これからだったのにさ…!……もう…いないんだもんなぁ…!」
この世界に神がいるならずいぶんと悪趣味だ。もしくはいないからなのか。
多くを望んだわけではなかった。ただ、くだらないことを言い合って、怒ったり、笑ったり、それだけで幸せだった。他に何もいらないと思った。 だけどそのささやかな幸せは、氷のように砕けて散った。
「なぁ……アタシ、守るよ…!美弦は守れなかったからさ…!せめて……美弦の大切だけでも守るよ…!じゃねぇと……次会った時、怒られちまうもんな…!情けないって…!」
一人には広すぎる部屋に言葉は響く。今の百は、それを支えにしなければ一人では立ち上がれそうにはなかった。
「あぁ……美弦……どこ行っちまったんだよ……」
白い氷に青いシロップのかかった、まるで夏の空みたいなブルーハワイのかき氷は、もうすっかり蒸発して青霄に溶けていった。
百の言葉もまた、対を求めて鳴く蝉の声に溶けて、嫌味なほど快晴で曇りなんかつゆ程もしらないような、高く透き通った夏の空に虚しく溶けていった。 - 名無しさん (2022-07-18 19:40:13)
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「ラタンの看板娘特別賞」-予選投票
「ラタンの看板娘特別賞」-決戦投票
「ルージュ陽桜莉特別賞」
- 推薦条件:ルージュ陽桜莉が出ていること
- 投票基準:なし
「ルージュ陽桜莉特別賞」月刊山田3 2022-07-24 05:57:00 ルージュHORVSブルーHOR
+ | 特別賞作品 |
「久しぶりに、ここに来たね……」
「えぇ……」
姉の失踪からしばらくたった頃だった。それでも美弦が生きていると信じた陽桜莉たちは、今日も当てもなく月ノ宮を探索する。いつかまた出会うために。
そんな陽桜莉たちは、かつて色んなことがあった因縁深い場所、聖イネス学園の教会へと来ていた。
「ん?誰だろうこんなところに……」
「あれは……?」
そこには、陽桜莉には見覚えがない…が、瑠夏にはとても見覚えのある姿がぼんやりと立っていた。亜麻色の髪、華奢な体。
しかし、瑠夏はこのことを信じられはしなかった。なぜなら、その人は今朝からずっと隣にいて、今もこうして傍らに立っているはずだからだ。 その人影は何かに気づいたようで、ゆっくりとこちらを振り返る。そう……それは…
「ぇ…?ど、どういうこと……?」
「ねぇ……一応聞くけど…あなたの姉妹ってお姉さん以外いないのよね…?」 「うん……双子だったりもしないよ……」 「じゃああれは…!」
隣にいるはずの平原陽桜莉、その人であった。なんだかいつも知っている陽桜莉よりもさらに危うげな雰囲気に包まれたその人は、二人を目に捉えると、ゆっくりと近づいて、互いによく姿が見えるような位置まで来るとようやく口を開いた。
「あなたは……こっちの世界の私だね…?」
「あなたは…誰なの…?なんで私と同じ姿をしてるの…?」 「同じかな?本当に?」
目の前の彼女には雰囲気以外にも隣の陽桜莉とは異なる箇所があった。そう…その人差し指につけられた指輪は……血のように真っ赤な色をしていたのだ。
「…っ!赤い指輪…!」
「ねぇ……こっちの私は青い指輪なんだね……そういえば、昔お姉ちゃんも青い指輪だったね……反吐が出そうだよ……」 「何が言いたいの…あなた…?」 「分からないかなぁ?いや、同じ私なんだから分かるよね?結局そんなものは慰めでしかないって。辛くて苦しい思いを一時的にごまかすだけのどうしようもない人がつけてる指輪……それが…そうだよね?」 「違う!この指輪はごまかすんじゃなくて…想いを……守るためのものだよ!」 「想いが暴走する原因の現実は守ってくれないのに……もう、何がしたかったのか、それも忘れちゃってたけど…やっぱりそんなヌルいこと言われたら腹が立ってきちゃった……」
何か諦めたような彼女は、目を瞑り、胸に手を当てる。すると赤い指輪が妖しい輝きを放った。目を開け、その輝きを空へと放つ。
背後のステンドグラスと相まってその姿は神秘的ですらあった。 瞬間、彼女の背後に燃え盛る桜の木のようなものが見え、焔に包まれた桜吹雪が彼女を覆い、姿を変えた。 胴体からスカートにかけての色はまるで炎で焼け焦げたかのような漆黒で、斜めに入り込んだ鋭利な模様と手の甲にある宝石はあまりに鮮やかな紅を擁していた。それはまるで裂けた傷口のようであった。 肩より下に装飾された可愛らしい純白のフリルはむしろこの不穏な姿に似つかず違和感を引き立たせる。 そして髪は、陽桜莉の優しそうなパステルピンクというよりは、より赤みの増したディープピンクのように見えた。
「じゃあ始めよっか…♪」
彼女は変身が終わったことを確認すると、さっきの火の粉が火種となり、燃え盛っている火柱にそのまま手を突っ込む。
「!?」
「何を…!」 「まぁ見ててよ!」
しかし炎は彼女の手を傷つけることなく、だんだん一定の形を取り出した。しばらくすると火は完全に凝固し、彼女の手にはかつてルージュリフレクターが使っていたものと形は同じだが、それとは異なる深紅の剣が握られていたのだった。
「やるしか……ないんだね…!」
「いこう!平原さん!」
こちらも対抗するべく変身する。名前にある『桜』のように、儚く美しいリフレクター姿の陽桜莉、まるで凪いだ水面のような落ち着いた心のように、水を纏い激しさも内包するリフレクター姿の瑠夏。
二人とも蒼い剣を出現させ、共に目の前の異質な敵を打ち倒さんと決意を込めた目で見据える。 そんな彼女たちを挑発しているのか、嘲り笑っているのか、目の前の彼女はゆらゆらと揺れながらこちらに歩みを進め……消えた。
「なっ…!?」
「……上よ!陽桜莉!」
否、消えたわけではなかった。そう、彼女は目にもとまらぬ速さで上へと跳躍しただけであった。 反応に遅れ、剣で受け身を取らざるを得ない。そんな陽桜莉に、彼女は容赦なく真上からの一撃を浴びせる。 剣同士が鈍い音を立ててぶつかり合った。
「反応が遅かったねぇ♪」ガキィンッ!
「くぅぅ…!」 「それに……力も弱い!」ブゥン! 「きゃあ…!」
上から圧をかけられ、そのまま力で後退させられる陽桜莉。彼女はそのまま真横から二の太刀を浴びせようとする。
「くっ……うぅ…!」キィンッ!
「ぁはは♪防戦一方だね♪これならどうかな!」 「うああ!」
凄まじい力でそのまま剣を薙ぎ払われる。陽桜莉はそれによって体勢を崩され胴体が無防備になった。無論、目の前の彼女はそれを見逃すはずもなく……
「がらあきだよ!」ドスッ!
「う゛ぐぅ゛…!」
陽桜莉はお腹に鋭利な蹴りを貰ってしまった。腹部に感じる鈍い痛み、それをかばおうとする陽桜莉にさらに彼女は追撃を仕掛ける……はずだった。
「陽桜莉から離れなさい!」ビュンッ!
「おっと……危ないなぁ、瑠夏ちゃん……」
瑠夏の放った弓矢は、彼女の猛攻を止めることに成功する。だが……
「そんなやんちゃな瑠夏ちゃんにはお仕置き、しなくっちゃね!」ヒュン!
