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― 第66層「毒手」 ―
― バトルフィールド:暗黒城 天候:夜 ―
エリノラ「――――― さあ、みんな!遅れを取り戻すためにもこのままガンガン攻めちゃおうー!(先行して突撃していく攻略組たちを背後から腕を掲げるように鼓舞する) 」
プレイヤーたち『よっしゃいくぞぉぉぉぉおおおーーッ!!!! ウオオオオオオオォォォォォオオオオオオーーーッ!!!! ( ズ ド ド ド ド ド ド ド ド ド ! ! ! )(名も知らぬ一騎当千の猛者プレイヤーたち。屈強な肉体に強力な装備を整え、血気盛んな勢いで雪崩れ込むように大勢の人影が、相対する幻影体たちへと突撃していく)』
カオスディビルドラゴン(幻影)「 ズ ン゛ ッ゛ ――― ズ ン゛ ッ゛ ――――――(名乗りを挙げんと士気の高まる攻略組の前に立ち塞がるのは、ボスキャラに匹敵する巨大な体躯を持つ漆黒の竜。地響きのように足を出し、固く閉ざされた咥内の間隙から白い吐息を不気味に噴き出していた――――) 」
ヴォルキル564(幻影)「敵反応を多数確認…―――――― 排除いたしマース ( ジ ャ キ ィ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! )(黒いマントに虹色の仮面を着用した暗殺型アンドロイド。その両手の隙間という隙間に大量のナイフを構え、凶刃を剥きだして攻略組を待ち構える) 」
キラーマシン軍団(幻影)『ガションッ、ガションッ……―――――(大勢で雪崩れ込んでくる攻略組を堰き止める勢いで陣形を成すのは殺人マシンの軍勢。手にした凶器を振り上げ、今…彼らと全面衝突する―――――!)』
フレイミス「デケェのがいるな…ここまでくると普通の幻影体もボス級クラスで強くなるのか?(他の無名の攻略組の中に紛れつつもガントレットを振り抜く体制を維持したまま敵との距離を詰めていく)――――― 滾るじゃねえか…ッ!(不敵に口角を吊り上げ、キラーマシンの一体に殴りかかり、そのまま軍勢を攪乱するように暴動する) 」
ニル「―――― はぁぁぁあああーッ!(漆黒の魔剣を果敢にキラーマシンの軍勢の中へ飛び込むと、その渦中で竜巻を描くような回転上昇斬りを繰り出し、機兵を蹴散らしていく) 」
仮面ライダーギーツ「はッ―――バキュン、バキュンッ!!(空中へと身をの投げだす様な跳躍から、マグナムシューター40Xによる頭上からの射撃でキラーマシンの軍団を次々と射貫きつつ着地する)……かなりの大所帯だな…!全員一斉リスタートともなればこうなるのも必然か…!(左右を見渡せばそこはもはや戦争のような苛烈さを帯び、誰も彼もが激動に身を委ねていた) 」
メノア「拠点クリスタルは城内奥にありそうね…あのデカブツが遮ってて先に進めそうにないわ……!(最奥に潜むカオスディビルドラゴンを遠くから睨みつけている) 」
ムスカ「すべて焼き払ってやる!!!(首からぶら下げた飛行石を握りしめると、もう片方の手に稲妻の槍を顕現する)しねぇぇぇぇぇぇえええええーーーーッ!!!(その雷槍を、キラーマシンの一体へ勢いよくぶっ刺した) 」
ネモ「はっ、ほっ……やァッ!(焔を纏う黒刀による三閃を刻み、キラーマシンの軍勢を切り崩しながら他の連中と共に前進していく) みんな油断しないで!特にあのデカいのは…! 」
バルログ(幻影)「ヒョォォォァァァァッ!!!(凄まじい跳躍力と速度でフィールド中を跳び回り、プレイヤー達を次々に両手の鉤爪で切り裂いて回る)醜い、醜い……!汚臭さえ感じる様だ…!! 」
シヴァ犬(幻影)「わんわん!!わんわん!!(門構えに仁王立ち、インファイトに次ぐインファイトで攻略組を次々と塵芥に帰す)ワオーン!!(たのしい) 」
ヒロ「油断するな!(バットからボール型爆弾を発射する) 」
夜神ムーン「フンッ!!(硬化した腕でシヴァ犬の攻撃を受け止め、そのままボディに爪を叩き込む) 」
マルコ「臆せば隙を生む…強気で行けよい!守りなら俺が請け負うからよ!(攻略組へと放たれる攻撃を自身が手繰る再生の炎で受け止め、タンクとしてその役目に徹する) 」
シヴァ犬→アームストロング上院議員(幻影)「 ギィンッ (なんなんだぁ今のは) あらゆる衝撃に対応するナノマシン……! ハァーッ‼︎(画面奥から走りムーくんを岩盤へ) この世界には変革が必要だ!(ライデン(格ゲー)を岩盤へ) 俺はスポーツマンだ!(雷電(戦闘機)を岩盤へ) 」
陸軍三大将・イエローモンキー(幻影)「ん~~~~?こんな鳥は見た事ないねぇ~~~(他の陸軍三大将と並んで両腕を前に突き出し、攻略組の猛攻を覇気で弾いていく) 」
ヴィヴィ「い"ッ……痛ァ………!(タンク役達の背後で補助魔術によるバッファーに徹していたが、バルログの華麗かつ流麗な猛攻は壁をすり抜け全体に及ぶ。腕に三層に連なる斬撃を刻まれ、痛みで涙を浮かべつつも八重歯を覗かせ飛び交うそれを睨みつける) ふしゃーっ!(そう、威嚇するだけである!) 」
陸軍三大将・レッドドッグ(幻影)「メイゴォーン!! メイゴォーン!! (レッドドッグの覇王色の覇気!) 」
陸軍三大将・BLUE BIRD(幻影)「 羽ばたいたら 戻れないと言って 駆け出したのは 青い 青い 青春の物語 ブルーアーカイブゥゥゥゥゥゥー!! 」
夜神ムーン「がっ!!(岩盤に叩きつけられ、ライデンと雷電を投げつけられ血を吐くが、硬化範囲を増やし振り払う)チィ……!!(ポータルからマスターソードを取り出し、両手で構え上院議員へ上段から斬りかかる) 」
肆々玖「……威嚇するだけじゃ、弱い野生生物を追い払うぐらいしか出来ないぞ。(ヴィヴィの微妙な威嚇にツッコミを入れつつ、ぬるりと影から這い出てきた―――あいも変わらず神出鬼没だ)しかし……戦況はやや膠着か、あまり好ましくないな。(手の開閉を繰り返し、闘気を練り上げる―――今一つ上がりきらない。)……やっぱり、駄目だな。フェーズの上昇には緊張感、危機感が……足りない。 」
バルログ(幻影)「(仮面にべっとりと付着した返り血を腕で手で拭い、隠れ潜んだヴィヴィ達を視界の視界の端に捉え)さあ、出て来るが良い!その身体、私が美しい赤色へと染めてやろう!! 」
ジャクリーヌ尾崎「(チャオズで購入したばかりのM240ライトマシンガンをひたすら幻影たちに向けて撃ちまくり)もう大惨事ですわ!!とにかく弾幕ですわぁあぁああ!! 」
セレディ(
オムニバス)「 ク ク ク … … ――――――― もうすぐ愉しいことが始まる (拮抗する66層での抗戦に、薄暗いGMルームにて一人愉快気に嗤っていた――――) 」
ピノ=ノワール兵頭「(尾崎を援護する様に横でSCAR-Hをキラーマシン軍団、そしてカオスディビルドドラゴンに射撃を続け)………しかし、これだけだと少し厳しいですね… 」
カオスディビルドラゴン(幻影)「 ズ シ ィ ン …――――――――― ッ ! ! ! (抗いを示す攻略組の攻撃に動じない黒竜が、四足歩行でついに前線へと攻め入る。その蛇が如く長い首をグググと溜め込むように縮めると)――――――― バ グ ン ッ ! (偶然、目の前にいた名も無きプレイヤーの一人に胴体に食らいつく。そのまま見せしめと言わんばりに天高く持ち上げるのだが―――――) 」
プレイヤーA「グアァッ…!!ぐッ…離…せェ……!!や、やめろぉ……ッ!!(黒竜の咥内でジタバタと藻掻く。これはゲーム。この程度で恐怖を感じることなど、プレイヤーならばまず消失しているだろう。しかし……)―――― が……ァ……?!ぁ……ッ……??!(メキメキと、骨身が折れるような音が大きく響き渡る。抵抗力は竜の咬合によって徐々に弱まり、項垂れかけていた体が大きく海老反りになっていく――――) 」
カオスディビルドラゴン(幻影)「――――――――― ガ チ ィ ン ッ ! 」
プレイヤーA「 ブ シ ャ゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! 」
黒竜の咥内に捕らわれていた人影が一瞬で消え去った時、その頭上で、何かが弾けた。弾けた「何か」は雨のように城内のフィールドに降り注ぎ…漆黒色に広がる床上の数か所を赤い斑模様で染め上げた。微かに黒みを帯びた赤…バーチャル世界で雰囲気を装飾する「血」よりも、より鮮やかな色身をした、その赤い液体が―――――
