「これは……どういうことだ……?」
高身長の軍服男――櫻井戒は困惑はさていた。
彼は愛する者と一騎打ちをした末、トバルカインという異形と化したはずだった。しかし何故かトバルカインではなく人間――櫻井戒として参加している。
こんな奇跡を起こせる人物にも心当たりはあるが……もしも彼らが関与しているとしたら状況は最悪だ。何も関わっていないと願うましかない。
まあ本当に彼らが関わっているのなら、ルール説明などの司会進行役はサングラスの男よりも聖餐杯に任せそうだが。
彼は愛する者と一騎打ちをした末、トバルカインという異形と化したはずだった。しかし何故かトバルカインではなく人間――櫻井戒として参加している。
こんな奇跡を起こせる人物にも心当たりはあるが……もしも彼らが関与しているとしたら状況は最悪だ。何も関わっていないと願うましかない。
まあ本当に彼らが関わっているのなら、ルール説明などの司会進行役はサングラスの男よりも聖餐杯に任せそうだが。
「何もわからない状況で予想をしても仕方ないか。……それに螢や霧咲さんが心配だ」
霧咲鏡花と櫻井螢。彼らにはどうか普通の日常を送ってほしい。
だが霧咲さんが巻き込まれている可能性は、否定出来ない。双頭の鷲(ドッペル・アドラー)が壊滅したにせよ、所属していた過去を消す事は出来ない。もしも主催者が自分のような特殊な人間ばかり集めているとしたら、彼女も巻き込まれているかもしれない……。
そういう意味では螢も不安だ。櫻井の一族というだけで何かと標的にされる可能性がある。相手はわざわざ僕をカインから人間に戻した上で参加させるような主催者だ。何か考えがあって参加者を選定しているなら、螢が巻き込まれている可能性もある。
だが霧咲さんが巻き込まれている可能性は、否定出来ない。双頭の鷲(ドッペル・アドラー)が壊滅したにせよ、所属していた過去を消す事は出来ない。もしも主催者が自分のような特殊な人間ばかり集めているとしたら、彼女も巻き込まれているかもしれない……。
そういう意味では螢も不安だ。櫻井の一族というだけで何かと標的にされる可能性がある。相手はわざわざ僕をカインから人間に戻した上で参加させるような主催者だ。何か考えがあって参加者を選定しているなら、螢が巻き込まれている可能性もある。
ベアトリスは――。
ベアトリスは、あの夜に死んだはずだ。自分がこの手で、殺した。
ベアトリスは、あの夜に死んだはずだ。自分がこの手で、殺した。
「……」
血に塗れた手を見つめる。
実際は何も付着していない。――だがこの手は、ベアトリスを殺害した手だ。
もしもベアトリスが蘇っていたら、――もしもそんな奇跡が起きたなら。僕は今度こそ、君を救いたい。守りたい。
実際は何も付着していない。――だがこの手は、ベアトリスを殺害した手だ。
もしもベアトリスが蘇っていたら、――もしもそんな奇跡が起きたなら。僕は今度こそ、君を救いたい。守りたい。
主催者は一つだけ願いを叶えられるらしい。……でも、誰かを殺した果ての蘇生なんて君は望まないだろう。
だから僕は――。
「チノちゃん~!」
そんなことを考えている時だった。誰かを探しているような女の子の声が聞こえたのは……。
まるで一緒に日常を送っていた頃の霧咲さんのような、元気で明るい声だった。
まるで一緒に日常を送っていた頃の霧咲さんのような、元気で明るい声だった。
〇
いきなり知らない場所に連れて来られて、殺し合いを強要される。
そんなあまりにも日常からかけ離れた状況に保登心愛は不安になっていた。
デュエルとかゲームとか。そんな言葉を使っているが、これは殺し合いだ。見せしめにされた本田の死体が脳裏に焼き付いている。
そんなあまりにも日常からかけ離れた状況に保登心愛は不安になっていた。
デュエルとかゲームとか。そんな言葉を使っているが、これは殺し合いだ。見せしめにされた本田の死体が脳裏に焼き付いている。
「どうしよう……」
この時ばかりは持ち前の明るさもなりを潜め、不安と緊張感が全身を支配する。
怖い。それが殺し合いに対する率直な感想だった。
怖い。それが殺し合いに対する率直な感想だった。
それでも何か行動をするしかない。ずっと何もせずに居ても、きっと誰かに殺されるだけだから。
だから勇気を持って支給品を確認して――もふり。
だから勇気を持って支給品を確認して――もふり。
「……え!?」
とんでもないもの――というかもふもふが出てきて、素っ頓狂な声をあげてしまう。
そう。もふもふだ。それは紛うことなき、もふもふだった。
王冠を頭に乗せた真っ黒なうさぎ――。
そう。もふもふだ。それは紛うことなき、もふもふだった。
王冠を頭に乗せた真っ黒なうさぎ――。
