藤丸立香はバギーでシャーローッ・リンリンとヴィータの二人を追っていたものの。
残すこととなったマサオとオグリキャップへの対応で時間が遅れたこと、
リンリンもヴィータも生身で車の移動に匹敵する速度で移動していたこと。
ついでに言えば彼女は無免許運転で慣れてないバギーの運転と言う三重苦。
三つのことが災いしてしまい、追おうにも二人の姿を見失ってしまったのもあり、
バギーを道なりに運転しながらも心は途方に暮れていた。
残すこととなったマサオとオグリキャップへの対応で時間が遅れたこと、
リンリンもヴィータも生身で車の移動に匹敵する速度で移動していたこと。
ついでに言えば彼女は無免許運転で慣れてないバギーの運転と言う三重苦。
三つのことが災いしてしまい、追おうにも二人の姿を見失ってしまったのもあり、
バギーを道なりに運転しながらも心は途方に暮れていた。
「二人とも、見つからない……」
マシュや様々なサーヴァントともに困難を乗り越えてきた。
だが幾多の世界が混在するこの世界に対して彼女はあまりにもちっぽけだ。
これが人理を救ったマスター……などと自分を卑下にして諦めるつもりはない。
前を向け。動く足がある。伸ばせる手がある。届かぬ星に歯を食いしばりながら手を伸ばし続けた。
だから一般人のマスターが成し遂げた。未来を取り戻す旅を彼女は皆の力を借り成し遂げている。
……もっとも、それ以上の戦いが待ち受けていることがあったりもするのだが、それは別の話だ。
ならばどうするか。決まっている。立ち止まってる暇なんかない。だから運転は止まることなく、
視界は亡き足柄に言われた通り前を見ながらも、周囲の様子を確認しながらバギーを転がしていく。
だが幾多の世界が混在するこの世界に対して彼女はあまりにもちっぽけだ。
これが人理を救ったマスター……などと自分を卑下にして諦めるつもりはない。
前を向け。動く足がある。伸ばせる手がある。届かぬ星に歯を食いしばりながら手を伸ばし続けた。
だから一般人のマスターが成し遂げた。未来を取り戻す旅を彼女は皆の力を借り成し遂げている。
……もっとも、それ以上の戦いが待ち受けていることがあったりもするのだが、それは別の話だ。
ならばどうするか。決まっている。立ち止まってる暇なんかない。だから運転は止まることなく、
視界は亡き足柄に言われた通り前を見ながらも、周囲の様子を確認しながらバギーを転がしていく。
「!」
しかし、バギーを彼女は止める。
バギーを止めたのは、怒鳴るような大声を偶然拾ったからだ。
声色からして男女の口論。この状況で口論を交わすということは、
殺し合いに発展してるわけではない、つまり同じ味方の可能性は高い。
ただ対立はありうること。もしかしたら二人やマシュのことを知ってる可能性もあるし、
何より口論をしていればそれだけNPCや敵に気づかれる可能性だって高い。
すぐさまバギーを近くの木陰へと隠し、声の方へと忍び足で様子をうかがう。
バギーを止めたのは、怒鳴るような大声を偶然拾ったからだ。
声色からして男女の口論。この状況で口論を交わすということは、
殺し合いに発展してるわけではない、つまり同じ味方の可能性は高い。
ただ対立はありうること。もしかしたら二人やマシュのことを知ってる可能性もあるし、
何より口論をしていればそれだけNPCや敵に気づかれる可能性だって高い。
すぐさまバギーを近くの木陰へと隠し、声の方へと忍び足で様子をうかがう。
「君は何を考えてそんな行動をとっているんだね!?
身動きの取れない仲間と謎のNPCを放置して向かうなんて、
漫画でいえば典型的な死亡フラグ以外の何物でもないだろうがッこのスカタン!!」
身動きの取れない仲間と謎のNPCを放置して向かうなんて、
漫画でいえば典型的な死亡フラグ以外の何物でもないだろうがッこのスカタン!!」
「私は戦えると言っても本職は服飾が専門なの!