「…!?」
それは、攻めの対象が瑠夏に変わっただけのことであった。 彼女は一気に瑠夏との間合いを詰めると即座に切りかかる。瑠夏はとっさに弓で剣を受け、なんとか攻撃をやり過ごす。だが、彼女は執拗に剣を打ち付け続けた。
「あは!がんばれっ!瑠夏ちゃん!」
「くっ…このままじゃ…!」
武器同士の甲高い音が何度も教会に鳴り響く。このままではいずれスタミナ切れで彼女の一太刀を貰ってしまうかもしれない。しかし、そうはさせまいと動く人がいた。それは、ダメージから立ち直ったバディであった。
「瑠夏ちゃんから離れて!」ブオン!
「おっとっと……」
意識外からの一撃であったはずだが、それでも彼女には当たらない。だが、引かせることはできた。
「瑠夏ちゃん、もう…アレをやろう!」
「そうね……彼女は…強いわ…!だから…!」
二人は頷きあい背中を合わせ、彼女に切っ先を向ける。想いが共鳴していき、それは二つの剣を一つにまとめ上げ、膨大なエネルギーが充填されていく。
「その技は……!あぁ…!本当にイライラするなぁ…!」
それを見て一層不機嫌になる彼女。彼女もまた、切っ先を二人に向ける。しかし一人で。
深紅の剣は輝きを増し熱気が辺りに立ち込める。
「「いっけええぇぇぇ!!!」」
「消えちゃえええぇぇぇ!!」
二人からはエネルギーの奔流が、彼女からは火焔の濁流が、それぞれ射出されぶつかり合う。
しばらくの拮抗の後、両者の力はついに耐え切れず混ざり合って爆発した。 そして、その爆発を切り裂いて、彼女は進撃をしにやってきた。 あまりの出来事に呆然する二人。モロに彼女の攻撃を受けてしまう。
「う゛ぐあっ…!」
「陽桜莉!?」 「どこ見てるの瑠~夏ちゃん♪」 「ぁ…!」 「う~ん…正直期待はずれだったなぁ……じゃあね、バイバイ♪」
陽桜莉を弾き飛ばした彼女は、まだ反応の遅れる瑠夏に向かって、剣を振り下ろした。いまからでは防御も間に合わない。瑠夏は自分の死を覚悟した。
「さ゛せ゛な゛いっ…!」ダッ!
「…!?陽桜……!」
だが間一髪のところで吹き飛ばされた陽桜莉が間に入る。陽桜莉は、瑠夏を守るように抱きしめながら、床に向かって倒れこんだ。しかして、彼女の剣は瑠夏の命を断つことはなかった。だが……
「う゛っ…!ぐぅ゛っ……!あぁあ゛ぁ゛あ゛あ゛あ!」
「えへへ…焼けるように痛いよね♡っていうか本当に焼けてるんだけどね。うわぁ♡痛そうだなぁ♡」 「そんな……陽桜莉……」
陽桜莉の背中は熱された切っ先によって、切られ、焼け爛れていた。
「もうそれじゃ戦えないよね♡大丈夫、すぐに瑠夏ちゃんも同じ目に合わせてあげるからね♡」
「…っあなた!絶対に許さないから…!」
たとえ勝てなくとも、せめて一矢報いてやろう。瑠夏は悲壮な覚悟で対峙する。不敵に笑う彼女に向かって、見覚えのある電撃が飛んできたのはその時であった。
「なにやってんだテメェら……」
「…山田さん…!」 「うわぁ……仁菜ちゃんまできちゃった……」 「誰なんだこいつ…陽桜莉みてぇだけど……まぁいい、アタシが相手してやるよ」 「ふ~ん…仁菜ちゃんごときが……ふ~~ん……」 「テメェは今のうちに陽桜莉を助けてやれ!こいつはアタシがどうにかする!」 「すぐに倒して戻ってくるからね♡瑠夏ちゃん♡」
仁菜の挑発に乗った彼女は、教会の外へと飛び去って行った。その間、瑠夏は陽桜莉の傷に回復を施す。
「陽桜莉……ごめんなさい…!」
「ぅぅん……瑠夏ちゃんが無事なら……よかった…」 「バカ!……言ったでしょ…自分のことも大事にしてッて……」 「ぁはは…そうだね……」 「……ありがとう、守ってくれて。でも…!」 「うん…分かってる……よーし!」 「陽桜莉!?まだ傷が…!」 「ヘーキッ!動けるくらいにはなったから…!」
明らかに無理をしている顔だ。けれどそれはきっと自分のためで……。瑠夏はそう思うと何も言えなかった。
それに、正直な話、山田仁菜一人で彼女に勝てるとも思わなかったので、無茶ではあっても陽桜莉には戦力になってほしいという気持ちもあった。 ほどなくして、瑠夏は自分の予想が正しいことを知る。
「ゲホッ…ゴホッ……」
「仁菜ちゃん!」 「約束通りすぐ戻ってきたよっ!瑠夏ちゃん!」 「あなた……!」
彼女はボロボロな仁菜をそこらへんに放り投げて、ゆっくりと近づいてきた。陽桜莉はがむしゃらに彼女に切りかかり、問う。
「あなたは……!なんでこんな酷いことするの…!何がしたいの…!」
「私の目的…?それはね…」
蒼と紅、二つの剣が鍔迫り合う。
「虚飾に満ちたあなたたちを打ち倒すことかな…!」
「どういうこと…!」 「私ならわかるはずだけどなぁ……お姉ちゃんのやってきたことで、どれだけ心が傷ついたんだっけ?」 「あれは……!私だって…!」 「そう、一回目はね…でも、お姉ちゃんは二回もいなくなったよね…!」 「…!」 「ある日、急に思い出したんだぁ……お姉ちゃんは、一回目の時に私を見捨てて、見殺しにしたこと……ものすごく辛かったなぁ…」 「……」 「だからね!私はこんなに辛い思いを引き起こす心を管理しようと思ったんだ!」 「ぇ…?」 「こんな苦しみを抱えて生きるくらいなら、心なんていらないよね?」 「…………」 「だから私、みんなを心なんてものから解放してあげてるんだぁ……だからこそ、無責任に心を守るなんて言うあなた達を許せないの…!」
紅の剣に一層力がこもる。……だが、さっきまでとは打って変わって全く押せる様子がない。
「……ちがう…」
「…?」 「それは違う!」
今まで劣勢だった蒼の剣が逆に押し返しだした。それに動揺する彼女。
「辛くても…苦しくても…!想いは…人が生きる原動力だから…!それに……きっといつかそういう想いだけじゃなくて、幸せな思いだって手に入るはずだから…!」グググ…
「何を根拠に…!」 「その人だけの想いを……勝手に決めつけて…!好き勝手してるあなたのほうこそ…!私は、許せない!」ブォン! 「ああっ!」 「そうよ…!勝手な理屈ばかり並べて……!」ビュンッ! 「うぐっ…!」
陽桜莉の剣が蒼に光る。そして鍔迫り合っていた彼女をそのまま振りぬいて弾き飛ばした。そこにバディの援護射撃が合わさり、彼女は大きく体勢を崩す。
「瑠夏ちゃん!」
「ええ!今度こそ!」
先ほどと同じように背中合わせで剣を向ける。だがその瞳に、もう迷いはなかった。先ほどよりも強大な力の奔流が二人を取り巻く。
「何度やっても同じこっ…!?」
「さんざん言ってくれやがってテメェ……高くつくぜ?これはよ…」 「うっ…!ぐぅううぅう!!」
急いで迎撃すべく剣を構えようとした彼女の腕と足に電撃が走り、痺れてしまう。
これでもう逃げられなくなった彼女は、剣を盾に攻撃を受けるしかできない。
「「くらえええぇぇぇ!!!」」
「きゃああ゛あぁぁ゛あぁ゛あ!!」
深紅の剣は奔流に音をたてて崩れてゆく。そして彼女は光に呑まれた。