「あんこ!?」
甘兎庵の看板うさぎ、あんこだった。
自分のよく知るうさぎと出会って、ココアの気持ちが少しだけ和らぐ。もふもふを抱っこして、微笑んで。
自分のよく知るうさぎと出会って、ココアの気持ちが少しだけ和らぐ。もふもふを抱っこして、微笑んで。
「これぞアニマルセラピーだね!」
そんなことを元気良く言うが、あんこは無表情で無反応。いつも通りのあんこである。
だがそれがココアにとっては嬉しい。いつもと変わらない態度のあんこだから、心を落ち着かせることが出来る。日常こそがココアの居場所で、大切なものだから。
だがそれがココアにとっては嬉しい。いつもと変わらない態度のあんこだから、心を落ち着かせることが出来る。日常こそがココアの居場所で、大切なものだから。
「ありがとね、あんこ。いつもの調子に戻ってきたよ!」
抱っこしていたあんこに感謝し、その場に降ろすと再び支給品の確認作業に入る。
「チノちゃんを守れそうな物が入ってたらいいなぁ」
普段と変わらないあんこのもふもふによって調子を取り戻したココアにはチノを守るという意識が芽生えていた。
もちろんシャロや千夜も守るつもりだが、やっぱり一番最初に思い浮かぶのは妹の姿だ。ちなみにリゼについては本人がなんとかするだろうからあまり心配はしてない。ココアなりの信頼でもある。
もちろんシャロや千夜も守るつもりだが、やっぱり一番最初に思い浮かぶのは妹の姿だ。ちなみにリゼについては本人がなんとかするだろうからあまり心配はしてない。ココアなりの信頼でもある。
「チノちゃん、きっと怖がってるから……お姉ちゃんの私が助けてあげなきゃ……」
そう言いながら、一本の大剣を取り出す。太陽のような装飾が特徴的な大剣だ。普段のココアなら重くて持てそうにもないのに、不思議と簡単に持つことが出来た。なんなら少し軽いようにすら感じる。
「チノちゃん!私、実は剣士の才能があったみたいだよ!!」
調子に乗って大剣を振り回すココア。ちなみにあんこは無表情で呆然とそれを眺めているだけで、ツッコミ役不在のボケというなんとも言えない状態に……。
それから暫く堪能して、支給品の説明を読み始める。
それから暫く堪能して、支給品の説明を読み始める。
「ココア専用ソード……!?」
予想外の名前に思わずキラキラと目を輝かせながら説明を読み進める――が、その内容は非常に簡素なものだった。
保登心愛が並行世界で手にした力を引き出す。本人の意思で並行世界の力を解放した姿に『変身』が可能で変身中は身体能力が向上する。――説明に記述された内容はただそれだけだった。
保登心愛が並行世界で手にした力を引き出す。本人の意思で並行世界の力を解放した姿に『変身』が可能で変身中は身体能力が向上する。――説明に記述された内容はただそれだけだった。
「すごい!私の名前が書いてある!!」
保登心愛とフルネームで名指しされた紙を見てビックリ。説明通りならこの武器は本当に『ココア専用』ということになる。
「早速、試してみようかな……!変身!!」
ココアが元気良く変身という言葉を口にすると、ラビットハウスの制服から一瞬で並行世界――きららファンタジアのココアの服装へ変化を遂げた。不思議と全身に力が漲り、説明が嘘じゃないと実感する。
「ほんとは魔法使いみたいな感じが良かったけど……これならチノちゃんを守れそう……!」
ココアはチノのお姉ちゃん。妹を守るのはお姉ちゃんの役割だ。
だから力を手に入れたのなら、後は大好きな妹へ向かって突き進むだけ。
ココアは気合いを入れて、チノの名を叫ぶ。
だから力を手に入れたのなら、後は大好きな妹へ向かって突き進むだけ。
ココアは気合いを入れて、チノの名を叫ぶ。
「待っててね、チノちゃん。今からお姉ちゃんが助けに行くよ!」
そしてココアは大声でチノの名を呼び、探し始めた。
〇
「事情はわかったけど……こんな場所で大声を出すのは危険だよ。やめた方がいい」
とりあえず元気良く妹を探していた女の子――ココアちゃんに注意をした。
どうやら彼女は妹のチノちゃんを探すために大声を張り上げていたらしい。妹を心配する気持ちは僕にも痛いほどわかる。だが彼女の行動はこの状況だと明らかに自殺行為だ。ベイやマレウスのような人物が聞いたら獲物を求めて寄ってくるだろう。なにより聖餐杯のような悪辣な参加者に目を付けられたら最悪だ。純粋そうな子だからこそ、ああいう人間には警戒しなければならない。
どうやら彼女は妹のチノちゃんを探すために大声を張り上げていたらしい。妹を心配する気持ちは僕にも痛いほどわかる。だが彼女の行動はこの状況だと明らかに自殺行為だ。ベイやマレウスのような人物が聞いたら獲物を求めて寄ってくるだろう。なにより聖餐杯のような悪辣な参加者に目を付けられたら最悪だ。純粋そうな子だからこそ、ああいう人間には警戒しなければならない。
