「クソッ!どうして、どうしてあんな……」
フクロウをモチーフにしたコスチュームを纏い、仮面とゴーグルで顔を隠した男……ナイトオウル2世ことダニエル・ドライバーグは、巨木に拳を叩きつけながら『冥界の魔王』への怒りと憎悪を滾らせていた。
その見た目からもわかる通り、ナイトオウルことダニエルはヒーローである。
ヒーローの活動を禁じる法律『キーン条例』の制定によってやむなく引退したが……つい先日、とある理由から活動を再開。
不当に逮捕されたヒーロー時代の相棒・ロールシャッハの脱獄計画を実行しようとした矢先に、この『決闘』と題された殺し合いに参加させられたのだ。
しかも、『ヒーロースーツ姿』で。
しかも、『ヒーロースーツ姿』で。
ダニエルにはこれが、あの『冥界の魔王』を名乗る『決闘』の主催者からの『挑戦状』に思えてならなかった。
『お前が本当にヒーローだと言うのなら、ヒーローの姿で殺し合いを止めてみせろ』。
そう言われているように思えてならなかったのだ。
『お前が本当にヒーローだと言うのなら、ヒーローの姿で殺し合いを止めてみせろ』。
そう言われているように思えてならなかったのだ。
ダニエルは……いや、ナイトオウルは仲間のヒーロー達と比べると『平凡』な部類に入る人物である。
『超人』であるDr.マンハッタンのように、超能力があるわけではない。
『出世頭』であるオジマンディアスのように、『世界一』と評されるような財力と頭脳と肉体があるわけでもない。
『盟友』であるロールシャッハのような、自分の信念に決して妥協を許さない狂気的な精神も、
『大先輩』であるコメディアンのような、暴力行為を心から楽しむような衝動も、
『紅一点』のシルクスペクターのような、セックスシンボル的な魅力も持っていない。
『出世頭』であるオジマンディアスのように、『世界一』と評されるような財力と頭脳と肉体があるわけでもない。
『盟友』であるロールシャッハのような、自分の信念に決して妥協を許さない狂気的な精神も、
『大先輩』であるコメディアンのような、暴力行為を心から楽しむような衝動も、
『紅一点』のシルクスペクターのような、セックスシンボル的な魅力も持っていない。
あるのは……
銀行家だった亡き父が残したある程度は働かなくても生活していけるだけの財産、
ハーバード大学で手に入れた機械工学と動物学の博士号、
その機械工学の知識と父の遺した財産を活かして作り出した様々な秘密兵器の数々、
その秘密兵器群を自力で作成できるだけの発明の才能、
一般人よりは鍛えられた肉体……
ハーバード大学で手に入れた機械工学と動物学の博士号、
その機械工学の知識と父の遺した財産を活かして作り出した様々な秘密兵器の数々、
その秘密兵器群を自力で作成できるだけの発明の才能、
一般人よりは鍛えられた肉体……
そして、少年のような『ヒーロー』への純粋な憧れと正義感だけである。
「……やってやろうじゃないか」
ナイトオウルは自身に支給されたデイパックを担いで動き出した。
『ヒーロー』として、『ナイトオウル』として……一人でも多くの人を助ける為に。
それが彼なりの、『冥界の魔王』への反抗だった。
それが彼なりの、『冥界の魔王』への反抗だった。
しばらく歩いて……茂みの中から声が聞こえてきた。
若い女性の叫び声だ。
若い女性の叫び声だ。
「……!?」
まさか襲われているのでは?
