◆
奴(キルバス)を始末した時、俺はこう言ったっけな。
奴(キルバス)を始末した時、俺はこう言ったっけな。
『解らないか? 人間だからお前は負けたんだよ』
正確には、人間への侮蔑と憧憬が混じった賞賛。
そんなものが、俺にあったとはな。……まぁ、感情を持たないからこそ敗北した奴には解りようがないが。
正確には、人間への侮蔑と憧憬が混じった賞賛。
そんなものが、俺にあったとはな。……まぁ、感情を持たないからこそ敗北した奴には解りようがないが。
『この星を離れる。また力を蓄えたら戻ってくるさ』
何故、そう言ったかって?簡単なことさ。
……本心は、あらゆる星を食らい尽くした自分でも、人間なら倒すのだろう……。
その血戦が、愉しみだったから?……なンて。
「……なンて、そんな感傷に浸る性格じゃねぇよなあ?オレは」
何故、そう言ったかって?簡単なことさ。
……本心は、あらゆる星を食らい尽くした自分でも、人間なら倒すのだろう……。
その血戦が、愉しみだったから?……なンて。
「……なンて、そんな感傷に浸る性格じゃねぇよなあ?オレは」
E-3、エボルトは目の前の子供……百雲と、それを連れ去ったラヴリカとの逢瀬を目の当たりにしていた。
まだ彼らは此方には気づいていない。……もう少し様子を見よう。
さて、どう動くか。……まだ収穫はあるかは分からないが、退屈そうにブラッドスタークは胡座をかいた。…可能ならば、漁夫の利を得るために。
まだ彼らは此方には気づいていない。……もう少し様子を見よう。
さて、どう動くか。……まだ収穫はあるかは分からないが、退屈そうにブラッドスタークは胡座をかいた。…可能ならば、漁夫の利を得るために。
♢
「お……男ォッ!?」
「う………、」
「お……男ォッ!?」
「う………、」
同地点、百雲龍之介は拉致された元凶の、NPCのバグスター……ラヴリカに詰問されていた。
勿論、こうなったのには訳がある。
ラヴリカは、まず自分の洗脳能力で百雲を手籠にしようとした。
無論、その目的は花家大我との再戦のためだ。明らかに目の前の少女を気にかけているらしかったので、洗脳し、かつて繰り広げた『恋愛ゲーム』を再現するつもりだった。
勿論、こうなったのには訳がある。
ラヴリカは、まず自分の洗脳能力で百雲を手籠にしようとした。
無論、その目的は花家大我との再戦のためだ。明らかに目の前の少女を気にかけているらしかったので、洗脳し、かつて繰り広げた『恋愛ゲーム』を再現するつもりだった。
その為に、百雲を攫い、意識が回復するのを待ったのだが……どうも、洗脳が効かない。
「……?」どこか様子がおかしい事に気づいたラヴリカだが、口調が「僕」である事に勘づき……
攫っている時の感触を思い出し、そして失礼ながらもう一度触ってみると……
「……?」どこか様子がおかしい事に気づいたラヴリカだが、口調が「僕」である事に勘づき……
攫っている時の感触を思い出し、そして失礼ながらもう一度触ってみると……
………♂、だったという訳だ。
「馬鹿な……‼︎なんという事だ……‼︎」
「…そ、そんなに言われなくたって……。」
これでは自分のゲームも意味がない。ましてや、そのHPがラヴリーガールズに寄るラヴリカにとって、これは致命的な誤算だった。
「…そ、そんなに言われなくたって……。」
これでは自分のゲームも意味がない。ましてや、そのHPがラヴリーガールズに寄るラヴリカにとって、これは致命的な誤算だった。
……しかし、閃きが走る。これはこれで、遊戯(ゲーム)のしようがあると。
そう考えるとラヴリカは慌てるのを止め、……バグスターとしての鋭い眼光を百雲に向けた。
「ひっ……!?」
「ひっ……!?」
「ミスター・モグモ。……残念だが、君はレディという存在を侮辱している」
「え……!?」
「なら……消すしかない。」
NPCはプレイヤーを殺傷できない。だが、攻撃するだけなら話は別だ。
「残念だが……こうなった以上容赦はない。
