あれはとても寒い日でした。
「ニー!ニー!」
箱の中で寒さとひもじさに震えながらあてもなくなき続けた事。
それがシンにゃんのいちばん古い記憶です。
「ニー!ニー!」
箱の中で寒さとひもじさに震えながらあてもなくなき続けた事。
それがシンにゃんのいちばん古い記憶です。
そんなシンにゃんを抱っこしておうちに連れ帰りあったかい寝床とネコ缶をくれたのはユイママでした。
おうちにはユイママにそっくりの女の子もいて、シンにゃんを歓迎してくれました。
しかし!シンにゃんを家族として受け入れる事を猛反対する約一名がいました。
父さんです。
「猫は悪さばかりするし薄情だ!」
「毛が抜けて服に付く!」
「まだ新築なのに!」
「しかも黒い猫なんて縁起が悪い!」
多数決で父さんの意見はアッサリ退けられましたが、父さんはシンにゃんを無視し続けました。
でもシンにゃんは父さんに興味ありませんでした。
寒さとひもじさから解放されて有頂天。
普段はずっとユイママにベッタリ甘え、レイたんとネコジャラシプレイなどして楽しい日々。
夜はユイママのお布団で一緒に寝ました。
父さんもユイママと寝たがりましたが、ユイママはシンにゃんが淋しがるからと言い、断りました。
シンにゃんは思いました!
おうちにはユイママにそっくりの女の子もいて、シンにゃんを歓迎してくれました。
しかし!シンにゃんを家族として受け入れる事を猛反対する約一名がいました。
父さんです。
「猫は悪さばかりするし薄情だ!」
「毛が抜けて服に付く!」
「まだ新築なのに!」
「しかも黒い猫なんて縁起が悪い!」
多数決で父さんの意見はアッサリ退けられましたが、父さんはシンにゃんを無視し続けました。
でもシンにゃんは父さんに興味ありませんでした。
寒さとひもじさから解放されて有頂天。
普段はずっとユイママにベッタリ甘え、レイたんとネコジャラシプレイなどして楽しい日々。
夜はユイママのお布団で一緒に寝ました。
父さんもユイママと寝たがりましたが、ユイママはシンにゃんが淋しがるからと言い、断りました。
シンにゃんは思いました!
両思いだと!!!
おっきくなったらユイママのお婿さんになる!と。
おっきくなったらユイママのお婿さんになる!と。
でもそんな夢見る幸福な毎日は、すぐに終わりを告げました。
ある日ユイママは決意表明をしました。
「レイ!シンジ!ママはパパとの結婚記念日のプレゼントを買うためにパートに出るわ!」
「結婚記念日!?母さん!?|||||」
「頑張ってママ」
そうですユイママは既に父さんのお嫁さんだったのです。
しかもユイママがくれたシンジという名は、娘のレイたんが生まれた時、男の子だったら命名していた名前でもあることがわかりました。
つまり・・ユイママにとって、シンにゃんは男ではなく息子のポジション!!!!
「レイ!シンジ!ママはパパとの結婚記念日のプレゼントを買うためにパートに出るわ!」
「結婚記念日!?母さん!?|||||」
「頑張ってママ」
そうですユイママは既に父さんのお嫁さんだったのです。
しかもユイママがくれたシンジという名は、娘のレイたんが生まれた時、男の子だったら命名していた名前でもあることがわかりました。
つまり・・ユイママにとって、シンにゃんは男ではなく息子のポジション!!!!