「うん。もう大声を出さないようにするね!」
注意を受けた彼女はすぐに理解してくれた。まだ出会って間もないが……聞き分けが良い、純粋で元気な子だと思う。
さっきの行動も妹のチノちゃんのためで、それだけチノちゃんのことを大切に思っている証拠でもある。……まあ血の繋がりはないようだけど、二人の在り方を否定する気はない。姉妹は姉妹だ。
さっきの行動も妹のチノちゃんのためで、それだけチノちゃんのことを大切に思っている証拠でもある。……まあ血の繋がりはないようだけど、二人の在り方を否定する気はない。姉妹は姉妹だ。
「わかってくれたなら大丈夫だよ。僕にも大切な妹がいるから、君の気持ちは痛いほどわかる」
妹のためなら――。
螢のためなら、僕が総てを引き受けるから――。
螢のためなら、僕が総てを引き受けるから――。
「じゃあ。戒さんも妹を探してるの?」
「妹が巻き込まれたって断定するにはまだ早いけどね。ココアちゃんの妹のチノちゃんだって巻き込まれてない可能性もある」
「うん。たしかにまだ名簿すらわからないもんね!も~、早く教えてほしいよ!!」
「妹が巻き込まれたって断定するにはまだ早いけどね。ココアちゃんの妹のチノちゃんだって巻き込まれてない可能性もある」
「うん。たしかにまだ名簿すらわからないもんね!も~、早く教えてほしいよ!!」
僕はこういう陽気なタイプには弱い。ころころと表情を変える姿が可愛くて、思わず微笑してしまう。
「あ!戒さんが笑った!!」
ココアちゃんが嬉しそうに歓喜の声をあげた。……何か嬉しいことがあったのだろうか?
「戒さんの笑顔もいいね!素敵だよ!!」
「……僕の笑顔?」
「うん。戒さん、ずっとムスッとしてるように見えたから……」
「……僕の笑顔?」
「うん。戒さん、ずっとムスッとしてるように見えたから……」
ずっとムスッとしてる――無愛想ということか。
別に不機嫌なつもりじゃないけど、彼女には悪いことをした気がする。
別に不機嫌なつもりじゃないけど、彼女には悪いことをした気がする。
「ごめん。別に怒っていたわけじゃないんだ」
「なるほどね。なんだか知り合ったばかりのチノちゃんを思い出すよ!」
「なるほどね。なんだか知り合ったばかりのチノちゃんを思い出すよ!」
自分もココアちゃんの陽気な姿に霧咲さんを少しだけ思い浮かべていたが、ココアちゃんも僕を見てチノちゃんを思い出したらしい。チノちゃんが僕のような性格なら、もしかしたら彼女も陽気なタイプに弱いのかもしれない。
――そんな他愛のないことを考えて、久しぶりの日常を味わってる気がする。
でもここは日常とは相反する場所だ。それくらいココアちゃんも理解しているに違いない。
でもここは日常とは相反する場所だ。それくらいココアちゃんも理解しているに違いない。
「話は変わるけど。もし殺し合いに積極的な参加者が居たら、僕に任せてほしい」
情報交換した時にココアちゃんは支給品で力を得たと言っていた。でも彼女は日常を謳歌するべき人間で……こんな殺し合いで戦うべき人間じゃない。チノちゃんのこともあるし、姉妹二人で仲良く元の場所へ戻してやりたい。……それにもし螢が参加していたら、脱出した後のことはココアちゃんみたいな純粋な子に託したい。僕は一度カインになった身で、主催を打倒して脱出成功としてもどうなるかわからないから。
「戒さんだけに辛い思いはさせないよ!今なら私も戦えるから……二人で頑張ろうよ!!」
「君にはチノちゃんが待ってる。戦うべきじゃない」
「それなら戒さんだって――」
「僕は一度死んだ身だよ。主催者を倒しても、螢が待っている元の場所に戻れるとは思えないな」
「君にはチノちゃんが待ってる。戦うべきじゃない」
「それなら戒さんだって――」
「僕は一度死んだ身だよ。主催者を倒しても、螢が待っている元の場所に戻れるとは思えないな」
カインのことを説明しても理解するのが難しいだろうから、わかりやすい言葉に置き換えて説明する。
「そんなの、やってみないとわからないよ!」
ココアちゃんが必死に言い返してくる。その言葉は反論と呼ぶには幼稚で感情的。まだ知り合ったばかりの僕に、どうしてそこまで感情的になれるんだろうか。
今のココアちゃんが少しだけあの時のベアトリスと重なって――つい、困ったように苦笑いしてしまう。
だが今はあの時と違って切羽詰まった状況じゃない。僕がカイン化する必要もなければ、螢が人質に取られてるわけでもない。
今のココアちゃんが少しだけあの時のベアトリスと重なって――つい、困ったように苦笑いしてしまう。
