チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
そういや、魔王(クロノ・トリガー)とピサロって、どっちも場合によっては仲間にできる魔王キャラだよね。……いや、別に…。ちょっと言ってみただけです。
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これを読んでいる者達にとってはもはや懐かしいことであろう場面から、今回の話を描写する。
魔王は現在、大雨に体を打たれていた。
そんな状況のまま、自分が殺した少女の姿をしていた者が持っていた荷物等を拾い集めていた。
自分が真っ二つにしたため、かなり酷い状態となっている遺体の方にはあまり目をくれないまま、黙々と作業していた。
先ほどは何が起きて自分が相手を殺せたかについては、推理できる材料も無いため考えても結局分からないという結論を出した。
これはまだ、殺し合いの第三回放送が始まる前の出来事であった。
そのために、彼はまだ大雨のシャワーの中にいる状態だった。
そんな状況のまま、自分が殺した少女の姿をしていた者が持っていた荷物等を拾い集めていた。
自分が真っ二つにしたため、かなり酷い状態となっている遺体の方にはあまり目をくれないまま、黙々と作業していた。
先ほどは何が起きて自分が相手を殺せたかについては、推理できる材料も無いため考えても結局分からないという結論を出した。
これはまだ、殺し合いの第三回放送が始まる前の出来事であった。
そのために、彼はまだ大雨のシャワーの中にいる状態だった。
ある程度拾い集めた後、彼は近くにある適当な建物の中に雨宿りに入る。
雨具は持っているが、落ち着いて今後のことを考えるために一先ず屋内に入ることを選んだ。
その建物が前に入った時のものと同じであるかどうかは気にしていなかった。
雨具は持っているが、落ち着いて今後のことを考えるために一先ず屋内に入ることを選んだ。
その建物が前に入った時のものと同じであるかどうかは気にしていなかった。
魔王は建物の中に入った後、先ほど回収した荷物の中身を確認していた。
その途中で、定期放送を知らせるチャイムが鳴り響いた。
その途中で、定期放送を知らせるチャイムが鳴り響いた。
◆
『よ、よぉー…。初めましてだな、みんな』
「……この娘、あの時の…?」
「……この娘、あの時の…?」
魔王が入った建物の中には、テレビが置かれていた。
そのテレビに、放送のための映像が流れていた。
そこで画面に映る人物の姿を、魔王は知っていた。
そのテレビに、放送のための映像が流れていた。
そこで画面に映る人物の姿を、魔王は知っていた。
それは、魔王がこの殺し合いの舞台に連れてこられる直前のことだ。
かつて魔王は自分の城で、ラヴォスという存在を(自分の手で倒すために)復活させようとしていた。
そんな時に、カエル…グレンが修復された伝説の剣グランドリオンを携え、新たな仲間も連れて、自分と戦うためにやって来た。
その時のグレンが連れていた仲間の一人に、今画面に映っている娘もいた。
この娘が放ってくる火の攻撃等は、まあ厄介だったような記憶がある。
名は確か、ルッカといっただろうか。
かつて魔王は自分の城で、ラヴォスという存在を(自分の手で倒すために)復活させようとしていた。
そんな時に、カエル…グレンが修復された伝説の剣グランドリオンを携え、新たな仲間も連れて、自分と戦うためにやって来た。
その時のグレンが連れていた仲間の一人に、今画面に映っている娘もいた。
この娘が放ってくる火の攻撃等は、まあ厄介だったような記憶がある。
名は確か、ルッカといっただろうか。
ただ、魔王がこの娘と出会ったのはその時だけのはずだ。
敵対したことのある以上、全く関係の無い相手というわけではないが…そこまで深い縁があるとも言い難い。
……何故か、魔王城で戦うよりも前にどこかで会ったことがあるような気もしなくもないが、はっきりとは思い出せない。
だから、たぶん、気のせいであろう。
敵対したことのある以上、全く関係の無い相手というわけではないが…そこまで深い縁があるとも言い難い。
……何故か、魔王城で戦うよりも前にどこかで会ったことがあるような気もしなくもないが、はっきりとは思い出せない。
だから、たぶん、気のせいであろう。