————
戦いによって荒れに荒れ果てた協会。そこには傷ついた少女たちが四人、ただいるだけであった。
「……トドメは…刺さないの……」
「うん……」 「何のつもりなの……まさか…情けとかいうんじゃないよね…?」 「……」 「……っそんなもの!かけてくれなんて望んでない!どうせ…どうせ私を憐れんでるんでしょ!?」 「……」 「そんなのいらない!私は惨めじゃない!!」 「いや……惨めだな」 「っ!……」 「本当は誰かに助けてほしかったのに…一人で抱え込んで……苦しんで…手を、伸ばせなかったんだよね…」
山田の言葉に動揺した彼女を、陽桜莉は優しく包み込んだ。
「やめて…」
「許されることじゃないけど……それでも、想いを抜こうとしたのは、守ろうとしたからなんだよね…」 「やめて!」 「辛かったね…」 「私を……理解しないで……」
彼女は力なく震えた声で、独白を始めた。
「本当は……羨ましかった……幸せそうな自分が……想いに負けない、強い自分が…」
「あなた……」 「私は弱くて……思い出したとき、また耐えられなくなって……そんなときだった、向こうの世界で、紫乃ちゃんからこの指輪を貰ったのは……」
そういって彼女は赤い指輪を取り外した。なんだか最初に見たときよりも、心なしか黒ずんでいる。
「『この黒い指輪を付けたらあなたの苦しみは消えます』って…確かに……あれだけ辛かったこともなんだか急に褪せていって……楽にはしてくれたんだ…だけど……私、大切だったはずのお姉ちゃんの思い出も消えちゃって……もう頼れるのが紫乃ちゃんしかいなくて……」
嗚咽混じりの声で続ける。
「想いを守るためっていいながら実際は紫乃ちゃんのいいなりで……私、何がしたかったのかもよくわかんなくて……辛い気持ちがこみあげては吸われて、気づけば指輪は真っ赤になってたんだぁ」
「……」
誰もが神妙に彼女の言葉を聞いていた時だった。教会の奥に空間の裂け目のようなものが現れた。
「……紫乃ちゃんが呼んでる…!」
「えっ…?」 「私は、紫乃ちゃんの計画がそろそろ完成しそうって時にこっちに来たんだよね……」 「...!オイッ紫乃の計画は…!」 「分かってる…多分、いいものじゃないんだよね…」 「あなた……」 「大丈夫…!あなたたちのおかげで、想いの大切さに気づくことができたから。……あっちの世界は、私が何とかしてみせるよ…!」 「その…私たちも手伝わなくていいの…?」 「これは…きっと自分で解決しなきゃいけない問題だから……じゃあね…」
彼女は空間の裂け目に向けて歩き出す。ふと、思い出したように陽桜莉へ言葉を投げる。
「ねぇ…私。こっちの私はさ、強いよね。」
「……そんなことないよ…みんなに頼ってばっか」 「手を伸ばせるのも、私からしたら十分凄いことだよ。だから……そんな強い私にお願い。」 「…なぁに?」 「……これから先、私みたいに弱い人がいたら、その手を引っ張って、寄り添ってあげたり、守ってあげてほしいな」 「……」 「私にはそれは出来なかったから……それじゃあ、本当にさよなら」
最後にそれだけ残すと、彼女は裂け目に飛び込んでいき、消えた。 陽桜莉は、彼女から託された、重く、息の詰まるような責務をそれでも果たしていこうと決意する。
そう、このnon breath obligeを。
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「ルージュ陽桜莉特別賞」-予選投票
「ルージュ陽桜莉特別賞」-決戦投票
「真夏の夜の淫夢特別賞」
- 推薦条件:淫夢改変コピペであること
- 投票基準:なし
「真夏の夜の淫夢特別賞」月刊山田2 2022-06-10 09:33:52 我修院コピペ
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「KRRは、食通を自称しているんだが…もうこの世の中にある美味と言われるものは、 神の子やっていた時にもう全て食べ尽くしてしまったのだ」 「で、ここでは、そんなKRRでも今まで食べたことない、という極上の料理を提供していると聞いたんだが…」 「はい、ありがとうございます。仰る通りでございます。」 「もう待ちきれない、早く出してくれ!」 「分かりました、それでは早速ご用意します」 「お待たせいたしました。一品目がウェルカムドリンクになります」 (放尿音×2) 「当店特製のウェルカムドリンクは如何でしょうか?」 「うん、非常に新鮮で、非常に美味しい。なぁAO?」 「ウン(相槌)」 「HSZK様、如何なされましたか?」 「イヤチョットアジワッテテ…全部?…」 「それでは、ごゆっくりとお楽しみくださいませ」 「すみません、お待たせいたしました。二品目が前菜になります」 「こちらベジタブルスティックになりますので、特精ソースにてお召し上がりくださいませ」 (辺りに充満する特濃精液の臭い) 「こちらの特精ソースのお味はいかがでしょうか?」 「ウーン、ンンッ!、凄く濃厚な」「しっかりした味だこれは」 「それではもっと堪能していただきましょう、どうぞ」 「なかなか…凄い料理だよここは…」「ありがとうございます」「なあAO?」 「お待たせしました、次はメインの精液・ハンバーグでございます」 「特精ソースの味を存分にご堪能ください」 「HSZK様、少々フォークの進みが遅い様ですが…」 「当店の自慢のメニューを受け付けないということでしょうか?」 「んーん、いや…」「どうぞ、ご遠慮なさらずに、さぁ」 「遠慮なさらずに、沢山お召し上がりになってください」 「チョット口を開けて…もらってもよろしいですか?」 「まだ入ってますね、どうされましたか?」 「早く飲み込んでください、お客様」 「ドゥエ…」「ほら舐めてください、ちゃんと」「ヴォォォォェエエエエエ!!!!」 「ほら舐めてください?もっと、KRR様、AO様を」「ほら二人でちゃんと口移ししてください、ほら」 「ほらお前も食べさせてやれ、口移しだぞ今度は」「HSZK様?ちゃんと食べてください?」 「うにゃぅん…」「やだ…やだ…」「KRR様、HSZK様も…(半笑い)」「ブゥ!…ウォォォオオ…」 「どうされましたか?」 「お待たせいたしましたお客様。こちら当店特精ホワイト・ソース・スパゲティでございます」 「どうぞ心行くまでご堪能ください」「もうフォークが持てない…」 「そうしたら…私共が食べさせて差し上げましょう」 「もう勘弁して…」「勘弁してくれというのは、私共のメニューに、ケチをつけるということで、よろしいですかね?」 「いやもう…十分堪能したよ…(満身創痍)」「いえいえまだですよ。これからですよ」 「さぁ、もっと噛んでください、出さないでくださいお客様」「ガハッ…ガハッ…カッ!」 「HSZK様イケませんねぇ、こんな粗相をなさっては…」「ちゃんと飲み込んでいただかないと」 「さ、飲み込んでください」「これこそ食通だな!