チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
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「やっと着いたか」
バトルロワイアル開始から約4時間が経過。
そう遠くない内に太陽が会場を照らすだろう前に、DIOは市街地へ足を踏み入れた。
そう遠くない内に太陽が会場を照らすだろう前に、DIOは市街地へ足を踏み入れた。
この数時間の間にDIOが出会った参加者は少ない。
炎を操り不死身を自称する少女、スギモト。
どういう訳か自分の部下を名乗り、協力を申し出て来たオランウータン、貨物船。
以上、1人と1匹のみ。
部下であるヴァニラとの合流も、ジョースターの血統たる承太郎の始末も未だ叶わず。
されどDIOに焦りや苛立ちは微塵もない。
過程がどうあれ最後に勝利するのは紛れも無くこのDIOである。それが疑いようも無い事実だと確信しているが故に。
炎を操り不死身を自称する少女、スギモト。
どういう訳か自分の部下を名乗り、協力を申し出て来たオランウータン、貨物船。
以上、1人と1匹のみ。
部下であるヴァニラとの合流も、ジョースターの血統たる承太郎の始末も未だ叶わず。
されどDIOに焦りや苛立ちは微塵もない。
過程がどうあれ最後に勝利するのは紛れも無くこのDIOである。それが疑いようも無い事実だと確信しているが故に。
デイパックから水を取り出すと両腕に掛ける。
焼かれた箇所が冷やされる感触を味わい、ペットボトルに残った水を喉を鳴らして飲む。
血では無く水で喉の渇きを潤すなどいつ以来だろうか。
焼かれた箇所が冷やされる感触を味わい、ペットボトルに残った水を喉を鳴らして飲む。
血では無く水で喉の渇きを潤すなどいつ以来だろうか。
「思いの外時間が掛かった…いや」
(それにしては疲労がほとんど無いな)
「ウキ?」
(それにしては疲労がほとんど無いな)
「ウキ?」
主の言葉に首を傾げる獣には構わず、己に与えられた仮初の肉体を眺める。
杉元との戦闘後、燃え盛る森から街まで足を速めていたのだが、思ったほどの疲労は無かった。
人間を超越した吸血鬼の肉体とは比べ物にならない、人間の脆い肉体。
しかし、簡単に使い物にならなくなるような貧弱な肉体では断じてない事は、DIO自身が良く知っている。
丸太のように太い腕、大地を力強く踏みつける両足、衣服が裂けんばかりに盛り上がった筋肉。
DIOの生涯の宿敵、ジョナサン・ジョースターの肉体はちょっとやそっとの移動で音を上げるはずがないのだから。
学生時代にはラグビー部のエースに輝く程の、恵まれた体格をもつ男。
そんな男が波紋戦士としての修行で更に鍛え上げたこの体。
『人間』としては最高峰の体力がある、それはDIOとしても認めよう。
人間を超越した吸血鬼の肉体とは比べ物にならない、人間の脆い肉体。
しかし、簡単に使い物にならなくなるような貧弱な肉体では断じてない事は、DIO自身が良く知っている。
丸太のように太い腕、大地を力強く踏みつける両足、衣服が裂けんばかりに盛り上がった筋肉。
DIOの生涯の宿敵、ジョナサン・ジョースターの肉体はちょっとやそっとの移動で音を上げるはずがないのだから。
学生時代にはラグビー部のエースに輝く程の、恵まれた体格をもつ男。
そんな男が波紋戦士としての修行で更に鍛え上げたこの体。
『人間』としては最高峰の体力がある、それはDIOとしても認めよう。
「皮肉なものだな」
ジョナサンがここまで鍛え上げたのは何故か。
それはディオ・ブランドーを己の手で討つ為に他ならない。
それがどうだ。
あの沈みゆく船の中でも、このバトルロワイアルでも、鍛えに鍛えたジョナサンの肉体はDIOを殺す為でなく生かす為に存在する。
これを皮肉と言わずに何と言う。
それはディオ・ブランドーを己の手で討つ為に他ならない。
それがどうだ。
あの沈みゆく船の中でも、このバトルロワイアルでも、鍛えに鍛えたジョナサンの肉体はDIOを殺す為でなく生かす為に存在する。
これを皮肉と言わずに何と言う。
(お前の肉体を奪った俺が、今度はお前の肉体に閉じ込められる。随分と出来過ぎた話じゃあないか、ジョジョ)
ボンドルドはDIOの素性を詳細に把握した上でジョナサンの肉体を与えた。
どんな意図があるにせよ、随分と趣味の悪い真似をする。
ある意味では、これ以上ない程に相応しい肉体。
そう思ってジョナサンの身体を与えたのかもしれない。
どんな意図があるにせよ、随分と趣味の悪い真似をする。
ある意味では、これ以上ない程に相応しい肉体。
そう思ってジョナサンの身体を与えたのかもしれない。
「しかし残念だなぁジョジョ。道に投げ捨てられた残飯を掻き集める浮浪者のような必死さでお前が習得した波紋も、俺にとっては無用の長物でしかないんだよ」
吸血鬼を倒す為に編み出された戦闘技術。
DIOに言わせれば時代遅れの、フーフー吹くだけのカビが生えたお遊戯。
嘗ての自分を追いつめたというのを抜きにしても、使う気はこれぽっちも起きやしない。
何故なら波紋などはDIOにとって最大の力、ザ・ワールドの足元にも及ばないからだ。
例え肉体が変わろうとも、その精神がDIOである限り決して失う事の無いスタンド。
時を止められずとも、他の追随を許さないこのスタンドがあれば十分。
DIOに言わせれば時代遅れの、フーフー吹くだけのカビが生えたお遊戯。
嘗ての自分を追いつめたというのを抜きにしても、使う気はこれぽっちも起きやしない。
何故なら波紋などはDIOにとって最大の力、ザ・ワールドの足元にも及ばないからだ。
例え肉体が変わろうとも、その精神がDIOである限り決して失う事の無いスタンド。
時を止められずとも、他の追随を許さないこのスタンドがあれば十分。
身体だけを残して逝った男への嘲りもそこそこに、さてどこへ向かうかを思考する。
街ならば森だの海岸だのよりも、参加者が集まる確率は高い。
承太郎と交戦すればザ・ワールドは再び時を止める力が発現し、名実ともに最強のスタンドへと戻る。
ヴァニラと首尾よく合流できるのも良し。
身体が変わろうとスタンドが使えるのはDIO自身が証明済み。
クリームの力はここでも問題無く発揮できるだろう。
二人がいなくとも、多くの参加者をみつけられたら問題無い。
有象無象の輩など、このDIOの為に死ねば良い。
街ならば森だの海岸だのよりも、参加者が集まる確率は高い。
承太郎と交戦すればザ・ワールドは再び時を止める力が発現し、名実ともに最強のスタンドへと戻る。
ヴァニラと首尾よく合流できるのも良し。
身体が変わろうとスタンドが使えるのはDIO自身が証明済み。
クリームの力はここでも問題無く発揮できるだろう。
二人がいなくとも、多くの参加者をみつけられたら問題無い。
有象無象の輩など、このDIOの為に死ねば良い。
(ここから一番目立つ建造物は…あれか)
目的地を決め悠々と歩き出す。
貨物船に一々声を掛ける真似はしない。
そんな手間を掛けずとも、忠誠を誓った主の後へ続くのは至極当然のこと。
貨物船に一々声を掛ける真似はしない。
そんな手間を掛けずとも、忠誠を誓った主の後へ続くのは至極当然のこと。
街は未だ暗闇に覆われているが、DIOに躊躇は無い。
吸血鬼にとっては夜こそが自分達の時間。
人間の体になろうとも、その考えは変わらなかった。
吸血鬼にとっては夜こそが自分達の時間。
人間の体になろうとも、その考えは変わらなかった。
◆◆◆
「ただいま戻りましたー!ってあれ?」
元気いっぱいに男性陣の待つ保健室へ戻って来たナナ。
その後ろからちょこんと甜歌が顔を覗かせる。
用を足すと偽り情報を整理し終えると、何食わぬ顔で甜歌と入り口で落ち合った。
まさかこの明るくて優しい少女が、見ていない所で能力者の抹殺を改めて決意していたなどとは露知らず、
男の人の身体だと大変じゃなかったのか、という少々ズレた心配をしていた。
その後ろからちょこんと甜歌が顔を覗かせる。
用を足すと偽り情報を整理し終えると、何食わぬ顔で甜歌と入り口で落ち合った。
まさかこの明るくて優しい少女が、見ていない所で能力者の抹殺を改めて決意していたなどとは露知らず、
男の人の身体だと大変じゃなかったのか、という少々ズレた心配をしていた。
「燃堂さんはどこです?」
部屋の中にいるのは戦兎のみ。
もう一人の男である燃堂の姿はどこにも見当たらない。
この数時間で慣れてしまったが、あの男はじっとしている事ができないのかと顔には出さず呆れる。
もう一人の男である燃堂の姿はどこにも見当たらない。
この数時間で慣れてしまったが、あの男はじっとしている事ができないのかと顔には出さず呆れる。
「あー…。あいつなら売店に行くって飛び出してったよ」
「えっ、えぇ……こんな暗いのに…?」
「あぁ…。そういえばそんな事言ってましたね…」
「えっ、えぇ……こんな暗いのに…?」
「あぁ…。そういえばそんな事言ってましたね…」
最初に学園を訪れた時の言葉を思い出し、苦笑いを浮かべる。
食料ならデイパックに入っているだとか戦兎が言うより早く、脇目も振らずに出て行ったに違いない。
だが燃堂の突飛な行動は今に始まった事では無いし、段々慣れて来たのかナナは余り驚かなくなった。
慣れた所で嬉しくも何ともない、というのがナナ本人の率直な想いである。
食料ならデイパックに入っているだとか戦兎が言うより早く、脇目も振らずに出て行ったに違いない。
だが燃堂の突飛な行動は今に始まった事では無いし、段々慣れて来たのかナナは余り驚かなくなった。
慣れた所で嬉しくも何ともない、というのがナナ本人の率直な想いである。
「そっ、そんなにお腹が空いてたのかな…?」
「最初に私と燃堂さんが遭遇した場所はラーメン屋さんだったんですけど、そこで食べれなかったのが響いたんじゃないでしょうか?」
「いやそりゃ食えないだろうよ。店員なんている訳ないんだし…」
「最初に私と燃堂さんが遭遇した場所はラーメン屋さんだったんですけど、そこで食べれなかったのが響いたんじゃないでしょうか?」
「いやそりゃ食えないだろうよ。店員なんている訳ないんだし…」
燃堂の破天荒ぶりにはただ呆れ返るばかり。
そんな話をしていると保健室の扉が開かれた。
肩を落として、見るからに消沈した様子の燃堂が入って来る。
そんな話をしていると保健室の扉が開かれた。
肩を落として、見るからに消沈した様子の燃堂が入って来る。
「おかえりなさい。どうしました?そんな暗い顔して」
「店員のおばちゃんがいなかったしよぉ、俺っちの財布も無くなってたしで買えなかった…」
「店員のおばちゃんがいなかったしよぉ、俺っちの財布も無くなってたしで買えなかった…」
当たり前だろとでも言いたげな顔をする三人。
とはいえ、燃堂の事だから無理やりにでも売店に押し入ると思っていたナナには少し意外な答えだった。
とんでもないバカだが、それくらいの常識は流石にあるらしい。
個人によって差はあれど傲慢な面を持つクラスメイト達に比べると、多少はまとも。
燃堂への評価を少しだけ見直した。
とはいえ、燃堂の事だから無理やりにでも売店に押し入ると思っていたナナには少し意外な答えだった。
とんでもないバカだが、それくらいの常識は流石にあるらしい。
個人によって差はあれど傲慢な面を持つクラスメイト達に比べると、多少はまとも。
燃堂への評価を少しだけ見直した。
「食べ物だったら燃堂さんにも支給されてるはずですよ。ちゃんとバッグの中を見てください」
「お?…おぉ!マジで入ってるぞ!」
「お?…おぉ!マジで入ってるぞ!」
ナナに促されてデイパックをよく確認してみる。
燃堂にだけは食料を渡さない、なんて悪質な行為はされておらず、他の参加者同様弁当が入っていた。
ようやっと空腹を満たせると歓喜し、蓋を開いて即座に箸を付けた。
まるで丼物をかき込むかのような豪快な食べっぷり。
仮にもアイドルの身体でしていい行為ではないが、それを咎めた所で無意味だろう。
燃堂にだけは食料を渡さない、なんて悪質な行為はされておらず、他の参加者同様弁当が入っていた。
ようやっと空腹を満たせると歓喜し、蓋を開いて即座に箸を付けた。
まるで丼物をかき込むかのような豪快な食べっぷり。
仮にもアイドルの身体でしていい行為ではないが、それを咎めた所で無意味だろう。
燃堂が食事に夢中になっている間に、ナナは話を切り出す。
「ところで、戦兎さん達はこの後具体的にどう動くかを考えてたりはしますか?」
「ん?ああ。少し休んだら工具か何かを探そうと思ってたよ」
「工具…あっ、そういう事ですね!」
「ん?ああ。少し休んだら工具か何かを探そうと思ってたよ」
「工具…あっ、そういう事ですね!」
今の状況で工具が必要と聞き、パッと浮かんだ用途は二つ。
一つは武器の確保。
ドライバー、レンチ、スパナ。殺傷能力は十分あり、状況によっては尋問にも使える。
但し戦兎は既に仮面ライダーへの変身道具という、これ以上ないくらいの武器を手にしている。
よって違う。
正解は二つ目、首輪を解除する為に使うからだ。
一つは武器の確保。
ドライバー、レンチ、スパナ。殺傷能力は十分あり、状況によっては尋問にも使える。
但し戦兎は既に仮面ライダーへの変身道具という、これ以上ないくらいの武器を手にしている。
よって違う。
正解は二つ目、首輪を解除する為に使うからだ。
「流石に何の道具も無しでいきなり外す、ってのは無理だからな」
「分かりました!探す時は私もお手伝いしますね!ちなみに他に必要な物ってありますか?」
「後は……首輪のサンプル、かな…」
「分かりました!探す時は私もお手伝いしますね!ちなみに他に必要な物ってありますか?」
「後は……首輪のサンプル、かな…」
どこか気まずそうに答えた。
必要な道具が揃ったとしても、ぶっつけ本番で首輪の解除を行うのは危険過ぎる。
たった一つの間違いで即座に爆破し、命を落としてしまっては、どれだけ後悔しても遅い。
安全を期すには、事前に内部の構造を詳細に調べた上で首輪解除に取り掛かるのが最善の道。
その為に首輪のサンプルは必要不可欠である。
必要な道具が揃ったとしても、ぶっつけ本番で首輪の解除を行うのは危険過ぎる。
たった一つの間違いで即座に爆破し、命を落としてしまっては、どれだけ後悔しても遅い。
安全を期すには、事前に内部の構造を詳細に調べた上で首輪解除に取り掛かるのが最善の道。
その為に首輪のサンプルは必要不可欠である。
戦兎が憂うのはサンプルを手に入れる方法に関してだ。
会場に都合よ参加者に填められているものと同じ首輪や、首輪の設計図があるとは思えない。
となれば入手する方法はただ一つ、他の参加者を殺して奪う。
そうする必要があると言うのは理解している。
だが理解しているからと言って、進んで行いたい事ではない。
幾ら悪人とはいえ命を奪い、首輪を人体から切り離さなければならないのだから。
それでも、ボンドルドによって命を脅かされた者達を解放するには、やるしかないのだ。
会場に都合よ参加者に填められているものと同じ首輪や、首輪の設計図があるとは思えない。
となれば入手する方法はただ一つ、他の参加者を殺して奪う。
そうする必要があると言うのは理解している。
だが理解しているからと言って、進んで行いたい事ではない。
幾ら悪人とはいえ命を奪い、首輪を人体から切り離さなければならないのだから。
それでも、ボンドルドによって命を脅かされた者達を解放するには、やるしかないのだ。
(…というような事で悩んでいるんだろうな)
戦兎の葛藤をナナはすぐに見抜いた。
言葉は途切れが悪く、表情には翳りがある。
そんなあからさまな反応をされて、何も問題ありませんと考える方が間抜けだ。
ナナからした戦兎の抱える迷いなど、「甘い」の一言で切り捨てるようなものでしかない。
確かに人間の頭部を斬り落とすのは気持ちの良い作業とは言えないし、ナナとて無意味ににそんな残虐行為に手を染めたいとは思わない。
しかし、必要であると確信したなら躊躇せず実行に移せる。
無駄な感傷や迷いのせいで取り返しの付かない事態を引き起こすなど三流のやる事。
自分は決してそんな失敗はしない。
言葉は途切れが悪く、表情には翳りがある。
そんなあからさまな反応をされて、何も問題ありませんと考える方が間抜けだ。
ナナからした戦兎の抱える迷いなど、「甘い」の一言で切り捨てるようなものでしかない。
確かに人間の頭部を斬り落とすのは気持ちの良い作業とは言えないし、ナナとて無意味ににそんな残虐行為に手を染めたいとは思わない。
しかし、必要であると確信したなら躊躇せず実行に移せる。
無駄な感傷や迷いのせいで取り返しの付かない事態を引き起こすなど三流のやる事。
自分は決してそんな失敗はしない。
(それでも、暫くは戦兎の甘さに付き合ってやらなければならないか)
首輪の解除が可能かもしれない人材と簡単に手を切る気は無い。
もし首輪のサンプルが手に入りそうな状況で戦兎が渋り続けるなら、こちらでフォローする必要がある。
叶うなら、余計な手間を取らせずにさっさと覚悟を決めてもらいたいものだ。
もし首輪のサンプルが手に入りそうな状況で戦兎が渋り続けるなら、こちらでフォローする必要がある。
叶うなら、余計な手間を取らせずにさっさと覚悟を決めてもらいたいものだ。
(まぁ、確実に外せる保障も無いが)
話を聞いた限り、仮面ライダーとしての戦いに使う武器や強化アイテムの作成を引き受けていたと言う戦兎の技術力はかなり高い。
しかしそれは首輪を解除できる絶対の根拠にはならない。
ボンドルドが用意した首輪が、戦兎の頭脳を上回る程の技術で作られていないと言い切れるか?
