「EDF用語集/武器の豆知識」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
EDF用語集/武器の豆知識」を以下のとおり復元します。
現実的な情報を絡めた、各種兵器の解説

#region(EDFにあまり関連しない内容があるため折りたたみ式となっています。)

***アサルトライフル
-フルオート射撃が可能な歩兵用ライフル。日本語で言えば突撃銃。
-マシンガンとの境界は曖昧だが、歩兵が手に持って前進するものがアサルトライフル、その歩兵を後方から支援するために使われるのがマシンガンと考えると分かりやすい。
---その性質上アサルトライフルはなるべく軽量に、マシンガンは頑強かつ装弾数が多くなるように作られている事が多い。
-現代の軍隊における基本的な装備。世界中どの国の軍隊、果ては反政府組織でもだいたいアサルトライフルは持っている。
-時は日露戦争。ロシアは日本との泥沼の塹壕戦を味わい、歩兵の突破力不足に泣いた。そのため戦後に歩兵単体で扱えてフルオート射撃ができる「フェドロフM1916」を開発した。
--続いてナチスドイツ。第二次世界大戦では対ソ戦で歩兵の突破力不足に泣いた。そこで後のアサルトライフルの原型となる「StG44」を開発した。
--そして戦争に敗北したドイツからソ連は技術者を引っこ抜き共同で「AK-47」を開発。簡便な構造から爆発的に模造品が登場し、評判と悪名と共に世界中に浸透した。
--AK-47の登場以降アサルトライフルは普及し、現在に至る。
--今のところこれに取って代わる武器はなく、今後もしばらくは歩兵の主力武器となるだろう。
-基本的に装弾数は20発か30発くらいで、EDF製のように100発以上装弾可能なものはサードパーティ製の大容量マガジンぐらいしかない。
--RA系やバウンドガンに見られるAKに取り付けられた円盤はドラムマガジン。実際に存在する。弾数が多く100発程度詰まっている。
-フュージョンブラスターがアサルトライフルでバウンドガンは特殊扱いとはこれ如何に……。

***ガトリング
-アメリカのガトリングという人が開発した銃身がたくさんある銃のこと。一発ごとに次々と銃身を替えて撃ち出す。
-銃身を回転させる理由は連射性能を上げるためと、一本一本の熱量を抑える為。
-だが単銃身かつ小型で連射性能に優れる機関銃が登場すると、一時ガトリングは姿を消していった。
--が、とある理由で復活。地上で戦闘する時はそれほど求められなかった連射性能だが、戦闘機が空で撃ち合うようになると、とにかく連射できるようにしないと敵機に当たらなかったのである。
--そのため現在では「バルカン」や「アヴェンジャー」など、数々のガトリングが空で活躍している。
-当然だが構造上大きくならざるを得ず、歩兵単体で持ち運びできるわけがない。パワーフレームをバカにしてはいけない。
-レンジャーのRA系アサルトライフルもいつの間にかガトリング化する……ガトリングはフェンサーだけの専売特許ではない。