(確信)」「オエッ!ゲゲッ…」 「お客様、吐かれては、困りますので」「これでは食通の名が泣くな!(掌返し)」 「HSZK様逃げてはダメですよ?」「完食するまで、帰れませんよ?」 「ん~どうですかこの特精ソースは?んーおいしいですか?」 「ほらちゃんと噛んでください?」「ウワ、ウワ、ウワ…(セルフエコー)」 (まるで泥パック並みにKKRに塗りたくられるHSZK) 「ぷはぁ…あぁ食べきったぞ!!はぁ…」「そうですか…KRR様」 「次はデザートをお持ちしますので、楽しみにしていてください」 「当店のデザートは、一級品でございますよ」 「お待たせいたしました。デザートでございます」 「AOやっとまともなものが出てきたぞ」「特製プリンでございますから、少々お待ちください」 「おぉなにをするのだ、このまま食べさせてもらえないのか?」 「いえいえコレでは普通の料理と変わりませんので、特製ですから」 「KKR、ミルクちゃんとプリンの上に掛けてやるんだぞ分かったな?」「任せてほしいのです」 「うん…(3リットル射精)」「お待たせいたしましたァ...」「当店特製の…」「デザートでございます」 「この店はスゴイ料理を出すな本当に…(皮肉)」 「いえいえ。これこそ当店自慢の、精液・フルコースで、ございます」「スゴイよ本当に…」 「HSZK様…スプーンが止まっ…て見えるのは私だけでしょうか?」 「AO!もうここは完食しよう!」「HSZKさん、お手が進んでないようでございますね」 「ほら食べてくださいちゃんと 」「いやーもう十分だ、もう充分だろ! 」 「いえいえまだ残っておりますので 」「うーん、どうですか、お味は…(顔面に塗りたくる)」 「さ、片付けてやれ 」「はい、じゃあこちらお下げします 」 「AO大丈夫か? 」「これが〆ではございませんので」 「いやもう全部食べただろフルコース…」「ペナルティを受けていただきます」 (早速精液を塗りたくられる二人)「まだ精液が足んないな!」 「HSZK様口を開けてください」「プホッ!(気道確保)アーダメモウダメ...」 「ああ、ああ、ああ、ああ、アーモウヤメテクレ.....」 「KRRさんなんか嬉しそうじゃないですかさっきから!どうしたんですか?嬉しいんですか?嬉しいんですか?KRRさん!」 「ウレシクナ...ウアーヤメテケロ...」「え?何が?ん?ほらマンコに付けてやれ!ほら、HSZKさんも」 「どうですかHSZK様、精液まみれにされた気分は?」「モウヤダ...モウヤ...」 (場面転換)(精液を腹に塗った二人に舐めさせられる) 「ほら、ちゃんと舐めてくれ、ほら、ほら、起きな?」 「さぁ、綺麗に舐めとるんですよ、HSZK様」 「モーモウジュウブンダ...」「いえいえいえまだまだですよ!ちゃんと舐めてください?」 「ちゃんと舐め取って頂かなくては困りますね」「(指でKRRの口をピストン)」 「誰がえずいていいかって言いました?」「ほら、ちゃんと舐めてください、ほら」「ワカッタ...(屈服)」 「ほら、もっとちゃんと舌を使うんですよ。綺麗に舐め取って頂かなくては」 (場面転換)(精液を塗られ食わされながらオナニー) 「これが珍味なんだよ!分かるか?好きな奴は食っちゃうんだよ!」 「ちゃんと見してみろ!自分でオナるの、ほら、ほら見してみろ、恥ずかしい姿を見してくれ!」 「ほら、来いよ!舐めてやれよ!ほら、ほら舐めてやれよ!」 (KRR、AOの体を舐める) 「誰が休んでいいって言った?KRRさん、ん?」 「HSZKさんのほうが頑張ってるんじゃないですかねぇ?」 「KRRさんまだ帰れそうにありませんねえ!ん?」 (場面転換)(今度はフェラ) 「ほらぁ、もっとしゃぶってくださいよHSZKさんも」 「パッポッムリ...」「ほらぁ、何が無理なんですかほら」 「モウムリ...タエラレナイ...モウムリ」「ほらぁ、もっとやってくださいよKRRさんもほら」 「パッ,ヴエエエエ...プン!」「ほらHSZKさんも口開けてくださいほら!ほら口開けてくださいほら」 「ワアッ,アッ.アアアア゙ア゙ア゙!!↑」「ほら、お前も閉じてろ!」 (精液を口に入れられるのを抵抗していたAOだが、口を塞がれる) 「出しちゃダメ、吐いたらダメですよHSZK様。飲み込んでください」 「ンッンッンッ,ンッー!ンッー!ンッーンッ↓」 (場面転換) 「ほら、吐いちゃダメですよほら、噛んでくださいちゃんと。ほら」 「ほら、ほらちゃんと食べてくださいほらこんな所に残ってるじゃないですかいっぱーい精液がーほらー」 「ンンッ… マ゜ッ!ア゛ッ!↑」「精液食った口でキスしてくださいよほら」 「ほら、それでキスしてくださいよちゃんと、ほら」「ア゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ン゙!!!(人狼化)オンッ!」 「ンンン゙ン゙ン゙ン゙ン゙ー!もうやだぁ・・・やだもーやだ・・・無理ぃ・・・むりもーむり・・・」 「ほら、KRRさんほら舐めてくださいよ」「アハーン!ウェエエエエエン!ウワァァ!ウワァァ!ウワァァ!ウワァ!ウワァ!ウワァ!アアッ↑」 (場面転換)(なぜか絡み合う二人、SHとKKRは退場している) (塗られた精液はすでに乾燥している)(SH、全裸で登場) 「おう何二人でやってんだよ、ん?んん、何してんだオラ、オラ(最早店員の態度を忘れている)」 「何してたんだ?二人で、ん?言ってみろ」「クンニ・・・クンニしてました・・・」 「ほら、どうだ」「HSZKさんどうしたんですか?自分でケツいじってるんですか?HSZKさん」 「どうしたんですか?チンコ欲しいですか?HSZKさぁん」「チンチンホスィ...」 (後ろに人物が確認できる、巨根からしてKKRか?) 「じゃほらこっちに、ケツ見してください?」 (SH、AOのケツにぶち込む) 「アッ、アッ、アッー!アッー、アッー、アッー、アッー、アンッ、アンッ、アンッ、アン(世界レベル)」 「アッ、ンッ、ンッ、ンーッ、ンンンンンーーーーーッ!」「ああ・・・ああ・・・」 (AOを舐めるKRR) 「ウワアアッー!アッー、アッー!」「アッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッーアッーキモチィ、アアアアアアッッーー!!」 「どうだ?俺のチンポは?あれが欲しかったんだろ?ほら」 「ほら、突いてやるよもっと」「ウワアッ、アッー、アッー、アッー、アッー、」 (クチュクチュクチュクチュクチュ……) 「AOだけずるいです・・・ああ・・・(嫉妬)」 「ほら、じゃ待ってろよ、ほら」 「ほら、もうちょいこっち寄れよ、ほら、ほら」 (SH、今度はKRRのケツにぶち込む) 「ほらぁ、ほらなんで逃げるんすかもうちょいこっち来てくださいよ、ほら」 「アッ、アアッ、アッ、アッ、アッ、アッ、」「ほらっ!」「アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アアッ、」 (ケツのアップ、駆け足の綺麗は過ぎていく) (SH退場) (二人で色んな絡み方をするも、最後には各自オナニーに耽る) (横たわる二人) 「ああ・・・ああ・・・ああ・・・(余韻)」 「イクッ!!(大声潮吹)」 「イクッ!!(潮吹リプレイ)」 (そのままKRR、AOの体を映して終了) SH「当レストランはいかがだったでしょうか? 本日お客さんに提供したお料理は、ほんの一部でございます。 次のご予約は初々しい身長差レズカップルでございます。それでは、次回もお楽しみください。」 - 精液レストラン『ラタン』 (2022-06-10 09:33:52)