「ゲームを真剣に遊ぶ」のがバグスターの生き様だからね」
「な、何する気……!?」
「え……!?」
「なら……消すしかない。」
NPCはプレイヤーを殺傷できない。だが、攻撃するだけなら話は別だ。
「残念だが……こうなった以上容赦はない。
「ゲームを真剣に遊ぶ」のがバグスターの生き様だからね」
「な、何する気……!?」
ラヴリカは、語った。人類の敵として、君を花家大我が到着するまで痛めつける、と。
「四肢を折り、たっぷりと死なない程度に遊んであげるよ。真剣にね……!!」
それが君の「ペナルティ」だ、と言わんばかりに、ラヴリカは百雲に襲いかかる。
「四肢を折り、たっぷりと死なない程度に遊んであげるよ。真剣にね……!!」
それが君の「ペナルティ」だ、と言わんばかりに、ラヴリカは百雲に襲いかかる。
「ひっ、や、やめて……!!」
「ここはそういう場所だ。恨むなら、君を拉致した檀黎斗を恨むんだね!」
「ここはそういう場所だ。恨むなら、君を拉致した檀黎斗を恨むんだね!」
──まずは腕。そして両足。……叶うなら、その脊椎を体が動かせなくなるまで折ってしまおうか。
そして、ラヴリカによるデスゲームが始まる。
そして、ラヴリカによるデスゲームが始まる。
◆
なんで、こんな目に遭うんだろう。
僕は、ぼくとして生きたかっただけなのに。
なんで、みんなぼくを──
なんで、こんな目に遭うんだろう。
僕は、ぼくとして生きたかっただけなのに。
なんで、みんなぼくを──
……海馬さん。大我さん。橘さん。
リゼさん。
リゼさん。
こんな役立たずのぼくで、ごめんなさい。
だから、最後に少しだけ。
あなた達の勇気を、借ります。
「…嫌だ」
「……なっ?」
百雲に近づけたラヴリカの腕が、届かない。
それは、百雲龍之介が明確に示した、「拒絶」だった。
百雲は、ウィッチクラフト・シュミッタを守備表示で伏せたのだった。
百雲に近づけたラヴリカの腕が、届かない。
それは、百雲龍之介が明確に示した、「拒絶」だった。
百雲は、ウィッチクラフト・シュミッタを守備表示で伏せたのだった。
「……ドロー‼︎」
それは、心意から来るものだろうか。
決闘者がドローされるカードを解っているように、それは発動された。
決闘者がドローされるカードを解っているように、それは発動された。
「魔法カード発動!「ウィッチクラフト・コンフュージョン!」
シュミッタと手札のエーデルを墓地に送り、ウィッチクラフト・バイスマスターを特殊召喚‼︎」
シュミッタと手札のエーデルを墓地に送り、ウィッチクラフト・バイスマスターを特殊召喚‼︎」
ウィッチクラフト・バイスマスター。
巨大な杖を持った魔法戦士が、ラヴリカに襲いかかる。
巨大な杖を持った魔法戦士が、ラヴリカに襲いかかる。
「……君がデュエルを、だと……‼︎」
「…魔法カード発動!「融合派兵」‼︎
赫焉竜グランギニョルを相手に見せて、赫の聖女カルテシアを召喚‼︎」
「…魔法カード発動!「融合派兵」‼︎
赫焉竜グランギニョルを相手に見せて、赫の聖女カルテシアを召喚‼︎」
まさか、この少年がここまで抵抗してくるとは思っていなかった。
バイスマスターとラヴリカの花弁が拮抗している間に、カルテシアの援護射撃が加わりラヴリカは転がって行く。「ぐっ……!!」
バイスマスターとラヴリカの花弁が拮抗している間に、カルテシアの援護射撃が加わりラヴリカは転がって行く。「ぐっ……!!」
「……なんだ、俺が来なくても大丈夫そうじゃねぇか。」
そして、追い討ちと言わんばかりに弾き飛ばされた先には……
Dホイールが到来し、ラヴリカを轢き飛ばす。
そして、追い討ちと言わんばかりに弾き飛ばされた先には……
Dホイールが到来し、ラヴリカを轢き飛ばす。
「大我さん!」
「こ、このタイミングで……‼︎」
「こ、このタイミングで……‼︎」
「…後は任せろ」大我は、ガシャットのスイッチを押した。
ラヴリカ、──決着をつける、こいつとの。