そもそも首輪の解除は絶対に不可能だと確信しているからこそ、技術者である戦兎を参加させたのではないのか。
参加者がどう手を尽くそうとボンドルドには無駄な足掻きでしかないのなく、打つ手なしと判断したならその時は…。
しかしそれは首輪を解除できる絶対の根拠にはならない。
ボンドルドが用意した首輪が、戦兎の頭脳を上回る程の技術で作られていないと言い切れるか?
そもそも首輪の解除は絶対に不可能だと確信しているからこそ、技術者である戦兎を参加させたのではないのか。
参加者がどう手を尽くそうとボンドルドには無駄な足掻きでしかないのなく、打つ手なしと判断したならその時は…。
(今から最終手段を考えても仕方ない…)
バトルロワイアルはまだ序盤。
あらゆる面で情報が不足している現状で、優勝の可能性を考えるのは気が早過ぎる。
首輪に関する考えを一旦打ち切った。
戦兎が険しい顔で外を覗き込んだのは丁度その時だった。
あらゆる面で情報が不足している現状で、優勝の可能性を考えるのは気が早過ぎる。
首輪に関する考えを一旦打ち切った。
戦兎が険しい顔で外を覗き込んだのは丁度その時だった。
「…話は一旦終わりだ。また誰か近付いて来てる」
聞いて直ぐにナナは姿勢を低くし、外からは見えない位置に移動する。
甜歌もまた慌てて隠れ蹲った。
弁当を食べ終えた燃堂だけは間の抜けた顔で首を傾げていたが、ナナが強引に引っ張り頭を下げさせる。
この状況で燃堂に一々ツッコミを入れる余裕は無い。
甜歌もまた慌てて隠れ蹲った。
弁当を食べ終えた燃堂だけは間の抜けた顔で首を傾げていたが、ナナが強引に引っ張り頭を下げさせる。
この状況で燃堂に一々ツッコミを入れる余裕は無い。
「何人ですか?」
「見た感じは…男が一人みたいだ」
「こ、今度も、ナナちゃん達みたいに、協力してくれる人、かな…?」
「それはまだ分からない。さっきと同じく、まず俺が出て確かめて来る」
「見た感じは…男が一人みたいだ」
「こ、今度も、ナナちゃん達みたいに、協力してくれる人、かな…?」
「それはまだ分からない。さっきと同じく、まず俺が出て確かめて来る」
ナナには戦兎の提案を反対する気はない。
相手が友好的な人間ならば交渉役を引き受けても良いが、殺し合いに乗った危険人物と真正面から戦うのは避けたいところだ。
斉木の持つ超能力が使えるならまだしも、そうでないのに仮面ライダーのような力を持った参加者と真っ向からぶつかって殺せるかどうかは微妙である。
ならここは自分達4人の中で、唯一仮面ライダーへ変身できる戦兎に対応を任せる。
とはいえその間何もしていなという訳ではない。
万が一相手が殺し合いに乗っていた場合、戦兎をすり抜け自分達にも被害が及ぶようなら、相応の対処が必要となる。
既に確認している支給品を意識しつつ、戦兎へ頷き返す。
相手が友好的な人間ならば交渉役を引き受けても良いが、殺し合いに乗った危険人物と真正面から戦うのは避けたいところだ。
斉木の持つ超能力が使えるならまだしも、そうでないのに仮面ライダーのような力を持った参加者と真っ向からぶつかって殺せるかどうかは微妙である。
ならここは自分達4人の中で、唯一仮面ライダーへ変身できる戦兎に対応を任せる。
とはいえその間何もしていなという訳ではない。
万が一相手が殺し合いに乗っていた場合、戦兎をすり抜け自分達にも被害が及ぶようなら、相応の対処が必要となる。
既に確認している支給品を意識しつつ、戦兎へ頷き返す。
「じゃあ行って来る。もしマズいと思ったら三人で逃げてくれよ」
「そんな…戦兎さんを置いて行くのは…」
「心配すんな。こんな所で死ぬ気は無いって」
「そんな…戦兎さんを置いて行くのは…」
「心配すんな。こんな所で死ぬ気は無いって」
一度甜歌へ笑みを向けると、急ぎ足で保健室を出る。
その後ろ姿を不安気に見送る甜歌の肩へ、ナナは気遣うように手を当てた。
その後ろ姿を不安気に見送る甜歌の肩へ、ナナは気遣うように手を当てた。
「戦兎さんならきっと大丈夫ですよ。それにもしかしたら私達と同じ、殺し合いを止めようとする人かもしれないですし」
「うん…そう、だけど…」
「なぁ、いつまでこうしてんだ?誰か来たんなら俺っちも見て来てやろうか?」
「すみませんが今は大人しくしてください」
「うん…そう、だけど…」
「なぁ、いつまでこうしてんだ?誰か来たんなら俺っちも見て来てやろうか?」
「すみませんが今は大人しくしてください」
ナナの言葉を受けても、依然として甜歌の表情は暗い。
無理も無いかと納得する。
甜歌は戦兎やナナのような非日常に位置する人間とは正反対の、血生臭い世界とは無縁の少女。
正真正銘の一般人が殺し合いに巻き込まれ、双子の妹の身体になってしまったとあれば内心穏やかとはいくまい。
何故そんな一般人を参加させたのかは謎であるが、それに関しては今は後回しだ。
果たしてどんな人物がやって来たのか。
今の自分が取れる手を思い浮かべながら、そっと様子を窺った。
無理も無いかと納得する。
甜歌は戦兎やナナのような非日常に位置する人間とは正反対の、血生臭い世界とは無縁の少女。
正真正銘の一般人が殺し合いに巻き込まれ、双子の妹の身体になってしまったとあれば内心穏やかとはいくまい。
何故そんな一般人を参加させたのかは謎であるが、それに関しては今は後回しだ。
果たしてどんな人物がやって来たのか。
今の自分が取れる手を思い浮かべながら、そっと様子を窺った。
◆◆◆
正面玄関を抜け外へ出た戦兎は一人の男と対峙している。
太い首には参加者の証である首輪。
顔付きからして日本人ではないだろう。佐藤太郎の身体を上回る長身に、服をはち切らんばかりの筋肉。
今が殺し合いでなければその見事な肉体美に、つい怯んでいたかもしれない。
太い首には参加者の証である首輪。
顔付きからして日本人ではないだろう。佐藤太郎の身体を上回る長身に、服をはち切らんばかりの筋肉。
今が殺し合いでなければその見事な肉体美に、つい怯んでいたかもしれない。
「突然申し訳ないが、ちょっと聞きたいことがあるんだ」
「何…?」
「何…?」
名乗りもせずにいきなり質問をぶつけるとは、初対面だというのに随分と不躾な人間だ。
人によっては激怒させかねない行為だが、この男相手には不思議と怒りが湧かない。
その理由は男が浮かべる表情にあった。
相対する者の心を落ち着かせ、自然と警戒心を下げてしまいそうな微笑み。
正に親しみ溢れる好青年といった立ち振る舞い。
名前も知らない男だが、彼ならば信用しても良いのでは?
きっと彼を見、話をすればそんな思いが生まれ出て来るのかもしれない。
人によっては激怒させかねない行為だが、この男相手には不思議と怒りが湧かない。
その理由は男が浮かべる表情にあった。
相対する者の心を落ち着かせ、自然と警戒心を下げてしまいそうな微笑み。
正に親しみ溢れる好青年といった立ち振る舞い。
名前も知らない男だが、彼ならば信用しても良いのでは?