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「真夏の夜の淫夢特別賞」-予選投票
「真夏の夜の淫夢特別賞」-決戦投票
「我修院特別賞」
- 推薦条件:なし
- 投票基準:怪文書が汚ければ汚いほど高評価
「我修院特別賞」月刊山田3 2022-07-22 18:49:04 KKRのザーメンケーキ
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「う、嘘……なくなっちゃったのです」 KKRの前にはお誕生日おめでとうプレート以外が食べられたケーキの残骸。 「生クリーム切らしてるのに……これじゃAOちゃんの誕生日に間に合わない……」 「そうだ!生地は多めに作ってたのがあるし、クリーム状のものなら代用できるよね!」 KKRはおもむろに30cmは優に超えるデカマラを取り出し、 掃除用のバケツに向かって扱きはじめた。 --- 「やっぱSHさんの料理は美味しい!……エリスロのお頭だけはどうかと思うけど」 「今日は腕によりをかけて作ったのでいっぱい食べてくださいね?」 「それにしてもKKR遅いなあ、ケーキの仕上げして持ってくるって言ってたけど」 「まさか味見と言いつつ全部食べちゃってたりしてw」「いくらKKRでもそれはないですよ(笑)」 「おまたせなのです」「KKR遅いよも~、みんな食べ始めちゃってる……えっ何この臭い?」 「AOちゃんのために作ったKKR特製ケーキなのです」 「ええっとあの……KKRさん?そのケーキは本当に生クリームなのでしょうか?」 「さっそくロウソクに火を付けるのです」「聞いてないし……ウッ!?」 KKRがロウソクに火を付けるごとに、炎で炙られた精臭が辺りに立ち籠めていく。 「き、KRRはもうダメだ……」「わ、私も……ぐにゅぬ……」 参加者の何人かは既に床に倒れ始めている。 「わ、私も無理……」「AOちゃんはお誕生日の人だから逃さないのです」 (※ハッピバースデーの歌、KKR独唱) 「さあAOちゃん、お腹いっぱいケーキを食べるのです」 「む、無理……臭いだけで吐きそう……」「食べるのです」 「ヒッ……い、いただきまーす……」 スプーンの先にほんの少しだけケーキを乗せて食べるAO。 「マ゚ッ!」口に入れるとあっという間に濃厚な精臭が口内に充満し、電撃をくらったように跳ねるAO。 「AOちゃん、美味しい?」「おぇ……い、いや美味しいよKKR……」 「よかった、全部食べてね?」「ゆ、許して……」 「はい、あ~ん」スプーンでケーキを大きめに掬って食べさせようとするKKR。 「ちょっと待った~!」「KKR!そのケーキは料理への冒涜です!許しません!」 態勢を整えて完全武装で現れるリフレクター達。 --- 「もう、みんなもケーキ食べたいならそう言えばいいのに」 KKRに撃ち抜かれ、床に伏しているリフレクター達。 「はい、みんな一切れずつね?」 リフレクター達の前にケーキが切り分けられたが、それでもAOの前には1/4ホールケーキが残っている。 「そ、そうだ!せっかく作ってくれたんだしKKRも食べなよ!」「えっ?いいの?」 AOのを少し分けて自分用のを作るKKR。 「スポンジ美味しいのです」「やっぱダメか……最後の手段だったのに……」 「はい、AOちゃんも食べてね」フォークを突き刺し、全て食べさせようとするKKR。 「(……そうだ!)あんな所にドーナツが飛んでる!」「えっ、どこどこ?」 「あ~美味しかった!でももうお腹いっぱい!」「えっ、AOちゃんこんな一瞬で食べたの?」 「うーん、ちょっと不思議だけど食べてくれたならいっか」 「そ、そうそう。あとKKRは疲れてるみたいだからちょっと休んできなよ!」 「えっ、別に疲れてないのです」「いいからいいから!食べ物は保健室に持っていってあげるから!」 「食べ物さえあるなら構わないのです」退出するAOとKKR。 部屋には、まだ倒れたままのリフレクター達と、 穴にザーメンケーキ突っ込まれたエリスロくんのお頭が残されていた。(終) - 名無しさん (2022-07-22 18:49:04)
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「我修院特別賞」-決戦投票
「脳破壊特別賞」
- 推薦条件:NTR怪文書であること
- 投票基準:なし
「脳破壊特別賞」月刊山田6 2022-10-08 17:28:13 YURN前提の失恋AO
+ | 特別賞作品 |
伶那さんは真面目な人だ、と言えば
きっとみんなは頷いてくれるだろう。
雫世界での頭脳担当で冷静に物事を観察し、時には行き過ぎそうになる私たちを諫めて、みんなの生活を陰ながら支えてる人。
それが伶那さんだから。
真面目という言葉が誰よりも似合うそんな伶那さんだからこそ、私は今目の前の光景を信じられないでいる。
目の前の……水着にサングラスで、水鉄砲とかなんか色々持って浮かれ気分なこの人は一体誰……?
きっかけは別に特別なものでもなく、些細なことだったと思う。
いつも通りみんなからのお願いを聞いたり工作していた時で、伶那さんからお願いされたことも大して特別なことじゃないんだろうって、思ってた。
……たとえそれが二人きりでのお出かけだとしても。
伶那さんは勇希が好きだ。
それは彼女のココロトープに言った時散々見せつけられたし、勇希も、あの一件以来それに応えるようになった。
……正直な話、私も伶那さんのことは、わりと特別っていうか……こんな私の面倒を口では悪態付きながらもちゃんと見てくれて、頼りになって、綺麗な人で……
そんな私の想いは結局知られることなく、告げることなく淡く散ってしまったんだけど。
それでよかったと思う反面、告げるべきだったのかもって迷ってた。 だって、伶那さんには勇希っていう大事な人がいるのに私と手を繋いだり、こういうことをお願いしてくるんだから。
私の想いを知らないからそんなことができるのかな?
