「コワーイ、コワーイ」
「ま、まだ追ってきます~!」
「逃げましょう!とにかく逃げましょう!」
「ま、まだ追ってきます~!」
「逃げましょう!とにかく逃げましょう!」
ピンクのウェイトレスを着た目付きの悪い少女、桜ノ宮苺香と
殆ど裸な痴女同然の格好をしたまぞくの少女、シャミ子は
息を切らしながらも必死に走っていた。
殆ど裸な痴女同然の格好をしたまぞくの少女、シャミ子は
息を切らしながらも必死に走っていた。
追いかけてくるのは、心を無くしたバフォメットと呼ばれる妙なまぞくである。
NPCとして用意された怪人の割にはコミカル過ぎるデザインであるが
これでもハッキリとした殺意を持って襲ってきており、捕まったらタダでは済まない。
NPCとして用意された怪人の割にはコミカル過ぎるデザインであるが
これでもハッキリとした殺意を持って襲ってきており、捕まったらタダでは済まない。
「ハァ、ハァ……私、もう……あっ」
「苺香さーん!!」
「苺香さーん!!」
体力が限界に来た苺香はふらつき、転倒する。
心を無くしたバフォメットは倒れた苺香へゆっくりと近づく。
心を無くしたバフォメットは倒れた苺香へゆっくりと近づく。
「コワーイコワーイ」
「苺香さんから離れてください!……離れろーッ!!」
「苺香さんから離れてください!……離れろーッ!!」
苺香の前に立ったシャミ子は涙目で、心を無くしたバフォメットに向かって、もがー!!と威嚇する。
「シャミ子さん!私を置いて逃げてください!」
「嫌です!苺香さんを見捨てて逃げるなんて絶対嫌です!」
「嫌です!苺香さんを見捨てて逃げるなんて絶対嫌です!」
本当は怖くて仕方がない。
それでも苺香さんを犠牲にして一人で逃げたくない。
そんな事をして生き延びても桃やミカンさんやお母さんや良やしおんちゃんに顔向けできない!
それでも苺香さんを犠牲にして一人で逃げたくない。
そんな事をして生き延びても桃やミカンさんやお母さんや良やしおんちゃんに顔向けできない!
「コワーイコワーイ」
心を無くしたバフォメットは手に持ったスコップを高く持ち上げ
苺香を庇うように抱きしめているシャミ子に向かって振り下ろそうとしたその時だった。
苺香を庇うように抱きしめているシャミ子に向かって振り下ろそうとしたその時だった。
「ああぁぁッ!!いってぇぇぇぇなぁぁあああっっ!!!クソがぁぁぁああああああ!!!」
「コワーイ?」
「コワーイ?」
苺香やシャミ子、心を無くしたバフォメットの近くで
空からドスンと一人の男が降ってきて砂埃を巻き上げた。
男は頭を抑えながら、周りの目を気にすること無く大声でキレ散らかしている。
空からドスンと一人の男が降ってきて砂埃を巻き上げた。
男は頭を抑えながら、周りの目を気にすること無く大声でキレ散らかしている。
「あれは……」
「な、なんですかーー!?」
「コワーイ……」
「な、なんですかーー!?」
「コワーイ……」
予想だにしない出来事に二人と一匹は、突如現れた男に警戒を強める。
「ちっ……優しく下ろしやがれってんだ。クソがよぉ……」
「コワーイ、コワーイ」
「なんだこいつはぁ!?おい、やんのかコラッ!!」
「コワーイ、コワーイ」
「なんだこいつはぁ!?おい、やんのかコラッ!!」
脱出装置を使い、この場所へと降りた(落ちた?)小鳩は、目の前にいる心を無くしたバフォメットへとガンを飛ばす。
心を無くしたバフォメットは敵意を察して、標的を二人から小鳩へと変更した。
心を無くしたバフォメットは敵意を察して、標的を二人から小鳩へと変更した。
「テメエなんかに構ってる暇はねえんだよ!!死んどけオラァァッ!!!」
「コワーイ!」
「コワーイ!」
カタルシスエフェクトを発現した小鳩は勢いよくモーニングスターを振り回し
心を無くしたバフォメットへと豪快に叩きつけた。
強烈な一撃を受けた心を無くしたバフォメットは打ちのめされて倒れ伏した。
心を無くしたバフォメットへと豪快に叩きつけた。
強烈な一撃を受けた心を無くしたバフォメットは打ちのめされて倒れ伏した。