『仮面ライダークロニクル』
ラヴリカ、──決着をつける、こいつとの。
『仮面ライダークロニクル』
「……待って」
だが、そのガシャットを持った腕を、百雲が止めた。
「…何だ、百雲?」
「大我さん。僕も、闘うから……一緒に、戦おう?」
……大我は少し驚き、変身を止めた。
そして、構えたのは……クロニクルガシャットの力で生成された、ガシャコンマグナム。
だが、そのガシャットを持った腕を、百雲が止めた。
「…何だ、百雲?」
「大我さん。僕も、闘うから……一緒に、戦おう?」
……大我は少し驚き、変身を止めた。
そして、構えたのは……クロニクルガシャットの力で生成された、ガシャコンマグナム。
「融合召喚!出てきて、「赫焉竜グランギニョル」‼︎」
「あぁ……! ミッション、開始‼︎」
「あぁ……! ミッション、開始‼︎」
「まずい……‼︎」
グランギニョルとバイスマスター。そして、マグナムとバグヴァイザーの援護射撃。
火力の連撃とも呼ぶべき構築に、ラヴリカは謂うまでもなく押されつつあった。
グランギニョルとバイスマスター。そして、マグナムとバグヴァイザーの援護射撃。
火力の連撃とも呼ぶべき構築に、ラヴリカは謂うまでもなく押されつつあった。
これでもまだ消滅に至らないのは、単純にバグスターの肉体としての頑強さからだろうか。
ゲームは劣勢、しかも「好感度」によるデバフまである。
「ここは、退くべき時だね……!、アデュー……!」
「あっ、おい待て!」
…流石に引き際だと判断したのか、ラヴリカは召喚した花弁を使い、逃げようとする。
ゲームは劣勢、しかも「好感度」によるデバフまである。
「ここは、退くべき時だね……!、アデュー……!」
「あっ、おい待て!」
…流石に引き際だと判断したのか、ラヴリカは召喚した花弁を使い、逃げようとする。
「おっと…、NPCの癖にしぶといのは良くないと思うんだが?」
「……がっ」
……幾ら肉体が頑強でも、毒液を内部から流されれば叶わない。
ブラッドスタークの触手が、ラヴリカに突き刺さっていた。
ブラッドスタークの触手が、ラヴリカに突き刺さっていた。
『デビルスチーム』
すかさず、エボルトは次の手に出る。
「え……?」「…百雲っ‼︎」
自動追尾の毒煙が、百雲のモンスターをすり抜け彼に襲いかかる。
すかさず、隣にいた大我がクロノスに変身し、百雲を庇った。
「ぐあっ……‼︎」「…大我さん‼︎」
すかさず、エボルトは次の手に出る。
「え……?」「…百雲っ‼︎」
自動追尾の毒煙が、百雲のモンスターをすり抜け彼に襲いかかる。
すかさず、隣にいた大我がクロノスに変身し、百雲を庇った。
「ぐあっ……‼︎」「…大我さん‼︎」
「まだこれじゃ終わらないよな?」
『RIDER SHOOTING』
クロノスが苦しむ間に、エボルトは次の手に出る。
パーフェクトゼクターの効果でドレイクゼクターを呼び出し、片方の手で光弾を発射させた。
『RIDER SHOOTING』
クロノスが苦しむ間に、エボルトは次の手に出る。
パーフェクトゼクターの効果でドレイクゼクターを呼び出し、片方の手で光弾を発射させた。
「……ぐあ、ぁぁっ‼︎」
『ガッシューン』
クロノスへの変身は解除され、大我は地に臥した。
『ガッシューン』
クロノスへの変身は解除され、大我は地に臥した。
「…グランギニョル!バイスマスター‼︎」
…百雲は抵抗するように、2体のモンスターをエボルトに差し向ける。
だが。
…百雲は抵抗するように、2体のモンスターをエボルトに差し向ける。
だが。
「……無駄だな、変身。」
『CAST OFF』
『CAST OFF』
『CLOCK UP』
「……え?」
次の瞬間、百雲の目に映ったのは。
グランギニョルとバイスマスターが、為すすべもなく破壊される姿だった。
「…ま、中々使えるな。」
「あ、ぁああ……‼︎」
「よ、せ……!」
倒れた大我を抱える百雲。ドローしようとするが、ラヴリカを襲った触手は次は避けられないだろう。