「ふニャアアアアア!何でだよう!僕の事を息子だなんてヒドイにゃああ!!!!!!!(泣」
「あらまあシンジはまだ赤ちゃんね・・昼間ひとりぼっちになるのが淋しいのね?パパみたいな子・・」
泣き付くシンにゃんをヨシヨシするユイママ・・あくまで息子扱い。
シンにゃんは、父さんには勝てないと思いました。
「なんであんな奴がいいんだよう!ただのムサイ親父なのにー!!!!!!!(泣」
父さんがいい男なんじゃなく、ユイママが心から父さんを愛してるのです。
ユイママの心に、シンにゃんが「男」として付け入る隙はありませんでした。
「シンジは淋しがり屋さんね・・これからは昼間は外に出て、お友達をいっぱい作りなさい」
「ニャアアアアア・・・・(泣」
「あらまあシンジはまだ赤ちゃんね・・昼間ひとりぼっちになるのが淋しいのね?パパみたいな子・・」
泣き付くシンにゃんをヨシヨシするユイママ・・あくまで息子扱い。
シンにゃんは、父さんには勝てないと思いました。
「なんであんな奴がいいんだよう!ただのムサイ親父なのにー!!!!!!!(泣」
父さんがいい男なんじゃなく、ユイママが心から父さんを愛してるのです。
ユイママの心に、シンにゃんが「男」として付け入る隙はありませんでした。
「シンジは淋しがり屋さんね・・これからは昼間は外に出て、お友達をいっぱい作りなさい」
「ニャアアアアア・・・・(泣」
ユイママの心ははじめから父さんのものだった・・シンにゃんの初恋は終わりました。
ですが父さんはシンにゃんに冷たく当たるようになったのです。
「お前が来てからというもの、私の妻と娘の心は私から離れてしまった」
「それは間違いなく気のせいにゃ!糞野郎!!!!!###」
「何だその目は?畜生の分際で###」
ユイママを母として慕うようになっても、シンにゃんと父さんの仲は険悪なまま、数カ月の時が過ぎました。
「お前が来てからというもの、私の妻と娘の心は私から離れてしまった」
「それは間違いなく気のせいにゃ!糞野郎!!!!!###」
「何だその目は?畜生の分際で###」
ユイママを母として慕うようになっても、シンにゃんと父さんの仲は険悪なまま、数カ月の時が過ぎました。
そして今・・糞野郎はシンにゃんのお嫁さんを略奪しようとしています!
「あなた・・シンジには私からよく言っておきますから去勢の事はまだ・・」
「ああ・君に任せる」
相変わらず毛玉になってるシンにゃんは背後で何かイチャイチャする夫婦の気配を感じました。
糞野郎・・ユイママやレイたんの前では理解ある良き夫、良き父を演じる男。
父さんを送り出した後、ユイママはケージを開けました。
「こっちへいらっしゃいシンジ」
「・・・・」
「どんな理由があっても家族へ暴力を振るうなんて絶対にしてはいけない事よ」
「・・・・」
いつもユイママには素直なシンにゃんですが、この時はかたくなに毛玉になりました。
男には決して譲れないものがあります。ユイママにわかってもらえなくとも!
「お嫁さんも心配しているわ」
その時・向こうからカヲにゃんが走ってきました。
「ニャア!シンジ君!」
ずっとケージが開くのを待ってたカヲにゃんは急いでケージに飛び込みます。
「お嫁さんも、ご飯を食べずに待ってるのよ」
「シンジ君!ここ寒いからリビング行こう?カアサンがカリカリ用意してくれたよ!一緒に食べようよ」
「・・・」
さすがに悪い気がしてちょっち振り向いたら、耳にちゅっちゅしてくるカヲにゃん。
二匹共ユイママに抱き上げられました。
「さあ早くご飯食べちゃいなさい!片付かないから」
「「・・・・」」
「ああ・君に任せる」
相変わらず毛玉になってるシンにゃんは背後で何かイチャイチャする夫婦の気配を感じました。
糞野郎・・ユイママやレイたんの前では理解ある良き夫、良き父を演じる男。
父さんを送り出した後、ユイママはケージを開けました。
「こっちへいらっしゃいシンジ」
「・・・・」
「どんな理由があっても家族へ暴力を振るうなんて絶対にしてはいけない事よ」
「・・・・」
いつもユイママには素直なシンにゃんですが、この時はかたくなに毛玉になりました。
男には決して譲れないものがあります。ユイママにわかってもらえなくとも!