きっと彼を見、話をすればそんな思いが生まれ出て来るのかもしれない。
「実は人を探していてね。もし知っているなら是非教えてもらえるかい?」
そんな男を、戦兎は強く警戒した。
「へぇ、知り合いが巻き込まれたのか?」
言葉を返した裏では、ツナギの下を緊張で汗が滴り落ちた。
この感覚はナナに感じた時と同じ、戦兎の勘が男への危険を訴えている。
但し、それはナナの時よりももっと大きい。
語彙力の低い万丈風に言えば「マジヤベェ」感じ。
同じような得体の知れなさを持つ存在を戦兎は知っている。
この感覚はナナに感じた時と同じ、戦兎の勘が男への危険を訴えている。
但し、それはナナの時よりももっと大きい。
語彙力の低い万丈風に言えば「マジヤベェ」感じ。
同じような得体の知れなさを持つ存在を戦兎は知っている。
「ヴァニラ・アイスと空条承太郎。彼らの名に聞き覚えは?」
「…いや、どっちも名簿に載ってるのを見ただけだ」
「そうか。ところで…」
「…いや、どっちも名簿に載ってるのを見ただけだ」
「そうか。ところで…」
一旦言葉を区切り、戦兎の目を見据えて口を開いた。
「君はどうしてそんなに、こちらを警戒しているのかな?」
「…あんたと、似たような奴を一人知っている」
「ほう?」
「あたかも自分は味方だって顔で近づいて、あっという間にこっちの心に入り込んで…
そのくせ内心じゃあ他人を利用するか滅ぼすかの二択でしか見ていない、最悪の野郎だよ」
「…あんたと、似たような奴を一人知っている」
「ほう?」
「あたかも自分は味方だって顔で近づいて、あっという間にこっちの心に入り込んで…
そのくせ内心じゃあ他人を利用するか滅ぼすかの二択でしか見ていない、最悪の野郎だよ」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
男の表情が歪んでいく。紳士然としていた笑みは、恐ろしい程冷たいものに。
周囲の空気が異様に重い。男の放つ威圧感が、戦兎の周囲を支配下に置いたかのようだ。
自分の直感が今回は正しかったと理解する。
この男は危険だ。人の命を涼しい顔で踏みにじる、エボルトと同様の存在。
周囲の空気が異様に重い。男の放つ威圧感が、戦兎の周囲を支配下に置いたかのようだ。
自分の直感が今回は正しかったと理解する。
この男は危険だ。人の命を涼しい顔で踏みにじる、エボルトと同様の存在。
「成程。君の警戒は――」
「ッ!!」
「ッ!!」
一人で納得したように頷き、戦兎の方へ歩を進める。
男は一見無防備だが、見たままを受け入れる気はない。
何をする気かは知らないが、このままじっと突っ立っていてはきっとマズい事になる。
逸る心に急かされるようにカードをドライバーへ叩き込んだ。
男は一見無防備だが、見たままを受け入れる気はない。
何をする気かは知らないが、このままじっと突っ立っていてはきっとマズい事になる。
逸る心に急かされるようにカードをドライバーへ叩き込んだ。
「――間違っていない」
「変身!」
「変身!」
『KAMEN RIDE BUILD!』
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!』
ドゴォという、拳で殴りつけたとは思えない、だが確かに拳で殴りつけた音。
殴ったのは男…DIOのスタンド、『世界(ザ・ワールド)』。
殴られたのは変身した戦兎…ディケイドビルド。
装甲越しに感じる打撃の痛みに、戦兎の口から小さい呻き声が漏れる。
けれど戦兎は運が良い。DIOがスタンドを出現させるよりもほんの少しだけ早く、ビルドへの変身が完了できた。
己の直感に身を任せた結果、生身でザ・ワールドの一撃を受けずに済んだのだから、幸運と言う他ない。
殴ったのは男…DIOのスタンド、『世界(ザ・ワールド)』。
殴られたのは変身した戦兎…ディケイドビルド。
装甲越しに感じる打撃の痛みに、戦兎の口から小さい呻き声が漏れる。
けれど戦兎は運が良い。DIOがスタンドを出現させるよりもほんの少しだけ早く、ビルドへの変身が完了できた。
己の直感に身を任せた結果、生身でザ・ワールドの一撃を受けずに済んだのだから、幸運と言う他ない。
(グッ、危なかった…。後ちょっと変身が遅れてたら、こんなもんじゃ済まなかったな…)
ほんの僅かな行動の遅れで命を落としていたという事実。
背筋が寒くなるのを感じ、戦兎は改めて自分の判断は間違っていなかったと安堵した。
相対する男の傍には、自身を殴りつけた筋骨隆々の大男が佇んでいる。
増援に現れた男の仲間、ではあるまい。
首輪を着けていないことから、アレは相手が何らかの能力で出現させた人型物体であると推測する。
背筋が寒くなるのを感じ、戦兎は改めて自分の判断は間違っていなかったと安堵した。
相対する男の傍には、自身を殴りつけた筋骨隆々の大男が佇んでいる。
増援に現れた男の仲間、ではあるまい。
首輪を着けていないことから、アレは相手が何らかの能力で出現させた人型物体であると推測する。
「ふむ?その姿は何だ?」
本来であれば今の一撃で胴をブチ抜いて、趣味の悪い服と同じ色に染めてやるつもりだった。
結果はスギモトの時と同じく失敗。
失敗はしたがそれを引き摺りはしない。些細な事を未練たらしく気にし続けるのは馬鹿らしい。
それより目の前の奇妙な鎧を纏った男に興味がある。
結果はスギモトの時と同じく失敗。
失敗はしたがそれを引き摺りはしない。些細な事を未練たらしく気にし続けるのは馬鹿らしい。
それより目の前の奇妙な鎧を纏った男に興味がある。
(我がスタンドが当たる直前、奴は腰の機械にカードを入れた。スギモトのような能力ではなく、支給品によって力を得たか)
参加者はスタンド以外にも力を持っている。
最初に交戦したスギモトが良い例だ。
だが中には戦兎のように、支給品を使い特別な力を行使する者もいるらしい。
最初に交戦したスギモトが良い例だ。
だが中には戦兎のように、支給品を使い特別な力を行使する者もいるらしい。
知った所でDIOのやる事は変わらない。
どんな道具を使った所で、自分と、自分のスタンドに勝つなど不可能。
雑魚が必死こいて小細工をしようと、圧倒的な力の前には児戯にすらならないのだから。
その纏った装甲を粉砕し、今度こそ殺してやるまで。
どんな道具を使った所で、自分と、自分のスタンドに勝つなど不可能。
雑魚が必死こいて小細工をしようと、圧倒的な力の前には児戯にすらならないのだから。
その纏った装甲を粉砕し、今度こそ殺してやるまで。
それは学園内でこちらを覗いてる連中も同様だ。
「ウキャァ!」
「なっ!?猿!?」
「なっ!?猿!?」
校門の裏から飛び出して来た大きな影。
一般的にオランウータンと呼ばれる動物の出現に戦兎は虚を突かれる。
戦兎の驚愕はお構いなしに、オランウータン姿のスタンド使い…貨物船は校舎内へ突入した。
それを黙って見過ごす気は戦兎に無い。
が、貨物船を阻止しようと伸ばした手は、ザ・ワールドの拳に弾かれた。
一般的にオランウータンと呼ばれる動物の出現に戦兎は虚を突かれる。
戦兎の驚愕はお構いなしに、オランウータン姿のスタンド使い…貨物船は校舎内へ突入した。
それを黙って見過ごす気は戦兎に無い。
が、貨物船を阻止しようと伸ばした手は、ザ・ワールドの拳に弾かれた。
「お前…!」
「中にいる参加者を全員殺せ。一人も逃がすな」
「ウキ!」
「中にいる参加者を全員殺せ。一人も逃がすな」
「ウキ!」
主の命に威勢よく返す貨物船を感慨無く見送り、目の前の敵へ向き合う。
さっきスタンドの拳を当ててやった際、校舎の中から物音と、何者かの影が動くのをDIOは見逃していない。
念の為見えない位置に待機させていた貨物船を向かわせ、自分は変身した男を殺す。
中の連中を貨物船が皆殺しにするのが最も望ましく、返り討ちにあったとしても疲弊させていればそれはそれで良い。
さっきスタンドの拳を当ててやった際、校舎の中から物音と、何者かの影が動くのをDIOは見逃していない。
念の為見えない位置に待機させていた貨物船を向かわせ、自分は変身した男を殺す。
中の連中を貨物船が皆殺しにするのが最も望ましく、返り討ちにあったとしても疲弊させていればそれはそれで良い。
冷静なDIOとは反対に戦兎は焦っている。
急いでさっきのオランウータンを追わなければ甜歌たちが危ない。
だが今対峙している敵はそう易々と倒されてはくれないだろう。
急いでさっきのオランウータンを追わなければ甜歌たちが危ない。
だが今対峙している敵はそう易々と倒されてはくれないだろう。
(とにかく、今は急いでこいつをどうにかするしかねぇ…!)
逸る想いをそのまま闘志に変える。
守ると約束した少女、僅かに疑わしいがそれでも仲間の少女、能天気にも程があるが悪人ではない少年。
死なせたくない彼らの為に、立ち塞がる敵目掛けて戦兎は駆け出した。
守ると約束した少女、僅かに疑わしいがそれでも仲間の少女、能天気にも程があるが悪人ではない少年。
死なせたくない彼らの為に、立ち塞がる敵目掛けて戦兎は駆け出した。
先に仕掛けたのはビルド。
既にソードモードへ変形させたライドブッカーで斬り掛かった。
が、振り下ろしかけた剣の向きを急速に変え、防御の姿勢を取る。
既にソードモードへ変形させたライドブッカーで斬り掛かった。
が、振り下ろしかけた剣の向きを急速に変え、防御の姿勢を取る。
瞬時に刃を伝わる衝撃。
ザ・ワールドの繰り出したストレートによるものだ。
数あるスタンドの中でも、スタープラチナと並ぶ破壊力を秘めた拳。
それを防いで尚も曲がらず、砕けないのは大ショッカーの作り出した武器であるが故か。
ザ・ワールドの繰り出したストレートによるものだ。
数あるスタンドの中でも、スタープラチナと並ぶ破壊力を秘めた拳。
それを防いで尚も曲がらず、砕けないのは大ショッカーの作り出した武器であるが故か。
「一発防いだ程度で安心してもらっては困るなァ〜〜?」
「くっ…!」
「くっ…!」
右拳が防がれたのなら次は左拳。それから右、また左と連打が放たれる。
徐々に速さを増す拳にビルドの防御は付いて行けない。
距離を取らねばならないと判断。
仰向けに倒れ込むように上体を大きく逸らすと、ザ・ワールドの拳がビルドの胴体があった箇所を通過した。
足底に装着されたキャタピラが急回転し後方へ下がる。
徐々に速さを増す拳にビルドの防御は付いて行けない。
距離を取らねばならないと判断。
仰向けに倒れ込むように上体を大きく逸らすと、ザ・ワールドの拳がビルドの胴体があった箇所を通過した。
足底に装着されたキャタピラが急回転し後方へ下がる。
奇怪な移動方法を、指を咥えて間抜けのように見送るDIOではない。
相手はまだスタンドの射程距離内。
すぐさまザ・ワールドを向かわせ、キャタピラのついた足をへし折らんと蹴りを放った。
相手はまだスタンドの射程距離内。
すぐさまザ・ワールドを向かわせ、キャタピラのついた足をへし折らんと蹴りを放った。
「おっ、と!」
「ムッ!?」
「ムッ!?」
ザ・ワールドの蹴りは空を切るに終わった。
ラビットフルボトルの能力により、ビルドはバネで大きく跳躍。
地上に立つDIOを見下ろす形となる。
だがこの程度の距離は、ザ・ワールドの脚力があればすぐに追いつく事が可能。
空中飛行したスギモトと同じように、はたき落とさんと両足に力を込める。
ラビットフルボトルの能力により、ビルドはバネで大きく跳躍。
地上に立つDIOを見下ろす形となる。
だがこの程度の距離は、ザ・ワールドの脚力があればすぐに追いつく事が可能。
空中飛行したスギモトと同じように、はたき落とさんと両足に力を込める。
『FINAL ATTACK RIDE BUI・BUI・BUI BUILD!』
敵が追いかけて来るなど戦兎は当に予測済み。
DIOが近づく前にカードをドライバーに読み込ませた。
DIOが近づく前にカードをドライバーに読み込ませた。
ビルドから発生したエネルギーが巨大なグラフを形作る。
グラフはビルドをターゲットへ発射する滑走路の役割を果たし、加速したビルドがDIOへと迫る。
ピンと突きだした足底のキャタピラは火花が散る程に回転中だ。
ザ・ワールドが拳で迎え撃つならば、真正面から削り潰す。
グラフはビルドをターゲットへ発射する滑走路の役割を果たし、加速したビルドがDIOへと迫る。
ピンと突きだした足底のキャタピラは火花が散る程に回転中だ。
ザ・ワールドが拳で迎え撃つならば、真正面から削り潰す。
「チィッ!!」
ビルドの蹴りへそのまま拳を振るうのも、両腕で防ぐのも得策ではない。
よって回避行動へ集中する。
玄関付近へ植え付けられた木々。
その内の一本をスタンドで引っこ抜き、ビルドの顔面へ投擲。
かすり傷にもならないがほんの僅かに気を逸らす事には成功、体勢が若干崩れた隙に大きく横っ飛びし蹴りを躱した。
よって回避行動へ集中する。
玄関付近へ植え付けられた木々。
その内の一本をスタンドで引っこ抜き、ビルドの顔面へ投擲。
かすり傷にもならないがほんの僅かに気を逸らす事には成功、体勢が若干崩れた隙に大きく横っ飛びし蹴りを躱した。
技が空振りに終わった直後には隙ができるもの。
仕留められずに地面へ着地したビルドの背へ、DIOが仕掛ける。
しかし戦兎は避けられた時点で既に次の手を考えていた。
敵は強いが手数はこちらが勝っている。
仕留められずに地面へ着地したビルドの背へ、DIOが仕掛ける。
しかし戦兎は避けられた時点で既に次の手を考えていた。
敵は強いが手数はこちらが勝っている。
『KAMEN RIDE EX-AID!』
『マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!』
ザ・ワールドの攻撃をすれすれの所で躱すのは新たな姿のライダー。
ピンクのカラーのスーツに、ゲームコントローラーを模したアーマー。
逆立った髪の毛と、コミックブックのキャラクターのような目はビルドには存在しなかったもの。
エニグマ事件の際に共闘した戦士の一人、仮面ライダーエグゼイドである。
ピンクのカラーのスーツに、ゲームコントローラーを模したアーマー。
逆立った髪の毛と、コミックブックのキャラクターのような目はビルドには存在しなかったもの。
エニグマ事件の際に共闘した戦士の一人、仮面ライダーエグゼイドである。
接近するザ・ワールドをエグゼイドはアクロバティックな動きで引き離す。
ゲームエリア内のブロックを移動する時のような縦横無尽さだ。
仮面を叩き割らんと放たれたストレートをジャンプして回避、そのついでにザ・ワールドの頭部を軽く踏みつけて飛び越える。
ゲームエリア内のブロックを移動する時のような縦横無尽さだ。
仮面を叩き割らんと放たれたストレートをジャンプして回避、そのついでにザ・ワールドの頭部を軽く踏みつけて飛び越える。
スタンド越しに頭を踏まれる感触が伝わったDIOにしてみれば不愉快極まりない。
子ども染みた安い挑発だ。
しかし、このDIOをコケにしておきながら何の咎めも無しに終わらせられる訳が無い。
死を以て償わせるのみ。
子ども染みた安い挑発だ。
しかし、このDIOをコケにしておきながら何の咎めも無しに終わらせられる訳が無い。