私のことが魅力的じゃないから二人きりでも大丈夫、間違いなんか起きないって言われてるみたいで、その度に心がきゅってなる。
でも、それでも。
好きだった人と二人きりでいられるのが嬉しくて、手のひらから伝わる熱が心地よくて、結局は断り切れずに受け入れちゃうのも私だった。
今回一緒に行くところは伶那さんのココロトープの第一層。
危ないからという理由で勇希とは一緒に行けないらしい。 肩を並べて戦える、それは私と伶那さんの特別な関係性の一つっぽくて、なんだか嬉しくなる。 なんだかんだ浮かれ気分の私は、その後現れたもっと浮かれた人のせいでその気持ちが治まってしまうことになるんだけど。
そう……待ち合わせた私の目の前に現れたあんな格好の伶那さんを見たせいで……
長身でスタイルのいい伶那さんのその姿は海外のモデルさんみたいでびっくりするほど綺麗だったけど、如何せんいつもとの感じと違いすぎて困惑の方が強かった。
それに……
「それじゃ行きましょ!ほっ…愛央!」
「れ、伶那さん!?何その……」 「さっ!海が待ってるんだから着替えてきなさい!」 「えっと……」 「いいから!行くわよ!」 「うぇぇ……」
口調までいつもと違う。
本当にこの伶那さんっぽい人は誰なんだろうって思いながら私たちはココロトープへと向かった。
――――
あんな格好をしているけどやっぱり伶那さんだ。
私との連携でそこら中にいるモンスターをどんどんとなぎ倒していく。 大分戦いの経験を積んだ私たちは、あの時苦戦していた伶那さんのココロトープにいるモンスターたちをあっけなく全部倒してしまった。
邪魔者のいなくなった夕焼けの海岸の浜辺。
戦いで火照った私たちは、一目散に琥珀色の海へ飛び込んだ。 勢いよくダイブした私の鼻に海水が入り込んで、特有の磯臭さが鼻腔に広がる。 伶那さんも同じだったのかむせていた。 ……っていうかそのサングラス外さないんだね……。
そんな姿を見られたのが恥ずかしかったのか私の顔に勢いよく水鉄砲が放たれる。
私も負けじと、海の水を手で掬って伶那さんへとお返しした。
「やったわね!……愛央!」
「先にやったのは伶那さんじゃん!」 「あはは!そうだったかしら!」
あぁ……なんかいいなぁ…まるで私たち、渚のバカップルみたい……
きゃっきゃ言いながら水辺でじゃれあうなんて、確かに憧れのシチュエーションだよね! だけど……だけど……!
「ちっがーーう!!!」
「うわぁ!ちょっと!どうしたのよ星……愛央!」 「それだよそれ!どうしちゃったの伶那さん!」
私に指摘された伶那さんの表情はやや引き攣っており、サングラスで見えないその瞳もきっと泳いでいるのだろうな…と分かってしまった。
体より先に目が泳いでどうする……
「わ、私は何も変じゃない……わよ?」
「その格好も話し方も全部変だよ伶那さん!どうしちゃったの!?」 「う゛っ……」 「何かあったの!?悩みがあるんなら聞くよ!」
とぼとぼと波打ち際まで歩いて行って、体育座りでその場に座った伶那さん。
私もそれの真似をして隣に座った。 静かに夕暮れを眺める伶那さんの横顔は茜色に染まっていて、もともと綺麗な顔っていうのもあったからドキッとしてしまう。 しんみりした空気の中、伶那さんが口を開いた。
「……あんたってさ、勇希と仲いいよね」
「え……まぁ、そうだけど」 「やっぱり、勇希ってあんたみたいに一緒になってはしゃげる人じゃないと楽しくないのかな……なんて思ってさ……」 「伶那さん……」 「なるべく、そういうのに慣れてみようと頑張ったんだけど……」
多分無理っぽいわね、と。そう言った伶那さんの顔はなんか寂しそうだった。
あぁ、じゃあ何?このデートは、二人きりの密会は、全部勇希のためだってことなの?
なんだか、色に溢れていた世界が急にモノクロみたいに見えて、さっきまでの妙な高揚感とか、胸の高鳴りがスッ…と引いていくのを感じる。
「……別に、変わらなくてもいいんじゃないかな」
「でも……」 「きっと……勇希だって伶那さんのそういう所が大好きなんだと思うしさ」 「そう……かな……」 「はしゃげて楽しいお祭りだって、毎日だと飽きるじゃん?……そうやって締めてくれる人の方がいいんじゃない?勇希にとっては」
少し投げやりな言い方かもしれないけど、でもそう……だと思う。
ここで出鱈目を言って勇希との関係を上手くいかなくすることだって出来たかもしれないけど、私の好きな人に、悲しい顔をしてほしくないから。 馬鹿正直に相談に乗っちゃって……ホント馬鹿みたい。
なんだか面白くなくて、そこら辺にあった石を陽の落ちる海へ投げる。
何度やっても水切りみたいには跳ねてくれなくて、ぼちゃん、ぼちゃんと海の中へ落ちていった。 今の私の気分と一緒だ。 そんな私を横目に、伶那さんはまた言う。
「ホントに……こんな私でいいのかなぁ……」
「うん……勇希だってきっと……それに……」
私が、そんな伶那さんが大好きなんだから、と
つい漏れ出てしまいそうなのをぐっとこらえた。 えらいぞ、愛央ちゃん。 今から幸せになる二人だもん。邪魔……しちゃいけないよね…… でもなんかやっぱり悔しくて……
「それに……?」
「っ!……ううん…何でもない!」 「ちょっ!?」
せめて、と伶那さんのへんてこなサングラスを失敬した。
かけると視界が暗く染まるそれは、今の私にぴったりだと思う。 ダシにされたとはいえ、私にとってきっと今日のことは大切な思い出の一つになるだろうから。 今日の思い出として、貰ったの。ずるいよね、私。 ……本当にずるいのは伶那さんだけどさ。
「……はぁ。ねぇ星崎さん…」
「なぁに?」 「……ありがとね…少し自信出た…!」 「そう…なら、よかったかな……」 「こんな話…星崎さんにしかできなかったからさ……」
本当にずるいよね。こんな風に優しく微笑んじゃってさ。
おまけに、私の『特別』まで擦ってきて…… ……きっと、信頼って意味では私は伶那さんの特別になれてるのかな。 うん。平凡な私に特別ができた。大好きな人からの特別。 それで……それでいいはずなのに……それ以上を望むなんて烏滸がましいって、思うけど……! 私が欲しかったのはそういう特別じゃなくて……本当は勇希みたいな……
きっと、これから先、勇希はこれとは違う、特別な伶那さんの表情をずっと近くで見ることができるんだろうなぁ……
あ~あ、羨ましいなぁ。羨ましいから、ちょっと意地悪なこと、するね。
少し伶那さんの方に近寄って、体を持たれかけさせる。
私の頭が肩に乗っかった時にちらっと見た伶那さんの顔は、少し赤く見えた。 夕日の色のせい、じゃないといいんだけどな。
「ほ、星崎さん……?」
「えへへ……」 「一体、どうしたのよ……」 「んーん?ただ……」 「ただ?」 「潮風が冷たくて、しょっぱいなぁ……って」
そう……と言うと伶那さんは私のもたれかかる方とは反対へ、ぷいっと顔を背けていた。 ……やっぱり、伶那さんの視線の先に、私はいないんだね……
でも、それでいいんだ。 貴女はこのサングラスの下で、私の目がどんな表情を浮かべているかなんて、知らなくていいの。 お人よしの伶那さんだもん。きっと私と勇希で板挟みになって苦しんじゃうよね。 顔を逸らされたのは寂しかったけど、ショックだったけど、おかげで踏ん切りもついたから。 だから私、伶那さんへの想いはここに置いていくね。
私は伶那さんから見えないように、砂浜に小さく、『大好きでした』って指で描いた。
途中、指が震えたり、ぽたぽたと落ちてくる水滴のせいで酷く不格好だったけど、ありったけの想いを込めたその文字は、きっとすぐに消えてしまう。
「それじゃ、帰ろっか」
「そうね……風邪でも引いたらたまんないし……」 「その時は伶那さんが看病してね」 「はいはい……」
しばらくして、私たちはまた学校に向かって歩き出した。