狼牙なしで私がいたって……待って、今のみっともない言い訳だからなし。
完全にレーティアは私の判断ミスよ。団長だったらこんなヘマしないのに……」
狼牙なしで私がいたって……待って、今のみっともない言い訳だからなし。
完全にレーティアは私の判断ミスよ。団長だったらこんなヘマしないのに……」
露伴からの叱責を素直に受け止めるコルワの姿があった。
露伴はひろし?から逃亡した後目的地へとたどり着いたわけではあるが、
そこでは同行者を誰かに攫われてしまったコルワがおり、顛末を聞いた結果、
『オイオイオイオイ』からの、もはや罵詈雑言めいた叱責を受けており、
彼女は返す言葉もなく俯いていた。
露伴はひろし?から逃亡した後目的地へとたどり着いたわけではあるが、
そこでは同行者を誰かに攫われてしまったコルワがおり、顛末を聞いた結果、
『オイオイオイオイ』からの、もはや罵詈雑言めいた叱責を受けており、
彼女は返す言葉もなく俯いていた。
「まったく、色々言いたいことはあるが、
此処にあるのは幸か不幸か死体は一人だけで彼女じゃない。
NPCがどこまで存在意義があるのか分からないことを考えても仕方がない。
まだ彼女が生きてるかもしれない可能性に賭けて、早く捜索するのが得策か。
なんで一人は殺して一人は殺さなかったか……まあレーティアだったか。
彼女のことを考えると、青年誌向けの展開になってそうではあるのが恐ろしいが。」
此処にあるのは幸か不幸か死体は一人だけで彼女じゃない。
NPCがどこまで存在意義があるのか分からないことを考えても仕方がない。
まだ彼女が生きてるかもしれない可能性に賭けて、早く捜索するのが得策か。
なんで一人は殺して一人は殺さなかったか……まあレーティアだったか。
彼女のことを考えると、青年誌向けの展開になってそうではあるのが恐ろしいが。」
ブラックジョークとも言い切れない内容にコルワは唇を嚙み締める。
コルワだって初見で狼牙のことを警戒するぐらいの酷い有様だったのだ。
もし連れ去られたのが身体目的だったのであれば、何をされるか想像に難くはない。
そんなのはお断りだ。ハッピーエンドと言うものに強く固執するコルワにとって、
レーティアがそんな未来を辿るなんてこと、絶対に認めるわけにはいかなかった。
コルワだって初見で狼牙のことを警戒するぐらいの酷い有様だったのだ。
もし連れ去られたのが身体目的だったのであれば、何をされるか想像に難くはない。
そんなのはお断りだ。ハッピーエンドと言うものに強く固執するコルワにとって、
レーティアがそんな未来を辿るなんてこと、絶対に認めるわけにはいかなかった。
「あのー、すみません。」
口論がひとしきり終わったのと、
敵ではなさそうな会話をしていたのもあり、
木陰から立香は顔を出しつつも、得物に手を添えて警戒を怠らない。
しかし、
敵ではなさそうな会話をしていたのもあり、
木陰から立香は顔を出しつつも、得物に手を添えて警戒を怠らない。
しかし、
「む、ヘブンズ・ドアー!!」
「わ、ちょ───」
時速300kmは出せると自負する仗助のクレイジー・ダイヤモンド。
それよりも先にヘブンズ・ドアーを仕掛けることができそう『だった』露伴の技術は神速の領域。
時の加速のの中でも締め切りを順守できるほどの才覚を持つ彼の行動は余りにも迅速である。
その手腕だけならば、敏捷Aにも匹敵するであろう行動の迷いのなさと技術も相まって、
スタンドが彼女を躊躇することなく攻撃し、彼女を本に変えて意識を奪う。
それよりも先にヘブンズ・ドアーを仕掛けることができそう『だった』露伴の技術は神速の領域。
時の加速のの中でも締め切りを順守できるほどの才覚を持つ彼の行動は余りにも迅速である。
その手腕だけならば、敏捷Aにも匹敵するであろう行動の迷いのなさと技術も相まって、
スタンドが彼女を躊躇することなく攻撃し、彼女を本に変えて意識を奪う。
「ちょ、何をしてるのよロハン!?」
「今の僕は割と焦っているんだ。
普段はこんな恐怖の出来事は……いや割とあったかもしれない。
どちらにしても今の僕は焦り気味なのは自覚してる。手段を選ぶ暇はない。」
普段はこんな恐怖の出来事は……いや割とあったかもしれない。
どちらにしても今の僕は焦り気味なのは自覚してる。手段を選ぶ暇はない。」
ひろし?なる謎の存在と一般通貨爺の登場。
