登録日:2025/09/11 (木) 19:29:57
更新日:2025/09/14 Sun 21:35:33
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古代の王の強大なる権威を象徴する棺。
長い年月を経ても現代に影響を及ぼすほどの力を持っている。
概要
《王の棺》
永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに4度まで使用できる。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの「ホルス」モンスターは、自身を対象としないカードの効果では破壊されない。
(2):手札を1枚墓地へ送って発動できる。
デッキから「ホルス」モンスター1体を墓地へ送る。
(3):1ターンに1度、自分の「ホルス」モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
その相手モンスターを墓地へ送る。
「ホルス」モンスターのサポートカード。
令和版【ホルス】デッキの簡単な説明
現在の【ホルス】デッキは、かなり強力なデッキ・ギミックとして扱われている。
そのキーカードとなるのが、このカード、《王の棺》。
といってもその文脈において、長年有名であった「ホルスの黒炎竜」が採用されることはない。
AGE OF OVERLORD以降に新登場したホルスの息子達のモンスターとでデッキを組むのが基本である。
(1):自分フィールドに「王の棺」が存在する場合、このカードは墓地から特殊召喚できる。
という条件で墓地から出てくる「ホルス」モンスター(詳しくは後述)が存在するため、それで戦っていくのが令和の【ホルス】デッキ。
遊戯王で「ホルス」といえば、
第4期とかなり昔から
LVモンスターの「
ホルスの黒炎竜」シリーズが存在していた。
《ホルスの黒炎竜 LV8》が決まれば相手の魔法をいくらでも無効と強烈なものの、
召喚までに手間がかかりすぎて、現代では盤面成立までのハードルが高い過去のデッキと見なされている。
無論、「ホルスの黒炎竜」や《ホルスのしもべ》もカード名においては「ホルス」モンスターに含まれるため、
【ホルスの黒炎竜】を主体とするデッキに《王の棺》や関連カードを投入、耐性や墓地蘇生カードを使う布石として活用はできるものの、
ホルスの息子軸の【ホルス】と比較すると、総合的なカードパワーは雲泥の差。19年もの差はさすがに仕方ない。
《王の棺》について
(1)は対象に取らない破壊効果に対しての「ホルス」モンスターへの耐性付与。
サンボルなどで一掃されるのを防げるし、《
激流葬》なら自分が使っても耐えられる。
対象に取って破壊するカード、対象に取る取らない問わず破壊以外の効果はスルーなので過信ができるほどの耐性ではないが
ホルスモンスターは逆に全体除去に弱く単体除去に強いため、相互補完関係となっている重要な効果。
(2)は手札1枚のコストを払い、デッキの「ホルス」モンスターを墓地へ送る効果。
このカードのメイン効果。
一見、このカードの発動で1枚、手札コスト1枚で、2枚の手札を費やしてやっと1枚の墓地肥やし…と考えると重く見えるものの、
これで送ったホルスモンスターが墓地から即特殊召喚できるため、十分なリターンを得られる。
手札コストにするカードはなんでもいいので、
当然のことながら、コストに墓地発動効果持ちカードを使えば消費を補うことができ、その時点で使い道がなく腐っているカードもコストにできる。
ホルスモンスター自体を捨てれば効率的。
なおこの効果、近年では大抵のカードに同名ターン1制約がついている中、1ターンに1度…ではなく1ターンに4度までとなっている。
墓地へ送りたいモンスター自体4種類しかいないため、事実上、1ターンに好きなだけ発動できるとほぼ同義である。
だが、当然ながら何のフォローもなく4回使えば手札消費も凄まじく、現代の環境においては効率的とは言い難い。
また、【ホルス】を相手にする場合の注意点として、この効果に対して《灰流うらら》を使っても1度しか止められない点に注意が必要。
(3)は「ホルス」モンスターの戦闘時に戦闘相手を一方的に墓地送りにする効果。
「ホルス」モンスターの効果は効果除去に対してのみ有効なので、戦闘で処理するのが最も手っ取り早く安全となるが、
これによって戦闘での解決を1回は拒むことができる。
また攻撃される時のみならず、自分から攻撃する時にも発動でき、攻めの際にも役立つ。
ちなみに、LVモンスターの方の《ホルスの黒炎竜 LV4》と《ホルスの黒炎竜 LV6》は、
レベルアップ条件としてモンスターを「戦闘によって破壊」する必要があるため、
《王の棺》のこの効果で戦闘相手を墓地送りにしても、条件を満たさない。
