怪獣界の
真実(マジ)の御伽噺
何も 悪事(わるさ)かまさずとも
赤いアイツは殺しに襲撃(く)る!!
「全く、野蛮な奴だ。いきなり拉致しておいて殺し合え。だと」
腕を組んでしかめっ面で愚痴をこぼすセーラー服の少女が一人。
周囲を警戒することもせず、一人で延々と愚痴っている。
殺し合いの場に於いて無防備極まりないとも言えるが、指摘されたところで少女は鼻で笑うだろう。
何故ならば少女は人では無いのだから。
周囲を警戒することもせず、一人で延々と愚痴っている。
殺し合いの場に於いて無防備極まりないとも言えるが、指摘されたところで少女は鼻で笑うだろう。
何故ならば少女は人では無いのだから。
「全くもって紳士的では無いぞ!」
少女の名前は『悪質宇宙人メフィラス星人』。何だか良く分からない理由で、怪獣墓場にある学園でまったりと過ごす事になった擬人化怪獣である。
「あんな奴に願いを叶えて貰おうなんて全く思わないし、第一暴力的な行為は私の信条に反する。それに首輪も気に入らん!!」
怒り心頭といった風情ではあるが、首輪に手を触れようとはしない。迂闊に触れて爆発でもされては堪らないからだ。
それでもメフィラス星人には、自分が爆弾ごときで死ぬのだろうか…という想いも僅かにはあったが。
それでもメフィラス星人には、自分が爆弾ごときで死ぬのだろうか…という想いも僅かにはあったが。
「よくよく考えてみれば、ゼットンは爆弾で死んだんだよな」
やはりこの首輪は放置するしかあるまい……今の所は。
「それにしても、私は地球に修学旅行に行く途中だったよな……」
騒がしい旅の同行者達はどうしたのだろうか?此処に拉致されたのは自分だけなのか?他の連中も居るのだろうか?
殺し合いに凡そ向いていないエレキングが巻き込まれているならば、速やかに保護する必要が有る。
殺し合いに凡そ向いていないエレキングが巻き込まれているならば、速やかに保護する必要が有る。
「テンペラーが居ればな。アホだがこういう時には役に立つんだが」
タロウのコミカル路線の犠牲者と称していた、擬人化怪獣の姿を脳裏に浮かべる。ゼットンにすら突っかかっていくあの蛮勇は、こういう時には非常に心強いのだが、居ないものを頼っても仕方あるまい。
「まあ、いないヤツは仕方ない」
結論付けたメフィラスは、他の参加者と接触すべく歩き出そうとして、後ろに気配を感じて振り返り……硬直した。
メフィラスの視界に映るは真紅の─────まるで全身に鮮血を浴びた様な─────男。
右手には禍々しい形状の、男に勝るとも劣らぬ真紅の槍が握られていた。
右手には禍々しい形状の、男に勝るとも劣らぬ真紅の槍が握られていた。
「き、キサマは……」
全く感情を感じさせない─────メフィラスには無限の殺意を感じさせる─────黄色い眼がメフィラスを真っ直ぐに見据えている。
それは怪獣界に伝わる真紅の御伽噺。
それは如何なる怪獣も恐怖と共に思い出し、忘却に努める殺戮の伝説。
それは如何なる怪獣も恐怖と共に思い出し、忘却に努める殺戮の伝説。
ソレに出逢ったら『終わり』。
メフィラスが恐怖に震えながら、真紅の名前を絞り出す。
「レッドマン!!」
\レッドファイッ!/
告死の宣言を高らかに告げ、怪獣にとっての絶対の死が、メフィラスに襲いかかった。
「うおおおおおおお!!!」
絶叫するメフィラス目掛け、振われるレッドアロー。数多の怪獣や星人を貫き殺し、死亡確認にも使われた血塗られた魔槍─────に非ず。狂王クー・フーリンが振るっていた『抉り穿つ鏖殺の槍(ゲイ・ボルグ』である。
槍が顔面を貫く直前、咄嗟に瞬間移動でレッドマンの背後に回り込んだメフィラスは、グリップビームを全力で発射、直撃したレッドマンが爆煙に包まれた。
槍が顔面を貫く直前、咄嗟に瞬間移動でレッドマンの背後に回り込んだメフィラスは、グリップビームを全力で発射、直撃したレッドマンが爆煙に包まれた。
「やったか!?」
爆煙の中で、赤い影が揺らめいたのを、メフィラスが認識したのと同時、メフィラス目掛けて再度レッドマンが襲い掛かる。