そしてこの殺し合いにおいて、肉眼に映る身体側の方で出てきた以上、その中身は自分が戦った時のものとは別人になっているのだろう。
何故この人物が身体側に選ばれているのか、その理由は魔王には思い浮かばなかった。
何故この人物が身体側に選ばれているのか、その理由は魔王には思い浮かばなかった。
『私の名前は…佐倉双葉。身体の方は…ルッカという』
『えっと…まあ、私のことは置いておいて、とりあえず…死亡者を発表する』
『えっと…まあ、私のことは置いておいて、とりあえず…死亡者を発表する』
画面の少女は名乗り、身体の方の名前も教える。
しかし、自分についてはそれ以上の情報を与えないまま、彼女はこの殺し合いの進行状況の報告を開始した。
しかし、自分についてはそれ以上の情報を与えないまま、彼女はこの殺し合いの進行状況の報告を開始した。
◇
(……まさか、そことそこが封鎖されるとは…)
死亡者、及び今回禁止エリアになった場所の情報まで話されたところで、魔王は少し頭を抱えた。
死亡者について魔王が注目した点としては、少し警戒していた坂田銀時の肉体の人物や、前にここから少し北の街エリアで戦った者達が何人か死亡したらしいこと、そしてギニューというものが更に肉体を変えたらしいことについてだ。
警戒していた相手や、自分が戦った時に強敵だと感じた者達がいなくなったことについては、もう戦う必要が無いことからこれ以上心配する必要がなくなった。
また、ギニューについては以前鳥束零太と入れ替わったことで手に入れたはずの竈門炭治郎が、脹相という別の者の精神と一緒に身体側の死亡者として発表された。
おそらく、また何らかの方法で肉体を入れ替えたのだろう。
今はどんな姿をしているのかは分からないが、肉体を入れ替える手段を持つ者がいることは変わらないため、これまで通り警戒を続ければ良いだろう。
…組み合わせ名簿をよく見てみれば、脹相の前に絵美理と入れ替わった可能性にも気付けたかもしれないが、今はそこまで気付ける余裕は無い。
そもそも、それが分かったところで何にもならない。だから何だって感じだ。
だから死亡者の件についてはこれ以上何か考える必要は無いはずだ。
警戒していた相手や、自分が戦った時に強敵だと感じた者達がいなくなったことについては、もう戦う必要が無いことからこれ以上心配する必要がなくなった。
また、ギニューについては以前鳥束零太と入れ替わったことで手に入れたはずの竈門炭治郎が、脹相という別の者の精神と一緒に身体側の死亡者として発表された。
おそらく、また何らかの方法で肉体を入れ替えたのだろう。
今はどんな姿をしているのかは分からないが、肉体を入れ替える手段を持つ者がいることは変わらないため、これまで通り警戒を続ければ良いだろう。
…組み合わせ名簿をよく見てみれば、脹相の前に絵美理と入れ替わった可能性にも気付けたかもしれないが、今はそこまで気付ける余裕は無い。
そもそも、それが分かったところで何にもならない。だから何だって感じだ。
だから死亡者の件についてはこれ以上何か考える必要は無いはずだ。
問題は禁止エリアに指定された場所の方だ。
まず、自分が向かおうと考えていたモノモノマシーンがあったらしい場所が封鎖されたこと。
しかも、禁止エリアとして有効になるのはまだ後のことだが、マシーン自体は今すぐにでも使用不可能になったらしい。
こうなっては、自分がマシーンのある南の方に向かう理由が無い。
ならば、北の方に向かうのが自然な流れであった。
まず、自分が向かおうと考えていたモノモノマシーンがあったらしい場所が封鎖されたこと。
しかも、禁止エリアとして有効になるのはまだ後のことだが、マシーン自体は今すぐにでも使用不可能になったらしい。
こうなっては、自分がマシーンのある南の方に向かう理由が無い。
ならば、北の方に向かうのが自然な流れであった。
しかしそのすぐ北のエリアも、禁止エリアに指定されてしまった。
正式に禁止エリアになるのは2時間後であるため、そうなる前に今すぐ動いて通過するべきなのだろう。
それこそ、残されたモノモノマシーンのあるB-1の方に急いで行くためには。
ここから一つ西のエリアもとっくの前に禁止エリアに指定されているため、なおさらなことであった。
