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  • ブルリフ(淫夢)語録まとめwiki | 絆は醜く、強い。(迫真)
  • 月刊山田11

ブルリフ(淫夢)語録まとめwiki

月刊山田11

最終更新:2025年02月13日 15:47

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
【月刊山田11】

  • 概要
  • 怪文書コーナー
  • 感想など

概要

YMDに限らず怪文書全般のコーナーです。


怪文書コーナー


  • しゅっ♡しゅっ♡しゅっ♡しゅっ♡
  • AO「クイズです、甘くて美味しいけど子供は食べられない「チ」と「ポ」と「ン」の3文字で構成される食べ物ってな~んだ?」 RN「……そんなの答えられないわよ」AO「正解はポンチです!美味しいけどお酒入ってるから子供はちょっとね~」 RN「(#^ω^)ビキビキ」 (3時間後) AO「すみません「チ」「ン」「ポ」でも正解です……(げっそりしながら)」RN「0゜・∀・)+テカテカ」 - 名無しさん (2025-05-05 15:52:36)
  • test - blueinm (2025-04-22 19:52:30)
  • 「くふっ…私まだなにも触ってないのに星崎さんってば腰へこへこ動かしておちんちんから汁垂らしちゃってます♡」

    「ホントに止めて欲しい?こんなにガッチガチにしてビクビクしてるおちんちんをほったらかしにしちゃっていいの?♡♡」

    ぬちゃぬちゃと音を立てながら、美弦さんの指がまとわりつく。
    中指と親指の輪っかをくびれにはめ、細かくカリ首を擦られる。
    もう片方の手で胸や精巣を甘やかすように優しく揉み込みこまれ、脚の力が抜け、ついにへたり込んでしまった。
    じんわり疼くような快感がゆっくりと、しかし着実に愛央を降参に追い込んでいく。

    「愛央ちゃんのおちんちんと私の入口が切なそうにキスしちゃってるの見えるでしょ?
    こんな初々しい恋人みたいなキスがも〜っと深いものになったらすっごい気持ちいいだろうね♡
    でもダ〜メ♡こんな凶悪なおちんちんを根本までずっぷり受け入れちゃったら、私だってタダじゃ済まないもん♡
    でもぉ…♡こんなに可愛い顔で愛央ちゃんに「陽桜莉さんのこと孕ませたいよぉ…♡」なんて口説かれちゃったら、私抵抗できないなぁ〜♡♡もちろん愛央ちゃんが嫌ならもう腰を引いてお終いにしちゃっていいんだよ〜♡♡」 - 名無しさん (2025-04-16 21:04:12)
  • 「脱水症状。水分摂って。」
    「なにこれ?」
    「知らない。保健室に沢山置いてあるならスポドリじゃない?」

    「ん、んくっ…」
    「………………♡♡」
    ーーーーーーーー
    水分を摂り、発汗で体温が下がっていくはずなのに、愛央は全身の毛穴が開いていくような感覚を覚えた。ー 体が熱い。微熱を伴う微睡みのようだが不快感はない。血の循環が早まり、全身が疼く。…じんわりとした快感と共に。
    「うぅ~… なんか体だるい…」
    「え、風邪?まぁ温かくしてしっかり水分を摂ってればすぐ治るからそこまで心配しなくていいんじゃない。まぁ…」
    「水分はここから摂って貰おうかしら♡」

    伶那はスカートをたくし上げた。
    「え…?」
    突拍子もない行動だが、愛央が驚いたのはそこではない。伶那は秘部を隠す布を纏っていなかったのだ。スカートに隠れるすらりとしつつも肉付きのいい白い太ももは布に邪魔されず、柔い恥丘へと繋がっていた。
    「さ、来なさい。星崎さんのカラダを温めてあげる♡」

    怜那に招かれるままに愛央の頭は立ち上るフェロモンの源泉へと伸び…
    「あうぅ…なにこれぇ…♡クラクラする……♡♡」
    スカートの中の空気は重く、薄暗くて息苦しい。しかしその空間を占める甘ったるい雌の匂いは、愛央の性的欲求をこの上なく刺激した。
    愛央は自分が罠にかかったことも知らず、色香がさらに強くなる方向に誘導され…
    「……♡♡ちょっと、どこに口つけてんの?」
    「ご、ごめんなさいぃ…でも体が渇いて、んんっ♡水飲まないとどうにかなっちゃう…♡」

    愛央は伶那の秘部に顔を埋め、舌を這わせる。すると、とろとろの甘い水が滲み、喉を潤した。その味に愛央の理性は溶け、より味の濃い方に顔を舌を押し込んでいく。

    「はぁ…仕方のないやつね… まぁ、水が欲しかったら、もっと私を感じさせて頂戴。ぐちょぐちょに濡らしちゃうくらい、私の弱い所を激しく舐め回しなさい……♡」
    そう言って、スカート越しに撫でていた愛央の頭を両手で抱えるように掴み、秘部のほうへと押し付けた。
    「んぶっ!?んっ♡あぁぁ……♡」

    「んっ♡そう、やればできるじゃない♡ ほら、休んでないでナカで舌を動かしなさい♡私も水が溢れるようもっと締めてあげるから♡♡」
    そう言って愛央を見下ろすと、伶那は唇を舌で湿らせた。
    …そんなことは知る由もない愛央は、ひたすら伶那の膣壁を舐め上げる。内壁についたヒダと肉の粒に舌を愛撫される。

    ー ここに挿れたらどれだけ気持ちいいだろうか。
    そんな想像に、愛央は肉棒を震わせずにはいられなかった。そうして妄想の中で怜那の膣を堪能し、膣奥に向け限界まで舌を伸ばしたその時。

    ーーぎゅぅっ♡ きゅうぅ〜……♡♡
    伶那の膣内がうねるように蠕動を始めた。
    「(ひうっ、なにこれぇぇ……♡♡)」

    蜜泉がぐにぐにと波打ち、雑巾を絞るように捻り、窮屈に窄まった。伸ばし切った舌に、ヌルヌルの媚肉がまとわりついてくる。
    ペニスを善がらせ、吐精させるための快楽構造を、愛央の舌に教え込んできたのだ。
    ざらざらとした細かい粒同士が押し合い、決して性感帯とは言えない舌に、味わったこともない感触を刻み込んでいく…

    ーーここに挿れしまったら、どれだけの快楽が…
    性経験がなく、その上で人一倍性欲の強い愛央は、そんな享楽的な想像にペニスをびくびく震えわせてしまった。その瞬間、

    どびゅっ! びゅるっ! びゅるっ!! びゅるるるっ!
    「(ふあぁ…♡んあぁ…なんでぇ……♡♡)」- 名無しさん (2025-04-16 20:56:12)
  • 「星崎さんが記憶喪失に… これからどうなるのでしょう…」
    「まぁ、雌猫たちは揃いも揃って愛央たんの彼女を自称するでしょうねぇ〜 で、貴女もそうします?」

    「そうですね… 確かに星崎さんの隣にいられたら、それ以上に良いことは無いと思います。ですが… 他の方達から一斉に彼女の立場を主張されて、星崎さんは困ってしまうと思います。かつて星崎さんは、私の悩みを聴くときに私を思いやる嘘を投げかけてくれました。そんな私がいま星崎さんに苦しませるだけの嘘を返すのは… 嫌なんです。」

    「へぇ…?貴女そんなことを考えられるようになったんですね? じゃ、それなら良い考えがあります♪」

    「良い考え、ですか?」

    「ええ、貴女が愛央たんに「貴女は私の大切な友人です。」とだけ言えばいいんです♪色んな女があらゆる手で彼氏としての知らない記憶を捏造してきて愛央たんはもう疑心暗鬼! で、そんな中素直に寄り添ってくれる私達だけは信頼してそのうち依存してくれるかもしれませんよ〜♪まぁ、上手くいかなかったらただ出し抜かれるだけの愚か者になるだけですけど。」

    「…それも星崎さんの気持ちを利用するようですが、「何言ってるんです?ぶっちゃけこれから愛央たんが疑心暗鬼になるのはほぼ確定路線なんですし、それならせめて私たちはいつも通りでいるだけでも誠実だと思いません?」

    「…それもそうですね。ありがとうございます。」

    「まっ、上手くやりなさいな。私だって愛央たんは欲しいんです。上手く行ったら私にも分けてもらいますよ♪」- 名無しさん (2025-04-16 20:39:12)
  • どうして私は、こんな苦しい思いをしてるんでしょう……
    本来ならきっと、甘く優しいバレンタインデーは、今の私にとっては苦痛でしかなかった。

    「これでいいかな?詩帆さん!」

    「……はいっ!お上手ですよ……!」

    星崎さん……どうして、そんなにうれしそうなんですか……?
    そんなに、その人が大事なんですか……?
    私以外の、誰かが……

    「いいですね~……これを受け取る人が羨ましいです……」

    「えぇ~!?詩帆さんでもそう思っちゃうんだっ!我ながらいい出来だなぁ~~!」

    「…………本当に」

    「ん?どうかした?」

    「……!いえ、なんでもありません!」

    でも、気づかれるわけには行けません……
    星崎さんは、私を信頼してくれているんですから……
    だからこの、溶けたチョコレートなんかよりずっとドロドロした……
    私の心を、知られるわけにはいかないんです……


    ————


    「詩帆さんっ!お願いがあるんだけど……」

    「なんですか?星崎さん?……言っておきますけど、掃除を代わったりは」

    「そ、そんなんじゃないってぇ!!そろそろアレが近いじゃん?」

    「アレ……ですか?」

    「そう……女の子たちがある品物と一緒に想いを届ける日……」

    「……?……あぁ!」

    「そう、バレンタインデーが近いんだよっ!」

    そういえばそうでした。
    喫茶ラタンでも特別メニューやら何やらで忙しくなる日。
    バレンタインが迫っていることを、私はすっかり忘れてて……

    「まぁバレンタインが近いじゃん?」

    「はい、そうですね」

    「だから、私もみんなに日ごろのお礼もかねてチョコ作りたいな~って思ったんだけど……」

    「いいじゃないですか!楽しみにしてますよ!」

    「その……実は手作りチョコの作り方が分かんなくて……それで詩帆さんに手伝ってもらおうかなって……」

    「そういうことならっ!わかりました!任せてください!!」

    みんなのためとあれば、協力しないわけにはいきませんよね!
    それに……星崎さんと一緒に手作りチョコ作りだなんて……

    正直、ものすごく嬉しかったです。

    ……あの時までは。


    ————


    「とりあえず、どんなのが作りたいんですか?」

    「ひとまずは普通に手作りチョコレートかなぁ」

    「わかりました、それじゃあチョコを刻んでいきますよ」

    「うん、がんばるぞっ!」

    とんとん。ざくざく。
    私の手元からはそんな音が一定のリズムで聞こえるけど、横からは
    とんっ……とん! ざっく……ざくっざく!
    不器用な、バラバラの音が聞こえてくる。
    でも、そんな不安定なリズムの音が横から聞こえることに、なんだか嬉しくなってついつい鼻歌を歌っていたら……

    「詩帆さ~ん、それなんの曲?」

    「な、なんでもありませんよっ!?」

    「そうでもなさそうだけど……」

    うっかり聞かれてて、ちょっと恥ずかしかったです……
    ともかく、いい感じの大きさに刻み終えたので、次は湯煎の作業に入ります。

    「鍋にお湯を作って、ボウルをそこに浮かべますよ!」

    「なんで直接加熱したら駄目なんだろう?」

    「あんまり熱すぎると、チョコの風味と滑らかさが損なわれちゃうんです……だから、沸騰したお湯でやるのも駄目ですよ」

    「そっか、じゃあ何度くらいで?」

    「だいたい50℃くらいですね。そこの温度計を使いましょう」

    「おっけー!」

    すこし熱さに昼見ながらも、真剣な表情で温度計を見つめる星崎さんの横顔がなぜか目から離せなかった。
    ふいに星崎さんがこちらに振り返って、目が合う。
    その瞳の中に、私は何だか吸い込まれてしまいそうで……

    「……ほさん!詩帆さんっ!」

    「はっ……!ほ、星崎さん……!」

    「50℃になったよっ!次は……」

    「は、はい……この金属のボウルを入れて、そこにさっき刻んだチョコを入れます」

    「わかった!」

    いけません、ボーっとするなんて……なにより、チョコは時間との勝負なんですから!

