SLADE - (2010/05/28 (金) 18:08:21) の編集履歴(バックアップ)
SLADE とは
SLADE とは Simon Judd 氏の手がけるレベルエディタです。最新版 3.0 ではレベルエディタと同氏の手がけた SLumpEd という lump マネージャを統合する予定で、完成すれば現状唯一の統合開発環境となるでしょう。
SLADE は、バージョン 1.0 リリース後、フルスクラッチの末の改良バージョン 2.0 beta 1 をリリースしましたが、その後長きにわたり開発が凍結状態でした。しかし 2010 年 3 月、バージョン 3.0 がめでたく開発再開されました。
現在、最新版 3.0 はレベルエディタとしての機能はありません。Lump マネージャの機能搭載に注力しており、今後のバージョンアップでレベルエディタを再び実装する事が予定されています。このため、現在 SLADE でレベルマップを作成する場合、2.0 を使う必要があります。
尚 2.0、3.0は GUI フレームワークに wxWidgets を採用しており、Makefile が提供されていますので Linux 環境などでもコンパイル可能です。
- SLADE - It's a Doom editor (公式サイト)
- SLADE3 beta (testing release, beta5 up) (ZDoom Forum 内の活発な SLADE 3 スレッド)
ページ項目
SLADE 3.0
3.0 のビルド
公式サイトから beta リリース版のソースコードを入手するか、以下 Subversion リポジトリより最新版ソースコードを入手します:
http://mancubus.net/svn/hosted/slade/trunk/
コンパイルには以下ライブラリが導入されている必要があります:
- GCC (GNU C++ compiler)
- MesaLib (libgl1-mesa-dev libglu1-mesa-dev)
- wxWidgets-2.9.0
- FreeImage
wxWidgets は OpenGL ライブラリを有効にしてコンパイルして下さい:
./configure --with-gtk --with-opengl make make install
あとは SLADE 3.0 のソースコード解凍先のディレクトリでコンパイルすればバイナリが生成されます:
make cp ./dist/* /path/to/install/
3.0 は以上の作業で、Windows 環境と同じように使用可能になります。
SLADE 2.0
深刻なバグ
作業データを失う可能性のあるバグ、気づきにくく後から取り返しがつかなくなる可能性のあるバグなど、深刻なバグを掲載します。尚、全て不確定情報です。SLADE ユーザからの訂正・追記希望です。
- 3D モードで視点を垂直にすると SLADE がクラッシュする。
- Create Stairs を実行すると、無関係の sectors 情報がおかしくなる場合がある (不確定)。
- Light Gradient においても同上か (不確定)。
ショートカットキー一覧
※ SLADE 2.0 は GUI アプリケーションながらショートカットキーのみからしかアクセスできない機能が多いので、(自分用に) 一覧を作成します。
Controls | Binding(s) | 機能 | GUI |
file_save | Ctrl+S | ファイルの保存 | ○ |
file_run | Ctrl+R | テストプレイの実行 | ○ |
view_up | ↑ | エディタ画面の上方向スクロール | × |
view_down | ↓ | エディタ画面の下方向スクロール | × |
view_left | ← | エディタ画面の左方向スクロール | × |
view_right | → | エディタ画面の右方向スクロール | × |
view_zoomin | + | エディタ画面のズームイン | × |
view_zoomout | - | エディタ画面のズームアウト | × |
view_origin | O | エディタ画面のズームリセット | × |
view_increasegrid | [ | エディタ画面のグリッド拡大 | × |
view_decreasegrid | ] | エディタ画面のグリッド縮小 | × |
view_3dmode | Q | 3D モードの開始/終了 | △ |
view_contextmenu | Mouse3 | 3D モードでコンテキストメニュー表示 | × |
view_mousecenter | Ctrl+Mouse3 | × | |
view_panmap | Mouse2 | × | |
view_hidesidebar | F1 | × | |
view_drawsidebar | F2 | × | |
view_viewthemesidebar | F3 | × |
執筆中...
2.0 のビルド
2.0 beta のソースコードを入手します。Subversion から取得する際は、以下のアドレスになります:
http://mancubus.net/svn/hosted/slade/tags/slade_20_beta/
コンパイルには以下ライブラリが導入されている必要があります:
- GCC (GNU C++ compiler)
- MesaLib (libgl1-mesa-dev libglu1-mesa-dev)
- wxWidgets-2.8.11 (基本的に wx2.8 系なら OK ただし Ubuntu はこれ未満のバージョンだとコンパイルエラーになる模様)
wxWidgets は OpenGL ライブラリを有効にしてコンパイルして下さい:
./configure --with-gtk --with-opengl make make install
あとは SLADE 2.0 のソースコード解凍先のディレクトリでコンパイルすればバイナリが生成されます:
make cp ./slade /path/to/install/ cp ./data_files/ /path/to/install/
試してみたところ、amd64 アーキテクチャ環境下でコンパイルすると、起動は問題ないのですが WAD を読み込むか新規作成をしようとすると "Segmentation fault" とエラーログを残して強制終了してしまいます。i386 アーキテクチャ環境下では問題ないようなので、64 bit 環境下でコンパイルする場合は、32 bit アプリケーションとしてコンパイルした方が良さそうです。