正式に禁止エリアになるのは2時間後であるため、そうなる前に今すぐ動いて通過するべきなのだろう。
それこそ、残されたモノモノマシーンのあるB-1の方に急いで行くためには。
ここから一つ西のエリアもとっくの前に禁止エリアに指定されているため、なおさらなことであった。
だが、今回指定された一つ北のエリアには、前に自分が戦った者達がまだ何人かいる可能性があった。
何人かは死亡したようではあるが、全員というわけではない。
そもそもその何人かが死亡した理由は、また別の敵が現れたからとも考えられ、残りの自分が戦った者達はそいつから逃げてもういない可能性はある。
だが、その新たな敵がまだその場に留まっている可能性も考えられる。
何人かは死亡したようではあるが、全員というわけではない。
そもそもその何人かが死亡した理由は、また別の敵が現れたからとも考えられ、残りの自分が戦った者達はそいつから逃げてもういない可能性はある。
だが、その新たな敵がまだその場に留まっている可能性も考えられる。
いずれにしても、自分が北の街を通り過ぎようとしたら、それらの敵にぶつかる可能性がまだ考えられた。
しかし今の自分は残りの魔力も無く、ダメージも大きく、疲労感も激しい。
もしこのまま敵と戦うことになるとしたら、生き延びられるかどうか正直怪しいかもしれない。
それこそ、戦っている内に禁止エリアになる時間が来て脱出が間に合わず死亡してしまう可能性も考えられる。
街を避け、現在いるエリアの北西の草原の方から出るとしても、もし北エリアから見て西側から脱出しようとする者が存在していたら、それとぶつかる可能性も考えられる。
何にしても、もし通り抜ける際に戦いが避けられないとしたら、それは正直自分にとって厳しいかもしれないことではあった。
しかし今の自分は残りの魔力も無く、ダメージも大きく、疲労感も激しい。
もしこのまま敵と戦うことになるとしたら、生き延びられるかどうか正直怪しいかもしれない。
それこそ、戦っている内に禁止エリアになる時間が来て脱出が間に合わず死亡してしまう可能性も考えられる。
街を避け、現在いるエリアの北西の草原の方から出るとしても、もし北エリアから見て西側から脱出しようとする者が存在していたら、それとぶつかる可能性も考えられる。
何にしても、もし通り抜ける際に戦いが避けられないとしたら、それは正直自分にとって厳しいかもしれないことではあった。
ただ、このことについて今すぐの段階では考えをまとめることはできなかった。
放送はまだ、続いているからだ。
放送はまだ、続いているからだ。
◇
とは言っても、魔王は放送中にすぐに一旦気を抜くことになる。
放送はこれで終わりだと、一度宣言されたからだ。
放送はこれで終わりだと、一度宣言されたからだ。
その宣言があるまでに知らされたことについては、特に気にすることはなかった。
遠く離れているところで繋がっているらしい電話ボックスについては、繋がっているからといって何のことやらだ。
地図上に記される施設が全て見つかったらしいことについても、前に考えていた魔王城の存在の可能性が無くなっただけのことだ。
存在しないのなら、これ以上考える必要は無い。
遠く離れているところで繋がっているらしい電話ボックスについては、繋がっているからといって何のことやらだ。
地図上に記される施設が全て見つかったらしいことについても、前に考えていた魔王城の存在の可能性が無くなっただけのことだ。
存在しないのなら、これ以上考える必要は無い。
放送がこれで終わりなら、再び禁止エリアについての考えをまとめようと思っていた。
しかし、そうもいかなかった。
放送終了の宣言があった後も、映像は切れなかった。
少し妙に思って見続けてみれば、やがて異変は起こった。
しかし、そうもいかなかった。
放送終了の宣言があった後も、映像は切れなかった。
少し妙に思って見続けてみれば、やがて異変は起こった。
◇
『私は、「亀」である』
『…………そして、今の私は、「カメラ」でもある』
『…………そして、今の私は、「カメラ」でもある』
「……ハア?」
突然画面の少女が驚き、焦ったと思ったら、急に殺し合いの黒幕からその正体に関する情報がもたらされた。
その情報に対し、魔王も呆れた声を出してしまった。
その後に、放送を担当していた少女も慌てながら本当の終了を宣言し、画面から消えていった。