***ショットガン
-日本では散弾銃と訳される代物。様々な作品で散弾を放つ銃として登場するが、実際には様々な種類の弾を撃てる。
--散弾とは、普通の弾丸ではなく複数の金属球を発射する弾薬。球のサイズや材質、量は用途によって様々。
--単発弾を撃ちたい時は、弾自体にライフリングが切られたライフルスラグ弾を使う。
--その他、ゴム弾、プラスチック弾、紙やおがくずを詰めた弾、果てはマグネシウムを燃やして炎を発射する弾など何でもあり。
-弾倉はチューブラーマガジンという形式の物が多い。本体に固定されたパイプの中に弾が並んでいるような構造になっている。
--一発ずつ装弾するためにリロードに時間がかかるのが難点だが、弾倉が銃身に沿うように配置されるため引っかかりにくいというメリットがある。
-基本的には接近戦での運用が常。第一次世界大戦では塹壕戦で活躍し、第二次世界大戦やベトナム戦争ではジャングル地帯で用いられた。
--閉所での効果は絶大で、「トレンチガン」と呼ばれたウィンチェスターM1897は第一次世界大戦で相対したドイツ側が非人道的であると抗議するほどの威力を発揮した。
-突入時に鍵を破壊するためにも使われる。どんな扉でも開けてみせることから「マスターキー」の異名を持つ。
--普通の散弾を撃つと跳弾して危ないので鍵開け専用の弾薬を使う。
-軍用以外でも幅広く使われているのが特徴で、クレー射撃や狩猟にも用いられる。というか元々それ用だったのを戦闘用に転用した。
-多くのショットガンはポンプアクション。前部のフォアエンドを前後させて弾を排出、次弾を装填する仕組みである。バッファローはこれに当たる。
--手動で排莢装填を行う為、様々な弾種を混ぜて使うことができる。
--その特徴的な音から相手への威圧感を期待できるため、後述するセミオートショットガンでもポンプアクションに切り替えられるようになっているものもある。
-ガスオペレーションと呼ばれる自動装填機構を用いたものもある。ゲームだとスパローショットがそれにあたる。
--発砲した際に生じる弾薬からの高圧ガスを利用して、チャンバーを開放しつつ薬莢の排出を行い、次弾を装填する方式。
---こればっかりは文章で説明しても意味がわからない。画像検索をするといいだろう。
--これとは別にブローバックというものもあるが、これは強力な弾丸を発射するのには向かない。
--弾薬の種類が違うと反動やガスの圧力も違う。その為、自動装填型では複数の弾種を混ぜて使えない。
-ワイドショットのようなバレルが二本あるものは横に並んでいる場合は水平二連、縦に並んでいる場合は上下二連と呼ばれる。
--装弾数が二発しか無いため頼りなく見えるが、その分構造は簡単でメンテナンスがしやすく、価格も安いというメリットがある。
--珍しい物だと三角形に三本のバレルが並んだ三連なんてのもある。

***スナイパーライフル
-狙撃銃。その名の通り、遠くから狙いを澄まして敵を撃つ銃。
-EDFでは対物ライフルも狙撃銃のくくりで登場。用途もかぶるところが多いため似てるのは間違いないが……。
-多くは7.62mm口径で射程は700mくらい。更に口径の大きい対物ライフルにもなれば1000mを超える。当てるのは至難の業だが。
--ゲームのように撃てば真っ直ぐ飛ぶわけではなく、風の強さや地球が回転することで発生するコリオリ力も考慮しなければならない。
---そのため狙撃手はかなり集中して目標を狙わなければならない。
---狙撃手の負担を分散させるため、周囲の安全確保や状況把握を担う観測手と共同して作戦に当たることが多い。
-銃によってボルトアクションとセミオートマチックの二つの種類に分けられる。
--ボルトアクションは弾を手動で込める方式。本作のMMF系がこれに当たる。よく見ると右手でボルトを操作しているのがわかる。
---手動で排莢、装填するためジャムの可能性が低く、信頼性が高い。ただしどうしても次弾装填に時間がかかるため、外した際のリカバリが難しい。
--セミオートマチックは弾が自動で込められていく方式。ハーキュリー等がこれ。
---機構が複雑なため整備が難しくジャムの可能性もある。その上精度が求められるため価格もべらぼうに高い。
--なお、ライサンダーの装填方式はいろいろとナゾである

***ロケット弾
-弾それ自体に推進剤が積んでおり、自ら飛翔していく弾のこと。
-厳密に言えば、発射から着弾まで弾自体のロケットモーターに頼るのがロケットランチャーであり、炸薬で発射するRPG-7はロケットランチャーではなかったりする。
-言ってしまえばミサイルもロケット弾であり、ロケットとミサイルを区別しない国もある。
--日本では誘導性能のあるものをミサイルと呼び、無誘導のものをロケット弾と呼ぶことが多い。
-歩兵個人が持つロケットランチャーは往々にして対戦車兵器。対戦車といっても真正面から当てても貫徹出来ないため、装甲の薄い上面や後方を狙う。
-基本的に弾は一発。スティングレイのように複数発装填しているのはむしろイレギュラーで、本来であればゴリアスが普通のロケットランチャー。
-普通は自爆防止のため、一定距離飛ばないと爆発しないようになっている。
--EDFのロケット弾はそんな基本的な安全装置がない。

