「なあ、ちょっといいか?」
露伴が目の前の男性、ひろし? に話しかけられた時、得も言われぬ不快感を覚えた。
警戒こそしているものの、なぜ不快に思うのか分からなかった露伴だが、すぐ答えにたどり着く。
警戒こそしているものの、なぜ不快に思うのか分からなかった露伴だが、すぐ答えにたどり着く。
声が似ているのだ。
かつて杜王町の闇に潜み、十五年以上人を殺し続けた殺人鬼、吉良吉影と。
とはいえ、それは目の前の男とは何の関係もない話。
すぐに不快感を押さえ込み、露伴は話に応じる。
かつて杜王町の闇に潜み、十五年以上人を殺し続けた殺人鬼、吉良吉影と。
とはいえ、それは目の前の男とは何の関係もない話。
すぐに不快感を押さえ込み、露伴は話に応じる。
「分かった、構わない――と言いたいところだが、まずはその懐にしまった手を見せてもらおうか」
露伴はそう言ってひろし? を睨む。
事実、彼の右手はスーツの懐に収まっており、中でデザートイーグルを握り締めており、露伴の警戒は正しい。
向こうも露伴の警戒心に気付いたのか、やれやれとばかりに肩をすくめながら、右手を懐から抜き、そのまま両腕を上にあげる。
事実、彼の右手はスーツの懐に収まっており、中でデザートイーグルを握り締めており、露伴の警戒は正しい。
向こうも露伴の警戒心に気付いたのか、やれやれとばかりに肩をすくめながら、右手を懐から抜き、そのまま両腕を上にあげる。
「これでいいか?」
「ああ、すまない」
「でも、俺だけがこんな体勢なのは不平等だよな〜」
「ああ、すまない」
「でも、俺だけがこんな体勢なのは不平等だよな〜」
そう言うと今度はひろし? が露伴を睨みつける。
何せ、露伴は未だ鉄の棒を握ったままなのだから。
その気になれば早撃ちで、露伴が近づくより先に銃を抜き、引き金を引く自信はあるが、一方的なのはいい気がしない。
そんな彼の言外に込めた感情を、露伴は理解し鉄の棒から手を離し、カランと音をさせながら落とす。
何せ、露伴は未だ鉄の棒を握ったままなのだから。
その気になれば早撃ちで、露伴が近づくより先に銃を抜き、引き金を引く自信はあるが、一方的なのはいい気がしない。
そんな彼の言外に込めた感情を、露伴は理解し鉄の棒から手を離し、カランと音をさせながら落とす。
お互い話し合う姿勢を見せ、最初は自己紹介とばかりに言葉を紡ぎ、それとなく互いに距離を詰めていく。
ただし、露伴は内心で驚愕していた。
ただし、露伴は内心で驚愕していた。
(野原ひろしッ! まさかしんのすけ君と別れてすぐに出会うとは思わなかったぞッ!!)
「早速質問なんだが、しんのすけと佐藤マサオ君に会わなかったか?
しんのすけは俺の息子で、マサオ君は息子の友達なんだ」
「早速質問なんだが、しんのすけと佐藤マサオ君に会わなかったか?