「ふん!ザマァ見ろや!」
「あ、あの……」
「ん?……んん!?」
「あ、あの……」
「ん?……んん!?」
小鳩は驚愕した。
目の前には痴女と呼んで差し支えないようなスケベな格好をした美少女がいたからだ。
トランジスタグラマーと呼ばれる低身長ながらも豊満な体付きをしており。
まるでファンタジーRPGに出てくるビキニアーマーのような露出の高い格好なのも相まって
胸元がこれでもかと強調されており、少女の動きに合わせてゆさゆさと揺れ動いている。
目の前には痴女と呼んで差し支えないようなスケベな格好をした美少女がいたからだ。
トランジスタグラマーと呼ばれる低身長ながらも豊満な体付きをしており。
まるでファンタジーRPGに出てくるビキニアーマーのような露出の高い格好なのも相まって
胸元がこれでもかと強調されており、少女の動きに合わせてゆさゆさと揺れ動いている。
「助けて頂いてありがとうございます!」
「あ、ああ……!いいってことよ。これぐらいならお安い御用さ……」
「あ、ああ……!いいってことよ。これぐらいならお安い御用さ……」
普段なら女性に対して、もっと軽快に話しかけている小鳩だったが
リドゥ内でも見たことないようなドスケベな姿の少女に小鳩は動揺しまくっていた。
しかもお辞儀をする姿が完全にだっちゅーのと同じポーズであり
元々丸見えだった胸元が更に強調されて、シャミ子の谷間がこれでもかと小鳩の瞳に映し出されていた。
それを無意識の内にやっているのだから紛れもなく、これは悪いまぞくである。
リドゥ内でも見たことないようなドスケベな姿の少女に小鳩は動揺しまくっていた。
しかもお辞儀をする姿が完全にだっちゅーのと同じポーズであり
元々丸見えだった胸元が更に強調されて、シャミ子の谷間がこれでもかと小鳩の瞳に映し出されていた。
それを無意識の内にやっているのだから紛れもなく、これは悪いまぞくである。
「ありがとうございます、おかげで助かりました」
もう一人の少女も一見すると地味めなウェイトレスだが、スカート丈がかなり短く。
ハイソックスとスカートの間から見える絶対領域の太ももがかなり扇情的である。
しかも二人とも息を切らしており、汗が流れ、顔が紅潮し、色っぽさを見せている。
ハイソックスとスカートの間から見える絶対領域の太ももがかなり扇情的である。
しかも二人とも息を切らしており、汗が流れ、顔が紅潮し、色っぽさを見せている。
(ヤベーぜ……二人ともエロ過ぎんだろ……ってそんなこと考えてる場合じゃねえ!!)
煩悩で溢れた思考を振り払い、自分の成すべき事を考える。
小鳩にはやるべきことがある。
ここで足踏みをしている訳にはいかない。
小鳩にはやるべきことがある。
ここで足踏みをしている訳にはいかない。
「なぁアンタら、探してる奴がいるんだが―――」
情報が欲しい小鳩はシャミ子と苺香から簡潔な情報交換と自己紹介を行うことにした。
小鳩は捜し人である不動遊星に一応、真月零の名も出すが両名とも二人には知らぬ名であった。
逆にシャミ子の親しい人物である5人の参加者の名を尋ねられたが誰一人、小鳩とは出会った事の無い人物であり。
お互い、必要な情報を得ることは叶わなかった。
小鳩は捜し人である不動遊星に一応、真月零の名も出すが両名とも二人には知らぬ名であった。
逆にシャミ子の親しい人物である5人の参加者の名を尋ねられたが誰一人、小鳩とは出会った事の無い人物であり。
お互い、必要な情報を得ることは叶わなかった。
「そうですか……」
捜し人が直接的な面識を持たない他人である小鳩はともかく。
大切な友人や家族達が巻き込まれているシャミ子は不安や焦りの表情を見せていた。
大切な友人や家族達が巻き込まれているシャミ子は不安や焦りの表情を見せていた。
「……会えます!シャミ子さんの友人や家族達と絶対に会えます!」
「苺香さん……?」
「だから諦めないでください!」
「ありがとうございます……苺香さん……」
「苺香さん……?」
「だから諦めないでください!」
「ありがとうございます……苺香さん……」