ナイトオウルは駆け出した。
ナイトオウルは駆け出した。
「大丈夫ですか!?」
そして声の主の下へと駆けつけて……
「……えっ?」
……マスクから覗く口をあんぐりと開けて、呆然となったのだった。
☆☆☆
少し前……
「………へっきし!まったくぅ~」
グラビアモデルも裸足で逃げ出しそうなグラマーな美女……怪盗『ルパン三世』一味の紅一点・峰不二子は『決闘』の主催者である冥界の魔王に対して、不満を募らせていた。
それもそのはず。
「なんで『こんな格好』で、殺し合いなんかさせようとするのよ~!?」
現在、不二子は『裸』だったのだ。
豊満すぎる胸はピンク色の先端もむき出しになっていて、括れたウエストや安産型のヒップも丸出し。
唯一身に付けている衣類は股間を隠しているショーツだけで、両腕は後ろ手にロープで縛られているときた……。
第三者から見たら、『恥女』扱いされても仕方のない姿だが……これには理由があった。
この殺し合いに呼ばれる直前……不二子を初めとするルパン一味は、とある少数民族が残した財宝を目当てにモロッコにいた。
不二子はそこで、同じく財宝を狙う『結社』に潜入したのだが捕らえられてしまい、結社に雇われていたオカマの殺し屋に拷問にかけられ、パンツ一丁の姿で天井からつるし上げられ……その時に、この『決闘』に呼ばれたのである。
不二子はそこで、同じく財宝を狙う『結社』に潜入したのだが捕らえられてしまい、結社に雇われていたオカマの殺し屋に拷問にかけられ、パンツ一丁の姿で天井からつるし上げられ……その時に、この『決闘』に呼ばれたのである。
「もう……冗談じゃないわ!」
こんな姿では他の参加者から『変態』扱いされてしまうし、最悪『性的な意味で』襲われてしまう。
不二子は何とかロープを外そうと悪戦苦闘するが……中々きつく結ばれていて一向にほどける気配はなかった。
その時である。
「……大丈夫ですか!?」
その場に不二子以外の参加者が現れたのだ。
☆☆☆
「……えっ?」
「……あっ」
「……あっ」
突然の事態に二人は固まってしまった。
ヒーロー仲間の紅一点であるシルクスペクター以上のグラマーな美女が、裸で緊縛されているという状況にナイトオウルは唖然となり、
不二子もまさか、映画に出てくるスーパーヒーローみたいなコスチュームを着た人物が突然現れるとは思っていなかったので、呆然となったのだ。
不二子もまさか、映画に出てくるスーパーヒーローみたいなコスチュームを着た人物が突然現れるとは思っていなかったので、呆然となったのだ。
「……」
ナイトオウルはマスクから覗く口元を茹で上がったタコのように赤くし……
「し、失礼しました!」
……少々声を裏返させながら、回れ右して立ち去ろうとしたのだった。
「……ち、ちょっと待ちなさいよ!」
立ち去ろうとするナイトオウルを、不二子は呼び止めた。
「は、はい!な、なんでしょうか!?」
「なんで立ち去ろうとするのよ!?ロープ外してよ!!」
「は、はい!ちょっと待って下さい!今、目隠しを……」
「バカ!見たって良いから、早くロープを外してよ!!」
「なんで立ち去ろうとするのよ!?ロープ外してよ!!」
「は、はい!ちょっと待って下さい!今、目隠しを……」
「バカ!見たって良いから、早くロープを外してよ!!」
不二子に急かされるまま、ナイトオウルは不二子を縛るロープに手をかける。
その時である。
「……どうしたんですか!?」
また別の参加者がその場に乱入してきたのだ。
☆☆☆
「そんな……どうして……どうして、あんな事を……」
緑色の髪に蛙と蛇を模した髪飾りを付け、青を基調にした巫女服を着た少女……幻想郷は妖怪の山に立地する『守矢神社』の『風祝』である東風谷早苗は、最初の場所で見せしめとして無惨に殺された少年を思い、さめざめと涙を流していた。
早苗とて、幻想郷で妖怪退治を行う者。
これまで幻想郷で巻き起こってきた、様々な異変の解決に尽力してきたのだ。
これまで幻想郷で巻き起こってきた、様々な異変の解決に尽力してきたのだ。
だが……幻想郷の異変はあくまでも『お遊び』の範疇で済む物であり、死人はおろか重傷者が出る事も一度としてなかった。
だが、この『冥界の魔王』が主催者する『決闘』というイベントは、そんな生ぬるい『異変』とは全く違う。
文字通り命懸けの戦いなのだ。
文字通り命懸けの戦いなのだ。
いかに守矢の風祝とはいえ、早苗は年端も行かない少女……生き残れる可能性は限りなく低かった。