…もし、を考えてしまう。あの時と、同じ状況。だけど。
次の瞬間、百雲の目に映ったのは。
グランギニョルとバイスマスターが、為すすべもなく破壊される姿だった。
「…ま、中々使えるな。」
「あ、ぁああ……‼︎」
「よ、せ……!」
倒れた大我を抱える百雲。ドローしようとするが、ラヴリカを襲った触手は次は避けられないだろう。
…もし、を考えてしまう。あの時と、同じ状況。だけど。
一緒に戦う、と誓ったのだから。
「ド─……!」
「よせ。その勇気に免じて、…まだ何もするつもりは無いから、な?」
…『まだ』、な。
エボルトは、仮面の下で微笑していた。…正確には、微笑の『感情』だけだったが。
「何を……」「俺が欲しいのはこれだ」
そうして拾い上げたのは……大我のバグヴァイザーと、…仮面ライダークロニクルガシャット。
「よせ。その勇気に免じて、…まだ何もするつもりは無いから、な?」
…『まだ』、な。
エボルトは、仮面の下で微笑していた。…正確には、微笑の『感情』だけだったが。
「何を……」「俺が欲しいのはこれだ」
そうして拾い上げたのは……大我のバグヴァイザーと、…仮面ライダークロニクルガシャット。
「変身。」
『……バグルアップ』
「う、ぐっ……‼︎」
ガシャットを差し込み、……致死量のバグスターウイルスが流れる。
ガシャットを差し込み、……致死量のバグスターウイルスが流れる。
だが、エボルトの表情は苦しみと反比例するかのように、嗤っていた。
「な……こいつは……‼︎」……そのリスクを最も理解していたのは、大我だ。
悲鳴をあげる身体に鞭を打ち、…逃げるぞ、と百雲を諭してDホイールへと乗車する。
「大我さん、何が…」
「見るからにヤバい、こいつは……‼︎」
大我だけが、その姿に見覚えがあった。そして、悟っていた。
「な……こいつは……‼︎」……そのリスクを最も理解していたのは、大我だ。
悲鳴をあげる身体に鞭を打ち、…逃げるぞ、と百雲を諭してDホイールへと乗車する。
「大我さん、何が…」
「見るからにヤバい、こいつは……‼︎」
大我だけが、その姿に見覚えがあった。そして、悟っていた。
今逃げても、直ぐに追いつかれると。
最早自分たちに、命はないと。事実、そのうめき声はすぐに──嗤い声へと、変わる。
最早自分たちに、命はないと。事実、そのうめき声はすぐに──嗤い声へと、変わる。
『天をつかめライダー‼︎刻めクロニクル!……』
バグルドライバーの音声が、バグる。
EVOL《進化》の遺伝子が、仮面ライダークロニクルのマスターデータを書き換えていく。
かつては、ゲムデウスクロノスというラスボスがいた。
なら、今の彼は──
なら、今の彼は──
『────クロノス!クロノス!!エボルクロノス!!
フッハッハッハハハ……!!!』
フッハッハッハハハ……!!!』
♢
「──ッ‼︎」逃げきれなかった。
後部から聞こえる、不快ですらあるほどの嗤い声。
「百雲ッ!すぐに、Dホイールから離れ──」
「……逃すと、思ってるのか?」
「──ッ‼︎」逃げきれなかった。
後部から聞こえる、不快ですらあるほどの嗤い声。
「百雲ッ!すぐに、Dホイールから離れ──」
「……逃すと、思ってるのか?」
『PAUSE』
次の瞬間、Dホイールが横転する。
大我が百雲に覆い被さり、間一髪百雲へのダメージは逃れる。
「…えっ!?」「ぐ……!」
打撲は打った。ウイルスの後遺症もある。
変身は…できない。
大我が百雲に覆い被さり、間一髪百雲へのダメージは逃れる。
「…えっ!?」「ぐ……!」
打撲は打った。ウイルスの後遺症もある。
変身は…できない。
大我の脳裏に過ぎるのは、ただの「死」だった。
「…ドロー!ウィッチクラフト・アルルを召喚‼︎」
だが、それでも百雲は諦めなかった。
せめて、大我さんでも逃さないと。その少年には、最早その意思しかなかった。
「魔法カード発動!《ウィッチクラフト・バイストリート》!