    「チョコが溶けて液体状になってきたら、テンパリングをするんです」

    「えっ?このまま型に入れるんじゃないの?」

    「それでもいいはいいんですが……艶が出なかったりするので……」

    「そっか……で、テンパリングってどうやるの?」

    「まずは……チョコの温度が40℃くらいになるまで温めます」

    「分かった」

    「あっ……!ま、待ってください!温度計は一旦拭いてくださいね!」

    「ど、どうして?」

    「チョコの中に水気が入ると美味しくなくなっちゃうんです……」

    「そうなんだ、危ない危ない……」

    星崎さんがキッチンペーパーで温度計を拭いている間、私はチョコをかき混ぜ続けていました。
    なんというか……共同作業って感じでいいものですね……!
    もし星崎さんと……その……家庭を持ったら……
    ま、毎日こんな感じなんでしょうか……?
    目の前のチョコレートより、ずっと甘い妄想をしながら丁寧にかき混ぜていきます。

    「よし……っと」

    「どんな感じですか?」

    「うん、段々40℃に近づいてきてる」

    「それじゃ、このゴムへらでかき混ぜながら、温度を見ておいてくださいね?」

    「詩帆さんは?」

    「次の作業の準備です」

    「分かった」

    星崎さんにチョコを任せて、私は大きなボウルの中に氷と水をなみなみ注ぎました。
    急速に温度を冷やすにはここに塩を入れるのですが、テンパリングは緻密な温度管理が要求されるので今回は用いません。

    「あっ!40℃になったよ詩帆さんっ!」

    「そしたら、こっちの氷水の中にチョコの入ったボウルをお願いします」

    「うん……んしょ……」

    「気泡ができないように静かに混ぜてください。温度は私が見ますね」

    「うん、お願い」

    しばらくじっとその作業を続けます。
    温度がじわじわと下がって、27℃くらいになった時、次の指示を出しました。

    「今度は、また湯煎をします」

    「うん」

    「でも、一瞬ですよ」

    「そうなの?分かった」

    「そうやって徐々に温度を上げていくんです」

    「は~い!」

    漬けては取り出してチョコを混ぜ。
    漬けては混ぜて。

    ちょうど30℃くらいになった時でした。

    「あっ!売ってるチョコみたいにツヤツヤしてる!」
    「これでテンパリングは終わりですね!」

    ツヤツヤと輝くチョコレートが、金属ボウルいっぱいに広がっていました。
    それを見る星崎さんの表情も、キラキラと輝いていて……
    改めて、達成感が湧いてきます。

    「あとはこれをスプーンで型に流して、冷暗所で冷やし固めたら完成です!」

    「いろんな型があるね……星に……魚に……ハートまで!」

    「どれを使いますか?」

    「全部っ!……って言いたいけど、ハートはやめとこうかな……ガチっぽいし……」

    「そうですか……可愛いと思いますけど……」

    「うっ……じゃあ、使おっかな」

    「はい♪」

    慎重に、慎重に。
    星崎さんはゆっくりと、優しい手つきでチョコレートを垂らして、シリコンの型を満たしていきます。
    その真剣な面持ちに、星崎さんの皆さんへの思いが伝わってきて、見てる私は嬉しくなってしまいました。

    ……できれば、そこから一歩踏み入った特別な想いを向けられたいとは思いましたが……
    それはなんだか贅沢なような気もして。

    「最後に、型をちょっと叩いてあげてください。とんとんって」

    「分かった!でもなんで?」

    「そうすると、気泡が出ていきやすいんです」

    「そうなんだ」

    少しずつ叩いては、チョコを流し込んで……
    ようやく全ての型に流し終えて、作業室の冷暗所にチョコを移した後でした。
    星崎さんがモジモジしながら話しかけてきたのは

    「それとね、詩帆さん……」

    「はい、星崎さん。どうしました?」

    「その、もう一個教えて欲しいやつがあって……」

    「いいですよ!なんですか?」


    「えっと、マカロンの作り方を……えへへ……」


    「えっ……」


    バレンタインに、マカロン。
    それを渡す意味は……

    さっきまでポカポカしていた私の胸が、急にスゥっと冷えていくのを感じる。

    でも、もしかしたら星崎さんはその意味を知らないのかもしれなくて……
    聞いてみたものの……

    「ま、マカロンですか……なんで……」

    「だって、えへ……そういう、意味があるんだよね?」

    「そう、ですが……」

    「どうしても、渡したい人がいるんだ……♡」

    「そ、その人って……」

    「詩帆さんには、内緒っ♪」

    淡い期待は、溶けて無くなってしまった。
    さっきまでは、あんなに甘く感じていたこの空間が、今はとてつもなく苦々しく思えて……
    でも、それを顔に出すわけには、いかなかった……

    「やっぱり、駄目かな……?」

    「いえ……分かり、ました……」

    「ホント?詩帆さん、ありがとう!大好き!!」

    駄目です……
    これ以上星崎さんと関わっても辛くなるだけなのに……
    そんな、眩しい笑顔で言われたら……

    断れる訳、ないじゃないですか……

    その、『大好き』だって、本当は私じゃなくて……誰かに向けられるのに……
    それでも、そんな言葉一つで舞い上がってしまうなんて……
    私もたいがい、駄目みたいです……


    ————


    「マカロンには、下準備が大切です」

    「ほうほう……」

    「まずは、温めた生クリームに、チョコを溶かして混ぜて、ガナッシュを作ります」

    「よーし、やるぞー!」

    すでに温めてあった濃厚クリームの中に、チョコを入れて溶かし混ぜていきます。
    冷静に。冷静に……
    そう思っても、心中穏やかではいられなくて……

    「ひゃあ……あつ……!」

    「詩帆さんっ!?大丈夫!?」

    「うぅぅ……力を入れすぎて、顔にはねちゃいました……」

    「らしくないね、詩帆さん」

    「そうですね……」

    本当に、らしくない。
    星崎さんに、そういう意中の相手がいる。
    それはきっといいことなんです。
    でも……

    どうしてそれが、私じゃないんでしょう……

    「でも……んっ……♪」

    「ほ、星崎さん!?」

    「おかげで味見出来ちゃった、ラッキー!」

    「星崎さん……」

    あぁ……だめですよ……
    私の頬に着いたガナッシュもどきを、指で掬って食べて、そんな幸せそうな顔をしたら……
    私、未練がましくなっちゃいます……
    星崎さんのそんな顔、ほかの人に見せたくありませんよ……

    「……よし、ガナッシュは完成ですね」

    「これは冷蔵庫でいいの?」

    「はい、お願いします」

    「わかった!」

    「さてと……」

    マカロン生地に使う粉類を、ボウルの上に置いた網でふるいにかけていきます。
    粉砂糖、アーモンドプードル、カカオパウダー。
    時折塊になった粉が、ふるいの上に残り続けていて、それを砕くために思いっきり網を振り続けた。

    ……私の、星崎さんへの想いも、砕けてサラサラになってしまえばいいのに。

    「おぉぉ……さらさらだ!」

    「こうしないと、上手く均一に混ざらないんです」

    「へへ、詩帆さんの髪みたい……♡」

    「もう、何言ってるんですか!!」

    「わぁ!ごめんごめん!」

    どうして……
    星崎さんは私の心を惑わせるようなことばかり……

    「次は、メレンゲ作りですよ?」

    「分かった!」

    「卵白を泡立てる必要がありますが……ハンドミキサー、ないですね……」

    「じゃあ……」

    「仕方ないので、泡立て器でやるしかありません……」

    「うぅぅ……で、でも頑張る……!」

    星崎さんと交代しながら、卵白をひたすらにかき混ぜていく。
    正直、この作業はきつかったですが、それでも泡立てている間は無心になれたので……
    ひたすら、ひたすらに。
    全てを忘れて、真っ白になるまで……

    「時折、グラニュー糖を加えます」

    「よし……」

    「はい、そんな感じで……」

    「ふう……うぅ……疲れるぅ……」

    「あとちょっとですよ」

    そう、あとちょっとだ。
    私が、星崎さんと一緒にいられるのも……

    「こんなふうに角が立つようになったら、メレンゲの完成です」

    「や、やった……」

    「ここに、さっき振るった粉を入れて、ボウルの側面に押し付けるように混ぜます」

    「こんなふう?」

    「そう、そんな感じです。それで、上に持ち上げたとき、ゆっくり落ちてくるような粘りになったら絞り袋に入れるんです」

    「そんな感じになってきた……!じゃあ、袋に移そ!」

    「私はオーブンを予熱しに行きますね」

    150℃で、オーブンを予熱する。
    もし、私の感情をオーブンに繋げたら一瞬で済みそうだ……なんて
    荒唐無稽な想像をしながらオーブンに反射する自分の顔を見た。
    ……酷い顔です。
    もっと、しっかりしないと。

    「終わったら、この天板に絞っていきますよ」

    「このくらいの大きさでいいかな?」

    「はい、直径三センチくらいがいいらしいです」

    「よーし、一杯作るぞ~!」

    「並べ終わったら、オーブンに入れますね」

    「ほいっ!……よいしょ」

    等間隔で綺麗に並べられた生地たち。
    これはきっと、上手くいきそうですね……
    なんだかモヤモヤした気持ちで、13分ほどタイマーをかけオーブンに。

    「ちなみに、詩帆さんはどんなマカロンが好きかな?」

    「私ですか……私はまあ、甘さ控えめなマカロンが好きですね……」

    「そっか……」

    「どうして、私の好みなんて聞くんですか?」

    「だってぇ……その、あれだよ……!詩帆さんが満足するなら美味しいってことだし……」

    その人と私の好みは違うかもしれないのに……
    でも、星崎さんから貰えるんですもん……
    なんでも、喜ぶに決まってますよ。

    そんなふうに話していたら、オーブンが鳴った。
    どうやら焼きあがったみたいです。

    「粗熱が取れたら、冷やしたガナッシュを絞り袋でマカロン生地の上に乗せていきます」

    「冷めるまでに、袋に入れとくね」

    「はい」

    ……いいなぁ
    こんなに手間暇かけたものを貰える人が羨ましくてたまりません。

    「じゃあ、良さそうだし搾っていくね!」

    「はい、どうぞ」

    ここでも星崎さんは丁寧に絞っていき、最終的には……

    「できた~~!これでいいかな?詩帆さん!」

    「……はいっ!お上手ですよ……!」

    「いいですね~……これを受け取る人が羨ましいです……」

    「えぇ~!?詩帆さんでもそう思っちゃうんだっ!我ながらいい出来だなぁ~~!」

    「…………本当に」

    「ん?どうかした?」

    「……!いえ、なんでもありません!」

    お店で出てきてもおかしくなさそうな、綺麗なチョコマカロン。
    これで……私はお役御免、ですかね……

    「はい、詩帆さんあ~んっ!」

    「ほ、星崎さん……!?マカロンを渡すんじゃ……」

    「渡すは渡すけど……自分一人で作ったやつを渡してみたいから……」

    「そうですか……」

    「だから、これは二人で食べちゃおう?」

    「……そうですねっ!」

    さくさく。ふわふわ。
    ほんのり甘くて、美味しくて……
    でも、そんなに美味しいマカロンなのに、なぜかほろ苦かったり、時折しょっぱかったりするのはなぜなんでしょうか……
    胸がいっぱいで、食べ進める手が進みません……

    「詩帆さん……?」

    「その……何だかお腹がいっぱいで……」

    「そっか、じゃあこれは私が片付けておくね!」

    「はい……お願いします……」

    鍵を開けて、ガラガラと作業室の扉を開けて、私は二階へとトボトボ歩いていきました。
    今は、一人になりたくて……
    星崎さんから離れたくて……
    こんな、こんな苦い気持ちでバレンタインデーを迎えようとするのは初めてです……
    疲れ切った私は、二階の教室に入ると、そのまま突っ伏して横になりました。

    (バレンタインなんか、こなければいいのに……)

    それでも、時間は無情にも過ぎていって……


    ————


    ついに、その日がやってきました。
    バレンタイン
    星崎さんが、想いを伝える日……

    なんだかいつもより甘い空気の漂う中で、私だけは憂鬱だった。
    生気が抜けたような顔で、ぼーっと過ごして……
    気づけば夕方にもなろうとしていたのに、ベッドの上からは動く気にならなかった。

    そんな中、教室の外から慌ただしい足音が聞こえて、ベッドから身を起こして立ち上がった。

    「はい……?」

    「詩帆さん……!こんな所にいたんだ……!!」

    「星崎さん……」

    ガラガラと教室の扉が開いて、息を切らした星崎さんが飛び込んできた。
    ……正直、あまり会いたくはなかった。
    こんな私を、見て欲しくなくて……

    「詩帆さん……はいこれ!」

    「チョコ、ですね……」

    「味は保証できるよ!」

    「そうですね……」

    一緒に作ったチョコ。
    よりにもよって、ハート型のそれを星崎さんは渡してきた。

    「やっと、みんなに配れたよ~~……!」

    「お疲れ様です……それで……」

    渡せましたか?
    そう、聞きたかったはずなのに……
    その言葉は、何時まで経っても出てこなくて……

    「それとね、これっ……!」

    「…………?これは……?」

    チョコの他に、なにか丁寧にラッピングされた小さな箱。
    これは一体……?