***ミサイル
-ロケット弾と違い誘導性能がある弾のこと。
-誘導する方法はたくさんある。電波や赤外線、画像にレーザー、GPSなど、様々なものが誘導のために用いられる。
-EDF製ミサイルの誘導方式は……よくわからない。エアレイダーのレーザー誘導装置に反応するが、別になくても誘導するし……。
-歩兵の持つミサイルは、ほとんど対空もしくは対戦車ミサイル。
--対空のものは低速で移動するヘリコプターや輸送機、攻撃機への攻撃を担う。さすがに動きの早い戦闘機は落とせない。
--対戦車のものはトップアタックという機能によって上空へ飛翔し、その後装甲の薄い戦車の上面部を攻撃する。フェンサーの高高度強襲ミサイルのようなものと考えるとわかりやすい。
-ホエールから発せられるミサイルはとっても強力な巡航ミサイルというもの。そこらのミサイルより大型で飛翔距離も長い。
-飛翔速度は遅めで迎撃もしやすい。じゃあ何十発も撃って迎撃しきれないようにすればいいじゃんというのが最近の流れ。
--数が増えるならもっと迎撃能力上げよう、というのも最近の流れ。イージス艦が生まれたのもこの流れのため。イタチゴッコである。

***グレネード
-いわば手榴弾。手でぶん投げる爆発物。
-アサルトライフルとセットの歩兵部隊の基本装備。遮蔽物の向こう側に攻撃できたりするため便利。
-歩兵の貴重な範囲攻撃武器。建物に逃げ込んだ敵もこれを投げれば一瞬でボカン。
-EDFの隊員は肩が強いらしく、かなりの距離まで投擲できる。

***グレネードランチャー
-手榴弾をもっと遠くに飛ばしたい時に使う武器。
-いつでも砲兵の支援を受けられるわけではなく、迫撃砲も重くてそう簡単に扱えるものではない。という時がグレネードランチャーの出番。
-構造が簡単なため、いろいろな種類がある。アサルトライフルに取り付けるアンダーバレル型や、連続発射できる回転弾倉式など。
--UM系は回転弾倉式。初期型のものは南アフリカ製のダネルMGLによく似ている。

***迫撃砲
-榴弾砲よりも射程は短いが、歩兵単位で扱える火砲のこと。
-歩兵が常に後方の砲兵と連携が取れるわけではない。そんなときに歩兵が扱える火砲があったらなあ……というときが迫撃砲の出番。
-榴弾砲は砲に射出機能があるが、迫撃砲は弾自体に推進力があるのが大きな違い。
--きわめて高角度で撃つことができるため、相手の頭上に降ってくるような弾道を描く。そのため、射程こそ榴弾砲に劣るが、あたりさえすれば破壊力は引けをとらない。
-物にも寄るがそこそこ重く、大型のものは運用には複数人の兵士が必要。単体で扱えるフェンサーは凄いのだ。

***火炎放射器
-火炎によって対象を焼き払う兵器。その歴史は意外と古く、最古では東ローマ帝国が用いたとされる。
--国家機密だったことから帝国が滅びた際に技術は失われており、現代でもどのようなものだったかわかっていない。
-現在のような火炎放射器を生み出したのはドイツであり、第一次世界大戦で実戦投入された。
--第二次世界大戦では世界各国が運用。ドイツ軍はあまり用いなくなったが、アメリカ軍は日本軍の網の目のような塹壕を焼き払うために積極的に運用した。
-ゲル化ガソリンなどの可燃性の液体をぶっ放す場合が大半。見た目的には燃え盛る放水である。
-基本的には射程は短く、燃料タンクを担ぐため被弾したら引火して逆に使用者が丸焼きになる。
--そのため専ら塹壕やトーチカなどの敵陣地の攻撃に用いられた。壁に反射して炎が飛び散り、また酸欠や煙で窒息させるため、閉所では有効だったのである。
-「人間を火達磨にするなんて残虐だ!」という世論を受けて、最近ではめっきり使われなくなった。
--多大な苦痛を伴った殺し方をするというのもあるが、射程や稼働時間などの兵器としての問題から現代の戦争では使い道がないためでもある。
--現在の自衛隊は「携帯放射器」という火炎放射器を採用しており、災害派遣で雪を焼いたり、コレラ菌に汚染されたバナナを焼くなど平和利用されている。