シャミ子の悲しげな姿に居ても立っても居られなくなった苺香は
彼女の手を両手で優しく握りしめて精一杯に励ましていた。
そんな苺香の優しさにシャミ子は思わず目から涙が溢れ出していた。
彼女の手を両手で優しく握りしめて精一杯に励ましていた。
そんな苺香の優しさにシャミ子は思わず目から涙が溢れ出していた。
「……ここで出会ったのも何かの縁だし、せっかくだから俺も協力して捜すわ」
「小鳩さん!?でも小鳩さんも捜してる人達がいるんじゃ……」
「今は行く宛も無いし、複数で動いたほうが危険も減るからな」
「小鳩さん!?でも小鳩さんも捜してる人達がいるんじゃ……」
「今は行く宛も無いし、複数で動いたほうが危険も減るからな」
カタルシスエフェクトによる力を持っている自分はともかく
二人の少女には戦う術が無い、殺し合いに乗った強者に襲われるとひとたまりも無いだろう。
彼女達の護衛も兼ねて行動を共にしようと小鳩は考えた。
二人の少女には戦う術が無い、殺し合いに乗った強者に襲われるとひとたまりも無いだろう。
彼女達の護衛も兼ねて行動を共にしようと小鳩は考えた。
正義の味方を気取る訳では無い。
ただこのまま放っておいて、後々死なれでもしたら目覚めが悪くなる。
それにカードさえあれば、女子供でも支援役になることだって出来る。
自分としてもメリットが無い訳じゃない……それに。
ただこのまま放っておいて、後々死なれでもしたら目覚めが悪くなる。
それにカードさえあれば、女子供でも支援役になることだって出来る。
自分としてもメリットが無い訳じゃない……それに。
(何と言っても、一人でいるよりもこんなカワイコちゃん達と一緒にいた方が気分がいいからな♪)
状況が状況なので終始シリアスモードだが
美少女達と行動を共にしたいと考えるのが小鳩としての本能であった。
美少女達と行動を共にしたいと考えるのが小鳩としての本能であった。
「じゃあ、早速別の場所に」
「コワーイ……」
「あっ?」
「コワーイ……」
「あっ?」
三人が話し合ってる間、意識が回復した心を無くしたバフォメットが起き上がっていた。
完全に油断していた小鳩はカタルシスエフェクトを急いで発現させるも
シャミ子達に向かって接近する心を無くしたバフォメットへの対応が出遅れた。
完全に油断していた小鳩はカタルシスエフェクトを急いで発現させるも
シャミ子達に向かって接近する心を無くしたバフォメットへの対応が出遅れた。
「コワーイ、コワーイ」
「に、逃げましょう!」
「ちっ、間に合わねえ!」
「に、逃げましょう!」
「ちっ、間に合わねえ!」
心を無くしたバフォメットがシャミ子達に襲いかかろうとした次の瞬間――。
「コワーイ!」
どこからともなく飛んできた薔薇が心を無くしたバフォメットの側で爆発を起こして吹き飛ばした。
「全く……可憐な少女達を傷つけようとするなんて、無粋なNPCですねぇ」
「あ、貴方は……?」
「コワーイ……」
「あ、貴方は……?」
「コワーイ……」
二人を救ったのは白いスーツを着た中年の太った男だった。
彼が薔薇を投げつけて心を無くしたバフォメットを吹き飛ばしたのだ。
目の前に現れた男の存在に心を無くしたバフォメットは恐れをなしてどこかへと逃げていった。
彼が薔薇を投げつけて心を無くしたバフォメットを吹き飛ばしたのだ。
目の前に現れた男の存在に心を無くしたバフォメットは恐れをなしてどこかへと逃げていった。
「ボクは君たちのような美しい女性達を救うのが使命なのさ」
「う、美しいだなんて……」
「なんか、照れちゃいます……」
「う、美しいだなんて……」
「なんか、照れちゃいます……」
突如現れた男に容姿を褒められた二人は顔を真っ赤にして照れていた。
「それより、おっさん……なんでテメエは首輪が付いていないんだよ!」
小鳩の指摘により二人も気づく。
白スーツの男には首輪が付けられていなかった。
白スーツの男には首輪が付けられていなかった。
「それはボクが参加者ではなく、NPCの役割を与えられているからです……培養!」
懐から取り出したガシャコンバグヴァイザーのボタンを押すと