    「し、詩帆さんならわかるでしょ……!?と、とにかく……渡したから!!それじゃ……!!」

    「あっ、星崎さん……!!」

    私がそれを手に取ると、星崎さんは足早にドタドタと教室を去っていってしまった。
    その時の星崎さんの顔は、夕日に照らされていたのかほんのり赤くて、キラキラしていて……
    とても、綺麗だと思いました。
    ひとまず、謎の小包を確認することにしました。
    しゅるしゅるとリボンをほどいて、包み紙を丁寧に剝いていきます。
    意を決して箱を開けてみました。
    するとそこには……

    「マカロン……?」

    生地は若干ボロボロで、チョコレートがところどころ漏れてて……
    でも、それは紛れもなくマカロンでした。

    顔に、熱が集中していきます。
    あんなに褪せて見えた教室が、途端に華やかに見えてきて……

    (も、もしかして……!)

    よく見ると、箱の中にメッセージカードが。

    『返事は、ホワイトデーの時に欲しいな』


    「ふっ……ふふふ……!!」

    自分でも引きそうになるくらいの気持ち悪い声が出ました。
    でも……でも……!

    緩む口元を、どうやってもしゃきっとさせることができなくて……!
    胸の中に甘ったるい空気が満ちていきます。
    はやる気持ちで、マカロンを一口。

    しゃくっ……ねちっ……

    ふふ……星崎さん……
    私、言ったじゃないですか。
    マカロンは甘さ控えめがいいって……

    確かに、抑えられているのかもしれませんが……甘いですっ……♡
    こんな、こんな甘いマカロン……初めてです♡♡♡

    それに……なんなんですか?この生地……!
    ねちっとしてたり、固かったり……
    こんなの、私以外は喜びませんよ……♡♡♡

    「はぐっ……むっ……!」

    お世辞にも出来がいいとは言えないそれは、なぜか食べ進める手が治まらなくて……
    気梳けばあっという間に完食していたのでした……

    「ふふふ……星崎さんっ♡♡ホワイトデー、楽しみにしていてくださいね……♡♡♡」

    星崎さんから貰った甘い挑戦状。
    もちろん逃げる気はありません。
    私の全身全霊を、その日にぶつけてあげますっ!
    体中から、燃え上がるような思いが湧いてきました……!!

    あぁ……こんなに甘くて幸せなバレンタインデーも
    こんなに燃え上がるようなホワイトデーの目標も
    これが、初めてです……♡♡♡

    星崎さん、私にとってもあなたは特別なんですっ♡

    だから、楽しみにしていてくださいね?
    私のマカロンも……!

    - 名無しさん (2025-02-14 23:28:26)


    • 【ラタンエディション】


      「と、とにかく……渡したから!!それじゃ……!!」

      「あっ、星崎さん……!!」

      私がそれを手に取ると、星崎さんは足早にドタドタと教室を去っていってしまった。
      ひとまず、それを開けて中身を見て見ることに。

      「マカロン……?」

      この時私は理解したんです。
      星崎さんがマカロンを渡したかった相手も、自分一人で作りたかった意味も。
      こんな……いじらしいことされて……💢♡♡

      私が、我慢できるとでも思ってんのかよ……!💢💢♡♡♡

      窓の外を見ると、必死にココロトープへと走っていく星崎さんの姿が見えました。
      いてもたってもいられず、窓をガラッと開けてそこから飛び降ります。

      「よっ……と」

      「し、詩帆さん……!?」

      「星崎さ~ん……?どこ行くんですかっ?♡♡逃げないでくださいっ♡♡♡」

      「む、むりぃ……!恥ずいもんっ!!」

      「オラッ!逃げてんじゃねえぞ💢💢大人しくしやがれっ♡♡♡」

      「し、詩帆さんっ!?なんか口調が……」

      「口調なんかどうだっていいんですよっ!とにかく、止まってくださいっ!!」

      「や、やだぁ~~……!」

      「逃げんなぁぁぁ~~!!!💢💢💢」

      そのまま走って、走り続けて……
      ようやく星崎さんを捕まえたのは、私のココロトープに入ってからでした。

      ……お誂え向きだぜっ♡♡

      ここでなら、邪魔が入りません♡
      二人っきりの甘い甘い時間のスタートだな?星崎っ♡♡♡

      「うぇ……げほ…………し、しほさ゛ん゛っ……なんでそんなにスタミナが……」

      「簡単な話ですよっ♡♡走ってる時、皆さんにかけてた回復技を、ずーっと自分に使ってましたから♡♡♡」

      「そ、そんなの……ズルじゃん……」

      この女は一体何を言ってやがるんですかね?
      耳かっぽじって聞いて欲しいです……

      「ズル……?あんなモン渡して、逃げやがる星崎さんの方がよっぽどズルに決まってんだろっ💢💢💢」

      「だ、だってぇ……」

      はぁぁぁ~~……しょうがねえ女です、星崎さんは……
      これは、よーく実感させる必要がありますね……

      「いいか?恥ずかしかったのは分かりますよ……でも、一方的に思いを伝えて逃げんのは無えだろっ💢💢♡」

      「うぅぅ……それだけじゃ……」

      「上手くいかなかったらどうしようって思うのもいいですが、だからって答えを先延ばしにしたってテメェがモヤモヤするだけだってわからねぇのか?💢」

      「な、なんで分かって……」

      「星崎のことなら何でも分かンですよ……💢♡♡」

      っったりめぇじゃねえかよ💢♡
      私がっ💢どれだけっ💢♡星崎さんのこと見てると思ってるんですか♡♡♡

      「その気持ちも大切にしてあげたいとは思いますが……」

      「な、なら……」

      「いいですか星崎?何事にも我慢の限界ってのがあるんですよ?♡♡」

      「そんなぁ……」

      あぁぁ……ンだよその涙目は……♡
      どんだけ私の理性を溶かせば気が済むんですか……♡♡

      「あんな甘っっっまいことされて……我慢できるとでも?言いましたよね?ビターが好みだって……♡」

      「あっ……その、そういえば……マカロン、どうだった……?」

      「そうですね……いい味だとは思いますけど……」

      「けど?」

      「でも、甘ったるすぎンだよ♡♡おら、口開けろ♡♡」

      「むぐっ!?し、詩帆さ……!」

      「んむっ……じゅるっ……もぐっ……♡れろ……んん……♡♡」

      「んうぅぅ゛~~!?♡んっ……♡むぐっ……♡♡」

      星崎の口にマカロン突っ込んで、それを味わいますっ♡♡♡
      ンン~~……♡♡星崎さんの唾液がいいアクセントになって、程よい塩梅です……♡♡
      これでちったぁ私の気持ち、わかったかよっ♡♡♡

      「ぐじゅじゅ……れろ……っはぁ……♡はぁ……♡どうですか……?」

      「あぅぅぅ……し、しほさん……」

      「ホワイトデーまで、なんて待てるわけが無ぇんですよ♡♡♡」

      「ぁぁぁあ……」

      「一足先に、お返しをくれてやりますから……♡♡白くて、ドロドロなやつをな……♡♡♡」

      「し、しほさん……?」

      「ほら、これだよ……!分かんだろ……?♡」

      「あっ……!そ、それは……!」

      私のスカートを天高く持ち上げるソレの存在に、星崎さんは目を白黒させていましたっ♡♡
      こんなのが生えたのは、星崎が愛おしくて愛おしくてたまらないからだぞっ♡♡♡
      これで、他の女になびかねぇようにしてやるからな……♡♡
      覚悟しろよ……♡♡♡

      「とりあえず、星崎のラッピングを剥がさないといけませんね……♡♡抵抗するんじゃねえぞ?」

      「やぁぁぁ……♡♡」

      「ふーっ💢💢ふぅぅぅ……💢♡♡どんだけ美味そうな体してやがんだ……♡♡」

      星崎さんを包む衣服が少なくなるにつれて、甘くて食べ応えのある肉体が露わになっていきますっ♡♡♡
      絶対他の女には渡せませんね……♡♡

      「さーて、最後の包みは……!!?」

      「やぁぁ……♡♡」

      「ほ。星崎さん……!?なんですかこの下着……!?」

      一瞬目を疑いました。
      あの星崎さんが、真っ赤な透け透けの下着とブラをつけてやがったんですから……
      おかげで、私のイチモツは相当イライラさせられてしまいましたっ💢💢💢♡♡♡

      「その……もしかしたら詩帆さんと……こういうことになるかなって……♡♡」

      「ほ、星崎……💢💢♡♡♡おまえぇ……!♡♡♡」

      「ねぇ詩帆さん……♡」

      「……!!」


      「私のこと、食べていいよ……♡♡♡」


      「星崎ぃ!!💢💢♡♡♡」

      「きゃっ……♡詩帆さん、怖いよ♡♡」

      「クソッ……クソォ……♡♡♡テメェのせいだかんな……💢♡私は、なるべく優しくしようと……」

      「うん……私のせいでいいよ……だから……」



      「詩帆さんを、ちょーだい……?♡♡♡」



      そこからは正直よく覚えていません。
      気付いた時には、上の口からも下の口からもよだれを垂らした星崎が、私特製ホワイトチョコにまみれながらすやすやとおねんねしていましたし、私は私で、体中の全てのエネルギーを使い果たしたかのようにぐったりしていました。

      (全く……とんでもない女です……♡)

      こんな激エロ女の相手ができるのは、私だけだろうな……♡
      とりあえず、このままでは学校に帰れないため、星崎さんの体に着いた精液を私のココロトープで洗い流して、おぶったまま学校に帰り着きました。
      私も疲れたため、一緒のベッドでおねんねです……!

      「んっ……あれぇ……?しほさんだぁ……♡」

      「ほ、星崎さん……」

      「えへへ……だいすき……♡♡」

      「こっ……このっ……💢💢♡♡星崎ぃ!💢💢♡♡♡」


      まったく……最高のバレンタインだぜっ!
      - 名無しさん (2025-02-14 23:28:48)


  • 「あ、愛央ちゃん……?何やってるの?」

    「星崎さん、それは……?」

    「うっ……詩さん……陽桜莉さん……」

    まずい人に見られたな……私は、そう思った。
    というのも、この状況が問題で、私は服越しとはいえ自分の腰をきららのお尻に密着させていたのだから……
    私が今こんなことになっている理由、それはきららと勇希のある言葉が発端だった。


    ————


    『愛央、交尾ごっこって知っているか?』

    『ぶっ……!き、きらら!?いきなり何を……!』

    『今日、唐突に頭の中に聞こえてきたのだ、交尾ごっこが……トレンドだと……』

    『なにそれ……』

    一階の空き教室できらら、勇希とダラダラしてる時に、きららが突然そんなことを言った。
    きららが変なことを言うのはいつものことだけど、今日の発言はいつもより輪をかけてへんてこな物だったし、言っている内容も内容だった。

    『ふ~ん、で、交尾ごっこって何?』

    『ゆ、勇希……!別に聞かなくても……!』

    『え~いいじゃん!愛央のウブ!』

    『なんでも、男女のまぐわいのようなことをJKが衣服を着たままするのが交尾ごっこ……らしい』

    『ずいぶん爛れたトレンドだね!?』

    『へぇ~面白そうじゃん!やってみようよ!』

    『ゆ、勇希!?』

    『ほらほら早く~♡ビビッてんのぉ~?愛~央っ♡♡』

    交尾ごっこに興味を持ったらしい勇希が、机に手をついてお尻をこっちに向けてきた。
    やれってこと……?でもなぁ……

    『誘ってる女に手を出せないんだ~愛央ってホントヘタレだよね~~♡』

    『うむ、愛央は意気地なしだ……』

    『ふ、二人ともぉ……!いいよっ、そこまで言うならっ!』

    『きゃー♡愛央、こわーい♡♡』

    『わざとらしい棒読み……!腹立つぅ!!』

    勇希やきららからクスクス笑われて、馬鹿にされて、つい勢いのまま勇希の腰を掴んでしまった。
    そのまま自分の腰を押し付けると、勇希の柔らかいお尻の感触が腰に伝わる。
    バックの体勢になった私たち。
    そんなとき、勇希はわざとらしい喘ぎ声をあげて、私を煽ってきたのだった。