***ナパーム弾
-広範囲を焼き払う弾。温度は約1000度とかなり高く、その燃焼剤は人間にへばりつくとなかなか取れず消火が難しい。
-焼くだけでなく周囲の酸素を大量に消費するため、酸欠に窒息死や一酸化中毒を狙える。
-湾岸戦争を皮切りに「残虐過ぎる」と批判が殺到。アメリカ軍は全てのナパーム弾を放棄した。
--実のところ、気化したガソリンが有毒すぎてちょっとした毒ガス並みだったので元々放棄予定ではあった。しかし、上記の批判のせいでかえって放棄に時間がかかったという笑えない話も……。
-えげつない兵器でありながら、EDFは市街地だろうとなんだろうとぽんぽんと撃ち込むのであった。
--酸欠とかしないのだろうか……そもそも歩兵単位で扱う弾ではないのだが……。

***かんしゃく玉
-花火の一種。投げつけると「パン!」と大きな音を立てる。
-当然だが兵器ではない。
-昔はよくこれで遊ばれていたが、最近では苦情も多く使われることがなくなった。
-そして販売停止へ。プレミアがついており、今手に入れようと思うと大金を払うことになるだろう。

***指向性地雷
-今作のインパルスが相当。いわゆるクレイモア。起爆すると内部の鉄球が扇状に発射される。
--「クレイモア」自体はスコットランドで使われていた大型剣の事。米軍が採用したM18指向性地雷の愛称でもある。
-待ち伏せに用いられ、リモコンもしくはワイヤートラップで起爆する。
--『3』ではリモコン起爆のようだったが、『4』ではセンサーで起爆する仕組みに変わった。
---変更点はそれだけではなく、なぜかバウンドするようになった。
---現実のM18クレイモアの起爆方法はリモコンとワイヤートラップの二種類があったが、ワイヤートラップは無差別に殺傷してしまうためオタワ条約の規制対象になっており、現在は使用されていない。
-只

***C-4
-取扱いに優れ、爆発力も高いプラスチック爆薬。「Composition 4」の略。なお、ここで言う「プラスチック」とは材質ではなく、「可塑性」という本来の意味合いを示す。
-映画等でもよく登場し、粘土状で隙間に埋め込んだり押し付けて張り付けたりしているのを見た事があるはず。
--「爆弾なのに扱いが……」と思うかもしれないが、C4は衝撃を与えても爆発せず、着火しても単に燃えるだけという、爆薬としては破格の素敵仕様。
--そのため、起爆装置が無ければただの粘土。「起爆装置をどこへやった!」と敵役が顔を真っ赤にして詰め寄るのもこれが理由。
-ちゃんとC-1、C-2、C-3が存在しており、それらの欠点を改良してできたのがC-4である。

***セントリーガン
-カメラやセンサーで敵を探知し、自動で攻撃する兵器。
-アメリカや韓国が開発しようとしているが、今のところ実用化される気配はない。
-「誰が敵なのか」を判別するのが難しいのである。民間人に射撃してしまう恐れがあり、この問題をなんとかしないと人道的にマズイ。
--しかし敵が巨大生物なら判別も楽なものだろう。

***レーザー
-指向性があって、とても収束している光のこと。
-「Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation」の頭文字を取ってレーザー(LASER)。
--光は光速であり、撃った瞬間に着弾すると言っていい。迎撃兵器としてはこれ以上のものはない。実際に対空兵器としてレーザー兵器の開発が進められている。
-レーザーとは光の集まり。当然ながら、光は物体に当たると反射する。
--その反射する元を探知してミサイルを突っ込ませれば当たる。ということで生み出されたのがレーザー誘導の原理である。
-歩兵や戦闘車両が目標にレーザーを照射。そのレーザーの反射光を、ミサイルの先端にあるシーカーが受信。反射元に突っ込んでいく。
-ホエールやデスピナの巡航ミサイルはこの原理のようであるが、攻撃衛星ノートゥングはレーザーが照射された座標に撃ち込む形式のようだ。

