ダンゲロスSS上海
Utopia Versus Dystopia
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dangerousss_shanghai
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大地が裂けるとき鳥があらわれ、信じる者を聖なる地アナスタシアへと運ぶであろう
生まれたときから『ルナー』っていうことになってて
それでもイヤじゃなかったのは、聖書のこの鳥の部分が好きだったからなの
生まれたときから『ルナー』っていうことになってて
それでもイヤじゃなかったのは、聖書のこの鳥の部分が好きだったからなの
「鳥を待つんじゃなくて、鳥を見に行くの!!」
魔法陣グルグル7巻、ジュジュ・クー・シュナムルのセリフより抜粋
◆ ◆ ◆
かくしてかれらはそらにとびたつ
とりはつばさをたくされた
あたらしいくににむかうのだろう
とりはつばさをたくされた
あたらしいくににむかうのだろう
万有引力を振り切って。
新しい烏托邦 へ。
新しい
◆ ◆ ◆
「ソーススソスソスソスソス!!」
「我らが外神の加護により!ソウスケ四天王は真の力を得た!」
「我らが外神の加護により!ソウスケ四天王は真の力を得た!」
破壊される上海、蹂躙される大地を見て、高笑いをあげる人影・・・いや。
『ソウスケ影』が、四人。
『ソウスケ影』が、四人。
仙道ソウスケ『変身ソウスケフォン』
「やはり!先代の魔幇首領は根本的に間違っていた!!」
「こんな輩が現れてからでは遅いのだ!!」
「構成員全ての名誉が汚される!!」
「やはり!先代の魔幇首領は根本的に間違っていた!!」
「こんな輩が現れてからでは遅いのだ!!」
「構成員全ての名誉が汚される!!」
仙道ソウスケドア校長先生『ジェントルマン・シャイニング・ウィザード』
「選別をもっと厳正にするべきなのですよ!」
「選ぶ時点で正しくふるいにかければこんな問題は生じない!!」
「選別をもっと厳正にするべきなのですよ!」
「選ぶ時点で正しくふるいにかければこんな問題は生じない!!」
FULLMETAL・ネオ仙道SOUSUKE『心止の極み』
「キマシタネ・・・ソウスケ派ト呼バレタ」
「我々四人ガ魔幇ヲ牽引スル時ガ・・・!!」
「キマシタネ・・・ソウスケ派ト呼バレタ」
「我々四人ガ魔幇ヲ牽引スル時ガ・・・!!」
ソウ・スーケモンド『紳士王朝ダイヤモンド・シップ』
「オレが行くしかあるまい!!」
「魔幇…いや!ソウスケ幇首領四天王に足る資質と度量を魅せるチャンスだ!!」
「オレが行くしかあるまい!!」
「魔幇…いや!ソウスケ幇首領四天王に足る資質と度量を魅せるチャンスだ!!」
かくてソウスケたちは東西南北各地の上海に散らばる。
無論、その暴虐 と恐怖 で今後の畏怖 による支配 を確固 たるものにせんがために。
無論、その
「「「「行くzry『だが』
鉄杵磨成八卦蛇!!!!
為逸速的一息ぅ!!!!
「「「「ぬわ――――――っ!!?」」」」
東西南北四人のソウスケ たちは、一撃のもとに主人公 たちに屠られた。
【最東端:九龍城砦】
「魔幇は破る。上海も守る。」
「『両方』こなすのが俺の目標だ・・・!!」
「覚悟しろよ手前らぁ!!」
「魔幇は破る。上海も守る。」
「『両方』こなすのが俺の目標だ・・・!!」
「覚悟しろよ手前らぁ!!」
破幇同盟総代表、钢铁构架―――
『鉄杵の』張三。
『鉄杵の』張三。
【最西端:旧フランス租界】
「何であろうと関係ねえ!」
「邪魔する奴はブッ燃やす!!」
「それが、『俺の怒り』だ!!!」
「何であろうと関係ねえ!」
「邪魔する奴はブッ燃やす!!」
「それが、『俺の怒り』だ!!!」
対魔幇上海区域魔人群レジスタンス劉山泊総首領――――
『THE・炎怒』、劉 炎嵐。
『THE・炎怒』、劉 炎嵐。
【最南端:田子坊】
「立ちふさがるものは倒すのみ」
「立ちふさがらずとも斃すのみ」
「我が待ったのは・・・全てはこの時に動くために!!」
「立ちふさがるものは倒すのみ」
「立ちふさがらずとも斃すのみ」
「我が待ったのは・・・全てはこの時に動くために!!」
外神の一角、最終貞淑金毛玉面九尾妻ザ・ファックーーーー
『為逸速的一息』、拳狐。
『為逸速的一息』、拳狐。
【最北端:間欠泉】
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
元魔人統合自治区崑崙山統率
元上海魔人解放軍隊長
元上海魔人自治区統括府総合代表
現チャイニーズマフィア魔幇首魁、魔幇統府 ――――
元上海魔人解放軍隊長
元上海魔人自治区統括府総合代表
現チャイニーズマフィア魔幇首魁、
すぅぅぅ・・・う。
――――『Burn new win rock/万有引力』、果成いっぽ。
「行くぞ!!」
己の
無論すべては。
今宵訪れる無慈悲 なENDING に抗うために。
今宵訪れる
危险SS上海钻石争夺战
最終戦最終話
『烏托邦或反烏托邦』
最終戦最終話
『烏托邦或反烏托邦』
◆ ◆ ◆
【礼拝堂】
鍾 麗史『聖像の導き(Icon of the Past)』――――
「ああ、神よ…!!」
「ああ、神よ…!!」
ばぐぅうん!!