このターン、アルルは破壊されない……‼︎」
「……フン」
だが、攻撃力が違う。
『ガッチャーン…』エボルトの声で、それは発動される。
バグヴァイザーⅡの光刃が、アルルを八つ裂きにしようと襲いかかる。しかし、魔法カードの効果で一度は耐えた。
「…ヴェールを守備表示にして召喚!」この隙に、百雲は次のターンフェイズに移行する。
ヴェールを壁にして、後は……
だが、それでも百雲は諦めなかった。
せめて、大我さんでも逃さないと。その少年には、最早その意思しかなかった。
「魔法カード発動!《ウィッチクラフト・バイストリート》!
このターン、アルルは破壊されない……‼︎」
「……フン」
だが、攻撃力が違う。
『ガッチャーン…』エボルトの声で、それは発動される。
バグヴァイザーⅡの光刃が、アルルを八つ裂きにしようと襲いかかる。しかし、魔法カードの効果で一度は耐えた。
「…ヴェールを守備表示にして召喚!」この隙に、百雲は次のターンフェイズに移行する。
ヴェールを壁にして、後は……
後は。どうすればいいんだろう。
「止めておけよ、カードの無駄だ」
そして、処刑の時は訪れる。
…百雲は手札を使い果たし、ヴェールすら星を貪る蹴りで微塵に消し飛ばしたエボルトが、迫る。
…百雲は手札を使い果たし、ヴェールすら星を貪る蹴りで微塵に消し飛ばしたエボルトが、迫る。
「悪く思うなよ? その度胸は買うが……」
「……、……」
「……、……」
「今日がお前達の命日だ」
エボルクロノスは、バグヴァイザーを叩く。
軽快な8bitサウンドともに、全てが終わる。
軽快な8bitサウンドともに、全てが終わる。
「エボルテックフィニッシュ‼︎」
僕、頑張ったよ?海馬さん。
リゼさん。…今から、そっちに行くね。
リゼさん。…今から、そっちに行くね。
大我さん。守れなくて、…ごめんなさい。
哲くん。
もう、君に会えないのは……
もう、君に会えないのは……
「……寂しい、なぁ……。」
◆
「……僕の『レディー』に、何をしようとしているんだ?君は。」
エボルトのキックは、発動されなかった。
NPC……ラヴリカが、這い這いながら花びらでバグルドライバーのボタンを叩き、キメワザをキャンセルさせたからだ。
NPC……ラヴリカが、這い這いながら花びらでバグルドライバーのボタンを叩き、キメワザをキャンセルさせたからだ。
「……なん、でお前が……」
「え?……」
「え?……」
はぁ、とエボルトはため息をついた
「本当に……しぶとい奴だよ、お前は‼︎」
「本当に……しぶとい奴だよ、お前は‼︎」
「がっ……‼︎」
エボルトに組みついたラヴリカが、倒れる。
だが、彼は諦めない。大我達に近寄るのを阻止するかのように、何度斃されても組みついてくる。
「ラヴリカ、さん……⁉︎、な、なんで……」
エボルトに組みついたラヴリカが、倒れる。
だが、彼は諦めない。大我達に近寄るのを阻止するかのように、何度斃されても組みついてくる。
「ラヴリカ、さん……⁉︎、な、なんで……」
ここまでラヴリカが倒れないのには、勿論訳がある。
…『好感度』。ラヴリカは内部からの毒液に侵されながらも、百雲からの好感度を糧にしてエボルトに組みついていた。
「……まだゲームは途中だ、……邪魔者は僕が倒す、君たちは首を傾げて待っているといい!!」
…『好感度』。ラヴリカは内部からの毒液に侵されながらも、百雲からの好感度を糧にしてエボルトに組みついていた。
「……まだゲームは途中だ、……邪魔者は僕が倒す、君たちは首を傾げて待っているといい!!」
「お前……何故俺達を助ける?」大我は、呆気に取られる。
思えば、バグスターの勢力の中でこいつだけが、死んでも尚人間に牙を向け続けていた。その疑心もあったからだ。
思えば、バグスターの勢力の中でこいつだけが、死んでも尚人間に牙を向け続けていた。その疑心もあったからだ。
「……『ゲームを真剣に遊び、勝敗を決めるのがバグスターの生き様』……だからね。
…ゲームの勝敗も付けられず、檀黎斗の駒にされるのが嫌なだけさ」
…ゲームの勝敗も付けられず、檀黎斗の駒にされるのが嫌なだけさ」
「……お前……」「……僕達は駒なんかじゃない。この惑星の生命だ」
そうだろう?…パラド。……グラファイト。
そうだろう?…パラド。……グラファイト。