    『あんっ♡あ~ん♡愛央の、おっき~い♡♡♡』

    『嘘つけっ!!』

    『あんっ♡やっ♡愛央ったら、らんぼー♡♡そんな激しくされたら、こわれちゃ~~う♡♡』

    『このっ!このぉ!』

    『おお、愛央はけだものだ……!』

    正直、自分でも何をしているのか分からなかったけど、成り行きのまま腰をヘコヘコと動かし続けた。

    『やだぁ♡♡そんなにパンパンしないでよぉ~♡伶那、ごめ~ん♡♡♡あたし、愛央に負けちゃう~♡』

    『負けちゃえっ!負けちゃえっ!』

    『あぁぁ~~♡イク~~~♡愛央のいっぱい来てる~~♡ぶふっ……wちょっ……タンマっ……ww』

    『笑うなぁ……!』

    間抜けな絶頂のフリの後、勇希は堪えきれずに噴き出してた。
    ……まぁ、ひとまずは満足したみたい。

    『きららにも、シて?』

    『だって愛央、やったげなよ♡』

    『しょうがないなぁ……』

    そのまますたすたと机から立ち上がった勇希は、きららと入れ替わるようにして私たちをニヤニヤ眺め出した。
    目の前にはきららのお尻。
    先ほどと同じく、きららの腰を掴んで自分の腰をきららのお尻に擦り付けた。
    勇希の時よりも若干肉付きが悪く感じて、それにちょっとだけ興奮したのは内緒。

    『おっ♡おぉ゛♡あおの、すごいぃ……♡』

    『な、何その声……』

    『うわぁ、声がガチじゃん……♡もっとやれやれ~!』

    『お゛♡おぉお♡愛央♡そんな乱暴なエッチだめぇ♡』

    『だいぶペース遅いと思うけど!?』

    三人でバカなことをして騒いでたから気づかなかった。
    この空き教室に足音が迫っていることに……

    『あぁぁぁ~~、きらら……限界だ♡♡』

    『あっやっと終わる感じ?』

    『おぉぉぉぉ♡♡♡愛央っ♡しゅご『あっみんな!ここにいたんだっ!ってあれっ?』……あっ……まずいかもしれない……』

    『あ、あのこれは……』

    そう、こんなアホ丸出しの行為を見られてしまった。
    一人は陽桜莉さんに。
    そしてもう一人は……

    『星崎さん……?』

    『う、詩さんも……!?』

    詩さんだった。
    この二人に見られたことは果たして幸運なのか不運なのか……
    伶那さんや美弦さんには呆れられたり怒られたりしそうだけど……
    この二人は特にみんなの中でも純粋だから、予期せぬ事態に発展しそうだった。


    ————


    果たしてその予感は的中して、私たちがやってたことを二人は興味津々で聞いてくる。

    「で、何やってたの?楽しそうだったし、私も混ぜてよ!」

    「いやぁ~……そ、それは……」

    「私には、教えてくれないの……?」

    「うっ……!」

    「私も、気になります」

    「詩さんまで……」

    素直に『交尾ごっこしてました』なんて言えるわけないじゃん!
    でも、言わないなら言わないで陽桜莉さんが悲しそうな顔するし、詩さんもそうなりそうだし……
    どうすればいいんだぁ~~~!!

    ……そうだ!勇希とかきららに投げてみよう!

    「えっとねっ!!勇希の方が詳しいから、勇希から聞いてよ!」

    「愛央、逃げるな」「ちょっと、どこ行くの!?」

    「き、きらら……!勇希……!離して……!」

    「あきらめろ愛央」「あたしたち、いちれんたくしょーだかんね……!」

    ここから脱走を図ったけど、二人からしがみつかれてお縄になってしまった……
    くそお……どうしてこんなことに……

    「そ、そんなに言いたくないんだ……ごめんね……私には、言ってもらえないんだね……」

    「星崎さんの選択を尊重したいと思いますが……なんだか、胸の奥が痛いです……」

    「わ、分かった……!言うっ!言うから……!!」

    目に見えてしょんぼりしてる二人を見てると何だかいたたまれなくなって、私たちがやってたことを話すことにした。

    「実はさっきまで……トレンドだって言う遊びをやってたんだ」

    「へぇ~!どんなのっ?」

    「えっとー、まぁ……それが……」

    「もったいぶらずに教えてよ~!!」

    「その、『交尾ごっこ』ってやつでして……」

    「ふんふん、こーびごっこ……こーび……?そ、それってまさか……!!」

    陽桜莉さんは顔を真っ赤にして、口をパクパクさせながらこっちを指差してきた。
    まぁ、そんな反応になるよね……

    「ま、まぁそんな感じだけど……ごっこだからっ!遊びの範疇だから!!」

    「ふ、ふ~ん、そうなんだ……で、どういう遊びなの……」

    「あまり健全には思いませんが……」

    「まぁ、はい……えっとね——」

    ジト目の二人にあたふたしながら説明をする。
    男女の交わりみたいなものを、女同士……それも服越しに行うという内容に、二人の頭には疑問符がついているように見えるほど困惑している様子だった。

    「それ、ホントなの?なんか怪しい……」

    「特に生産性もないように思えます……」

    「ま、まぁ……ごっこだしね……遊びって、そういうものだし……」

    「そうですか……ふむ……」

    ひとしきり考えるようなそぶりを見せた後、詩さんは私に向き直って目をじっと見つめながら口を開いた。

    「だったら、私もやってみたいです。その、交尾ごっこを」

    「詩ちゃん!?」「詩さん!?」

    「おお、詩は意外にも積極的だった……」

    「やるじゃん、詩!」

    その発言に私たちは皆一様に驚いてしまった。
    さっき生産性がないとか言ってたじゃん……!
    正直、勇希ときららで終わらせておきたかったのに……!

    「う、詩さん!どうして……」

    「今は理解できないことですが、体験してみれば何か理解できるかもしれないと思ったんです」

    「そんなところで真面目にならなくても……」

    「それで……具体的にどうすればいいのでしょう?」

    「それはね~……♡」

    「あっ勇希……!」

    ウキウキした足取りで詩さんの耳元に向かい、何かこそこそと吹き込んでる勇希。
    …………絶対この状況を楽しんでる……

    「なるほど……では、星崎さん……どうぞ」

    「どうぞって……」

    さっきまで二人がやっていたように、机に手をついて私にお尻を向ける詩さん。
    しょうがない……やってみれば満足するかな?
    詩さんの腰を掴む。
    さっきまでの貧相な体二人組と違って、詩さんの体は細いけどハリがあって、服越しでも私の指が肌に沈み込んでいくのが分かった。
    そして、詩さんの身長のわりにやや大きなお尻に、自分の腰を密着させた。
    ……なんか、普通に雰囲気がそんな感じ……

    「じゃっ……動くね……」

    「はい……」

    腰を前後に動かして、腰を詩さんのお尻に当てる。
    ぽすっぽすっ……って気の抜ける音だけが響いて、みんなそれを静かに見守ってた。
    ……どんな状況なの?これ。

    「なんというか……特に何も感じませんね……」

    「まぁ……そうだね。本来、その無意味さとかバカバカしさが面白いって感じだし……」

    「そう、ですか……」

    「もうやめる?」

    「いえ……このまま……ぁ……!んぅ……♡」

    「う、詩さん!?からかってるの……?今の声何!?」

    ただ単調に腰を打ち付けてマンネリを感じ始めていたところで、突如詩さんが艶めかしい声をあげた。
    からかっているのかと思いきや……

    「す、すみません星崎さん……あっ……♡」

    「詩さん……!?」

    まただ。
    腰を打ち付けるたびに、なぜか詩さんはいつもと違う甲高い音を漏らしてしまっていた。
    なんで……?

    「その……んっ……♡無意味だと分かっているのに、それでも私と交尾の真似事をして……できるわけないのに、星崎さんとの間に子供ができた時のことを考えたら……♡あっ……♡♡その……お腹の奥が……熱くて……♡」

    「詩さん……!」

    息を切らして、頬を染めながらたどたどしくそう言った詩さんの姿に、ブチッ……っていう理性の切れる音が頭の中で鳴り響いた。
    気づけば私は、詩さんが痛いかもしれないのに腰を掴んだ手に力をぐっと入れて逃がさないようにしてしまう。

    「ほ、星崎さっ……!♡♡はげし……♡激しい、です♡♡♡んぁあ……!♡♡」

    「詩さんが……!詩さんがいけないんだもんっ!!」

    「すい……♡ませんっ゛♡んぅ……♡あっ……♡あぁ……!♡♡」


    「うわぁ~……すっご……♡」

    「愛央ちゃん、激しい……ね……」

    「きららたちの時はあんなのじゃなかった……今は、本当に……♡」

    みんなからじっくりと見られてることもお構いなしに、私は詩さんのお尻へ必死に腰を打ち付ける。
    腰とお尻が当たるたびに聞こえる詩さんの扇情的な声が私の理性をドロドロに溶かして、腰の動きはどんどん早くなっていった。

    「詩さんっ!♡うぅぅ……!」

    「星崎さっ……♡♡あっ♡その゛♡そのうごきっ゛♡♡んうぅぅ……♡だめですっ♡♡」

    「はぁっ……はぁ……詩さんっ!うたさんっ……!」


    「やっば……♡愛央、ガチじゃん……♡」

    「こ、これっ!本当に遊びなの!?ごっこなの……!?」

    「二人とも、気持ちよさそうだ……♡」

    腰をグリグリとお尻に密着させて、詩さんの後ろから覆いかぶさるように抱きしめた。
    柔らかい肉の感触が腰の前面を覆って、不思議な気持ちよさに包まれる。
    モゾモゾと腰を動かすたび詩さんは悩ましげな声で私の名前を呼んで……
    気づいたら、ごっこ遊びのはずだったのに……私は…………

    「詩さんっ!詩さんっ!!気持ちいいよっ……詩さんっ……!!」

    「あっ♡あっ♡そ、そんなっ♡♡ほしざきさんっ……♡♡♡」

    「いいよねっ……出すからっ……!!詩さん……!受け止めてっ!!」

    「あんっ♡あっ♡はい……はいっ♡♡くださいっ♡星崎さっ♡あぁあっ♡♡」

    「うっ……うぅぅぅぅう……!!」

    「ぁ……!あぁぁ~~゛~~っ♡♡星崎さっ……♡♡あぁあっ゛♡♡」

    出るわけもないのに出すとか言って、腰を詩さんに密着させたまま強く強く抱きしめた。
    正直言うと、気持ちの方はごっことかじゃなくて本当にしてた。

    詩さんと、交尾。

    ガクガクと腰を震わせて息を切らしながら、体の奥から湧き上がってくる奇妙な感覚に戸惑っていると、詩さんは詩さんでそのまま机に突っ伏してしまった。
    見ると、肩を震わせている。

    ……やっちゃったかな?