「お嫁さんも心配しているわ」
その時・向こうからカヲにゃんが走ってきました。
「ニャア!シンジ君!」
ずっとケージが開くのを待ってたカヲにゃんは急いでケージに飛び込みます。
「お嫁さんも、ご飯を食べずに待ってるのよ」
「シンジ君!ここ寒いからリビング行こう?カアサンがカリカリ用意してくれたよ!一緒に食べようよ」
「・・・」
さすがに悪い気がしてちょっち振り向いたら、耳にちゅっちゅしてくるカヲにゃん。
二匹共ユイママに抱き上げられました。
「さあ早くご飯食べちゃいなさい!片付かないから」
「「・・・・」」
二匹が朝ご飯を食べてる間にレイたんは学校へ出かけ、ユイママもパートへ出かけました。
「シンジ君・トウサンとカアサンはツガイだよね?」
「そうだよ」
「トウサンも大切にしないとカアサンが悲しむと思うよ」
「わかってる・・」
だから今迄はユイママとレイたんの為に我慢してきました。
でも糞野郎は今、シンにゃんのお嫁さんを奪おうとしてるのです!
ユイママの時はシンにゃんの横恋慕だったし、何よりもユイママが愛してるのは糞野郎だったから泣いて身を引きました。
が今回は逆です!
横恋慕・・否!強奪は許しません!
カヲにゃんも無防備過ぎます!!!
「にゃぎさ!父さんに近付くなって言ったろ?なんであんな奴の部屋へ行ったんだよ!!######」
「・・・・起こしに行ったんだ」
「あれを起こすのは母さんの役目だから君は何もしなくていいの!」
「でも僕も働かないと!」
「なんで!」
「だって僕はシンジ君の妻だから!!!!!!!111」
「!!!!!111」
妻!!!
そうですカヲにゃんはじぶんの意志でシンにゃんを選んで、嫁入りしてくれました!
カヲにゃんが愛してるのはシンにゃんです!!!!!!11
「わ・わかったよ///じゃあ・明日からはふたりでアヤナミを起こしに行こう」
「うん!」
「シンジ君・トウサンとカアサンはツガイだよね?」
「そうだよ」
「トウサンも大切にしないとカアサンが悲しむと思うよ」
「わかってる・・」
だから今迄はユイママとレイたんの為に我慢してきました。
でも糞野郎は今、シンにゃんのお嫁さんを奪おうとしてるのです!
ユイママの時はシンにゃんの横恋慕だったし、何よりもユイママが愛してるのは糞野郎だったから泣いて身を引きました。
が今回は逆です!
横恋慕・・否!強奪は許しません!
カヲにゃんも無防備過ぎます!!!
「にゃぎさ!父さんに近付くなって言ったろ?なんであんな奴の部屋へ行ったんだよ!!######」
「・・・・起こしに行ったんだ」
「あれを起こすのは母さんの役目だから君は何もしなくていいの!」
「でも僕も働かないと!」
「なんで!」
「だって僕はシンジ君の妻だから!!!!!!!111」
「!!!!!111」
妻!!!
そうですカヲにゃんはじぶんの意志でシンにゃんを選んで、嫁入りしてくれました!
カヲにゃんが愛してるのはシンにゃんです!!!!!!11
「わ・わかったよ///じゃあ・明日からはふたりでアヤナミを起こしに行こう」
「うん!」
「とにかくもう、父さんに近付いちゃだめだよ!」
「何で」
「何でも!!!!!111」
「???うん・シンジ君がそーゆーなら・・」
こんなにも言ってるのにカヲにゃん糞野郎の卑劣さをわかってない!
少しは警戒心を持ってほしいものです!!!野良だったくせに、どうしてこうも。
「!」
シンにゃんは、今朝ユイママが言ってた事を思い出しました!
カヲにゃんは飼い猫だったのではと!
「何で」
「何でも!!!!!111」
「???うん・シンジ君がそーゆーなら・・」
こんなにも言ってるのにカヲにゃん糞野郎の卑劣さをわかってない!
少しは警戒心を持ってほしいものです!!!野良だったくせに、どうしてこうも。
「!」
シンにゃんは、今朝ユイママが言ってた事を思い出しました!
カヲにゃんは飼い猫だったのではと!