しんのすけは俺の息子で、マサオ君は息子の友達なんだ」
そしてひろし? はしんのすけとマサオ、二人の外見の説明を始める。
それを聞き流しながら、露伴は
それを聞き流しながら、露伴は
(ひとまず、単なる同姓同名ではなさそうだな)
と考えていた。
輝子には可能性が薄いとは言ったが、やはりゼロではない。
一番何事もない可能性が潰れたが、ひとまずよしとする。
輝子には可能性が薄いとは言ったが、やはりゼロではない。
一番何事もない可能性が潰れたが、ひとまずよしとする。
「どうだ、見てないか?」
露伴が思考を回している間に、ひろし? の説明は終わっていた。
不安げな様子を隠そうともせず、露伴を見つめる視線は、本当にただ息子を心配する父親そのものだ。
こうなると、ひろしを警戒していたことすら、ただの杞憂だったかもしれないとすら思ってしまう。
だからこれは念のためだ。
不安げな様子を隠そうともせず、露伴を見つめる視線は、本当にただ息子を心配する父親そのものだ。
こうなると、ひろしを警戒していたことすら、ただの杞憂だったかもしれないとすら思ってしまう。
だからこれは念のためだ。
「ああ、マサオという少年は知らないが、実は少し前に僕はしんのすけ君と会って話している」
「本当か!? それは一体どこで――」
「ヘブンズ・ドアー!!」
「本当か!? それは一体どこで――」
「ヘブンズ・ドアー!!」
息子を知っているという話を聞いて、喜びに満ち溢れたひろし? を露伴は不意討ちで本にした。
これはしんのすけのことを話した結果、万が一のことが起こったら後悔する、というのが二割。
そして残り八割が、しんのすけの時にはあまり読めなかった、超常的な出来事について詳しく読みたいというものである。
流石にじっくり読む気はないが、さっきよりは読み込めるだろうと考えてのことだ。
これはしんのすけのことを話した結果、万が一のことが起こったら後悔する、というのが二割。
そして残り八割が、しんのすけの時にはあまり読めなかった、超常的な出来事について詳しく読みたいというものである。
流石にじっくり読む気はないが、さっきよりは読み込めるだろうと考えてのことだ。
「まずは、こいつが本当に野原ひろしかどうかの確認だな」
そう言って露伴はひろし? の記憶を読み始めた。
年齢35歳。妻と子供が二人。双葉商事係長。
昼飯はいつも外食で済ませる、空気の読めない部下がいる。
その他どうでもいい情報を、露伴は読み飛ばしながら、この男が野原ひろしだと確信する。
年齢35歳。妻と子供が二人。双葉商事係長。
昼飯はいつも外食で済ませる、空気の読めない部下がいる。
その他どうでもいい情報を、露伴は読み飛ばしながら、この男が野原ひろしだと確信する。
そしていよいよ本題である、超常的な出来事について詳しく読もうとしたのだが、ここで露伴は異常に気付く。
「記憶がないぞッ!
こいつにはハイグレ魔王、ヘンダーランドに戦国時代へとタイムスリップも!
名簿にある筈のロボの自分についてさえッ!!」
こいつにはハイグレ魔王、ヘンダーランドに戦国時代へとタイムスリップも!
名簿にある筈のロボの自分についてさえッ!!」
どういうことだ? と露伴は頭を捻る。
この男は野原しんのすけの父親、野原ひろしであることに間違いはない。
もし、あの出来事をしんのすけだけが経験しているなら分かる。
しかし、彼の記憶にある限り、過程はどうあれ野原ひろしもしんのすけと同じ出来事を経験しているはずなのだ。
にも関わらず、それがない。
この男は野原しんのすけの父親、野原ひろしであることに間違いはない。
もし、あの出来事をしんのすけだけが経験しているなら分かる。
しかし、彼の記憶にある限り、過程はどうあれ野原ひろしもしんのすけと同じ出来事を経験しているはずなのだ。
にも関わらず、それがない。
「まさか、この野原ひろしはしんのすけ君とは別の世界の人間なのか?」
この状況に対する露伴の回答は、この状況でなければ荒唐無稽といえるものだった。
しかし、根拠なく言っているわけでは無い。根拠はしんのすけの記憶だ。
しかし、根拠なく言っているわけでは無い。根拠はしんのすけの記憶だ。
しっかり読む時間はなかったが、軽く目を通した限りハイグレ魔王と戦った際、野原家は平行世界を移動している。
ならば、このひろしがしんのすけと別の世界のひろしである可能性は、あってもおかしくはない、かもしれない。
ならば、このひろしがしんのすけと別の世界のひろしである可能性は、あってもおかしくはない、かもしれない。
「となるとこの名簿、どういう基準で分かれているのかと思っていたが、世界ごとに分けられているのか」
ならば佐々木哲平も異世界人か、と考えながらも、ひろし? の記憶を読み続ける露伴。
、すると、今までのものが全てどうでも良くなるほどの衝撃的な文章が飛び込んでくる。
、すると、今までのものが全てどうでも良くなるほどの衝撃的な文章が飛び込んでくる。
『俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