    「う……詩さんごめん……」

    「はぁ……♡あぁ……♡す、すごかったです……♡♡ほしざきさん……♡♡」

    「詩さん……?」

    呂律の回らない口で、焦点の合わない目で、詩さんはそう言った。
    凄かった……確かに。
    私も、ああなるなんて思ってもみなかったな……

    「星崎さんから……♡『出す』って言われて……腰を押し付けられた時っ♡♡なんだか、おなかの奥が……♡んっ♡な、なんだか……ぞわぞわして……♡♡♡あんなの……初めてですっ♡♡♡」

    「う、詩さん……!」

    「ほら、ここに……♡♡」

    蕩けた顔で、私の手をちょうどその位置の上くらいに導いて、交尾ごっこの感想を語る詩さんがあまりにいやらしく思えて。
    それに、粘り気のある液体で光沢を帯びた詩さんのタイツが酷く淫美に思えて……
    ごくり……と生唾を飲む音が聞こえた。

    「なんだか……♡満たされて……しあわせ、です♡♡♡」

    「うぅ……♡」

    「あ、愛央ちゃん……」

    「陽桜莉さん……」

    ぐったりと満足そうに横たわる詩さんの反対側から、陽桜莉さんが潤んだ瞳でこっちを見つめていた。
    なんとなく、陽桜莉さんが何を望んでいるのか分かる。

    「やっぱり、するの……?」

    「うん……シたいよ愛央ちゃん……交尾ごっこ……」

    「じゃあ……」

    「うん……来て……」

    床に四つん這いになって、お尻を突き出す陽桜莉さん。
    私は膝立ちになって、腰とお尻の高さを合わせた。
    いつみならヤジを飛ばして来る勇希ときららも、固唾を飲んで私たちの情事を見届けようとしていた。
    陽桜莉さんの腰に手を回す。

    「んっ……♡」

    「ちょっ……!?陽桜莉さん!?まだ……」

    「うんっ……だけど、今から私、愛央ちゃんに滅茶苦茶にされちゃうんだって思うと……♡」

    「うっ……!」

    今からされることを待ち望んでるかのような顔で言われた陽桜莉さんの言葉は、確実に私の中である感覚を呼び起こしていた。
    燃え上がるような、深い欲が体を支配して、腰を乱暴に動かしだす。

    「んっ……♡あっ……♡♡ほ、ほんとにっ♡お腹の奥、じんじんするぅ……♡♡♡あっ♡♡」

    「陽桜莉さんっ♡陽桜莉さんっ♡♡」

    「やっ♡はっ♡あぁぁ……♡愛央ちゃん、激しっ……♡♡んやぁ……!♡」

    「駄目だよ陽桜莉さん……♡そんな顔しちゃ……♡♡」

    「うぅぅぅ゛♡あ、愛央ちゃ♡♡速いよっ♡♡♡」

    最初からハイペースで腰を打ち付けて、その度に当たる柔らかなお尻の感触が私に不思議な興奮を与えていた。
    気づくと陽桜莉さんの太ももに、透明な粘液がつつー……と垂れさがっているのが見える。

    ……興奮してるんだ、陽桜莉さん。

    それを実感した途端、腰の動きは一層激しさを増していった。

    「あっ♡だめっ♡♡愛央ちゃ……♡♡こ、これ゛ぇ♡もおだめっ♡♡」

    「駄目って言っても……腰、止まらないよ♡」

    「あっ♡♡やだ♡やだっ♡やだっ♡あ、愛央ちゃんっ♡わた、わたし……♡♡♡」

    「うん……♡いいよ……♡…………イけっ♡イっちゃえ『陽桜莉』♡♡♡」

    そろそろ限界が近そうな陽桜莉さんに覆いかぶさって、耳元でそう囁いた。
    めったに使わない低音と名前呼びは思ったより陽桜莉さんに効果があったようで……

    「!!?あ、愛央ちゃ……♡あっ♡あっ♡♡あぁぁあっぁああああ!!♡♡♡♡」

    「うぅ……♡陽桜莉さんっ♡ぜんぶっ……♡♡出すから……♡♡」

    「うぅぅぅ゛ぅぅ゛♡♡あっ……♡はぁぁ……♡♡」

    力が入らないのか、頭から床に突っ伏してしまう陽桜莉さん。
    そんな陽桜莉さんの腰をしっかりと掴んでお尻に腰をずっと密着させたままでいると、陽桜莉さんが痙攣していることが分かった。

    ……イっちゃったんだ、陽桜莉さん♡

    沸々と湧き上がってくる征服感に、続きを行おうとした時、教室のドアが勢いよく開いて……

    「貴女達!何やっているの!?」

    「星崎さん……貴女……!」

    「み、美弦さんっ!?伶那さんも……!はっ……!こ、これは違っ……!」

    「あ、愛央ちゃん……♡もっとぉ……♡こーびぃ……♡♡」

    「あっ、陽桜莉さ……!」

    「どういうことかしら?愛央?」

    「とりあえず、連れていきましょ……」

    「待って……!た、助け……!」

    かんかんになってる美弦さんと伶那さんに腕をホールドされ、ズルズルと引きずられていった……
    これは……こっぴどく怒られそうな予感……


    「あへぇ……♡♡愛央ちゃ~ん……♡どこぉ……?」

    「星崎さんっ……♡」


    「た、助かった~~……愛央のおかげで……」

    「愛央……ご愁傷さまだ」


    ————


    二人に連れられて私は、二階の空き教室までやってきた。

    「それじゃ、美弦さんからどうぞ」

    「ええ、そうするわ……ありがとう宮内さん……!」

    部屋に私と美弦さんだけを残して、伶那さんは教室の外へと出ていった。
    正座する私を見下ろす美弦さんの視線に、私はたじろぎながら目線を逸らす。
    張りつめた空気の中、美弦さんは口を開いた。

    「それで?愛央?一体陽桜莉と何をしていたのかしら?」

    「そ、それは……」

    「言っておくけど、ごまかそうなんて思わないことね……」

    「うっ……は、はい……」

    今まで見たことも聞いたこともない美弦さんの冷たい目線と声色にすっかり怯えてしまった私は、美弦さんに事のあらましを告げた。

    「ふぅん……交尾ごっこ……」

    「な、なんかヒートアップしちゃって……ごめんなさいっ!」

    「そうね、陽桜莉になんてことしてるのかしら……」

    「うぅ……」

    本当は陽桜莉さんに誘われたとはいえ、陽桜莉さんをああなってしまうまでやってしまったのは私のせいだ……
    大人しく罰を受けよう……

    「呆れたわ……愛央の性欲がそんなに強かったなんて……それに、そんなケダモノを陽桜莉の傍に近づけてしまったことも……」

    「ごめんなさいぃ……」

    「だから……」

    「うっ……!み、美弦さん……!?」

    「これは私の責任でもあるのよね……?♡」

    肩を押され、床にあおむけで倒れる私に、美弦さんは膝立ちで覆い被さるようにしてきた。
    私を上から見る美弦さんの瞳に怪しい光が揺らめいていて、ときおり頬に触れる美弦さんの長い髪に何だかドキドキしてしまう。

    「み、美弦さん……?」

    「いい?もう二度と陽桜莉にあんなことしないで頂戴……」

    「は、はいぃ……!」

    「その代わり……♡♡」

    「あっ……美弦さんっ!?」

    「私になら、そういうことしてもいいから……♡♡♡」

    そして美弦さんは、そのまま上から体を密着させてきた。
    全身で感じる美弦さんの柔らかな体と、不思議と惹かれるいい匂いのせいで、頭がぼんやりしてきて……

    「んっ……」

    「あらっ……♡すぐに腰をヘコヘコさせちゃって……♡もう……♡」

    「うぅぅ……♡」

    気づけば、美弦さんの股に向かって腰を動かしていた。
    そんな私に、美弦さんは軽蔑するでもなく、むしろなんだか喜んだ顔すらして……

    「分かってるの?さっきまで貴女叱られてたのよ?」

    「だ、だってぇ……♡」

    「だから、愛央が動くのは駄目よ……♡」

    「うぅぅ……」

    「私が、動いてあげるから……♡」

    「ひぅ……!」

    耳元でそう囁いた後、美弦さんはねっとりと私の腰に自分の股をグリグリと押し付けてきた。
    時折聞こえる浅い呼吸音と、甘ったるい声にクラクラする……

    「んっ……♡んぅ……♡これで……いいのかしら……?」

    「あっ……♡みおさっ……♡」

    「ふふっ……♡愛央?お顔が真っ赤よ?♡♡」

    「やっ……♡これ、なんか変……♡」

    美弦さんの体を味わいながらこんな声を聞かせ続けられて、体の奥からぞわぞわした感覚が湧き出てくる。
    恥ずかしさと気持ちよさで悶える私を見て、美弦さんはさらにお股を擦り付けるペースが速くなってきた。

    「ほら……我慢しないで……♡」

    「うぅぅ……♡」

    「……ぴゅーっ♡」

    「!!?み、美弦さっ……♡あぁ……!♡♡」

    優しい声で、耳元で囁かれたその言葉に、芯から登ってきたゾワゾワが一気に沸き立つのを感じた。

    「面白いわ……♡ほら、ぴゅーっ♡ぴゅー……♡♡」

    「あっ♡あっあっ♡♡み、美弦さんっ……!♡♡あぁぁあ……!はぁ……♡ぁぁあ……♡♡」

    「ぁん……♡♡愛央……?駄目って言ったのに……♡また腰動かしてるわよ……♡♡」

    「だ、だってぇ……♡♡」

    「しょうがない子ね、愛央は……♡♡」

    発言とは裏腹に、美弦さんの私を撫でる手はとっても優しい手つきで、このまま心地いい美弦さんに包まれていつまでも過ごしていたかった……

    「いい……?愛央が交尾ごっこをしたくなったら、絶対に陽桜莉じゃなくて、私にするのよ?」

    「ふぁい……♡」

    「ふふ……いい子……♡♡」

    ひとしきり撫で終えた後、美弦さんは立ち上がって教室の出口へゆっくりと歩みを進めていった。
    私はそんな美弦さんの姿を、陶酔感に包まれながらぼぉっと見続けていた。

    「次は宮内さんの番ね」

    「あっ……」

    そういえば伶那さんもいたんだった……
    伶那さんは、厳しそうだなぁ……


    ————


    「何伸びてるのよ……正座」

    「はい……」

    「でっ?アンタらまた今度は何したの?」

    「それが……」

    美弦さんと入れ替わってやってきた伶那さんは、呆れを隠そうともしない目線で私に問いかける。
    という訳で、交尾ごっこの話を伶那さんに包み隠さず話した。

    「交尾ごっこねぇ……」

    「それで……思ったより盛り上がっちゃって……」

    「まぁ、いつも通りの星崎さんって感じだけど……」

    「うっ……!」

    もう分かり切ってますみたいな態度のその言葉に、若干ダメージを受ける。
    わ、私だって真面目な時……あるもんっ!

    ……あるよね?

    「それより……」

    「それより?」

    「なんで勇希ともしてるのかしら……」

    「あっ……それは……その……」

    「ココロトープでの私たちを見てなかったわけじゃないでしょ?」

    「うう……はい……」

    まずい……かなりご立腹だ……
    まぁ……だよね……
    自分の恋人が、ごっことはいえほかの人と交尾しちゃってるんだもん……

    「はぁ~~……」

    「ご、ごめんなさい……」

    「星崎さんの性欲を舐めてたわね……」

    「きゃっ……!れ、伶那さん……?」

    伶那さんのため息が怖くて目を逸らしていたら、肩に衝撃が走って床にあおむけに倒れた。
    なんか、デジャヴ……?

    「そういうことに興味があるのはいいけど……」

    「れ、伶那さ……!」

    「そういうのは、勇希じゃなくて私にしなさい……♡♡」

    舌なめずりをしながら、私の腰に馬乗りになる伶那さん。
    騎乗位の状態で、伶那さんはそのまま腰を打ち据え始めた。

    「ほらっ♡ほらっ♡どうなの?星崎さん♡♡」

    「あっ……♡れっ♡伶那さんっ♡これだめっ♡なんか……変なのくる……♡♡」

    伶那さんの太ももとお股が私の腰と当たるたび、美弦さんの時にも感じたゾワゾワが体中に広がっていく。

    「節操無しね……♡星崎さんは本当に……♡♡」

    「うぅぅ……♡だってぇ……♡」

    「そんなだらしない顔で言い訳されても、説得力ないわよ?♡♡」

    「あっ♡あぁあ!♡♡は、激しっ……♡♡」

    等間隔で腰に感じる伶那さんの重さが、私の中のナニかを滾らせていた。

    「お仕置きなのに、そんな顔しちゃって……♡♡」

    「あっ……♡れ、伶那さんっ……もぉ……!♡♡」

    「そうなの……♡でも、お仕置きって言ったでしょ?止めないから♡♡♡」

    「あっあっ♡♡♡あぁぁぁああぁぁ!!!♡♡♡」

    まただ……
    この、ゾワゾワが広がって、ふわふわする感覚は何なんだろう……
    自分でシたときとも違う……この感覚は……

    「はぁ……♡ふふ、星崎さん……そんな顔するんだ……♡♡意外とかわいいのね♡♡♡」

    「ぁうぅ……♡うぅぅ……♡♡」

    「これからは、それをしたくなったらまず私に言うのよ?♡♡♡」

    「はいぃぃ……♡」

    二人から、色んな意味でこってりと搾られた私。
    でも、今日の出来事が発端になって、私は色んな人から交尾ごっこに誘われることになったのでした。


    ————


    例えば……詩帆さんとか……

    「ほ、星崎さんっ……!その……あの……」

    「ど、どうしたの?詩帆さん……?」

    作業室でなにやら美味しそうな匂いがすると思ったら、詩帆さんが何か作ってた。
    私に気づいた詩帆さんはちょっと慌てた後、なんだか神妙な面持ちで話しかけてきた。
    なんだろうと、そのまま話を聞いてみることに。