そして、最重要なのは「ホルス」モンスターの蘇生効果が、《王の棺》の存在を要求した条件となっていること。
よって盤面を維持するには《王の棺》を守り続けることが不可欠である。
関連カード
モンスターカード
ホルスの息子達
《王の棺》が存在する時に特殊召喚できるモンスター群。
名前の由来は
ホルス神の4柱の息子達で、ミイラへ加工する際に抜き出した四種の内臓を別個に保存する「カノプスの壷」の守護者とされる。
そのため、カノプスの壷はそれぞれこの4柱を模した形状をしている。
共通してレベル8なのと、以下の共通効果を持つ。
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(n)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「王の棺」が存在する場合、このカードは墓地から特殊召喚できる。
(n):このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドの他のカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
(固有効果)
前述の通り、フィールドに《王の棺》があれば、墓地から特殊召喚できる。
この蘇生自体は同名ターン1があるものの、条件さえ満たしていればノーコスト。
その後の除外やデッキ戻しといったデメリットもなしで、
各種素材にしたり除去で墓地に行っても、《王の棺》がある限り毎ターン蘇ってくる。
また、フィールドでは他のカードの除去をトリガーとして発動する効果を持つ。
条件が受動的で、自身を除去された際には発動できないが、
《王の棺》自体の耐性付与と相まって、相手からの盤面解決難易度を上げる。
複数のホルスモンスターを並べることで、単体除去ではどれかの効果は発動するという択を相手に迫ることが可能。
効果モンスター
星8/
闇属性/
魔法使い族/攻3000/守1800
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「王の棺」が存在する場合、このカードは墓地から特殊召喚できる。
(2):このカードを含む手札を2枚墓地へ送って発動できる。
デッキから「王の棺」1枚を手札に加える。
その後、自分は1枚ドローできる。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドの他のカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
フィールドのカード1枚を墓地へ送る。
「肝臓」を守護する、人の姿をした南方神。
他の3体と違い、このカードのみ手札発動効果を持っており、
手札のこのカードともう1枚の手札をコストにして、《王の棺》のサーチと1枚ドローを行う。
この効果の時点で手札2枚消費後に手札2枚補充。
《王の棺》を発動してイムセティを特殊召喚すればそれだけで結果は1枚ドローと《王の棺》と3000打点である。
キーカードの《王の棺》のサーチをしたうえに特殊召喚条件を満たせるという完璧な効果のため、
【ホルス】での最重要カード。
攻撃力も攻撃力3000と高く、息子達の中で元々の数値としては最大となる。
《フルール・ド・バロネス》や《青眼の白龍》と同等の数値であり、単体でも戦闘面では頼りになるだろう。
特殊召喚が容易な攻撃力3000の闇属性・魔法使い族と、対応するサポートカードも豊富で、
ウイルスカードや、《魔法族の里》といった強力な制圧カードを使うことも可能。
ただし闇属性のため墓地では「
ビーステッド」の標的にもなる。
まだフィールドにモンスターが出てないのなら真っ先に蘇生させるなど、ケアできる状況であれば意識しておこう。
フィールド共通効果は、フィールドのカード1枚の墓地送り。
展開しながら除去を試みる相手に対し反撃で除去して消費を強制する。
一番簡単に出てくる筆頭でありながら、抑止力にもなる。
同時にここに《
灰流うらら》を打たれてしまうと
単純に手札2枚を消費のアド損、かつキーカードへのアクセスも絶たれる致命傷になってしまう。
そのため誘発を打たれることを前提でこのカードの効果を発動するか、他のカードにうららを打たせるかというプレイングも問われる。
あるいは混合構築のデッキでは本命を出す前のブラフとして使うことも考えられるか。
効果モンスター
星8/
水属性/
獣族/攻 0/守 0
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「王の棺」が存在する場合、このカードは墓地から特殊召喚できる。