「何だこれはッ!?」
「何だこれはッ!?」
スタンドも月までぶっ飛ぶこの衝撃! と言わんばかりに驚く露伴。
冴えないサラリーマンの筈の男にあるはずもない、自分が殺し屋だという記憶。
しかし、露伴が驚いたのはそこではない。
冴えないサラリーマンの筈の男にあるはずもない、自分が殺し屋だという記憶。
しかし、露伴が驚いたのはそこではない。
「なぜだ……
本当に殺し屋として活動していたならある筈の、殺し屋としての記憶がない。
誰を殺したとか、誰に依頼されたとか、報酬はいくらだったとか、そういうものがあるはずなんだッ!!」
本当に殺し屋として活動していたならある筈の、殺し屋としての記憶がない。
誰を殺したとか、誰に依頼されたとか、報酬はいくらだったとか、そういうものがあるはずなんだッ!!」
ある筈のものがない。その事実は露伴にある確信を抱かせる。
図らずも、彼が似たようなことができる故に。
図らずも、彼が似たようなことができる故に。
「まさかいるのか?
僕の『ヘブンズ・ドアー』と同じタイプのスタンドの持ち主が、殺し合いの主催者の中に……!」
僕の『ヘブンズ・ドアー』と同じタイプのスタンドの持ち主が、殺し合いの主催者の中に……!」
だとすれば、冴えないサラリーマンを殺し屋に仕立てて何の意味がある?
息子と殺しあわせて楽しむためか?
などと露伴は考えていたが、試しに『野原ひろしは殺し屋ではない』と書き込んでみる。
すると後から『俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』という文章がポコポコと浮かび上がり、露伴の書いた文章を塗りつぶした。
ならばとばかりに今度は『野原ひろしは人を殺さない。殺そうとも思わない』と書き込んでみる。
しかしさっきと同じように、文章が浮かび上がり塗りつぶされてしまった。
息子と殺しあわせて楽しむためか?
などと露伴は考えていたが、試しに『野原ひろしは殺し屋ではない』と書き込んでみる。
すると後から『俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』という文章がポコポコと浮かび上がり、露伴の書いた文章を塗りつぶした。
ならばとばかりに今度は『野原ひろしは人を殺さない。殺そうとも思わない』と書き込んでみる。
しかしさっきと同じように、文章が浮かび上がり塗りつぶされてしまった。
「そう上手くはいかないか」
そうこうしていると、気づけば露伴はひろし? の殺し合いが始まってからの記憶を読んでいた。
そこには、既に二人の参加者を手に掛けたこと。スタンドDISCのこと。
そして、露伴を懐柔して情報を聞き出した後は殺してしまおうと考えていたことが書かれている。
そこには、既に二人の参加者を手に掛けたこと。スタンドDISCのこと。
そして、露伴を懐柔して情報を聞き出した後は殺してしまおうと考えていたことが書かれている。
「承太郎さんじゃないが、やれやれだな」
記憶を読んだ露伴はそう言いながら、ひろし? の懐からデザートイーグルを、デイバッグからポンプアクションショットガンを奪い、自身のデイバッグへ納める。
できればスタンドDISCも取り外したかったが、本になっている現状ではどうやってもできなかった。
単に本となったひろし? がつっかえているのか、別の理由があるのかそれは分からないが。
できればスタンドDISCも取り外したかったが、本になっている現状ではどうやってもできなかった。
単に本となったひろし? がつっかえているのか、別の理由があるのかそれは分からないが。
「そういえば、こいつはしんのすけ君と佐藤マサオを見つけてどうするつもりなんだ?」
殺し屋として参加者を殺すように主催者が調整した男は、息子とその友人を見つけてどうするつもりだったのか。
それに関する文章を探すと、幸いなことにすぐ見つかった。
それに関する文章を探すと、幸いなことにすぐ見つかった。
『しんのすけとマサオ君を見つけたら、譛ェ遒コ螳なくちゃな』
「これは一体……?」
「これは一体……?」
しかし、文章は読めるものになっていなかった。
色々見てきた露伴だったが、『ヘブンズ・ドアー』で本にしたものの中に、文字化けした文章を持った存在はなかった。
故に理解が及ばず、露伴は手がかりを求め更に記憶を漁る。
そして本のページをめくると、主催者が関与している決定的な証拠を見つけた。
色々見てきた露伴だったが、『ヘブンズ・ドアー』で本にしたものの中に、文字化けした文章を持った存在はなかった。
故に理解が及ばず、露伴は手がかりを求め更に記憶を漁る。
そして本のページをめくると、主催者が関与している決定的な証拠を見つけた。
『次のページからは『コンペ・ロワイアル』参加者による、ヘブンズ・ドアーを用いての情報閲覧は禁止されております。
禁止制限を解除する場合、『コンペ・ロワイアル』参加者の証を取り外してください。
解除方法は《『コンペ・ロワイアル』参加者には閲覧不可能》となっております。