別に露伴は屈してはいない。だが動揺は、恐怖そのものは存在した。
振り向いてはいけない小道? 殺人鬼? それらを軽く凌駕している。
確かにじゃんけん小僧である大柳賢のように書き換えられた存在はいるにはいた。
しかしあれは例外だ。あんな形での妨害をしてくる存在など彼は微塵も知らない。
バイツァ・ダストに出会ったという記憶がないのだから、なおさら警戒度は高かった。
あったとしても、警戒度はさらに跳ね上がったのだろうが。
別に露伴は屈してはいない。だが動揺は、恐怖そのものは存在した。
振り向いてはいけない小道? 殺人鬼? それらを軽く凌駕している。
確かにじゃんけん小僧である大柳賢のように書き換えられた存在はいるにはいた。
しかしあれは例外だ。あんな形での妨害をしてくる存在など彼は微塵も知らない。
バイツァ・ダストに出会ったという記憶がないのだから、なおさら警戒度は高かった。
あったとしても、警戒度はさらに跳ね上がったのだろうが。
「あなた、その能力は……」
「そうか。まだ君にもこの能力を話していなかったか。」
佐々木哲平の時と同じである。
露伴はコルワと出会ったのだが、躊躇せずヘブンズ・ドアーの能力を行使。
『今見たことは忘れる』も試してみれば、佐々木哲平と同じ初対面の反応を返した。
露伴はコルワと出会ったのだが、躊躇せずヘブンズ・ドアーの能力を行使。
『今見たことは忘れる』も試してみれば、佐々木哲平と同じ初対面の反応を返した。
「私の記憶も覗いたの!? ちょっとデリカシーがなさすぎるんじゃあないかしら!?」
「非常識な行動をとった君よりはましだと思うがね。
それに、僕は敵かどうかを安全に確認できる手段を確立してるんだ。
一々腹の探り合いするよりは有意義だと思うだろ? まあ、僕だけだから、
君からすれば不公平なことには変わりはない……な、何ィ~~~~~~!?」
それに、僕は敵かどうかを安全に確認できる手段を確立してるんだ。
一々腹の探り合いするよりは有意義だと思うだろ? まあ、僕だけだから、
君からすれば不公平なことには変わりはない……な、何ィ~~~~~~!?」
コルワの時も強烈な反応を示した露伴。
盗作をした佐々木哲平とは比べるまでもない数々の冒険譚。
空の世界、イスタルシア、特異点。彼女はそんなファンタジーと密接にあり、
露伴からすれば創作意欲をガンガン高めてくれるリアリティの塊でしかない。
盗作をした佐々木哲平とは比べるまでもない数々の冒険譚。
空の世界、イスタルシア、特異点。彼女はそんなファンタジーと密接にあり、
露伴からすれば創作意欲をガンガン高めてくれるリアリティの塊でしかない。
「人理焼却、人類最後のマスター、サーヴァント!!
何だこの人生は!? 年齢はまだ学生だというのに、
この物語はコルワの言う団長に匹敵かそれ以上かもしれない!
ただの一般人だった小娘が、未来を取り戻すための戦いを彼女は成し遂げているッ!」
何だこの人生は!? 年齢はまだ学生だというのに、
この物語はコルワの言う団長に匹敵かそれ以上かもしれない!
ただの一般人だった小娘が、未来を取り戻すための戦いを彼女は成し遂げているッ!」
だが彼女はどうか。その特異点と呼ばれる団長のような中心人物そのものであり、
もっとより濃密であり、数多くの旅路をその身体に、心に刻み込んでいるではないか。
読みたい。殺し合いでなければ夜通し読み通したいぐらい程のボリュームを占めている。
殺し合いに乗ってるか乗ってないかの確認だけでは飽き足らず多くのページを読み込む。
もっとより濃密であり、数多くの旅路をその身体に、心に刻み込んでいるではないか。
読みたい。殺し合いでなければ夜通し読み通したいぐらい程のボリュームを占めている。
殺し合いに乗ってるか乗ってないかの確認だけでは飽き足らず多くのページを読み込む。
「なんだこの大冒険はッ! 彼女自身は凡庸な人間……ではないな。
どんな甲斐性を持っているんだ彼女は。とはいえ一般人だというのに、
この旅路は今まで出会ってきたどんな人間よりも傑作の物語になるぞッ!!
いや、彼女を主人公にした物語も悪くない!! タイトルは……そうだ───」
どんな甲斐性を持っているんだ彼女は。とはいえ一般人だというのに、
この旅路は今まで出会ってきたどんな人間よりも傑作の物語になるぞッ!!