***粒子砲
-平たく言ってしまえばビーム砲。粒子の群れが一直線に向かっている様のことで、威力があれば大砲にもなる。
-粒子であれば種類は問わない。水鉄砲も水ビーム。子供の頃はみんなビームで遊んだもんだ。
--つまり火災を鎮火させるのもビームだし、暴徒鎮圧に放水するのもビーム。意外と日常にあふれているものである。
-何の粒子を使っているのかはわからないが、ウイングダイバーの装備としてイクシオンやダイナストが粒子砲に当たる。
--フェンサーのパワーダインもビーム兵器である。
-ちなみに光ビームがレーザーである。

***プラズマ
-みんなも理科の授業で「物質は個体・液体・気体の3つに大別される」と習ったであろう。
--プラズマとはこれらに加えた、物質の第四形態『荷電粒子(イオン)』の事である。
-物体を熱していくと個体から液体へ、そして気体になるが、更に熱するとプラズマへと姿を変える。
--噛み砕いて言えば物質が高エネルギー状態になったもの、つまりは「火」のこと(厳密には火そのものではないが)。
--「世界は風火水土の四つからなる」と言っていた古代ギリシア哲学、なにげに真理の一端をついていたわけで凄い。
-プラズマは膨大なエネルギーを持っているため、これで攻撃された物体は凄まじい熱エネルギーに晒される事になる。当然これを武器にできればとても強い。
--ということで「プラズマ砲」の理論が形作られたが、重さが通常の分子に比べ殆ど0な事と、大気に触れるだけで急速にエネルギーを失ってしまうので現在のところ実用化には至っていない。
-宇宙などの真空中でもプラズマは霧散していくので、やはり何らかの形で封じ込める必要がある。
-磁界でプラズマを封じ込める事はできるため、SF物ではよく見かける兵器である。
-フォーリナーは人類に先駆けてプラズマ砲を実用化し、四足要塞やヘクトルに装備させたが、人類にその技術をパクられてしまった。
--プラズマランチャーだけでなくレイピアのプラズマアーク刃も理屈はプラズマを元にしている。

***戦車
-厚い装甲で攻撃を弾き、絶大な威力を誇る主砲で敵を撃滅する陸上戦の主役。
-走破性も高く、多少の不整地だってどんどん突破する。戦車の侵攻を阻止できるのは戦車しかいない。
--対戦車武器を装備した歩兵によって撃破することも不可能ではないが、一両撃破する裏で相当数の戦死者を出すことになる。
-クリミア戦争にて大砲を牽引する蒸気トラクターを見たチャーチルはもやっとしたものを感じた。
--時は流れ第一次世界大戦。チャーチルとその協力者たちの妄想は形となった。コードネーム「ウォータータンク」は塹壕突破に絶大な力を発揮する。
---故障も多くて、期待されたほどの活躍はできなかったのだけれど。
--この戦争に敗北したドイツは戦車の重要性を認識し、戦車を主軸においた電撃戦という戦略を構築。第二次世界大戦で怒涛の勢いで暴れまわった。
-陸の敵を倒すのは得意だが、対空は不得手。空から爆弾をぽいぽい落とされたらたまらない。
--また当然、あまりにも強い存在は対策も多数講じられる。結局のところイタチゴッコは続く。
-世界最初の戦車は歩兵が敵だったので短砲身榴弾砲を主兵装としていた。
--主敵に合わせて武器のチョイスをするのは当たり前のことなんで、ギガンテスが榴弾砲を装備していてもおかしくはない。
--自分の撃った榴弾砲の爆発でダメージ食らう紙装甲はおかしいなんてものじゃないが。