だが今はあの時と違って切羽詰まった状況じゃない。僕がカイン化する必要もなければ、螢が人質に取られてるわけでもない。
「私は戒さんだけが傷付くなんて嫌だよ。それに私はチノちゃんのお姉ちゃんだから――私だって、戦えるよ!」
チノちゃんのお姉ちゃん。
――なるほど。それが彼女を支える原動力か。まるで僕と同じだ。
きっと止めようとしても、彼女は止まらない。チノちゃんのお姉ちゃんという自負があるから、それが傍観を良しとしないはずだ。
それに自分が死んで、ココアちゃんやチノちゃんを守る人が誰もいなくなったら……その時はココアちゃん自身が戦わなければならない。それなら僕が生きてる間に共闘や訓練して、少しでも戦う術を身に付けた方が彼女のためかもしれない。
――妹を持つ人間として、チノちゃんを守りたいというココアちゃんの気持ちは痛いほどわかるから。
――なるほど。それが彼女を支える原動力か。まるで僕と同じだ。
きっと止めようとしても、彼女は止まらない。チノちゃんのお姉ちゃんという自負があるから、それが傍観を良しとしないはずだ。
それに自分が死んで、ココアちゃんやチノちゃんを守る人が誰もいなくなったら……その時はココアちゃん自身が戦わなければならない。それなら僕が生きてる間に共闘や訓練して、少しでも戦う術を身に付けた方が彼女のためかもしれない。
――妹を持つ人間として、チノちゃんを守りたいというココアちゃんの気持ちは痛いほどわかるから。
「……僕の負けだよ、ココアちゃん。ただし無茶せず、危険だと思ったら逃げることだけは約束してほしい」
「ありがとう、戒さん!うん、約束するね!!」
「ありがとう、戒さん!うん、約束するね!!」
ココアちゃんの表情がキラキラと明るくなって、元気よく返事をしてくれた。彼女はら感情の変化が本当にわかりやすくて、その姿が可愛くて。またつい微笑してしまうと、ココアちゃんも一緒になって笑顔になった。
――それにしても、この王冠を乗せたうさぎはなんだろう?
【保登心愛@ご注文はうさぎですか?】
[状態]:健康
[装備]: ココア専用ソード@きららファンタジア
[道具]:基本支給品、あんこ@ご注文はうさぎですか?、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:チノちゃんや戒さんと一緒にバトルロワイヤルを終わらせるよ!
1:戒さんと一緒にチノちゃんやみんなを探す
2:戒さんの妹探しにも協力するよ!
[備考]
[状態]:健康
[装備]: ココア専用ソード@きららファンタジア
[道具]:基本支給品、あんこ@ご注文はうさぎですか?、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:チノちゃんや戒さんと一緒にバトルロワイヤルを終わらせるよ!
1:戒さんと一緒にチノちゃんやみんなを探す
2:戒さんの妹探しにも協力するよ!
[備考]
【櫻井戒@Dies irae Verfaulen segen】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:とりあえずココアちゃんを守る
1:チノちゃんや螢、霧咲さんを探す
2:ココアちゃんを鍛える…?
[備考]
終了後から参戦。
聖遺物を本人支給されてない代わりに見知らぬ場所で聖遺物が破壊されても死にません。また攻撃も普通に通用します。これらの説明は戒に支給された説明書に記載されています
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:とりあえずココアちゃんを守る
1:チノちゃんや螢、霧咲さんを探す
2:ココアちゃんを鍛える…?
[備考]
終了後から参戦。
聖遺物を本人支給されてない代わりに見知らぬ場所で聖遺物が破壊されても死にません。また攻撃も普通に通用します。これらの説明は戒に支給された説明書に記載されています
『支給品紹介』
【ココア専用ソード@きららファンタジア】
保登心愛に支給。ココアがが並行世界――きららファンタジアで手にした力を引き出す。本人の意思で並行世界の力を解放した姿に『変身』が可能で変身中は身体能力が向上する。変身中はきららファンタジアの『せんし』のココアの衣装に服装が変わる
【ココア専用ソード@きららファンタジア】
保登心愛に支給。ココアがが並行世界――きららファンタジアで手にした力を引き出す。本人の意思で並行世界の力を解放した姿に『変身』が可能で変身中は身体能力が向上する。変身中はきららファンタジアの『せんし』のココアの衣装に服装が変わる