なお、違反した場合はペナルティを科します。ペナルティの内容については、こちらが適宜判断いたします』
禁止制限を解除する場合、『コンペ・ロワイアル』参加者の証を取り外してください。
解除方法は《『コンペ・ロワイアル』参加者には閲覧不可能》となっております。
なお、違反した場合はペナルティを科します。ペナルティの内容については、こちらが適宜判断いたします』
あからさまな情報封鎖。
これを犯せば、どんな罰が下るかは想像がつく。
だがしかし、露伴は一切怯むことなく、主催がひた隠しにするひろし? の記憶の深淵へと飛び込もうとページを手に掛ける。
これを犯せば、どんな罰が下るかは想像がつく。
だがしかし、露伴は一切怯むことなく、主催がひた隠しにするひろし? の記憶の深淵へと飛び込もうとページを手に掛ける。
『「コンペ・ロワイアル」参加者「岸辺露伴」に、禁止されている行動を確認しました。
三十秒以内に中止しない場合、「岸辺露伴」の首輪を爆破いたします』
「この岸辺露伴が、そんな脅しに屈服すると思っているのか―――――――――ッ!!」
三十秒以内に中止しない場合、「岸辺露伴」の首輪を爆破いたします』
「この岸辺露伴が、そんな脅しに屈服すると思っているのか―――――――――ッ!!」
めくろうとした瞬間、露伴の首輪から警告メッセージが流れ始めるが、彼は気にも留めない。
本のページはまるで糊付けされたかのように動かないが、スタンドと露伴本人の力を合わせて無理矢理めくる。
そこで彼が見たものとは――
本のページはまるで糊付けされたかのように動かないが、スタンドと露伴本人の力を合わせて無理矢理めくる。
そこで彼が見たものとは――
俺は殺し屋じゃない。
俺は殺し屋じゃない。
俺は殺し屋じゃない。
俺は殺し屋じゃない。
俺は殺し屋じゃない。
俺は殺し屋じゃない。
俺は殺し屋じゃない。
俺は殺し屋じゃない。
俺は殺し屋じゃない。
俺は殺し屋じゃない。『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺し屋じゃない『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺し屋じゃな『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺し屋じゃ『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺し屋じ『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺し『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺『前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺『は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺し屋じゃない『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺し屋じゃな『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺し屋じゃ『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺し屋じ『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺し『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺『前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺『は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
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俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ俺。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おはうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何螳カと言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺譌し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰上rが何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋螳だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋な医kんