コンペロリショタバトルロワイアル@ ウィキ

姫たるもの秘めたる事

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だれでも歓迎! 編集
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ひとりぼっちには飽き飽きなの
繋がっていたいの
純真無垢な想いのまま Loud out !

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「アァアアアアアアーーッ!!!」

紅白の髪を持つ少女、ウタは泣いていた。
ずっと会いたいと思っていたフーシャ村の幼馴染み、ルフィの死は、元から追い詰められていた彼女には重すぎた。
加えて、この殺し合いに参加させられる直前、彼女は育ての親であるシャンクスに、音楽の島エレジアに置き去りにされた。
しかも、そのエレジアはシャンクスの手によって略奪され、滅亡させられていた。

音楽を愛し、歌を生き甲斐にしていたウタには耐え難い現実、そこに追い討ちをかけるように訪れたルフィの死。
明らかにウタの許容範囲を越えており、元からメンタルの強くないウタの心に耐え難い傷を与えていた。

「うぅ……グスッ、あああぁぁぁぁ--!!」

感情のままに大声で泣き叫ぶウタ。この場は無情な殺し合いの地で、泣いても何も解決せず、ただ人目を引くだけの愚策だと理解できる理性は、もはや彼女にはない。
案の定と言うべきか、やがてその場に参加者の一人が訪れた。

「やぁやぁ、君、派手にないちゃってまぁ…大丈夫?」

いつの間にか塞ぎ込むウタの横に立っていた参加者。
トップハットを被ったカートゥーン調の少女が、怯えるウタに手を差し伸べた。


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ウタは、ハムプリンセスと名乗った少女…彼?に、全て打ち明けた。
父親のシャンクスがエレジアを滅ぼし、自分を島に置き去りにした事。
見せしめとなったルフィが大切な幼馴染みで、本当に大切な相手だった事。
普通なら話さないような事も、止めどなく口から溢れていた。
初対面であるにも関わらず、少し言葉を交わしただけで、ウタはハムプリンセスに信頼を抱いていた。

「そうかそうか、パパがそんな事を……大変だったね」

ウタが落ち着くのを見計らうと、ハムプリンセスは次々と慰めの言葉を口にした。

ーー仕方なかった。
ーーあの場でできる事があっただろうか。
ーー君のせいじゃない。

涙ぐみながら語られる言葉は、思い遣りに満ちていた。
少なくともウタはそう感じた。
出会ったばかりの他人の言葉なのに、彼の言葉は不思議とウタの心に染みた。

「ル、ルフィは大切な幼馴染みで…でも、でも死んじゃった…っ!」

多少は落ち着いたとは言え、再び悲しみの渦に沈む歌をウタを痛ましそうに見るハムプリンセス。

「わ、わたし、どうすればいいの……もう、わかんないよ」

「大丈夫、方法はあるとも!」

嘆くウタをハムプリンセスは優しく抱き締め、こう口にした。

「優勝して、あの男の子……ルフィだっけ?を生き返らせれば良いんだよ!」

軽い調子で放たれた言葉にウタは固まった。
優勝、優勝とはつまり、人を殺して、願いを叶えると言うことか。確かにあの男はそんな事を言っていた気がする。
この優しい人が、そんな恐ろしい方法を口にするとは信じられなかった。

「ん?別に悪い事じゃないと思うけどなぁ。夢を叶えるためなら、手段を選ぶべきじゃないと思うよ」

ウタの同様を察知したのか、ハムプリンセスは聞き分けのない子供に言い聞かせるような口調で諭した。

「それに、人を傷つける事が嫌なら、『この殺し合いで死んだ人を全員生き返らせて』ってお願いすれば良いんだよ。それで万事解決さ」

そう言って、にこやかに微笑むハムプリンセス。
ウタは衝撃を受けた。なるほど、確かにそういう方法もある。
誰かを傷つけても、それを帳消しにできる魔法のような手法が。

「もしも、君がその選択をするのなら、俺は手を貸そう。どうする、ウタ?決めるのは君だ」

「……わ、私はーー」

プリンセスの甘い囁きに、ウタの心は確かに揺れた。
未来の歌姫の選択はーー


【ウタ(幼少期)@ONE PIECE FILM RED】
[状態]:健康、精神動揺
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:未定
1:優勝すれば…ルフィも皆も生き返る?
2:どうすればいいの……シャンクス……
[備考]
音楽の島エレジアに置き去りにされた直後からの参戦です。

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苦渋するウタ、その姿をハムプリンセスは愉しそうに見ていた。
優しいプリンセス、しかしその本性は八方美人の悪魔。
P♂はウタに対して善良で、社交的に振る舞った。
かつて自らの創造主--MJBにしたように。
しかし、その振る舞いはプリンセスの善良さからではない。
才能ありすぎて常に奪い合いの身、故に愛される身。
ハムプリンセスの目的はただひとつ、インターネットを征服し、その頂点に立つことである。

自身を生み出したMJBを取り込み、その目論みはほぼ達成したと言える。
しかし、まだまだ足りない。もっと成功を、崇拝を、栄光が欲しい。
かつて自らの親が望んだように、P♂は成り上がりたいのだ。
そうあれかしと望まれたが故に、他者を利用し踏み台とする事に躊躇がない。
だからこそ、この殺し合いでも他人を利用し、最後は優勝するつもりであった。

そうした打算もありウタと接触したのだが--

(うーん…何だか不思議な気分。この子どうも他人に思えないんだよね)

ハムプリンセスはウタに不思議な親近感を覚えていた。
自身を産み出した創造主すら利用し、手中に納めたP♂が、今さら誰かを利用する事に躊躇は持たない筈なのに。

だが、それでも、もしもこの子が願いのために犠牲を選ぶならーー少しは手を貸してやろう、その程度の情が確かにあった。

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自分の生み出したものに殺される
  Being killed by my own creation

そんなの芸術家として本望だろう
  For artists, that’s our dream

きゃわな Lover とびきり育む今夜も
  Kawaii Lover even tonight when I raise you You are master, I’m slave
  You are master, I’m slave

逆転する Life is strange
 How the tables have turned Life is strange!


【ハムプリンセス@トップハムハット狂】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:優勝したい
1:優秀な取り巻きが欲しい。
2:ウタが殺る気なら手伝ってあげる。
[備考]
「Princess♂」、「Mister Jewel Box」からの参戦です。

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