エルラッハは(宇宙暦?年 - 宇宙歴802年)は銀河帝国の軍人。原作登場人物である。

略歴

1 前世

 宇宙歴796年2月アスターテ星域会戦に参加した帝国軍艦隊司令官。ラインハルトの命令を無視して艦を反転させたところを、狙い撃たれて戦死した。

2 逆行後

 宇宙歴795年4月第三次ティアマト会戦における帝国軍指揮官として登場した(32話)。ルートヴィヒ皇太子派に属し階級は少将であった。「ルートヴィヒ・ノイン(ルートヴィヒの九人)」の一人である。この戦いでは指揮下の分艦隊はルートヴィヒ皇太子の旗艦の周囲に配置され、親衛隊的な役割を担った。開戦から2日目に帝国軍左翼を率いるゼークト提督の増援としてコッホ提督ともに急行する。しかし、時遅くゼークト提督は戦死し、果敢に反撃を試みるが、第一一艦隊を率いるドーソン提督に軽くあしらわれた。敗色濃厚となり皇太子が撤退する際にはヴァーゲンザイル提督、ゾンバルト提督、コッホ提督らとともに後衛として奮戦した。(33話)
 戦後は過酷な皇太子派幹部に対する処分をうける。大佐まで降格された後に、軍刑務所へと収監された。(35話)

 宇宙暦798年7月、自由惑星同盟による帝国領侵攻作戦「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦のさなか、エルウィン=ヨーゼフ帝によるこの年五度目の恩赦により釈放される。(61話)以前の僚友の多くがローエングラム派へ身を投じるなか、ローエングラム元帥を嫌って、あえてリンダーホーフ侯爵率いる辺境艦隊に加わった。(63話)
 その後の動向は明記されていないが、リンダーホーフ侯爵に従って、ニダヴェリール方面から侵攻するボロディン提督率いる第七統合軍集団と戦ったものと思われる。
 宇宙歴799年4月末第二次ヴァルハラ会戦においてはリンダーホーフ侯爵の指揮下でホーウッド提督率いる第三統合軍集団を退けたものと推測される。
 戦後は、リンダーホーフ侯爵が宇宙艦隊司令長官に栄達している(87話)ことから、相応に出世したものと思われる。

 宇宙歴802年2月、ローエングラム大元帥のクーデターにより、門閥派と協調していたリンダーホーフ侯爵が刑死している。(96話)この事件に巻き込まれている可能性が高い。
 宇宙歴802年10月、第九次イゼルローン要塞攻防戦キルヒアイス元帥率いるティアマト征討軍に指揮官の一人ととして参加している。また、中将へ昇進し、キルヒアイス派に派閥を変えていた。(107話)
 同年11月初旬、同要塞攻防戦において、要塞駐留艦隊司令官アッテンボロー大将との戦闘で戦死。(111話)

座乗艦

帝国軍はルートヴィヒ・ノインの勇名をしきりに喧伝した。そして、全員に流線型の艦体とワルキューレの名前を持つ新型艦を与え、どの戦場にいても目立つようにさせた。
原作でラインハルトの座乗艦であったブリュンヒルトと同型艦に乗っていたと思われる。
最終更新:2019年10月17日 19:16