(2):このカードの攻撃力・守備力は、自分フィールドの「ホルス」モンスターの数×1200アップする。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドの他のカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
自分のメインモンスターゾーンのモンスターの種類の数だけ、自分はドローする。
「胃」を守護する、狼の姿をした東方神。
「ホルス」モンスター1体につき、攻守が1200単位で変動する。
このカード単体では実質1200だが、「ホルス」モンスターが4体が揃った場合4800にまで上がる。
一方で効果無効で0にもなってしまう。
フィールド共通効果はドロー。
《王の棺》を始めとして手札消費の荒いデッキのため、返しのターン用の手札補充ができ、手札誘発を引き込めれば妨害数が増える。
効果モンスター
星8/
風属性/
獣戦士族/攻2400/守1600
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「王の棺」が存在する場合、このカードは墓地から特殊召喚できる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドの他のカードが相手の効果でフィールドから離れた場合、お互いの墓地・除外状態のカードの中から合計2枚を対象として発動できる。
そのカード2枚を持ち主の手札に加えるかそのカード2枚をデッキに戻す。
「肺」を守護する、猿の姿をした北方神。
フィールド共通効果は、墓地・除外状態のカード2枚を、手札かデッキに戻すというもの。
除去された《王の棺》を回収できれば、次のターンに再び展開しなおすことができる。
回収するカードはなんでもいいので、手札補充できるのは間違いがない。
大抵は相手ターンなので、展開のためにやむなく捨てた手札誘発とかを取り戻すと有効。
また対象にしたカードデッキに戻すこともできるため、相手の妨害としても機能する。
見えている以上奇襲性はないが、墓地・除外利用する相手からすれば邪魔な存在となる。
《王の棺》で手札を捨てたい時には、自身の「ホルス」モンスターを戻すなどのプレイングも考えられる。
【ホルス】にとっては余談ながら、融合・儀式・シンクロ・エクシーズモンスターすらいない「風属性・獣戦士族・★8以上」の初を飾ったモンスター。
(初の★7は「
戦華」の
関張っぽい獣戦士たちに先んじられている。)
イムセティの攻撃力3000には及ばないものの、それでも上級ラインの攻撃力2400はある。
効果モンスター
星8/
地属性/
鳥獣族/攻2500/守2000
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「王の棺」が存在する場合、このカードは墓地から特殊召喚できる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドの他のカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
このターン、相手モンスターは「ホルス」モンスターを攻撃対象にできず、相手はフィールドの「ホルス」モンスターを効果の対象にできない。
「腸」を守護する、隼の姿をした西方神。
フィールド共通効果は、フィールドのホルスモンスターへの攻撃不可とモンスター効果の対象不可。
ただでさえ《王の棺》での耐性に加え、更なる耐性を追加。
相手から通る除去の種類を著しく減らすことになる。
とはいえ「ホルス」モンスターを守るためだけの効果なので、他の「ホルス」モンスターも立てたままでないと、せいぜい直接攻撃を封じる程度にしかならない。
その他
効果モンスター
星8/
炎属性/
ドラゴン族/攻3000/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「ホルス」モンスター及び「王の棺」が存在する場合、手札のこのカードを相手に見せ、自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送って発動できる。
フィールドのカード1枚を墓地へ送る。
(2):「ホルスの黒炎神」以外の自分フィールドの表側表示の、「ホルス」モンスターか「王の棺」が相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、フィールドの他のモンスターを全て墓地へ送る事ができる。
ホルスモンスターや《王の棺》を条件に手札から除去を放つ。
起動効果はフィールドのカード1枚の墓地送りで、対象を取らない。
フィールド共通効果と同じ条件で、手札から他のモンスターを全滅させつつ降臨することが可能。
とまぁ、除去の質自体は強力ではあるものの、
単体で引いて《王の棺》と「ホルス」モンスターを展開できていない場合は事故札にしかならず、
