Cyber Demon

レーダーチャート
特徴
羊の足を持つミサイルランチャー付き超高層ビルとでも表現するしかない。 ――Windows95版Doom2ユーザーズマニュアルより
サイバーデーモンは恐らくはDOOM1・2中で最も恐るべきモンスターで、DOOMを一通りプレイしたプレイヤーならば脳裏に焼きつく程強烈な衝撃を受けたことだろう。手に装着されたロケットランチャーを3発1セットとして打ち出し、うかつにも命中したプレイヤーをその1セットでミンチにする。
どこにあれだけのロケット弾を積み込んでいるのかと疑問を抱くだろうが、それを言ったらロケット弾100発+その他大量の弾薬も抱えたまま高速で走り回ることのできるDoomguyも同じくらい異常であろう。
E2M8のボスとして初登場し、E3M9で再登場する。DOOM IIのパッケージにも描かれているが、ゲーム中での登場は控え目。
キーの必要な扉でも開いて進入してくる。
爆風によるダメージを受けず、倒すことが非常に困難となっている。サイバーデーモンのロケットはプレイヤーのものと全くの同仕様である一方で、爆風ダメージを受け付けない(よってロケットの流れ弾直撃によるダメージは受けるが、サイバー同士での同士討ちはドラム缶を介しても起こり得ない)ため、ロケットで倒す場合はおよそ46発前後の量を「直撃」させなければならない。
余談だがXbox 360版では素手でこいつにとどめを刺すというとんでもない条件の実績があった。
戦略
ロケット弾はやや速いながらも直進するだけなので、回避することは難しくはない。が、一撃一撃が至近距離での自爆以上に致命的なうえ、必ずしもこの怪物と戦うのに適した広所が用意されているとは限らないことが、コイツが最も危険と言われる所以だろう。遠距離ならプラズマライフルが有効だが、近距離ではBFG 9000がさらに有効な武器である。BFGを使うときは、着弾と同時に密接し、BFGによる放射線を全発命中させるのが望ましいが、即死のリスクと隣り合わせになることは覚悟しよう。うまくいけばこのサイバネ野郎が面白い早さで爆発四散するところを見られるぞ。
また、広い場所や遮蔽物が多いところであれば、コンバットショットガンを約25回前後打ち込むのも有効である。敵の巨大な図体が幸いして容易くクリーンヒットさせられるだろう。
全般的には、爆風ダメージを避けるためできるだけ壁を背にせず、右に左に大きくサイドステップまたは旋回しながら攻撃するのがベスト。正面から飛んでくるロケット弾は視認しにくいためつねに気を配る必要がある。こちらもロケットで応戦したくなるが、ますます敵の弾が見えにくくなるのであまりおすすめはしない。
ただ、サイバーデーモンが出現するステージには比較的多くロケット弾が配置される傾向にあり、ロケットの打ち合いにならざるをえない状況に陥ることも十分ありえる。
データ
HP | 4000 |
スピード | 186.7 |
サイズ | 40x110 |
重さ | 1000 |
怯みやすさ | 5.47% 285ms |
遠距離攻撃 | |
タイプ | 発射弾+爆風 |
スピード | 700 |
ダメージ | 20〜160 + 0~128 (直撃+爆風ダメージ) |
サイズ | 11x8 |
外部リンク
Doom WIkiの記事:http://doom.wikia.com/wiki/Cyberdemon
よもやま話
DOOMの花形ボスエネミーのひとつなので、ユーザーによる亜種がいくつか制作されている。スパイダー・マスターマインドの脚部とチェインガンを取り付けたそのまんまな奴(想像できるとおり「そのまんま」な攻撃を行う)や、"Threshold Of Pain"というWADではRevenantの如く追尾ロケットを撃ちまくる凶悪なものもいる。
最近話題のBrutal Doomの作者が制作した“Hell on Earth Starter Pack”では何倍にも巨大化し、ロケットランチャーが右腕にも装着されあらゆるステータスが強化されたバケモノ“Cyberdemonlord”が登場する。
別ジャンルの作品となるが、ローグライクゲーム"ZAngband"とその派生作品"変愚蛮怒"ではDOOMがフィーチャーされており、本モンスターは原作に違わず致死的なロケットを放つ終盤の強敵となっている。サイバーデーモンの召喚という特別に用意された魔法や、ロケットの魔法自体がこのモンスターのために追加されたものと考えると、いかに特別扱いされているかがわかるだろう。さらに親玉?も彼らの頭領として登場する。