エル・ファシル独立党とは遅くとも宇宙歴790年代からエル・ファシル星系政府の政府与党であった地域政党

概略

 作中宇宙歴796年時点で「テロ組織エル・ファシル解放運動(ELN)は、半世紀前に独立党から分派したグループだ。」とあるので、少なくとも半世紀以上の歴史がある(43話)既に宇宙歴740年代には活動していたことになる。
 作中では現時点までは自由惑星同盟内部でのエル・ファシル星系の発展を目指しているようだが、かなりエル・ファシル・ナショナリズムに影響を受けている様子も見受けられる。フランチェシク・ロムスキーゴルチノイはその典型であり、後に過激なエル・ファシル民族主義者テロ組織プラモート・グループを組織したワンディー・ブラモートもかつてはこの政党の党員だった。また、進歩党よりもリベラルで革新志向が強いとみられている。(43話)

 宇宙歴788年未来から逆行してきたエリヤ・フィリップス一等兵が出会ったフランチェシク・ロムスキー議員もこの政党に所属していた。(2話)
 792年ドラゴニア=パランティア戦役により、奪還されたエル・ファシル星系で政権を握り、進歩党エル・ファシル支部とともには人員削減、支出の圧縮といった行政のスリム化、規制撤廃、公共事業の民営化などの経済改革をすすめ、ハイネセン資本、フェザーン資本を呼び込むことで復興をはかった。この政策は一面的には成功を収め、凄まじい経済格差を伴いながらも経済的な繁栄をもたらした。(35話)

 796年のエル・ファシル七月危機ではエル・ファシル革命政府主席に幹部党員のワンディー・ブラモート、副首相にフランチェシク・ロムスキーが発表されたため、独立党そのものがエル・ファシル革命政府に加担している疑惑が浮上して自由惑星同盟軍を震撼させた。(42話)結局、エル・ファシル革命政府に参加していたのはプラモート個人であり、ロムスキーは名前を盗用されたに過ぎなかった。
 801年の民主政治再建会議クーデターではロムスキーがクーデターに加担した。(81話)このため、クーデター時の独立党指導部の対応次第では、強制解散されている可能性もある。
最終更新:2017年10月03日 20:39