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男の子ひとりも知りもしないのに

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「貴方、ルーデウスを見なかった?」

「ルーデウス……」

サトシから支給品を強奪して以降、羽蛾はかなりの駆け足でエリアを南下していた。
リーゼロッテの脅威もそうだが、サトシが自分の悪評を撒くのを恐れて、先にそれが伝わるより前に別参加者と積極的に接触して信用を得たいからだ。
なので出来る限り、サトシから離れ、参加者が集まるかも知れそうな島の中央部に行先を定めた。
最初は病院などに寄ろうとも考えたのだが、賢い参加者なら先にそこで待ち受け、治療目的でやってきた手負いの参加者を襲う為に罠を張る可能性もある。
ポケモンを持っているとはいえ、羽蛾は自分が弱い側の参加者であることは自覚している。単独で突入するには、リスクは高い。
その為、目的地は特に定めないまま、取りあえずは南下を選んだ。実際には、近場にいたナルトやセリムなどとはニアミスをしていたのだが、羽蛾には知る由もない。
I・R・T(アイドル・レイプ・タワー)なんて馬鹿みたいな名称の施設に、人なんか集まるわけないだろと。この施設は完全にノーマークだった。

「……」

その道中、出会ったのは赤髪の少女、エリス・ボレアス・グレイラット。
エリスは後の戦闘の事も考えて、ルーデウスの探索も優先はしたものの、体力は無駄に消耗しないように徒歩で。
逆に羽蛾は比較的、駆け足で息を荒げながら、時にはジルに担がせて移動したせいで、移動距離に差があったにも関わらず、たまたま同エリア内でかちあってしまった。

(なんか、頭に来る女だピョ)

一方的に話してきて、高圧的に情報を要求する態度に、羽蛾のなかで一瞬にしてエリスの心象は最底辺にまで落ちた。
殺し合いには乗っていない。腰の刀も様になっていることから、戦闘にも長けた少女なのは素人の羽蛾でも分かった。利用は出来そうだが、少々カチンと来るのも確かだ。

「そういえば……」

「会ったの!? 何処で!!? 言いなさい!!」

「……何処で会ったっけなぁ?
 もう少しで、思い出せそうなんだけど……うーん、ランドセルと支給品があれば、思い出せそうかなあ」

「こいつ……!」

エリスは羽蛾の話を聞き、心の中で舌打ちした。
だが、当然でもあるかと納得もする。意図せずとはいえ、ルール上は全員敵の殺し合いの場に放り込まれたのだ。
利益がなければ、他人に施しを与える理由などない。ナルトやセリムのような、善良な参加者が珍しいのかもしれない。
長い間に積み重ねた旅の経験が、エリスにいくらかの柔軟性や広い視野を与えてくれた。だから、まだ殴りかかるようなことはしない。

「ヒョヒョー、そうだねえ、ランドセルと支給品をいくつか寄こしな。そうすりゃ、情報もくれてやるよ。食料や飲料も忘れるなよ」

「……いいわ」

ランドセルはマルフォイから奪った。一個なくなっても大した痛手でもない。
その中にある、もう一人分の食糧などもだ。所詮は成り行きで強奪した品、ルーデウスとの合流を考えれば、渡してやっても惜しくない。
どうせ入っていたのも、よく分からない"黒い筒"だったのだから。
特に言い返すこともなく、耳障りな奇抜な笑い声をあげる羽蛾にマルフォイのランドセルを投擲する。

「随分、呆気ないな……」

思いの他、あっさりと承諾したことに羽蛾も拍子抜けした。エリスの様子に注意しつつ、ランドセルを開けて中を確認する。
まさか、中に罠でも仕掛けてるんじゃと警戒するが、そういった様子は見られない。


「こちらから報酬は渡したわ。次は貴方の番よ!」

「んー? あぁ……北の方にはルーデウスなんて奴、居なかったピョ。だって、会ったこともないんだからねぇ!!」

プチッと、エリスの中で何かが切れたような音がした気がした。先のマルフォイ以上の敵意と怒りを抱いて、拳を作って羽蛾の頬へとぶち込む。

「ギョエエエエエエエエエエ~~~!!!!」

驚くほど軟な頬に、拳は減り込んだ。顔面に走る激痛と共に羽蛾は地べたに転がっていく。
そこからはもう、いつものエリスのパターンだ。馬乗りになり、相手の顔面を徹底して殴打で破壊し痛め付ける。
あの拳を避けられなかった以上、羽蛾には大した戦闘の技術もない。
だから、剣を抜いて斬り伏せるまでもない。だが、自分を出し抜いて支給品を奪おうとしたのなら、ほぼ殺す手前程度までは殴る。