死を以て償わせるのみ。
DIOの怒りなど知った事では無いエグゼイドは更にカードを取り出す。
ビルドの攻撃は躱された。なら別のライダーで決めれば良い。
ビルドの攻撃は躱された。なら別のライダーで決めれば良い。
『FINAL ATTACK RIDE E・E・E EX-AID!』
片足にエネルギーが収束され、DIO目掛けて叩きつけんとする。
対するDIO。姿は違うが先程同様に破壊力を高めた蹴り技と察知。
今度は回避ではなく真っ向から迎え撃つ事を選択。
スタンドを操作し、校門に設置された門扉を引き剥がす。
マイティクリティカルストライク、そう呼ばれるエグゼイドの技と、ザ・ワールドがバッターのようなフォームで振りかぶった門扉が激突する。
対するDIO。姿は違うが先程同様に破壊力を高めた蹴り技と察知。
今度は回避ではなく真っ向から迎え撃つ事を選択。
スタンドを操作し、校門に設置された門扉を引き剥がす。
マイティクリティカルストライク、そう呼ばれるエグゼイドの技と、ザ・ワールドがバッターのようなフォームで振りかぶった門扉が激突する。
「ぐあっ!」
「チッ…」
「チッ…」
門扉はザ・ワールドが掴んでいた箇所以外は粉砕された。
仮にもバグスターを撃破してきた技とぶつかり合ったのだ。
スタンドのフィードバックにより、DIOの両腕に痺れが走る。
だがザ・ワールドの腕力で思いっきり振るわれた門扉を叩きつけられ、エグゼイドは大きく吹き飛ばされた。
このままでは地面に激突するのは確定。
そうなる前に立て直そうと、歯を食い縛りカードを読み込ませる。
仮にもバグスターを撃破してきた技とぶつかり合ったのだ。
スタンドのフィードバックにより、DIOの両腕に痺れが走る。
だがザ・ワールドの腕力で思いっきり振るわれた門扉を叩きつけられ、エグゼイドは大きく吹き飛ばされた。
このままでは地面に激突するのは確定。
そうなる前に立て直そうと、歯を食い縛りカードを読み込ませる。
『KAMEN RIDE GAIM!』
『花道!オンステージ!』
巨大な果実が展開し、上半身を覆う鎧と化す。
青いスーツにオレンジの装甲を纏うのは、嘗て沢芽市にて戦いを繰り広げた戦士。
仮面ライダー、或いはアーマードライダー鎧武。
地面にガッシリと両足を着け、情けなく転がるのを防いだ。
右手には銃と刀が一体化した『無双セイバー』、左手にはカットしたフルーツのような刀身の剣『大橙丸』。
二振りの得物を手に、油断なくDIOへ構え直す。
青いスーツにオレンジの装甲を纏うのは、嘗て沢芽市にて戦いを繰り広げた戦士。
仮面ライダー、或いはアーマードライダー鎧武。
地面にガッシリと両足を着け、情けなく転がるのを防いだ。
右手には銃と刀が一体化した『無双セイバー』、左手にはカットしたフルーツのような刀身の剣『大橙丸』。
二振りの得物を手に、油断なくDIOへ構え直す。
「見事だ」
パチパチパチと、乾いた拍手を鎧武へ向ける。
命の取り合いという極限状態にいるにも関わらず、余裕を感じさせる不敵な笑みを浮かべて。
内心の焦りを隠す為の強がりか。
それとも、己の力へ絶対の自信を持つが故の態度なのか。
間違いなく後者だと戦兎は睨む。
人型実体の強力さももちろんだが、それ以上にこの男からは得体の知れない存在感をヒシヒシと感じる。
相対しているだけで全身が強張る程の「圧」を振り切るように、言葉を返した。
命の取り合いという極限状態にいるにも関わらず、余裕を感じさせる不敵な笑みを浮かべて。
内心の焦りを隠す為の強がりか。
それとも、己の力へ絶対の自信を持つが故の態度なのか。
間違いなく後者だと戦兎は睨む。
人型実体の強力さももちろんだが、それ以上にこの男からは得体の知れない存在感をヒシヒシと感じる。
相対しているだけで全身が強張る程の「圧」を振り切るように、言葉を返した。
「アンタに褒められても全然嬉しくないけどな」
「本心から告げている事だ。道具の力に頼り切るだけでなく、君本人が上手く使いこなしているのだから、な」
「…アンタには言っても無駄だろうけど、仮面ライダーの力ってのはただの道具じゃない。誰かの力になって、笑顔を守る為のもんだ」
「ほう…、仮面ライダーか……」
「本心から告げている事だ。道具の力に頼り切るだけでなく、君本人が上手く使いこなしているのだから、な」
「…アンタには言っても無駄だろうけど、仮面ライダーの力ってのはただの道具じゃない。誰かの力になって、笑顔を守る為のもんだ」
「ほう…、仮面ライダーか……」
DIOの口元が大きく弧を描く。
クツクツと漏れるのは低く、悪意に満ちた笑い声。
聞いている戦兎はどうしようもなく、不安を掻き立てられる。
クツクツと漏れるのは低く、悪意に満ちた笑い声。
聞いている戦兎はどうしようもなく、不安を掻き立てられる。
「何が可笑しい…?」
「いやなに、君の言う仮面ライダーの力…」
「いやなに、君の言う仮面ライダーの力…」
『ETERNAL』
「このDIOも使ってみようと思っただけだ」
無機質な電子音声が鳴り響く。
発生源はDIOが右手に握り締める、白いUSBメモリらしき物。
同時に左手は腹部に当てる。
その手にはスロットが付いた、赤い奇妙なナニカ。
左端から飛び出したベルトが腰に巻き付き、すぐに左手で支える必要は無くなった。
発生源はDIOが右手に握り締める、白いUSBメモリらしき物。
同時に左手は腹部に当てる。
その手にはスロットが付いた、赤い奇妙なナニカ。
左端から飛び出したベルトが腰に巻き付き、すぐに左手で支える必要は無くなった。
「それは…!?」
驚愕に戦兎の両目が見開かれる。
DIOが持つアイテムに見覚えは全く無いが、一体どういうものなのか見当が付く。
自動でベルトが飛び出す仕組み、スロットらしき物が付いたナニカ、そのスロットの箇所にピッタリ合うだろうメモリ。
分かりたくないが、それでも戦兎の脳は瞬時に答えを弾き出した。
種類こそ違うものの、あれは自分と同じ…。
DIOが持つアイテムに見覚えは全く無いが、一体どういうものなのか見当が付く。
自動でベルトが飛び出す仕組み、スロットらしき物が付いたナニカ、そのスロットの箇所にピッタリ合うだろうメモリ。
分かりたくないが、それでも戦兎の脳は瞬時に答えを弾き出した。
種類こそ違うものの、あれは自分と同じ…。
「フフ、では私もこう言わせてもらおう。――変身」
『ETERNAL』
ロストドライバーに装填された、「永遠」の記憶を持つガイアメモリはその力を解放した。
ジョナサンの肉体は余すところなく真珠色の装甲に覆われる。
その上から全身を覆い隠すのは、白を際立たせる漆黒のローブ。
己に楯突く愚者を睥睨する黄色い複眼の上には、天を突く王冠の如き三つの角。
蒼く燃え盛る炎が刻印された四肢と、黒いコンバットベルトが巻かれた胴体は、ジョナサンの肉体で変身したせいだろう。
嘗て変身した者達と比べ、マッシブな印象を見る者に与える。
ジョナサンの肉体は余すところなく真珠色の装甲に覆われる。
その上から全身を覆い隠すのは、白を際立たせる漆黒のローブ。
己に楯突く愚者を睥睨する黄色い複眼の上には、天を突く王冠の如き三つの角。
蒼く燃え盛る炎が刻印された四肢と、黒いコンバットベルトが巻かれた胴体は、ジョナサンの肉体で変身したせいだろう。
嘗て変身した者達と比べ、マッシブな印象を見る者に与える。
「ほぉ…もっと窮屈なものだと思っていたが、案外動き易いじゃあないか」
変身した己の状態に、悪くない評価を下した。
後はどれだけ使い物になるかを実践するだけ。
何時の間にか出現したコンバットナイフを持ち、ザ・ワールドと共に鎧武を見下ろす。
後はどれだけ使い物になるかを実践するだけ。
何時の間にか出現したコンバットナイフを持ち、ザ・ワールドと共に鎧武を見下ろす。
「最っ悪だ…」
よりにもよって敵もライダーの力を手にしていた。
その光景を前に呟かれた戦兎の嘆きは、仮面ライダーエターナルの猛攻にかき消された。
その光景を前に呟かれた戦兎の嘆きは、仮面ライダーエターナルの猛攻にかき消された。
◆◆◆
「はぁ、はぁ…ま、まだ追って来るの…!?」
「大丈夫ですか甜歌さん!足を止めちゃだめですよ!」
「何で学校に猿がいやがるんだ?俺っちがいっちょ相手に…」
「馬鹿な事言ってないであなたも走ってください!」
「大丈夫ですか甜歌さん!足を止めちゃだめですよ!」
「何で学校に猿がいやがるんだ?俺っちがいっちょ相手に…」
「馬鹿な事言ってないであなたも走ってください!」
真夜中の学校には不釣り合いな喧噪。
青褪める甜歌をどうにか支え、意気揚々と腕を振り回す燃堂へ語気を荒げて制止する。
チラリと背後へナナが視線を向ければ、一頭のオランウータンが執拗に自分達を追いかけて来た。
青褪める甜歌をどうにか支え、意気揚々と腕を振り回す燃堂へ語気を荒げて制止する。
チラリと背後へナナが視線を向ければ、一頭のオランウータンが執拗に自分達を追いかけて来た。
戦兎がライダーへ変身する光景を見ていたナナ達は、来訪者が友好的な人物ではないと分かった。
このまま戦兎の様子を隠れて見るか、戦兎に言われた通り自分達だけで移動するかを思案していたが、
学校内へオランウータンが突撃して来た瞬間、ナナは二人を強引に立たせて逃走を開始した。
しかしこちらにとっては運が悪くすぐに見つかってしまい、こうして鬼ごっこをしている。
このまま戦兎の様子を隠れて見るか、戦兎に言われた通り自分達だけで移動するかを思案していたが、
学校内へオランウータンが突撃して来た瞬間、ナナは二人を強引に立たせて逃走を開始した。
しかしこちらにとっては運が悪くすぐに見つかってしまい、こうして鬼ごっこをしている。
(まさか動物まで参加しているとは…。多分中身は人間なのだろうが…)
オランウータンは戦兎を攻撃した男に指示を受けていた。
と言う事は人語を理解し、命令に従うだけの知能の持ち主、人間の精神が入っている。
若しくはあの男が動物を操る能力を持っている可能性もある。
と言う事は人語を理解し、命令に従うだけの知能の持ち主、人間の精神が入っている。
若しくはあの男が動物を操る能力を持っている可能性もある。
(だが後者ならば、戦兎を攻撃したあの奇妙な人間を出現させる以外にも能力があると言う事になる。
複数の能力の持ち主というなら、斉木という例があるが…)
複数の能力の持ち主というなら、斉木という例があるが…)
それらに関して今は置いておくとして、この状況をどうするを考える。
すると突然、前方に新たな侵入者が現れた。
侵入者はナナ達目掛けて、勢い良く両足を突きだした。
すると突然、前方に新たな侵入者が現れた。
侵入者はナナ達目掛けて、勢い良く両足を突きだした。
「うおわっ!?」
「ねっ、燃堂さんっ…!?」
「ねっ、燃堂さんっ…!?」
咄嗟に如意棒を構えた燃堂が盾となり、少女二人への被害は防いだ。
一方で燃堂は思った以上の力に押され転倒、後頭部を床に打ち付けた。
ジンジンと伝わる鈍い痛みに悶絶する。
もし常人離れした身体能力が有る燃堂本人の身体ならば、侵入者の蹴りにも耐え切れたかもしれないが、
堀裕子の身体でそういった真似は無茶でしかない。
一方で燃堂は思った以上の力に押され転倒、後頭部を床に打ち付けた。
ジンジンと伝わる鈍い痛みに悶絶する。
もし常人離れした身体能力が有る燃堂本人の身体ならば、侵入者の蹴りにも耐え切れたかもしれないが、
堀裕子の身体でそういった真似は無茶でしかない。
甜歌と共に燃堂を起こしながら、ナナは侵入者を見る。
驚いた事に侵入者の姿は、ナナ達を追いかけて来たオランウータンと瓜二つであった。
まさかとは思うが、殺し合いには複数のオランウータンが参加しているとでも言うのか。
驚いた事に侵入者の姿は、ナナ達を追いかけて来たオランウータンと瓜二つであった。
まさかとは思うが、殺し合いには複数のオランウータンが参加しているとでも言うのか。
(いや違う!片方には首輪が無い!)
巨大な頭部を支える首には首輪が巻かれている。
但しそれは追いかけて来た方のオランウータンのみだ。
燃堂へ殴りかかったオランウータンには参加者の証が填められていない。
ではこいつは何者だ。
会場に生息する野生動物ではないはず。
突然現れた事からして、参加者のオランウータンが何か関わっているのは確か。
となると答えは絞られてくる。
但しそれは追いかけて来た方のオランウータンのみだ。
燃堂へ殴りかかったオランウータンには参加者の証が填められていない。
ではこいつは何者だ。
会場に生息する野生動物ではないはず。
突然現れた事からして、参加者のオランウータンが何か関わっているのは確か。
となると答えは絞られてくる。
(こいつは参加者のオランウータンが作り出した分身のようなもの。つまり能力者か…!)
この場合、肉体であるオランウータンと精神である何者か。
一体どちらが能力の持ち主なのかはともかくとして、面倒な事には変わりない。
本体である参加者のオランウータンを殺せば、ほぼ間違いなく分身も消える。
しかしナナは動物の持つ身体能力を過小評価してはいない。
凶暴さを剥き出しにして襲い掛かって来られたら、人体など容易く引き裂かれてしまう。
一体どちらが能力の持ち主なのかはともかくとして、面倒な事には変わりない。
本体である参加者のオランウータンを殺せば、ほぼ間違いなく分身も消える。
しかしナナは動物の持つ身体能力を過小評価してはいない。
凶暴さを剥き出しにして襲い掛かって来られたら、人体など容易く引き裂かれてしまう。
厄介な事になったと、内心で舌打ちする。
(どうしよう……)
オランウータンに挟まれ、甜歌は震えていた。
絶体絶命の状況に命の危険を感じているから、というだけではない。
この事態を引き起こした原因の一端は自分にあると考えているからだ。
絶体絶命の状況に命の危険を感じているから、というだけではない。
この事態を引き起こした原因の一端は自分にあると考えているからだ。
外人らしき大男に戦兎が攻撃されるのを見た瞬間、立ち上がりかけ悲鳴を上げてしまった。
その時はナナが即座に口を押えたが、それのせいで校舎内にいる自分達の存在が気付かれたのだ。
それをナナと燃堂に責められるような事は言われなかったが、誰のせいでこうなったかは二人も分かっているはず。
その時はナナが即座に口を押えたが、それのせいで校舎内にいる自分達の存在が気付かれたのだ。
それをナナと燃堂に責められるような事は言われなかったが、誰のせいでこうなったかは二人も分かっているはず。
(甜歌のせいだ…甜歌のせいで……)
自分の迂闊な行いがこの事態を招いた。
そのせいで彼らの命が失われたらどうする気だ。
心の内から湧き上がる、甜歌自身を責め立てる声。
戦兎に守られるだけの役立たず。そればかりか、仲間の命まで危険に晒す厄介者。
今の自分にはそんな言葉が相応しい。
だがどれだけ後悔しても、それで目先の問題は解決しない。
そのせいで彼らの命が失われたらどうする気だ。
心の内から湧き上がる、甜歌自身を責め立てる声。
戦兎に守られるだけの役立たず。そればかりか、仲間の命まで危険に晒す厄介者。
今の自分にはそんな言葉が相応しい。
だがどれだけ後悔しても、それで目先の問題は解決しない。
じゃあどうする?