――――吸収
この世界には山乃端一人という概念がある。
彼女が死ぬと世界が滅ぶ。彼女は世界の終わりに必ず現れる。
世界を終わらせるために、必ず必要となる必滅のトリガー。
神により産まれ堕とされた世界必滅の時限爆弾。
悲劇なのは、そんなトリガーに、自我を持たせたこと。
彼女が死ぬと世界が滅ぶ。彼女は世界の終わりに必ず現れる。
世界を終わらせるために、必ず必要となる必滅のトリガー。
神により産まれ堕とされた世界必滅の時限爆弾。
悲劇なのは、そんなトリガーに、自我を持たせたこと。
「私は生きた。私は生きて。私は生かされ私は生きる――――」
そんなトリガーに、人並みの肉体と生活と感情と、人生を与えている事。
そんなトリガーが、世界が滅ぶ直前に助けられた事。
そんなトリガーを、愛してくれた人がいた事。
そんなトリガーが、世界が滅ぶ直前に助けられた事。
そんなトリガーを、愛してくれた人がいた事。
世界が滅び、共に添い遂げるはずだった。それならそれでいいかとあきらめていた。
でも。
【あなたは生きなさい、そして――――】
「私は呪 呪われたんだ」
「ならそのために人生を捧げるのが当然だろう?」
でも。
【あなたは生きなさい、そして――――】
「私は
「ならそのために人生を捧げるのが当然だろう?」
この身は滅んだ世界 を映す映写機也。
感触を拒み。感覚を拒み。感傷だけを現に宿し。
それでも永らえようとする己を。
忘れないために。刻み込むために。貴様らを、塗り替えるために。
それでも永らえようとする己を。
忘れないために。刻み込むために。貴様らを、塗り替えるために。
全ては蜃の気楼に棲む鬼の。貝に秘された故事の奥に。
開くことなく。飽くことなく。厭くことなく。
開くことなく。飽くことなく。厭くことなく。
貝が、開く。滅んだ世界の亡霊があふれ出す。
それは並行世界の蜃気楼。
金剛シグリの浅村育美の桃猫のカルミア・チャムリー恋辻メーメー斎藤和夫路覇タッカーの。
各地にいる主人公 たちの。
並行世界 で死んだ、彼らの蜃気楼 。
この世界と同等の質量が。喪った故事 が、あふれだす。
それは並行世界の蜃気楼。
金剛シグリの浅村育美の桃猫のカルミア・チャムリー恋辻メーメー斎藤和夫路覇タッカーの。
各地にいる
この世界と同等の質量が。喪った
「ハハッ、すごい、すごいぞ!!私のこの新しい蜃気楼 は!!」
「私の・・・失った現実 よりも、自由 だ・・・!!」
「私の・・・失った
かくして蜃気楼の王は進撃する。
無論すべては。喪った故事 を塗り替えるために。
過去 で、未来 をぬりかえるために。
並行世界亡霊軍『蜃気楼鬼貝故事』騎士王、クラム・ハードシェル――――出陣。
無論すべては。喪った
並行世界亡霊軍『蜃気楼鬼貝故事』騎士王、クラム・ハードシェル――――出陣。
【ジャスティス秘密基地】
清 楚明『不倶戴天のアグノス』
「ああ・・・もう!!なんだっていうのよ!!」
彼女たちは追われていた。魔幇たちと明確に敵対するはずだった彼女たちは追われていた。
「ああ・・・もう!!なんだっていうのよ!!」
彼女たちは追われていた。魔幇たちと明確に敵対するはずだった彼女たちは追われていた。
秘湯攤子『鍋底撈月』
「外神・・・魔幇ではない、別の勢力・・・!!」
ラスボス たちの能力 を求める勢力に追われていた。
「外神・・・魔幇ではない、別の勢力・・・!!」
「そりゃあもう、きみたちの能力が彼らに有用だからだろうねえ!!」
「負の感情を持てば干渉を阻害する能力!鍋にして何でも煮込んで食べる能力!」
「そして僕の、食べたものをそのまま力に変える能力!」
「あのフィジカルにこの能力たちを順番たがえず吸い取ればあのデカブツは手が付けられないバケモノになる!!」
「いや・・・バケ神 か!!」
基地のバリアーを全開にしてギャラハッド・ソネットは応答する。
己の『ファイアーボイス』でエネルギーを注ぎ維持し続けているが直に限界。
「負の感情を持てば干渉を阻害する能力!鍋にして何でも煮込んで食べる能力!」
「そして僕の、食べたものをそのまま力に変える能力!」
「あのフィジカルにこの能力たちを順番たがえず吸い取ればあのデカブツは手が付けられないバケモノになる!!」
「いや・・・バケ
基地のバリアーを全開にしてギャラハッド・ソネットは応答する。
己の『ファイアーボイス』でエネルギーを注ぎ維持し続けているが直に限界。
否。
『ぱりぃいい・・・ん』
限界は、たった今突破された。
上海蟹ランドのマスコットにして大看板、『しりある☆キラ子ちゃん』がその巨体でバリアーを破る。
「いっけな~い☆刺殺刺殺~~♡」
そのハサミだけでなく脚に甲羅、その表面の凹凸が一つ余さず関の名刀に負けず劣らずの強度と鋭さを持った一品もの。
故にその名を『しりある☆キラ子』。
歩くだけで人が死ぬ。
動くだけで人が死ぬ。
人が死ぬだけで人が死ぬ。
神々が主人公 に対抗するために作り出されたラスボス の一角、王龍蝦『カラパスセオリー』の甲殻 生最大最強最高傑作である。
「いっけな~い☆刺殺刺殺~~♡」
そのハサミだけでなく脚に甲羅、その表面の凹凸が一つ余さず関の名刀に負けず劣らずの強度と鋭さを持った一品もの。
故にその名を『しりある☆キラ子』。
歩くだけで人が死ぬ。
動くだけで人が死ぬ。
人が死ぬだけで人が死ぬ。
神々が
そんな圧倒的存在を前にした。
「クロマクとしては責任は取らないとねえ!!宇宙的に考えて!!」
ギャラハッド・ソネット『ファイアーボイス』は。
「クロマクとしては責任は取らないとねえ!!宇宙的に考えて!!」
ギャラハッド・ソネット『ファイアーボイス』は。
ざきゅん!!
そのまま関の名甲羅に、ズタズタに切り刻まれた。
【監獄】
笑う。嗤う。ワラウ。
「ふふ。」
一回戦の時から存在を示し暗躍してきた。
二回戦になった時二人を除いてナンバーツーと喧伝し己の異能強度も指し示した。
二回戦になった時二人を除いてナンバーツーと喧伝し己の異能強度も指し示した。
そして、今。
「ふ。」
「ふふふふ、ふ。」
「ふふふふ、ふ。」
【ダイヤスキー=ウーメ=ダイヤクイタイワー『Die a cool(ダイ・ア・クー)』より承認 】
喰らう。
喰らう。
ななめたてよこ師匠 下山は最後の詰めに入っていた。
集めていく。集めていく。集めていく。
集めていく。集めていく。集めていく。
【ジン・ガンシーグァンフイ『宝石の煌めき』より
『宝石の煌めき』を。
屈服させ、承認 を毟り取り。
【影 響亜『劇場支配人のテーマ』より承認 】
『支配』する。
【影 響亜『劇場支配人のテーマ』より
『支配』する。
【覇原『痆』より承認 】
『痆 』いとる――――!!