「覚悟しなさいよ。この蟲眼鏡!!」

痛みに藻掻く羽蛾の上に仁王立ちで跨り、そして胸倉を掴み顔を持ち上げ、再度拳を見舞う。

「!?」

その瞬間、ダァンと、今までに聞いたことの無いような爆音がエリスの鼓膜を伝った。

「ちょっと、可愛いからって調子に乗るなよ」

羽蛾の手の中には、黒光りする奇妙な筒が握られており、その先にある穴から煙が出ていた。

「やっぱりね。きみ、支給品はちゃんと確認しないと駄目じゃないかぁ」

その筒は今度はエリスの胸元に突き付けられていた。

「ヒョヒョヒョヒョヒョ~。
 これが、どういう意味か分かるよな? まさか、銃を知らないなんてことないだろ」

「なんなのよ、それ」

「ひょ? ……知らないのか、銃を」

脅しているはずの羽蛾が逆に動揺する程に、エリスの反応は予想の斜め上だった。
だが、エリスも動けないでいた。羽蛾の手にある筒が、何かの攻撃手段であることは分かる。しかも魔術で言えば無詠唱で、ほぼノーモーションで攻撃を見切る事も叶わない。
あと何回か観察していれば、もしかすれば対処法や避け方も分かるかもしれないが、この近距離で密着した態勢では危険すぎる。
お互いに硬直しながら、出方を伺い、先に怪訝そうな顔をしていた羽蛾が口を開いた。

「……お前、手を組む気ないか」

「急に何を言ってるのよ」

「いいや、手を組めるね。お互いの短所を埋め合う、メリットの方が大きい」

言ってから、羽蛾はエリスから銃を離して下ろした。
エリスは羽蛾から視線を離さず、だが胸元から手を離し、馬乗りの態勢を維持する。
先の一瞬で、銃を飛び道具と瞬時に見切って、距離を取るのは悪手だと判断した。
つまり現状の距離が最も対応しやすい。
だが、下手に剣に手を置けば、何をされるか分からない。あの筒の効果が不明確過ぎて、行動に移れない。
羽蛾の目的が不明瞭だが、対話を望むのならそれに応じて、今後の対処を考える時間を稼ぐ方が得策だとエリスは考えた。

「メリットってなによ」

(乗って来たか、まったくヒヤッとしたぜ)

銃を持つ手とは、逆の方の手に隠し持った収縮されたモンスターボールを指でなぞりながら、羽蛾は安堵する。
もしも、エリスが腰の刀に手を置くような素振りを見せたのなら、ジルを呼び出し攻撃をさせるつもりだった。
しかし、これも大分危ない賭けに近く。ジルが瞬時に状況を判断して、融通を利かせてくれたのならいいが。何なら自分が命じないと、何もしない可能性が高かった。
攻撃というタイムラグを挟めば、下手をすれば、このエリスに居合切りみたいなことをされて、瞬殺されるかもしれない。
使うまでもなくなったことに、自分の幸運には感謝しかないだろう。

「オレは、戦いは素人でね。強い参加者と組みたい。お前は、ルーデウスを探す交渉役が居た方が、話がスムーズで良い。
 お互いに悪いコンビじゃないだろ?」

あとは、どうやってこの狂犬を口説くか。
遊戯や城之内を油断させて、罠に嵌めた羽蛾の本領発揮だ。

「必要ないわ」

「……オレに支給品を渡した時、もっと交渉できたとは思えないか? オレが知らないであろうルーデウスの外見を持ち出して、ひっかけるとかさ。
 オレが知らなくてきみが知っている手札はいくらでも切れたんだ。
 もしも、そいつの外見の特徴を偽って話していれば、オレには知る方法もなかったんだから、簡単にボロを出したぜ。
 きみ、話が自分の中で完結し過ぎなんだよ。会話のキャッチボールをしろよ。
 ルーデウスの居場所を知りたいってのが念頭にありすぎて、相手から聞き出したいのを隠しきれてない。だから、さっきみたいにペースをオレに握られるんだ」

「言って、くれるわね……!」

「ヒョヒョ、相手の手札の分かるババ抜きほど、楽なゲームはないピョ」

この女、直情型ですぐ手が出るタイプで単純明快な女に見えるが、話はむしろ聞くタイプだ。
理屈が通ってさえいれば、素直に話を受け入れる。今もムカついてはいるが、自分の欠点を指摘され、そして納得している。

「それにお前、銃を知らないんだろ? こいつはオレの世界で、最も流通している人殺しの道具さ。
 お前程の剣士でも為す術もなく、オレみたいな素人でも殺すことが出来る。そんなものに対する知識がないままなんて、ちょっと危ないんじゃない? 
 そのルーデウス君ってのも、お前みたいに銃を知らず、危ない奴に手渡してるかもよ」