ニル「―――――――― ピ ッ (頭上に響く絶叫に振り返ったと同時に、少女の頬に何かが付着する。静かに、恐る恐る自らの頬に着いたものを指先で掬うが――――)―――――― ? ! ! (指先に付着した「鮮明な赤い何か」が視界に入った途端、ドクン…と鼓動が激しく振動した。微かに生暖かく、ドロリとした感触。今までの攻略戦で何度も流した血とは違う何か… 否、"違わない"。何故なら、今…この指先に触れたものこそが――――――) 」
ニル「……ぃや……っ……―――――――― ゃ゛ ぁ゛ あ゛ ッ゛ ? ? ! (―――― 正真正銘の現実(リアル)なのだと気づいたから) 」
ガント(オーディエンス兼
プランダラ)「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ(拍手をしながら惨状に大笑い)傑作だねえ。とうとうゲームもここまで来ちゃったか。これはウカウカしてられないなあ! 」
カオスディビルドラゴン(幻影)「 グ ゥ ォ ン ッ ―――――― ズ シ ャ゛ ア゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! (進撃は止まらない。前右足を振り上げ、今度は最前線に並ぶ無名のプレイヤーたちを横一文字に薙ぎ裂いた――――) 」
プレイヤーB、C、D『 う わ あ あ ぁ ぁ ―――――― ズ ビ ッ゛ ! ! ! (黒竜の獰猛な爪によって、そこに立っていた三つの人影が真っ二つに分断され"6つ"となった。切り離された胴体の上半身…その一体が、生存するプレイヤーたちの前に無残に転がった。そしてその死骸は本来、ゲームオーバーによって自動的に消滅するはずである。しかし、どれだけ時間が経とうとも消える兆しはない。ただそこに、赤い血だまりだけを広げて、留まっていたのだった――――)』
クラウス(オーディエンス)「────────────……(表情ひとつ変えないが、平気ではない。これまでのゲーム模様はなりを潜め、変貌・豹変というにふさわしい惨状に視線を釘付けになる)…これはどういうことだ? シナリオにこんなものはないはず……。 」
エリノラ「 ! ! ? (何かが、"変"だ。慌てて安全な後衛から息を切らして前線へと駆け出し、転がるアバターの遺体に視線を落とすが―――)―――――― ぇ ( 絶句――― 縮小する瞳孔。停止する呼吸。飛びかける意識。幻影の巨塔に居座り続けていた案内人の少女でさえも理解不能な現状が、彼女の理性を蝕んでいく) 」
フレイミス「――――――― ッ゛ ! ! ? (弾ける赤。転がる人の成れの果て。ゲームにしてはあまりにも現実味を帯びたその"演出"に驚愕しつつも、動きを止めたエリノラへ振り返る)……エリノラ……?エリノラ……ッ……!?どうした…ッ……?何が……何が起きた……?(この状況を判断するのは自分ではない。案内人のエリノラの答えが出るまで、最悪の予感が的中しないことを祈るように問いかける) 」
夜神ムーン「……血だと?死体が残って…… 」
エリノラ「………ぁ……ぁ…ち、違……そんな、はずじゃ……―――――――――― " 死 ん で る " 」
フレイミス「………………は………? 」
エリノラ「……な、んで……?待って……違う……"違う"…ッ……?!こ、こんなはずじゃ……だ、だって… プレイヤーはアバター体で…た、たとえ的にやられたとしてもアバターとしての体が消滅するだけで、現実世界の本人には何ら影響は出ないはz――――― ! ! (ここで、何かに気づく。決定的に見過ごしていた、何かを――――) 」
エリノラ「………これ……そもそもが……――――――――― "アバター体じゃない"……ッ……? 」
肆々玖「―――これは。(突如として漂う"死"の香り、それは彼にとって最も馴染み深く、慣れ親しんだ―――)―――ダッ バシィッ!(状況把握と判断、そして最も素早く事態を把握したのは彼だった。そこに"もしも"は無い、命が一つである事のように"たられば"は無い。ニルの側まで瞬時に駆け寄り、その頬を素早く叩いた)落ち着けッ!今は何でもいい、ただ何も考えずその痛みだけ考えろ!!これは"現実"だッ!!(……闘気が、否応なく、強まった。) 」
セレディ(オムニバス)「――――――― そ の 通 り ♪ (攻略フィールド、エントランス、そして…この
カオスファンタズマというゲームを観戦している世界各地にて、ゲームマスターの上半身を写すウィンドウが現れた。その表情はあまりにも愉悦に満ち溢れ、この時を待っていたと言わんばりに張り裂けそうなほどに吊り上げた口角を曝け出していた) 」
セレディ(オムニバス)「気づいたようだね。流石はエリノラだ。ゲームとリアルの区別を早急に理解してくれて助かるよ。そう……"君たちプレイヤーの体は既にアバター体ではない"。この第66層が始まった時から…いいや……―――――この私がゲームマスターになった時点で、管理者権限を以て君たちのアバター体をサイレントで削除。バーチャルではなく、リアリズムな肉体として、君たちはこの幻影の巨塔で生まれ変わったのさ! 」
エリノラ「 そん―――――――な (思考が、途絶えかける。迸る衝撃はノイズのように理性を狂わせ、紡ごうとする言の葉さえも虚空に溶け込むように消えていく――――) 」
仮面ライダーギーツ「ゲームじゃ…ない……?なら、今の俺たちのこの体は――――― 」
ネモ「―――― 不死身じゃなくて……下手したら、本当に…死…………? 」
キャロル「つまりこれは……現実世界!ヒロを殴って確かめるっきゃねぇ!! 」
ニル「――――――(頬に叩かれた衝撃が脳の理解に追いついていないのか、何度叩かれても茫然とそこに立ち尽くしている。ハイライトを失った瞳がその輪郭を失うように大きく揺らぎ出している) 」
ジャクリーヌ尾崎「――――………(倒れていったプレイヤー達、彼らの身体が"アバター"ではなく、生身の人間であることを否応にも認識させられ、驚きとショックで硬直していたが……)………っ!兵頭っ!!皆様が逃げる時間を稼ぎますわ!!(M240軽機関銃にベルトリンクで弾丸を補充し直し、果敢に前線へと踊り出る) 」
リム「アンタの首を絞め殺せば手っ取り早いんじゃ?(そういって真顔でキャロルの首を締め上げる) 」
ヴィヴィ「よし来たァー!!(キャロルの横っ面へブラジリアンキック) 確かな手応え!!この感触……不快ッ!!(ゾっと血の気が引いていく)やっぱりおかしいと思った!がっつりデスゲームじゃん逃走中とかやる時点で気づけばよかった!おのれ月村ァー!! 」
キャロル「取扱説明書20Pをご覧ください。キャロルチャンに乱暴はいけません(ギリギリギリギリギリギリ) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「チュル…チュ、レロ、チュルル……(それぞれが茫然自失になる中、神経を逆なでするよう不快感をくすぐる音が響く。)……(すでに顔は人外、彼本来の人格はなりを潜め、獣性を露わにした姿で電子的次元の狭間より姿を現し、────血だまりに舌鼓を打っていた) 」
セレディ(オムニバス)「 ク ヒ ヒ … ッ ♪ 傷つき、血を流し、最悪の場合その「命」を落とす。これこそが、私がプロデュースする最高のエンターテイメント。リアリティを追求した『 デスゲーム 』なのさ♪ 」
プレイヤーたち『…………――――――― う゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ (誰もが顔を見泡褪せてこの状況を把握しようとしていた。そして、その答えが定まった時…攻略組の威勢が逆転。士気は暴落し、雄叫びは絶叫へ、闘争心は恐怖心へ。誰もが背を向け、前線からその身を引こうとしたが――――)』
肆々玖「ちいッ―――後で、恨み言は全部聞く!(正気を保てないニルの頭に手を添え―――)"過負荷<ロンペル>"、"迷妄<ペサディリャ>"!!(かけた魔術は電撃による回路の焼き切り、そして幻術によるトラウマの想起―――それらを応用し"強制的に短期間の記憶を吹き飛ばす"措置、と同時に"眼の前の現実を一時的に今まで通りに見えるよう書き換える"。乱暴な二重のショック療法である) 」
