ある会場のとある場所、そこには無数の『死』があった。
そこには槍によって頭を貫かれたものや、腹部が避け内臓が飛び出しているもの、首と胴体が分かれたものがいた。
そしてその中心には、一人の少女がいた。
「これであなたたちはしばらく動けないのでしてー、わたくしはこれで失礼するのでして―」
彼女の名前は、依田芳乃。
代々拝み屋をやっている家の出身であり不思議な力を持つ、まるで神社に祀られている存在のようなアイドルである。
そしてそんな彼女は本来、このような血なまぐさいことを好まない少女である。
ではなぜ彼女はこのような凶行に及んだのか?
それは彼女が戦った怪物に関係している。
いま彼女の周りに倒れている無数の怪物たちの名前は、リザードマンという。
彼らは、元は人間であった。
しかし彼らは、「永遠の命」を叶えようとして失敗し、そのために怪物へと変貌した存在だった。
…それだけならば、彼女はここまでの惨事を起こさなかっただろう。
ID:Ztcy02A60 返信
112 : 命は、限りあるが故に ◆L9WpoKNfy2 sage 2020/08/08(土) 01:01:43
それにはもう一つ理由がある。
112 : 命は、限りあるが故に ◆L9WpoKNfy2 sage 2020/08/08(土) 01:01:43
それにはもう一つ理由がある。
それは、彼らリザードマンは不完全ながらも「永遠の命」を手にしており、どのような傷を負ってもすぐ蘇ってしまうからだ。
また現状彼らを完全に消滅させる方法を、彼女は持っていなかったのである。
そのため彼女は、彼らをしばらく動けなくするために彼らの身体をバラバラにしたのである。
そしてそれは彼女なりの慈悲でもあった。
彼女、依田芳乃は気づいているのである。
彼らにはもうほとんど、自我が残っていないということに。
自分を自分たらしめる自我を持たず、自分が人であったことも忘れ、ただ人を襲うだけの存在となっていることに。
彼らを救うためには、完全に消滅させる以外の方法が存在しないということに。
彼女、依田芳乃はその慧眼により気づいているのである。
それゆえに彼女はこのような凶行に及んだのである。
そして彼女は彼らに背を向けてどこかへと歩き出す。
彼らを救える力を探すため、また彼らを救えるものを探すために……。
【依田芳乃@アイドルマスター シンデレラガールズ】
[状態]:健康、
[装備]:魔始祖の剣戟(残り一回)@ソウル・サクリファイス デルタ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いには絶対に乗らない。主催者に立ち向かう。
1:他に呼ばれているアイドルがいないかー、わたくしはとても心配でしてー。
2:この術(魔始祖の剣戟)はー、あまりにも危険すぎるのでしてー、以降は封印いたしまするー。
3:彼ら(リザードマン)に安息が訪れることをー、切に願いまするー。
[備考]
自身が戦った魔物(リザードマン)に対し、強い憐れみを抱いております。
彼女の使った魔法により、周囲に人が集まる可能性があります。
[状態]:健康、
[装備]:魔始祖の剣戟(残り一回)@ソウル・サクリファイス デルタ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いには絶対に乗らない。主催者に立ち向かう。
1:他に呼ばれているアイドルがいないかー、わたくしはとても心配でしてー。
2:この術(魔始祖の剣戟)はー、あまりにも危険すぎるのでしてー、以降は封印いたしまするー。
3:彼ら(リザードマン)に安息が訪れることをー、切に願いまするー。
[備考]
自身が戦った魔物(リザードマン)に対し、強い憐れみを抱いております。
彼女の使った魔法により、周囲に人が集まる可能性があります。
【魔始祖の剣戟@ソウル・サクリファイス デルタ】
ある高名な魔法使いが知識欲により変化した魔物『オーディン』が改良した魔法。
装備することで『グングニル』と呼ばれる巨大な槍を周囲に降り注がせる、という魔法を二回まで使えるようになる。
ある高名な魔法使いが知識欲により変化した魔物『オーディン』が改良した魔法。
装備することで『グングニル』と呼ばれる巨大な槍を周囲に降り注がせる、という魔法を二回まで使えるようになる。
……なお、本来の『グングニル』は全身の骨を槍に変えて周囲に降り注がせる禁術だが、
『オーディン』自身の改良により、限定的ではあるが代償なしで使用可能にしたのがこの魔法である。
『オーディン』自身の改良により、限定的ではあるが代償なしで使用可能にしたのがこの魔法である。
【リザードマン@ソウル・サクリファイス デルタ】
NPC。トカゲの頭をした魔法使いたち。
NPC。トカゲの頭をした魔法使いたち。
「永遠の命」を叶えるために禁術を使用したが、代価である『自我』を捨てきれず失敗した者のなれの果て。
『自我』を中途半端に捨てたからなのか、失ったものを補うように常に複数人で行動している。
また不完全ではあるが「永遠の命」を手に入れており、いかなる傷を負ってもすぐに回復してしまうため
彼らを倒すには「霊的な力で身体と魂を完全に分離させる」か、「身体を完全に消滅させる」必要がある。
『自我』を中途半端に捨てたからなのか、失ったものを補うように常に複数人で行動している。
また不完全ではあるが「永遠の命」を手に入れており、いかなる傷を負ってもすぐに回復してしまうため
彼らを倒すには「霊的な力で身体と魂を完全に分離させる」か、「身体を完全に消滅させる」必要がある。
攻撃方法としては口から炎をはく、咆哮とともに雷を発生させる、腕を巨大化させて殴り掛かる、
全身を岩に変化させて突進をするなど様々な魔法を使って攻撃をする。
全身を岩に変化させて突進をするなど様々な魔法を使って攻撃をする。
また、歴史上「永遠の命」を欲するものは後を絶たなかったが故に今もなお生み出されていると言われている。
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