その情報に対し、魔王も呆れた声を出してしまった。
その後に、放送を担当していた少女も慌てながら本当の終了を宣言し、画面から消えていった。
「亀……亀…?」
突然もたらされた情報に、魔王も考えこんでしまう。
ただ報酬のため優勝を目指すだけならそこまで考える必要は無いだろう。
しかし、情報の内容のあまりにもの突拍子も無さに魔王も意識を向けてしまう。
普通の亀に殺し合いの黒幕が務まるなんてことは、魔王にも信じられない。
だからその亀に当てはまる存在が何なのか、魔王も考え込んでしまう。
ただ報酬のため優勝を目指すだけならそこまで考える必要は無いだろう。
しかし、情報の内容のあまりにもの突拍子も無さに魔王も意識を向けてしまう。
普通の亀に殺し合いの黒幕が務まるなんてことは、魔王にも信じられない。
だからその亀に当てはまる存在が何なのか、魔王も考え込んでしまう。
やがて、それに当てはまりそうな存在を1つ、魔王は連想してしまう。
「……………まさか、ラヴォス…!?」
自分が復活させ、倒そうとしていたラヴォス。
その姿を、魔王は幼少の頃の本来生まれた時代の中で目撃していた。
ラヴォスの姿は確か、半球状の体に全身がトゲトゲしいもので、さながらウニかハリネズミのようであった。
……だが、そのトゲだらけの甲羅の下の方から頭部と思われるものを出すその姿は、亀のように見えなくもないかもしれない。
今ここで亀が黒幕だと聞かされたせいもあり、余計にそんなような気もしてきた。
その姿を、魔王は幼少の頃の本来生まれた時代の中で目撃していた。
ラヴォスの姿は確か、半球状の体に全身がトゲトゲしいもので、さながらウニかハリネズミのようであった。
……だが、そのトゲだらけの甲羅の下の方から頭部と思われるものを出すその姿は、亀のように見えなくもないかもしれない。
今ここで亀が黒幕だと聞かされたせいもあり、余計にそんなような気もしてきた。
「……もし、本当にラヴォスだとしたら………姉上は…!」
まだ可能性としては限りなく低いが、本当にラヴォスが黒幕だとしたらかなりの大問題だ。
ラヴォスの本来の生態は、地中深くの中で気の遠くなるようなとても長い時間をかけて大地の力を吸収するというもの。
そんなラヴォスに、こんな殺し合いを運営するだけの目的や意思などが存在していたかどうかは分からないところもある。
だが、自分の母親のようにラヴォスの力に魅入られ狂気に陥った者達がこの殺し合いを運営していたなんて可能性も考えられる。
先ほどは黒幕からの伝言だとされていたが、実際は表向きにそういうことにしているだけで実際はただ勝手にラヴォスを黒幕として崇めているだけの可能性も考えられる。
先の放送を担当した少女だけ無理矢理言わされているような感じがあったのは、体側の方は自分の口からラヴォスがどんな存在であるかが伝えられていたから…なんて考えるのは、無理があるだろうか。
この殺し合いの最初の方でボンドルドとやらが未来を切り拓く鍵がどうのこうの等と言っていたのは、母と同じように、ラヴォスの力で永遠の命を求めていたからなのだろうか。
ラヴォスの本来の生態は、地中深くの中で気の遠くなるようなとても長い時間をかけて大地の力を吸収するというもの。
そんなラヴォスに、こんな殺し合いを運営するだけの目的や意思などが存在していたかどうかは分からないところもある。
だが、自分の母親のようにラヴォスの力に魅入られ狂気に陥った者達がこの殺し合いを運営していたなんて可能性も考えられる。
先ほどは黒幕からの伝言だとされていたが、実際は表向きにそういうことにしているだけで実際はただ勝手にラヴォスを黒幕として崇めているだけの可能性も考えられる。
先の放送を担当した少女だけ無理矢理言わされているような感じがあったのは、体側の方は自分の口からラヴォスがどんな存在であるかが伝えられていたから…なんて考えるのは、無理があるだろうか。
この殺し合いの最初の方でボンドルドとやらが未来を切り拓く鍵がどうのこうの等と言っていたのは、母と同じように、ラヴォスの力で永遠の命を求めていたからなのだろうか。
何にしても、もし本当にラヴォスが関わっているとしたら、それは自分にとって一番最悪な展開だ。
何故ならその場合だと、例え自分が優勝したとしても、願いが叶わないだろうから。