(……変身すれば、ナナちゃん達を、助けられる…?)
未だデイパックの奥底に仕舞われたままのバックルと錠前
仮面ライダーに変身する為の道具とほぼ辺りを付けているそれらを使えば、何とかなるかもしれない。
けれども変身して、それで終わりとはいかない。
危機を脱するにはライダーとして戦う必要がある。
ステージの上でマイクを握っていた手は、誰かを傷つける為に振るう。
同じように、相手も自分を傷つけ、殺そうとしてくる。
そう考えるとどうしようもなく恐い。
仮面ライダーに変身する為の道具とほぼ辺りを付けているそれらを使えば、何とかなるかもしれない。
けれども変身して、それで終わりとはいかない。
危機を脱するにはライダーとして戦う必要がある。
ステージの上でマイクを握っていた手は、誰かを傷つける為に振るう。
同じように、相手も自分を傷つけ、殺そうとしてくる。
そう考えるとどうしようもなく恐い。
だけど。
戦兎は今も甜歌達を守る為に戦っている。
ナナは甜歌を気遣ってくれて、何とかしようと頭を回している。
燃堂は自分が前に出る事で、甜歌達への攻撃から守ってくれた。
そんな人達を死なせたくない。
戦兎は今も甜歌達を守る為に戦っている。
ナナは甜歌を気遣ってくれて、何とかしようと頭を回している。
燃堂は自分が前に出る事で、甜歌達への攻撃から守ってくれた。
そんな人達を死なせたくない。
何よりここで恐怖に屈して何もしないままでいたら、
自分はもう二度と甘奈や千雪の顔を見れないような、そんな後ろめたさを一生抱えるような気がした。
自分はもう二度と甘奈や千雪の顔を見れないような、そんな後ろめたさを一生抱えるような気がした。
凛々しくいよう、強くなろう。
自然と浮かび上がる、アルストロメリアのデビュー曲の一節。
自分は凛々しくもないし、強くもないけど、
自然と浮かび上がる、アルストロメリアのデビュー曲の一節。
自分は凛々しくもないし、強くもないけど、
(なーちゃん、千雪さん)
今だけは、誰かを守れる存在になりたい。
「甜歌…やってみる…!」
『メロン!』
戦極ドライバーが腰に巻かれ、握り締めたロックシードをバックルの窪みに填める。
予想した通りピッタリと嵌った。
頭上には突如としてジッパーのような穴、『クラック』が出現し、その場にいる者全ての視線を集めた。
予想した通りピッタリと嵌った。
頭上には突如としてジッパーのような穴、『クラック』が出現し、その場にいる者全ての視線を集めた。
『ロックオン!』
戦兎の変身する姿を思い出す。
カードをバックルに挿入し、続けて両サイドのレバーを押し込んでいた。
であれば、このベルトで変身するのにも、何かもう一つアクションがいるはず。
一番可能性のありそうな部分、窪みの右に付けられたナイフのような装飾。
それを思い切って動かしてみた。
カードをバックルに挿入し、続けて両サイドのレバーを押し込んでいた。
であれば、このベルトで変身するのにも、何かもう一つアクションがいるはず。
一番可能性のありそうな部分、窪みの右に付けられたナイフのような装飾。
それを思い切って動かしてみた。
『ソイヤッ!』
果実にナイフを入れたように、ロックシードが割れ断面図が露わとなる。
同時にクラックから出現したのは、巨大なメロン。
威風堂々と現れたメロンはゆっくりと降下し、そのまま甜歌の頭部を覆い隠した。
同時にクラックから出現したのは、巨大なメロン。
威風堂々と現れたメロンはゆっくりと降下し、そのまま甜歌の頭部を覆い隠した。
「えっ?えっ?えぇっ!?」
巨大メロンが展開し、上部を覆うアーマーと化す。
純白のボディにメロンの皮のような、緑の網目柄の鎧。
節々と兜には、高貴さを漂わせる金の装飾。
純白のボディにメロンの皮のような、緑の網目柄の鎧。
節々と兜には、高貴さを漂わせる金の装飾。
『メロンアームズ!天・下・御・免!』
アーマードライダー斬月。
鳴り響く音声がその存在を堂々と知らしめた。
鳴り響く音声がその存在を堂々と知らしめた。
「ウキ!?ウキィ!?」
「甜歌さんも、仮面ライダーの変身道具を…!?(いやなんだ今の変身の仕方は…)」
「お?また急に出てきやがって、誰だ?」
「甜歌さんも、仮面ライダーの変身道具を…!?(いやなんだ今の変身の仕方は…)」
「お?また急に出てきやがって、誰だ?」
三者三様のリアクションが甜歌を引き戻す。
果実を頭から被るという冗談のような変身方法には困惑したが、無事仮面ライダーにはなれた。
ここからはその力で、二匹のオランウータンをどうにかしなければ。
果実を頭から被るという冗談のような変身方法には困惑したが、無事仮面ライダーにはなれた。
ここからはその力で、二匹のオランウータンをどうにかしなければ。
「よ、よし…!バトル、スタート…!」
自身を奮い立たせて、左手に持つ盾、メロンディフェンダーを振り回した。
◆◆◆
桐生戦兎とDIO、二人の戦いは激化していた。
片や20以上の世界を旅し、平成ライダーと呼ばれる戦士の力を己のものとして使うディケイド。
片や数あるガイアメモリの中でも上位の能力を持ち、一度は風都の仮面ライダーを敗北に追いやったエターナル。
どちらも本来の変身者ではないが、それがハンデとなる事はない。
片や20以上の世界を旅し、平成ライダーと呼ばれる戦士の力を己のものとして使うディケイド。
片や数あるガイアメモリの中でも上位の能力を持ち、一度は風都の仮面ライダーを敗北に追いやったエターナル。
どちらも本来の変身者ではないが、それがハンデとなる事はない。
「そらそらどうしたァッ!すっトロいぞッ!」
「クソッ!こいつ…!」
「クソッ!こいつ…!」
DIOが振るうのはエターナル専用ナイフ、エターナルエッジ。
リーチでは鎧武が持つ剣に大きく劣る。だが至近距離での戦闘においては取り回しが効く分、アドバンテージを得られるのはナイフだ。
切っ先を鎧武へ向け、幾度となく突きを繰り出す。
人体のみならず、並の盾や装甲では障子を指で突き破るような気安さで、穴だらけになるだろう。
リーチでは鎧武が持つ剣に大きく劣る。だが至近距離での戦闘においては取り回しが効く分、アドバンテージを得られるのはナイフだ。
切っ先を鎧武へ向け、幾度となく突きを繰り出す。
人体のみならず、並の盾や装甲では障子を指で突き破るような気安さで、穴だらけになるだろう。
残像すら見える程の速さで刺殺さんと襲い掛かるナイフを、鎧武は両腕の剣で防ぐ。
時折刃が装甲を斬り裂くが、致命傷となるものは確実に防いでいた。
身体を変えられようと、エボルトとの死闘を制した経験は失われていない。
宿敵との戦いで培った技能は、強敵を前に実を結んでいた。
時折刃が装甲を斬り裂くが、致命傷となるものは確実に防いでいた。
身体を変えられようと、エボルトとの死闘を制した経験は失われていない。
宿敵との戦いで培った技能は、強敵を前に実を結んでいた。
だがこの程度でDIOをどうにかできると思っているのなら、それは余りにも愚かしいと言う他ない。
「ザ・ワールド!」
「ッ!?」
「ッ!?」
DIOの召喚に応じ、出現するのは三角形のマスクを着けた大男。
戦兎にとっては既に見慣れた、されど微塵も油断できない異能。
エターナルに変身していてもスタンド能力の行使には一切問題無し。満足気に口元を歪め攻撃を仕掛けた。
戦兎にとっては既に見慣れた、されど微塵も油断できない異能。
エターナルに変身していてもスタンド能力の行使には一切問題無し。満足気に口元を歪め攻撃を仕掛けた。
「無駄無駄無駄無駄無駄ッ!」
連続で放たれる弾丸の如き拳を大橙丸で防ぐ。
その間にもエターナルはナイフを振るい、鎧武は無双セイバーで防御。
そうやって猛攻を凌いではいるが、少しずつ、確実に鎧武へのダメージは蓄積していった。
その間にもエターナルはナイフを振るい、鎧武は無双セイバーで防御。
そうやって猛攻を凌いではいるが、少しずつ、確実に鎧武へのダメージは蓄積していった。
仮面の下で戦兎は歯噛みした。
敵は一人。だが本体とスタンドが同時に攻撃する事で実質2対1の状況を作らされている。
エターナルの斬撃も、ザ・ワールドの殴打も、片腕ずつで防ぐには荷が重すぎる。
これではいずれ大きな一撃を食らうか、防ぎ切れず腕を潰されるか、その両方か。
敵は一人。だが本体とスタンドが同時に攻撃する事で実質2対1の状況を作らされている。
エターナルの斬撃も、ザ・ワールドの殴打も、片腕ずつで防ぐには荷が重すぎる。
これではいずれ大きな一撃を食らうか、防ぎ切れず腕を潰されるか、その両方か。
どれも御免だと鎧武は新たな手に出る。
「こいつで…どうだっ!!」
エターナルへ向けて自らの頭部を突きだした。
戦いを諦め首を落としてくれとでも言うつもりか?
違う。胸部を覆うダイラング、肩部を覆うダイスリープ、そして頭部を守るダイカブト。
各部の装甲が姿を変え、頭部をすっぽり覆い隠す巨大オレンジと化した。
その珍妙な姿に一瞬呆気に取られたエターナルへ、鎧武は巨大オレンジを回転させ頭部を振り下ろした。
戦いを諦め首を落としてくれとでも言うつもりか?