この攻撃もメフィラスは瞬間移動で回避。然し、今度は動きを見切っていたレッドマンが、右の回し蹴りを放ち、再度背後へと回り込んだメフィラスを蹴り飛ばした。
この攻撃もメフィラスは瞬間移動で回避。然し、今度は動きを見切っていたレッドマンが、右の回し蹴りを放ち、再度背後へと回り込んだメフィラスを蹴り飛ばした。
「グハッ」
倒れたメフィラスの眼前に立つ真紅の男。全く感情のない目でメフィラスを見下ろすと、緩やかな動きで槍を振り上げた。
「……………!。
メフィラスの脳裏に浮かぶのは、執拗に執拗に執拗に槍で滅多刺しにされる自身の姿。
レッドチェックなんぞをされたら、規格外の再生能力を持つサラマンドラでも死ぬだろう。
レッドチェックなんぞをされたら、規格外の再生能力を持つサラマンドラでも死ぬだろう。
メフィラスの進退此処に極まる─────直前。メフィラスから放たれた、グリップビームとは異なる光線が、レッドマンを天高く吹き飛ばし、レッドマンの身体は弧を描いて飛んでいき、メフィラスの視界から消え去った。
「ウルトラマンの力に助けられるとはな」
レッドマンの凶刃からメフィラスを救ったのは、メフィラスに与えられた支給品である『キラータイマー』。
ヤプールが作り上げたエースキラーがエースキラーである要。ウルトラ兄弟の光線技を使える様になるアイテムである。
渾身のグリップビームも通じない化け物に対して、全くもって本意ではないが、ウルトラマンの力を行使して正解だった。
ヤプールが作り上げたエースキラーがエースキラーである要。ウルトラ兄弟の光線技を使える様になるアイテムである。
渾身のグリップビームも通じない化け物に対して、全くもって本意ではないが、ウルトラマンの力を行使して正解だった。
「これで奴が死んだとも思えん」
いくらウルトラマンの光線技とはいえ、あの赤い殺戮魔を、ただの一撃で仕留められるとは思えない。だからといって、確かめにいく勇気は無い。
「やはり仲間を集めないとな」
あんな殺戮魔までいる以上、単独行動は死に繋がる。
メフィラスは仲間を求めて、レッドマンが飛んでいった方向とは、逆の方向に歩き出した。
メフィラスは仲間を求めて、レッドマンが飛んでいった方向とは、逆の方向に歩き出した。
【メフィラス星人@ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code】
[状態]:疲労(小)
[装備]: キラータイマー@ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code 不明支給品0~2
[道具]:怪獣墓場学園の制服@ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code
[思考]
基本:ハ・デスを倒す
1:レッドマンに対する恐怖
2:仲間を集めてレッドマンを倒す
[備考]
地球に修学旅行にきた時からの参戦です。
[状態]:疲労(小)
[装備]: キラータイマー@ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code 不明支給品0~2
[道具]:怪獣墓場学園の制服@ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code
[思考]
基本:ハ・デスを倒す
1:レッドマンに対する恐怖
2:仲間を集めてレッドマンを倒す
[備考]
地球に修学旅行にきた時からの参戦です。
支給品解説
キラータイマー@ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code
エースキラーがエースキラーである要。装備することによりウルトラ兄弟の光線技を使用出来る。
作中ではエースキラーからキングジョーが奪い取り、ヤプールに対して使用した。
尚、この道具をエースキラー以外が持っていると、ヤプールはブチ切れる。