    「し、しませんか……?私と……?」

    「するって……?何を……?」

    「それは……ええと……」

    こんなに言いよどむってことは、まさかアレなんじゃ……
    そしてその予感は的中した。


    「だ、だから……!こ……こーび、ごっこですよっ!!」


    「し、詩帆さん!声でかいって……!」

    一階中に響き渡るんじゃないかっていうくらいの大声で詩帆さんは言った。
    見ると、顔は真っ赤だしなんかプルプル震えてる。
    あんなリフレクター姿してるくらいだから、そういうの慣れてそうだったのになぁ。
    ともかく、こんなふうに真剣にお願いされたら断れるはずもなくて……

    「じ、じゃあ……シよっか……」

    「は、はい……お願いします……♡♡♡」

    「といっても……どうしよ……」

    とりあえず、ほかの人に見られないよう作業室の鍵を閉める。
    椅子に座ってシようかとも考えたけど、結構ボロい椅子だったから、何かの拍子に壊れないか不安で、結局私たちは立ったままの交尾ごっこをすることにした。

    「詩帆さんそういえばバレエちょっとやってたよね?」

    「ええまあ……」

    「じゃあ、バランス感覚もいい?」

    「えっと……それなりには……」

    「じゃあ、私の首に腕を回して?」

    「は、はい……!」

    壁を背にもたれる詩帆さん。
    向かい合ったまま、するすると。
    詩帆さんのしなやかな手が両側から首の裏に回される。
    当然密着するような形になって、詩帆さんの色々をより近くに感じ取ってしまう。

    「じゃあ、右脚あげて?」

    「えっと、こうですか?」

    「そうそう、で、膝裏から支えるから……」

    「はい……」

    私の左腕で詩帆さんの片足を支えて、右腕は詩帆さんの腰に回した。
    そうすると、向かい合ったまま腰が密着する対面立位の状態に。

    「じゃ……するよ?」

    「はい……!お、お願いします……♡♡」

    「んっ……動くの、ちょっと慣れがいるかも……」

    「はぁぁ……♡ほ、本当にシちゃってます……星崎さんと……♡♡」

    若干腰の動かし方に慣れてきたので、徐々に激しくしていく。

    「んっ……はっ……ど、どぉ……?詩帆さん……?」

    「あっ……♡やぁ……♡す、すごいです……星崎さん……♡♡♡」

    「す、すごい……?」

    「ただ……星崎さんの腰が当たってるだけなのに……♡んぅ……♡なんだか……お腹が気持ちよくて……♡♡あぁっ!♡♡」

    「そうなんだ……♡♡」

    「うぅぅ……恥ずかしいです……♡♡」

    感じてる顔を見られるのが嫌なのか、ぷいっとそっぽを向く詩帆さんになんだか意地悪がしたくなって……

    「詩帆さん……綺麗だよ……♡♡」

    「ひぅ……!?ほ、星崎さんっ!?やです!♡そんな……♡そんな甘い言葉ぁ♡♡♡」

    「だって、ホントなんだもん……♡♡」

    「やっ♡♡あぁ♡やぁぁ……♡耳元で囁くの゛♡♡だめですっ♡♡♡んぁ♡」

    「詩帆さん♡だいすきっ♡♡♡」

    「あぁぁ……!あぁぁ~~゛♡♡」

    耳元で囁くたびに体を震わせて、目をきゅっと閉じちゃう詩帆さん。

    ……かわいいなぁ。

    もっとそんなかわいい詩帆さんが見たくて、腰を強くヘコヘコと動かした。

    「あっ♡あっ♡はぁぁ♡♡は、激しいです♡♡♡星崎さっ……♡♡」

    「詩帆さんっ……詩帆さんっ!!」

    「やぁぁ……♡♡こんなっ♡♡らんぼーなのにぃ……♡♡♡」

    「そろそろ……出るから……!」

    「えっ?出るって……♡んっ♡あぁ!♡♡わ、わかりました……♡♡♡きてっ♡くださいっ♡♡♡」

    「あぁぁぁ……!し、詩帆さん……!出るっ♡♡出てるよっ♡♡♡」

    腰をグリグリと詩帆さんの脚の間に押し付けて、そんなことを囁く。
    実際に出るものは何もないけど、あのゾワゾワは湧き上がってきた。

    「あぁぁぁ……!!♡♡ほ、星崎さんっ♡♡私……もうだめです……♡♡♡」

    「ほら……びゅーって……♡詩帆さんのナカにいっぱい出てるよ♡♡」

    「あぁあ……♡んうぅぅ……♡♡♡こ、ここに星崎さんのが……♡♡♡」

    力が抜けたのか、へなへなとしている詩帆さん。
    制服越しに、詩帆さんのお腹をさする。
    手が触れるたびに、詩帆さんはうっとりした表情でそこを眺めていた。

    「はぁ……♡あぁぁ……♡ほ、星崎さん!やりすぎですよ!」

    「えぇ~?でも、よかったでしょ?」

    「それは……でも、乱暴すぎます!」

    「ごめんってぇ~~」

    「罰として、星崎さんの今日のおかずは一品抜きです!」

    「そんなぁ~~!!」

    プンプンと頬を膨らませてプイっとする詩帆さん。
    うぅぅ……おかず減らされちゃった……
    でも、あんな詩帆さんが見れたからしょうがないか……

    「でも……」

    「……?」

    「また……その……優しくシてくれるなら……許してあげなくも、ないですよ……♡」


    「……!!し、詩帆さんっ!!」

    「きゃっ……もぉぉ……!優しくするって言ったじゃないですか!!」

    チラチラと照れた顔でそんなことを言う詩帆さんがあまりにも可愛すぎて、つい押し倒しちゃった……
    でも、これ私悪くないよね……?

    ちなみに晩御飯のおかずは本当に減らされてた。

    あと、交尾ごっこに誘ってくるのは詩帆さんだけじゃなくて……


    ————


    例えば、日菜子さんとか……

    「ねぇ愛央、面白いことしてるって聞いたんだけど」

    「面白いこと?」

    日菜子さんと避暑がてらプールで泳いでて、休憩のためにプールサイドへ上がった時だった。
    そんなふうに聞かれたのは。

    「そう、なんでも……交尾ごっこだとか♡」

    「ぶっ……日菜子さん!?どこでそれを……」

    「勇希が言ってたよ」

    「勇希めぇ……!」

    なんで、バラしちゃうかな……
    まぁ、それはそうと日菜子さんも興味あるのかな?

    「興味あるの?」

    「うん。なんか面白そうだし」

    「そんな気軽に……」

    「それに、愛央ならいいかなって」

    「うっ……!」

    ひ、日菜子さん……それは反則だってぇ……
    そんなこと言われたら、シたくなっちゃうじゃん……

    「じゃ、じゃあ……する?」

    「うん、してみたい」

    「そ、そっか……」

    とりあえず、人目につかなそうな更衣室の影に行く私たち。
    床は硬いし、熱いしでやっぱり立ったままになりそうかなぁ……

    「勇希とはどうやったの?」

    「後ろから……」

    「じゃあ、そうしよっか♡♡」

    壁に手をついて、後ろ向きの日菜子さん。
    そんな日菜子さんの後ろから私は抱き着いて、立ちバックの姿勢で日菜子さんの水着越しのお尻に自分の腰をヘコヘコ擦り付けた。

    「ひ、日菜子さん……!」

    「へぇ……♡愛央に抱きしめられながら腰振られるの、けっこういいかも……♡♡んっ……♡♡」

    「はっ……あぁ……」

    「あっ……そうだ……♡んっ♡愛央、ほらっ♡あぁ♡どお?♡♡」

    「ひ、日菜子さんっ!?♡」

    日菜子さんは私の右手首を掴んで、どこかへと動かしていった。
    そしてそこは……日菜子さんの胸で……

    「水着越しだし、触ってもいいよ♡♡んぁ♡あっ……♡」

    「ひ、日菜子さんっ!あぁぁ……柔らかい……♡♡」

    「んっ……♡♡ふぁ……♡あ、愛央の手つき、なんかやらしいんだけど……♡♡んぅ♡♡」

    「だ、だってぇ……♡♡こんなのっ♡♡我慢できるわけ……♡♡」

    日菜子さんのおっぱいは、ハリがあるけどしっとりしてて……
    指をちょっと押し込むとずずって沈んでいく。
    日菜子さんの感触に興奮が止まらなくなって、ゾワゾワが全身を駆け巡った。

    「んっ♡あっ♡あ、愛央……♡♡腰の動き……♡速くなった……♡♡♡んぅ……♡愛央のえっち……♡♡♡」

    「えっちなのは……日菜子さんだもん……!」

    「んぁっ……♡はっ……♡んっ……♡な、なんか……♡クる……かもっ♡♡♡」

    「ひ、日菜子さん……!!私も……!!!」

    二人して息を切らしながら、必死に交尾の真似事を続ける。
    自分の中で迸るゾワゾワは、今にも爆発寸前で……

    「あっあっ♡♡あぁぁあ♡♡♡日菜子さんっ♡♡♡出るっ♡♡♡うぅぅぅぅ~~♡♡♡」

    「あっ♡♡あぁぁ……!愛央……♡これすっごい……♡♡奥から……♡じわーって気持ちいいのが……♡♡」

    「うぅぅぅ……♡♡♡日菜子さんっ♡♡♡」

    「もぉ~♡♡おっぱい、強く揉みすぎだってぇ……♡♡♡はぁ……♡んっ♡♡♡」

    水着越しに腰を押し付けて、謎の感覚に全身を支配される。
    それは日菜子さんも例外じゃなかったようで、脚が小刻みに震えていたし、太ももの付け根からはプールの水より粘度の高い液体がトロリと垂れて糸を引いていた。

    「はぁ……♡はぁ……♡愛央に……♡本当に生えてたら……♡んっ……♡♡いまごろ、ここがどうなってたのかな……♡♡♡」

    「日菜子さん……!」

    今度は左手首を持たれて、日菜子さんのお腹に誘導される。
    もし生えてたら……

    「絶対ここ、一杯にするもん……♡」

    「そっか……♡でも、別に生えてなくても……満たされはしたかな♡♡」

    「それって……」

    「愛央のこと、可愛いな~って思う気持ちが……♡♡♡」

    「うぅぅ……」

    よく、そんな恥ずかしいことを……
    やっぱ、日菜子さんには勝てないなぁ……

    「ちょっとアレだし、シャワー浴びよっか」

    「うん……!」

    シャワーを浴びながら、私は思った。
    この交尾ごっこ、何時まで続くんだろう……
    でも、しばらくは終わりそうにもなかった。
    お誘いは、まだまだ来たからだ。


    ————


    例えば、きららとか……

    「愛央……もう一回してみないか……?」

    「え゛っ……!?またやるの……?てか、あの時は全然そんなだったじゃん……」

    「あの時は、たいしたことないと思ってた……でも……詩と陽桜莉を見てから……きらら、やってみたくなった」

    工作で作った『縁側のある家』で、ダラダラと二人で過ごしているときだった。
    きららがそんなことを言いだしたのは。

    「そうなの……?」

    「ああ」

    「じゃあ、する?」

    「うむ……」

    とんとん拍子で話は決まり、家の戸や窓を閉める。
    これで和室の中には二人きりだ。

    「今度は、せいじょーいで試してほしい……」

    「正常位ねぇ……なんで?」

    「そのほうが、愛央の顔が見える……」

    「わ、わかった……」

    仰向けに寝転がるきららの腰を掴んで、座ったままの自分の腰に押し付ける。
    やっぱ、細いなぁ……

    「んっ……あ、愛央……」

    「なに?きらら?」

    「腰を掴むのもいいが……きららは手首を掴んで欲しい……」

    「な、なんで?」

    「そしたら、きらら……もう抵抗できないって思って……気持ちよくなると思うから……♡♡」

    「そ、そっか……分かった……」

    両腕を股のあたりにもってきたきらら。
    その両手首をしっかりと握って、こっちに引き寄せた。
    きららの股と私の腰が密着する。

    「じゃあ、いくよ?」

    「んっ……ぁぁ……♡ふぁぁ……!♡こ、これ……前と全然……♡♡あぁぁ……♡♡」

    「き、きらら……!」

    腕を掴まれて……無理やりされて……
    絶対辛いはずなのに、むしろきららは嬉しそうで……
    いつもは澄ました顔のきららが、頬を染めて目を潤ませながら私との交尾ごっこに感じてる姿が、ひどく私の情欲を刺激した。