キラーマシン軍団(幻影)『ギリ、ギリ、ギリ…―――――― ヒ ュ ド ド ド ド ド ド ァ ッ ! ! ! ! (逃げ往く者たちの背に狙いを定めた殺戮兵器たちが、その手に携えた弓矢を構え…射出。遠くへ逃げようとする逃げ腰の弱者たちに、無慈悲の制裁を下した――――)』 」
絢林蘭嘉「────あぁ、そっか。敗北はそっくりそのまま。ふふ、じゃあ、ついに私、死ねるのね。でもそれはそれとしてオボロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ!!!!!(嘔吐) 」
ヒサメ「よッッ―――――(逃げ惑うプレイヤーの波に逆らって前に飛び出し、中空で袈裟斬りを一振り) キ ィ ン ッ (不規則な斬撃の網目を生成。全てをカバーとまではいかないが、偶然か意図的か、少なくともネームドプレイヤーへの弓を切り払う。鞘内に刀を納め着地、至って慣れた様子で両手の刀を回転させ弄ぶ) どーりで、五感から得られる情報がリアルだと思った。これが意図的なものなら『退路』もないんだろ?真面目に死中に活を見出さないとどの道お陀仏ってわけだ 」
フレイミス「……………やめろ……――――― 」
ぎゃ゛あ゛ぁ゛ッ゛!! ぐぁぁあああッ゛!! やめてくれェ゛ァ゛!!! し…死にたくない…ッ……!いやだああああああああ!! 退けッッ!!退けって―――ぐああぁぁぁああああッ!!! 助けてくれぇええーーーッ゛!!! (降り注ぐ鋭い「雨」に次々と射貫かれていく無名のプレイヤーたち。つい数分前までゲームを純粋に楽しんでいた者たちが、絶望のうちにその命を落としていく―――――)
フレイミス「―――――――― や゛ め゛ ろ゛ ォ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! (少年の張り叫んだ怒号と主に背面に展開されたX型ブースター。瞬間点火によって爆発的なブーストをかけた瞬間移動で降り注ぐ矢をガントレットで蹴散らしつつ、キラーマシン軍団を豪快に殴り飛ばしていく) 」
ピノ=ノワール兵頭「………おかしいとは思っていましたよ、最初から………ジャクリーヌ!!あなたも余り前に出過ぎないように!!(尾崎をカバーする様に前へと出ながら、SCAR-Hをフルオート射撃モードに切り替え、矢を次々に撃ち落していく) 」
マルコ「……面白くねえ冗談かましやがって……これが……これが『運営』のやることかよいッ!!(再生の炎によって構築した翼を目一杯伸ばし、矢雨を薙ぎ払っていく) 」
メノア「ちょっと……ちょっとちょっとちょっとォ…!!マッ……マジで…冗談じゃないわ…ッ…!!こんなことが平然とまかり通っていいはずがないわ…!と、とにかく…自分の身は自分で守らないと……このままじゃ…本当に…… 」
誰か!誰か外部へ連絡を!」「だめだ……ここでみんな死ぬんだ……」「もう 無いじゃない!」「俺は死んだんだァー!!」「僕のピアノ!!」「落ち着け……!今の今まで、こんなゲームだけじゃない、世界を救ってきた最強の男がいたじゃないか!!」「そうだ、あの人なら……!」
仮面ライダーギーツ「ダキュンッ、ダキュゥンッ!!(キラーマシンたちを次々と、確実にその急所を撃ち貫いて機能停止に追い込んでいく)……ああ…こんなゲームは忘れるに限る…ッ!(常に大胆不敵な余裕を維持していたスターも、この状況下においてはじめてただならぬ緊張感を曝け出した) 」
コンラード(現実世界)「 へっくしっ! あ"ーしまった!!パンケーキが0.2m楕円になってしまったァー!!(一方彼は、自宅で完全な円形のパンケーキ作りと優雅なアフタヌーンに勤しんでいた……) 」
村野さやか(オーディエンス)「………嘘………こんな…ことって……(エントランス。自分を含め、そこにいる誰もがそう博した表情で66層の惨状を目の当たりにしていた) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「(もともとゲームなど関係ないように、今度は逃げ惑うプレイヤーたちに狙いを定める)KUAAA!!(まずはひとり。躰を螺旋状にねじりながら飛翔し、首筋に食らいつく)ぐがが、ゴボ、ゴクン…ぐぶ。がぁあ……(肉の味、血の喉ごし。これまでのゲームでは得られない快楽が全身を穿つように走る) 」
夜神ムーン「(ここで来たか。アバター体ではないということは、アレが使えるな……)(まるでそう来ることがあらかじめ分かっていたかのように、冷静に思案を巡らせ)……居るんだな、グリード。聞いたろ話は 」
オリヴィエ「 より現実味のある切合を娯楽のように、鮮血を湯水のように、生死の実感を五感で感じ取って……。ええ、最高のゲームでしょうね。けれど――――――(キラーマシン群体の中心へ音もなくスライド移動で滑り込み、下段の構えから居合抜き) ザ ウッッ (無数の斬線を描き、切っ先を振り上げ鉄くずの吹雪の中、閉ざしていた眼光が開く)―――――嘘はいけませんね。ヒトデナシの世界に素人を巻き込むんじゃない 」
ヴァサゴ(プランダラ)「――――― ギ ィ ヤ ハ ハ ハ ハ ハ ッ ! ! ! こいつぁ…"傑作"だァ……!!(死に戦慄するプレイヤーたちの光景を、アジトにある映像にて愉快気に嘲笑う) 」
ウェカピポの妹の夫(プランダラ)「ふん、なんというザマだ。ゲーム上での力を失ったら……どいつもこいつも素人じゃあないか。あ~、俺も行きてえなあ。こういうとき、やっぱ女を殴るのが一番なんだよなあ~~~~(同じくアジトでの映像を見ながらワインを一口) 」
ReNa(オムニバス)「……ゲームマスターの言う通り…すべてのシステム設定が、最上権威のヴィジョンドライバーによって書き換えられている……っ…?(その頃、運営側にいる善良なエンジニアたちはこの状況を把握されていないのか、誰もが困惑しつつも対策に乗り出そうとしていた。しかし、どれだけ天才的な技術を持つスタッフであろうとも…この幻影の巨塔における最高権力の前には成す術もできなかった) 」
銀狼(オムニバス)「 チ ッ゛ … ――――― ふざけてんの?誰が面白いと思ってんの…こんなクソゲー…(思い通りにシステム介入ができず、癇癪を起していた) 」
ウンネカーズ(プランダラ)「あれ?これゲームでしたよね??………うーん、ちょっと困ったなぁ……いやぁ、楽しいんですけどね、生身の人間の方が潰して楽しいのは……でもこういうの聞いてなかったしなぁ~~………ん~~~………つっても、降りられなくなったようなものですしねぇ~~……開き直って楽しもうかなぁ 」
イーリア(プランダラ)「……悪趣味。ああ、でもこれで潰すに足る大義名分が一つ増えた、気兼ねなく。(乱雑に、乱暴に、テーブルへ足を叩きつけながら零す。) 」
山野淳一郎(オムニバス)「……!(不味い事態が発生した……ッ…これは、いかん…ッ…!)(開発室にてその光景に絶句する中、他のスタッフたちが映像に目を奪われているその隙を狙い、人気のない場所へと移動しスマートフォンを取り出した)―――― 私だ。この映像を見ているな?大至急、第66層へ向かってくれ。「彼ら」を救い出してほしい…!(電話越しに、「何者か」に懇願するような強い訴えを静かに投げた――――) 」
阿久津大夢(プランダラ)「おいおいおい……なんだよ……!(憤り、この惨状をモニター越しに目の当たりにし)「支配の悪魔」の野郎ォ!当てが外れてんじゃね―か!こんな……こんな儲かりそうなエンタメ、「あっち側」に乗ったほうが勝ち馬だったぜ!!くそ!! 」
ジャクリーヌ尾崎「ズダダダダダダダダダ!!!!(軽機関銃を乱射してキラーマシンの群れを撃ち抜きつつ、足元へと魔力の塊を生成。それを―――)どおらっしゃぁぁ!!!(魔力塊を飛来する矢に向けて蹴り上げ―――魔力塊を破裂させ、矢の雨を吹き飛ばす!) 」
マーシャリス・D・ヨクバリーチ(プランダラ)「ゼハハハハハ!パラダイス……?温かい家族のことか……? 生きるか!!死ぬか!!そんな覚悟もねえ奴がこの海に来るんじゃねーよッ!!!!!(※塔です) 」