『
【童武孟『虚偽報道フェイクニュースより』ruby(いいね){承認}】
『ニュース画面』のタブレットに次々とruby(いいね){承認}が流れてくる。
『ニュース画面』のタブレットに次々とruby(いいね){承認}が流れてくる。
【ダイヤネキ『ダイヤモンドボデー』より承認 】
ななめたてよこ師匠 下山のruby(ななめたてよこ){縦横無尽}に光が集まってくる。
師匠の光が『衣装 』と化す。
ななめたてよこ
師匠の光が『
【葉桃香『行くぜっ!怪盗少女』より承認 】
そして。
そして。
【ダイ・アーモンド(ブリリアントのすがた)『ときのほうこう』より承認 】
ついに。
ついに。
【棟山ささえ★『心は金なり』より承認 】
彼女は。
彼女は。
【十叶 望:綺羅星に願いを(Wish star, Twinkle star)より承認 】
――――『十のruby(ダイヤ){綺羅星}』を、その身に吸収した。
――――『十のruby(ダイヤ){綺羅星}』を、その身に吸収した。
「はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーはっはっはっははあ!!」
「これで私はruby(スーパー){超}師匠!!」
「これで私はruby(スーパー){超}師匠!!」
彼女の、山乃端一人としての存在を存分に開放してもなお張り合えるほどの『ダイヤ』が。
今の私にはある。
この世界 を塗りつぶし、塗り替えて、塗りつくす。
笑う。嗤う。嘲笑ウ。
『縦横無尽超師匠』となった下山海老ランドの長が、今、出陣――――!!
ずんずんずん
と。
ぎりぎりぎり
そこに。
みちみちみち
「―――――あ?」
一人の男が、現れた。
身体の芯に響くような重低音が監獄を揺らす。
それは、大型の肉食獣の足音を思わせた。
【それを彼女は真顔で睥睨する】
それは、大型の肉食獣の足音を思わせた。
【それを彼女は真顔で睥睨する】
硬い物同士を強く潰し合わせるような、摩擦音が耳を震わせる。
それは、強靭な顎をもって鋭い牙を噛み締めている音に聞こえた。
【それを彼女は感情のない瞳で見つている】
それは、強靭な顎をもって鋭い牙を噛み締めている音に聞こえた。
【それを彼女は感情のない瞳で見つている】
肉体が強く軋む音が空気ごと締め上げる。
それは、しなやかな四肢を持つ密林の王者が襲い掛かる直前の気配を想起させた。
【まるで、そう】
それは、しなやかな四肢を持つ密林の王者が襲い掛かる直前の気配を想起させた。
【まるで、そう】
そして、弄堂に漂う熱帯林を思わせる、むせかえるような熱気。
【つまらないものを見た、とでも言わんばかりの】
【つまらないものを見た、とでも言わんばかりの】
何も知らないものからすれば、まるでいつの間にやら熱帯林に迷い込んでしまい、今まさに獰猛な大虎に狙いをつけられている…そう錯覚してしまうほどの異様な気配。
【不快感を、にじませて】
【不快感を、にじませて】
「・・・一つ聞いていいかい?」
男が、現れた。
男が、現れた。
「それは、正気かい?」
槌唄塔也『痛みの塔 』が、其処に居た。
槌唄塔也『
「周回遅れの張三クンなら分かるさ。クラムくんでもいいだろう」
「Cルートのメンツもいいな、白髪クンでも最高だ」
「でも・・・でもね?」
「Cルートのメンツもいいな、白髪クンでも最高だ」
「でも・・・でもね?」
「君が?」
「このストーリーライン上ではポッと出の『主人公 』が?」
「ここまで周到に準備を重ねてきて?」
「この監獄のダイヤのほぼ全てを食い尽くして?」
「自身も二人を除いてナンバーツーの異能強度を誇るこのボクの?」
「最後の最期の最終戦のマッチングに立つのだと?」
「――――ナメてるのかい?」
そこで光が、空を舞う。
それは上海中の空を埋め尽くす海老の群れで。
それはすべてがななめたてよこ師匠 下山の異能の下で管理されている海老の山。
それは声を届ける異能で有機的に動き更には相手の思考すら読み。
それはどこにでも行ける異能で翼を授かり。
それは目から光を放ち撃ち抜く完全栄養兵器 『星の岩屋』。
それは上海中の空を埋め尽くす海老の群れで。
それはすべてがななめたてよこ
それは声を届ける異能で有機的に動き更には相手の思考すら読み。
それはどこにでも行ける異能で翼を授かり。
それは目から光を放ち撃ち抜く
そう。
それはまさに、『海老天』であった――――
「たかが『塔』が!『海のもの』でもなく『空のもの』でもない『人造物 』ごときが!」
「この『山』に!挑むってのかよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!?」
「この『山』に!挑むってのかよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!?」
監獄が激震する。一瞬で蒸発し、赤い光にかわる。
男はそれを、迫りくる魂葬流 を。
ただ、見ていた。
男はそれを、迫りくる
ただ、見ていた。
石炭のような、黒い黒い瞳で。
『下山海老ランドオーナー』、縦横無尽師匠 下山
VS――――
『ただの解決屋』、槌唄塔也
VS――――
『ただの解決屋』、槌唄塔也
戦闘、開始。
【屋台街】
「はあ、はあ、ハア――――!!!」
「ケーッケッケ!オイラに勝てると思ってるでゲs『ザキュン!!』
「へ、閉幕の大天g『バキュッ!!』
「上海キャプチャーd『ドキュン!!』
「へ、閉幕の大天g『バキュッ!!』
「上海キャプチャーd『ドキュン!!』
奔る、走る。ただ疾走る。
いっぽは走っていた。
ただ、ひたすらに走り続けていた。
いっぽは走っていた。
ただ、ひたすらに走り続けていた。
一つ積んでは、子供 のために。
二つ積んでも、子供 のために。
二つ積んでも、
だって。
彼女はずっと魔幇の【おっかぁ】であり続けていたんだから。
我が子に集る【死地の鴉 を払う翁】として、己の命を削り続けていたのだから。
我が子に集る【死地の
限界は、来る。
やがて擦り切れて、飽きて、消えていくものだと思っていた。
それでいいと、思っていた。
やがて擦り切れて、飽きて、消えていくものだと思っていた。
それでいいと、思っていた。
だが、それはもう少し先の話らしい。
『ガチィン!!』
「――――だぞっ!?」
「――――だぞっ!?」
幼女の首に首輪がかかる。
果成いっぽにかけられた『枷』。
こどもたちとの『ごっこ遊び』をしている間は異能を振るえない。
果成いっぽにかけられた『枷』。
こどもたちとの『ごっこ遊び』をしている間は異能を振るえない。