男は人間の姿から怪人態、ラヴリカバグスターへと変化した。
変わったのは見た目だけでなく、声もやたらイケボになっている。
男は人間の姿から怪人態、ラヴリカバグスターへと変化した。
変わったのは見た目だけでなく、声もやたらイケボになっている。
「きゃっ!」
「変身したー!!なんかすごいイケボです!!」
「ハッハッハ!!ボクの名はラヴリカ、安心したまえ。ボクは女性達を傷つけるつもりはないさ、ただし君は別だけどね」
「つまり……テメエは俺の敵ってことだなぁ!!オラァ!!」
「変身したー!!なんかすごいイケボです!!」
「ハッハッハ!!ボクの名はラヴリカ、安心したまえ。ボクは女性達を傷つけるつもりはないさ、ただし君は別だけどね」
「つまり……テメエは俺の敵ってことだなぁ!!オラァ!!」
モーニングスターがラヴリカの体に直撃する。
すると『MISS』と表示され、ラヴリカには全くダメージを受けている様子は無い。
すると『MISS』と表示され、ラヴリカには全くダメージを受けている様子は無い。
「そんな攻撃はボクには効かないよ」
「ほざくんじゃねえ!!」
「ほざくんじゃねえ!!」
MISS MISS MISS
モーニングスターを振り回して何度もラヴリカに当てるもMISSを繰り返すばかりで一向にダメージが入らない。
ラヴリカは通常の物理攻撃によるダメージを無効化する能力を持っているのだ。
ラヴリカは通常の物理攻撃によるダメージを無効化する能力を持っているのだ。
「やれやれ……そんな大振りな攻撃をして、もし彼女達に当たったらどうするつもりだい?」
「ちっ!当てねえように攻撃してるじゃねえか!」
「これだから粗暴な男は……さぁ、出ておいでボクのラヴリーガールズ達!」
「キャピキャピ、キャピキャピ」
「キャピキャピ、キャピキャピ」
「ちっ!当てねえように攻撃してるじゃねえか!」
「これだから粗暴な男は……さぁ、出ておいでボクのラヴリーガールズ達!」
「キャピキャピ、キャピキャピ」
「キャピキャピ、キャピキャピ」
ラヴリカの掛け声と共にメイド服を着た6体の女怪人が姿を表す。
「なんだこいつらは?」
「ラヴリーガールズ達!彼女達が戦いに巻き込まれないように守ってあげるんだ」
「キャピキャピ、キャピキャピ」
「え?ちょっと?」
「は、離してくださーい!」
「ラヴリーガールズ達!彼女達が戦いに巻き込まれないように守ってあげるんだ」
「キャピキャピ、キャピキャピ」
「え?ちょっと?」
「は、離してくださーい!」
ラヴリーガールズ達はシャミ子と苺香を連れて戦闘から距離を取った場所へと連れて行く。
「何が目的だテメエはよぉ!!」
「ボクはこの島に連れてこられた女性達を少しでも長く生かすために保護しているのだよ」
「だったらテメエもあの神気取りと戦えばいいじゃねえか!」
「それが出来るならとっくにしているさ。ボクの体はゲームの進行の阻害をさせないようにプログラミングされているのさ」
「そうか。てめえはあいつらの犬としていいように使われてるって訳かよ」
「なんとでも言うがいいさ。ボクはボクの出来る範囲で彼女達を守るだけさ」
「ボクはこの島に連れてこられた女性達を少しでも長く生かすために保護しているのだよ」
「だったらテメエもあの神気取りと戦えばいいじゃねえか!」
「それが出来るならとっくにしているさ。ボクの体はゲームの進行の阻害をさせないようにプログラミングされているのさ」
「そうか。てめえはあいつらの犬としていいように使われてるって訳かよ」
「なんとでも言うがいいさ。ボクはボクの出来る範囲で彼女達を守るだけさ」
NPCの役割を与えられたラヴリカはゲームを破壊する行動を取ることは出来ない。
だが襲うプレイヤーの対象は自分の意志で決めることが可能であり。
男性プレイヤーを積極的に狙う代わりに、女性プレイヤーを保護する行動を取ることは許されていた。
だが襲うプレイヤーの対象は自分の意志で決めることが可能であり。
男性プレイヤーを積極的に狙う代わりに、女性プレイヤーを保護する行動を取ることは許されていた。