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おはうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何螳カと言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺譌し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰上rが何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋螳だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ。
俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋な医kんだ。
俺は■■■■■
「 」
声すら出なかった。
露伴がひろし? の、殺し屋でない彼を無理矢理侵した脳内は。
正視するには、露伴ですらあまりに異様な圧を感じさせるものだった。
露伴がひろし? の、殺し屋でない彼を無理矢理侵した脳内は。
正視するには、露伴ですらあまりに異様な圧を感じさせるものだった。
『5、4、3……』
気づけば首輪が爆破されるまで残り五秒を切っており、露伴は慌てて本となったひろし? を閉じる。
それで首輪から発せられた音は消えたが、代わりに新たな異常が彼を襲う。
それで首輪から発せられた音は消えたが、代わりに新たな異常が彼を襲う。
「どうも」
なんと、気づけば露伴はひろし? から数メートル離れた位置に移動させられていた。
おまけに周りの全てが止まっていた。
空の雲は動きを止め、星は瞬かず、ひろし? は本から解除されているにもかかわらず息一つしていない。
さらに目の前には見知らぬ第三者が現れていた。
第三者の外見は六十代かそれ以上の、紅いポロシャツを着た男性だ。
手には大きめの懐中時計らしきものを持ち、人のよさそうな笑みを浮かべ露伴を見つめている。
おまけに周りの全てが止まっていた。
空の雲は動きを止め、星は瞬かず、ひろし? は本から解除されているにもかかわらず息一つしていない。
さらに目の前には見知らぬ第三者が現れていた。
第三者の外見は六十代かそれ以上の、紅いポロシャツを着た男性だ。
手には大きめの懐中時計らしきものを持ち、人のよさそうな笑みを浮かべ露伴を見つめている。
「貴様何者だァ――――――――――ッ!?」
「私は、そうですね……一般通過爺とでも読んで下さい。
主催者のメッセンジャーとしてやってきました」
「私は、そうですね……一般通過爺とでも読んで下さい。
主催者のメッセンジャーとしてやってきました」
最初はふざけているのかと思ったが、メッセンジャーと聞いて露伴は気を引き締める。
心当たりは、すぐに思い浮かんだ。
心当たりは、すぐに思い浮かんだ。
「ペナルティ……って奴か。首輪が爆破される前に、見るのはやめた筈だがな」
「はい。ですが僅かとはいえ、見たことに変わりません。
なのでこうさせてもらいましょう。なお、抵抗するようなことがあれば、今度は本当に首輪を爆破するとのことです」
「はい。ですが僅かとはいえ、見たことに変わりません。
なのでこうさせてもらいましょう。なお、抵抗するようなことがあれば、今度は本当に首輪を爆破するとのことです」
そう言って一般通過爺は露伴のデイバッグに手を入れ、中からデザートイーグルとポンプアクションショットガンを取り出す。
そのままデザートイーグルはひろし? の懐へ、ポンプアクションショットガンはデイバッグへ戻す。
それで一般通過爺は終わりとばかりに、露伴へ向き直った。
そのままデザートイーグルはひろし? の懐へ、ポンプアクションショットガンはデイバッグへ戻す。
それで一般通過爺は終わりとばかりに、露伴へ向き直った。
「では私はこれで」
「……待て、一つ質問に応えろ」
「何か?」
「……待て、一つ質問に応えろ」
「何か?」
一般通過爺の言葉遣いとは裏腹に、どこか見下したような態度に露伴は苛立ちつつ、一度周りを見渡してから問う。
「今起きているこれはなんだ?」
「……あなたは存じて……ああいや、いないのですね。
ならばお答えしますが、これは私が一時的に時間を止めています」
「時間を……!?」
「そして私の用は済みましたので、野原ひろし? 様の視界から移らない位置に移動してから、時間停止を解除いたします。
それまでの間なら岸辺露伴様の移動も許可いたします。ただし、移動だけですが」
「……あなたは存じて……ああいや、いないのですね。
ならばお答えしますが、これは私が一時的に時間を止めています」
「時間を……!?」
「そして私の用は済みましたので、野原ひろし? 様の視界から移らない位置に移動してから、時間停止を解除いたします。
それまでの間なら岸辺露伴様の移動も許可いたします。ただし、移動だけですが」
言外に、それ以外の行動は許さないと釘をさす一般通過爺。