    「きらら……!きららぁ……!」

    「おっ♡♡んぁあっ!♡♡愛央♡♡らんぼー……♡♡やだぁ♡あっ……♡♡」

    「そんなこと言って……♡♡顔が蕩けてるのに……♡♡♡」

    「うぅぅ……♡♡見るなぁ……♡♡」

    腰をヘコヘコ擦り付けるたびに甘い声を出すきららに、胸の奥から湧き上がってくるものがあった。

    「きらら……かわいいよ……♡♡」

    「んぁ……!あ、愛央……!?へんなこと、言うなぁ……♡♡♡」

    「だから、きららの可愛い顔……全部見せてよ……♡♡」

    「ひゃっ……!♡♡あ、愛央……そこは……んぁ♡♡だめっ……♡♡♡」

    きららの前髪を上げてあげると、普段は隠されている片目やおでこが露わになった。
    きららの秘部ともいえるそこを暴いた私は、ゾクゾクとした感覚に体を支配されてより一層腰の動きが乱暴になっていく。

    「いいじゃん……減るもんでもないし」

    「減るっ……!きららの理性が……!あぁあっ♡だめっ♡愛央っ♡もうやめっ♡♡♡」

    「うぇへへへ……きらら~~……ちゅっ♡♡」

    「うぁぁぁ……♡お、おでこに……♡♡んあっ♡あぁああ♡♡もう……だめだぁ♡♡♡」

    「いいよ……きららがイくところ、ちゃんと見ててあげるからね♡♡♡」

    駄目押しとばかりに、きららの腕を思いっきり引っ張って、腰をぐーーっと密着させてモゾモゾ動かした。

    「あぁぁぁあ゛ぁあぁあ゛ぁっっ!!♡♡あぁああ゛♡♡あおぉぉ……♡♡はぁぁ……♡ぁあ……♡♡♡」

    「うっ……♡腰にきららの脚が巻き付いて……♡♡きららってば欲しがりだなぁ♡♡♡」

    「はぁぁ~~……♡♡ひゅっ……♡♡ふっ……♡♡ぅぅう……♡♡」

    「ほら分かる?きららに、私のいっぱい出てるよ~♡♡♡」

    口をだらりと開けて放心状態のきららに、耳元でそう囁きながら片手をお腹の上からグリグリと押し込んだ。
    そこを押すたびに、巻き付いたきららの脚が震えてよがっていることが分かる。

    「あぁぁ……愛央の……♡♡」

    「きららのなか、一杯になっちゃったね……♡♡♡」

    「うぁぁあ……♡♡♡」

    実際には何も入っていないのに、きららは自由になった両手でそこを愛しそうに擦っていた。
    顔をほころばせて、満面の笑みだった。

    「はぁぁ……♡ぁぁ……♡……愛央のばか……」

    「ちょっ!?馬鹿って……!」

    「けだもの」

    「うっ……ご、ごめん」

    「愛央は本当にどうしようもないやつだ」

    「そこまで!?」

    正気に返ったきららは、いきなり私への罵倒を開始してきた。
    まぁ、好き放題やったもんなぁ……

    「そんな、どうしようもない愛央のことを受け止めてやれそうなのはきららだけ……♡♡」

    「き、きらら……!」

    「だから……もっとしても、いいよ?」

    「きららっ!そんなこと言って……♡♡」

    「きゃっ……♡やっぱ、愛央はけだもの……♡♡」

    我も忘れてきららに襲い掛かる私。
    これは……当分止められそうにないなぁ……交尾ごっこ……
    そして、そんな思いはやっぱり的中して……


    ————


    例えば、勇希とか……

    「ねぇ愛央~、また交尾ごっこしよーよ♡♡」

    「勇希!?それで前、伶那さんに怒られたんだけど!?」

    前と同じく、教室でダラダラしてたら、勇希からまたそんな言葉が。

    「まぁまぁ……今度は二人っきりで、こっそりすればいいじゃん♡♡」

    「ていうか、なんでまた……」

    「だってぇ……詩も陽桜莉も、めっちゃ気持ちよさそーだったもん♡♡」

    「それは……」

    「ねっ……愛央だってすっきりしたいでしょ?」

    「うぅ……」

    椅子に座る私に、後ろから抱き着くようにして勇希が誘惑してきて……
    結局、OKしちゃった……
    今度は、見つからないようにテントの中まで移動して……

    「えへへ……こんな狭いテントに二人きりだと、なんかドキドキするね……♡」

    「そう、だね……」

    「まだ伶那のこと気にしてんの~?はいっ、勇希ちゃんの前で他の女のこと考えるの禁止~!」

    「そうは言っても……勇希はいいの?」

    「まぁ……ビミョーだけど……愛央ならしょうがない気もするし……」

    「なにそれ……」

    あんまりよく分からない勇希の貞操観に困惑しつつ、それとなくどういう感じでやるかを聞いた。

    「で、どんなふうにやる?」

    「そうだなぁ……アタシあんま動きたくないから、寝てるアタシを好きにしてよ♡♡」

    「寝たままかぁ……まぁ、やってみようかな」

    うつ伏せになった勇希に覆い被さるようにした後、腰を上から勇希のお尻に密着させる寝バックの姿勢に入った。

    「じゃあ、やってみるね?」

    「頼んだ~」

    「ふっ……ふっ……!」

    「おぉ~~……♡確かになんか、おまたがムズムズするかも……♡あっ♡あぁ♡♡」

    「ふっ……ふっ……!……これ、結構疲れるなぁ……」

    「えぇぇ~~!?ちょっと~!いい所なんだから、ヘバらないでよ~!!」

    「そうだ、勇希の上に乗っかって……」

    「ひゃっ……!あ、愛央に押さえつけられたぁ~♡♡」

    腕を折り曲げて、勇希の体に自分の体を預けるように乗せた。
    覆い被さられた勇希は、多分重いだろうにむしろなんだか興奮してて……

    「こ、これぇ……♡押さえつけられて……♡♡愛央から逃げられない……♡♡♡」

    「じゃあ動くよ?」

    「ひゃっ……♡♡んっ……♡あっ♡これぇ♡♡ヤッバ……♡♡」

    「さっきより遅いんだけどな……」

    「で、でもぉ♡んぁっ♡♡この、ねちっこく責められる感じが……♡♡あたし、ゾクゾクするっ♡♡♡♡」

    「そうなんだ……ほ~ら、ぐりぐり~!」

    「ぁぁあ……!こ、これやばいぃ♡♡♡」

    私の体の下で、小さな体を震わせて悶えてる勇希に、私もかなり興奮してしまう。

    「あっ♡♡あああっ♡♡愛央……!♡きちゃうっ♡♡♡」

    「わ、私もなんかきそう……」

    「ねぇ愛央……その時になったら、私に『孕め』って言ってよ♡♡♡」

    「わ、分かった……あっ……うぅぅぅ……勇希っ!ゆうきぃ……!『孕め』!孕んじゃえっ♡♡♡」

    「………!!?あ、あおっ……!ふぁ……♡♡うぅぅぅぅ゛うぅうぅぅ゛う゛うぅぅ~~~゛~~♡♡♡」

    勇希は、歯を食いしばって必死に快楽に耐えてたみたいだけど、それでも体の震えが止まらなかった。
    しばらくして痙攣が収まると、浅い呼吸を何度も繰り返しながら甘い声で私の名前を呼んできた。

    「す、すっご……♡♡♡愛央に孕めって言われたとき……♡お腹がきゅーって……♡♡♡」

    「……今更だけど、伶那さんがいるんだよね?」

    「そうだけど……でも、愛央のことだって好きだもん……」

    「それは……伶那さんには言わないでね?」

    「うん、だから……これはアタシたちだけの秘密ね……?」

    体格に似つかわしくない妖艶な笑みを浮かべて、勇希は私にそういった。
    くそぉ……まさか勇希にドキドキするなんて……

    「それにしても……愛央に生えてたらなぁ……」

    「なんで私を改造しようとするの……」

    「だってぇ、そしたら作れるじゃん……赤ちゃん♡♡♡」

    「赤ちゃん……」

    「そ、あたしと愛央の子供だよ?……伶那とじゃなくて♡♡」

    伶那さんと仲睦まじく付き合ってる勇希。
    でもそのお腹の中に、私の子供が宿っている不健全で背徳的な妄想は、私に仄暗い感覚を与えるのだった。

    「伶那に内緒で愛央との子供育てるの……これって、すっごいイタズラになりそうじゃん♡♡♡」

    「ははは……そんなことしたらきっと、大目玉だね……」

    「そうだね……でも、そうなったら愛央が責任取ってあたしを貰ってくれるんでしょ?」

    「それは……」

    「どうなの?」

    「…………はい」

    「よしっ……♡♡」

    満足げな勇希は、私の下から逃げると横に来て、腕に抱き着きながらおねんねし始めた。
    そういえば、色んな女の子と交尾ごっこしてきたけど、まだしたことなかった人がいたな。
    そんなことをまどろんだ頭の中で考えた。

    そして、案外すぐにその日はやってきたのだった。


    ————


    こころだ。
    なんだかんだノリはいいけど、こういうことにはカタくて、案外真面目な女の子。
    それがこころなんだ。
    だから……

    「愛央ちゃん……私は寂しいのです……」

    「へっ?寂しいって何が」

    「他のみんなとはしてるのに、私にはやってないことあるよね?」

    「それってまさか……」

    「そう、交尾ごっこなのです!」

    こころから話したいことがあるって言われて保健室までやってきた私は、ベッドに座ったこころの横でそんなことを言われてしまう。

    「ぶっ……い゛っ……いやっ……こころ、こういうの嫌かもって……」

    「でも、みんなとしたんだよね?」

    「ええと、はい……」

    「私だけ仲間外れなんて、愛央ちゃん酷いなぁ……」

    「う~ん……」

    内容が内容だけに、本当に私が悪いのかな?これ……
    ふとこころを見ると、若干不機嫌そうなむくれた顔をして、立ち上がった。
    そして、そのまま私を押し倒して、ベッドに乗っかってきた。

    「こころ!?」

    「いいもん……こうなったら、ヘタレな愛央ちゃんの代わりに私が動くから……」

    仰向けに倒れた私に、背を向けるように馬乗りになるこころ。
    これって……背面騎乗位だっけ?

    「こ、こころ……!」

    「ふ~んだ、いけずな愛央ちゃんの顔なんか見たくないのです……」

    ぷんぷん怒りながら、たんたんと腰をゆさゆさ揺らしながら打ち付けられる。
    こころのお尻はみんなと比べてもおっきくてむっちりしてるから、腰に広がる快楽も並大抵ではなかった。

    「こ、こころ……やめっ……♡やめてぇ……♡♡」

    「愛央ちゃんの言うことなんか聞きませ~ん」

    「あぁぁ……♡おっきいお尻が……♡♡」

    「愛央ちゃん!?気にしてること言って……もう許さないのです💢💢」

    「あぁぁぁあ!!は、激し……♡こわれるぅぅぅ……♡♡♡」

    「そこまでじゃないのです💢💢それにベッドは丈夫なのです💢」

    私が快感でおかしくなって壊れそうという話なのに、こころは勘違いをして、腰を打ち付けるペースがさらに上がった。
    あまりに激しい腰振りに、私の我慢なんてプチっと捻られてしまい……

    「あっ♡やぁっ♡♡こ、こころっ♡♡♡だめぇぇ♡♡♡」

    「あ、愛央ちゃん……!?」

    「あっ……♡♡ぁあああ!!♡♡うぅぅぅぅ……♡♡♡はぁ……はぁぁ……♡」

    「そ、そんなに真っ赤になって……それに震えて……」

    こんなにあっさり交尾ごっこでイかされるなんて……
    情けないやら、恥ずかしいやらで涙が出てきた……

    「ご、ごめんね愛央ちゃん……そんなに、辛かった……?」

    「辛いっていうか……恥ずかしくて……」

    「そっか、ごめんね……愛央ちゃん……」

    「ふぁあ……こころ……」

    涙目の私を慰めるように、こころはハグをして抱きしめてくれた。
    こころの豊満なおっぱいに、わたしの顔が埋まって濃厚なこころの甘い匂いが鼻腔と肺を満たすと、だんだん落ち着いてきて、羞恥だけが残った。

    「その……簡単にイっちゃって……恥ずかしくて……」

    「そうなんだ……でも、そんな愛央ちゃんもかわいいと思うな♪」

    「うぅぅ……」

    「まあ、愛央ちゃんの可愛い姿が見れたし、今回のことは水に流してあげるのです」

    「ありがとう……?」

    「でも、したくなったらわたしともちゃんとしてね?愛央ちゃんっ♪」

    「うん、そうする……」

    こころの体温を感じながら安心してると、ついにみんなと交尾ごっこしちゃったんだなと実感がわいてきた。
    トレンドかぁ……
    あながち、間違いじゃないのかも?