その身を形作る異能 が解除される。
突然に幼女の姿に戻った果成いっぽは全裸に戻りかけられた首輪を引かれるままに地面を転がり落ちる。
突然に幼女の姿に戻った果成いっぽは全裸に戻りかけられた首輪を引かれるままに地面を転がり落ちる。
【新作映画発表会場】を横切ろうとしたその時に起きたそれらは、
果成いっぽと首輪の主を映画スクリーン、その前で対峙させることとなった。
果成いっぽと首輪の主を映画スクリーン、その前で対峙させることとなった。
「待っていたよ、大姐姐(ねえさん)」
『チャリン…』
その首輪は『彼』の能力の結晶。
声を媒介にしたそれを上回る支配力を込めて。
彼が彼女のために練り上げた完全なるメタ能力。
『龍飛九天:雲従其志』と刻印のされた首輪は通常のそれを上回る異能強度と彼女の弱点を持って強烈に縛り上げていた。
『チャリン…』
その首輪は『彼』の能力の結晶。
声を媒介にしたそれを上回る支配力を込めて。
彼が彼女のために練り上げた完全なるメタ能力。
『龍飛九天:雲従其志』と刻印のされた首輪は通常のそれを上回る異能強度と彼女の弱点を持って強烈に縛り上げていた。
其はその桎梏 の慕情で最終貞淑妻ザ・ファック を産んだ男 。
「この戦いに意味はない」
「この戦いに意味はない」
其は女の有様をずっと眺め続けることしかできずに拳を握ることしかできなかった一匹の餓鬼 。
「ボクの力 はほぼ全てを『狐面』の方に向かわせているのだから」
「ボクの
其はその支配の異能を持って己と同調する男たちと同一化して成り果てて練り上げられた妄執 。
「あなたは其処に行ってしまうのだろう。其処で決着をつけてしまうのだろう」
「あなたは其処に行ってしまうのだろう。其処で決着をつけてしまうのだろう」
「でも、でもね?」
限界は、来る。
限界は、来る。
「その前に、一つつきあってくれよ」
やがて擦り切れて、飽きて、消えていくものだと思っていた。
やがて擦り切れて、飽きて、消えていくものだと思っていた。
「『ボク』がそこにいるとしても」
それでいいと、思っていた。
それでいいと、思っていた。
「五爪の翁 としての情念 は、この姿と力が清算したいんだ」
だが、それはもう少し先の話らしい。
だが、それはもう少し先の話らしい。
「ごめん、ごめんな■■■■」
女は紡ぐ。且つて何物でもなかった男の、拳を握るだけだった餓鬼の名前を。
女は紡ぐ。且つて何物でもなかった男の、拳を握るだけだった餓鬼の名前を。
「その気持ちはうれしいけど――――」
魔幇のことは関係がない。今それを語ることに意味はない。
魔幇のことは関係がない。今それを語ることに意味はない。
「お前のことは」
必要なのは。
必要なのは。
「家族としてしか、見れないんだぞ」
女としての、ケジメなのだ。
女としての、ケジメなのだ。
ただの女、果成いっぽ『Burn new win rock/万有引力』
VS――――
ただの男、五爪の翁『龍飛九天:雲従其志』
VS――――
ただの男、五爪の翁『龍飛九天:雲従其志』
戦闘、開始。
【カジノwithナイトクラブ】
膝を、つく。
「く・・・クソッ!!」
女陰黄泉『律令 』は無念がる。
女陰黄泉『
「・・・双喜 の傍にいてやれ、律令 よ」
「感情の軛から逃れ自由となった我が身なれど、憎いわけではないのだから」
「自由を求めて不自由となった異界の巫女よ」
「せめて最期の時は自由に逝くがいい――――」
「――――私が、この世界を薪にするところを。高笑いでもしながらな」
「感情の軛から逃れ自由となった我が身なれど、憎いわけではないのだから」
「自由を求めて不自由となった異界の巫女よ」
「せめて最期の時は自由に逝くがいい――――」
「――――私が、この世界を薪にするところを。高笑いでもしながらな」
為逸速的一息とは、『静止していた時間に応じて』加速を与える能力。
世界 を終わらせるために必要なのは『覚悟』である。
渾身を込める覚悟。立ち止まり、力を貯め続けて、開放するときを待つ執念である。
渾身を込める覚悟。立ち止まり、力を貯め続けて、開放するときを待つ執念である。
この物語のために雌伏し、止まり続けていた男が動き出す。
薪に火をつけ、世界を燃やし尽くすために動き出す。
轟音を響かせてその場から飛び立つ『ヒーロー』に。
そのあまりにもあんまりな有様に。
彼女は、強く拳を握りしめた。
薪に火をつけ、世界を燃やし尽くすために動き出す。
轟音を響かせてその場から飛び立つ『ヒーロー』に。
そのあまりにもあんまりな有様に。
彼女は、強く拳を握りしめた。
「――――クソッ」
むろんそれは。
この世界 の残酷 な結末を偲ぶがために。
この
【クソデカ上海】
「いいの?行かなくて?」
「私が言えた義理じゃないけれど、あなたも『主人公』でしょう?」
「私が言えた義理じゃないけれど、あなたも『主人公』でしょう?」
男と女が語り合う。
「構わないさ。俺は『解決屋』でアンタは『ネイルアーティスト』だ」
「ダイヤを手に入れることが目的じゃねえ――――そうだろ?」
クソデカ上海より外下を、見下ろす。
「ダイヤを手に入れることが目的じゃねえ――――そうだろ?」
クソデカ上海より外下を、見下ろす。
陽は沈み。黒炭のように黒く染まる上海の街並みが赤く朱く燃えている。
海圻『四霊随身』と呼ばれた男と。
倒萩『掻撫』と呼ばれていた女が。
倒萩『掻撫』と呼ばれていた女が。
そんな世界の終わりを見下ろしていた。
同じ解決屋であった白髪の女傑を思い出す。
「解決さえすればいいのさ。あとの始末が俺たちの仕事だ」
「まさかこんな方法があるとは思わなかったけどね…」
「解決さえすればいいのさ。あとの始末が俺たちの仕事だ」
「まさかこんな方法があるとは思わなかったけどね…」
「ほんとに、世界って奴は」
「何もかもがどうにもならないもんなのね」
「何もかもがどうにもならないもんなのね」
「『神様』にも」
「始まったな。うお、すっげえ炎」
「真っ暗で、真っ赤でよお。世界 の終わりってのはきっとこういう感じなんだろうな」
「真っ暗で、真っ赤でよお。
「だが、それでも」
「太陽はまた昇るんだぜ」
「太陽はまた昇るんだぜ」
【地下大放水路】
「つまり、さ」
「二回戦で言った通り、この世界が邪神の箱庭で」
「邪神がそれを管理しているっていうのなら――――」
「二回戦で言った通り、この世界が邪神の箱庭で」
「邪神がそれを管理しているっていうのなら――――」
「管理できないくらいの『はちゃめちゃ』を作ってしまもうってわけさ」
それは、何もない女だった。胸もない、色気もない、立場もなく、意義もなくなった女。