このカードを墓地に送っても何もできないと、ホルスの最大の魅力である展開には全く寄与しないため採用率は低い。
魔法カード
フィールド魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードはフィールドゾーンに存在する限り、カード名を「王の棺」として扱う。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「ホルス」モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。
(3):自分が「ホルスの黒炎神」の効果を発動した場合に発動できる。
自分は1枚ドローする。
《王の棺》扱いになる魔法カード2枚目。
【ホルス】デッキにおいて《王の棺》がなく何もできないことを避けるため4枚目以降として投入枚数を増やせる他、
フィールド魔法なのがミソであり、《救いの架け橋》や《
テラ・フォーミング》でサーチ可能。
昨今のフィールド魔法お得意のサーチ効果も内蔵しており、《ホルスの栄光-イムセティ》をサーチできれば理想的。
【ホルスの黒炎竜】においてもキーカードをサーチできるため、ぜひとも採用したいカードだろう。
手札コストは墓地送りではなくデッキに戻すため、そのコスト自体の活用は難しいが、一方でデッキに眠っていてほしいカードの素引きをケアできる。
《ホルスの黒炎神》に反応してドローする効果もあるが、前述の理由からほぼおまけ。
(2)で《ホルスの黒炎神》をサーチして即(3)に繋げられるので効果自体は活かしやすいのだが。というかこの要素がなかったら《ホルスの黒炎神》は本当に厳しい。
罠カード
永続罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手が効果を発動した時に発動できる(同一チェーン上では1度まで)。
自分の手札・墓地から「ホルス」モンスター1体を特殊召喚する。
このターン、自分はこの効果で特殊召喚したモンスターと元々のカード名が同じモンスターを「カノプスの守護者」の効果では特殊召喚できない。
(2):このカードが手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
手札・墓地のホルスモンスターを特殊召喚する永続罠。
特殊召喚するモンスターは同名モンスターは同一ターンに1回のみ、発動は同一チェーン上では1度まで。
つまり、別名のモンスターであれば、同じターンに複数回発動できる。
最大の魅力は、自分ターンで素材として使ったホルスモンスターを相手ターンで蘇生できること。
つまり、このカードがあれば「自分ターンで素材に使う」と「相手ターンで除去への圧力をかける」という2つの用途の両立が可能となる。
また、このカード自体は手札・フィールドから墓地へ送られた場合にセットされ再利用できる。
王の棺やイムセティの手札コストとして捨てつつ次のターンに備えられる。
しかし、手札コストにはできるとはいえ単体では腐るいわゆる「上振れ前提カード」のため、採用されないことが多い。サーチできないのでピン挿しで活かしたりできないのも欠点。
出張ではほぼ間違いなく採用されないが、逆に純構築なら比較的価値は高め。
ホルスモンスターの絶対数が多ければ比較的腐りにくいし、ぶっちゃけ先攻で並べた「ホルス」モンスターだけで制圧できるほど現代遊戯王は甘くないので実質8枚展開にしてくれるこのカードは評価できる。
なお、自分ターンでも蘇生はできるため、発動したまま次の自分のターンが回ってきた場合は、自力蘇生とこのカードでの蘇生が別々に可能。どっちで蘇生したのかややこしくなるので注意。
蘇生回数を最大4回と勘違いしがちだが、あくまでホルス全体の蘇生効果なので採用していれば《ホルスの黒炎神》とかも蘇生可能。
【ホルスの黒炎竜】では《ホルスの黒炎竜 LV6》を蘇生することもできる。
名前の由来はミイラ化の際に内臓を保存する容器「カノプス壺」。
遊戯王原作では記憶編でセトが「カノーポスの壺」と呼んでいたとか。
戦術
1.《王の棺》を用意する
2.《王の棺》の効果や手札コストなどでホルスモンスターを墓地へ送る
3.墓地からホルスモンスターを特殊召喚
基本はこれだけ。
場に出した後はそのまま殴るもよし、素材にしてもよし。
《王の棺》を場か手札に維持しつつ、モンスターが墓地にさえあれば、ターンをまたぐ度に復活できるので、
墓地以外へ送る除去さえ防げば長期戦にはすこぶる強い。
相性の良いカードやデッキ
レベル8モンスターを素材に活用したいデッキ、手札の墓地送りを活用できるデッキであれば、他の様々なデッキと組むことが可能。
【ホルス】側は《王の棺》と《ホルスの栄光-イムセティ》、少量の他の特殊召喚したい「ホルス」モンスターさえ投入すれば機能するので、