違う。胸部を覆うダイラング、肩部を覆うダイスリープ、そして頭部を守るダイカブト。
各部の装甲が姿を変え、頭部をすっぽり覆い隠す巨大オレンジと化した。
その珍妙な姿に一瞬呆気に取られたエターナルへ、鎧武は巨大オレンジを回転させ頭部を振り下ろした。
この巨大な果実を防ぐのにエターナルエッジは小さ過ぎる。
ではザ・ワールドで粉砕するか。
否、防ぐ為の方法なら他にもある。
ではザ・ワールドで粉砕するか。
否、防ぐ為の方法なら他にもある。
エターナルは自らが羽織うマントを前面に翳し、巨大オレンジを迎え撃つ。
布一枚で防御する気など有り得ない、気が狂っているとしか思えない光景。
だがその有り得ない事を実現させてしまうのが仮面ライダーだ。
布一枚で防御する気など有り得ない、気が狂っているとしか思えない光景。
だがその有り得ない事を実現させてしまうのが仮面ライダーだ。
回転する巨大オレンジはエターナルを押し潰す事も、装甲を削り取る事も出来ていない。
たった一枚のマントに阻まれ、エターナルへ傷一つ付けられない。
オレンジの下で困惑しているだろう相手を嗤い、ナイフへエネルギーを籠める。
蒼く揺らめく炎のようなエネルギーは斬撃となり鎧武を斬り裂いた。
たった一枚のマントに阻まれ、エターナルへ傷一つ付けられない。
オレンジの下で困惑しているだろう相手を嗤い、ナイフへエネルギーを籠める。
蒼く揺らめく炎のようなエネルギーは斬撃となり鎧武を斬り裂いた。
短い悲鳴と共に鎧武は吹き飛ばされた。
巨大オレンジは再度展開され、鎧武を守るアーマーとなる。
ふらつきながら、剣を突き立て立ち上がる。呑気に寝転がっている余裕は無い。
鎧武が立ち上がるのをわざわざ待つ事も無く、エターナルは動いていた。
巨大オレンジは再度展開され、鎧武を守るアーマーとなる。
ふらつきながら、剣を突き立て立ち上がる。呑気に寝転がっている余裕は無い。
鎧武が立ち上がるのをわざわざ待つ事も無く、エターナルは動いていた。
『ETERNAL MAXIMAM DRIVE』
エターナルメモリをエッジのスロットに差し込むと電信音声がそれに答える。
メモリから溢れたエネルギーは全身を駆け巡り、やがて右脚へ収束された。
これが、今のエターナルが出せる最大の技。
メモリから溢れたエネルギーは全身を駆け巡り、やがて右脚へ収束された。
これが、今のエターナルが出せる最大の技。
己の内から力が溢れるのを両手を広げて迎え入れる。
一瞬の沈黙の後、天目掛け大きく跳んだ。
見下ろす先には自身を見上げる哀れな果実の戦士。
エターナルの蹴りが、罪人を処刑するギロチンの刃のように、鎧武へ振り下ろされた。
一瞬の沈黙の後、天目掛け大きく跳んだ。
見下ろす先には自身を見上げる哀れな果実の戦士。
エターナルの蹴りが、罪人を処刑するギロチンの刃のように、鎧武へ振り下ろされた。
「させる、かよ…!」
『FINAL ATTACK RIDE GA・GA・GA GAIM!』
カードを読み込んだディケイドライバーが、鎧武の必殺技を解放する。
無双セイバーと大橙丸、それぞれの柄頭を連結させナギナタモードへ変形、
大橙丸の刀身へエネルギーを集中させる。
こちらへ襲い来る蒼い炎目掛けて、オレンジ色のエネルギー刃を横薙ぎに振るった。
無双セイバーと大橙丸、それぞれの柄頭を連結させナギナタモードへ変形、
大橙丸の刀身へエネルギーを集中させる。
こちらへ襲い来る蒼い炎目掛けて、オレンジ色のエネルギー刃を横薙ぎに振るった。
激突する蹴りと斬撃。だが拮抗はすぐに崩れた。
「いけないなァ?私ばかりに気を取られては」
鎧武の背中に鈍い痛みが伝わった。
何が起きたと考えるまでもない。ザ・ワールドを背後からけし掛けたのだ。
卑怯などとは微塵も思わない。
人間どもが汗と泥にまみれるスポーツでもなければ、誇りだなんだのに拘る『決闘』とかいうたわけたものでもなく、
殺し合いに卑怯もクソも有りはしないではないか。
何が起きたと考えるまでもない。ザ・ワールドを背後からけし掛けたのだ。
卑怯などとは微塵も思わない。
人間どもが汗と泥にまみれるスポーツでもなければ、誇りだなんだのに拘る『決闘』とかいうたわけたものでもなく、
殺し合いに卑怯もクソも有りはしないではないか。
足先に集中されたエネルギーが鎧武の胴体へ直撃する。
全身を大きく動かしたエターナルは∞の軌跡を描くように、跳び回し蹴りを叩き込んだ。
仮面ライダーエターナルとしてはここで終わらせるだろうがDIOは違う。
ザ・ワールドの正確無比なアッパーが、鎧武を空中へ打ち上げた。
連続して受ける痛みにロクな反応も取れず、鎧武はされるがままだ。
無防備なアーマードライダーへ、DIOは容赦せず追撃する。
全身を大きく動かしたエターナルは∞の軌跡を描くように、跳び回し蹴りを叩き込んだ。
仮面ライダーエターナルとしてはここで終わらせるだろうがDIOは違う。
ザ・ワールドの正確無比なアッパーが、鎧武を空中へ打ち上げた。
連続して受ける痛みにロクな反応も取れず、鎧武はされるがままだ。
無防備なアーマードライダーへ、DIOは容赦せず追撃する。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
機関銃さながらの速度で放たれるラッシュ。
防御も取れずモロに受けてしまえば、鎧武の装甲でも衝撃は殺し切れない。
血のように火花が散り、各部を守る筈の装甲は凹み、或いは砕けた。
防御も取れずモロに受けてしまえば、鎧武の装甲でも衝撃は殺し切れない。
血のように火花が散り、各部を守る筈の装甲は凹み、或いは砕けた。
「無駄無駄無駄無駄無駄ァーーッ!!!」
最後の一発を叩き込むと、鎧武は後方へ大きく吹き飛ばされた。
地面に叩きつけられ、数度転がった所でようやく止まった。
余程地面へ激突した時の衝撃が大きかったのか、ディケイドライバーは外れ変身解除されている。
うつ伏せに倒れ、全身を苛む激痛に最早悲鳴も出せず、
地面に叩きつけられ、数度転がった所でようやく止まった。
余程地面へ激突した時の衝撃が大きかったのか、ディケイドライバーは外れ変身解除されている。
うつ伏せに倒れ、全身を苛む激痛に最早悲鳴も出せず、
「ぐ……あ……」
小さく呻くのが精いっぱいだった。
「んっん〜〜。仮面ライダーの力とやら、中々良いものではないか」
ボロキレのようになった戦兎を見下ろし、DIOは上機嫌でエターナルの力を称賛する。
最初に説明書を読んだ時は大して期待はしていなかった。
DIOにとっての最強とは己のスタンド一つ。
だから精々吸血鬼でない肉体を、ダメージから守る鎧になれば良いくらいにしか思ってはいなかった。
だが蓋を開ければ良い意味で予想を裏切られた。
窮屈そうに思えた変身後の姿も、意外と着心地は悪くない。
最初に説明書を読んだ時は大して期待はしていなかった。
DIOにとっての最強とは己のスタンド一つ。
だから精々吸血鬼でない肉体を、ダメージから守る鎧になれば良いくらいにしか思ってはいなかった。
だが蓋を開ければ良い意味で予想を裏切られた。
窮屈そうに思えた変身後の姿も、意外と着心地は悪くない。
DIOは知らないが、今のエターナルはブルーフレアという状態になっている。
これはメモリの適合者のみが引き出せる、エターナルの力を限界まで発揮させる事が可能な形態だ。
基本形態を上回るスペックに、非常に高い防御力を誇るエターナルローブ。
何より各部に取り付けられたマキシマムスロットは、ブルーフレアでなければ使用できない。
何故DIOがエターナルの真の力を引き出せたのか。
彼が大道克己に匹敵、或いは凌駕する程の「悪」として、エターナルメモリを引き寄せたからか。
それとも何か別の要因により、DIOにとっての運命のガイアメモリとなったのかは定かではない。
これはメモリの適合者のみが引き出せる、エターナルの力を限界まで発揮させる事が可能な形態だ。
基本形態を上回るスペックに、非常に高い防御力を誇るエターナルローブ。
何より各部に取り付けられたマキシマムスロットは、ブルーフレアでなければ使用できない。
何故DIOがエターナルの真の力を引き出せたのか。
彼が大道克己に匹敵、或いは凌駕する程の「悪」として、エターナルメモリを引き寄せたからか。
それとも何か別の要因により、DIOにとっての運命のガイアメモリとなったのかは定かではない。
(少しばかり出来過ぎている気がしないでもないがな…)
エターナルメモリは元々DIOの支給品であった。
しかし説明書も同封しておらず、何の用途があるかも分からなかった為、使い道は無い物としてデイパックの奥底に仕舞われていた。
メモリの真価を知ったのは貨物船と遭遇した時だ。
献上されたデイパックから見つけたのはロストドライバーと説明書き。
仮面ライダーに変身する為の道具を持った貨物船とこんなに早く出会えたのは、少々都合が良すぎる気がした。
あくまでただの偶然か、何者かの筋書き通りに踊らされているからか。
後者であれば面白いとは言えない。
DIOは利用してやる側の者であって、される側ではないのだから。
しかし説明書も同封しておらず、何の用途があるかも分からなかった為、使い道は無い物としてデイパックの奥底に仕舞われていた。
メモリの真価を知ったのは貨物船と遭遇した時だ。
献上されたデイパックから見つけたのはロストドライバーと説明書き。
仮面ライダーに変身する為の道具を持った貨物船とこんなに早く出会えたのは、少々都合が良すぎる気がした。
あくまでただの偶然か、何者かの筋書き通りに踊らされているからか。
後者であれば面白いとは言えない。
DIOは利用してやる側の者であって、される側ではないのだから。
(まぁいい。今はこいつが先だ)
視線の先で倒れ伏す戦兎はまだ諦めていないのか、痛みを堪えてディケイドライバーに手を伸ばそうとしている。
DIOにしてみれば見苦しいことこの上なく、侮蔑の対象以外の何物でもない。
ドライバーを掴んだ手をそのまま踏みつけてやった。
DIOにしてみれば見苦しいことこの上なく、侮蔑の対象以外の何物でもない。
ドライバーを掴んだ手をそのまま踏みつけてやった。
「ぐぁっ…」
「そういえばさっき誰かの力になる為だとか抜かしていたが…下らんなァ〜〜〜。ちっぽけな人間らしい、実に下らん考えだ」
「そういえばさっき誰かの力になる為だとか抜かしていたが…下らんなァ〜〜〜。ちっぽけな人間らしい、実に下らん考えだ」
DIOの嘲笑に戦兎は顔を歪めるだけで何も言わない。
痛みのせいで言い返す事もままならないのだ。
それでもディケイドライバーを掴む手だけは決して離さなかった。
これがDIOの手に渡る事だけはあってはならない。
それに自分にはまだやらなければいけない事が残っている。
甜歌を家族の元へ帰してやらなければ、ボンドルドを倒し殺し合いを終わらせなければ。
痛みのせいで言い返す事もままならないのだ。
それでもディケイドライバーを掴む手だけは決して離さなかった。
これがDIOの手に渡る事だけはあってはならない。
それに自分にはまだやらなければいけない事が残っている。
甜歌を家族の元へ帰してやらなければ、ボンドルドを倒し殺し合いを終わらせなければ。
(だから…まだ死ぬ訳にはいかねぇんだよ…!)
そんな戦兎の思いを踏み躙るかのように、DIOは実にみっともない足掻きだと嘲笑う。
DIOにとっては戦兎が使っていた仮面ライダーのバックルを使える道具として見ているだけで、戦兎の命など何の価値もない。
これ以上この男と話を続けても時間の無駄。
早々にトドメを刺し、貨物船と合流する。
自らこのDIOの為に命を捧げるとまで言い出したのだ。
一人も殺せず主人に尻拭いをさせるような無能でない事を証明して欲しいものである。
DIOにとっては戦兎が使っていた仮面ライダーのバックルを使える道具として見ているだけで、戦兎の命など何の価値もない。
これ以上この男と話を続けても時間の無駄。
早々にトドメを刺し、貨物船と合流する。
自らこのDIOの為に命を捧げるとまで言い出したのだ。
一人も殺せず主人に尻拭いをさせるような無能でない事を証明して欲しいものである。
「ヒーローごっこも終わりだ。死ねぃッ!」
無力なヒーローの成れの果てへ、ザ・ワールドの手刀が振り下ろされ――
DIO目掛けて炎が奔った。
「何ィ!?」
突然の事にスタンドの動きも止まる。
エターナルローブを翻し炎を防ぐ。鎧武の巨大オレンジを防いだ防御力に翳り無し。
炎であろうと焼かれる事無く、完璧な防御となる。
それでも脳裏には、数百年前の忌々しい記憶がまたもや再生される。
どうにもジョナサンの肉体となってから、過去の事ばかりを無駄に思い出してしまいがちだ。
エターナルローブを翻し炎を防ぐ。鎧武の巨大オレンジを防いだ防御力に翳り無し。
炎であろうと焼かれる事無く、完璧な防御となる。
それでも脳裏には、数百年前の忌々しい記憶がまたもや再生される。
どうにもジョナサンの肉体となってから、過去の事ばかりを無駄に思い出してしまいがちだ。
炎が消えるとローブをどかし、襲撃者の正体をこの目で確かめんとする。
「よう」
目と鼻の先に少女がいた。
犬歯を剥き出しにした獰猛な笑みを浮かべ、生意気にもこのDIOを睨みつけている。
犬歯を剥き出しにした獰猛な笑みを浮かべ、生意気にもこのDIOを睨みつけている。
「貴様ッ…!!」
その顔面を叩き潰してやろうと振るわれた拳を皮一枚の所で避け、
バネのような勢いで後方へと跳んだ。
右腕にはさっきまで地に伏していた戦兎が、腰に腕を回された状態で回収されており、
その手にはディケイドライバーがしっかりと握られてた。
バネのような勢いで後方へと跳んだ。
右腕にはさっきまで地に伏していた戦兎が、腰に腕を回された状態で回収されており、
その手にはディケイドライバーがしっかりと握られてた。
この少女をDIOは知っている。
こいつは殺し合いでDIOが最初に遭遇した参加者だ。
こいつはこのDIOに苦い記憶を思い出させ、余計な火傷まで負わせた。
こいつは有ろうことかこのDIOに向かって不死身を名乗ってみせた。
