独断と偏見に基づくZ鯖海戦史

このページでは、Z鯖の海戦の歴史の中で記録に残しておきたい出来事を独断と偏見に基づき記載する。
随時加筆・修正して行く予定なので興味のある方は随時チェック願いたい。



・第3回大海戦:カリカット防衛戦 ~双頭の蛇はいかに倒れたか~

Z鯖における海戦史を語る上ではずせないのが第3回大海戦である。
まだ、大海戦が現在の形ではなく旧3国しかないDOL黎明期、クラスも小中大などに分かれてもいなかったため大型だけを
3時間戦っていたような時代、NPCも存在せず対人だけで勝敗を競っていた時代のお話である。


時は2005年5月、ポルトガルはイングランド同盟港:カリカット攻略作戦を実施し戦力をポルトガル領:ゴアへ集結
一方でイングランドもカリカットを防衛すべく戦力をカリカットへ集結させた。

2005年5月22日、ポルトガル艦隊はゴアより南下を開始、一方イングランド艦隊はカリカット沖に布陣しポルトガル艦隊を迎え撃った。
戦況はカリカットで迎撃するイングランド艦隊がゴアから遠征となったポルトガル艦隊を補給・艦隊再編などの地の利を生かし奮戦、初日を優位に進めた。

この際、ポルトガルが積極攻勢をかけた理由はいくつかあるが、理由のひとつとしてはポルトガルがイングランドよりも
戦力的に優位と見られていたことが1つあげられる。
第1回のカサブランカ海戦でポルトガルはイスパニアに勝利し、第2回のジェノヴァ海戦でイングランドはイスパニアに敗れた。
つまり、イスパニアに勝ったポルトガルはイスパニアに負けたイングランドより強いという論法が一応成り立つ、というわけだ。

さて、初日は予想外の苦戦を強いられたポルトガル、その日の反省会にて劣勢の要因をゴアから出撃するため戦場への展開および補給・再編が
遅れることと判断、戦場への距離の差を埋めるためよりカリカットにより近いコチンからの出撃を企図、その過程でゴアからも艦隊を出撃させ
挟撃を行うことでイングランド艦隊に2正面作戦を強要し大規模包囲・殲滅する作戦が提案された。
いわゆる「双頭の蛇作戦」である。

2005年5月23日、この双頭の蛇作戦に従いコチンから続々出撃するポルトガル艦隊。
だが、そこには思いもよらない落とし穴があった。
海域変更の影響である。
この海域変更、カリカットとコチンの間に境界があるのは諸兄もご存知のことだろう。
双頭の蛇作戦においては、この海域変更もカリカットと同海域に集合しない=イングランド陣営にこちらの戦力を把握させないという
戦力秘匿目的とあわよくばカリカット前に突如現れるポルトガル艦隊という奇襲効果も狙っていたものといわれている。
だが、現実には海域変更による大規模なラグが発生(当時のシステムが大量のPCの同時移動に耐え切れなかったためとの説が有力)
操作不能になったポルトガル艦隊がまとまりもなくイングランド艦隊密集地帯にバラバラに突撃し各個撃破されるという皮肉な結果となった。
なお、この双頭の蛇作戦だがあらかじめコチン周辺に配置されたイングブイによって動きは筒抜けだったらしく、ポルトガル艦隊が
北上するたびにイングランド艦隊が迎撃配置につきコチンからの艦隊が来ない間はゴアから出撃したポルトガル艦隊を全力で
迎撃することで常に数的優位を作っていたらしい。

2005年5月24日、沖合いからカリカットへ進攻するという対策をとり前日よりはマシになったもの一度傾いた戦況は
改善されずそのまま海戦は終了。
攻撃側ポルトガル17.77%:82.23%防衛側イングランドという全鯖でも例を見ない大敗を喫したポルトガルはカリカットにおける
影響度を完全に喪失、一方でイングランドはカリカットの支配権を確立し近港のセイロンと合わせ宝石交易による多大な利益を
享受することとなった。

なお、この海戦では双頭の蛇作戦による戦力分散とラグの予想以上のひどさが敗因とされているが、その他にも支援体制の差や
主力船の差(イングランドは当時の最精鋭であった戦闘ガレオンを多数配置していたのに対してポルトガルの主力は重ガレーや
アラビアンガレーだったといわれる)も少なからず影響を与えたといわれている。
最終更新:2010年11月05日 00:37