内腑もなくなり、己の存在意義だったカレーも食べれなくなり――――
内腑もなくなり、己の存在意義だったカレーも食べれなくなり――――
『ぐびり』
今ではこうやって、酒を呑んでいる。
内蔵の弱っている者にありがちな話だが。
手っ取り早く熱を感じられエネルギーになると感じられる酒に走る。
信じられないかもしれないが、割と本当にある話だ。
内蔵の弱っている者にありがちな話だが。
手っ取り早く熱を感じられエネルギーになると感じられる酒に走る。
信じられないかもしれないが、割と本当にある話だ。
そんな、命すら手放しつつある女だった。
「邪神の思惑通りでも動こうとしてる奴らを加速させて、煽って煽ってしっちゃかめっちゃかにしてしまう」
「死にそうな主人公も助けて無理やり描写に加え、ラスボスたちもとにかく見つけては確認させる」
「もはや暴れてる奴の描写に手いっぱいでもう私たちにかまっている暇なんて無くなってるみたいだねえ」
「死にそうな主人公も助けて無理やり描写に加え、ラスボスたちもとにかく見つけては確認させる」
「もはや暴れてる奴の描写に手いっぱいでもう私たちにかまっている暇なんて無くなってるみたいだねえ」
こうやって君も助けられた
「マジか。いや、マジですか」
ギャラハッド・ソネットと呼ばれていた男が、ボロボロの体であきれていた。
ギャラハッド・ソネットと呼ばれていた男が、ボロボロの体であきれていた。
いや、流石にこれは―――
「展開がなってな「『流石に使いまわしすぎだよ、天丼もほどほどにしておこう』」使いまわしって何ィ!?」
「いや、いやいやいや助けてもらったのはありがたいですよ?でもですよ?それでもですよ?」
「流石に唐突すぎません?特にあなた」
「カレーつながりで助けたにしてもつながりも伏線も薄すぎるんじゃあないですか?」
「流石に唐突すぎません?特にあなた」
「カレーつながりで助けたにしてもつながりも伏線も薄すぎるんじゃあないですか?」
「そういうところが気になるのか、テンション高い生きものなのに案外細かいね君は」
「そうやってラスボス二人をほだして囲まれて看病されてるのははてさて祖先の血ってところなのかな?」
「そうやってラスボス二人をほだして囲まれて看病されてるのははてさて祖先の血ってところなのかな?」
「祖先?」
「いただろ?この主人公たちの中で」
「長寿キャラでもないのに百年前にいたはずのキャラクターが」
「そしてその男は、僕と深いかかわりを持っていて」
「冒頭に登場したのにそれ以降影も形も出てこなくなっている」
「長寿キャラでもないのに百年前にいたはずのキャラクターが」
「そしてその男は、僕と深いかかわりを持っていて」
「冒頭に登場したのにそれ以降影も形も出てこなくなっている」
「・・・・・・・・・・」
「設定破壊ここに極まれりだ、張三という名字がないあの男は」
「この最終決戦中にこの場に出てこなかった女性キャラたちと一緒に百年前に飛ばされていた」
「そして破幇のために一族を産み、作り、育て上げ――――その人生を、真っ当した」
「必殺技が八の蛇ってのは伊達じゃなかったね☆まあ股間は夜の蛇だったわけだけど」
「この最終決戦中にこの場に出てこなかった女性キャラたちと一緒に百年前に飛ばされていた」
「そして破幇のために一族を産み、作り、育て上げ――――その人生を、真っ当した」
「必殺技が八の蛇ってのは伊達じゃなかったね☆まあ股間は夜の蛇だったわけだけど」
女が『何もない』のも当然だ。
もう、その人生を全うし終わっているのだから。
あとはただ、見送るのみ。
だから私は、黄嫦娥の名前を借りて居座って、ここにいる。
もう、その人生を全うし終わっているのだから。
あとはただ、見送るのみ。
だから私は、黄嫦娥の名前を借りて居座って、ここにいる。
「・・・つまり?」
「魔幣(マルシェ)は古い秘密の名前があったんだよ」
「知ってるかい?魔幣(マルシェ)はもともと西欧の物」
「そしてギャラハッドはイギリスの騎士と言う意味」
「その真名はロムスカ・パウロ・ギャラハッド・マルシェ」
「まさに西欧の子供だというのあかしなのだ・・・!!」
「知ってるかい?魔幣(マルシェ)はもともと西欧の物」
「そしてギャラハッドはイギリスの騎士と言う意味」
「その真名はロムスカ・パウロ・ギャラハッド・マルシェ」
「まさに西欧の子供だというのあかしなのだ・・・!!」
「つまり?」
「あいむ」
「ゆあ」
「ぐらんどぐらんどまざー☆」
「ゆあ」
「ぐらんどぐらんどまざー☆」
「・・・・・・・・」
「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!?」
ギャラハッド・ソネットの声が上海の空にこだまする。
おそらは、どこまでもきれいだった。
おそらは、どこまでもきれいだった。
【九龍城砦】
「―――ンな!!そんなことをよォ!!?」
ガギュイイイン!!
ガギュイイイン!!
天の海老が吠える。無数の光線が暴れまわる。
先ほど以上の威力。すさまじい速さ。すさまじい技。しかし―――
先ほど以上の威力。すさまじい速さ。すさまじい技。しかし―――
「苦ウゥッ!?」
ゾンッ!!
遥か格下だったはずの槌貝に、圧されてしまう。
過剰な水気により制されていた土が、逆に制され始めている。
ゾンッ!!
遥か格下だったはずの槌貝に、圧されてしまう。
過剰な水気により制されていた土が、逆に制され始めている。
「いきなり言うな!段階を踏め!何をどうしろって言うんだ!!」
「『―――さすがは主人公、と言ったところか』」
「『他の設定を喰い、摺りつぶして飲み下し更に理不尽(ちから)を増して居る―――』」
「『こうなる前に接触したかったのだが、な』」
「『他の設定を喰い、摺りつぶして飲み下し更に理不尽(ちから)を増して居る―――』」
「『こうなる前に接触したかったのだが、な』」
「二回戦をパクってないで!!会話しろやぁあああっ!!!?」
下山は混乱していた。困惑して渾然やるかたない気持ちになっていた。
下山は混乱していた。困惑して渾然やるかたない気持ちになっていた。
この世界を邪神が管理していて?その力を撒いて調整しているのなら?
その調整している力を煽って剪定させずに取り込み続けて、管理しきれないくらいに暴れまわらせて?
設定を管理しきれず空中分解させた後に解決屋がその混乱を平定させて破幇とする?
その調整している力を煽って剪定させずに取り込み続けて、管理しきれないくらいに暴れまわらせて?
設定を管理しきれず空中分解させた後に解決屋がその混乱を平定させて破幇とする?
