
隕石と共に札幌市郊外に落下した怪獣。外見は甲殻類のようであるが体を構成するのはケイ素である。地中のケイ素を食べながら南下し、眷属であるソルジャーレギオンもビール瓶を食べていた。マッハ1の速度で空を飛び、50km/hの速度で地中を掘り進む。体は白く硬質、腹部に卵を大量に抱え、目は平常時青、怒り時は赤である。鳴き声は高周波で、ソルジャーレギオンそれに従って活動する。宇宙生物でありながらも極めて蟻や蜂に近い社会性を持つ。蟻でいうところのクイーンであるが、ソルジャーレギオンは腹部のエッグチャンバーから工業製品よろしくいつでも戦えますよ状態で大量生産されてくるため蟻のように子育ての必要がないのと食物の捕獲(主食がケイ素なため)の必要もないためか、女王蟻と異なり戦闘に長けている。繁殖サイクルも蟻に近いが、巣別れの仕方がレギオンプラントに卵をうみつけそれが種子をまき散らす際の爆発の勢いで卵を遠くに飛ばすという過激な分封方法をとっている。
データ
別名 | 宇宙大群獣 |
身長 | 140m(最大成長時) |
全長 | 160m |
体重 | 600t(最大成長時) |
出身地 | 宇宙 |
初登場作品 | ガメラ2 レギオン襲来(1996年7月13日公開) |
余談
- クレジットでは「巨大レギオン」と表記されている。
- 当初、ギロンがガメラ2の敵怪獣候補として名前が上がっていたが「今時こんなかっ飛んだデザインは使えない」という意見によって早々に却下された。 だが、宇宙怪獣、角が主な武器、無機物によって構成された体、などのギロンの特徴の多くが元となってレギオンが作られることになった。他方、『ガメラ2』を監督した金子修介によれば、ガメラ2の対戦怪獣としてギロンの名前が挙がったのは事実ではあるものの、特技監督の樋口真嗣を交えてアイデアを出し合い、脚本を担当した伊藤和典が設定考証をした結果生まれたのがレギオンであり、ギロンがレギオンのモデルというわけではないと証言している。また伊藤も、宇宙怪獣の着想はギロンの影響があった可能性は述べているものの、ギロンがレギオンのモデルであると明言してはいない。
- 英語圏では「リージョン(Legion)」と呼ばれる。
- マイクロ波シェルの効果音は『仮面ライダーBACK』OPでシャッターが開く音の流用。
- ガメラが復活しレギオンが生みガメラに襲い掛かろうとしたソルジャーレギオンが札幌の発電所に誘導されて電波にくっついて死んだやつらは折り紙が一部ある。
- マザーレギオンは2つの目だがソルジャーレギオンは5つ目になっている。
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