「……」
さめざめと泣いていた早苗は、急に涙を袖で拭い取り、頬を叩いて活を入れた。
「いけない……こんな時こそ頑張らないと。こんな姿、神奈子様や諏訪子様に笑われちゃう」
そう……自身の敬愛する祭神達ならば、きっとこの『決闘』を打破する為に動く筈。
そう考えた早苗は自身に支給されたデイパックを手に立ち上がった。
そう考えた早苗は自身に支給されたデイパックを手に立ち上がった。
「神奈子様、諏訪子様……私、やります!」
あの『冥界の魔王』を名乗る妖怪を退治し、巻き込まれた参加者達を救う。
そう決意した早苗は移動を開始したのだった。
そう決意した早苗は移動を開始したのだった。
歩き始めてしばらくした頃……どこかからか年上の男女の諍いの声が聞こえてきた。
「!?」
早速誰かが襲われている。
そう確信した早苗は声のする方に駆け出した。
そう確信した早苗は声のする方に駆け出した。
「……どうしたんですか!?」
☆☆☆
「……えっ?」
『……えっ?』
『……えっ?』
突然の早苗の乱入にナイトオウルと不二子はまたも固まってしまった。
しかし、それは早苗も同じだった。
しかし、それは早苗も同じだった。
映画に出てくるヒーローのような格好をした男性が、裸の女性を縄で縛っている姿を目にし、早苗の頭は一瞬真っ白になった。
(※本当は縄を『ほどこうと』していたのだが、早苗には『縛っている』ように見えた。)
(※本当は縄を『ほどこうと』していたのだが、早苗には『縛っている』ように見えた。)
「あ、あの……」
早苗の顔は瞬時に熟れたリンゴのように真っ赤になり……
「し、ししししし失礼しましたぁぁ!!」
……顔を両手で覆って一目散に来た道をUターンしたのだった。
『ちょっと待ってぇぇぇ!!!』
猛スピードで来た道をUターンしようとする早苗を、ナイトオウルと不二子は慌てて引き留める。
「は、はははははいっ!な、なななんでしょうか!?」
「あ、あの違うんだよ!これは『人助け』であって、決してイヤらしいプレイとかじゃないんだよ!」
「そうよ!私達別に、恋人でも何でもない赤の他人同士だし……」
「あ、赤の他人同士で、こんな……まさか貴方がた、イメクラ嬢とそのお客さんなんですか……?」
『ちっがーう!!!!』
「あ、あの違うんだよ!これは『人助け』であって、決してイヤらしいプレイとかじゃないんだよ!」
「そうよ!私達別に、恋人でも何でもない赤の他人同士だし……」
「あ、赤の他人同士で、こんな……まさか貴方がた、イメクラ嬢とそのお客さんなんですか……?」
『ちっがーう!!!!』
斜め上な解釈をする早苗の誤解を解こうと、ナイトオウルと不二子は必死に説明したが……
「えっ!?何?どうしたの!?」
……そこに、更なる乱入者が現れたのだ。
☆☆☆
「う~ん……ドッキリ、とかじゃないよね?」
青い髪を腰まで伸ばし、ピンク色のセーラー服を着た小柄な少女……秋葉原のサブカルショップ界隈では『伝説の少女A』と呼ばれているオタク少女・泉こなたは、
自身の首に嵌められた無骨な金属製の首輪を撫でながらため息混じりに呟いた。
自身の首に嵌められた無骨な金属製の首輪を撫でながらため息混じりに呟いた。
最初の場所で磯野なるサングラスの男性から説明を受けた時は『あれ?何かのイベント?』と思ったが、
それに反抗した自分と同い年くらいの少年が見せしめのように殺害され、
極めつけに『冥界の魔王』を名乗るコンピューターRPGに出てきそうな異形が登場し、こなたは冷や汗が止まらなかった。
それに反抗した自分と同い年くらいの少年が見せしめのように殺害され、
極めつけに『冥界の魔王』を名乗るコンピューターRPGに出てきそうな異形が登場し、こなたは冷や汗が止まらなかった。
こなたは重度のオタクであることを除けば、どこにでもいる平凡な女子高生。
合気道を嗜んではいるが、それがこの血生臭い『決闘』というイベントにおいて、有利に働くかどうかは微妙だった。
合気道を嗜んではいるが、それがこの血生臭い『決闘』というイベントにおいて、有利に働くかどうかは微妙だった。
「全く……ただのイベントに興味ありません、なんてレベルじゃないよ」
どっかで聞いたようなセリフを口にしながら、こなたはとぼとぼと歩き続ける……その時だった。
どこかから人の叫び声のようなものが聞こえてきた。
「!?」
まさか、本当に殺しあいをしているのか?