「クソが!!なんで死なねえんだよ!!」
「暴力じゃボクは倒せないよ。ときめきクライシスは自分を魅力的にアピールし、異性からの好感度を上げて、ハートを射止めるゲーム。
例え、この身がいくら弄くられようと……女性達を愛するボクの想いは永遠に不滅なのさ!」
「キャー! ラブリカサマー!」
「ステキー! ダイテー!」
「暴力じゃボクは倒せないよ。ときめきクライシスは自分を魅力的にアピールし、異性からの好感度を上げて、ハートを射止めるゲーム。
例え、この身がいくら弄くられようと……女性達を愛するボクの想いは永遠に不滅なのさ!」
「キャー! ラブリカサマー!」
「ステキー! ダイテー!」
プログラミングを受けてようと女性達だけは守ろうとするラヴリカの信念に
ラヴリーガールズ達は心をときめかせ、ハートを大量に放出。
それがラヴリカの肉体へと飛んでいき、ステータスを強化させた。
ラヴリーガールズ達は心をときめかせ、ハートを大量に放出。
それがラヴリカの肉体へと飛んでいき、ステータスを強化させた。
「さぁ、食らいたまえ!」
「ぐ、ぐわぁああああああ!!!!」
「ぐ、ぐわぁああああああ!!!!」
ラヴリカの両手からハート型のエネルギーの塊が撃ち出され、小鳩に直撃した。
ラヴリーガールズ達からのバフを受けた事で威力は増幅しており、一撃で小鳩に大ダメージを与えた。
ラヴリーガールズ達からのバフを受けた事で威力は増幅しており、一撃で小鳩に大ダメージを与えた。
「小鳩さん!」
「お願いします……小鳩さんを傷つけないでください……」
「ああ、悲しまないでおくれ。彼の代わりにボクが君たちを守ってあげるからさ」
「お願いします……小鳩さんを傷つけないでください……」
「ああ、悲しまないでおくれ。彼の代わりにボクが君たちを守ってあげるからさ」
悲しむ苺香達の姿を見て、慰めようと声をかけるラヴリカ、すると。
「……近づかないでくれませんか?」
「え?い、今なんて?」
「え?い、今なんて?」
可憐で優しそうな少女とは思えないようなドギツイ発言がラヴリカの耳に入ってきた。
聞き間違いか何かだとラヴリカは思い直して聞き直すが。
聞き間違いか何かだとラヴリカは思い直して聞き直すが。
「耳が遠いんですか?視界に映らないでください」
「うぐぉぉおおっっ!?」
「うぐぉぉおおっっ!?」
異性からの好感度を上げて強化されるラヴリカの特性上。
逆に異性からの非難にはダメージを受けてしまうのだ。
逆に異性からの非難にはダメージを受けてしまうのだ。
「貴方、もしかして自分がカッコイイとでも思っているんですか?笑わせますね」
「ごはぁっ!!」
「姿が変わると声が別人過ぎてアンバランスで不気味です」
「ぐへぇっ!!」
「男の癖にやたらまつ毛長いし、色もピンクだし、女みたいで気色悪いです」
「うっぎゃあああああああ!!!!」
「苺香さん!それ以上はいくらなんでも可哀想過ぎます!」
「ごはぁっ!!」
「姿が変わると声が別人過ぎてアンバランスで不気味です」
「ぐへぇっ!!」
「男の癖にやたらまつ毛長いし、色もピンクだし、女みたいで気色悪いです」
「うっぎゃあああああああ!!!!」
「苺香さん!それ以上はいくらなんでも可哀想過ぎます!」
まるで汚物でも見るような蔑んだ表情で毒を吐く苺香の言葉が
ラヴリカのハートへ次々と突き刺さり、グロッキー状態になっていた。
ラヴリカのハートへ次々と突き刺さり、グロッキー状態になっていた。
「うぐぐぐっ……」
「おい、あんた……さっき自分をアピールして異性からの好感度を上げてハートを射止めるって言ったよなぁ?」
「そうさ。君も高感度を上げてみたらどうだい?まぁ、君みたいな乱暴でガラの悪いダサ眼鏡くんには一生かかっても敵わないだろうけどねぇ!!」
「……確かに、目の前にはこんな美少女達がいるんだ。本来ならこの戦いとか関係無しに口説いてデートにでも誘うのが男としての礼儀だろうさ」
「ほう~、君も少しはわかっているじゃあないか」
「だがな……今はそんなことしてる場合じゃねえんだよ!!
