プラモート・グループとはエル・ファシル星系の自由惑星同盟からの分離独立を掲げて武装闘争のときを待っていたエル・ファシル民族主義テロ組織をさす。

概略

 従来から存在したエル・ファシル解放運動 (ELN)とは違い、近年急速に拡大した組織である。発端は宇宙歴792年の惑星エル・ファシル攻防戦だった。故郷が荒廃したことへの絶望、復興事業に消極的な中央政府への反感などが、既成勢力の一部を反同盟に転じさせた。そして、このプラモート・グループはワンディー・プラモートメロエ市長をを中心にして特に過激なグループとして成立した。彼らはELNと手を組むと、人脈を利用してエル・ファシルの官庁や軍隊に浸透し、強力な反同盟地下組織を作り上げた。(45話)その結果、エル・ファシル星系政府及びエル・ファシル駐留軍の内部に大量のいわゆる“スリーパー”(浸透工作員)が潜伏する結果となった。エリヤ・フィリップス代将と旧知のルチエ・ハッセル軍曹もこの組織の“スリーパー”である。

 宇宙歴796年指導者であるワンディー・プラモートはエル・ファシル革命政府構想に参加した。そして同年7月7日エル・ファシル海賊が海賊討伐任務部隊エル・ファシル方面軍ゲベル・バルカルの戦いで大打撃を与えると、海賊及びELNとの連立政権であるエル・ファシル革命政府の樹立を宣言した。(42話)ワンディー・プラモートが革命政府主席に選ばれたのは、この組織が最大勢力だったかららしい。(45話)しかし、同月17日エル・ファシル海賊を主力とするエル・ファシル革命政府軍はエル・ファシル星域会戦でエル・ファシル方面軍司令官代行ヤン・ウェンリー准将に大敗を喫し、革命軍の侵攻に呼応して一斉蜂起したワンディー・グループの“スリーパー”たちはエル・ファシル防衛部隊司令エリヤ・フィリップス代将の堅い防備を崩すことができなかった。(44話)こうして悲願であるエル・ファシル星系独立まであと一歩と迫ったエル・ファシル七月危機は終結した。

 同年11月自由惑星同盟軍特殊部隊により指導者ワンディー・ブラモートは殺害された。この組織の最大の武器であるエル・ファシル星系政府及びエル・ファシル駐留軍に跨るスパイ網はプラモートが個人的な技量によって運営していた(50話)ため、現在は組織としては機能不全に陥っているものと思われる。

構成員


ルチエ・ハッセル軍曹 ファフミー曹長、キロス兵長、バドボルド一等兵
作中で名前が出た人数は少ないが、エルファシルの官庁や軍隊に浸透し、強力な反同盟地下組織を作り上げていた。
最終更新:2017年11月17日 23:34