大地を喰らうラヴォスに、自分の姉を元に戻す力は無いはずだし、あったとしてもやるはずがない。
そもそもラヴォスこそが、姉の仇敵なのだから。
もし運営側に本当に優勝者の願いを叶えるつもりがあったとしても、それを蹴らなければならない。
何故ならラヴォスは、自分の手で倒されるべき存在であるからだ。
何故ならその場合だと、例え自分が優勝したとしても、願いが叶わないだろうから。
大地を喰らうラヴォスに、自分の姉を元に戻す力は無いはずだし、あったとしてもやるはずがない。
そもそもラヴォスこそが、姉の仇敵なのだから。
もし運営側に本当に優勝者の願いを叶えるつもりがあったとしても、それを蹴らなければならない。
何故ならラヴォスは、自分の手で倒されるべき存在であるからだ。
もしこの突然浮かんだ高確率であり得なさそうな可能性が本当だとしたら、自分の戦う理由が変わる。
姉を取り戻すためではなく、黒幕を殺すために、優勝を目指さなくてはならないだろう。
姉を取り戻すためではなく、黒幕を殺すために、優勝を目指さなくてはならないだろう。
……黒幕を殺すために、この殺し合いの打倒を目指す者達と協力するという道は、今は選ぼうと思えなかった。
元の世界でも多くの人間を殺害しているし、ここに来てからも既にそういった者も殺害してしまっている。
今更協力できるなどということは、魔王の方からでも少々考えにくいことではあった。
そもそも爆弾入りの首輪を着けられている現状では、黒幕の下に辿り着く最短ルートは、優勝しか考えられなかった。
首輪を外す方法等が、分からない限りは。
元の世界でも多くの人間を殺害しているし、ここに来てからも既にそういった者も殺害してしまっている。
今更協力できるなどということは、魔王の方からでも少々考えにくいことではあった。
そもそも爆弾入りの首輪を着けられている現状では、黒幕の下に辿り着く最短ルートは、優勝しか考えられなかった。
首輪を外す方法等が、分からない限りは。
(……ラヴォスでないとしても、向こうに願いを叶えるつもりはあるのか…?)
殺し合いの黒幕ラヴォス説は、正直魔王自身としても飛躍していて少しこじつけがあるとは感じていた。
しかしラヴォスでないとしても、殺し合い自体に胡散臭さは感じてきていた。
ラヴォス以外でも、亀が殺し合いの黒幕だなんて、まともな発言じゃない。
しかも、今はカメラだと言っている。
参加者や他の主催陣営の者達の状態を考えれば、この発言は黒幕の身体側のことを話しているのだろう。
しかし、身体側がカメラだと言って、それはだったらどういうことなんだとも思ってしまう。
しかしラヴォスでないとしても、殺し合い自体に胡散臭さは感じてきていた。
ラヴォス以外でも、亀が殺し合いの黒幕だなんて、まともな発言じゃない。
しかも、今はカメラだと言っている。
参加者や他の主催陣営の者達の状態を考えれば、この発言は黒幕の身体側のことを話しているのだろう。
しかし、身体側がカメラだと言って、それはだったらどういうことなんだとも思ってしまう。
何がどこまで本当のことを言っているのか、分からなくなってしまう。
ラヴォスでなくとも、優勝者に願いを叶える権利とやらを、本当に与えるつもりがあるのか少し疑わしくなってしまう。
何にしても、このままで自分の目的を本当に果たすことが出来るのか、不安になってきているところが確かにあった。
ラヴォスでなくとも、優勝者に願いを叶える権利とやらを、本当に与えるつもりがあるのか少し疑わしくなってしまう。
何にしても、このままで自分の目的を本当に果たすことが出来るのか、不安になってきているところが確かにあった。
◇
(……先に、今後どうするかを考えるべきか)
魔王は、この殺し合いそのものについて悩むのを一旦後回しにした。
先に、今回指定された禁止エリアによって発生した問題についての考えをまとめようと思った。
殺し合いの黒幕のことについて考えていた間も、禁止エリアが有効になるまでの時間は刻一刻と近付いてきていた。
先に、今回指定された禁止エリアによって発生した問題についての考えをまとめようと思った。
殺し合いの黒幕のことについて考えていた間も、禁止エリアが有効になるまでの時間は刻一刻と近付いてきていた。
(………いや、むしろ……無理に通り抜ける必要は無いのか…?)