    でも、私はこの時忘れていた。
    雫世界には、まだ住人がいたことを……
    そして、その人たちとも……


    ————


    それは、ユズさんとライムさんのことで……

    「見てたよ~愛央ちんっ♡みんなと交尾するなんて、やるね~♡」

    「ゆ、ユズさんっ!?見てたの!?」

    「見てたっていうか……私たち分かっちゃうんだよね~ここ作ったからっ!あと、ユズでいいよっ!」

    「ああ、うん……んっ……?『私たち』……?」

    「そうだよっ!私たち!!ライムも当然、知ってるよっ!!」

    「どうも……愛央ちゃん……」

    「ら、ライムさん……」

    「ずいぶんお盛んだったね、愛央ちゃん」

    「うぅぅ……」

    どこかココロトープに散歩に行こうとしたら、舵輪付近にいるユズさんに呼び止められた。
    すると、後ろからライムさんまで出てきて、自分の行いが全部知られていたことが暴露されてしまった。
    私は、恥ずかしさやらなんやらですっかりあたふたしてしまう。

    「それでぇ……ユズたちも愛央ちんとしてみたくなっちゃった……♡交尾ごっこ!」

    「えっ……ユ、ユズさんたちも……?」

    「そう……だけど、無理にとは言わないから……」

    俯きながらも、頬を染めてチラチラとみてくるライムさんがとってもかわいく感じられて……
    それに、もうここまで来たら行けるとこまで行ってみたかったし……

    「ううんっ!私でいいなら、全然するよ!」

    「ほ、ほんと……?ありがとう、愛央ちゃん……」

    「よかったね~ライム!まぁ、ユズも楽しみだけど……♡」

    照れながらぎこちなく笑うライムさんと、満面の笑みを浮かべて手をぶんぶんしてるユズさんが対照的だった。
    そのまま私は二人から両側の腕に抱き着かれて、ユズさんたちのココロトープへ向かう。

    「で、ここの……どこでするの?」

    「それはね~……えいっ☆」

    「うわっ……!なんかいきなりベッドが出てきた!?」

    「ここで愛央ちんと愛を育むよっ!」

    「今の……どうやって……」

    「まぁ…ライムたちは雫世界の管理者みたいなものだから……」

    目の前ではしゃいで私の疑問を華麗にスルーしたユズさんの代わりに、ライムさんが答えてくれた。
    そんなことできるんだ、この二人……
    とりあえずベッドに三人で上がって、どっちから先にするか決めることに。

    「ライムが先でいいよ!」

    「ユズ……いいの?」

    「もちろんっ!お姉ちゃんだしね!!」

    「そうなの!?」

    「あ、愛央ち~ん……それどういうこと~?」

    「いや、何でもないよ……」

    「多分、そういう所……」

    ユズさんの方がお姉さんだったということに衝撃を受けつつ、ライムさんにどんな体位がいいか聞いてみた。

    「そうだなぁ……その、仰向けのライムに、上からのしかかる感じで……」

    「えっ……?それ辛くない……?」

    「なんていうか……それだと愛央ちゃんから無理やりされてるみたいで……♡」

    「わ、分かった……♡♡」

    ライムさん、被虐趣味あったんだ……
    とりあえず、本気でライムさんが苦しくならないように肘を支えにして上からライムさんに密着した。
    ライムさんは股を開いていてくれたから、私の腰がライムさんのお股に直に当たる。

    「じゃあ……動くよライムさん……」

    「うんっ……来て、愛央ちゃん……♡んっ……♡♡」

    抱きしめたまま腰をぐりぐりと押し付けた後、ちょっと離して勢いをつけてから腰を打ち付ける。
    私の腰がお股に当たるたび、ライムさんは濁った声を上げた。

    「ん゛っ♡♡あぁ゛あ……♡♡ただ、当たって゛るだけなの゛にぃ゛♡♡す、すごっ゛♡」

    「ら、ライムさん……♡そんなに感じて……♡♡」

    「ライム゛♡♡ライムって呼んでぇ゛♡♡愛央ちゃん゛♡♡おぉぉ゛♡あ゛っ♡♡」

    「ら、ライムっ……♡いいよぉ……♡」

    「ライム゛も゛っ♡♡♡♡愛央ちゃんの゛♡♡うぁあ゛♡♡すきっ♡すき゛ぃ゛♡♡」

    スローペースの交尾ごっこでここまで感じてくれるライムさんがとっても愛おしくて、腰を動かすのが止められなかった。
    当然、そんなことをしてたら沸々とあの感覚がせりあがってきて……

    「ら、ライム……♡もうっ……♡♡はぁ……♡ぁぁあ……♡♡」

    「いいよっ゛♡♡♡きてっ♡ライムに、いっぱい゛っ♡♡♡ちょーだい゛♡愛央゛ちゃん♡♡♡」

    「あっ♡♡あぁぁあっ!!♡♡♡ライムっ♡♡♡出るっ♡♡出るぅぅ♡♡♡♡♡」

    「う゛あぁああ゛ぁぁああ゛♡♡♡愛央ちゃっ……♡♡あぁああ!♡♡♡あぁああ……♡♡♡♡♡」

    フィニッシュの時に、ライムさんを思いっきり抱きしめて腰を痛いくらいお股に押し付けた。
    私の腰が密着すると、ライムさんは両手を私の背中に回して、その両足で腰も掴まえてきた。
    二人して限界ギリギリまで密着して、快楽の余韻に浸り続ける。

    「ほら、ライムわかる……?ライムにびゅーって……ビューって入っていってるのが……」

    「うあぁぁ……愛央ちゃんの……♡♡あっ……♡♡おなかあついぃ……♡♡♡♡」

    「……なーんて、本当に出たらよかったんだけど……」

    「でも゛っ……♡♡ライム、お腹熱くなったよ……?」

    「それは……」

    「愛央ちんに出される妄想で、きゅんきゅんしちゃったんでしょ♡♡」

    「あ、ユズさん……」

    妄想でそんなことになっちゃうライムさんがとにかく可愛くて、ぎゅっと抱きしめる力が強まる。
    この抱擁は、ライムさんから「ちょ……ちょっと痛いから離して……?」と言われるまで続いた。
    私とライムさんが離れたとき、ライムさんのニーハイと太ももの間は湿っていて、濡れたニーハイの上部が透けて見えて何だかとってもいやらしかった。
    それに、私のスカートの端っことライムさんの太ももの間に銀色の粘った橋が架かる姿におもわず生唾を飲んでしまう。
    ライムさんが私の腕の中から去って、少し冷たい空気がそこに流れた後、今度はユズさんがベッドに上がってきた。

    「ライムとの交尾ごっこ凄かったよ~♡ごっこじゃないみたいだった~♡♡」

    「そ、そう……?」

    「ユズも、もう我慢できないよっ♡♡♡」

    完全に上気しきった顔で、私の肩に手をかけるユズさん。
    とりあえず体位を聞いてみる。

    「ユズさんはどうするの?」

    「もぉ~!ユズって呼んでよっ!ライムばっかりずるいっ!」

    「ゆ、ユズ……どうする?」

    「そうだな~ユズはぁ……♡♡」

    「わっ……!」

    「座ったまま愛央ちんと抱き合いたいかな~♡♡」

    私の首の後ろに、ユズさんの細い腕が回された。
    そしてそのまま脚を開いて、私の腰を捕まえるように回される。
    対面座位の状態で交尾ごっこは始まった。

    「んっ……♡あっ……♡♡愛央ちんの動き、ゆっくりなのにっ♡♡♡すごいよ♡♡」

    「うぅぅ……」

    ユズさんの、細くしなやかな肢体と熱を帯びたお股を感じて、ぞわぞわが体の中で大きくなっていく。
    自然と、腰をヘコヘコさせていた私を見て、ユズさんはご満悦だ。

    「ゆ、ユズ……♡激しいよ……♡♡」

    「んぁ……♡だってぇ……♡♡あぁあ♡♡愛央ちんとのこーびごっこ、気持ちいんだもんっ♡♡♡」

    「うぁああ……♡♡ゆ、ユズぅ……♡♡」

    「愛央ちんっ♡愛央ちんっ♡♡いいよぉ♡あぁああ♡♡すっごいよぉ♡♡♡」

    はっ……はっ……と息を切らしながら、腰をモゾモゾ動かして快楽を貪る私たち。
    ユズさんの顔が、耳元に近づいてきて……

    「ねぇ……こっちのほうがいい……?んっ……♡♡」

    「ゆ、、ユズ……!その声は……」

    「そう……ユーコちゃんで、やってあげよっか……?♡♡」

    いつもの溌溂とした声じゃなくて、凛とした低い声。
    最初の方で聞きなじみがあったユーコさんの声で、交尾ごっこ継続。

    「ぁ……♡んっ……♡♡んぅう……♡♡」

    「あぁあぁぁ……ゆ、ユズっ……♡もう……♡♡」

    あの元気なユズさんが、しおらしく喘いで……
    しかも、なんだかユーコさんといけないことしてるようで……
    もう私の情欲は、爆発寸前だった。

    「ゆ、ユズっ……♡♡あっ♡あぁあぁああああ♡♡♡♡」

    「ふぅ……♡♡んっ……♡♡えへへ~……・♡♡よかった?愛央ちん……?♡♡」

    「はぁぁ……♡♡あぁ……♡♡うん……ユズは……?」

    「もちろん、よかったよ~♡♡ほら、今も脚が愛央ちん捕まえてる♡♡♡」

    「ほんとだ……はは……全然抜けられないや……」

    あの細い脚からは信じられないほどの力で掴まえられてて、それだけユズさんがよがってくれたんだと嬉しくなる。

    「ユズ、そろそろ離してあげたら?」

    「うん、頑張るけど……なんか、ユズのお腹は離すな~って言ってるみたいっ♡♡♡」

    「うぅぅぅ……」

    「はぁ……愛央ちゃん、ごめんね?」

    「いや、いいよ……なんか嬉しいし……」

    「じゃあ、次するときはライムもぎゅーってしてあげるね?」

    「ライムに……うぅ……♡」

    二人から求められて、まんざらでもない私だった。

    ……こういう特別も……あるのかな……?
    でも、交尾ごっこの特別って……


    ————


    みんなとの交尾ごっこを終えてからというもの、私はことあるごとにみんなから誘われる。


    「愛央ちゃんっ♡」「星崎さん♡」「愛央っ♡」「星崎さんっ♡」「愛央♡」「あ~お♡」「愛~央ちゃん♡」「愛央……♡」「星崎さん……♡」「愛央ちんっ♡」「愛央ちゃん……♡」


    これがきっと私なりの『特別』なんだ。
    だから、その特別でできることを!


    「「「「「「「「「「「交尾ごっこ、しよっ?(しない?)(しませんか?)♡♡♡」」」」」」」」」」」


    でも、特別って疲れるなぁ。
    突いてばっかりだけどね……


    ————


    【雫世界のある場所にて】


    「愛央ちゃんとの交尾ごっこはいいのです!でも……」

    「でも、ごっこだしねぇ……」

    「そうね、やっぱり……あったほうがいいわね……」

    「でも、一体どうしたらいいんでしょう……」

    「学校が改造できるくらいだし、愛央一人くらい行けそうじゃない?」

    「うむ、そうだな……みんなで力を合わせれば……」

    「私、頑張るよっ!それで……それでぇ……♡♡♡えへへ……♡♡」

    「もう、陽桜莉ったら……ただ、気持ちは分かるわ……♡♡」

    「私たちで協力して……星崎さんを……」

    「みんなとちゃんと交尾できるような体にしちゃおう♡♡♡ユズ、頑張るよっ!」

    「ライムも……。みんな、星崎愛央魔改造計画、がんばろう……!」



    「「「「「「「「「「「おーー!!」」」」」」」」」」」

    - 名無しさん (2025-02-13 14:55:36)
  • やったぜ。 - 移転糞土方 (2025-02-13 15:49:31)


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