ニル「―――――― ッ ハ ! ? (肆々玖による荒治療が効いたのか、あたかも魔の前に広がる光景を自身にとっての"日常"と捉え始める)わ、わたし……何を……?……!敵が…攻めてきている……!対抗…しないと……!やぁぁあっ!(そして先程の"絶望"を忘却の彼方に置き去った少女は、勇猛果敢に飛び出してキラーマシンの軍勢を切り崩し始める) 」
生野 洋司(プランダラ)「素晴らしい……これからは、仮想データなんかじゃない……真に迫るデータで実験ができる……!これで、もっとアドデック9の完成に近付ける! 」
ジーザス・ゴーリキー(プランダラ)「ウィ~~~~ハッハッハッーーーー!!生きるも死ぬも天任せよ!恐れた奴が負けなのさ…!次の一瞬を生きようじゃねえか!!なあ!?船長!!? 」
ポトリヴィット「……どーいう干渉の仕方したんだろォなァ~~…………一応俺達の仕事に支障はねぇよなぁ?っつーか死なないのにやってたってつまんねえだろ………ああ、いや…………"プレイヤーを直接排除出来る"って事か。寧ろ楽ンなったじゃねえかよ、ギャハハハ!! 」
ラビフィット(プランダラ)「ホホホホ……ヨクバリーチ"提督"です。何度言ったらわかるんですか。あとそれは提督の言葉です。ブチ殺しますよ? 」
ヴァン・KC(プランダラ)「これもすべて運命のめぐりあわせなのでアーーーール 」
ドクP(プランダラ)「ゲッホゴッhhhhhhh……アァ……アイツら…ほんと、運が悪いな…ゲッボゴボbbbbbb……(※嘔吐) 」
ぽに夫(プランダラ)「 ひひん (ひひん) 」
マーシャリス・D・ヨクバリーチ(プランダラ)「ゼハハハハハ!!ゼーハハハハハハハ!!!!! 誰、お前ら……知らん…… 」
カオスディビルドラゴン(幻影)「ズ シ ィ ン … ―――――――― ゴ ギ ャ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ゛ ! ! ! ! (大気を振動させる。、恐怖を煽る咆哮をあげ、黒竜が生き残りの者たちを食い尽くさんと襲い掛かる。その獰猛な爪で斬り裂こうと迫るが――――) 」
ジュデッカ(プランダラ)「いいですね、そうでなければ張り合いがない………逃げる的を撃ちたかった所です。楽しくなってきましたねえ! 」
エリノラ「……っ……――――――システムコール:E00130!案内人「エリノラ」の名の下に権限を発動…!緊急事態発生により、ゲームを強制中断!幻影体《ファンタズマン》の機能完全停止!!(意を決して叫んだ自らの権限。かざした掌から零れだした結晶のような蒼い光を照らし出そうとするが――――――)――――― はれ ? (その光が、すぐに消失したのだった――――) 」
夜神ムーン「 ガ ン ッ!!(カオスディビルドラゴンを始めとした幻影体の攻撃を受け止め……無傷。全身が黒く染まっている。炭素硬化……それが全身に回っている)いいか、よく聞け!怪我をしたくない者!家族恋人のいる者は下がれ! 」
セレディ(オムニバス)「 ク ク ク … 無駄さ、エリノラ。君の権限なんてたかがしれているんだ。このゲームにおける最高権力は、ヴィジョンドライバーを持つゲームマスターだけだ。この権限を以て私は、幻影の巨塔のシステムへ大幅に改竄を施し、ほぼ全てに渡るシステムを掌握したんだ。君個人の力で、「ゲーム」は止められない! 」
エリノラ「 そん、な―――――― っ 」
肆々玖「後で恨んでいい、後から幾らでも向き合わせる。ただ今は―――生き残れ!(闘気が溢れ、高まる。)"フェーズ:2<セグンド>"ッ!!(爆発的に高まった闘気による、純粋な質量攻撃。右拳に厚く大きく纏わせたソレでカオスディビルドラゴンの横っ腹を思い切り殴打する) 」
フレイミス「やめろって…――――― 言゛ っ゛ て ん゛ だ ろ゛ う が ぁ゛ ッ゛ ! ! ! (我を忘れ、獣のように吠え散らかしながら空間を持ち前のスピードで駆け巡り、殺意に覆われた幻影体たちを殴り飛ばし続ける。そして、ブーストを全速力でそのギアを上げ、カオスディビルドラゴンが振りかざした爪からエリノラを守るためにガントレットで真っ向から受け止めにかかる) フ ー ゥ ッ゛ … ! フゥー…ッ゛……!!エリノラ…ッ!俺が…時間を稼ぐ……ッ!!今のうちに他のプレイヤーたちを逃がしてやってくれ…ッ!! 早 く ッ ! ! ! 」
エリノラ「う、うん……ッ…!(今まで見たことのないフレイミスの必死の形相に呆気取られながらも、我に返ったように起き上がる)みんな…!エスケープクリスタルを使って!!闘いたくない人は早急に!急いで…っ…!(恐れおののく無名のプレイヤーたちに呼びかける) 」
ヒロ「な,なんてことだ………ゲームが,命懸けのものになるなんて…! 」
カオスディビルドラゴン(幻影)「ズズゥンッ……――――――ゴギャグギゴガアァァァァアアアアアァァアアアアアアアッ!!!(決死の抵抗を行う者たちに攻撃を受け止められ、或いは反撃を受け、黒竜は彼らを真っ先に滅ぼすべき獲物だと判断。その巨体を豪快に捻り、尻尾、翼、長い首を乱暴に振り回して彼らを蹴散らしていく) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「(カオスディビルドラゴンと他メンツが戦っている間、プレイヤーたちを襲い、喰らい、それを糧とすることでさらに強化していく)────ダァー…イ(すさまじい重さを誇る自身の愛刀。抜刀術の構えをとり、食いきれないぶんは)ザシュザシュザシュザユ!(空間掌握にも等しいほどの範囲斬撃でさらなる血の雨を降らしていく) 」
カンフーマン「(カオスディヴィルドラゴンの攻撃を受け止めるフレイミスの横へスライド移動で割って入り ―――――) ┣" ゴ ム ッッッ (拳を龍の巨大な手に密着させるようにして"置き"、上体をわずかに前に動かして"押し"、 "黒い瘴気"が輪状に広げカオスディヴィルドラゴンそのものを後方へ押しのける)―――――侵入に手間取った、既に逝った者には相すまぬことをした。 案内人よ、何分持たせればいい(手首をコキコキと鳴らし、武士<モノノフ>は砦として構える) 」
フレイミス「ぐは…ァ……ッ――――――――(理性が取り乱れていたことも起因し、死角から襲い来る黒竜の尻尾に強く薙ぎ払われ城内壁へ盛大に叩きつけられる。咥内から「血」を…盛大に噴き出す。痛みが、今まで以上に身体に伝わる。少しずつ、「死」が自分にも近づいてきていることを刹那のうちに感じ取った。生き残らなければ…そのために、戦わなければ…生存本能が、少年の奥底に眠る「力」を、静かに、刺激していた――――) 」
ムスカ「ええい、ゴリアテはなにをしている…!奴らを早く吹き飛ばすのだ!でなければ…このままでは民間人の命が!私の命が!! 」
ピノ=ノワール兵頭「(ライフルのハンドガードを叩き割り、
バレルへと直接手を添え)………援護いたしますよ…!(魔力を帯び、初速も威力も強化された弾丸をカオスディビルドラゴンへと浴びせる!) 」
オリヴィエ「 トッ トッ トッ …… (獲物から獲物へ、両断したキラーマシンを足場に次のキラーマシンへ。八艘飛びのごとく、切り、踏み台にし無駄のない殺陣を繰り広げていたが) ヒュ オッッ (中空から繰り出される斬撃が、意図せずしてルドゥラであったものに辿り着き目を丸くした) おや。 」
エリノラ「あ…き、君は―――――!?(カンフーマンの参戦に目を丸くしたのも束の間、衝撃音と共に壁にめり込み、血を流すフレイミスに驚愕する)――――― フレイミスッ!! (頼れる仲間が、本当の意味で傷つく光景を目の当たりにしたことで少女の顔が青ざめていく)っ……どうして……?動いて……動いて……ッ…!!(自分の右手首を左手で強く握りしめ、何度もその手中に訴えかける。しかし、権限を象徴する結晶の光は現れない――――) 」
メトロ(オーディエンス)「や……いや…ぁ……!ネモちゃん……みんな……生きて…生き延びて……!(ただ強く祈るように両手を結び、見守り続ける) 」
ロイエ(NPC)「……………………… 」
セレディ(オムニバス)「 ク ク ク … "死"と隣り合わせこそ、「ゲーム」は盛り上がる。リアリティなき虚構の戯れに意味はないのだよ。わかったかい? 」