いや、彼女を主人公にした物語も悪くない!! タイトルは……そうだ───」
「早くやめなさい!」
明らかに作業に没頭していると、
同じ何かを作るクリエイターであるコルワにも伝わる。
レーティアのこともあるし、軽くチョップを入れられて渋々な表情をしながらやめさせた。
そこで彼は見るのをやめたが、本の隅に帽子を被った男がいたことには気づかない。
もし見続けていれば、巌窟王に逆に干渉されていた可能性があったのは、
幸運なのか不幸なのか、それは定かではない。
同じ何かを作るクリエイターであるコルワにも伝わる。
レーティアのこともあるし、軽くチョップを入れられて渋々な表情をしながらやめさせた。
そこで彼は見るのをやめたが、本の隅に帽子を被った男がいたことには気づかない。
もし見続けていれば、巌窟王に逆に干渉されていた可能性があったのは、
幸運なのか不幸なのか、それは定かではない。
「……と言うわけだ。すまなかった。」
「まあそれぐらいでしたら。」
「私より若いのに心広すぎじゃない……?」
「君の心と視野の狭さが露呈したな。」
「……事実とは言え煽るのやめてもらえるかしら。」
殺し合いに乗ってないなら説明はするべきだとコルワが促し、
露伴は本を解除した後困惑する彼女へしっかりと能力の説明を行った。
ただカルデアの癖の強いサーヴァントを散々見てきた彼女にとっては、
露伴の行動程度ならば許容範囲ともあり、苦笑いで済ませてしまうのだが。
露伴は本を解除した後困惑する彼女へしっかりと能力の説明を行った。
ただカルデアの癖の強いサーヴァントを散々見てきた彼女にとっては、
露伴の行動程度ならば許容範囲ともあり、苦笑いで済ませてしまうのだが。
「それで、お二人はなぜ口論を?」
「彼女が満足に身動きできない参加者をおいて、
仲間の一人の様子を伺いに行った愚かさに憤慨してしまってね。
結果仲間、と言うか一緒にいたNPCが死亡して仲間が連れ去られた。
まったく、読者からすれば愚かな行動としか言われないよ君は。」
仲間の一人の様子を伺いに行った愚かさに憤慨してしまってね。
結果仲間、と言うか一緒にいたNPCが死亡して仲間が連れ去られた。
まったく、読者からすれば愚かな行動としか言われないよ君は。」
返す言葉もないのか、口を噤んで事実上の肯定の意を示すコルワ。
こちらも切羽詰まっている状況。余り楽観視できるものではないだろう。
こちらも切羽詰まっている状況。余り楽観視できるものではないだろう。
「急いで助けないと……って言いたいけど……」
本来ならどうにか助けたいところではあるが、
ヴィータもリンリンも放置するわけにはいかない。
かといって彼女らの足取りはレーティア同様つかめていない。
ヴィータもリンリンも放置するわけにはいかない。
かといって彼女らの足取りはレーティア同様つかめていない。
『おはよう。四時間半ぶりだな、参加者の諸君』
どうするべきかを考えていると、
ミルドラースによる放送が始まり、周囲を警戒しつつ聞き届ける。
三人とも見知った知り合いや探してる人物がいる。此処で名を連ねれば、
皮肉だがそれは動く理由が一つ減ることへと繋がり動きやすくなるのだから。
ミルドラースによる放送が始まり、周囲を警戒しつつ聞き届ける。
三人とも見知った知り合いや探してる人物がいる。此処で名を連ねれば、
皮肉だがそれは動く理由が一つ減ることへと繋がり動きやすくなるのだから。
放送が終わり、三者共に渋い顔をする。
コルワは深い関係ではないにせよ楓や兼定など、
騎空団に関わった、仲間になりうる者が次々と脱落している。
幸い露伴の言う通り、レーティアだけは生きているのが救いだ。
だが彼女を救えなければ、狼牙達に顔向けすることもできない。
しかし、事態はそう甘いものではなかった。
コルワは深い関係ではないにせよ楓や兼定など、
騎空団に関わった、仲間になりうる者が次々と脱落している。
幸い露伴の言う通り、レーティアだけは生きているのが救いだ。
だが彼女を救えなければ、狼牙達に顔向けすることもできない。
しかし、事態はそう甘いものではなかった。
「すみません! 私急いで戻らないと……!!」
沖田総司が退場したことは残念に思っている。
ちょっとふざけた態度をとることも多く、吐血も多い彼女だが、
戦う時はそれはもう頼れるサーヴァントの一人であることに変わりはない。
英霊とは過去の存在だからと言って、退場して何も思わないわけではない。
いろいろ問題は山積みではあるが、最初の問題はオグリキャップ達である。
これが極めて問題で、現状のマサオは一人取り残されてる可能性が高い。
最悪の状況だ。彼女だけ退場してるなら誰かが保護してくれている可能性もあるが、
楽観視などできるわけがない。マサオは無力な少年。このまま放っておけば、