その意思を汲むかのように、大我は百雲を抱え、Dホイールを再始動させた。
「ラヴリカ、さん……」
「……世界中に、I miss you」
「……ありがとう」
「ラヴリカ、さん……」
「……世界中に、I miss you」
「……ありがとう」
♢
…まさか、人間に感謝される日が来るとはね。
ラヴリカは独言ち、そして人間についた彼のことを思った。
…まさか、人間に感謝される日が来るとはね。
ラヴリカは独言ち、そして人間についた彼のことを思った。
「……別に、あなたを倒してしまっても構わないんでしょう?」
毒がHPの限界値に達し、変身が解ける。
しかし、尚も叫ぶ。
毒がHPの限界値に達し、変身が解ける。
しかし、尚も叫ぶ。
「……培養」
「レッツゲーム!バッドゲーム!デッドゲーム! Whats the──」
「レッツゲーム!バッドゲーム!デッドゲーム! Whats the──」
───The Bugster.
「……よくやるよ、その体で」
「そっちこそ……僕に、ついてこれるかな」
「……ウォーミングアップには、ちょうどいいか」
「おのれ……‼︎」
「おのれ……‼︎」
◆
華びらが、散っていた。
砕け散った、ゲームの駒の残骸が。
砕け散った、ゲームの駒の残骸が。
「……ふむ」
…さて、どこまで行ったんだろうか。あの連中は。
追うか?いや、生きているのならじきに会えるだろう。追う価値はもうない。
…さて、どこまで行ったんだろうか。あの連中は。
追うか?いや、生きているのならじきに会えるだろう。追う価値はもうない。
エボルトは思考する。これで仮面ライダーエボルに匹敵する力は手に入った。
なら、もう戦兎達に与する必要もないよな?
……丁寧なロールプレイングゲームは終わりだ。ここからは、捕食者(プレデター)とさせてもらってもいいだろう?
なら、もう戦兎達に与する必要もないよな?
……丁寧なロールプレイングゲームは終わりだ。ここからは、捕食者(プレデター)とさせてもらってもいいだろう?
戦兎、万丈。……もし、お前らがこのオレに、エボルに対抗できる以上の力を手に入れられるのなら……その時は、少しは檀黎斗に対抗する手段も見つかってるはずだ。それまでは、気ままに『必要悪』をやらせてもらうよ。
再びエボルトは胡座をかき、バグスターに適合した己の遺伝子を使い、仮面ライダークロニクルのマスターデータを解析していた。
…だが、完全にはデータを掌握できない。
「…この首輪か」
鬱陶しくも毒づく。どうやらこの首輪には、バグスターとしての活動を抑制する効果があるようだ。
「……そこら辺も対策済みってわけか。あの自称カミサマは」
…だが、完全にはデータを掌握できない。
「…この首輪か」
鬱陶しくも毒づく。どうやらこの首輪には、バグスターとしての活動を抑制する効果があるようだ。
「……そこら辺も対策済みってわけか。あの自称カミサマは」
だが、ゲームらしく『攻略ヒント』は、残されていた。
結論から言えば、クロノスの力を使い首輪の解除は可能だ。
だが、なぜ花家大我はその結論に辿り着けなかったのか?……クレジットを『課金』する必要があったからだ。
結論から言えば、クロノスの力を使い首輪の解除は可能だ。
だが、なぜ花家大我はその結論に辿り着けなかったのか?……クレジットを『課金』する必要があったからだ。
クレジット──、一つ以上の他参加者の、首輪を。
その結論に辿り着き、彼は首輪の解除をあきらめた。
これが、無惨から逃げていた途中の幕間の真相である。
これが、無惨から逃げていた途中の幕間の真相である。
これで時間停止は突破できる。後は……火力か。
だが、そこはエボルのフェーズさえ上げれば十分対抗できるだろう。
だが、そこはエボルのフェーズさえ上げれば十分対抗できるだろう。
「……さて、この『ラスボス』を、どう攻略するかな?人間。」
……本当は、中ボスぐらいなんだろうが。
まぁいい。自分を殺しきれなかった場合は、あの自称神に向かってケジメはつけてやるよ。
……本当は、中ボスぐらいなんだろうが。
まぁいい。自分を殺しきれなかった場合は、あの自称神に向かってケジメはつけてやるよ。
「……チャオ」
風に舞ったラヴリカの残骸、遺された華を後にし、去っていく。
行く先に積み上げるのは、屍の塔か、それとも──?