夜神ムーン→グリード「あと女!俺は女と戦う趣味はねえし、女が死ぬところも見たかねえ!!(急激に走り出し、幻影体とは別に目障りな殺戮を撒き散らすルドゥラに肉薄し)ようオッサン!!俺は剣使いにはいい思い出がないぜ!! 」
フレイミス「……ざけんじゃ…ねェ゛……ッ……(貼り付けにされたかのようにめり込む壁から、徐々に勢いをつけるようにその身を乗り出す)……こんなのは……こんなことが……認められるかってんだ…ッ……!こんな……こんな…ア……ッ―――――― 」
肆々玖「たかが―――巨体なだけで、ッ!(素早い身のこなしで攻撃を潜り、潜り、潜り―――地面に手をついて)"薄氷<エスカルチャ>"、"鎖<カデナ>"ぁッ!!(カオスディビルドラゴンの足回りが凍結、その体に闘気から練り上げた鎖を巻き付け牽引―――思い切り引いて行動阻害、同時に薄氷による不安定な足場から来る転倒を誘発する) 」
ジャクリーヌ尾崎「ズダダダダダ!!!ババババババ!!! ほら、早く逃げてくださいまし!!(M240軽機関銃を乱射しながら、逃げ遅れたプレイヤー達を援護して回っている)ぬああ、状況が全然好転しませんわ!! 」
ゲルニカ(オーディエンス)「……………(エントランス休憩室にて、神妙な顔つきで眼鏡を光らせながら事の結末を静かに見守る。その中で、今まさに立ち上がろうとするフレイミスの姿が映り、更に目を鋭くさせた――――) 」
カンフーマン「外道働きなら誅するはやむなし……そうならん事を願ってやむなかったが……。「おむにばす」……やはり我ら同様、浮世の常里の外にあるようだ(上空を見上げ瞼を閉ざし思い吐息を吐き出す。そして倒れ伏すフレイミスへ背腰に振り向き) 闇に沈みたければいずれ永劫そうあれる。だが今は立て、血と肉をより実感する今にこそ、生命を直に感じる今にこそ……神童、貴様は呼吸の在り方を覚える時だ。(カオスディヴィルドラゴンの足元へスライド移動。龍の体躯を支える"足の指"へ強烈な回し蹴りを叩き込み ) ボギッッッッ(骨へダメージを入れ転倒を図る) 」
フレイミス「――――― こ ん な ゲ ー ム は 俺 が 終 わ ら せ る ッ゛ ! ! ! ( ギ ュ オ ン ッ )(少年の瞳が、赤色に輝いた。三度目となる開眼。そこに映る事象のすべてが、緩やかな速度で流れ出している――――)――― ズ ダ ァ ン ッ ! ! ! (姿が一瞬にして消え去り、置き去りにされた爆音が空間に轟く。消えたはずの少年の姿は黒竜の脳天部、その頭上に瞬間的に移されていた。拳を、振りかざした態勢で――――)――――― ッ゛ ッ゛ ッ゛ ッ゛ ! ! ! (そして、怒りを越えた感情を拳に乗せた重い一撃を、黒竜に叩き込んだ) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「──ガ ツ ン (納刀したのち、棍棒をふりおろすが如く鞘の小尻部分を地面に打ち付ける)…………(オリヴィエの姿。見知った姿だ。だが記憶があやふやになり、うまく思い出せない。愛しい人か?憎き人か? ほんの一瞬考えたが詮無い事と鼻を鳴らす。今の自分にあるのは斬るか喰うか。目の前に知己が現れようと、今ある己はただそれだけ)カ ァ ァ ァ ア ア …(ムーンことグリードの姿を見、新しいエサが来たと身構える) 」
ヒロ「俺は………戦う!!!(バットからボール型爆弾を連射しながらドラゴンに打ち込む) 」
カオスディビルドラゴン(幻影)「 グ ゴ ア゛ ァ゛ ッ゛ ―――――(肆々玖とカンフーマンの連携によってその巨体が崩れ、狙い通り真っ逆さまに転倒する。せめて首だけは起き上がろうとしてたそこに――――)―――― ズ ギ ャ゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ア゛ ァ゛ ン゛ ッ゛ ! ! ! ! ! (何かに覚醒したフレイミスの異常な破壊力を伴い一撃が頭蓋に炸裂。そのまま頭は意識が途絶えたように地に落ち、その巨体が結晶体の残滓となって消滅した――――) 」
オリヴィエ「おやおや、おやおやおやおや。うーん……?(変貌。以前のルドゥラを知る者であれば眼の前の彼にそれが起こったと認識するだろう。だが彼女は一瞬だけ思考を巡らせると) にんっ (口端を釣り上げ、躊躇いなくほぼうつ伏せに等しい超低空飛行から着地、潜り込むようにして間合いを詰め) 懐かしい遊び相手ですねぇ!! (弾んだ笑いを転がして、残像を残し左右から同時に切りかかった) 」
ネモ「……!?あのでデカイ奴を……一撃で……!?(キラーマシンの残党と刃を交える最中、カオスディビルドラゴンを一撃のもとに叩き潰したフレイミスの異常な破壊力に思わず驚嘆する) 」
セレディ(オムニバス)「―――――――――――――― ニ ヤ ァ 」
幻影《 ファントム 》「 ギ ュ゛ オ゛ ォ゛ オ゛ ォ゛ ――――――― ッ゛ (一難去って、また一難―――最強格の幻影体が敗れ去ったと同時に、まるでこのタイミングを計ったかのように現れる刺客が、フィールド頭上に現れる。前回の攻略戦にも姿を現した、得体のしれない"幻影"であった―――――) 」
グリード「おいそこの嬢ちゃん!!その遊び、二対一、でもいいか?(左右、彼女が同時に回り込む小細工をするのなら自らは正面から突っ込む。硬質化した腕を構えながら、同じく固くなった脚を振るい回し蹴り。空中で敵を足場にするように、三連撃) 」
村野さやか(オーディエンス)「……!!あの「敵」……前回の戦いに現れた……!そんな…こんな時に……!(最悪の状況に追い打ちをかけるがごとく現れた"幻影"に息を呑む) 」
オリヴィエ「 え? (足払い、関節極め、首破壊の即死コンボの書道をムーンへ仕掛ける直前で止まる) 1VS1VS1VS1VS1VS1VS1VS1……じゃなくって……?(お前は何を言っているんだと言いたげな顔) 」
フレイミス「ハァ…ッ゛……ハァ……ァ……!!(圧し掛かる重圧。背後に感じた異様で邪悪な気配を感じ取ったかのように振り返り、その頭上に浮かぶ"幻影"を睨み上げた) 」
グリード「……俺はそれでもいいけどよ……いやでも……俺女殴る趣味はねえぜ?いやホント 」
キャロル「やべえトんでた……リムっちゃんギブ、これリラックマしてる場合じゃないんだキャッルチャン(まだホールドされていたのかジト目でリムの腕をペシペシ叩く) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「(オリヴィエの左右からの斬撃に対し)シュバ────ギャギャギャギャギャギャギャ!!(即座に抜刀、自分から見て左の攻撃を鞘で滑らせて、右からの斬撃を刀身で火花とともに弾く)────ガッ!!(正面からきたグリードの剛撃。三連のタイミングと威力に圧されぬよう、鞘を順手に持ち、フィリピン武術のダブルスティックのように器用に操り三連を宙でいなす) 」
オリヴィエ「え? な、なぜ……??????????? うーん…… ????????????????????(宇宙猫の顔) 」
肆々玖「―――先の戦いの、異分子か。理解した、奴の手駒なんだな。(狙い澄ましたタイミングで現れた"幻影"の機体を、睨む)へばりそうな所悪いが、あんた動けるか?動けないなら無理やり動いてもらうが。(息切れするフレイミスに気を配りつつ、鞭打つような一言) 」
幻影《 ファントム 》「 ガ ギ ョ ン ッ ! (身を包む外套のような装甲を左右に開くことで翼を展開。その内側に握られた螺旋槍が、以前よりも血に飢えたかのように真っ赤に発光していた) ギ ュ゛ オ゛ ァ゛ ッ゛ ! (目にも留まらぬ高速飛行。その軌道を予測することも叶わない滑らかで素早い飛行によって低空で擦れ違う攻略組を次々と薙ぎ払い、そのままエリノラへと迫る) 」
グリード「何故って言われても…… ポリシー?女に暴力振るうのは、オレのそれに反するっつうか(オリヴィエと何処か抜けたような会話を躱しながら)っと危ねえ!!戦闘中だったな!!(すぐさまルドゥラの動きに反応し、反撃に備えながらクロスチョップのように手を組んで突っ込む) 」
フレイミス「ああ…ッ……ほっといてくれ……!あいつだけは……「アイツ」だけ、は……ッ……!!(今までの肆々玖への友好的な反応から乖離した粗雑な応答。人格が変わったかのような荒さを醸し出した少年の狙いは、新たに現れた"幻影"ただ一人―-――)―――――!エリノラァッ!!!(その「敵」の狙いが彼女だと逸早く察し、未だ赤いままの瞳を輝かせ、ブースト依存ではない"異常な速さ"で空間を駆け巡り、"幻影"を瞬く間に追跡する) 」