エースキラーがエースキラーである要。装備することによりウルトラ兄弟の光線技を使用出来る。
作中ではエースキラーからキングジョーが奪い取り、ヤプールに対して使用した。
尚、この道具をエースキラー以外が持っていると、ヤプールはブチ切れる。
怪獣墓場学園の制服@ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code
服として扱われた為に没収されなかった。人とは異なる外見を持つ擬人化怪獣が、人類の中で活動しても、違和感を持たれない様にする効果が有る。
服として扱われた為に没収されなかった。人とは異なる外見を持つ擬人化怪獣が、人類の中で活動しても、違和感を持たれない様にする効果が有る。
制限にyいり、飛行と巨大化が不可能となり、瞬間移動も10mが限界となっている。
───────────
メフィラスが立ち去ってから数分後、槍を手に佇むレッドマンの姿が有った。
「……………」
少しの間、無言で佇んでいたレッドマンは、その驚異的な聴覚でメフィラスの足音を捕捉すると、メフィラスの追跡を開始した。
レッドマンはメフィラスを正しく怪獣と認識していた。
例えニンゲンの姿形をしていようが、長きに渡る殺戮と戦闘で磨き上げられた勘は、ガン然に居るものが、殺すべき怪獣か、そうでないかを正しく判別できる。
例えニンゲンの姿形をしていようが、長きに渡る殺戮と戦闘で磨き上げられた勘は、ガン然に居るものが、殺すべき怪獣か、そうでないかを正しく判別できる。
此処にいる怪獣は、皆地球人類に近い姿をしている様だ。
姿形に惑わされない様にしなければなるまい。
姿形に惑わされない様にしなければなるまい。
そう、結論すると、レッドマンはメフィラスに追いつくべく速度を上げた。
【レッドマン@レッドマン】
[状態]:健康
[装備]: 抉り穿つ鏖殺の槍(ゲイ・ボルク)@Fate/Grand Order 不明支給品0~2
[道具]:無し
[思考]
基本:怪獣は、全て・駆逐する
1:此処にいる怪獣は、地球人類の様な姿形をしているらしい
2:外見には惑わされない
[
[状態]:健康
[装備]: 抉り穿つ鏖殺の槍(ゲイ・ボルク)@Fate/Grand Order 不明支給品0~2
[道具]:無し
[思考]
基本:怪獣は、全て・駆逐する
1:此処にいる怪獣は、地球人類の様な姿形をしているらしい
2:外見には惑わされない
[
抉り穿つ鏖殺の槍(ゲイ・ボルク) @Fate/Grand Order
ランク:B++
種別:対軍宝具
レンジ:5~50
最大捕捉:100人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク。
クー・フーリン本来の宝具。魔槍ホーミングミサイル。
自らの肉体の限界を超えた全力投擲で放たれる為、通常の召喚時よりも威力と有効範囲が上昇している。敵陣全体に対する即死効果があり、即死にならない場合でも大ダメージを与える。
発動の度に右腕が引き千切れかけるほどに損傷してしまうが、ルーン魔術によって肉体を再生・回復させているため本人が肉体ダメージを受けることはない。しかし、自らの肉体が崩壊する程に凄まじいその投擲には常人だと発狂するほどの激痛が伴う。
ランク:B++
種別:対軍宝具
レンジ:5~50
最大捕捉:100人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク。
クー・フーリン本来の宝具。魔槍ホーミングミサイル。
自らの肉体の限界を超えた全力投擲で放たれる為、通常の召喚時よりも威力と有効範囲が上昇している。敵陣全体に対する即死効果があり、即死にならない場合でも大ダメージを与える。
発動の度に右腕が引き千切れかけるほどに損傷してしまうが、ルーン魔術によって肉体を再生・回復させているため本人が肉体ダメージを受けることはない。しかし、自らの肉体が崩壊する程に凄まじいその投擲には常人だと発狂するほどの激痛が伴う。
制限により即死効果は無くなっている。