参加者どころかNPC相手にだって殺されかねない危険性を孕んでいた。
ちょっとふざけた態度をとることも多く、吐血も多い彼女だが、
戦う時はそれはもう頼れるサーヴァントの一人であることに変わりはない。
英霊とは過去の存在だからと言って、退場して何も思わないわけではない。
いろいろ問題は山積みではあるが、最初の問題はオグリキャップ達である。
これが極めて問題で、現状のマサオは一人取り残されてる可能性が高い。
最悪の状況だ。彼女だけ退場してるなら誰かが保護してくれている可能性もあるが、
楽観視などできるわけがない。マサオは無力な少年。このまま放っておけば、
参加者どころかNPC相手にだって殺されかねない危険性を孕んでいた。
「待て立香! 僕の話を少し、いや少し長くなるが聞いてもらえるか。」
バギーへ乗り込もうと動き出す彼女の手を掴んで止める。
彼女をこのままいかせるわけにはいかない、大事な理由があるのだ。
彼女をこのままいかせるわけにはいかない、大事な理由があるのだ。
「佐々木哲平、野原しんのすけ、星野輝子。
僕が出会った三人はH-6周辺で、君達がいたのはG-6周辺だ。
万が一全員リンリンとやらに轢殺や食い殺されていなければ別だが、
あの周辺にはハサミ達を含め殺し合いに乗った参加者が複数いる可能性は極めて高い。
何も行くな、と言うわけじゃあない。ヒーローぶるつもりはないが助けられるなら助ける方針だ。
だが今の状態の君だけで窮地に陥ってるかもしれない彼を救出できるか、そういいたいんだ。」
僕が出会った三人はH-6周辺で、君達がいたのはG-6周辺だ。
万が一全員リンリンとやらに轢殺や食い殺されていなければ別だが、
あの周辺にはハサミ達を含め殺し合いに乗った参加者が複数いる可能性は極めて高い。
何も行くな、と言うわけじゃあない。ヒーローぶるつもりはないが助けられるなら助ける方針だ。
だが今の状態の君だけで窮地に陥ってるかもしれない彼を救出できるか、そういいたいんだ。」
はっきり言って立香のコンディションはよくない。
カエルを貪ってでも立ち上がって何とかやりくりしてる状態だ。
こんな状態の自分が、もしその敵とやらに出会えって戦えるのか。
しかも最悪マサオを守りながら戦わなければならない。自分が英霊のように、
前へと立って戦い続ける。これは現実を見ているのか、と言う問いなのだと。
コンディションなんてものは一瞬で落ちていくとはレオニダスが言っていたが、
その時その時の最適解を、今の彼女ができるかどうかと言われると妖しい。
カエルを貪ってでも立ち上がって何とかやりくりしてる状態だ。
こんな状態の自分が、もしその敵とやらに出会えって戦えるのか。
しかも最悪マサオを守りながら戦わなければならない。自分が英霊のように、
前へと立って戦い続ける。これは現実を見ているのか、と言う問いなのだと。
コンディションなんてものは一瞬で落ちていくとはレオニダスが言っていたが、
その時その時の最適解を、今の彼女ができるかどうかと言われると妖しい。
「じゃあ諦めろ、って言いたいんですか?」
「違う。僕はそこまで非道じゃあないさ。
君が行くなら僕が行く。見ての通り僕はほぼ無傷。
スタンドもある。少なくとも君よりは戦うことができるはずだ。
移動手段のバイクもある。ペーパードライバーのバギーの運転よりは早いだろう。
それに、バギーなら彼女を乗せてレーティアを探して乗せることもできるはずだ。」
君が行くなら僕が行く。見ての通り僕はほぼ無傷。
スタンドもある。少なくとも君よりは戦うことができるはずだ。
移動手段のバイクもある。ペーパードライバーのバギーの運転よりは早いだろう。
それに、バギーなら彼女を乗せてレーティアを探して乗せることもできるはずだ。」
「岸辺さん……」
マサオとオグリキャップについては自分の落ち度だ。
まさかこの短時間で危機に陥るなんてことを予想していなかった。
自分のしりぬぐいをさせる形になるのは申し訳なく思う。
まさかこの短時間で危機に陥るなんてことを予想していなかった。
自分のしりぬぐいをさせる形になるのは申し訳なく思う。
「それに、気になることもあるからな。漫画家の性か、
自分で確認しておかないと気が済まない部分があるんだ。」
自分で確認しておかないと気が済まない部分があるんだ。」
「気になること……ミルドラースの言ってた予約ですか?」
「いや、あれは何を言ってるのか分からない。
誰に対してのメッセージか僕達には分からないか、
歩いは参加者以外の何か……僕が出会った一般通過爺のような、
特殊なNPCにかけて声をかけた可能性もあるのかもしれないからな。」
誰に対してのメッセージか僕達には分からないか、
歩いは参加者以外の何か……僕が出会った一般通過爺のような、