魔王にそんな考えが浮かぶ。
何故なら、わざわざこれから禁止エリアになる場所を通らなくとも、北やモノモノマシーンの近くの方に行けるかもしれない手段が存在していたからだ。
何故なら、わざわざこれから禁止エリアになる場所を通らなくとも、北やモノモノマシーンの近くの方に行けるかもしれない手段が存在していたからだ。
魔王が前回の戦いから新たに入手したアイテムに、ケロボールというものがあった。
このケロボールには、実は遠く離れた場所に一瞬で移動できるワープ、瞬間移動機能が存在していた。
このケロボールには、実は遠く離れた場所に一瞬で移動できるワープ、瞬間移動機能が存在していた。
(しかし今は使えず、どこに行けるのかも…)
ケロボールにも問題は存在していた。
1つは、これを使う場合どこに移動するのかは選べず、ランダムになってしまうこと。
もし前の戦いまでに自分が持っていたテュケーのチャームがあれば、それの幸運上昇の効果で、ランダムでワープするとしてもある程度は自分に有利な位置に行けたかもしれない。
けれども前の戦いでそれが壊れた今、ランダムでのワープは完全に自分自身の運に頼らなくてはならない。
1つは、これを使う場合どこに移動するのかは選べず、ランダムになってしまうこと。
もし前の戦いまでに自分が持っていたテュケーのチャームがあれば、それの幸運上昇の効果で、ランダムでワープするとしてもある程度は自分に有利な位置に行けたかもしれない。
けれども前の戦いでそれが壊れた今、ランダムでのワープは完全に自分自身の運に頼らなくてはならない。
もう1つの問題は、1度使ったら6時間はワープ機能を使えなくなってしまうこと。
どうも前の持ち主はこの機能を使ったらしく、あとだいたい4時間程度は使えないようであった。
どうも前の持ち主はこの機能を使ったらしく、あとだいたい4時間程度は使えないようであった。
(……逆に考えれば、使えるようになるまで疲労回復できるということになるか…?)
もしB-1のモノモノマシーンがある場所まで徒歩で目指す場合、そこまでにかかる時間はワープ機能が使えるようになるまでの時間よりも長くなるだろう。
その上、動く分体力も消費する。
疲労困憊のまま敵に遭遇する危険性もある。
その上、動く分体力も消費する。
疲労困憊のまま敵に遭遇する危険性もある。
それならばいっそ、どこに行くのかはギャンブルになるのを前提で、ワープ機能が使えるのを待つべきなのではという考えが魔王に浮かぶ。
敵と戦うにしても、疲労を回復させてからの方が良いだろう。
魔力残量が無い今なら、なおさらだ。
敵と戦うにしても、疲労を回復させてからの方が良いだろう。
魔力残量が無い今なら、なおさらだ。
幸運に上昇補正が無いまま使うことになることについては、これはもう仕方がないと割り切るしかない。
もしかしたらB-1からは余計に離れた場所に行ってしまう…最悪の場合、いきなり戦場のど真ん中に放り出される可能性だって考えられる。
それでも、無理にこれから禁止エリアになる場所を通過しようとするよりは良いかもしれないと考えてきていた。
むしろ、ここで100%自分自身の運でも何とかしなくては、今後本来の目的を果たすこともままならないかもしれない。
そんな考え方を、するしかなかった。
もしかしたらB-1からは余計に離れた場所に行ってしまう…最悪の場合、いきなり戦場のど真ん中に放り出される可能性だって考えられる。
それでも、無理にこれから禁止エリアになる場所を通過しようとするよりは良いかもしれないと考えてきていた。
むしろ、ここで100%自分自身の運でも何とかしなくては、今後本来の目的を果たすこともままならないかもしれない。
そんな考え方を、するしかなかった。
また、現在いるこの街エリアには、食酒亭という名の施設があるらしい。
ケロボールのワープ機能が使えるまでの待ち時間の内に、その施設に向かい、そこで魔力を回復できる手段がないか探すという道もあるかもしれない。