「……」

「オレはお前の代わりに情報収集、その他の交渉役や知らない知識を提供する。
 お前は戦闘要員として、オレと行動する。今度こそちゃんとした取引だ。
 さっきのは、お前にオレの能力を示す、アピールタイムだと思ってくれよ。……こうやって片っ端からぶん殴って、言う事聞かせるのも効率悪いのも分かるよな?」

この男はムカつく、頭に来る。
だが、言っている事はエリスでも納得せざるを得ない。最初は下手に誰かと組むより、一人のが良いと考えていた。
しかし、セリムやナルトと話が噛み合わないように、この島にはあまりにも未知が多すぎる。
相手の出方を見極めて、行動を起こすには交渉と駆け引きが大事になる。だがエリスは、それらの話術には長けていない。
流石に以前ほど、短絡的に暴力に訴える事はないが、それでも神経を逆撫でされれば分からない。


「ルーデウスとの合流を最優先するわ。それが条件よ」

理屈までは分からないが、あの筒の先から何かを射出して、人体を破壊するのが銃の仕組みなのだと、エリスでも推測は出来た。
殺人という行為が先行しているのなら、エリスが馬乗りになった段階で銃という道具でその射出した何かを、エリスに当てればいいだけの話だ。威嚇する必要はなかった。
羽蛾は殺し合いに対し積極的ではない。自分以外、どうでも良いというスタンスだろうが、あくまで必要でなければ無理に殺すタイプではない。
恐らくだが、生存するのが最優先だ。

そして、質は悪いが殺し合いそのものには乗り気ではなく、だが自分を最優先し他人を利用してこようとする狡い輩は間違いなく、少なからずいる。
それはエリスにとって、間違いなく苦手とする相手だ。
腹は立つが、そういった連中相手なら、まだこの羽蛾のが幾分マシに立ち回れるだろう。

一切の信用は出来ないが、利用し合うと割り切るだけならば、いずれ使い捨てると思えば悪い相手じゃない。
力は弱く、銃も対策を練れば対処は出来なくはない。いざという時、実力行使で黙らせられる。

数時間前に魔術師の殺し合いに乗った少年を打ちのめした時、近くに居た丸坊主の少年と違って、ある程度は最低限自分で身を守るように行動してくれそうなのも、ある意味エリスとっては気負わなくていい。
ナルトと別れたのも、セリムを守るのは恐らく自分には向いていないからと判断したからだ。
その点、羽蛾はセリムと違って死んだのなら、別にそれでも良い。人間性の低さは、先ほど思い知ったばかりだ。
だから、同行者として相手の命に責任を持たなくて良いのは、凄く楽だった。

「ヒョヒョ~交渉成立だねぇ。よろしく頼むピョ―」




―――





「ルーデウスは凄いのよ!! ルーデウスは―――」


その後、羽蛾とエリスはお互いに絶対に攻撃するなと牽制し合いながら、武装を解除し改めて情報を交換した。

「―――ルーデウスは―――」

「……」

先ず羽蛾は、相手の世界観の確認をする。サトシとの会話で別世界の可能性に言及したが、更にこれを裏付ける為にエリスからも情報を引き出したかった。
結果としては仮説をより裏付ける結果になった。サトシや羽蛾の世界以上に文明の進歩が遅く、科学より魔術等のオカルトが発展した中世のような世界観。
剣と魔法の世界とでもいうべきか。
そういったハリウッド映画だって、羽蛾は見た覚えもある。銃を知らないのもそれが原因なのだろう。


「―――ルーデウスは―――」


(壁にでも話してろ。会話のソリテイアをしてるんじゃねえよ)

そこまでは良く、ルーデウスの外見や持っている能力や技能を聞き出した瞬間、凄まじく膨大な情報量による暴力を受けた。
その内容は、数時間前にナルトとセリムが聞かされた内容と非常に類似したもの。
仮にもデュエリストである羽蛾は、カードのテキストの説明を受けることが多い。その為、相手の長い言葉の節々から重要な部分のみ取捨選択し、意味を理解することには慣れている。
凄まじく、どうでもいいエリスの惚気話を切り分け、ルーデウスに関する人柄や能力面、容姿などの必要箇所のみを的確に記憶していった。

「……おい、一ついいか?」

「ルーデウスは―――……何よ」

「無詠唱魔術ってのは、そんなに凄いのか?」

「当り前じゃない! そんなこと出来るのルーデウスだk―――」

ルーデウスの使う魔術と、先ほど羽蛾が遭遇したリーゼロッテの使う魔術。
エリスの語るそれに比べれば同じ魔術師の土台で考えると、明らかに規模が違う。
またもや、ルーデウス語りを始めようとするエリスを遮るように羽蛾は口を開いた。