***重戦車
-第二次大戦にて君臨した陸の王の王。戦車の攻撃力と防御力を極限まで高めたロマンの塊。
-元々は戦車に対抗するために作られた。が、航空機にあっという間に取って代わられた悲劇の存在。大戦後しばらくして姿を消した。
--説明するまでもなく鈍重で、目まぐるしく変化する戦場には文字そのまま「ついていけなかった」のである。
---戦車戦に参加さえできれば一方的な試合運びすら可能となるバランスブレイカーではあるのだ、一応。
--頼みの攻撃力も火砲の技術革新により優位性を失い、ブ厚い装甲による防御力も陳腐化した。ついでにミサイルなんて天敵も増えた。
-EDFではタイタンがこれにあたる。艦砲をポン付けしてしまうマジキチ設計、動く要塞と比喩される防御力はまさしく重戦車そのものである。が・・・
--主砲は当然の権利のように発射直後に爆発して自身に致命傷を与えるわ、火力の大半を占める副砲はNPCすら持て余すわと、どこかおかしい。
--前衛とすれば機動力の差で翻弄され、後衛とするには命中率に不安が残る上防御力が意味を成さなくなる。これは・・・

***装甲車
-兵士を前線まで運ぶ兵器。ある程度の装甲が施されており、小銃程度なら防ぐことが出来る。
-大雑把にタイヤで動く装輪式と、履帯で動く装軌式の二種に分けられる。
-そして歩兵を輸送することに特化した「装甲兵員輸送車」と、ある程度の攻撃能力を備えた「歩兵戦闘車」に分けられる。
-グレイプは装輪式の歩兵戦闘車。キャリバンは装軌式の装甲兵員輸送車ということになる。輸送能力だけでは役立たずなので、キャリバンはゲーム的都合で救急装置が備えられているが。
-歩兵戦闘車は限定的な状況なら戦車も倒すことができるが、総合的な戦闘力は戦車に大きく劣る。グレイプがギガンテスに勝てるわけない。
-装輪式は機動力がピカイチ。軽いので輸送機でも運べる上に、装輪式は速度が出せるため凄まじい速度で現地に到着できる。
---如何に強い戦車といえど、戦場に辿り着く前に戦闘が終わっていては意味がない。
--大型の瓦礫をちょっと置くだけ走行不能になるんで、実のところ装輪ってあまり信頼が置けるものではない。
---そういう所を再現してしまったがゆえにグレイプの使い勝手は悪いのである。平らな道を真っ直ぐ走るだけで左右にブレるのは流石にありえないが。

***戦闘バイク
-自動車よりも小回りが利くので伝令用や偵察用として軍でも採用されている。
-そんなわけでEDFでもサイドカーは現役バリバリ。
-エアバイク……? 知らない子ですね。
--よくもまあ2017年の時点で、あんな先進的な構造をしたものを軍事用に配備したもんだ。

***榴弾砲
-砲兵が持つ長距離砲撃用の装備。榴弾とは爆発する弾であり、敵陣地を耕すのが仕事。
-牽引式のものと、自走式のものがある。後者は自走榴弾砲と呼ばれる。
-戦車と並ぶ陸軍の基本装備と言っていい。大体どの国家でも持っている。
-なおベガルタの装備するショルダーハウィツァーの「ハウィツァー(Howitzer)」とは榴弾砲を意味する。
-長距離砲撃用の装備の中でも特に大口径で大きい砲をカノン砲と呼んでいた。最近ではあまり呼ばれない。
--第二次世界大戦頃には榴弾砲とカノン砲は区別されていたが、今では全部榴弾砲と呼ばれている。
---国によって異なるが、導火線のついた大砲とか火縄銃的な骨董品をカノンと呼ぶ。じゃあ、現在の銃とか大砲をなんと呼ぶかというと、大きいのも小さいのも全部「ガン(gun)」である。
--積んでいるのは榴弾なので、本来であれば着弾したら爆発する。EDFのカノン砲は爆発しないようだが。

***自走ロケット砲
-長距離から敵陣地を面制圧する兵器。榴弾砲と任務は似ているが、こちらは更に弾が広範囲に拡散する。
--米軍のクラスター弾を搭載したMLRSは200m×100mを吹き飛ばす。ゲームで再現したら処理落ち地獄間違いなし。
-ロケット砲は精度が悪く精密攻撃は出来ない。なので下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる理論でどんどん発射する兵器がこれ。
-EDFの自走ロケット砲はミサイルのみしか発射できない。飛行ドローンにも当たる。SAMか何かか。