「なんだよその超展開ッ!!?」
「なんだよと言われてもな、由緒正しき張三 の代から連綿と紡がれてきた懇切丁寧渾身の策戦だ」
「由緒正しく付き合ってもらえると嬉しいんだが――――なっ!!」
「由緒正しく付き合ってもらえると嬉しいんだが――――なっ!!」
ウ゛おんっ!!!
槌(土)が、励起する。
それは、土気過剰、高速変形により液状化を超え気化した槌(杵)によるビームサーベル
過剰な金により水を呑み、火を喰らう――――!!
「魅せてやるよ、これが破幇の極み!!」
「百年の雌伏を経て練り続けた祖の異能の果て!!」
「『13乗』の金曜日――――崩界剣!」
それは、土気過剰、高速変形により液状化を超え気化した槌(杵)によるビームサーベル
過剰な金により水を呑み、火を喰らう――――!!
「魅せてやるよ、これが破幇の極み!!」
「百年の雌伏を経て練り続けた祖の異能の果て!!」
「『13乗』の金曜日――――崩界剣!」
木気とは生命の力。迸るエネルギーの象徴。すなわち――――
「あの男か!僕が供物として利用した、あのモブNPCか!!」
「あいつの技までも、取り込んで――――!!」
「あの男か!僕が供物として利用した、あのモブNPCか!!」
「あいつの技までも、取り込んで――――!!」
「ず・・・ずるいぞ!」
「そんな・・・愛っぽい話だとか過去の強敵から受け継いだ魂だとか!」
「そんなこと言われたら・・・負ける空気になっちゃうだろおおお!!?」
「そんな・・・愛っぽい話だとか過去の強敵から受け継いだ魂だとか!」
「そんなこと言われたら・・・負ける空気になっちゃうだろおおお!!?」
「負ける空気じゃなくてなあ!!」
「お前は今ここで!!負けるんだよ!!!」
「お前は今ここで!!負けるんだよ!!!」
ぶんっ!!
「うぼぁ――――――――――――――!!!!!!?」
【第十六上海天空樹塔】
「・・・はは」
クラム・ハードシェルと呼ばれ、山乃端一人と呼ばれていた、今は騎士王となった怪異が一人、黄昏ている。
クラム・ハードシェルと呼ばれ、山乃端一人と呼ばれていた、今は騎士王となった怪異が一人、黄昏ている。
『何もない』
この世界を邪神が管理していて?その力を撒いて調整しているのなら?
その調整している力を煽って剪定させずに取り込み続けて、管理しきれないくらいに暴れまわらせて?
設定を管理しきれず空中分解させた後に解決屋がその混乱を平定させて破幇とする?
その調整している力を煽って剪定させずに取り込み続けて、管理しきれないくらいに暴れまわらせて?
設定を管理しきれず空中分解させた後に解決屋がその混乱を平定させて破幇とする?
「二回戦からこっちよお・・・ソレガシの扱い、ひどすぎじゃないですか?」
そんなんじゃ、こんなスゴい力を開放したのに、別に振るう必要なんかないじゃあないか。
しっちゃかめっちゃかになった後に、解決屋と一緒に作っていけばいいだけなのだから。
しっちゃかめっちゃかになった後に、解決屋と一緒に作っていけばいいだけなのだから。
騎士王はほうけていた。
大義はある。今後の展望もある。希望もある。
ただ、この拳のもって行き所だけが、どこにもなかった。
大義はある。今後の展望もある。希望もある。
ただ、この拳のもって行き所だけが、どこにもなかった。
「おそら、きれい」
がしゃん
纏っていた蜃気楼 が剥がれて、落ちる。
騎士王は、全裸になった。
全裸で、この上海を見下ろしていた。
騎士王は、全裸になった。
全裸で、この上海を見下ろしていた。
【グランドスラム】
「――――ゴフッ」
五爪の男が、倒れ伏す。
『首輪』をつけられアスファルトを切りつけながらここまで連れまわされた激戦であった。
五爪の男が、倒れ伏す。
『首輪』をつけられアスファルトを切りつけながらここまで連れまわされた激戦であった。
だが、それも。
此処で終わる。
此処で終わる。
「フフ…ねえさん」
「あなたはいつまでも」
「こどもの、ま、ま・・・」
「あなたはいつまでも」
「こどもの、ま、ま・・・」
【上海蟹ランド】
外『蟹』勢甲殻類機動帯『上海蟹ランドバトルフォーム、劉宮城』
「愛!魂!奇跡!!えーとえーと・・・激怒!激怒!激怒!!!!」
魔幇が残していた試作型巨大人型蟹兵器に乗り、マスコットとして亀を置き大戦持A子は戦っていた。
大戦持(だいせん『じ』)―――いや、゛(くろぼっこ)を取って大戦士(だいせん『し』)にさせられて、なんか戦っている。
大戦持(だいせん『じ』)―――いや、゛(くろぼっこ)を取って大戦士(だいせん『し』)にさせられて、なんか戦っている。
精神道(まいんどう)とは心の所作、魂の仕草。
己の肉体のみならず、己の操る機体 にまで精神 を込めることこそが奥義となる――――
己の肉体のみならず、己の操る
「うるせええええええええ!!」
「アタシはニートだ!働きたくないんだよ!」
「さっさと!ダイヤを!返すんだあああああああ!!」
「アタシはニートだ!働きたくないんだよ!」
「さっさと!ダイヤを!返すんだあああああああ!!」
「返しにいけるのかのお、これ・・・」
そんな空を、眺めているものがいた。
「・・・まあ、なんにせよ」
「ここでお別れだ」
「・・・まあ、なんにせよ」
「ここでお別れだ」
白髪の女傑は懐のジッポを焚いて白煙をくゆらせる。
『仕事は終わったのだ』と言わんばかりに。
『仕事は終わったのだ』と言わんばかりに。
「――――心配か?」
「なに、大丈夫さ。人間の『創造』ってのは」
「そう馬鹿にしたモンじゃあないのさ」
