
ジオン公国が開発した汎用量産型MSで、「ザクシリーズ」の中でも最高の生産数を誇る汎用タイプである。多少の改造によって宇宙・地上の両方での運用が可能であり、豊富なオプション装備を持つほか、汎用性・拡張性・生産性、さらには機体の操縦性や信頼性とも極めて高いなど、まさにMS史上の最高傑作ともいわれるに相応しい名機である。一年戦争においてジオン軍の主力MSとして運用され、後継機が開発された後も第一線を退く事はなかった。
スペック
| 分類 | 汎用モビルスーツ |
| 生産形態 | 量産機 |
| 型式番号 | MS-06F |
| 全高 | 17.5m |
| 本体重量 | 58.1t |
| 全備重量 | 73.3t |
| 動力 | 核融合炉 |
| ジェネレーター出力 | 951kW |
| スラスター推力 | 20,500kg×2、1,000kg×2 |
| スラスター総推力 | 43,000kg |
| 装甲材質 | 超硬張力鋼(超硬スチール合金) |
| センサー有効半径 | 3,200m |
| 開発 | ジオニック社 |
| 所属 | ジオン公国軍 |
| 主なパイロット(F型) | ジーン、デニム、スレンダー、クラウン、ジオン兵 |
| 主なパイロット(J型) | アコース、コズン・グラハム、タチ、ジオン兵 |
| 初登場作品 | 機動戦士ガンダム 第1話「ガンダム大地に立つ!!」(1979年4月7日放送) |
武装
- シールド
右肩の固定装備である実体盾。耐久性は高くなく、流れ弾対策程度のもの。
- ヒートホーク
接近戦用の手斧(トマホーク)。刃の部分から高温を発し、敵機の装甲を焼き切る。
- 120mmマシンガン
通称「ザク・マシンガン」。上部にドラムマガジンを装備し、そこから給弾する。本機の主兵装。
- 280mmバズーカ
通称「ザク・バズーカ」。元々は核弾頭発射用に開発されていた。
ドラゴニュートの人形劇では…
モビルスーツ連合の戦力として登場しているほか、デニム、ジーン、アコース等、ネームドのザクも登場している。しかし、いくらネームドと言えどあまり強くはなく、大体はすぐ倒されている。撮影にはHGUCのガンプラを使用している。
ドラゴニュートの人形劇に登場したネームドザク
- デニム
原作第1話に登場。ビームサーベルでコックピットを貫かれて戦死。ドラゴニュートの人形劇ではEpisode3に登場し、原作通り戦死。
- ジーン
原作第1話に登場。最初にガンダムに撃破されたあいつ。ドラゴニュートの人形劇ではEpisode3に登場し、あっさり撃破される。
- アコース
原作でラル隊の一員だったあいつ。ドラゴニュートの人形劇ではシャロームシティ防衛戦で一度戦死した後、サイドストーリー「スーパーロボット作戦」でジェロニモンに蘇生されたがやはり戦死した。
- クラウン
原作第5話に登場。大気圏突入して燃え尽きたザクのパイロット。ドラゴニュートの人形劇では第二次シャロームシティ防衛戦に参加したが、あっさり戦死した。
余談
- 直線的なデザインのガンダムに対し、ザクは曲面を多用したデザインが特徴である。
- 双方のメカニックデザインを担当した大河原邦男氏は2015年のインタビューで「曲面が多いと、おもちゃは作りづらい。アニメーターも直線的な方が形を理解しやすい。実際アニメ本編はザクにいろんな解釈がされていた」「ただ当時は敵(のデザイン)に関してかなり自由度があって、その中でザクを作りました」と、敵メカならではの制約の無さを活かしてザクのアイデアが生まれた事を回想している。
- 高橋良輔監督はNHK総合の番組『ニッポンアニメ100 ロボットアニメ大集合』(2017年4月7日放送)において「ザク等、モノアイになっている機体(のデザイン)を初めて見た時には、とても衝撃を受けた」と述懐している。
- ザクは『コンパチヒーローシリーズ』においてショッカー戦闘員と並び序盤から最弱クラスのザコとして登場する。
- 主役機であるガンダムが登場しない作品にも多数出演しており、毎回のようにヒーロー達に蹴散らされている。
- 『GEAR戦士電童』に登場する「フルアーマー電童」が装備する「脚部3連ミサイル」はザクの武装のパロディである。
添付ファイル