いてもたってもいられず、こなたは叫び声が聞こえてきた方に走った。
いてもたってもいられず、こなたは叫び声が聞こえてきた方に走った。
「えっ!?何?どうしたの!?」
☆☆☆
「……えっ?」
『……えっ?』
『……えっ?』
こなたという更なる乱入者の出現に、ナイトオウルと不二子のみならず、早苗もまた固まってしまった。
しかし、それはこなたも同じだった。
しかし、それはこなたも同じだった。
叫び声の聞こえた場所に来てみれば……
アメコミに出てくるヒーローのコスプレをした男性が
裸の女性を縄で縛り、
その横で巫女服らしきコスプレをした少女が顔を赤くしているという、『どんなエロゲだよ』とツッコミたくなる光景を目にし、こなたは目を丸くしたのだ。
アメコミに出てくるヒーローのコスプレをした男性が
裸の女性を縄で縛り、
その横で巫女服らしきコスプレをした少女が顔を赤くしているという、『どんなエロゲだよ』とツッコミたくなる光景を目にし、こなたは目を丸くしたのだ。
「……」
こなたは真顔に戻ると……
「すいません、お邪魔しました」
……何事もなかったように去っていった。
『………ちょっと待ってぇぇぇぇぇ!!!!』
真顔でその場から去ろうとするこなたを、ナイトオウルと不二子、そして早苗は大声で呼び止めたのだった。
そして………
「待てぇー!!」
☆☆☆
「ひどい……酷すぎる」
ビビッドカラーの衣裳を纏った可愛らしい金髪の少女……『人間型衛星(ヒューマン・サテライト)』の異名を持つロボット超人・アースちゃんは、
会場の一角に佇みながら、その可愛らしい顔を歪ませていた。
会場の一角に佇みながら、その可愛らしい顔を歪ませていた。
これまで多くの悪人、怪人、怪獣と戦い続け、多くの人々を助けてきたアースちゃんではあるが……
突然拐われて『決闘』という名の『殺し合い』に強制参加されるのは、初めての事だった。
突然拐われて『決闘』という名の『殺し合い』に強制参加されるのは、初めての事だった。
同時に……人間の首から上が呆気なく吹き飛ぶ様を間近で見せられ、ロボットでありながらも吐き気を催すほどの嫌悪感を感じたのだ。
「………」
アースちゃんはただ静かに目をつむる。
そして、『冥界の魔王』を名乗る悪の怪人によって
この『決闘』という悪趣味なイベントに集められた参加者からの『助けを求める脳波』を待つ。
そして、『冥界の魔王』を名乗る悪の怪人によって
この『決闘』という悪趣味なイベントに集められた参加者からの『助けを求める脳波』を待つ。
例えここが人間が『地獄』と呼ぶ場所であろうと関係無い。
『純粋な助け』を求める者を救う。
それがアースちゃんの使命であり、存在意義なのだから。
『純粋な助け』を求める者を救う。
それがアースちゃんの使命であり、存在意義なのだから。
「!」
全身に気持ちいい感覚が走る。
助けを求める者の脳波をキャッチしたのだ。
助けを求める者の脳波をキャッチしたのだ。
アースちゃんは即座にロケット形態に変形し、助けを求める者の下へと飛んでいった。
「……待てぇー!!」
☆☆☆
「……‥‥えっ?」
『………えっ?』
『………えっ?』
更なる乱入者……アースちゃんの登場に、ナイトオウルと不二子、早苗やこなたまでもが固まってしまった。
しかし、それはアースちゃんも同様だった。
助けを求める脳波を追って来てみれば、
『超人』らしき男性が裸の女性を縄で縛ろうとしており、
そのすぐ真横では、10代後半くらいの巫女装束姿の少女と、
セーラー服を着た10代前半程の少女の姿があったのだから。
『超人』らしき男性が裸の女性を縄で縛ろうとしており、
そのすぐ真横では、10代後半くらいの巫女装束姿の少女と、
セーラー服を着た10代前半程の少女の姿があったのだから。
「あ、ああああ……」
アースちゃんはその可愛らしい顔をトマトのように赤く染め………
「こ……この、強姦魔ぁぁぁ!!」