オリヴィエ「(とりあえずなんか黒い人は乗り気じゃないらしい、当てないようにしましょう。) ジャッッ (地面を蹴り床石の破片を砂利と共にルドゥラの顔面へ飛ばす) ヒュッッ (続け様片手、平突きを喉笛へ向かって放ち) ヒュ ッ (致命傷への攻撃へ視線誘導、その隙に脇差しを抜き取り、それをルドゥラの両足の関節へ向かって振るう) 」
ネモ&ニル『……!こっちに来る…早い……!?きゃんッ…!! / はわわっ…ひゃあぁ…っ…!?(複雑な飛行で迫る"幻影"に待ち構えるも二人同時に斬り伏されそれぞれ横転してしまう)』
マルコ「アイツは……まさか……!!(以前の戦いで対峙した"幻影"。その狙いがエリノラだと察すると―――)―――彼女を守れよいッ!!(勢いよく飛翔接近。"幻影"には追い付けないが可能な限りの全速力で追跡する) 」
仮面ライダーギーツ「チッ……!(速い…それに……)(幻影に対し銃撃戦を行うが、銃弾は悉くすり抜けられてしまう) 」
カンフーマン「 ザシャァッッ (ファントムの出現と同時に先読みしていたかのように動いていた。既にエリノラの防衛ラインに佇み) 約定でな、この『5年分の命』を投げ売ってでも死守させてもらう(エリノラの水下へ『ダメージのない裏拳』を叩き込み後方へふわりと飛ばし) ク ン (拳を置いて、落とす。それと同時に発生する闘気の重力場がファントムを床へ鎮めんと迫る) 」
ムスカ「伏せていたまえ!!(バキュン、バキュンッ!!)("幻影"を撃ち落とさんと拳銃を何度も発砲するが…)……ええぇっ!?(銃弾がすり抜ける光景に絶句する) 」
ピノ=ノワール兵頭「……っ!別勢力……!(即座に謎の幻影へと銃口を向けるが)……ごばぁっ!?(その飛行を捉え切れず、吹き飛ばされる) 」
幻影《 ファントム 》「クィンッ―――グゥンッ――ズオッ――――― ブ ワ ァ ッ ! ! (連続的かつ高速的な直角飛行でエリノラに迫ったのも束の間、その防衛ラインに佇むカンフーマンの妨害を察知したかのように、発生した重力場の射程範囲外で緊急停止し、すぐに上昇する) ガ ギ ョ゛ ン゛ ッ゛ ―――――― ギ ュ゛ ボ オ゛ ア゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! (翼を折り畳み現れた外套の外側…その二門に光が集束し、カンフーマンをはじめ周囲にいたプレイヤーたちにも衝撃が及ぶ二対の閃光を射出した) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「ガァァァ……ッ!!(クロスチョップによる猛突を半身で躱しその背後を斬ろうとした矢先)────ッ!(砂利を顔面にかぶり視界を奪われる)KUAA!(しかし殺気で感じ取った喉への平刺突に反応。だがこれがブラフであることを読み切れず)────ザクウ!(両足、とまではいかず、片足の関節部に刀身が貫通した)────……(だが、ダメージを負ったどころか痛みの素振りすら見せず)ズ ォ オ ン !(プレイヤーたちを喰らったことによる人間性の暴走。それが『異形』として彼の背中から突き出てくる)ズババババババババ!!(爛れた触手めいた器官が無数に集まり、ド 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「(追記)(ドラゴンの頭部のような形状へ変化する。声帯があるかのように唸りをあげ、さらにその表面からは刀身を持った腕のような器官がいくつも伸び出て、ふたりを串刺しにかかる) 」
マルコ「やらせるか―――― よ い ッ゛ ! ! ! ( ド ゥ ッ ! ! ! ! )(目一杯伸ばした蒼炎の翼でエリノラを守り、"幻影"が放つ苛烈な破壊力を有する閃光を真っ向から受け止めにかかる。ゲームの仕様に頼らずとも再生の炎により不死身ではあるが、破損した身体の損害はすさまじく、再生に時間を有することが確定された)チッ……なんて出鱈目な攻撃だよい……! 」
カンフーマン「 ! (―――――回避。物は試しであったが……此奴、あの蟹以外に対して無敵ではない……?) スッ――――― ┣" ゥ ン (拳を前に突き出し迫る閃光を待ち構える。皮膚に振れた瞬間、腕を"落とし"、それを両断する事で退けるが) ジュ オ オ オ (右拳が者の一瞬で赤黒く変色。闘気による武装を施しても尋常ではないダメージが伴う)…………。("最悪"を想定すべきか……) 見事だ不死鳥の男よ。だが己を粗末に扱うな、芯の意味で盾として捨てられる者など居ない(マルコを庇うようにして再度、自身をエリノラの防衛ラインへ移動し、身構える) 」
エリノラ「 ひ ィ ッ ! ? (気が付けば、戦況は混沌に覆われていた。逃げ惑う者、立ち向かう者、死に絶える者、命を貪る者……小さな箱庭の中で繰り広げられる騒然たる死闘を目の前に、少女はただの非力な存在として怯えるしかなかった――――) 」
ヴィヴィ「そーだよマルちゃん!!(>>ヴィヴィマルコチャン<<) 命大事に身代わりになって!!(リジェネをかけつつ割と残酷なことを平気で言い放つ) 」
肆々玖「く―――ああそうだ、あいつの目的は"王手<エリノラ>"だけか……"突風<ヴィエント>"ッ!!(フレイミスに一手遅れ、疾風による膨大な推進力を得て追随、"幻影"の背後へと迫りかかる) 」
グリード「ほいッ!!(回り込まれたところを、砂利で怯んだどころで背中に回し蹴りを撃ち込む。が、効いた素振りがない)躱せッ!!(腕だ。無数の腕が飛び出して来る。その異形の攻撃を「最強の盾」を持って受け止め、そのうちの二本を掴む)こっちに来な!!(それを引っ張り、ルドゥラを自らの方へ引き寄せんとする) 」
フレイミス「―――――― シ ュ オ ン ッ゛ ! ! ! (上空へと浮上した"幻影"の、更に頭上…ようやく追いついた少年が先回りしたように拳を振り抜き、幻影へ渾身の一撃を炸裂させんと狙いを定める――――) 」
オリヴィエ「おおっ!なんか面白い一発芸覚えてきました……ね"ッ!!(ルドゥラ自身の崩壊、少なくとも芳しくない状況にあることに気づいておらず、むしろその変化を新たな力と捉え、笑う。 身軽に飛び交う触手を足場に、レールのようにして滑走し) まず1ラウンド、よッ!!(子ども同士の遊びであるかのような無垢な笑みを浮かべ、頸動脈目掛けすれ違いざま横薙ぎ一閃を振るう) 」
マルコ「わーってるよい…!だが……もう能力は宛にならねえ…状況は最悪だ…もはや離脱クリスタルを使う暇も―――――なッ!?(そんな中、果敢にも幻影に真っ向から挑みにかかるフレイミスに驚嘆する)バカッ、やめろ…!!"覇気"を使ってもそいつに攻撃は当てられないはずじゃ――――― 」
ジャクリーヌ尾崎「ちょっ、兵ど………あばぁぁぁっ!!!!??(閃光を受け、血を流しながら後ずさるが……体制は崩さず、軽機関銃を構え直し)スタァァップですわぁ!!(幻影に向け、背後から軽機関銃を乱射) 」
ヒロ「また…貴様か!(バットからソードを発現させ,幻影に迫る) 」
うあああああああ……!!!やめろッ、やめてくれ!!!オレに近寄らないでくれ!!!うわあああああッ!!!!!(……戦いの中。ルドゥラはふと、他の無力なプレイヤーと同じように、現実のものとなった戦場に怯えた声を出しながらも、何か、その「怯え」を向けた対象が他とは違う叫びが響いていることに気付くだろう)
フレイミス「 う゛ お゛ あ゛ あ゛ ぁ゛ ぁ゛ ――――――― ッ゛ ら゛ ァ゛ ! ! ! (ブーストを掛け激しく赤熱を帯びたガントレットが瞳の色に触発されたかのように真っ赤に発光。湯気を拭き出したながら、"幻影"の頭部へ殴りかかった。たとえそれが、無駄に終わろうとも…そうせざるを得ない少年の怒りが、彼の理性を止めらずにいた) 」
幻影《 ファントム 》「 グ ニ ィ ッ ――――――(少年の気迫のこもった拳が、幻影に微睡む頭部へ圧し掛かろうとしていた。歪みを帯びる頭部。現実は残酷であることを突きつけるように、少年の拳をすり抜け―――――)―-―――― ボ ギ ィ゛ イ゛ ン゛ ッ゛ ! ! ! (―――― "られなかった"。頭部にめり込むような壮絶な一撃が確かに炸裂し、一瞬だが空中で稲妻のような衝撃が迸る。そのまま勢いよく垂直に落下。激しい落下と共に硝煙がフィールドに立ち込めたのだった) 」