途中、一層大きな波が音を立てる。 その音に私は振り返って、小さく
「バイバイ……」
とだけ呟いた。
私の恋心も、涙の痕も、全部押し寄せる波にさらわれて、消えてしまっただろうな。
さようなら、今までの私。 初めまして、新しい私。
「ほ、星崎さん!?私たち以外に誰かいたの……?」
「そうだね~……私とか?」 「なんじゃそりゃ……変な星崎さん……」 「伶那さんの今日最初の態度の方が変だと思うけど……」 「う゛っ…痛い所を……」 「あはは!ほら、早く早く~!」
波間はいつも、ゆらゆらと揺れている。恋する乙女のように。青春の心のように。
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「脳破壊特別賞」-予選投票
「脳破壊特別賞」-決戦投票
「お前漫才やってんじゃねぇんだぞ特別賞」
- 推薦条件:ギャグ怪文書であること
- 投票基準:より笑えること
「お前漫才やってんじゃねぇんだぞ特別賞」月刊山田4 2022-08-09 18:56:36 「蒼紅盛衰記」巻第十五『フラグメントの的』
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「蒼紅盛衰記」巻第十五『フラグメントの的』
(元ネタ:平家物語「扇の的」) さる程に、月ノ宮に、女体を離れてルージュリフレクターを待ちけるフラグメント共、あそこの家、ここの街角より、十四五個、二十個打ち連れ打ち連れ馳せ来る程に、紅軍のフラグメント程なく三百余個にぞなりにける。「今日はフラグメント抜き終わりぬ。勝負を決すべからず」とて蒼軍紅軍互いにリープレンジより引き退くところに、蒼軍の方より、ブルーリフレクター平原陽桜莉、背中とか脇腹とかへその露出がヱ千ヱ千なるリフレクター衣装着たるが、杉浦佳奈のフラグメントを長き棒の先に付け棒を立て、紅軍の方へ向かってぞ招きける。 紫乃殿、平原不間違之兵衛美弦(ヒラハラマチガエザルノヒョウエミオ)を召(メ)して「あれはいかに」と宣(ノタマ)えば、「射よ、とにこそ候(ソウロ)うらめ」と申しけり。紫乃殿「味方に射(イ)つべき仁(ジン)は誰かある 」と問い給(タマ)えば、「毒非ざる親の子に、羽成瑠夏こそ、NTRれ浮気堕ちの星崎さん専用チン負けチン堕ちチン媚び膣コキ肉壺オナホでは候(そうろ)え共、手利きで候え」と申しければ、紫乃殿「さらば瑠夏呼べ」とて召されけり。 ルージュリフレクター羽成瑠夏、紺青の地に、牡丹のほんのり色めく青白を以て、折襟、胸元色えたる飾襞(フリル)に、つつじの赤紫幾条這う衣装着て、肌白の絶対領域映す長靴を履き、剣へと変ずる朱丹の弓脇に挟み、裳裾(スカート)の細やかな襞(プリーツ)をばやや崩し、立ち膝にて紫乃殿の御前(オンマエ)に畏(カシコマ)る。 紫乃殿「いかに瑠夏、あのフラグメントの真ん中射て敵に見物せさせよかし」と宣えば、瑠夏、辞せば悪しかりなんとや思いけん、「さ候わば、外れんをば存じ候わず、御諚(ゴヂョウ)で候えば仕(ツカマツ)ってこそ見候わめ」とて御前を罷(マカリ)り立ち、弓取り直しフラグメントへ向いてぞ歩ませける。矢比(ヤゴロ)少し遠かりければ、フラグメントのあわいは七段ばかりもあるらんとこそ見えたりけれ。彼方には蒼軍、此方には紅軍、各々その勢を一面に並べてこれを見物す。いづれもいづれも晴れならずという事なき。 瑠夏目を塞いで、「南無□□□゛□大天帝、別してはこの世界の神明、コモンの権現、引き継ぎ能わざりけるダアト神、願わくはあのフラグメントの真ん中射させてたばせ給え。これを射損ずるものならば、弓切り折りフラグメント砕きて、この世に再び生を受くべかからず。今一度聖イネス学園へ迎えんと思(オボ)し召さば、この矢外させ給うな」と心の内に祈念して、目を見開いたれば、フラグメントも射良げにぞなったりける。 瑠夏、矢を取ってつがい、よっ引(ピ)いてひょうと放つ。 弓は強し、矢はリープレンジ響くほど長鳴りして、誤たずフラグメントの真ん中、ぱりんとぞ射砕いたる。フラグメント砕かれければ欠片は空へぞ舞い上がりける。しばし虚空にひらめきけるが、風に一揉み二揉み揉まれてさつとぞ散つたりけるを、彼方には蒼軍、此方には紅軍、剣を叩いて感じどよめきけり。 あまりのおもしろさに、感に堪(た)えざるにやと思しくて、蒼軍の方より、ブルーリフレクター愛の戦士近頃陽桜莉の性処理専用淫獣ペット山田仁菜、控え目な体に稚(イトケナ)きフリフリのへそ出しリフレクター衣装着て、蒼の雷剣持ったるが、フラグメント立てたりける所に立って舞いしめたり。瑠夏、今度は矢取ってうちくわせ、よっ引いて、舞ひ澄ましたる仁菜のフラグメント真っ只(タダ)中をひょうふっと射て、俯(ウツブ)しに射倒す。「ああ、射たり」と言うルージュリフレクターもあり、また、「情なし」と言うブルーリフレクターもあり。
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「お前漫才やってんじゃねぇんだぞ特別賞」-予選投票
「お前漫才やってんじゃねぇんだぞ特別賞」-決戦投票
「Y虐特別賞」
- 推薦条件:Y虐であること(勇希虐だけではなく有理虐、芳村虐、山田虐、夕月虐も含む)
- 投票基準:より虐待されていること
「Y虐特別賞」月刊山田5 2022-09-12 22:25:49 YUKすき。保健室に閉じ込める。
+ | 特別賞作品 |
「ふわぁ……みんなおはよー……」
今日も気持ちのいい朝だな~。……?あれ?いつもなら、愛央とかが寝ぼけながら返事してくれるのに、どうしたんだろう?
もしかしてみんなお寝坊なのかな。それならイタズラし放題…!
登ってきた朝日に感化されるように、あたしの気持ちも、うきうきと上昇していく。
ただ、それにしても明るすぎる気がする。ぼやけた視界が晴れていくと、見慣れてる、けれど目覚めの景色としては明らかに違和感を覚える光景が広がっていた。 いない。愛央もこころもきららも陽桜莉も、誰もいない。それだけじゃない。 比較的色の溢れてたあの教室と違って、白とリノリウムの緑色が広がるこの部屋は
保健室だ。
もしかしていたずらを仕掛けられたのはあたしの方なのだろうか。朝早くからずいぶん手の込んだことをするものだと、この時は楽観的に捉えていた。
きっとこの扉の先にみんながいるんだろうなって思いながら、保健室の扉を開けようとする。
でも、その扉は開くことはなかった。
「えっ…?」
気のせいだと思って、戸を引く力を強める。それでも扉は全く動かない。
鍵がかかっているのか?いや、そんなはずはない、だってカギは内側から開けられるのだから。
「ねぇみんな…?冗談…だよね…?」
私の空元気な声は、この広く空虚な部屋に木霊して、消えていった。
どんどんと焦燥は募る。しかし、どれだけ扉を引こうとも、うんともすんとも言わなかった。
「これ…っ!ドッキリなんだよね!みんなそこにいるんだよね…!」
あたしがどれだけ呼びかけようと、返ってくる声はない。
この、無機質で、薬品の匂いが漂う部屋に一人っきり。 その事実を実感するにつれて、湧き上がってくるのはあの日々の思い出。
一人孤独に闘病生活を続けていた、あの思い出。
気づけば動機が止まらなくなってくる。冷や汗だって滝のように。
「…っ!開けて!お願い!ここから出して…!」
なんども力を込めてノックする。それでも扉は何も言わない。私が、一体何をしたっていうんだろう。
やっと…!やっと伶那と想いを確かめ合って、みんなと本当に打ち解けて…!これからだっていうのに! ……やはり裏切り者のあたしには、ふさわしい末路なんだろうか…。 でも、こんなのってないよ……こんな… もしかして、今までの思い出全部、あたしの夢だったのかな、妄想だったのかな…?