……ナイトオウルの顔面に、右ストレートパンチを叩き込んだのだった。
「ちがぶふぅぅ!?」
アースちゃん渾身の右ストレートパンチを顔面に叩き込まれ……ナイトオウルは悲しい悲鳴を上げたのだった。
アースちゃんは顔を赤く染めながらナイトオウルのコスチュームの襟首を掴みあげる。
「……何が『違う』だ!?『妙齢の女性を裸にして縄で縛る』なんて!それは『婦女暴行』という『悪いこと』なんだぞ!?」
「そ……そうです!『悪いこと』ですよ!」
「そ……そうです!『悪いこと』ですよ!」
ナイトオウルの襟首を掴んでナイトオウルを叱りつけるアースちゃんの言葉に、横で見ていた早苗が同調するように叫ぶ。
二人ともその顔はリンゴのように真っ赤になっていた。
二人ともその顔はリンゴのように真っ赤になっていた。
「だ、だからそれは、誤解なんだって……」
「この期に及んで『ウソ』をつくな!」
「この期に及んで『ウソ』をつくな!」
ナイトオウルの弁解にアースちゃんは聞く耳を持たず、ナイトオウルにもう一発パンチを叩きこまんとする剣幕だった。
「まぁまぁ……少し落ち着きなよ?二人とも」
そこに、この場所で唯一冷静なこなたが、ナイトオウルに掴み掛かるアースちゃんと早苗に割って入ってきた。
「確かに……『同意も無し』に、『妙齢の女性を裸にして縄で縛る』のは『婦女暴行』の『悪いこと』だと思うよ?けどさ……『お互いの同意に基づく行為』なら、何にも悪いことじゃないんだよ?」
「むぅ……」
「確かに、それもそうですね……」
「むぅ……」
「確かに、それもそうですね……」
こなたの斜め上にズレまくった解釈を聞き、アースちゃんと早苗は納得しかける……が、
「……それも違ーう!!」
ナイトオウル本人がこなたの意見を即座に否定したので、雲行きは更に怪しくなっていった。
「……えぇっ!?じゃあ、『同意も無しに無理やり裸にして縛り上げた』って事!?」
「やっぱり『婦女暴行』じゃないか!?」
「いくらここが『殺し合いの場』だからといって、そこまでケダモノに落ちるなんて……最低です!!」
「いや……だから、あの………」
「やっぱり『婦女暴行』じゃないか!?」
「いくらここが『殺し合いの場』だからといって、そこまでケダモノに落ちるなんて……最低です!!」
「いや……だから、あの………」
3人のうら若き乙女達から蔑みの視線と言葉を向けられ、
流石のベテランヒーローであるナイトオウルも、何も言い返す事ができなかった。
流石のベテランヒーローであるナイトオウルも、何も言い返す事ができなかった。
このままナイトオウルは、『レイプ犯』のレッテルを貼られてしまうのか………?
「………ねぇちょっと!」
『………?』
『………?』
その時、それまで黙っていた不二子が声をあげ、不二子以外の全員が顔を向ける。
不二子はパンツ一丁にロープで緊縛されているというのに……その顔にはまるで怒り狂う肉食獣を思わせる本気の怒りが籠っていた。
「……何でもいいから、早くロープを外してよっ!?あと、服貸して!!」
『!』
『!』
ほぼ全裸で怒り狂う不二子の姿にこなたや早苗のみならず、ベテランヒーローであるナイトオウルやロボットであるアースちゃんまでもが肝を冷やし………
『は……はい……』
……異口同音に情けない返事を返したのだった。
その後、拗れに拗れまくった誤解を解くのに、丸々4時間かかったのだった。
まる。
まる。
【ダニエル・ドライバーグ(ナイトオウル2世)@ウォッチメン】
[状態]:健康、動揺、困惑、顔面に青アザ
[装備]:ナイトオウルのコスチューム@ウォッチメン
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本:ヒーローとして、参加者を助ける
1:僕は強姦魔じゃな~い!
2:裸の女性(不二子)の縄をほどく
3:少女達(早苗、こなた、アースちゃん)の誤解を解く
4:なんで彼女(不二子)は、こんな状況でSMプレイしているんだ?