村野さやか(オーディエンス)「えっ――――――?!(殴り飛ばされた"幻影"に、意外そうに目を見張った。事実、前回の戦いで幻影の恵田の知れない能力を直接目の当たりにしていたからこその驚愕であった)……どう、して……?一体、何が……!? 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「────グ ン (グリードに引っ張られ)ズ シ ュ バ ァ !(しかしてすかさず薙ぎ払うようにその二本と他の触手が刃のようにグリードに振るわれる)────……ぬあ˝!(鈍い声を漏らす。オリヴィエの花弁のように華麗なる一閃が首元を裂いた)プ シ ャ アア ア ア ア …(もはや血とは言えぬ真っ黒なそれは地面に吹き出ると酸のようにその周囲を鋳溶かし、異臭を放たせる)ぬっぁああははああ(斬られる痛みに感慨深いものを感じたか、剣士として再度挑もうとしたとき)────……_?(ふと、別の方向からの断末魔に耳を傾ける。妙に気になった。自身と幻影以外にまだ異形がい) 」
(追記)たのかと) 」
マルコ「 ! ! ? (殴った…!?あの少年の…なんてことのない、パンチが…!?だが、何故だ……"あの時"はどんな攻撃もすり抜けたはずだよい……!)("幻影"を墜落させたフレイミスの攻撃に食い気味に驚きを示した) 」
キャロル「あ、あれはァーーーーー!!『超天空ロトの紋章クリスタルクロニクルファイナルチルドレンファンタジー・紅のイシュガルドスターレイルマジパンチ』!!完成度たけーなおい!! 」
ヴィヴィ「ちがいます 」
???「嫌だ、嫌だ!!こんなの聞いてない!!ここでなら生身で人と接さなくて済むんじゃなかったのかよ!!嫌だ!!生身は嫌だ!!!嫌だ、誰も近寄るな、嫌だ!!!(その声は、戦いに怯える一般プレイヤーと同じように聞こえる。だが、様子がおかしい。何かに怯えて喚き散らす彼は、敵から逃げ惑うような動きはしていない。むしろ、戦禍の中に突っ込んでいくように。殺戮の渦の中でしかない、ルドゥラの周囲に、まるで逃げ込むように走って来る。まるで、自分が怯えているのはそれら戦いそのものではないかのように。黒髪の少年が、殺戮の中に飛び込んで、転がり込む。ルドゥラの目の前に) 」
フレイミス「――――― ド シ ャ ア ァ ン … ッ … ! ! ("幻影"を殴り抜けた反動によるものか、瞳の赤色が元の色へ切り替わり、その身体ががぐんと力抜け、緩やかに落下した)………っ……ッは………はぁ……ハァ……!(今度は感じた、確かな手応え。しかし、自身の身に起きた未だ理解できぬ異変の影響によって肉体への負荷はすさまじく、立ち上がることさえやっとだった) 」
エリノラ「ふ、フレイミス……!(慌てて彼のもとへ駆け寄っていく)…大丈夫…っ…?!いや…絶対大丈夫じゃない……何か、変だよ…!"前"も…そうだった……あまり、無茶しないで…っ……でないと、君が…… 」
ヒロ「…!?あんたらは…!(尾崎と兵頭を見て)無事か………!? 」
グリード「チィ!!(硬化した皮膚で斬撃を受けながら、掴んでいた触手を引きちぎり、自ら飛び込み組み付こうとする)……あ?(……次の瞬間、声と、ルドゥラが反応する様子を見て反応が鈍る) 」
フレイミス「ぜェ……ハァ……ッ…… 俺にも……わからねェよ…「力」とか…そういう、難しいことは……けど…ッ……ハァ…ハァ……確かなことだけがあんだ……ッ…――――――― 俺は、「お前」を守るって 」
エリノラ「―――――― ! 」
オリヴィエ「おーっとオリヴィエ選手一点リード!(切っ先を向け子どもっぽく挑発していたが)―――――あ、やべ(殺陣の中に転がり込む一般人。そこの分別はついたのか、しかし雑に???を蹴っ飛ばしでどかそうとする) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「…………?(傍から見れば戦場で無様をさらす場違いな少年の姿。そして目の前に転がり込んできたそれを見ながら)カ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァア アア(新しいエサか?と口をあけ吐息を漏らす) 」
ピノ=ノワール兵頭「ゲホ、ゲホッ………当たった……何か仕掛けが……単にカウンターのタイミングやと直撃するだけ………?(よろよろと立ち上がり、幻影を殴り飛ばしたフレイミスを興味深げに観察)……ああ、貴方はいつぞやの。私も、きっとジャクリーヌも無事ゴボォッ!!(こちらを見るヒロに気丈に返事をした途端、遅れてダメージが露わになったのか、盛大に吐血) 」
肆々玖「……案内人、一つ答えてほしい。この戦いに"終了条件"は残っているのか?……どこまで干渉されているんだ、この状況じゃ保たないぞ。(一時的に"幻影"を退けたはいいも、そこから反撃があるのか、戦況は悪化する一方であるか―――あらゆる状況に目を光らせ続け、精神的疲弊が伺える) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「────!(直後なにかを感じ取ったのか、宙を見つめる。先ほどまで出ていた触手は一瞬にして掻き消え、その分できた傷口も修復。そして)ハァアア!!(空間に向かって一喝。電子時空の穴が出現するとその中へ飛び込む) 」
幻影《 ファントム 》「――――――― ギ ュ゛ オ゛ ォ゛ ン゛ ッ゛ (しかし、立ち込める砂塵の中で"幻影"が起き上がるように揺らめく。殺意の光に照らし出された頭部のハイライトが、妖しく揺らめいている)―――――― ズ オ ッ ! (そして、疲労困憊のフレイミスと、そんな彼が守ろうとしているエリノラの二人に、"幻影"の魔の手が迫った) 」
ギ ュ゛ オ゛ ッ゛ ――――――― ! ! ! (しかしそこに、フィールドの遥か彼方から轟いた耳を劈く様なジェット音。その音が徐々に近づきだし――――――)
赤いズゴック「―――――― ボ ッ グ ォ オ ァ ン ッ ! ! ! (バトルフィールドの城壁を盛大に突き破り、吹き飛ばされた残骸とともに姿を現すは、あの、"赤い彗星"。真っすぐに飛び出すや否やフレイミスと"幻影"の間に割って入り―――)――――― ズ ッ シ ャ ア ア ァ ァ ァ ア ア ッ ! ! ! ("幻影"に背を向けるようにエリノラたちを庇う選択を取り、その背面に初めて苛烈な攻撃を受けたのだった。凄まじい損傷を受けた赤い機体、その背面に備わるリフターはもはや使い物にならなくなったが――――) 」
???「ッッ!!(怪力。その様子からは想像できない膂力が、オリヴィエの足を受け止める。そこから滲む血は、人のそれではない)ハァ、ハァ、や、やめ……逃げて……オレに触れちゃダメだ……逃げて……(あの戦いを見て、蹴りを入れられてなお、彼の中にあるのは、目の前の彼女らに対する、心配と配慮)……そ、そこのアンタ!!アンタもしかしてっ……!!(脚を払いのけ、そのままルドゥラへ突っ込む。大口を開ける彼にすらおびえた様子は見えない。むしろだからこそ安心するかと言うように、彼に縋るように掴みかかる) 」
???「……ぁ……(そしてそのまま、掴みかかった勢いのままルドゥラと共に電脳の裂け目の中へ吸い込まれてしまった) 」
エリノラ「それは…幻影体はもうみんな倒された…でも、イレギュラーが場にいる限り、この戦いは終わらな―――― あ っ ! ? (差し迫る恐怖の幻影。そこに、割って現れたのはあの赤い機体。目と鼻の先でその機体に庇われたことでフレイミスと共に大きく目を見張ったのだった) 」
オリヴィエ「―――――― ゾッッ (触れた瞬間伝わる違和感。まるで、無数、それも星の数に匹敵する生物が人の形をした肉袋に詰まっているそれに触れたかのような感触。その直感と、対する解決策がない事から―――――) ガッッッ (殺意がない故の、殺気がない飛び膝蹴りをルドゥラの顔面へ当て???から引き離そうとし) ヒュオッッッ ("鞘"による突きをグリードの腹部へ放ち、同様に???から引き離そうとする) 」