もっとも、露伴にその気はなかった。
この瞬間ならひろし? を殺せるかもしれないが、露伴の目線で彼は被害者だ。
もっとも、露伴にその気はなかった。
この瞬間ならひろし? を殺せるかもしれないが、露伴の目線で彼は被害者だ。
もし、野原ひろしが自分の意志で殺し合いに乗っていたのなら、しんのすけには悪いが露伴は始末もいとわない。
だが事実は、ひろしは主催者に良いように操られているだけだ。
現状露伴にどうにかする手段がない以上、これ以上できることはないので逃げるだけだが。
だが事実は、ひろしは主催者に良いように操られているだけだ。
現状露伴にどうにかする手段がない以上、これ以上できることはないので逃げるだけだが。
「クソッ!!」
露伴は悪態をつきながら走り出した。
こうなると彼にできるのは、しんのすけと輝子に会い、ひろし? に何とか会わせないようにするのみ。
彼がしんのすけの知る野原ひろしとは違い、殺し合いに乗っている危険人物だと言えば、会おうとはしないだろう。
こうなると彼にできるのは、しんのすけと輝子に会い、ひろし? に何とか会わせないようにするのみ。
彼がしんのすけの知る野原ひろしとは違い、殺し合いに乗っている危険人物だと言えば、会おうとはしないだろう。
だから露伴はひた走る。
彼と別れた後、しんのすけ達が既にこの世を去っていることを知らないゆえに。
彼と別れた後、しんのすけ達が既にこの世を去っていることを知らないゆえに。
一般通過爺は露伴が走り去るのを尻目に、近くの茂みに隠れる。
それから手に持っている懐中時計のスイッチを押した。
すると、雲は再び動き出し、ひろし? は意識を取り戻した。
それから手に持っている懐中時計のスイッチを押した。
すると、雲は再び動き出し、ひろし? は意識を取り戻した。
一般通過爺が持つ懐中時計の名前はウルトラストップウォッチ。
22世紀のひみつ道具の一つで、スイッチを押すことで時を止めるというもの。
彼はこれを使って時を止めた後、露伴のみをウルトラストップウォッチで動かして接触したのだ。
22世紀のひみつ道具の一つで、スイッチを押すことで時を止めるというもの。
彼はこれを使って時を止めた後、露伴のみをウルトラストップウォッチで動かして接触したのだ。
そして目的を終えた一般通過爺は会場から姿を消す。
だが彼はメッセンジャー。
今の行いの意味は理解できず、また殺し合いに思うところもない。
所詮、舞台の隅を歩き回る小間使いでしかない。
だが彼はメッセンジャー。
今の行いの意味は理解できず、また殺し合いに思うところもない。
所詮、舞台の隅を歩き回る小間使いでしかない。
◆
「あの野郎どこ行きやがった!?」
そして何も知らないひろし? は激怒した。
しんのすけについて知っていると言ったとたんに、いきなり何か仕掛けてきた露伴。
別に物を取られたわけでも、命を奪われたわけでは無いのだが、何もされていないというのが逆に気味が悪い。
何よりも、自分がしんのすけの父親であり、探しているにもかかわらず教えずに去っていたのが腹立たしい。
最初から知らないのにからかっていたのか、それとも自分が他の参加者を殺しているのを知ったのか。
どちらにせよ、ひろし? に露伴を生かす理由はもう何もない。
次会えば殺す、と彼は決意した。
しんのすけについて知っていると言ったとたんに、いきなり何か仕掛けてきた露伴。
別に物を取られたわけでも、命を奪われたわけでは無いのだが、何もされていないというのが逆に気味が悪い。
何よりも、自分がしんのすけの父親であり、探しているにもかかわらず教えずに去っていたのが腹立たしい。
最初から知らないのにからかっていたのか、それとも自分が他の参加者を殺しているのを知ったのか。
どちらにせよ、ひろし? に露伴を生かす理由はもう何もない。
次会えば殺す、と彼は決意した。
「こんなことなら、懐柔なんて方法選ばなきゃよかったぜ」
ひろし? が無差別に参加者を殺すのではなく懐柔を始めたのは、偏にしんのすけ達の情報を集める為に他ならない。
だがそれは最初の一歩で躓いてしまった。
ならばもう、懐柔なんて手ぬるいことはやめる。
次からは、多少手荒になっても速攻で情報を集めよう。
だがそれは最初の一歩で躓いてしまった。
ならばもう、懐柔なんて手ぬるいことはやめる。
次からは、多少手荒になっても速攻で情報を集めよう。
そう決意するひろし? の足元には、露伴が拾い忘れた鉄製の棒が転がっていた。
【I-5/早朝】
【岸辺露伴@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康、佐々木哲平への不快感(大)、焦燥感(大)
[装備]:スタンド『ヘブンズ・ドアー』
[道具]:基本支給品、Z750(燃料??%)@大番長、山盛りの炒飯@ウマ娘 シンデレラグレイ
[思考・状況]基本行動方針:様々な参加者を取材しつつ、主催者の打倒を狙う。
1:一刻も早くしんのすけの元へ戻る。二人を会わせるのは危険
2:あの男は、しんのすけ君の知る野原ひろしじゃあないッ!