割とコンパクトな枚数で出張セットとして派遣させることもできる。
そのため、【グッドスタッフ】系のデッキや、ファンデッキのエンジンまで幅広い活躍が見込める。
手札のレベル8モンスターをコストに2枚ドローする手札交換カード。
メインデッキにレベル8モンスターを多く投入するので腐りにくい、「ホルス」を切れば手札コストが必要な《王の棺》の発動回数を削れる、ドローで《王の棺》を呼び込める可能性が出る、とあらゆる面で相性がいい。
ただし、こちらもイムセティと同じく「2枚消費して2枚補充」なので無効を撃たれると大損してしまう。
誘発ケアを万全にした上で発動するのが望ましい。
墓地に落とすことで、デッキからフィールド魔法と
宝玉獣をサーチするカード。
【ホルス】としては《王墓の石壁》をサーチし、ついでに手札に来る宝玉獣はコストとして捨てられる。
またフィールド魔法サーチのためだけに採用している場合、宝玉獣の素引きで腐る恐れがあるのが、
先に《王墓の石壁》を引いていた場合はデッキ戻しで機能停止を避けられる。
その場合、【ホルス】単体では《王墓の石壁》が被ることになるが、
他のデッキとの混合デッキでは、他のフィールド魔法のサーチに切り替えできるのが強み。
ただ、ホルス単体だと墓地へ送る手段が肝心の《王の棺》や《ホルスの栄光-イムセティ》なので、他ギミックで墓地へ送る方法がないと事故回避にはあまりならないのが欠点。
採用する宝玉獣は基本的に何でも良いが、【ホルス】単体では召喚権が余るため、自力でデッキトップに戻れる《宝玉獣 コバルト・イーグル》にすれば素引きしても通常召喚からデッキに戻してサーチ効果を有効にできる。
60枚デッキを組むことで大量の墓地肥やしを狙えるカード。
【ホルス】単体では60枚まで増やした上で墓地に落としたいカードの比率を上げるのは難しいので、
他の墓地利用カテゴリとの混合デッキ向け。
《王の棺》さえ確保できれば、ホルスモンスターは墓地に落ちただけ特殊召喚ができ、
《救いの架け橋》が落ちれば《王墓の石壁》にアクセス可能。
ただし落ちる内容はあくまで運次第。
ホルスの息子達はレベル以外の共通ステータスを持たないため、手札コスト・中継役のどちらにも適性を持つ。
取り除くカードは裏側で除外してしまうものの、こちらは裏側除外カードも回収できるハーピの効果で取り戻せる。
後述する「レベル8・光属性・天使族」のステータスを持つモンスターはホルスの息子達に該当者がいないため、《スモール・ワールド》でのサーチが比較的簡単になる。
相手だけ特殊召喚を禁止するという、5期産ながら現代でも通用しうる制圧効果持ちのレベル8・光属性・天使族モンスター。
特殊召喚できない制限と、カテゴリ名称を持たないことによる取り回しの悪さを登場時から課題としていたカードだが、
【ホルス】は召喚権を使わずにリリース役を並べられるため【アドバンス召喚】軸にも流用しやすく、前述の《スモール・ワールド》でサーチしやすい点と合わせてそれなりに出しやすい。
盤面が完成すればホルスの息子達の共通効果・《王の棺》の非対象破壊耐性付与によって間接的に耐性を得ることができるため、
「統括者を除去しないとまともに動けない。しかし単体除去だとホルスに報復され、全体除去は棺の耐性でホルス達が生き残る」という突破しにくい状況となる。
別の意味で「ホルスの上司的存在」とも言えるレベル8・光属性・天使族モンスター。
ホルスの息子達がアドバンス召喚のリリース・表の効果のコスト両方に転用できることに加え、表の効果を安定して得るために必要な《光の結界》のサーチ手段を《王墓の石壁》と共有できる。
ターンスキップが決まれば次の自分のターンで自己蘇生効果の使用権が復活したホルスの息子達の
無駄無駄総攻撃でリーサルを取れるため、カテゴリ外であっても積極的に採用できる1枚。
ランク8エクシーズモンスター。
デッキのカードを4枚墓地へ送り、その中のモンスターを特殊召喚できる。
墓地のホルスモンスターの種類を、《王の棺》で過剰に手札コストを支払わずとも増やせる可能性がある。
また混合デッキの墓地に落ちてほしいキーカードが落ちる可能性もあり、莫大なアドバンテージとなることも。
ただし落ちる内容はあくまで運次第で、運が悪いと素材2体使って大したものが落ちなかったり、
相手の墓地肥やしを助けてしまう場合も。
妨害効果持ち、除去効果持ちを採用するのは鉄板。
3体素材と重い《熱血指導王ジャイアントレーナー》も容易に出すことができ、ン熱血効果を3回発動すれば3体素材分の消費が元通り。
ただし冷や水《無限泡影》を打たれてしまうとホルスモンスターを墓地に戻すことも出来ないまま相手にターンを渡すことになりかねないため相手の場や手札を見て判断することが望ましい。