「オレ、見ちゃったんだよねぇ……平気でなんの呪文も唱えないでバンバン魔術使う女をさぁ」
「っ……!?」
「案外、この島の奴等からしたら、当たり前の技術なんじゃないの?」

この殺し合いにも強さの序列があり、ゲームで言えば環境が存在すると羽蛾は考えていた。
無詠唱魔術に関してのエリスの反応を見るに、エリスとそのルーデウスは良くて中の上くらいだと推測する。
自衛できる範囲だが、別参加者とのエンカウント次第では、どうにもならない場合も少なからずあると見ていいだろう。

「ヒョヒョヒョヒョ、お前もルーデウスもそこそこ強い方だろうけど、ここはもっと強い奴等がうじゃうじゃしてるピョ。
 精々死なないように気を付けなぁ~」

エリスがどうなろうが構わないが、せっかく得た同行者だ。
すぐ死なれるのも、コスパが悪い。羽蛾は少し釘を刺すことにした。

「……分かってるわ」

何か強く言い返そうとして、エリスの中で得体のしれない不安が生まれた。
羽蛾に無詠唱魔術が当たり前なのではと、そしてもっと強い連中が居ると言われた時―――ルーデウスが血だらけの姿で横たわる光景が、エリスの脳裏を過ってしまった。

「気の…せいよ……」

大丈夫、きっと。
だって、ルーデウスは天才なんだもの。

そう言い聞かせ、エリスは羽蛾の承諾も得ないで早足でグレイラット邸へと向かう。

(こいつ、ルーデウスが死んだら急に優勝狙いとかになるんじゃないか? ……その時が面倒だな。早いとこ、別の参加者とも合流したいもんだぜ。
 そもそも、名簿も見れないのに、何を根拠にルーデウスが居ると思ってんだ? 大分好意を持ってるみたいだけど、普通はそんな相手居ない方がマシだろ)

羽蛾もそのエリスの後姿を見ながら、一抹の不安を覚えていた。




【G-4/1日目/黎明】


【エリス・ボレアス・グレイラット@無職転生 ~異世界行ったら本気だす~】
[状態]:健康、少しルーデウスに対して不安
[装備]:旅の衣装、和道一文字@ONE PIECE
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:ルーデウスと一緒に生還して、フィットア領に戻るわ!
1:首輪と脱出方法はルーデウスが考えてくれるから、私は敵を倒すわ!
2:殺人はルーデウスが悲しむから、半殺しで済ますわ!(相手が強大ならその限りではない)
3:早くルーデウスと再開したいわね!
4:どうして私の家がここにあるのかしら……。寄る必要があるわね
5:ガムテの少年(ガムテ)とリボンの少女(エスター)は危険人物ね。斬っておきたいわ
6:羽蛾は利用させてもらう。一応戦闘は引き受ける。
[備考]
※参戦時期は、デッドエンド結成(及び、1年以上経過)~ミリス神聖国に到着までの間
※ルーデウスが参加していない可能性について、一ミリも考えていないです
※ナルト、セリムと情報交換しました。それぞれの世界の情報を得ました


【インセクター羽蛾@遊戯王デュエルモンスターズ】
[状態]:右腕に切り傷(小)疲労(中)
[装備]:モンスターボール(フェローチェ)@アニメポケットモンスター、グロック17L@BLACK LAGOON(マルフォイに支給されたもの)
[道具]:基本支給品一式&ランダム支給品0~1(マルフォイのランドセルに収納、タブレットは破壊済み)、タブレット@コンペLSロワ 賢者の石@ハリーポッターシリーズ
[思考・状況]基本方針:優勝を狙いつつ生き残る。もし優勝したら、願いも叶えたいぜ。
1:とりあえず、エリスに同行する。エリスが優秀狙いにならないか、警戒もしとく。
2:ほかの参加者とも、色々会っておきたいぜ。
3;優勝も視野に入れているが、一番は自分の生存。当面は対主催の立場で動く。
4:リーゼロッテちゃんのようなオカルトの力には注意だな
5:せいぜい、死なないよう祈ってやるか…ヒョヒョヒョ
6:エリスの代わりに情報収集や、交渉役はしてやる。
[備考]
参戦時期はKCグランプリ終了以降です
ポケモンについて大まかに知りました。
サトシとの会話から自分とは別の世界があることを理解しました。それと同時にリーゼロッテのオカルは別世界の能力だと推測しました。
ルーデウスについて、エリス視点から話を聞かされて無駄に詳しくなりました。
無職転生世界についてエリス視点で知りました。


041:勝ち負けは一瞬で決まる 投下順に読む 043:ビギナーズラックの嚆矢
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007:表裏一体 インセクター羽蛾 065:館越え
011:心の刃 エリス・ボレアス・グレイラット

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