第一三任務艦隊とは宇宙歴795年6月に編成されたエル・ファシル海賊専任の任務部隊

概略

1 経緯

 宇宙歴792年3月対帝国反攻作戦「自由の夜明け」により奪還された惑星エル・ファシルは深刻な経済格差を伴いながらも、経済的な復興を遂げた。しかし、このエル・ファシルの富を狙って宇宙海賊たちがこの宙域に群がってきた。これがエル・ファシル海賊である。

 宇宙歴795年頃にはこのエル・ファシル海賊にイゼルローン回廊周辺の国境宙域で哨戒活動に従事する同盟軍の補給物資が狙われるようになった。そこでエル・ファシル海賊専任の任務部隊「第一三任務艦隊」が臨時に編成された。司令官は艦隊副司令官クラスの少将。基幹戦力は正規艦隊配下の二個分艦隊及び二個陸戦遠征軍団。半個艦隊に匹敵する戦力である。司令官、所属部隊は四か月おきに交代することになった。第一次派遣隊司令官は、第一一艦隊副司令官フィリップ・ルグランジュ少将。艦艇部隊からは第四艦隊B分艦隊第一二艦隊A分艦隊、陸戦隊からは第七二陸戦遠征軍団と第一〇四陸戦遠征軍団が第一次派遣隊に選ばれた。(36話)エリヤ・フィリップス大佐もこの部隊の副参謀長として参加した。

 同年7月14日惑星シャンプールの星都シャンプールに司令部を置いた第一三任務艦隊は「エルゴン任務分艦隊」、「パランティア任務分艦隊」、「ドラゴニア任務分艦隊」、「アスターテ任務分艦隊」に分かれて、それぞれの担当星系へ赴き活動を開始した。(36話)エル・ファシル海賊の本拠地に攻め込むのではなく、航路警備を基本戦略としている。(38話)第一三任務艦隊の作戦範囲は第七方面軍の管轄、各任務分艦隊の管轄は星域軍の管轄とぴったり重なる。(36話)このため各地方部隊との軋轢を避け、協調を図るべくエリヤは奔走した。同年11月14日第一次隊の任務は終わり、司令官は第八艦隊副司令官モシェ・フルダイ少将へと交代し、配下の部隊もハイネセンからやってきた第二次隊と入れ替わった。

 しかし、同年12月になるとイゼルローン方面航路での海賊活動が再び活発化した。(38話)フルダイ少将の海賊討伐能力の問題というよりも、銀河帝国からのエル・ファシル海賊への支援がさらに拡大されたと考えられる。活発化するエル・ファシル海賊によりリオ・コロラド事件が発生し、海賊討伐任務部隊エル・ファシル方面軍の編成へと繋がっていく。(38話)

 宇宙歴796年7月のエル・ファシル七月危機の時点で第一三任務分艦隊配下の「パランティア任務分艦隊」、「アスターテ任務分艦隊」が任務中の記載がある。(43話)また、同年11月第一三任務艦隊の司令官にジャン=ロベール・ラップ少将、副司令官にダスティ・アッテンボロー准将が登用されている(50話)

 その後、イゼルローン要塞陥落、ラグナロック戦役、エル・ファシル海賊の活動範囲を含む同盟領における第一辺境総軍設置という出来事が続いたが、第十三任務艦隊に関する記述はなくこれ以降のことは不明である。

2 陣容

  • 第一次派遣隊 (宇宙歴795年7月 - 宇宙歴795年11月)
司令官 フィリップ・ルグランジュ少将
副司令官 不明
主要幕僚 参謀長 ソフィア・エーリン准将 副参謀長 エリヤ・フィリップス大佐 作戦部長 クィルター大佐 法務部長 アルフォンス・ガースン中佐
 パランティア任務分艦隊 司令官 ツェイ准将 政策調整官 バトムンク中佐 広報室長 ジャジャム少佐
 所属不明 ディーン・カーヴェイ兵長

  • 第二次派遣隊 (宇宙歴795年11月 - 宇宙歴796年3月)
司令官 モシェ・フルダイ少将

  • 第三次派遣隊 (宇宙歴796年3月 - 宇宙歴796年7月)
詳細不明

  • 第四次派遣隊 (宇宙歴796年7月 - 宇宙歴796年11月)
詳細不明

  • 第五次派遣隊 (宇宙歴796年11月 - 宇宙歴797年3月)

以降詳細不明


最終更新:2022年08月11日 13:41