***人型ロボット兵器
-現状、どこもこのような兵器を作っていない。悲しい。
-アニメやゲームなどに登場しており、人々に夢と浪漫を与えてくれている。
-EDFの兵器開発者は話のわかる方のようだ。

***戦闘ヘリ
-対地・対空攻撃用の兵器。
-戦闘機が航空優勢を確保した状況下で投入されるもので、役割としては攻撃機と似ている。
-最大の特徴はホバリングによって継続的に攻撃が可能な点。常に移動する必要がある攻撃機は同じ位置に攻撃し続けることは出来ない。
-ただし戦闘ヘリが活躍できるのは、敵に対空兵器がない場合に限る。歩兵が持つ地対空ミサイルで割と簡単に撃墜されてしまう。
--隠れた敵歩兵を空から見つけるのは非常に難しく、戦闘ヘリを投入するとミサイルで叩き落とされてしまうため、戦闘ヘリというジャンル自体が先細り気味。
-空を飛ぶ兵器であるが多くの場合、陸軍が管轄する。

***戦闘機
-敵の戦闘機を倒して航空優勢を確保するのがお仕事。空の主役。
-地上部隊を支援する爆撃機や攻撃機は戦闘機に弱い。その戦闘機を倒せるのは戦闘機だけなのである。

-フォーリナーの戦力で戦闘機に当たるものは、飛行ドローンや(一応)ドラゴン。EDF側はファイター。

***攻撃機
-対地攻撃用装備で、敵地上戦力をボコボコにするのがお仕事の航空機。
-本作ではホエールがこれに相当。アルテミスは……あれは爆撃機じゃないですかね?
--フォーリナー側で言うと飛行ビークルと……多分飛行型巨大生物もそう。

***爆撃機
-敵地に爆弾を落とす航空機。その特性ゆえに図体は大きく、運動性能は低い。
--爆撃機自身には戦闘機を倒す力が無いため、味方の戦闘機が航空優勢を確保した後にこの爆撃機が敵地を蹂躙する。
-カロンやミッドナイトは戦術爆撃機である。
-戦術爆撃とは都市の工場などに攻撃するいわゆる戦略爆撃とは違い、戦車や陣地といった小さな目標へ攻撃すること。
--戦略爆撃機と比べると積む爆弾が小さく済むため、機体の方も小さくすばしっこい。
---でもそれって戦闘機にやらせりゃいいじゃん、ということで最近では戦闘機に爆装させるようになり、戦術爆撃機は姿を消した。
-ちなみに現代において絨毯爆撃は弾薬消費量が多いことや付随被害が大きすぎるため、巡航ミサイルによるピンポイント爆撃がトレンド。

***クラスター弾
-大きな容器の中に、たくさんの小さい爆弾が入っているもの。航空機が用いる。
-ただし弾が小さいため確実に爆発させることができず、不発弾が続出。
--戦後になってクラスター弾が撒かれた地域に戻ってきた人々がこの不発弾に触れてしまい、死傷者が出る事態が頻発。条約で使用が禁止されるに至った。
-ミッドナイトからばら撒かれるのだが……クラスター弾にしては弾が大きいような。

***衛星兵器
-広義に言えば、地球の画像を撮影する物もそうだし、GPSも衛星兵器。
-ノートゥングのような地表に直接攻撃するものは実用化されていない。
--アメリカ軍が「神の杖」なる衛星兵器を開発しようとしているという噂が流れているが……事実かどうかは不明。
---ソース元が中国版の東スポなんでたぶん、いや間違いなくガセ。
-本作ではレーザー兵器を搭載しているが、大気による減衰を考えればかなり無茶なことがわかる。実用化してしまう辺りさすがEDFである。