風に舞ったラヴリカの残骸、遺された華を後にし、去っていく。
行く先に積み上げるのは、屍の塔か、それとも──?
【ラヴリカ(NPC)@仮面ライダーエグゼイド 消滅】
SEE YOU NEXT GAME
【E-3/1日目/昼】
【エボルト@仮面ライダービルド】
[状態]:エボルクロノスに変身中、思索
[装備]:トランスチームガン+ブラックコブラロストフルボトル@仮面ライダービルド、ラストパンドラパネルブラック+ブラックロストフルボトル×6@仮面ライダービルド、パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト、大型護送車@DEATH NOTE
[道具]:基本支給品一式×3、じわじわキノコカン@スーパーペーパーマリオ、ブレイクスルー・スキル@遊戯王OCG、ドレイクグリップ@仮面ライダーカブト、呪い移し@遊戯王デュエルモンスターズ、仮面ライダークロニクルガシャット(市販品→マスター)、ガシャコンバグヴァイザー1&Ⅱ@仮面ライダーエグゼイド、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:参加者の殲滅。……でもいいが、もう少し保留。
1:首輪の解除。その為には……他参加者の首輪か。
2:1が済んだ後、万丈か戦兎を取り込み、エボルのフェーズを上げる。
3:せっかく力を手に入れたんだ。『ゲーム』らしく、愉しまなきゃなぁ?
4:カイザーインサイトを利用するために合流場所(桜ノ館中学校)へ向かう。
5:エボルドライバー……は、後回しでいいか。
6:ロストボトルを回収しパンドラパネルを完成させる。手間を掛けさせないで欲しいんだがな。
7:やちよの声はどうにも苦手。手土産でいろはを連れてやったんだから、感謝してくれよ?
8:美遊、ねぇ…………。
[備考]
※参戦時期は『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』で地球を去った後。
※エボルクロノスのポーズ持続時間は、現在は制限により数~十秒間程度です。
※仮面ライダークロノスの力を部分的に掌握しています。首輪の解除には、複数人の首輪を入手する必要があります。
※制限によりポーズを発動したら、再度発動するまでにインターバルがかかります。インターバルの時間は後続の書き手にお任せします。
※バグスターの遺伝子を取込み、同化しています。現在は首輪によりバグスターとしての能力(ワープ、肉体のデータ化)を抑制されています。
※環いろはの姿を写真で確認した為、いろはに擬態可能となりました。
※トランスチームガンのワープ機能は一度の使用後、6時間経過しなければ再使用不可能になっています。
[状態]:エボルクロノスに変身中、思索
[装備]:トランスチームガン+ブラックコブラロストフルボトル@仮面ライダービルド、ラストパンドラパネルブラック+ブラックロストフルボトル×6@仮面ライダービルド、パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト、大型護送車@DEATH NOTE
[道具]:基本支給品一式×3、じわじわキノコカン@スーパーペーパーマリオ、ブレイクスルー・スキル@遊戯王OCG、ドレイクグリップ@仮面ライダーカブト、呪い移し@遊戯王デュエルモンスターズ、仮面ライダークロニクルガシャット(市販品→マスター)、ガシャコンバグヴァイザー1&Ⅱ@仮面ライダーエグゼイド、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:参加者の殲滅。……でもいいが、もう少し保留。
1:首輪の解除。その為には……他参加者の首輪か。
2:1が済んだ後、万丈か戦兎を取り込み、エボルのフェーズを上げる。
3:せっかく力を手に入れたんだ。『ゲーム』らしく、愉しまなきゃなぁ?