俺を逃がすために体を張って死んだ男がいる!そいつのおかげで俺は今生きている!
託された俺はそいつの代わりに神気取りの主催者共をぶっ潰すと決めた!!
それを半端で投げ出して女とよろしくやるなんざ真似、男として恥ずかしくて出来るわけねえだろうが!!
青春の謳歌はこのクソッタレなゲームをぶっ壊してから堪能させてもらうぜ!!」
「おい、あんた……さっき自分をアピールして異性からの好感度を上げてハートを射止めるって言ったよなぁ?」
「そうさ。君も高感度を上げてみたらどうだい?まぁ、君みたいな乱暴でガラの悪いダサ眼鏡くんには一生かかっても敵わないだろうけどねぇ!!」
「……確かに、目の前にはこんな美少女達がいるんだ。本来ならこの戦いとか関係無しに口説いてデートにでも誘うのが男としての礼儀だろうさ」
「ほう~、君も少しはわかっているじゃあないか」
「だがな……今はそんなことしてる場合じゃねえんだよ!!
俺を逃がすために体を張って死んだ男がいる!そいつのおかげで俺は今生きている!
託された俺はそいつの代わりに神気取りの主催者共をぶっ潰すと決めた!!
それを半端で投げ出して女とよろしくやるなんざ真似、男として恥ずかしくて出来るわけねえだろうが!!
青春の謳歌はこのクソッタレなゲームをぶっ壊してから堪能させてもらうぜ!!」
それが小鳩の本心。
託された使命を終わらせるまでは愛と青春はお預けだ。
彼女たちをナンパやデートに誘うのはそれからでいい。
託された使命を終わらせるまでは愛と青春はお預けだ。
彼女たちをナンパやデートに誘うのはそれからでいい。
その本音を聞いた彼女たちは……。
トゥンク
「キャー! コバトパイセンステキー!」
「ポッポセンパイダイテー! チョーワイルドー!」
「ええっ?ちょ、ちょっと君たちぃ!?」
「ポッポセンパイダイテー! チョーワイルドー!」
「ええっ?ちょ、ちょっと君たちぃ!?」
小鳩の決意の言葉にラヴリーガールズ達はときめき、小鳩のステータスを増幅させる。
「小鳩さん、とってもかっこいいです!」
「私も主催者を懲らしめるの手伝います!」
「ねぇ!あんな乱暴なダサ眼鏡のどこがいいんだい?」
「私も主催者を懲らしめるの手伝います!」
「ねぇ!あんな乱暴なダサ眼鏡のどこがいいんだい?」
苺香やシャミ子からの好感度も爆上げしたことで更に小鳩にバフが入る。
「なんだこりゃ、めちゃめちゃ力が溢れてくるじゃねえかぁ、これならテメエをぶっ飛ばせそうだぜ!」
「ま、まぁ、ここは一度、冷静になって話し合いでも」
「死んどけェ!!!!!!オラァァァァァアアアアアアッッッ!!!!!!!」
「ま、まぁ、ここは一度、冷静になって話し合いでも」
「死んどけェ!!!!!!オラァァァァァアアアアアアッッッ!!!!!!!」
かつて無いほどの力の高ぶりを感じた小鳩は
持てる全ての力を使い、勢いよく振り回したモーニングスターで
狼狽えるラヴリカに向かって容赦なく叩き込んだ。
持てる全ての力を使い、勢いよく振り回したモーニングスターで
狼狽えるラヴリカに向かって容赦なく叩き込んだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!必ず最後に愛は勝つぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
異性からのバフ効果によってダメージが通るようになった攻撃によって。
まるでホームランを打った時のボールのような勢いで空高く打ち上げられたラヴリカは
キランと夜空の星となって消えていった。
それに伴いラヴリーガールズ達も消失し、付近からNPCの気配が無くなった。
まるでホームランを打った時のボールのような勢いで空高く打ち上げられたラヴリカは
キランと夜空の星となって消えていった。
それに伴いラヴリーガールズ達も消失し、付近からNPCの気配が無くなった。
「へへへ……ザマァ見ろ、キザ野郎が……」
「小鳩さん、酷い怪我……すぐに手当を!」
「とりあえず脱ぎましょう!」
「小鳩さん、酷い怪我……すぐに手当を!」
「とりあえず脱ぎましょう!」
ラヴリカの攻撃の影響で小鳩の体は全身至る所から出血を起こしている大怪我を負っていた。
制服もボロボロになっており、見るも痛々しい姿である。
制服もボロボロになっており、見るも痛々しい姿である。
「大丈夫だ。こんなの大したこと――――」
「こ、小鳩さーん!!」
「急いで治療しましょう!!」
「こ、小鳩さーん!!」
「急いで治療しましょう!!」
会話の途中でバタン!と小鳩は倒れた。
ポセイドンとの戦いからのラヴリカとの連戦で小鳩の肉体は限界を超えており
無理に動こうとする彼はまるで強制シャットダウンしたかのように気を失った。
ポセイドンとの戦いからのラヴリカとの連戦で小鳩の肉体は限界を超えており
無理に動こうとする彼はまるで強制シャットダウンしたかのように気を失った。
頑張れシャミ子!迅速な手当てで新たな仲間を助けるんだ!
