あなたの拠点となる矢来銀座は、単純な構造ではあるがダンジョンの形式となっている。このアーケード街にはさまざまな店、施設、そして情報が集まる。そのため内部は広く、出口も多いので、はじめのうちは迷うかもしれない。
本作では基本的にこの矢来銀座以外では買い物はできないし、悪魔合体をおこなうこともできない(例外として矢来区地下水道の米軍基地で買い物ができるが、足を運ぶのが少々面倒である)。したがって必然的に矢来銀座はゲーム中もっとも行き来するダンジョン、とも言えるのだ。このページではそんな矢来銀座の店や施設の紹介、歩き方などを説明しよう。
葛葉キョウジの事務所。ゲームデータのセーブとDDS-NETへのアクセスができるほか、環境設定などができる。DDS-NETでは「レッドマン」なる人物がヒントを教えてくれたり、また事務所というだけあって、時には人が訪ねてくることもある。奥の本棚は扉の役目も兼ねており、その向こうには隠し部屋がある。
占い師如月マリーの店。女子高生の間ではよく当たると評判だが、それはあくまでマリーの表の顔であり、裏ではデビルサマナーのマネージメントを請け負っている。またまたマリー自身、さまざまな方面にコネクションを持つ。基本的には、このマリーを通してデビルサマナーに仕事が依頼される運びになっている。事件解決後はこの館で報酬を受け取ることになるので忘れずに。
ちなみにマリーは葛葉キョウジがマネージメントに対して一切口を出さないのをいいことに、仕事料の大部分をピンハネしている。まさに金の亡者なのだ。
表の顔は不動産屋だが、裏の顔は武器屋。米軍から横流しされた武器などを多数扱っている。真・女神転生シリーズとしては珍しく、銃だけでなく刀剣類も販売しているため、剣と銃、どちらもこの店で調達が可能だ。なお店の品揃えはストーリーの進行具合によって変化する。詳しくは基本データファイルの「
武具販売時期」を参照。
防具屋。ミリタリー的なアイテムから、神秘的な力を秘めた不思議なアイテムまで、幅広いニーズにこたえる品揃えを誇る店。表向きの商売も裏稼業も同じで、葛葉以外にもこの店でアイテムを買い揃える者は多い。丸瀬不動産と同じく品揃えはストーリーの進行具合で変化する。詳しくは基本データファイルの「
武具販売時期」を参照。
表向きは骨董屋だが、裏では対悪魔用のアイテムを販売している。敵の攻撃を反射したり、特定の攻撃を無効化するなどの効果を持つアイテムのほかに、いつでもどこでもセーブができる「バックアッパー」など、非常に便利なアイテムが多数売られているのが特徴。これらのアイテムはゲーム終盤も役に立つので、お世話になることも多いだろう。
一見何の変哲もない薬局だが、得意客には独自で調合した怪しげな薬を販売している。バッドステータスを治療する薬を多数揃えているので、ダンジョンに向かう前はぜひ立ち寄り、回復アイテムをある程度買っておこう。
闇の秘術・悪魔合体をおこなう場所。過去の真・女神転生シリーズにおける、「邪教の館」と同じ役割をはたす。オーナーはヴィクトルという、謎の人物。少なからず日本人ではないようだが、自身の過去についてはまったく話そうとしない。話しぶりからすると、葛葉キョウジとは浅からぬ縁があるように見受けられるが…。
正体不明の団体。設立目的や活動内容は不明だが、デビルサマナーが訪れると生体マグネタイトを日本円と交換してくれる。マリーのピンハネにより命を賭けて仕事をしても、コンビニのアルバイト以下のギャラしか得られないため、基本的に資金の調達はこの生体エナジー協会に頼ることになる。マグネタイトと円のレートは、10MAGあたりおよそ100円なので、良い時期を見つけ次第、大量に交換してしまおう。
回復施設。表向きはボクシングジムだが、オーナーの三葉三平は裏で「オーラ整体」の仕事を営んでいる。葛葉の親友を自称するが、治療費はビタ一文まけることなく請求してくる。しかし腕の方は確かで、どんな傷もあっという間に治療してしまう、凄腕の闇医者だ。
会員制のバーで、「マダム銀子」なる人物がオーナーである。マダム銀子には、基本的に新月のときしか会うことができない。また夜の世界の有名人であるせいか、街の裏事情にも詳しい。葛葉キョウジとは何かしらの関係を持つようだが、詳細は不明。
矢来銀座の一角にある、ごく一般的なバー。落ち着いた雰囲気の店で、大人の時間を楽しむことができると評判である。イノセンスではドリンクを注文できるほか、マスターや客との会話でさまざまな情報を得ることもできる。まずはドリンクを注文してから会話を楽しむのが、イノセンスのマナーだ。ドリンクの効果については、基本データファイルの「
ドリンクの効果」を参照。
若者たちが集うクラブ。情報収集の場として一応使える。非常に活気にあふれるスポットだが、ダンスに夢中になりすぎて頭が疎かになっている者もチラホラと見受けられる。「悪魔に精神を乗っ取られぬようお気をつけて…」という言葉を、あえて送りたくなる。
これまで紹介してきたとおり、矢来銀座は数多くの店・施設が集うアーケード街だ。それだけに買い物客やサラリーマン、セールスレディなど、たくさんの一般人もそこかしこで見られる。彼らの台詞は、ストーリーの進行状況によって徐々に変化していく。つまり脇役に過ぎない彼らも、あなたと同じ電脳空間の住人として、同じ時間を過ごしているのだ。その大部分はゲームと直接関係のある内容ではないが、非常にバラエティに富んだ内容で、時に切実、時にバカバカしくて面白い。ひとつのイベントを終えるごとに、街の人々の声にも耳を傾けてみよう。彼らとのコミュニケーションも、きっとデビルサマナーの良き思い出となるはずだ。