特殊なNPCにかけて声をかけた可能性もあるのかもしれないからな。」
あの言葉に何の意味があるのかは三人にしても謎だ。
予約とは何なのか。野原ひろしについての謎とも関係あるのか。
空の世界を旅しても、スタンド使いでも、人類最後のマスターでも。
三人寄れば文殊の知恵とは言うが、答えは見つかることはなく。
予約とは何なのか。野原ひろしについての謎とも関係あるのか。
空の世界を旅しても、スタンド使いでも、人類最後のマスターでも。
三人寄れば文殊の知恵とは言うが、答えは見つかることはなく。
「……話が逸れたな。ミルドラースは死者の名前はちゃんと呼んでいた。
だというのに、オグリキャップだけが呼ばれ方の扱いが雑になっている。
この手の放送で手を抜いては主催者の信用度が落ちてしまいかねない。
正確な情報を出すからこそ願いを叶えるという魅力に惹かれるものさ。
それをいい加減な奴がやっていたら、なんのために戦ってるか分からなくなる。
だのに忘れていたなんて、大事に冷蔵庫の隅にしまっておいた好きなケーキを、
今になって思い出すような他人事のように答えた。彼女の死には何かあるんじゃあないか、
それらに何か意味があるのかを調べたいのもあるから、僕が行くつもりでもあるんだ。」
だというのに、オグリキャップだけが呼ばれ方の扱いが雑になっている。
この手の放送で手を抜いては主催者の信用度が落ちてしまいかねない。
正確な情報を出すからこそ願いを叶えるという魅力に惹かれるものさ。
それをいい加減な奴がやっていたら、なんのために戦ってるか分からなくなる。
だのに忘れていたなんて、大事に冷蔵庫の隅にしまっておいた好きなケーキを、
今になって思い出すような他人事のように答えた。彼女の死には何かあるんじゃあないか、
それらに何か意味があるのかを調べたいのもあるから、僕が行くつもりでもあるんだ。」
露伴は気になったことは追及をやめられない。
やめられないからろくでもないことに巻き込まれてしまう、
と言うのが彼のよくあることではあるが、そこはここでも不変だ。
当然危険は彼の言ったとおりだ。だが彼が恐怖なんかに屈するのであれば、
ひろし?の警告を読んだ時点で読むのをやめるだろう。
やめないからこそ岸辺露伴なのだから。
やめられないからろくでもないことに巻き込まれてしまう、
と言うのが彼のよくあることではあるが、そこはここでも不変だ。
当然危険は彼の言ったとおりだ。だが彼が恐怖なんかに屈するのであれば、
ひろし?の警告を読んだ時点で読むのをやめるだろう。
やめないからこそ岸辺露伴なのだから。
「岸辺さん……マサオ君のこと、よろしくお願いします!」
出会ったばかりで、
自分のせいで危険な可能性の方を優先してくれる。
たとえそれが自分のためだったとしても危険なことは変わらない。
心配しながら、頭を下げて露伴がバイクに乗るのを見送る。
自分のせいで危険な可能性の方を優先してくれる。
たとえそれが自分のためだったとしても危険なことは変わらない。
心配しながら、頭を下げて露伴がバイクに乗るのを見送る。
「コルワ、君のハッピーエンドに対する情熱は僕としても見習いたい。
だからこそ視野狭窄な行動に出たことに対して僕は憤ってる部分もある。
説教臭いことをいうつもりはないが、今度は道を間違えるんじゃあないぞ。」
だからこそ視野狭窄な行動に出たことに対して僕は憤ってる部分もある。
説教臭いことをいうつもりはないが、今度は道を間違えるんじゃあないぞ。」
「……ええ、分かってるわ。今度こそ彼女のハッピーエンドを、
私たちが勝利するっていうハッピーエンドを掴んでみせるわ!」
私たちが勝利するっていうハッピーエンドを掴んでみせるわ!」
その言葉を聞き届けると、
露伴はエンジンをかけて走り出す。
二人もバギーへと乗り込んでレーティアの捜索をはじめた。
数多の死を乗り越え、零れ落ちそうな命を拾い集めていく。
露伴はエンジンをかけて走り出す。
二人もバギーへと乗り込んでレーティアの捜索をはじめた。
数多の死を乗り越え、零れ落ちそうな命を拾い集めていく。
【J-5/朝】
【岸辺露伴@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康、佐々木哲平への不快感(大)、焦燥感(大)、空の世界と藤丸立香の
[装備]:スタンド『ヘブンズ・ドアー』
[道具]:基本支給品、Z750(燃料??%)@大番長、ランダム支給品×1(山盛りの炒飯@ウマ娘 シンデレラグレイの代わりの支給)
[思考・状況]基本行動方針:様々な参加者を取材しつつ、主催者の打倒を狙う。
1:一刻も早く佐藤マサオの元へと向かう。彼もひろしに会わせるのは危険。
2:あの男は、しんのすけ君の知る野原ひろしじゃあないッ!
