――――幸せが壊れる時はいつも血の匂いがする。
――――が、少年がこの決闘の場で嗅いだ匂いは血よりも更におぞましい匂いであった。
「―――――――――――ッ!?」
声にならない声を上げる少年。
少年は『それ』のあまりの匂いに喉がやられたのだ。
炭焼きの少年・竈門炭治郎は鼻が利く。
そんなことはもう皆さんご存知であろう。
少年は『それ』のあまりの匂いに喉がやられたのだ。
炭焼きの少年・竈門炭治郎は鼻が利く。
そんなことはもう皆さんご存知であろう。
炭治郎は家に帰らねばならなかった。
それはいつものように麓の町へと炭を売りに降り、いつものように山の家へと帰ろうとした夕暮れだった。
それはいつものように麓の町へと炭を売りに降り、いつものように山の家へと帰ろうとした夕暮れだった。
知り合いである三郎爺さんに呼び止められた。
「日が暮れると人喰い鬼がうろつき出す(要約)」
と、その日は三郎爺さんの家に泊まったのであった。
「日が暮れると人喰い鬼がうろつき出す(要約)」
と、その日は三郎爺さんの家に泊まったのであった。
そして、気が付いたらこのような場にいた。
何故ただの炭焼きである自分がこのような場にいるのか?
わけがわからない、と全力で叫びたかった。
しかし、長男なので我慢した。次男だったら叫んでいた。
わけがわからない、と全力で叫びたかった。
しかし、長男なので我慢した。次男だったら叫んでいた。
ともあれ、帰るためには支給されたものを確認した。
デイパックの中から出てきたのは一足の足袋のようなものであった。
危険性はないか、どうか一先ず匂いを嗅ぐことにした。
デイパックの中から出てきたのは一足の足袋のようなものであった。
危険性はないか、どうか一先ず匂いを嗅ぐことにした。
が、それが文字通り命取りであった…………。
その足袋、もとい靴下。
持ち主曰く「ジャスミンの香り」。
持ち主の奥方曰く「愛があれば耐えられる」。
持ち主の長兄曰く「命に関わる」「これ以上臭いものは無い」。
持ち主曰く「ジャスミンの香り」。
持ち主の奥方曰く「愛があれば耐えられる」。
持ち主の長兄曰く「命に関わる」「これ以上臭いものは無い」。
その靴下の持ち主――――野原ひろし。
悶えながら炭治郎はその場を転がる。
あまりの臭さに意識が飛びかけそうになった。
しかし、彼は長男なので耐えられた、次男だったら耐えらなかった。
あまりの臭さに意識が飛びかけそうになった。
しかし、彼は長男なので耐えられた、次男だったら耐えらなかった。
その時であった。一陣の風が吹いた。
遠ざけたはずの足袋が炭治郎の顔面に直撃した。
再び悶絶した。長男だから耐えられなかった。次男だったらすぐに対応できた、常人の鼻なので。
遠ざけたはずの足袋が炭治郎の顔面に直撃した。
再び悶絶した。長男だから耐えられなかった。次男だったらすぐに対応できた、常人の鼻なので。
そして、竈門炭治郎は意識を闇に落とした。
―――――――後に二度と目を覚ますことはなかった。
【竈門炭治郎@鬼滅の刃 死亡】
◆ ◆ ◆
男は静かに佇んでいた。
一切の言葉も発さず、ただ静かに状況を確認するように周囲を見渡す。
首を右から左へとまるで機械のように動かす。
一切の言葉も発さず、ただ静かに状況を確認するように周囲を見渡す。
首を右から左へとまるで機械のように動かす。
「…………」
周囲には人の気配はないように思える。
しかし、一切警戒を怠らない。
確かにこの『決闘』という場にあの『冥界の王』を名乗る異形の者。
現実離れした今の状況ではあるが、自分のやることは変わらない。
しかし、一切警戒を怠らない。
確かにこの『決闘』という場にあの『冥界の王』を名乗る異形の者。
現実離れした今の状況ではあるが、自分のやることは変わらない。