[備考]
ロールシャッハを脱獄させる直前からの参戦。
コスチュームは支給品ではありません。
[状態]:健康、動揺、困惑、顔面に青アザ
[装備]:ナイトオウルのコスチューム@ウォッチメン
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本:ヒーローとして、参加者を助ける
1:僕は強姦魔じゃな~い!
2:裸の女性(不二子)の縄をほどく
3:少女達(早苗、こなた、アースちゃん)の誤解を解く
4:なんで彼女(不二子)は、こんな状況でSMプレイしているんだ?
[備考]
ロールシャッハを脱獄させる直前からの参戦。
コスチュームは支給品ではありません。
【峰不二子@ルパン三世】
[状態]:健康、裸にパンツ一丁で縛られている、困惑
[装備]:無し(裸)
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本:とりあえず服を着たい
1:なんで裸なのよ~!?
2:コスプレ男(ダニエル)にロープを外してもらう
3:誰か服貸して!?
[備考]
テレビスペシャル『トワイライト☆ジェミニの秘密』で、貞千代に拷問されて五ェ門に助けられる直前からの参戦。
[状態]:健康、裸にパンツ一丁で縛られている、困惑
[装備]:無し(裸)
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本:とりあえず服を着たい
1:なんで裸なのよ~!?
2:コスプレ男(ダニエル)にロープを外してもらう
3:誰か服貸して!?
[備考]
テレビスペシャル『トワイライト☆ジェミニの秘密』で、貞千代に拷問されて五ェ門に助けられる直前からの参戦。
【東風谷早苗@東方project】
[状態]:健康、困惑、動揺
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本:主催者を退治し、参加者を救う
1:は、ハレンチな……!///
2:なんでこの人達(ダニエルと不二子)、こんな状況でイメクラみたいな事してるの?
[備考]
『東方鬼形獣』終了後からの参戦。
[状態]:健康、困惑、動揺
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本:主催者を退治し、参加者を救う
1:は、ハレンチな……!///
2:なんでこの人達(ダニエルと不二子)、こんな状況でイメクラみたいな事してるの?
[備考]
『東方鬼形獣』終了後からの参戦。
【泉こなた@らき☆すた】
[状態]:健康、困惑
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本:殺されたくはないけど、人殺しもしたくない
1:……これなんてエロゲ?
2:なんでこの人達(ダニエル、不二子、早苗)、こんな事してるの?
[備考]
高校3年時からの参戦
[状態]:健康、困惑
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本:殺されたくはないけど、人殺しもしたくない
1:……これなんてエロゲ?
2:なんでこの人達(ダニエル、不二子、早苗)、こんな事してるの?
[備考]
高校3年時からの参戦
【アースちゃん@コンクリート・レボルティオ~超人幻想~】
[状態]:健康、困惑、怒り
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本:『超人』として参加者を助ける
1:この強姦魔ぁぁぁ!!(ダニエルへの怒り)
2:強姦魔(ダニエル)から女性達(不二子、早苗、こなた)を救う
[備考]
第13話『新宿擾乱』直前からの参戦。
ダニエルを『強姦魔』だと誤解しています。
[状態]:健康、困惑、怒り
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本:『超人』として参加者を助ける
1:この強姦魔ぁぁぁ!!(ダニエルへの怒り)
2:強姦魔(ダニエル)から女性達(不二子、早苗、こなた)を救う
[備考]
第13話『新宿擾乱』直前からの参戦。
ダニエルを『強姦魔』だと誤解しています。
【ナイトオウルのコスチューム@ウォッチメン】
ダニエル・ドライバーグ(ナイトオウル2世)@ウォッチメンがヒーロー『ナイトオウル2世』として活動する際に着用するコスチューム。
顔面以外を覆ったフード、目元を隠す暗視機能付きゴーグル、マント、全身タイツ、秘密兵器が収納されているポーチ付きのベルトで構成されており、全体的にフクロウをデザインモチーフにしている。
ダニエル・ドライバーグ(ナイトオウル2世)@ウォッチメンがヒーロー『ナイトオウル2世』として活動する際に着用するコスチューム。
顔面以外を覆ったフード、目元を隠す暗視機能付きゴーグル、マント、全身タイツ、秘密兵器が収納されているポーチ付きのベルトで構成されており、全体的にフクロウをデザインモチーフにしている。