ケロボールのワープ機能が使えるまでの待ち時間の内に、その施設に向かい、そこで魔力を回復できる手段がないか探すという道もあるかもしれない。
◇
結論として魔王は、今いるE-6の街エリアにケロボールのワープ機能が使えるようになるまで待つことにした。
どこに行ってしまうか分からない、確実性の無い完全に自分のみの運任せになるとしても、今の自身の状態ではこの方が最善であると判断した。
そしてまずは、食酒亭の方で使えるものが無いかどうか探しに行こうとした。
どこに行ってしまうか分からない、確実性の無い完全に自分のみの運任せになるとしても、今の自身の状態ではこの方が最善であると判断した。
そしてまずは、食酒亭の方で使えるものが無いかどうか探しに行こうとした。
ある程度考えをまとめた魔王は建物の中から外に出る。
放送で伝えられた通り、大雨は既に止んでいた。
放送で伝えられた通り、大雨は既に止んでいた。
魔王はこれまで通りただ1人でこの殺し合いの舞台を歩んでいた。
……しかし、彼の中にある決意は、これまで通りとはいかなかった。
本当にこれまで通りに殺し合いを続けても、自分の願いを叶えられるのか。
もし本当に黒幕がラヴォスで、それを殺すために優勝目指して殺し合いを続けたとしても、他者の肉体のままで勝てるのか。
カメラだというのもそもそも何のことなのか。
疑念自体はこの舞台に連れてこられたばかりにもあったものだが、これまでは願いのためと思って無視していた。
けれども、今回の放送で自分の望みは本当にここで叶えられるものなのかという考えも生まれてしまっていた。
……しかし、彼の中にある決意は、これまで通りとはいかなかった。
本当にこれまで通りに殺し合いを続けても、自分の願いを叶えられるのか。
もし本当に黒幕がラヴォスで、それを殺すために優勝目指して殺し合いを続けたとしても、他者の肉体のままで勝てるのか。
カメラだというのもそもそも何のことなのか。
疑念自体はこの舞台に連れてこられたばかりにもあったものだが、これまでは願いのためと思って無視していた。
けれども、今回の放送で自分の望みは本当にここで叶えられるものなのかという考えも生まれてしまっていた。
何にしても自覚している・無自覚な部分共に、彼の中には殺し合いそのものに対する疑念は確かに存在していた。
【E-6 街/夜】
【魔王@クロノ・トリガー】
[身体]:ピサロ@ドラゴンクエストIV
[状態]:疲労(大)、魔力残量無し、ダメージ(大)、貧血気味、不安気味
[装備]:破壊の剣@ドラゴンクエストシリーズ、
[道具]:基本支給品×5、精神と身体の組み合わせ名簿×2@オリジナル、電動ボート@ジョジョの奇妙な冒険、物干し竿@Fate/stay night、リンク@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(身体)の死体、ケロボール@ケロロ軍曹(瞬間移動は約4時間使用不可)、魔神の斧@ドラゴンクエストシリーズ、エレン・イェーガーのプロフィール、「特級呪具『天逆鉾』@呪術廻戦、吉良吉影の首輪、アドバーグ・エルドルの首輪、桃白白の首輪
[思考・状況]基本方針:優勝し、姉を取り戻す。……だが、本当にここでその願いを叶えることはできるのか?
1:食酒亭に向かい、魔力回復のためのもの等、何か使えそうなものが無いか探してみる。
2:ケロボールの瞬間移動機能が使えるようになるまで、現在いる街エリアに留まって疲労回復に努める。
3:2の機能が使えるようになったら、すぐに使ってどこかに行く。
4:どこに辿り着いても文句なしでそこからモノモノマシーンのあるらしいB-1を目指してみる。
5:半裸の巨漢(志々雄)は、再び遭遇したら殺す。
6:ギニューという者は精神を入れ替える術を持っている可能性が高いため警戒する。
7:殺しても止まらない気質を持ちそうな者達と戦う際は、例え致命傷を与えても油断するべきではないだろう。
8:モノモノマシーンを使う為に、可能な限り首輪も手に入れる。
9:黒幕だという「亀」とは、ラヴォスのことなのか?