こいつはこのDIOに苦い記憶を思い出させ、余計な火傷まで負わせた。
こいつは有ろうことかこのDIOに向かって不死身を名乗ってみせた。
この白髪のガキの名は
「スギモト…また貴様か…!」
「腕を焼かれるだけじゃ足りなかったみてぇだな、DIO」
不死身の杉元、参戦。
◆◆◆
「え、えいやっ…!このっ…!」
「キッ!ウキキ!」
「キッ!ウキキ!」
我武者羅に振るわれる盾をオランウータンが躱す。
そこへもう一体のオランウータンが襲い掛かり、それを盾で防ぐ。
再度襲われそうになる前に、右手の剣を振り回し牽制。
そこへもう一体のオランウータンが襲い掛かり、それを盾で防ぐ。
再度襲われそうになる前に、右手の剣を振り回し牽制。
同じ行動の繰り返しを前に、ナナは冷静に考える。
(状況が好転したとは言えないな。変身者が一般人の甜歌では無理もないが)
まさか戦兎だけでなく甜歌まで仮面ライダーになるとは思わなかった。
何故甜歌が変身道具を持っている事を戦兎が言わなかったのか少し気になる。
意図的に隠していたのか、戦兎自身知らなかったのか。
それらについては生きていれば幾らでも聞く機会がある。
何故甜歌が変身道具を持っている事を戦兎が言わなかったのか少し気になる。
意図的に隠していたのか、戦兎自身知らなかったのか。
それらについては生きていれば幾らでも聞く機会がある。
今の状況は良くなったとは言えない。
ライダーの力を得たとはいえ、甜歌は元々戦いとは無縁の少女。
どうにかオランウータンを近寄らせまいとはしているが、動きは素人そのものだ。
正直自分が変身した方がマシな気さえする。
オランウータンの方も変身した甜歌を警戒しているのか、それ程積極的には手を出してこない。
だがそれも長くは続くまい。
甜歌が所詮素人でしかないと分かれば、二匹揃って苛烈に攻撃してくるだろう。
その際ベルトを破壊でもされたら、今度こそ打つ手なしで殺される。
ライダーの力を得たとはいえ、甜歌は元々戦いとは無縁の少女。
どうにかオランウータンを近寄らせまいとはしているが、動きは素人そのものだ。
正直自分が変身した方がマシな気さえする。
オランウータンの方も変身した甜歌を警戒しているのか、それ程積極的には手を出してこない。
だがそれも長くは続くまい。
甜歌が所詮素人でしかないと分かれば、二匹揃って苛烈に攻撃してくるだろう。
その際ベルトを破壊でもされたら、今度こそ打つ手なしで殺される。
自分はここからどうするべきか。
甜歌と燃堂を見捨てて、自分だけさっさと逃げる選択肢もある。
が、それは最後の手段だ。
自分一人逃げた後で、外の戦闘を終わらせた戦兎が甜歌達から事情を聞けばどうなるか。
当然ナナの信頼は地に落ちる。
首輪解除が可能かもしれない人間と、ここで縁を切るのは幾らなんでも早計過ぎる。
更にもし戦兎達に、「柊ナナは平然と他者を見捨てる偽善者」とでも悪評を流されたら自分は非常に動きづらくなってしまう。
そうなっては犬飼ミチルでも流石に庇いきれない。
が、それは最後の手段だ。
自分一人逃げた後で、外の戦闘を終わらせた戦兎が甜歌達から事情を聞けばどうなるか。
当然ナナの信頼は地に落ちる。
首輪解除が可能かもしれない人間と、ここで縁を切るのは幾らなんでも早計過ぎる。
更にもし戦兎達に、「柊ナナは平然と他者を見捨てる偽善者」とでも悪評を流されたら自分は非常に動きづらくなってしまう。
そうなっては犬飼ミチルでも流石に庇いきれない。
ではここでナナがやるべき事は何か。
(この猿を排除すること、だな)
ここで甜歌に協力すれば生き残った際に、彼女からの信頼を強く得られる。
そうなれば甜歌を気にかけている戦兎もナナを邪険にする気は、今後起こらないはず。
元より能力者は全て殺すと決めていたのだ。
人間だろうと猿だろうと関係無い。能力者は一人も生かしてはおけない。
そうなれば甜歌を気にかけている戦兎もナナを邪険にする気は、今後起こらないはず。
元より能力者は全て殺すと決めていたのだ。
人間だろうと猿だろうと関係無い。能力者は一人も生かしてはおけない。
「燃堂さん。ちょっとお願いがあるんですけど…」
「お?」
「お?」
燃堂に今の状況を説明してやる時間はない。
そんな無駄な事をしているよりも、もっとマシな事に頭を回すべきだろう。
この男は戦力として数えるには不安要素が大きい。
だが、燃堂の持つ支給品には価値がある。
そんな無駄な事をしているよりも、もっとマシな事に頭を回すべきだろう。
この男は戦力として数えるには不安要素が大きい。
だが、燃堂の持つ支給品には価値がある。
「鞄の中身、今すぐ私に見せてもらえますか?」
◆◆◆
「アンタは…」
「細かい話は後だ。ただこれだけは聞かせてくれ。あんたは殺し合いに乗ってんのか?」
「……んな訳ないでしょーが。アンタこそどうなんだよ?」
「乗ってたら真っ先にあんたを殺してるよ」
「細かい話は後だ。ただこれだけは聞かせてくれ。あんたは殺し合いに乗ってんのか?」
「……んな訳ないでしょーが。アンタこそどうなんだよ?」
「乗ってたら真っ先にあんたを殺してるよ」
軽口を返しつつ、瞳は真っ直ぐにDIOを見据える。
まさかこんなに早く再会するとは思わなかった。
というかカッコつけて出てきたものの、自分の放った炎は防がれてしまっているではないか。
支給品の入れ物といい、あの外套といい謎材質のオンパレードかよと思う。
まさかこんなに早く再会するとは思わなかった。
というかカッコつけて出てきたものの、自分の放った炎は防がれてしまっているではないか。
支給品の入れ物といい、あの外套といい謎材質のオンパレードかよと思う。
ウコチャヌプコロの被害を受けたカエルの治療の為に、病院を探していた最中、
激しい音が聞こえたのでこっそり様子を見てみたら、けったいな鎧っぽいのを着た奴らが派手に殺り合ってる光景が飛び込んで来た。
しかも白い方は見覚えのある背後霊を出していて、中身は英国紳士の皮を被った危険人物と悟った。
これで相手も殺し合いに乗っているのなら危険人物同士相打ちにでもなれば万々歳だが、どうも違うらしい。
激しい音が聞こえたのでこっそり様子を見てみたら、けったいな鎧っぽいのを着た奴らが派手に殺り合ってる光景が飛び込んで来た。
しかも白い方は見覚えのある背後霊を出していて、中身は英国紳士の皮を被った危険人物と悟った。
これで相手も殺し合いに乗っているのなら危険人物同士相打ちにでもなれば万々歳だが、どうも違うらしい。
DIO曰く、この傷だらけになった青年は誰かを守る為に戦っているとのこと。
暫し躊躇したが、結局こうして助けに入った。
暫し躊躇したが、結局こうして助けに入った。
(ここに来てからこんなんばっかだな)
ウコチャヌプコロされたカエルの次はこの青年。
見ず知らずの奴の為に駆け回り、飛び込んでいく自分につい苦笑いを浮かべた。
しかし、杉元とはそういう男だ。
敵に対しては周囲が恐れる程に、情け無用で殺しに掛かる。
その反面仲間や、死ぬべきではない、死なせたくないと思った者に対しては、情を忘れない。
見ず知らずの奴の為に駆け回り、飛び込んでいく自分につい苦笑いを浮かべた。
しかし、杉元とはそういう男だ。
敵に対しては周囲が恐れる程に、情け無用で殺しに掛かる。
その反面仲間や、死ぬべきではない、死なせたくないと思った者に対しては、情を忘れない。
「ま、とりあえずはこいつをどうにかするか」
仮面越しにあからさまな殺意をぶつけてくるDIOへ、炎を出現させた両腕を構えた。
杉元の乱入にDIOは、折角機嫌が良かったのを害されてしまい、一転して冷めた表情となっていた。
だが慌てる事も無ければ、子ども染みた癇癪を起したりもしない。
どの道再会したら殺してやろうと思っていた相手。
その機会が早くも訪れただけに過ぎない。
だが慌てる事も無ければ、子ども染みた癇癪を起したりもしない。
どの道再会したら殺してやろうと思っていた相手。
その機会が早くも訪れただけに過ぎない。
「来るが良い。貴様らがどう足掻こうと、このDIOが勝利するという結果は揺るがん」
煩わしい過去を思い出させる炎使い。
満身創痍の正義のヒーロー。
身の程知らずの馬鹿どもへ、このDIOの力を骨の髄まで味合わせ、今度こそ確実に殺してやろう。
満身創痍の正義のヒーロー。
身の程知らずの馬鹿どもへ、このDIOの力を骨の髄まで味合わせ、今度こそ確実に殺してやろう。
○
「ピィ〜カ〜…?(お姉さん、本当に大丈夫かな…)」
廊下を駆けながら善逸は杉元への心配を口にした。
戦兎を助ける為に介入を決断した杉元は、二匹の同行者を戦闘には参加させなかった。
ピカチュウの体である善逸はまだしも、ウコチャヌプコロされた鳥束は足手纏いにしかならず、
戦闘中に巻き添えを喰らって死なれでもしたら困る。
だからといって一匹でそこいらに放置すれば、悪意を持った参加者にとって絶好の獲物を用意するのと同じ事になる。
ピカチュウの体である善逸はまだしも、ウコチャヌプコロされた鳥束は足手纏いにしかならず、
戦闘中に巻き添えを喰らって死なれでもしたら困る。
だからといって一匹でそこいらに放置すれば、悪意を持った参加者にとって絶好の獲物を用意するのと同じ事になる。
よってここは杉元一人が戦闘に介入し、善逸は鳥束を背負い目の前に会った大きな建物へ先に入っている事となった。
幸いケロロの身体はピカチュウとあまり変わらない大きさ。
背負って運ぶのもそれ程苦にはならない。
幸いケロロの身体はピカチュウとあまり変わらない大きさ。
背負って運ぶのもそれ程苦にはならない。
「あ…見えるっす……全裸のナースさん達が…俺のケツを優しく撫でてくれるのが…」
「ピカピカチュウ!(思いっきり幻覚見てんじゃねーか…。しかも何だよその天国は!?俺だって見たいわそんなもん!)」
「ピカピカチュウ!(思いっきり幻覚見てんじゃねーか…。しかも何だよその天国は!?俺だって見たいわそんなもん!)」
今は自分が鳥束を守るしかない。
ポケモンの身体では荷が重過ぎるが、自分だって鬼殺隊の端くれだった男。
たった一人の命も守れないようじゃ禰豆子に告白する資格も無いに決まってる。
ポケモンの身体では荷が重過ぎるが、自分だって鬼殺隊の端くれだった男。
たった一人の命も守れないようじゃ禰豆子に告白する資格も無いに決まってる。
どうにか自分に喝を入れて、善逸は足を速めた。
彼らはまだ知らない。
校舎内も安全とは言えず、既に戦闘が行われている事を。
鳥束の知人である燃堂が、校舎内にいる事を。
斉木楠雄の肉体となった少女が、鳥束を探している事を。
校舎内も安全とは言えず、既に戦闘が行われている事を。
鳥束の知人である燃堂が、校舎内にいる事を。
斉木楠雄の肉体となった少女が、鳥束を探している事を。
○
帝王は己の勝利を疑わず、
ヒーローは倒れ伏し、
不死身の兵士は戦意を滾らせ、
アイドルは勇気を振り絞り、
無能力者はこの場での最適解を見出し、
少年は未だ事態を正確に把握せず、
無機物のスタンド使いは主の命に従い、
鬼狩りは背負った命を守る為走り、
霊媒師は傷の痛みに悶絶する。
ヒーローは倒れ伏し、
不死身の兵士は戦意を滾らせ、
アイドルは勇気を振り絞り、
無能力者はこの場での最適解を見出し、
少年は未だ事態を正確に把握せず、
無機物のスタンド使いは主の命に従い、
鬼狩りは背負った命を守る為走り、
霊媒師は傷の痛みに悶絶する。
この戦いは始まりに過ぎない。
精神と肉体の入れ替えを巡るバトルロワイアルの、ほんの一端でしかない。
精神と肉体の入れ替えを巡るバトルロワイアルの、ほんの一端でしかない。
誰が勝利を手にするのか。
誰が敗北を味わうのか。
誰が敗北を味わうのか。
望む望まないに関わらず、答えを知るその瞬間は必ず訪れる。
【E-2 街 PK学園高校(校門付近)/早朝】
【桐生戦兎@仮面ライダービルド】
[身体]:佐藤太郎@仮面ライダービルド
[状態]:ダメージ(大)、全身打撲、疲労(大)
[装備]:ネオディケイドライバー@仮面ライダージオウ
[道具]:基本支給品、ライズホッパー@仮面ライダーゼロワン、ランダム支給品0〜1
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを打破する。
1:DIOを倒す。この娘(杉元)は信用しても大丈夫か?
2:甜花を守る。自意識過剰な正義のヒーローだからな。
3:他に殺し合いに乗ってない参加者がいるかもしれない。探してみよう。
4:首輪も外さないとな。となると工具がいるか
5:エボルトの動向には要警戒。誰の体に入ってるんだ?
6:翼の生えた少年(デビハム)は必ず止める。
7:ナナに僅かな疑念。杞憂で済めば良いんだが…
[備考]
※本来の体ではないためビルドドライバーでは変身することができません。
※平成ジェネレーションズFINALの記憶があるため、仮面ライダーエグゼイド・ゴースト・鎧武・フォーゼ・オーズを知っています。
※ライドブッカーには各ライダーの基本フォームのライダーカードとビルドジーニアスフォームのカードが入っています。
※令和ライダーのカードが入っているかは後続の書き手にお任せします。
※参戦時期は少なくとも本編終了後の新世界からです。『仮面ライダークローズ』の出来事は経験しています。
※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。
[身体]:佐藤太郎@仮面ライダービルド
[状態]:ダメージ(大)、全身打撲、疲労(大)
[装備]:ネオディケイドライバー@仮面ライダージオウ
[道具]:基本支給品、ライズホッパー@仮面ライダーゼロワン、ランダム支給品0〜1
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを打破する。
1:DIOを倒す。この娘(杉元)は信用しても大丈夫か?
2:甜花を守る。自意識過剰な正義のヒーローだからな。
3:他に殺し合いに乗ってない参加者がいるかもしれない。探してみよう。
4:首輪も外さないとな。となると工具がいるか
5:エボルトの動向には要警戒。誰の体に入ってるんだ?