3:危険人物は取材のついでに無力化を狙う。ただし無理はしない。
4:奴(佐々木)は本当に漫画が描きたかったのか? もう二人とも含めていないが……
5:空条徐倫、まさかとは思うが会っておきたい。
6:ロボひろしには一応警戒。
7:危険な道のりではあるが、仕方ないだろう。後味がよくないものを残すことになる。
8:時間があればコルワ、立香に取材をしたい。なんだあの冒険譚は!?
[備考]
※参戦時期は四部終了後。
※佐々木哲平を本にしたため、ホワイトナイトの盗作などを把握済みです。
※佐々木哲平が別の世界の人間だと気づきました
参加者の一部は別々の時代から参加させられてると思ってます。
※野原しんのすけの劇場版についての情報を複数持っていますが、全て同一の年の、露伴から見て未来の出来事として認識しています。
※野原ひろし? を本にし、記憶を読みました。
※別の世界について把握しました。
※主催者の中にヘブンズ・ドアーと同じタイプのスタンドの持ち主がいると推測しています。
※コルワ、立香と情報交換をしましたが、
露伴はヘブンズ・ドアーでの情報閲覧もしてるため、
二人との会話以上に情報を得ているかもしれません
[状態]:健康、佐々木哲平への不快感(大)、焦燥感(大)、空の世界と藤丸立香の
[装備]:スタンド『ヘブンズ・ドアー』
[道具]:基本支給品、Z750(燃料??%)@大番長、ランダム支給品×1(山盛りの炒飯@ウマ娘 シンデレラグレイの代わりの支給)
[思考・状況]基本行動方針:様々な参加者を取材しつつ、主催者の打倒を狙う。
1:一刻も早く佐藤マサオの元へと向かう。彼もひろしに会わせるのは危険。
2:あの男は、しんのすけ君の知る野原ひろしじゃあないッ!
3:危険人物は取材のついでに無力化を狙う。ただし無理はしない。
4:奴(佐々木)は本当に漫画が描きたかったのか? もう二人とも含めていないが……
5:空条徐倫、まさかとは思うが会っておきたい。
6:ロボひろしには一応警戒。
7:危険な道のりではあるが、仕方ないだろう。後味がよくないものを残すことになる。
8:時間があればコルワ、立香に取材をしたい。なんだあの冒険譚は!?