10:……もし本当にラヴォスがいるのだとするならば、殺すために黒幕の下にどんな手段を使ってでも辿り着かなくてはならない。
11:主催陣営は母と同じくラヴォスの力に魅了されて狂った者達だったりするのか?
12:殺し合いの最初の方で未来を切り拓く鍵がどうとか言っていたのは、目的が永遠の生命だからなのか?
13:先の放送の娘(佐倉双葉)だけ様子が他と違うのは、肉体側があの時の娘(ルッカ)であることと関係はあるのか?
14:……ラヴォスが関係ないとしても、主催陣営に優勝者の願いを叶える気は本当にあるのか?
[備考]
※参戦時期は魔王城での、クロノたちとの戦いの直後。
※ピサロの体は、進化の秘法を使う前の姿(派生作品でいう「魔剣士ピサロ」)。です
※回復呪文は通常よりも消費される魔力が多くなっています。
※ギニューが鳥束と、その次に脹相と精神が入れ替わった可能性を考えています。
※発表された黒幕だという「亀」の正体は、ラヴォスなのではないかという考えが浮かんできています。
※殺し合いそのものに対して、ほんの少しずつですが疑念を抱いてきています。
[身体]:ピサロ@ドラゴンクエストIV
[状態]:疲労(大)、魔力残量無し、ダメージ(大)、貧血気味、不安気味
[装備]:破壊の剣@ドラゴンクエストシリーズ、
[道具]:基本支給品×5、精神と身体の組み合わせ名簿×2@オリジナル、電動ボート@ジョジョの奇妙な冒険、物干し竿@Fate/stay night、リンク@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(身体)の死体、ケロボール@ケロロ軍曹(瞬間移動は約4時間使用不可)、魔神の斧@ドラゴンクエストシリーズ、エレン・イェーガーのプロフィール、「特級呪具『天逆鉾』@呪術廻戦、吉良吉影の首輪、アドバーグ・エルドルの首輪、桃白白の首輪
[思考・状況]基本方針:優勝し、姉を取り戻す。……だが、本当にここでその願いを叶えることはできるのか?
1:食酒亭に向かい、魔力回復のためのもの等、何か使えそうなものが無いか探してみる。
2:ケロボールの瞬間移動機能が使えるようになるまで、現在いる街エリアに留まって疲労回復に努める。
3:2の機能が使えるようになったら、すぐに使ってどこかに行く。
4:どこに辿り着いても文句なしでそこからモノモノマシーンのあるらしいB-1を目指してみる。
5:半裸の巨漢(志々雄)は、再び遭遇したら殺す。
6:ギニューという者は精神を入れ替える術を持っている可能性が高いため警戒する。
7:殺しても止まらない気質を持ちそうな者達と戦う際は、例え致命傷を与えても油断するべきではないだろう。
8:モノモノマシーンを使う為に、可能な限り首輪も手に入れる。
9:黒幕だという「亀」とは、ラヴォスのことなのか?
10:……もし本当にラヴォスがいるのだとするならば、殺すために黒幕の下にどんな手段を使ってでも辿り着かなくてはならない。
11:主催陣営は母と同じくラヴォスの力に魅了されて狂った者達だったりするのか?
12:殺し合いの最初の方で未来を切り拓く鍵がどうとか言っていたのは、目的が永遠の生命だからなのか?
13:先の放送の娘(佐倉双葉)だけ様子が他と違うのは、肉体側があの時の娘(ルッカ)であることと関係はあるのか?
14:……ラヴォスが関係ないとしても、主催陣営に優勝者の願いを叶える気は本当にあるのか?
[備考]
※参戦時期は魔王城での、クロノたちとの戦いの直後。
※ピサロの体は、進化の秘法を使う前の姿(派生作品でいう「魔剣士ピサロ」)。です
※回復呪文は通常よりも消費される魔力が多くなっています。
※ギニューが鳥束と、その次に脹相と精神が入れ替わった可能性を考えています。
※発表された黒幕だという「亀」の正体は、ラヴォスなのではないかという考えが浮かんできています。
※殺し合いそのものに対して、ほんの少しずつですが疑念を抱いてきています。
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