【一日目/黎明/G-6】
【風祭小鳩@Caligula2】
[状態]:気絶、ハ・デスに対する怒り(特大・ただある程度落ち着いた)、いたるところに裂傷&出血、精神疲労(中)
[装備]:カタルシスエフェクト、身軽の羽根DX@大番長
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:黎斗とハ・デスぶっ潰す。主人公から降ろしたツケ払いやがれ。
1:知り合いいないってんなら自由にやるか。
2:真月って奴は、まあ敵じゃないんだろな。知り合いいたら言っとくか。
3:牛尾のおっさんの知り合いに会ったらどう説明すりゃいいんだろうな。
4:此処、もしかしてリドゥ?
5:流石にこの羽根は俺には合わねえって……まあ仕方ねえけど。
6:やってやろうじゃねえか、神殺し!
7:不動遊星とデッキを探す。B-6近くのどっかにあんのか?
8:シャミ子や苺香と共に行動するぜ。
9:シャミ子の知り合いも一緒に探すとするか。
[備考]
※参戦時期はエピメテウスの塔攻略中、
かつ個人エピソード完全クリア済みです。
※部長の性別は採用された場合、かつ後続の方に一任します。
※カタルシスエフェクトは問題なく発動します
※①黎斗はそれを利用して殺し合いの舞台を作ってるのではないか。
②黎斗がゲーマーであることを示唆する言い回しがいくつかあった。
③元を辿ればバーチャドールは電子ボーカルソフトから誕生。
これらからこの舞台をリドゥの延長線上にあるのではないかと思ってます。
※デュエルモンスターズのルールについてはざっくりと把握してます。
可愛いモンスターにはそれなりに目を付けてます。多分閃刀姫も知ってるかも。
※牛尾との情報交換で5ds+遊戯達の情報を得ました。
※身軽の羽根DX@大番長で回避率、基スピードが強化されてます。
※名前は分かりませんがあの男がポセイドンだと察してます。
【風祭小鳩@Caligula2】
[状態]:気絶、ハ・デスに対する怒り(特大・ただある程度落ち着いた)、いたるところに裂傷&出血、精神疲労(中)
[装備]:カタルシスエフェクト、身軽の羽根DX@大番長
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:黎斗とハ・デスぶっ潰す。主人公から降ろしたツケ払いやがれ。
1:知り合いいないってんなら自由にやるか。
2:真月って奴は、まあ敵じゃないんだろな。知り合いいたら言っとくか。
3:牛尾のおっさんの知り合いに会ったらどう説明すりゃいいんだろうな。
4:此処、もしかしてリドゥ?
5:流石にこの羽根は俺には合わねえって……まあ仕方ねえけど。
6:やってやろうじゃねえか、神殺し!
7:不動遊星とデッキを探す。B-6近くのどっかにあんのか?