もう、立つことさえ難しくなって、ふらふらした足取りのままベッドに戻り、倒れる。
そうだ、あの時もこうやって……立てなくなって、倒れて……それで、それで… 苦しい思い出から逃げるように、目を閉ざした。
————
『――い』
なんだろう…?この声…?
『おーい!朝だよ~!』
この声…もしかして……!
『愛央!?』
『そうだよ~愛央ちゃんだよ~大丈夫勇希?なんか魘されてたけど』
あぁ……よかった…!さっきまでの、夢だったんだ…!
『うぅぅ…!』
『ちょっ!?勇希!?どうしたの!?』 『ちょっと…ね……』 『そんなに怖い夢だったんだ…でも大丈夫!私たちはここにいるから!』 『ぅん……』 『……そうだっ!勇希が泣いてたこと、みんなにばらしちゃおっかな~?』 『ちょっ!?』 『あはは!ほらほら、朝ご飯だからはやくこないと!』 『待て~!』
そうだよね…!今までの思い出は、嘘じゃないよね…!ホントによかった。あぁホントに……!
————
「あっちが夢だったんだ!」
ガバッ!っと擬音が付きそうなくらい勢いよく飛び起きたあたしの目の前に広がる世界は、やっぱり、一人きりの見慣れた白色と薬品の世界だった。
「あぁぁぁ…そんな……」
もう、何かをする気力すら削がれて、一人シーツを濡らす。
やだ……嫌だ…あたしはこれから…ここでずっと一人きりなんだろうか。 この閉ざされた無機質な世界で、今度は健康なのに、ここで一生を終えるんだろうか。 誰か…誰か……この、冷たい部屋から連れ出して…… 伶那……また会いたいよ。
誰に届くわけでもない泣き言を、私は一人吐露し続ける。
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「Y虐特別賞」-決戦投票
「F虐特別賞」
- 推薦条件:F虐であること(史緒虐だけではなく日菜子虐、蜷川虐、平原虐、星崎虐も含む)
- 投票基準:より虐待されていること
「F虐特別賞」月刊山田2 2022-06-10 09:33:52 精液レストラン『ラタン』(真夏の夜の淫夢特別賞とのダブル受賞)
「F虐特別賞」-予選投票
「F虐特別賞」-決戦投票
「毒親特別賞」
- 推薦条件:毒親が出ていること(毒親被害者も含む)
- 投票基準:なし
「毒親特別賞」月刊山田3 2022-07-28 08:05:02 紫乃ママ堕とし
+ | 特別賞作品 |
「はぁ、疲れたわぁ。紫乃ちゃんの教育に使えないあの男の面倒見て、政界や財界に手回し…ほんと大変ねぇ。何か楽しみ無いかしら?」「それならお任せあれ!」「!!…誰?この家のセキュリティは万全なはず…!」「ふふん、神である私こと月影にとって、全ての家は私の物よ。出入りは自由なんだよ」「はぁ?…ところで月影さん、何の用かしらぁ?私は忙しいのだけれど…」「それはぁ…紫乃ちゃんのママさんを、私のコレクションにしたいなって♡」ブルン「え?は?…なにかしらソレ?あの昼も夜も使えない男とはまるで違う立派なモノ…!」「ふふん♪今から紫乃さんママ、寝取っちゃうから♡」「ふっ…やってみなさい。出来なかったらあなたも聖痕の軌跡に載ってもらうわよ〜♪」…………「お゛!お゛ぉ゛!な゛に゛こ゛れ゛!!?こ゛んなの知゛らない゛ぃ♡月影チンポ凄ぉ♡!!」「紫乃ちゃん加乃ちゃんがよわよわマンコだったから、もしかしてと思ったけど、やっぱりママさんもよわよわ雑魚マンコだったね♡この家のセキュリティと同じぐらいガバガバじゃん♡」パンパンパン!「も…ダメ゛!…無理よぉ!お願い止めて!」「んん?ダメダメ♡しっかりと撮影して、『性痕の軌跡』として残さないと♡ホラホラ、もっと激しくするよぉ!」ドチュンドチュン!…ズブッズブゥ!「ひい゛い゛ぃ゛ぃ!?♡…こんな…こんなのぉ!!」「う…もう射精そう…!このまま私の神チンポザーメン受け取れ!紫乃ママの心の中の黒歴史ノートを真っ白に染めてやる!…イク!」ドビュルルルル!…ビュルルルル!ビュルル!…ビュクンビュクン!…ドビュ!…ビュルッ!「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!中゛に…熱゛い゛のがぁ゛!!塗り替えられる…!真っ白に…!」ビクンビクンッ!………「はぁ!いや〜良かったよ〜!これでまた私の『性痕の軌跡』の内容に1ページ追加されたね!次は誰にしようかな〜?」ワクワク♪ - 紫乃ママ堕とし (2022-07-28 08:05:02)
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「毒親特別賞」-決戦投票
「今日は何の日特別賞」
- 推薦条件:「今日は何の日」であること(月刊山田以外も含む)
- 投票基準:なし
「今日は何の日特別賞」8月23日『奴隷貿易とその廃止を記念する国際デー』
+ | 特別賞作品 |
今日は奴隷貿易とその廃止を記念する国際デーですね。この日、フランス植民地のサン=ドマング(現:ハイチ)で、大西洋奴隷貿易の廃止の重要なきっかけとなった「ハイチ革命」が始まったことが由来です。でも、貿易は禁止されてますが所持は禁止されていないんですね…♡てなわけでテメェは私の奴隷なんだよ♡星崎♡オラ!奴隷の癖に服なんか着てんじゃねえ♡こんな上玉、いくら黄金を積まれたって渡せるかってんだよ♡星崎さんを買えなかった奴らは大後悔してろよ♡あ~♡かつてマチュピチュを統治した欧米野郎どもみてぇにテメェのマンコをこのコンキスタチンポでドチュピチュしてやるからな♡奴隷崎さんの子宮を白人みてぇに白い精子ぶちまけて私の種の植民地にしてやります♡ テメェの一生を統治してやるからな♡うれしいだろ?♡ - ラタンの娘 (2022-08-23 23:30:45)
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「今日は何の日特別賞」-予選投票
「今日は何の日特別賞」-決戦投票
例-「ココロトープBGM特別賞(テスト)」
- 推薦条件:ココロトープBGMであること
- 投票基準:なし(純粋な好み)