ジャン=ロベール・ラップ(宇宙暦767年 - )は自由惑星同盟の軍人。原作登場人物である。男性。

1 略歴

1-1 前世

 ヤン・ウェンリーの親友であり、ジェシカ・エドワーズの婚約者。アスターテ会戦時、第六艦隊司令部幕僚を務めており、戦死。

1-2 新版

 宇宙歴787年に士官学校戦略研究科を優等で卒業。在学中、有害図書愛好会初代委員長としてマルコム・ワイドボーンら風紀委員会と抗争を繰り広げた。同級生や下級生から人望を集めており、生徒総隊長を務めた。
 宇宙歴794年には戦隊司令を務めている。階級は宇宙軍代将。全軍の戦隊司令の中で随一の武勲をあげた。(20話)ヤン・ウェンリーガブリエル・デュドネイマルコム・ワイドボーンらと並ぶ宇宙歴787年度卒業者の出世頭と言われている。(26話)同年の第六次イゼルローン攻防戦では第一四九戦艦戦隊司令として卓越した手腕を見せた。階級は宇宙軍代将。(28話) その後、ヤン・ウェンリーにやや遅れて宇宙軍准将に昇進する。(29話)
 宇宙歴796年には第六艦隊D分艦隊副司令官を務めている。レグニツァの悲劇において残兵をまとめて奮戦した。(46話)同年に第一三任務艦隊司令官に登用される。この時宇宙軍少将。(50話)
 宇宙歴797年の「ヤン・ウェンリーの春」で軍縮担当国防委員会参事官に登用され、軍縮反対派を徹底的に論破した。(52話)

 宇宙歴798年の「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦ではウラディミール・ボロディン宇宙軍大将率いる増援部隊、通称レグニツァ軍に加わる。(62話)
 同盟遠征軍の再編成後は、ボロディン大将率いる第七統合軍集団ダスティ・アッテンボロー宇宙軍准将とともに配属される
 宇宙歴799年の第二次ヴァルハラ会戦ではアッテンボロー准将と共に柔軟極まりない防御を見せた。(67話)作戦終了後、宇宙軍中将に昇進し、統合作戦本部作戦部長に就任する。ヤン・ウェンリー宇宙軍大将ら有害図書愛好会グループの幕僚と共に軍縮計画策定の中心になった。ラグナロック戦役の戦訓、銀河情勢を踏まえた内容は、「新時代にふさわしい」との評価を得た。(71話)
 宇宙歴801年にトリューニヒト派が勢いを盛り返すと、シヴァ方面艦隊副司令官に追いやられた。(76話)同年に民主政治再建会議がクーデターを起こすとクーデターに反対して、司令官ナサニエル・コナリー中将ら艦隊司令部によって拘束された。クーデター鎮圧後、「クーデターを積極的に抑止しなかった」との理由で、予備役に編入された。(91話)
 宇宙歴802年にはシドニー・シトレ宇宙軍退役元帥が結成した平和将官会議のメンバーになっており、講和派と抗戦派の対立の中で「同盟の枠組みにこだわるべきではない」と発言した。(95話)
 宇宙歴803年にはハイネセン記念大学平和研究センターの准教授を務めている。反戦・反独裁市民戦線(AACF)の国防政策ブレーンでもある。若き反戦知識人といったポジションについている。(115話)
 宇宙歴804年1月時点で、引き続き同研究センターの准教授を務めている。前年末から開始された銀河帝国におけるラインハルトの改革に対して、批判的である。(118話)

2 能力

 用兵能力はそこそこだが抜群のリーダーシップがある。(68話)

3 性格

 温厚で人望厚い。
最終更新:2023年09月16日 21:02