『始末人(ターミネーター)』の異名を持つ彼『九鬼源治』にとっては人殺しは日常。
そして――――『九龍に失敗はない、失敗は死を意味する』。
その鉄の掟に彼は従う。
「…………」
支給されたものを確認する。
「日本刀」―――これは彼としては当たりの武器だ。
「モンスター等が描かれたカードの束」―――あのハ・デスにどこか似ているよう気もするが、今は気にしない。
そして最後に「何やら薬が漬け込まれた紙」が数枚。
「日本刀」―――これは彼としては当たりの武器だ。
「モンスター等が描かれたカードの束」―――あのハ・デスにどこか似ているよう気もするが、今は気にしない。
そして最後に「何やら薬が漬け込まれた紙」が数枚。
「…………」
裏社会に生きる彼にとっては説明書を読んでそれがどのようなものかすぐにわかった。
これは『麻薬(ドラッグ)』である、とすぐに理解できた。
しかし、麻薬と言ってもレッドラムのようなものではなかった。
身体能力の強化と怪我の回復には使えるようだが、真かどうかわからない。
これは『麻薬(ドラッグ)』である、とすぐに理解できた。
しかし、麻薬と言ってもレッドラムのようなものではなかった。
身体能力の強化と怪我の回復には使えるようだが、真かどうかわからない。
一切喋らず、表情を一切変えない、動揺などもしない。
まさに彼の異名通りの冷静さでことを進める。
まさに彼の異名通りの冷静さでことを進める。
「―――――――――――ッ!?」
わずかだが声が聞こえた。
源治は一先ず、声のする方に歩みを進めていく。
源治は一先ず、声のする方に歩みを進めていく。
「…………」
少年が青ざめた表情で気絶していた。
ので、源治は――――介錯してやった。
ので、源治は――――介錯してやった。
どんな生物であろう首を斬られれば死ぬ。
馬鹿な鬼邪高の生徒でも知っていることである。
馬鹿な鬼邪高の生徒でも知っていることである。
近くに異臭を放つ靴下があったが、源治は特に気にすることはなかった。
「…………」
もう一陣、風が吹いた。
異臭を放つ靴下はどこかに飛ばされた。
源治は歩みだした、靴下が飛んだ方向とは逆の方角に。
異臭を放つ靴下はどこかに飛ばされた。
源治は歩みだした、靴下が飛んだ方向とは逆の方角に。
――――その男、極道で暗殺者。
進む道に障害があれば、文字通りに斬って進むのみ。
【九鬼源治@HIGH&LOW】
[状態]:健康
[装備]:斬鉄剣@ルパン三世
[道具]:基本支給品、地獄への回数券@忍者と極道(残り10枚)、所持者不明のデッキ@遊戯王
[思考・状況]
基本方針:元の世界への帰還のために参加者を全員殺す
1:『地獄への回数券』を試すかは保留
[状態]:健康
[装備]:斬鉄剣@ルパン三世
[道具]:基本支給品、地獄への回数券@忍者と極道(残り10枚)、所持者不明のデッキ@遊戯王
[思考・状況]
基本方針:元の世界への帰還のために参加者を全員殺す
1:『地獄への回数券』を試すかは保留
『支給品紹介』
斬鉄剣@ルパン三世
石川五ェ門愛用の仕込み刀。
斬れないものはあんまりない。
斬鉄剣@ルパン三世
石川五ェ門愛用の仕込み刀。
斬れないものはあんまりない。
地獄への回数券@忍者と極道
服用することで忍者に匹敵しうる身体能力と傷の再生能力、頑強な防御力を獲得が出来る。
『短刀(ドス)、銃(チャカ)、麻薬(ヤク)で忍者(てき)を討つ 実に極道的だろう?』
服用することで忍者に匹敵しうる身体能力と傷の再生能力、頑強な防御力を獲得が出来る。
『短刀(ドス)、銃(チャカ)、麻薬(ヤク)で忍者(てき)を討つ 実に極道的だろう?』
ひろしの靴下@クレヨンしんちゃん
殺人兵器。
常人なら失神する程度の匂いを放つ。
日本のサラリーマンなめんなよ。
殺人兵器。
常人なら失神する程度の匂いを放つ。
日本のサラリーマンなめんなよ。