ヒロ「いや全然大丈夫じゃねーし!(吐血した兵頭を見て) 」
赤いズゴック「 グ ル ン ッ ――――― (背面に損傷を受けながらも鋭く振り返る。赤い単眼光の軌道がその動きに従うように空間に鋭く描かれ、背後にいた"幻影"をアイカメラに捉えた) グ ォ ッ ―――――(そして、片腕のクローを突き出すように勢いよく伸ばす。その向かう先は"幻影"の頭部…から右方向へ外れた何もない"虚空"である。攻撃を受けた焦りで狙いを外してしまったのか。傍から見ればそう判断されてもおかしくなかったが――――)――――― ガ シ ッ ! ! (そこに、「何か」を、"掴んだ") 」
ジャクリーヌ尾崎「ちょっ、兵頭!?ああ!また別のが来てる……! 」
グリード「がっ、何すんだ嬢ちゃ……げ!!またアイツか!? 」
幻影《 ファントム 》「――――――― ! ! (そう…赤い機体のクローが掴んだのは、狙いを外されたはずの「頭部」だった。正確には、目に見えるその頭部の隣にある名にもない虚空……そこにカモフラージュのように紛れていた、「実体のある頭部」であったのだ) 」
赤いズゴック「――――― グ ィ ン ッ ! (幻影に隠された敵の「実体」を掴み取った赤い機体は、そのまま押し潰すかのように全体重を乗せて掴んだ"幻影"を地面へ盛大に叩きつけたのだった) 」
幻影《 ファントム 》「 ズ ガ ッ シ ャ ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! (赤い機体に後頭部から地面へめり込まん勢いで叩きつけられ、激しく砂塵が舞い上がる)―-――― ボ フ ゥ ン ッ ! ! (立ち込める土煙の中から距離を置くように飛び出した"幻影"はそのまま赤い機体と睨み合うように対峙するが―――) ギ ュ゛ オ゛ オ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ――――――― (広げられた翼で身を包み、先端から歪みを帯びて景色に同化するように消え失せた―――) 」
セレディ(オムニバス)「…………フッ…まあいい―――――(満足気に目を伏せた―――) 」
赤いズゴック「 プ シ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ー … ッ … … … ! ! (撤退する「敵」を追随する素掘りは見せない。機体内部から激しい音を立てながら排熱が勢いよく噴き出しつつも前のめりになっていた全身を直立させた) 」
拠点クリスタル「――――― ピ コ ォ ー ン … ♪ (そんな時、状況が状況であったため、ずっと放置されていた拠点クリスタルから大きな起動音が鳴り響く。その頭上にて「GAME CLEAR」のテキストが表示されていた) 」
メノア「…………とりあえず、取っといてあげたわよ。(いつの間にか拠点クリスタルの制圧圏内に佇み、密かにゲームを遂行させていた) 」
仮面ライダーギーツ →
浮世英寿「………!(全ての敵を退け、「ゲーム」はクリアされた。その結果を確認すると変身を解除し一同のもとへ集合する)…………お前は……(そして、そこに佇む赤いズゴックに視線を向ける) 」
ヒロ「ゲームクリア……またしても、あいつ…(ズゴックを見て) 」
赤いズゴック → ???「「 シ ュ ゥ ゥ ゥ … … ガ シ ャ ア ァ ン … ッ … … ! (排熱が収まりかけたその時、背面に受けた損傷が悪化したのか、破損した装甲が崩れ落ちていく)ガシャンッ、ズガン…ッ……バラバラバラ…ッ――――――(最初の崩落を皮切りに、ついに耐久力が低下した赤い機体の全身がパズルのピースの様にばらばらに崩壊していく。その内側に潜む、人影だけを残して―――――) 」
ピノ=ノワール兵頭「いえいえ大丈夫ですぶうううううっ!!(再び盛大に吐血)だ、大丈夫です、ほらとりあえず、ステージ完了です…… 」
エリノラ「……あ……あの…っ… 助けてくれて…ありがと―――――!?(お礼を言いかけた時に崩落する赤い機体。外殻に覆われ曝け出された「中の人」の姿に目を見張る)…………き、君は………!? 」
グリード「あいつまた……夜神ムーン「お前ッ!!(声色が切り替わる。無理矢理身体の主導権をグリードから奪い去る)オマエ、やっぱり……!!(赤いズゴックに走り寄る。心当たりがあるように) 」
ジャクリーヌ尾崎「あわわわわわ、だ、大丈夫ですわほらもうすぐ戻れ……戻った後大丈夫ですのこれ……?あ、あっ!?あの姿は…!!(後光が射すズゴックの中身に目を向け) 」
キャロル「うおまぶし!!!!!(>>自分が光る<<) 」
??? →
アスラン・ザラ「―――――――――(深紅の残骸が足元に広がるその中心に佇んでいたのは、かつて何度も世界を救ってきた「英雄」の青年であった――――――) 」
浮世英寿「……やはりお前だったのか……―――――――『 アスラン 』……!(予感は的中、しかし、それでも意外そうに口を開けて『戦友』との再会に目を丸くした) 」
リム「(サングラスをかけてキャロルの光を遮光する) 」
夜神ムーン「何やってんだお前はーーーーッ!!!(鉄拳である。硬質化能力まで使って、諸々の感情をぶつけるように、顔を見せた彼に殴り掛かる) 」
ヒロ「あんたか‥デコ………!! 」
ニル「……???(えっ、みなさんお知合いなんですか…?というような顔で困惑している) 」
キャロル「知らん、誰それ……こわ…… 」
肆々玖「また助けに来た、か……で、誰なんだコイツ。 」
ヴィヴィ「えーっと……あ知ってます、サイタマでしょ?え、違う?青鬼? 」
アスラン・ザラ「……ああ、久しぶりだな…英寿―――― ゲ ハ ァ ッ ! ? (戦友との再会にしんみりとした雰囲気が流れ…ねえじゃねえか!ムーンに殴り飛ばされ台無しだ!)テメェこの野郎!!なにしやがるッ!!(そのままムーンと取っ組み合う←) 」
ヨハン(遊戯王GX)「ああ!それってハネクリボー? 」
肆々玖「鬼……?ヅラなんじゃないのか?髪薄い気がするぞ。 」
フレイミス「ええ………(あの最強格の赤い機体…その中に潜んでいた人物の正体に呆気取られていたのも束の間、ムーンとの取っ組み合いに発展してもっとクールな人物像だったイメージが一瞬でもみ消された) 」
ヴィヴィ「いや……頭皮より目がめちゃうちゃ光ってるから青鬼かと想って……目が…… 」
エリノラ「………えー…っと………どういう状況……??? 」
キャロル「わかったぞ!潜水艦だ! 」
リム「ちがいます 」
ネモ「伝説って!? 」
ムスカ「A.ああ! 」
ヴィヴィ「それってハゲクリボー!? 」
マルコ「白ひげ海賊団一番隊隊長…不死鳥の「マルコ」だよい!( ド ン ! ! ! )(聞いてねえし) 」
夜神ムーン「何しやがんだ、だと……? 」
夜神ムーン「それはコッチの台詞だ!!!何してやがんだお前はッ!!!!!!!!!!!! 」
浮世英寿「……わざわざ姿を隠して行動していたのには、何か理由があるんだろ…?(まあまあ、と宥めるようにムーンの肩に手を置く)………一体何が起きている?お前は…"知っている"んだな?(鋭い眼差しを浮かべながらアスランと向かい合う) 」
アスラン・ザラ「………ああ。お前たちに黙っていたことは詫びる。だが、事態が事態だ。もう隠すことは何もない。一旦場所を変えよう。こうなった以上…ここにいる全員に伝えなくちゃならない。 この『 幻影の巨塔 』で起きていることのすべてを……!アンタも来てくれるか、エリノラ。 」
夜神ムーン「……ああ、そうだな。思えばお前はずっとプランダラと戦っていた。聞かせてもらおう、全部な 」
エリノラ「う、うん…っ……!わかった…みんな、一度エントランスへ戻ろう。ひとまず状況を整理しないと……(そう言って全員を移転クリスタルへと促す)……!(ふと、何かを思い出したように振り返る)…………ごめんなさい。あとで、ちゃんと静かに眠らせてあげるからね……(そこに転がるプレイヤー"だった"者たちの死骸に、心苦しそうに目を伏せる) 」
フレイミス「…………(エリノラと共に振り返り、戦場に眠る者たちへ静かに黙祷を捧げるのだった―――――) 」
最終更新:2025年06月02日 22:02