6:翼の生えた少年(デビハム)は必ず止める。
7:ナナに僅かな疑念。杞憂で済めば良いんだが…
[備考]
※本来の体ではないためビルドドライバーでは変身することができません。
※平成ジェネレーションズFINALの記憶があるため、仮面ライダーエグゼイド・ゴースト・鎧武・フォーゼ・オーズを知っています。
※ライドブッカーには各ライダーの基本フォームのライダーカードとビルドジーニアスフォームのカードが入っています。
※令和ライダーのカードが入っているかは後続の書き手にお任せします。
※参戦時期は少なくとも本編終了後の新世界からです。『仮面ライダークローズ』の出来事は経験しています。
※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。
【杉元佐一@ゴールデンカムイ】
[身体]:藤原妹紅@東方project
[状態]:疲労(中)、ダメージ(小)、骨折(大分治った)、霊力消費(小)、右頬に銃創(普通に喋れる程度には治った)、再生中
[装備]:神経断裂弾装填済みコルト・パイソン6インチ(4/6)@仮面ライダークウガ
[道具]:基本支給品、神経断裂弾×36@仮面ライダークウガ、松平の拳銃@銀魂、予備マガジン、ランダム支給品×0〜2(確認済)
[思考・状況]
基本方針:なんにしろ主催者をシメて帰りたい。身体は……持ち主に悪いが最悪諦める。
1:DIOを殺す。こいつ(戦兎)は敵じゃないだろ、多分。
2:俺やアシリパさんの身体ないよな? ないと言ってくれ。
3:なんで先生いるの!? できれば殺したくないが…。
4:不死身だとしても死ぬ前提の動きはしない(なお無茶はする模様)。
5:DIOの仲間の可能性がある空条承太郎、ヴァニラ・アイスに警戒。
6:この入れ物は便利だから持って帰ろっかな。
[備考]
※参戦時期は流氷で尾形が撃たれてから病院へ連れて行く間です。
※二回までは死亡から復活できますが、三回目の死亡で復活は出来ません。
※パゼストバイフェニックス、および再生せず魂のみ維持することは制限で使用不可です。
死亡後長くとも五分で強制的に復活されますが、復活の場所は一エリア程度までは移動可能。
※飛翔は短時間なら可能です
※鳳翼天翔、ウーに類似した攻撃を覚えました
※鳥束とギニュー(どちらも名前は知らない)の体が入れ替わったと考えています。
[身体]:藤原妹紅@東方project
[状態]:疲労(中)、ダメージ(小)、骨折(大分治った)、霊力消費(小)、右頬に銃創(普通に喋れる程度には治った)、再生中
[装備]:神経断裂弾装填済みコルト・パイソン6インチ(4/6)@仮面ライダークウガ
[道具]:基本支給品、神経断裂弾×36@仮面ライダークウガ、松平の拳銃@銀魂、予備マガジン、ランダム支給品×0〜2(確認済)
[思考・状況]
基本方針:なんにしろ主催者をシメて帰りたい。身体は……持ち主に悪いが最悪諦める。
1:DIOを殺す。こいつ(戦兎)は敵じゃないだろ、多分。
2:俺やアシリパさんの身体ないよな? ないと言ってくれ。
3:なんで先生いるの!? できれば殺したくないが…。
4:不死身だとしても死ぬ前提の動きはしない(なお無茶はする模様)。
5:DIOの仲間の可能性がある空条承太郎、ヴァニラ・アイスに警戒。
6:この入れ物は便利だから持って帰ろっかな。
[備考]
※参戦時期は流氷で尾形が撃たれてから病院へ連れて行く間です。
※二回までは死亡から復活できますが、三回目の死亡で復活は出来ません。
※パゼストバイフェニックス、および再生せず魂のみ維持することは制限で使用不可です。
死亡後長くとも五分で強制的に復活されますが、復活の場所は一エリア程度までは移動可能。
※飛翔は短時間なら可能です
※鳳翼天翔、ウーに類似した攻撃を覚えました
※鳥束とギニュー(どちらも名前は知らない)の体が入れ替わったと考えています。
【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】
[身体]:ジョナサン・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:エターナルに変身中、両腕火傷、疲労(中)、火に対する忌避感
[装備]:ロストドライバー@仮面ライダーW、T2エターナルメモリ@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品、ジークの脊髄液入りのワイン@進撃の巨人、ランダム支給品×0〜1(確認済)
[思考・状況]基本方針:勝利して支配する
1:スギモトと仮面ライダー(戦兎)を殺す。
2:貨物船を従えておく。
3:貨物船が裏切るような真似をしたら殺す。
4:役立たないと判断した場合も殺す。
5:百年ぶりの日光浴にほんのちょっぴりだけ興味。
6:元の身体はともかく、石仮面で人間はやめておきたい。
7:アイスがいるではないか……探す。
8:承太郎と会えば時を止められるだろうが、今向かうべきではない。
9:ジョースターの肉体にを持つ参加者に警戒。
10:仮面ライダー…中々使えるな。
[備考]
※参戦時期は承太郎との戦いでハイになる前。
※ザ・ワールドは出せますが時間停止は出来ません。
ただし、スタンドの影響でジョナサンの『ザ・パッション』が使える か も。
※肉体、及び服装はディオ戦の時のジョナサンです。
※スタンドは他人にも可視可能で、スタンド以外の干渉も受けます。
※ジョナサンの肉体なので波紋は使えますが、肝心の呼吸法を理解していません。
が、身体が覚えてるのでもしかしたら簡単なものぐらいならできるかもしれません。
※肉体の波長は近くなければ何処かにいる程度にしか認識できません。
※貨物船の能力を分身だと考えています。
※T2エターナルメモリに適合しました。変身後の姿はブルーフレアになります。
[身体]:ジョナサン・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:エターナルに変身中、両腕火傷、疲労(中)、火に対する忌避感
[装備]:ロストドライバー@仮面ライダーW、T2エターナルメモリ@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品、ジークの脊髄液入りのワイン@進撃の巨人、ランダム支給品×0〜1(確認済)
[思考・状況]基本方針:勝利して支配する
1:スギモトと仮面ライダー(戦兎)を殺す。
2:貨物船を従えておく。
3:貨物船が裏切るような真似をしたら殺す。
4:役立たないと判断した場合も殺す。
5:百年ぶりの日光浴にほんのちょっぴりだけ興味。
6:元の身体はともかく、石仮面で人間はやめておきたい。
7:アイスがいるではないか……探す。
8:承太郎と会えば時を止められるだろうが、今向かうべきではない。
9:ジョースターの肉体にを持つ参加者に警戒。
10:仮面ライダー…中々使えるな。
[備考]
※参戦時期は承太郎との戦いでハイになる前。
※ザ・ワールドは出せますが時間停止は出来ません。
ただし、スタンドの影響でジョナサンの『ザ・パッション』が使える か も。
※肉体、及び服装はディオ戦の時のジョナサンです。
※スタンドは他人にも可視可能で、スタンド以外の干渉も受けます。
※ジョナサンの肉体なので波紋は使えますが、肝心の呼吸法を理解していません。
が、身体が覚えてるのでもしかしたら簡単なものぐらいならできるかもしれません。
※肉体の波長は近くなければ何処かにいる程度にしか認識できません。
※貨物船の能力を分身だと考えています。
※T2エターナルメモリに適合しました。変身後の姿はブルーフレアになります。
【E-2 街 PK学園高校(校舎内)/早朝】
【柊ナナ@無能なナナ】
[身体]:斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難
[状態]:疲労(小)、精神的疲労
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3(確認済み)
[思考・状況]
基本方針:まずは脱出方法を探す。他の脱出方法が見つからなければ優勝狙い
1:大崎甜歌に協力して、能力者の猿(貨物船)を殺す。その為に燃堂の支給品も確認する
2:鳥束零太から斉木楠雄に関する情報を聞き出したい
3:斉木楠雄が本当に超能力者かどうかはっきりとさせたい
4:犬飼ミチルとは可能なら合流しておく。能力にはあまり期待しない
5:鳥束零太が能力者かどうかも一応確かめておきたい
6:首輪の解除方法を探しておきたい。今の所は桐生戦兎に期待
7:能力者がいたならば殺害する。並行世界の人物であろうと関係ない
8:エボルトを警戒。万が一自分の世界に来られては一大事なので殺しておきたい
9:天使のような姿の少年(デビハムくん)も警戒しておく
10:可能であれば主催者が持つ並行世界へ移動する手段もどうにかしたい
11:学園内で物資を調達しておく
[備考]
[身体]:斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難
[状態]:疲労(小)、精神的疲労
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3(確認済み)
[思考・状況]
基本方針:まずは脱出方法を探す。他の脱出方法が見つからなければ優勝狙い
1:大崎甜歌に協力して、能力者の猿(貨物船)を殺す。その為に燃堂の支給品も確認する
2:鳥束零太から斉木楠雄に関する情報を聞き出したい
3:斉木楠雄が本当に超能力者かどうかはっきりとさせたい
4:犬飼ミチルとは可能なら合流しておく。能力にはあまり期待しない
5:鳥束零太が能力者かどうかも一応確かめておきたい
6:首輪の解除方法を探しておきたい。今の所は桐生戦兎に期待
7:能力者がいたならば殺害する。並行世界の人物であろうと関係ない
8:エボルトを警戒。万が一自分の世界に来られては一大事なので殺しておきたい
9:天使のような姿の少年(デビハムくん)も警戒しておく
10:可能であれば主催者が持つ並行世界へ移動する手段もどうにかしたい
11:学園内で物資を調達しておく
[備考]
- 原作5話終了直後辺りからの参戦とします。
- 斉木楠雄が殺し合いの主催にいる可能性を疑っています。
- 超能力者は基本的には使用できません。
- ですが、何かのきっかけで一部なら使える可能性があるかもしれません。
- 参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。
- 貨物船の精神、又は肉体のどちらかが能力者だと考えています。
【燃堂力@斉木楠雄のΨ難】
[身体]:堀裕子@アイドルマスターシンデレラガールズ
[状態]:疲労(小)、後頭部に痛み
[装備]:如意棒@ドラゴンボール
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本方針:お?
1:お?
[備考]
[身体]:堀裕子@アイドルマスターシンデレラガールズ
[状態]:疲労(小)、後頭部に痛み
[装備]:如意棒@ドラゴンボール
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本方針:お?
1:お?
[備考]
- 殺し合いについてよく分かっていないようです。
- 柊ナナを斉木楠雄の弟だと思っているようです。
- 自分の体を使っている人物は堀裕子だと思っているようです。
- 桐生戦兎とビルドに変身した後の姿を、それぞれ別人だと思っているようです。
- 斬月に変身した甜歌も、同じく別人だと思っているようです。
【大崎甜花@アイドルマスターシャイニーカラーズ】
[身体]:大崎甘奈@アイドルマスターシャイニーカラーズ
[状態]:斬月に変身中、疲労(小)、精神的疲労(小)、自責の念、決意
[装備]:戦極ドライバー+メロンロックシード+メロンエナジーロックシード@仮面ライダー鎧武
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本方針:殺し合いには乗らない。
1:甜歌も、戦わないと……!
2:戦兎さんと……一緒に、いる。
3:なーちゃん、大丈夫……かな……。
4:283プロのみんなは……巻き込まれてなくて、よかった……。
5:ナナちゃんと、燃堂さん……凄いな……。
[備考]
※自分のランダム支給品が仮面ライダーに変身するものだと知りました。
※参戦時期は後続の書き手にお任せします。
※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。
[身体]:大崎甘奈@アイドルマスターシャイニーカラーズ
[状態]:斬月に変身中、疲労(小)、精神的疲労(小)、自責の念、決意
[装備]:戦極ドライバー+メロンロックシード+メロンエナジーロックシード@仮面ライダー鎧武
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本方針:殺し合いには乗らない。
1:甜歌も、戦わないと……!
2:戦兎さんと……一緒に、いる。
3:なーちゃん、大丈夫……かな……。
4:283プロのみんなは……巻き込まれてなくて、よかった……。
5:ナナちゃんと、燃堂さん……凄いな……。
[備考]
※自分のランダム支給品が仮面ライダーに変身するものだと知りました。
※参戦時期は後続の書き手にお任せします。
※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。
【貨物船@うろ覚えで振り返る承太郎の奇妙な冒険】
[身体]:フォーエバー@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:健康、ダメージ(中)、ジークの脊髄液入りのワインを摂取、酒酔い
[装備]:英和辞典@現実
[道具]:基本支給品、ワイングラス
[思考・状況]基本方針:DIOのためになるように行動
1:DIOの命令に従い、建物内の参加者を殺す。
2:漫画を置いて行ってしまったのが少し残念。
[備考]
[身体]:フォーエバー@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:健康、ダメージ(中)、ジークの脊髄液入りのワインを摂取、酒酔い
[装備]:英和辞典@現実
[道具]:基本支給品、ワイングラス
[思考・状況]基本方針:DIOのためになるように行動
1:DIOの命令に従い、建物内の参加者を殺す。
2:漫画を置いて行ってしまったのが少し残念。
[備考]
- スタンドの像はフォーエバーのものとそっくりな姿になっています。
- 一応知性はあるようです。
- DIOがした嘘のワインの説明を信じています。
【鳥束零太@斉木楠雄のψ難】
[身体]:ケロロ軍曹@ケロロ軍曹
[状態]:精神的疲労(大)、肛門裂傷(大)、内臓にダメージ
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本方針:女の子にモテる!
1:ケツとお腹がめっちゃ痛い…
2:モテる計画が……
[備考]
※ボディーチェンジによりケロロの体に入れ替わりました。
[身体]:ケロロ軍曹@ケロロ軍曹
[状態]:精神的疲労(大)、肛門裂傷(大)、内臓にダメージ
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本方針:女の子にモテる!
1:ケツとお腹がめっちゃ痛い…
2:モテる計画が……
[備考]
※ボディーチェンジによりケロロの体に入れ替わりました。
【我妻善逸@鬼滅の刃】
[身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:精神的疲労(小)
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本方針:殺し合いは止めたいけど、この体でどうすればいいんだ
1:建物の中でお姉さん(杉元)を待つ。俺がこいつ(鳥束)を守らないと…
2:炭治郎の体が……
3:どうにか名簿を確認したい
[備考]
参戦時期は鬼舞辻無惨を倒した後に、竈門家に向かっている途中の頃です。
現在判明している使える技は「かみなり」「でんこうせっか」「10まんボルト」の3つです。
他に使える技は後の書き手におまかせします。
鳥束とギニュー(名前は知らない)の体が入れ替わったと考えています。
[身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:精神的疲労(小)
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本方針:殺し合いは止めたいけど、この体でどうすればいいんだ
1:建物の中でお姉さん(杉元)を待つ。俺がこいつ(鳥束)を守らないと…
2:炭治郎の体が……
3:どうにか名簿を確認したい
[備考]
参戦時期は鬼舞辻無惨を倒した後に、竈門家に向かっている途中の頃です。
現在判明している使える技は「かみなり」「でんこうせっか」「10まんボルト」の3つです。
他に使える技は後の書き手におまかせします。
鳥束とギニュー(名前は知らない)の体が入れ替わったと考えています。
【ロストドライバー@仮面ライダーW】
ダブルドライバーのプロトタイプで外見も同様だが、メモリスロットが右側にしか無い。
ダブルドライバーと同様に普段はバックルの状態で携帯され、腹部に当てることで自動的にベルトが伸長して装着される。
ダブルドライバーのプロトタイプで外見も同様だが、メモリスロットが右側にしか無い。
ダブルドライバーと同様に普段はバックルの状態で携帯され、腹部に当てることで自動的にベルトが伸長して装着される。
【T2エターナルメモリ@仮面ライダーW】
『永遠』の記憶を内包したガイアメモリ。
T2ガイアメモリ共通の特性として、適合した人間と惹かれ合うというものがある。
『永遠』の記憶を内包したガイアメモリ。
T2ガイアメモリ共通の特性として、適合した人間と惹かれ合うというものがある。
31:無能力者とヒーロー | 投下順に読む | 33:Mighty Wind |
54:(何かある)かもしれない探索でいけ | 時系列順に読む | 34:エボルトのパーフェクトえいゆう教室 |
31:無能力者とヒーロー | 柊ナナ | 42:Dのステージ/迷いを捨てた火花が今、散った |
燃堂力 | ||
大崎甜花 | ||
桐生戦兎 | ||
27:Winding Road | 杉元佐一 | |
鳥束零太 | ||
我妻善逸 | ||
22:うろ覚えでも思い出したいDIO様と奇妙な獣 | DIO | |
貨物船 |