3:危険人物は取材のついでに無力化を狙う。ただし無理はしない。
4:奴(佐々木)は本当に漫画が描きたいのか?
5:藍野伊月に出会っても、僕からは何も言わない。知ってたら別だが。
6:空条徐倫、まさかとは思うが会っておきたい。
7:ロボひろしには一応警戒
[備考]
※参戦時期は四部終了後。
※佐々木哲平を本にしたため、ホワイトナイトの盗作などを把握済みです。
※佐々木哲平が別の世界の人間だと気づきました
参加者の一部は別々の時代から参加させられてると思ってます。
※野原しんのすけの劇場版についての情報を複数持っていますが、全て同一の年の、露伴から見て未来の出来事として認識しています。
※野原ひろし? を本にし、記憶を読みました。
※別の世界について把握しました。
※主催者の中にヘブンズ・ドアーと同じタイプのスタンドの持ち主がいると推測しています。
[状態]:健康、佐々木哲平への不快感(大)、焦燥感(大)
[装備]:スタンド『ヘブンズ・ドアー』
[道具]:基本支給品、Z750(燃料??%)@大番長、山盛りの炒飯@ウマ娘 シンデレラグレイ
[思考・状況]基本行動方針:様々な参加者を取材しつつ、主催者の打倒を狙う。
1:一刻も早くしんのすけの元へ戻る。二人を会わせるのは危険
2:あの男は、しんのすけ君の知る野原ひろしじゃあないッ!
3:危険人物は取材のついでに無力化を狙う。ただし無理はしない。
4:奴(佐々木)は本当に漫画が描きたいのか?
5:藍野伊月に出会っても、僕からは何も言わない。知ってたら別だが。
6:空条徐倫、まさかとは思うが会っておきたい。
7:ロボひろしには一応警戒
[備考]
※参戦時期は四部終了後。
※佐々木哲平を本にしたため、ホワイトナイトの盗作などを把握済みです。
※佐々木哲平が別の世界の人間だと気づきました
参加者の一部は別々の時代から参加させられてると思ってます。
※野原しんのすけの劇場版についての情報を複数持っていますが、全て同一の年の、露伴から見て未来の出来事として認識しています。
※野原ひろし? を本にし、記憶を読みました。
※別の世界について把握しました。
※主催者の中にヘブンズ・ドアーと同じタイプのスタンドの持ち主がいると推測しています。
【野原ひろし?@野原ひろし 昼めしの流儀】
[状態]:健康、怒り(中)
[装備]:懐にデザートイーグル、キング・クリムゾンのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2個、ポンプアクションショットガン@ゾット帝国
[思考・状況]基本方針:他参加者の殺害及びしんのすけとマサオの捜索
1:岸辺露伴は懐柔できない。殺す。
2:あの野郎(岸辺露伴)どこ行った!?