[備考]
※参戦時期は四部終了後。
※佐々木哲平を本にしたため、ホワイトナイトの盗作などを把握済みです。
※佐々木哲平が別の世界の人間だと気づきました
参加者の一部は別々の時代から参加させられてると思ってます。
※野原しんのすけの劇場版についての情報を複数持っていますが、全て同一の年の、露伴から見て未来の出来事として認識しています。
※野原ひろし? を本にし、記憶を読みました。
※別の世界について把握しました。
※主催者の中にヘブンズ・ドアーと同じタイプのスタンドの持ち主がいると推測しています。
※コルワ、立香と情報交換をしましたが、
露伴はヘブンズ・ドアーでの情報閲覧もしてるため、
二人との会話以上に情報を得ているかもしれません
【コルワ@グランブルーファンタジー】
[状態]:健康 主催と長髪の少年(桐山)への憤り(極大)、茫然自失(やや回復)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、花子頭+式王子@こじらせ百鬼ドマイナー、着せかえカメラ@ドラえもん、
[思考]
基本:こんな悪趣味な殺し合いなんてぶっ壊す
1:リツカと一緒にレーティアを探す。それが私のできる……
2:狼牙……レーティア……
3:他の仲間も探しておきたい。カネサダやカエデのように間に合わなくなる前に。
[備考]
※参戦時期は少なくともキャラ加入エピソードの後。
※リルル@ドラえもん のび太と鉄人兵団 をリルル@グランブルーファンタジー と思っています。
※立香、露伴と情報交換をしました。
[状態]:健康 主催と長髪の少年(桐山)への憤り(極大)、茫然自失(やや回復)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、花子頭+式王子@こじらせ百鬼ドマイナー、着せかえカメラ@ドラえもん、
[思考]
基本:こんな悪趣味な殺し合いなんてぶっ壊す
1:リツカと一緒にレーティアを探す。それが私のできる……
2:狼牙……レーティア……
3:他の仲間も探しておきたい。カネサダやカエデのように間に合わなくなる前に。
[備考]
※参戦時期は少なくともキャラ加入エピソードの後。
※リルル@ドラえもん のび太と鉄人兵団 をリルル@グランブルーファンタジー と思っています。
※立香、露伴と情報交換をしました。
【藤丸立香@Fate/Grand Order】
[状態]:悪魔による能力向上状態(支障なし)、ダメージ(大)、無力感、自責の念
[装備]:魔術礼装・カルデア、支援礼装、レター@グランブルーファンタジー、悪魔@大番長、、召喚石『ゴッドガード・ブローディア』(現在使用不可)@グランブルーファンタジー、バギー#9
[道具]:基本支給品×2(自分、兼定分)、クレイジーソルト、和泉守兼定(鞘なし)
[思考・状況]基本行動方針:仲間を集めて殺し合いを止め、推測される儀式を防ぐ。
1:あの子(リンリン)とヴィータちゃんを追い掛けたいけど、レーティアって人も探したい。
2:足柄さん、ごめんなさい……
3:ここから殺し合いに反対の人たちを説得する。
4:恐らく、これは何らかの儀式では?
5:その後マシュ、土方さん、探す。ラヴィニアも確認はしたい。
6:ガンマン(ホル・ホース)の説得の考えは分かる。けど…
7:映画の世界という言葉がなぜか引っかかる。
8:野原ひろしに警戒。ロボひろしにも一応警戒。
[備考]
※参戦時期は少なくともセイレム経験済みです。
※漫画版『英霊剣豪七番勝負』の女性主人公をベースにしてます。
(が、バレー部とかその辺の設定すべてを踏襲はしていません。)
※このバトルロワイアルを英霊剣豪の時のような儀式だと推測しています。
※彼女のカルデアに誰がいるかは後続の書き手にお任せしますが、大抵はいるかと。
※露伴、コルワと情報交換しました。
[状態]:悪魔による能力向上状態(支障なし)、ダメージ(大)、無力感、自責の念
[装備]:魔術礼装・カルデア、支援礼装、レター@グランブルーファンタジー、悪魔@大番長、、召喚石『ゴッドガード・ブローディア』(現在使用不可)@グランブルーファンタジー、バギー#9
[道具]:基本支給品×2(自分、兼定分)、クレイジーソルト、和泉守兼定(鞘なし)
[思考・状況]基本行動方針:仲間を集めて殺し合いを止め、推測される儀式を防ぐ。
1:あの子(リンリン)とヴィータちゃんを追い掛けたいけど、レーティアって人も探したい。
2:足柄さん、ごめんなさい……
3:ここから殺し合いに反対の人たちを説得する。
4:恐らく、これは何らかの儀式では?
5:その後マシュ、土方さん、探す。ラヴィニアも確認はしたい。
6:ガンマン(ホル・ホース)の説得の考えは分かる。けど…
7:映画の世界という言葉がなぜか引っかかる。
8:野原ひろしに警戒。ロボひろしにも一応警戒。
[備考]
※参戦時期は少なくともセイレム経験済みです。
※漫画版『英霊剣豪七番勝負』の女性主人公をベースにしてます。
(が、バレー部とかその辺の設定すべてを踏襲はしていません。)
※このバトルロワイアルを英霊剣豪の時のような儀式だと推測しています。
※彼女のカルデアに誰がいるかは後続の書き手にお任せしますが、大抵はいるかと。
※露伴、コルワと情報交換しました。
102:情報を得る大罪と呪い/溶けた氷の中に | 投下順 | 104:MONSTER PANIC |
069:岸辺露伴は抗えない | 岸辺露伴 | |
090:二兎を追う者は一兎をも得ず | コルワ | |
060:苦いものはまだ嫌いなの | 藤丸立香 |