***トーチカ
-防御陣地のこと。土やコンクリートで固めており、中から機銃や大砲を撃てるようにしている。
-敵が来るところにあらかじめ作っておき、敵の攻撃を阻害するもの。

***デコイ
-decoy。即ち「囮」の意。そのまんま。
-その歴史はかなり古く、鎌倉時代には藁人形をデコイにした戦術が使われていたりする。
-現代戦でも、空からよく見える場所に予め戦車に似せたデコイを置くことで敵の爆撃をそらすこともある。

***レールガン
-「電磁投射砲」の名の通り、高電流の電位差とそれによって生じる磁界を利用して、弾丸を発射する機構。
--簡単に言えば「フレミング左手の法則」の応用。
---「電流・磁界・力」をそれぞれ直角に立てた左手の「中指・人差し指・親指」と見立て、それぞれの関係性を表したもの。
--つまり電流に対し垂直になるよう磁界が加わると、導体に(親指の方向へと)力が働くという事。それを兵器クラスまで強化したのがレールガン。
-二本のレールに高電流を通し、弾丸自身を導体とし回路を作り磁界を発生させ、その導体を高速で撃ち出す。
--文字で表せば簡単に作れそうだが、大容量の高電流発生装置の確保、十分な加速を得るためのレール長、弾丸との接点で生じる摩擦熱及び電流による発熱への対策等、現状は大規模な施設でもないと無理。
--ただし、小さく軽いパチンコ玉を撃ち出す程度なら、カメラのコンデンサ等を利用して個人で自作する事も可能。
-……ちなみに現代日本における銃刀法での銃の定義は、「金属弾丸を火薬及び空気で発射する機構を持つ物」なので、そのどちらでもないレールガンは違反にならない。同様に(あるならば)レーザーガンも。
--だからといって悪用していいわけではない。あくまで実験欲とロマンを肝に銘じて、十分な安全を確保したうえで空き缶を撃つ程度にしましょう。

***リボルバーカノン
-リボルバーという名前から分かる通り、薬室が円形に並ぶシリンダーの砲。
-連射性が高いため欧州の航空機の機関砲でよく見かける代物である。
--ガトリングと比較して連射性は劣るものの整備性が良い。
-今作ではベガルタの武装として登場する……が、見た目はどう見てもガトリングである。

***パイルバンカー
-金属製の杭を何らかの力で爆発的な勢いで撃ち込み、穴をあける&さらに深く掘る装置。
--元々は土木用語。ビルの基礎となる鉄柱を打ち込むのに使われたりする。
--そして兵器に転用することで、敵をぶち抜くロマン武器にもなる。
-その構造から使用用途は接近戦だけに限られるため、いかに敵の懐に潜り込んで叩きこむかという、まさにロマンの塊である。
-フェンサーのスピア系装備がまんまこれ。ぶち抜くだけでなく「槍から高圧プラズマを放出し、目標を内部から崩壊させる」ようだ。
--でもあのサイズの一体どこに射程200mも伸びる棒が収納されているのだろうか。EDF七不思議の一つ。
-そして撃ち出す機構をそのままに、撃ち出す物を変えたのがスパインドライバーやジャックハンマーとなる。

***シールド
-盾。その起源はもはや紀元前に遡るレベル。
-銃器の発達でシールドを持ってしても敵の攻撃を防げない事態に陥り、戦場から姿を消していった。
-持ち運びが面倒、隠密行動に適さないなどのデメリットはあるものの、防弾性のものが特殊部隊で用いられるケースが有る。
--部隊の前衛を努め、文字通り味方の盾になる。ただ防弾と言っても拳銃を防げる程度であり、小銃(アサルトライフル)にもなると貫かれる。
--いちおう、小銃を止められるという盾もあるが座布団くらいの大きさで重量20kg超。
-また暴徒鎮圧用に警察では非防弾のものが用いられる。暴徒の投石や火炎瓶を防いだりと、相手側の攻撃力が制限される状態では充分に機能する。

***キャニスター弾
-要は散弾のことである。ただ当然ながらバウンドしたりはしない。EDFの技術はどこかおかしい。
-ショットガンの散弾と違う部分は、キャニスター弾は大型の砲塔に積む弾薬。
-敵歩兵をなぎ倒すための弾。ただし散弾であるがため射程は短い。
-戦列歩兵で敵味方が真正面からドンパチしあっていたときに運用され始めた。
--第一次世界大戦では塹壕戦に入ったことでその地位を機関銃に譲ったが、現代では復活し戦車砲に積まれたりする。
#endregion

復元してよろしいですか?