レベル8のホルスモンスターと、下級チューナーを並べることでシンクロ召喚できる。
ホルスには召喚権を使う必要が薄いため、余った手札誘発チューナーあたりを召喚する他、
元から高レベルシンクロを狙う【
センチュリオン】【
P.U.N.K.】あたりにも出張できる。
大量の墓地肥やしを得意とするデッキ。
組んだデッキ側のギミックと、ホルス側の《真血公ヴァンパイア》で相互に落とす枚数を加速する。
ただし「ティアラメンツ」カードを手札コストとする場合、
《王の棺》とイムセティでは発動コストであり効果による墓地送りでないため、墓地効果の発動トリガーとならない点に注意。
弱点
墓地メタ、特殊召喚メタ
主軸がホルスモンスターの墓地からの特殊召喚にある以上、
それを封じられると何もできない。
墓地肥やしに成功しても、「
エクソシスター」なんかが待ち構えていれば変身されてしまう。
《エクソシスター・アソフィール》
や今は亡き《深淵に潜む者》の墓地効果封じなら、
効果発動を介さずに特殊召喚できるのでまだ動きようもあるが、
《エクソシスター・カスピテル》で特殊召喚ごと封じられた場合どうしようもない。
《王の棺》が引けない、除去される
《王の棺》が存在するのが前提のデッキであり、まずこれが引けないと動きようがない。
下手をするとイムセティで手札2枚消費に
うららや
墓穴を食らい、残り手札で《王の棺》にアクセスできず、
何も動けずにターンエンドなんてことも起こり得る。
また《王の棺》自体があっても、《
幽鬼うさぎ》や《
サイクロン》などですぐに除去され、
これまた何もできなくなることもある。
展開した後のホルスモンスターは、他のカードが除去されるまでは相手に全く干渉しない。
また、効果無効による無力化や、
効果ではないコストリリースでの除去、フィールドから離れた扱いにならない
コントロール奪取、
魔法カード化、
エクシーズ素材への吸収といった方法でも反応せずに沈黙してしまう。
ホルスモンスターを立てたのみで相手に好き放題展開を許せば、こうした方法を何かしら用意できてしまうのが常であるため、
基本的には「ホルスは素材として使うものと割り切る」「制圧できるモンスターを別に展開し、ホルスでそれを間接的に守る」といった運用が必要である。
いくら墓地は第二の手札と言えど、手札消費もタダではない。
仮に「先攻、手札に《王の棺》、ホルスモンスターは1枚も無い」場合、単純に考えると手札を全て墓地へ送って4体の「ホルス」モンスターを展開することになる。
手札から墓地へ送ることがコンボになるならどうにでもなるが、全部手札誘発とかだった場合は相当侘しい。
現代の環境において、手札を全て使い切った上での展開は効率的とはいえないため、漠然と手札を使い切ることは絶対に避けるべきである。
単体では事故になるホルスモンスター(イムセティ以外)の素引きも、《王の棺》さえ引けてるなら悪くないのである。
ホルスだけでできる対応の一例として、3体目の時点で《熱血指導王ジャイアントレーナー》を出せば初手から1枚を残し、3枚引いた中からコストを見繕ったりできる。
追記・修正は王の棺を守りながらお願いします。
- スピリッツ・オブ・ファラオの方かと思った あっちは第一の棺 -- 名無しさん (2025-09-12 09:37:42)
- 黒炎神も書いてあることだけ見れば普通に強いと思ったが採用されない辺り、これもインフレの波ってやつか… -- 名無しさん (2025-09-12 10:49:01)
- ↑インフレというより手札消費の激しいホルスにとって手札にキープしなきゃならない黒炎神は邪魔になりがちで噛み合ってないと言う問題点の方がデカい -- 名無しさん (2025-09-12 15:08:56)
- イムセティとハーピだけでランク8出張が多い気がする -- 名無しさん (2025-09-13 05:46:48)
- レベル8をめちゃめちゃ採用するのでトレードイン連発してデッキをめちゃくちゃ掘り進めたりお手軽大量展開できるからジャイアントレーナーやスカルデットでヒャッハーできたりしたもんだけど、今は別のことした方が明らかに強いんだろうなー -- 名無しさん (2025-09-13 09:47:23)
- あと個人的にラーと合わせるのも推したい。火力えぐいしイラストシナジーも素敵だぞ -- 名無しさん (2025-09-13 09:49:36)
- 暗黒界と組み合わせてめっちゃ回せる -- 名無しさん (2025-09-13 14:51:36)
- 実際回すとイムセティ以外の3バカがノイズすぎて困るテーマ -- 名無しさん (2025-09-13 17:59:52)
- イムセティ「お前、王の棺に触れたんか!」 -- 名無しさん (2025-09-14 11:21:21)
最終更新:2025年09月14日 21:35