3:次他の参加者に会ったら、懐柔なんて悠長なことはしない
4:名簿への疑問
[備考]
※原作とは性格が大きく掛け離れてます。「自分を野原ひろしと思い込んでる一般人」「殺し屋ひろし」の両要素を含んでます。
※CVは森川智之です。
※主催者から『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』と付け加えられています。理由は現状不明です。
※ヘブンズ・ドアーで文章が書きこまれると、自動的に『俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』という文章が湧き、書き込まれた文章を塗りつぶして無効化します。
これは仕様なのか、主催者でも計算外なのか現状不明です。
[状態]:健康、怒り(中)
[装備]:懐にデザートイーグル、キング・クリムゾンのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2個、ポンプアクションショットガン@ゾット帝国
[思考・状況]基本方針:他参加者の殺害及びしんのすけとマサオの捜索
1:岸辺露伴は懐柔できない。殺す。
2:あの野郎(岸辺露伴)どこ行った!?
3:次他の参加者に会ったら、懐柔なんて悠長なことはしない
4:名簿への疑問
[備考]
※原作とは性格が大きく掛け離れてます。「自分を野原ひろしと思い込んでる一般人」「殺し屋ひろし」の両要素を含んでます。
※CVは森川智之です。
※主催者から『お前は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』と付け加えられています。理由は現状不明です。
※ヘブンズ・ドアーで文章が書きこまれると、自動的に『俺は殺し屋だ。誰が何と言おうと殺し屋なんだ』という文章が湧き、書き込まれた文章を塗りつぶして無効化します。
これは仕様なのか、主催者でも計算外なのか現状不明です。
※鉄製の棒@現実 がI-5に放置されています。
【ウルトラストップウォッチ@ドラえもん】
支給品ではなく、主催者が所持しているもの。
懐中時計型の道具で、スイッチを押すと使用者以外の時間を停止させることができる。
ただし、使用した際に使用者の周囲にいれば影響を受けず、ウルトラストップウォッチ本体を時間が止まっている対象に触れさせれば時間停止が解除できる。
また、これは22世紀の科学で作られたものなので、それ以上の科学力があれば時間停止の解除も可能らしい。
支給品ではなく、主催者が所持しているもの。
懐中時計型の道具で、スイッチを押すと使用者以外の時間を停止させることができる。
ただし、使用した際に使用者の周囲にいれば影響を受けず、ウルトラストップウォッチ本体を時間が止まっている対象に触れさせれば時間停止が解除できる。
また、これは22世紀の科学で作られたものなので、それ以上の科学力があれば時間停止の解除も可能らしい。
【NPC紹介】
【一般通過爺@真夏の夜の淫夢シリーズ】
正式な出展はBabylon Stage 42「少年犯罪」。
出展では、自転車に乗って撮影中のカメラの前を横切っただけの一般人。
本ロワでは、主催者が直接顔出しをせず、特定の参加者のみに伝えたいことがある場合現れるメッセンジャーのようなもの。自転車には乗っていない。
なお、出展では喋っていないので口調はオリジナル。
なお、今回はウルトラストップウォッチ@ドラえもん を持って登場したが、これは主催者が持たせたもので、彼自身の所有物ではない。
他の場面で登場することがあれば、必要がない限り持っていないだろう。
【一般通過爺@真夏の夜の淫夢シリーズ】
正式な出展はBabylon Stage 42「少年犯罪」。
出展では、自転車に乗って撮影中のカメラの前を横切っただけの一般人。
本ロワでは、主催者が直接顔出しをせず、特定の参加者のみに伝えたいことがある場合現れるメッセンジャーのようなもの。自転車には乗っていない。
なお、出展では喋っていないので口調はオリジナル。
なお、今回はウルトラストップウォッチ@ドラえもん を持って登場したが、これは主催者が持たせたもので、彼自身の所有物ではない。
他の場面で登場することがあれば、必要がない限り持っていないだろう。
068:土方歳三は周辺に参加者がいない可能性を考慮していない | 投下順 | 070:カニンガムの怪物(前編) |
067:迫る影 | 野原ひろし? | 090:二兎を追う者は一兎をも得ず |
岸辺露伴 | 103:デンジャーゾーンへ乗り込め |