ヴァーゲンザイルは(宇宙暦?年 - )は銀河帝国の軍人。原作登場人物である。

略歴

1 前世

 宇宙歴801年2月第一一次イゼルローン攻防戦に参加した帝国軍艦隊司令官。ユリアンの術策に翻弄され、いいところなく撤退しただけでなく、ワーレン艦隊に伏兵の所在を知らせる余裕も持てなかったため、後日の検証でミッターマイヤーやメックリンガーから批評を受けた。

2 逆行後

 宇宙歴795年4月第三次ティアマト会戦前夜のチュン・ウー・チュンの会話で登場した。(31話)当時のミューゼル提督の引き合いに出されるほどの勇将として紹介されている。ルートヴィヒ皇太子派に属し階級は中将であった。「ルートヴィヒ・ノイン(ルートヴィヒの九人)」の一人である。この戦いにでゼークト提督とともに帝国軍中央の指揮官として参加している。(32話)。開戦から2日目には予備戦力にまわり、ドーソン提督率いる第一一艦隊の後方へと、ゾンバルト提督とともに繞回運動をおこなう。しかし、察知されこれを果たせなかった。さらにゼークト提督がドーソン提督に討たれると、急速に形勢は同盟軍に傾き、後退を余儀なくされる。敗色濃厚となりルートヴィヒ皇太子が撤退する際にはゾンバルト提督、エルラッハ提督、コッホ提督らとともに後衛として奮戦した。(33話)
 戦後は過酷な皇太子派幹部に対する処分をうける。大佐まで降格された後に、軍刑務所へと収監された。(35話)
 宇宙暦798年7月、自由惑星同盟による帝国領侵攻作戦「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦のさなか、エルウィン=ヨーゼフ帝によるこの年五度目の恩赦により釈放される。(61話)以前の僚友の多くと同じくラインハルト派へ身を投じた。
 宇宙歴799年1月、ローエングラム元帥の国内艦隊が八個分艦隊から一二個分艦隊に増強されたのに伴い、新設された四個分艦隊のK分艦隊の司令官として迎えられた。(63話)
 同年4月末799年4月末第二次ヴァルハラ会戦時の動向は明記されていないが、ローエングラム大元帥に従い戦ったものと思われる。
 宇宙暦801年11月、ローエングラム大元帥の指揮のもと、ルドルフ原理主義革命の鎮圧に参加するも、クレーフェ星域での戦闘に敗れる。(86話)
 宇宙歴803年10月、ローエングラム大元帥のクーデター救国軍事会議のクーデター)後、ラインハルト派の諸将の多くは救国軍事会議議員に名を連ねていたが、彼の名はなかった。(117話)。存命であれば、まだ分艦隊司令官以下の地位にあるものと思われる。

座乗艦

帝国軍はルートヴィヒ・ノインの勇名をしきりに喧伝した。そして、全員に流線型の艦体とワルキューレの名前を持つ新型艦を与え、どの戦場にいても目立つようにさせた。
原作でラインハルトの座乗艦であったブリュンヒルトと同型艦に乗っていたと思われる。
最終更新:2019年07月05日 10:20