4:カイザーインサイトを利用するために合流場所(桜ノ館中学校)へ向かう。
5:エボルドライバー……は、後回しでいいか。
6:ロストボトルを回収しパンドラパネルを完成させる。手間を掛けさせないで欲しいんだがな。
7:やちよの声はどうにも苦手。手土産でいろはを連れてやったんだから、感謝してくれよ?
8:美遊、ねぇ…………。
[備考]
※参戦時期は『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』で地球を去った後。
※エボルクロノスのポーズ持続時間は、現在は制限により数~十秒間程度です。
※仮面ライダークロノスの力を部分的に掌握しています。首輪の解除には、複数人の首輪を入手する必要があります。
※制限によりポーズを発動したら、再度発動するまでにインターバルがかかります。インターバルの時間は後続の書き手にお任せします。
※バグスターの遺伝子を取込み、同化しています。現在は首輪によりバグスターとしての能力(ワープ、肉体のデータ化)を抑制されています。
※環いろはの姿を写真で確認した為、いろはに擬態可能となりました。
※トランスチームガンのワープ機能は一度の使用後、6時間経過しなければ再使用不可能になっています。
【E-3→???/1日目/昼】
【花家大我@仮面ライダーエグゼイド】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、バグスターウイルスの後遺症、心身の疲労(大)
[装備]:雑賀のDホイール@遊戯王5D’s
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本方針:このゲームは俺がクリアする
1:一旦は、あの連中と合流。
2:あいつ…。
[備考]
※参戦時期は仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング終了後
※遊戯王OCGのルールを多少把握しました
【花家大我@仮面ライダーエグゼイド】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、バグスターウイルスの後遺症、心身の疲労(大)
[装備]:雑賀のDホイール@遊戯王5D’s
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本方針:このゲームは俺がクリアする
1:一旦は、あの連中と合流。
2:あいつ…。
[備考]
※参戦時期は仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング終了後
※遊戯王OCGのルールを多少把握しました
【百雲龍之介@不可解なぼくのすべてを】
[状態]:心身の疲労(中)、ダメージ(中)、大我とともに闘う決意
[装備]:デュエルディスクとデッキ(ウィッチクラフト)@遊戯王OCG
[道具]:基本支給品、リゼの支給品
[思考・状況]基本方針:大我さんと一緒に戦う。
1:大我さん。僕も一緒に戦うから
2:ラヴリカ、さん……
[備考]
※参戦時期は少なくとも十四話以降かつ二十三話までのどこか
※遊戯王OCGのルールとウィッチクラフトの回し方をだいたい把握しました。
海馬とのデュエルで、さらに成長しているかもしれません
[状態]:心身の疲労(中)、ダメージ(中)、大我とともに闘う決意
[装備]:デュエルディスクとデッキ(ウィッチクラフト)@遊戯王OCG
[道具]:基本支給品、リゼの支給品
[思考・状況]基本方針:大我さんと一緒に戦う。
1:大我さん。僕も一緒に戦うから
2:ラヴリカ、さん……
[備考]
※参戦時期は少なくとも十四話以降かつ二十三話までのどこか
※遊戯王OCGのルールとウィッチクラフトの回し方をだいたい把握しました。
海馬とのデュエルで、さらに成長しているかもしれません
| 131:ななしのアステリズム -罪人は裁かれ、されども三人組は永遠に- | 投下順 | 133:真紅鎧の凶炎皇 |
| 時系列順 | ||
| 096:激瀧神 『ポセイドン・スプラッシュ』 | 花家大我 | 148:手のひらで抗うMarionette |
| 百雲龍之介 | ||
| 112:魔戒戦記 ─Thread of fate(前編)─ | エボルト | 143:Reason Living(1) |