「なに、大丈夫さ。人間の『創造』ってのは」
「そう馬鹿にしたモンじゃあないのさ」
「太陽は、また昇る」
白髪(しろ『か』み)だった女は。百年前の白神(しろ『が』み)だったことを思い出して。
はにかんだような笑みを浮かべていた。
死神は、もういなかった。
白髪(しろ『か』み)だった女は。百年前の白神(しろ『が』み)だったことを思い出して。
はにかんだような笑みを浮かべていた。
死神は、もういなかった。
【格闘技場】
魔都上海に、いくつもの炎が燃えている。
ぐちゃぐちゃで、はちゃめちゃで、とりとめなど何もなく、制御を手放され始めている。
追いつけない追いつけない追いつけない早い展開に追いつけない
追いつけない追いつけない追いつけない早い展開に追いつけない
そしてここから、更に展開は加速する。
万人を救わんとする怒りの炎。
過去を清算しようとする強き炎。
悲しき恋にまだ気付かぬ若き炎。
数多の欲望を呼ぶ愉快な炎。
弱きものを守らんとする気高き炎。
さらには、まだ見ぬ炎が燻っている。
過去を清算しようとする強き炎。
悲しき恋にまだ気付かぬ若き炎。
数多の欲望を呼ぶ愉快な炎。
弱きものを守らんとする気高き炎。
さらには、まだ見ぬ炎が燻っている。
「俺の怒りじゃあないと思っていた・・・」
それらの炎はやがて混ざり合い、紅蓮の嵐となって上海を呑み込むだろう。
血沸き肉躍る騒乱の中で、何を失い、何を得るのか。
運命の行く末を知る者はまだいない。
血沸き肉躍る騒乱の中で、何を失い、何を得るのか。
運命の行く末を知る者はまだいない。
「どこかお仕着せみたいな、そんな思いが燻ぶり続けていた」
だが一つだけ言えることがある。
蒼い火は、燃え盛る紅い炎より熱い。
蒼い火は、燃え盛る紅い炎より熱い。
「今、ハッキリと分かったぜ」
上海最強の喧嘩屋は怒っていた。
常に。怒り続けていた。
常に。怒り続けていた。
「『終わらせるのが』!俺の怒りなんだってなあ!!」
身勝手なセカイに。
怒りの炎が赤を越して青に変化する。
この上海 において。
一人も残さずナンバーワンの異能強度を持つ魔人が本気を出す。
上海『最強』の喧嘩屋が、今。
全てを焼き払いにやってきた。
怒りの炎が赤を越して青に変化する。
この
一人も残さずナンバーワンの異能強度を持つ魔人が本気を出す。
上海『最強』の喧嘩屋が、今。
全てを焼き払いにやってきた。
劉炎嵐『THE・炎怒ブルーファンタジー』
知ってるか?炎って、青が一番アツいんだぜ
知ってるか?炎って、青が一番アツいんだぜ
何が起きようとも書き続けるモチベーション。そのテンションこそが情熱を支え、左右する。
その意味でも彼こそがこの上海最強の
人影が見えました。
とても大きく、蒼色に輝いています。
それはそれは、すべてを呑み込み、すべてを――――
とても大きく、蒼色に輝いています。
それはそれは、すべてを呑み込み、すべてを――――
『だが』
「・・・うるせえ」
みしり、と最強に足をめり込ませる者がいる。
拳を握りしめるしかなかった狐がいる。
拳を握りしめるしかなかった狐がいる。
為逸速的一息とは、『静止していた時間に応じて』加速を与える能力。
世界 を終わらせるために必要なのは『覚悟』である。
渾身を込める覚悟。立ち止まり、力を貯め続けて、開放するときを待つ執念である。
渾身を込める覚悟。立ち止まり、力を貯め続けて、開放するときを待つ執念である。
この物語のために雌伏し、止まり続けていた男が動き出す。
薪に火をつけ、世界を燃やし尽くすために動き出す。
薪に火をつけ、世界を燃やし尽くすために動き出す。
劉炎嵐は上海最強の喧嘩屋である。
だがそれは彼が喧嘩しか出来ない男というわけでは決してない。
搦め手極め手に政治戦、はたまた頭脳戦に至るまで、彼は最強であることができるだろう。
だが、それは。
だがそれは彼が喧嘩しか出来ない男というわけでは決してない。
搦め手極め手に政治戦、はたまた頭脳戦に至るまで、彼は最強であることができるだろう。
だが、それは。
「自身 の恋路を邪魔する朴念仁 はぁ!!俺に蹴られて墓場 に堕ちろおおおお!!」
彼が恋愛戦にまで強いという理由では、断じてない。
止まっていたフラグ が動き出す・・・!!
彼が恋愛戦にまで強いという理由では、断じてない。
止まっていた
『ぼっ』
何が起きようとも書き続けるモチベーション。そのテンションこそが情熱を支え、左右する。
渾身を込める覚悟。立ち止まり、力を貯め続けて、開放するときを待つ執念である。
だが、何よりも。
世界 を終わらせるために必要なものがあるとするのならば。
それは間違いなく、『愛』である。
「おわあああああああ!!?」「なんすかあああああああ!!?」
【動き出したフラグ の加速に劉炎嵐は巻き込まれる】
【巻き込まれ巻き込まれて王双葉のところまで蹴り飛ばされて】
【二人一緒に吹き飛ばされる】
【巻き込まれ巻き込まれて王双葉のところまで蹴り飛ばされて】
【二人一緒に吹き飛ばされる】
【タキシードとウェディングドレスに変わる二人教会に吹き飛び二人が吹き飛んで教会の鐘にたたきつけられて鐘が盛大に鳴ってそのまま『セックスしないと出られない部屋』に叩き込まれれれれれ何かアメデオ・トゥエステレデsせがなぜかカズダンスを踊りああなんだなんだこんなことは私は神は想定していないなぜあn何が何がn
「GGGGGAAAAAAAAAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOL!!!!」
カラララ――――ン!