8:シャミ子や苺香と共に行動するぜ。
9:シャミ子の知り合いも一緒に探すとするか。
[備考]
※参戦時期はエピメテウスの塔攻略中、
かつ個人エピソード完全クリア済みです。
※部長の性別は採用された場合、かつ後続の方に一任します。
※カタルシスエフェクトは問題なく発動します
※①黎斗はそれを利用して殺し合いの舞台を作ってるのではないか。
②黎斗がゲーマーであることを示唆する言い回しがいくつかあった。
③元を辿ればバーチャドールは電子ボーカルソフトから誕生。
これらからこの舞台をリドゥの延長線上にあるのではないかと思ってます。
※デュエルモンスターズのルールについてはざっくりと把握してます。
可愛いモンスターにはそれなりに目を付けてます。多分閃刀姫も知ってるかも。
※牛尾との情報交換で5ds+遊戯達の情報を得ました。
※身軽の羽根DX@大番長で回避率、基スピードが強化されてます。
※名前は分かりませんがあの男がポセイドンだと察してます。
【桜ノ宮苺香@ブレンド・S】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式ㅤ桜ノ宮苺香専用ㅤクリスタル@きららファンタジア、ハーブティー@かぐや様は告らせたいㅤ天才たちの恋愛頭脳戦、光の護封剣(ゴールドシリーズ)@遊戯王OCG
[思考・状況]
基本方針:殺し合いに乗らず、みんなで協力して生還する
1:またこの目つきのせいで怖がらせてしまいました……
2:一刻も早く小鳩さんを治療します!
3:一緒に小鳩さんやシャミ子さんの知り合いを捜します。
[備考]
※参戦時期はお任せします。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式ㅤ桜ノ宮苺香専用ㅤクリスタル@きららファンタジア、ハーブティー@かぐや様は告らせたいㅤ天才たちの恋愛頭脳戦、光の護封剣(ゴールドシリーズ)@遊戯王OCG
[思考・状況]
基本方針:殺し合いに乗らず、みんなで協力して生還する
1:またこの目つきのせいで怖がらせてしまいました……
2:一刻も早く小鳩さんを治療します!
3:一緒に小鳩さんやシャミ子さんの知り合いを捜します。
[備考]
※参戦時期はお任せします。
【吉田優子@まちカドまぞく】
[状態]:健康、危機管理フォーム
[装備]:
[道具]:基本支給品一式ㅤランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:みんなが仲良くなりますように
1:バフォメット!? バフォメットナンデ!? しかもなんか速い!?
2:桃やミカンさんだけじゃなくて、なんでお母さんと良まで……
3:一刻も早く小鳩さんを治療しましょう!
4:小鳩さんの知り合いと皆を捜します!
[備考]
※参戦時期は夏休み(アニメ2期7話、原作43丁目)以降です。
[状態]:健康、危機管理フォーム
[装備]:
[道具]:基本支給品一式ㅤランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:みんなが仲良くなりますように
1:バフォメット!? バフォメットナンデ!? しかもなんか速い!?
2:桃やミカンさんだけじゃなくて、なんでお母さんと良まで……
3:一刻も早く小鳩さんを治療しましょう!
4:小鳩さんの知り合いと皆を捜します!
[備考]
※参戦時期は夏休み(アニメ2期7話、原作43丁目)以降です。
※ラヴリカバグスターはどこかへ飛んでいきました。
『NPC紹介』
【ラヴリカバグスター】
ときめきクライシスのデータから誕生したバグスター。
通常の物理攻撃によるダメージを無効化する能力を持ち。
ラヴリーガールズの好感度を上げて獲得したエネルギーで、相手にダメージを与える事ができる。
女性から非難を受けるとダメージが入る性質を持っている。
性格上、女性に危害を加えることは行わずに男性参加者だけを狙う。
【ラヴリカバグスター】
ときめきクライシスのデータから誕生したバグスター。
通常の物理攻撃によるダメージを無効化する能力を持ち。
ラヴリーガールズの好感度を上げて獲得したエネルギーで、相手にダメージを与える事ができる。
女性から非難を受けるとダメージが入る性質を持っている。
性格上、女性に危害を加えることは行わずに男性参加者だけを狙う。
【ラヴリーガールズ】
ラヴリカが召喚するバクスター。
彼女たち自身に攻撃能力は持たず、ときめいた相手にバフをかける能力を持つ。
またラヴリーガールズ達が消滅すればラヴリカに通常の物理攻撃が通るようになる。
ラヴリカが召喚するバクスター。
彼女たち自身に攻撃能力は持たず、ときめいた相手にバフをかける能力を持つ。
またラヴリーガールズ達が消滅すればラヴリカに通常の物理攻撃が通るようになる。
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