ライスシャワーが舞い、闘技場に雨のように降り注ぐ。
「・・・もう、限界だな」
「こい!!『主人公』!!」
「こい!!『主人公』!!」
万有引力に引き寄せられてペンが白紙に、指がキーボードに落ちるように。
気が付いたら設定が、キャラクターが。勝手に動き出していた。
気が付いたら設定が、キャラクターが。勝手に動き出していた。
殴り合っている、蹴り合っている。極め合っている。
わたしは、それを何も出来ずにただ、見つめている。
わたしは、それを何も出来ずにただ、見つめている。
理解できない。把握しきれない。描写することもままならない。
己の好みに合わせ。己の望むような理想の物語 を考え。己の理想を作ろうとした。
己の好みに合わせ。己の望むような理想の
それが、幾多の設定の一人歩きに阻まれて、崩されて、破綻する。
自身の作った巫女 一人ならどうとでもなったのだろう。
それが、他の意志 たちの、別に協力とも言えない行動が加わることで、こんなにもたやすく破綻した。
それが、他の
「拳狐!!」
「うれしいけど、うれしいけどなあ!!やっぱりお前のことは、弟みたいにしか見えないんだぞ!」
「うれしいけど、うれしいけどなあ!!やっぱりお前のことは、弟みたいにしか見えないんだぞ!」
それが私は。
「だから!!」
とてつもなく、悔しかった。
「お友達 から、始めましょう!」
◆【在摇滚中焕然一新とは:意味・読み方・使い方】◆
◆【意味・対訳:『意志 』で新たに生まれ変わる】◆
◆【意味・対訳:『
【上海小鉄路】
がたん、がたん。がたん、がたん。がたんがたん。
音が聴こえる。体を揺らす電車の音が。
「――――う、?」
音が聴こえる。体を揺らす電車の音が。
「――――う、?」
全てを出し尽くしたはずだ。全力を振り絞ったはずだ。何もかもが無くなったはずだ。
はちゃめちゃで、ぐちゃぐちゃで、とりとめもなく。
吐き出しつくした。思い残すことなどは、ない。
はちゃめちゃで、ぐちゃぐちゃで、とりとめもなく。
吐き出しつくした。思い残すことなどは、ない。
「やあ」
なのに、なぜ。
「お目覚めかいラスボスくん?」
俺はまだここで無様をさらしているのだ。
がたん、がたん。がたん、がたん。がたんがたん。
音が聴こえる。体を揺らす電車の音が。
音が聴こえる。体を揺らす電車の音が。
「――――お祭りは終わりだ。邪神の思惑なんて始めからなかった」
「もう『魔幇の首領は存在しない』」
「何もかもを吐き出し尽くし、無くなりつくし。あとは野となれ山となれ」
「ああ、自己紹介がまだだったかな?悪いけどボクにもキミにももう名前なんてない」
「もう『魔幇の首領は存在しない』」
「何もかもを吐き出し尽くし、無くなりつくし。あとは野となれ山となれ」
「ああ、自己紹介がまだだったかな?悪いけどボクにもキミにももう名前なんてない」
目の前の女が、語り掛けてくる。
何を語っているのかに意味はないのだろう。
奴も私と同じ『燃えカス』で。
燃え尽きる前の、ただの熾火をさらしているだけなのだから。
何を語っているのかに意味はないのだろう。
奴も私と同じ『燃えカス』で。
燃え尽きる前の、ただの熾火をさらしているだけなのだから。
「『山』のように積み上げた力も溜め込んだ意思もチリと消え、今やほとんどただの『人』」
「『次』はもう神のようにではなく山の端っこで一人、ぽつんとたたずみ物語を眺めるだけの存在 にでもなっているだろうかね?」
「『次』はもう神のようにではなく山の端っこで一人、ぽつんとたたずみ物語を眺めるだけの
がむしゃらに歩んできた。何もかもを吐き出し、今こうやって無様をさらしている。
それでも。
全てを出し尽くしたはずだ。全力を振り絞ったはずだ。何もかもが無くなったはずだ。
はちゃめちゃで、ぐちゃぐちゃで、とりとめもなく。
吐き出しつくした。思い残すことなどは、ない。
全てを出し尽くしたはずだ。全力を振り絞ったはずだ。何もかもが無くなったはずだ。
はちゃめちゃで、ぐちゃぐちゃで、とりとめもなく。
吐き出しつくした。思い残すことなどは、ない。
――――『いや』
「・・・否!否否否否断じて否!」
思い残していることは、ある。
今、ここで無様をさらしていることが。
『産む苦しみ』を語ることも伝えることすらできずに。
吐き出し尽くして燃え尽きている事そのものが。
今、ここで無様をさらしていることが。
『産む苦しみ』を語ることも伝えることすらできずに。
吐き出し尽くして燃え尽きている事そのものが。
私の、未練だ。
「負けたわけではない・・・負けたわけではないのだ!!」
「最終貞淑金毛玉面九尾妻拳児の存在理由は・・・『産むこと』!」
「まずは貴様をはらませる。貴様を糧に。貴様も糧に。何度でも産まれなおして見せる」
「最終貞淑金毛玉面九尾妻拳児の存在理由は・・・『産むこと』!」
「まずは貴様をはらませる。貴様を糧に。貴様も糧に。何度でも産まれなおして見せる」
そうだ。
「何があっても。何度生まれ変わろうとも」
「このおれが擦り切れて消えてなくなったとしても・・・」
「『ただのせいし』に成り果てたとしても!必ずまた産まれ!」
「このおれが擦り切れて消えてなくなったとしても・・・」
「『ただのせいし』に成り果てたとしても!必ずまた産まれ!」
黒炭が燃え尽き、夜咄のアテの白い炭尉に成り果てたとしても。
「この世界に!」
「挑み続けてやるからな!!」
「挑み続けてやるからな!!」
その灰を栄養にして、また産まれるモノがあるのだろう。
さらなる『次』のために。
さらなる『次』のために。
「・・・ふふっ、いいねそのセリフ」
「夢とか恋とか希望だとかよりも、よっぽど私たちらしい愛の告白だ」
「夢とか恋とか希望だとかよりも、よっぽど私たちらしい愛の告白だ」
「僕たちは上海にいたんだ、グランドスラムの流儀に合わせよう」
「最上の生き様ってのは」
「『あ』きるまで『い』きることなのさ」
「最上の生き様ってのは」
「『あ』きるまで『い』きることなのさ」
「さあ次のために。次の次のために。次の次の次々に。」
「刀を持って、はたまた殺人鬼になって殺し合うのもいい。学園もので演劇も最高だ。ダイヤの次はまた別のタロットカードにあつらえたアルカナを巡るバトルロワイヤルも心が躍る。」
「さあ、ジョン・ドゥ。名無しの『きみ』よ。」
「『きみ』はどこに産まれ堕ちたい?」
「刀を持って、はたまた殺人鬼になって殺し合うのもいい。学園もので演劇も最高だ。ダイヤの次はまた別のタロットカードにあつらえたアルカナを巡るバトルロワイヤルも心が躍る。」
「さあ、ジョン・ドゥ。名無しの『きみ』よ。」
「『きみ』はどこに産まれ堕ちたい?」
列車のような輪廻の渦をふたりぼっちで泳いでいく。
下山 と拳狐 が、夜を逝く。
無限にある並行世界は星 のようで、まるで。
銀河を走る鉄道のようだった。
――――そのまま
【 】
なあ、邪神よ。
貴方の望んだその世界には確かに瑕疵は無いのだろう。
だが、瑕疵の無い世界では人は、それを退けて『あたらしいこと』を探す事をしないだろう。
だが、瑕疵の無い世界では人は、それを退けて『あたらしいこと』を探す事をしないだろう。
人はただ生きるだけでも歩み続けるが、
それは駄作 を退けて歩み続ける事とはまるで違う。
だから、人はその歩みに特別な名前をつけるのだ、
それは
だから、人はその歩みに特別な名前をつけるのだ、
うんちは、肥やしとなる。
だから生まれ変わろう
いくらでも、いくらでも
白紙に引き寄せられる。筆に働く引力のように
いくらでも、いくらでも
白紙に引き寄せられる。筆に働く引力のように
遥か白紙の彼方
まだ見ぬ遠き日々を
求め続け回る
筆と紙々のうた
まだ見ぬ遠き日々を
求め続け回る
筆と紙々のうた