思えばカヲにゃんて飼い猫のシンにゃんよりも何にも出来ない子でした。
人間に全く警戒心を持たず、ゴミを漁る事も知らず、カラスに攻撃されても逃げる術すらわからないカヲにゃん。
枯れたつつじの木の根本で震えながら寝るカヲにゃんを、シンにゃんは遊び場にしてた空き家の軒下に住まわせました。
他の野良猫の縄張りは無視するし喧嘩を売られてもポカンとしてるしシンにゃんがいなかったらどうなっていたのでしょう。
突然この町にあらわれたカヲにゃんは不思議な野良猫でした。
そしていつか突然いなくなるような気もしました。
「にゃぎさって」
「ん?」
「何でもない」
この町に来る前はどこでどんな暮らしをしてたのでしょう。
過去の話は一切しないカヲにゃん。話したくないし聞かれたくないのかも。
シンにゃんのお嫁さんに迎えて今は飼い猫になったカヲにゃん。
でも突然いなくなってしまうのではという不安はシンにゃんの中で消えないのです。
人間に全く警戒心を持たず、ゴミを漁る事も知らず、カラスに攻撃されても逃げる術すらわからないカヲにゃん。
枯れたつつじの木の根本で震えながら寝るカヲにゃんを、シンにゃんは遊び場にしてた空き家の軒下に住まわせました。
他の野良猫の縄張りは無視するし喧嘩を売られてもポカンとしてるしシンにゃんがいなかったらどうなっていたのでしょう。
突然この町にあらわれたカヲにゃんは不思議な野良猫でした。
そしていつか突然いなくなるような気もしました。
「にゃぎさって」
「ん?」
「何でもない」
この町に来る前はどこでどんな暮らしをしてたのでしょう。
過去の話は一切しないカヲにゃん。話したくないし聞かれたくないのかも。
シンにゃんのお嫁さんに迎えて今は飼い猫になったカヲにゃん。
でも突然いなくなってしまうのではという不安はシンにゃんの中で消えないのです。
窓際でひなたぼっこしながらフワフワのカーペットの上でじゃれあうシンにゃんとカヲにゃん。
シンにゃんは、ひっくりかえったカヲにゃんに飛びかかりました。
「にゃぎさー!」
「にゃー!シンジ君!」
カヲにゃんのお腹に顔をポフッとするシンにゃん。
ちっさいオッパイ発見。
子猫の本能で吸い付こうとハムハムしましたがちっさくて無理です。
かわりにペロペロ。
「くすぐったいヨー」
「にゃぎさ」
お腹をくっつけあって抱き合う2匹なのでした。
シンにゃんは、ひっくりかえったカヲにゃんに飛びかかりました。
「にゃぎさー!」
「にゃー!シンジ君!」
カヲにゃんのお腹に顔をポフッとするシンにゃん。
ちっさいオッパイ発見。
子猫の本能で吸い付こうとハムハムしましたがちっさくて無理です。
かわりにペロペロ。
「くすぐったいヨー」
「にゃぎさ」
お腹をくっつけあって抱き合う2匹なのでした。
「明日は天気が良かったら外へ遊びに行こう」
「うん」
お友達にケコンの報告もしなくちゃいけません。
「うん」
お友達にケコンの報告もしなくちゃいけません。
あたたかい陽気で抱き合ったまま眠る2匹。
シンにゃんとカヲにゃんは幸せの絶頂でした。
シンにゃんとカヲにゃんは幸せの絶頂でした。
「母さんオカエリニャー!」
「ニャーン」
パートから帰って来たユイママをお迎えするシンにゃんとカヲにゃん。
「ふたりともお留守番ご苦労様」
2匹を抱っこするユイママです。
「母さん・・今朝はゴメンナサイ・・」
シンにゃんは謝ってみましたがユイママは今朝の事など気にしてない様子でした。
「ニャーン」
パートから帰って来たユイママをお迎えするシンにゃんとカヲにゃん。
「ふたりともお留守番ご苦労様」
2匹を抱っこするユイママです。
「母さん・・今朝はゴメンナサイ・・」
シンにゃんは謝ってみましたがユイママは今朝の事など気にしてない様子でした。
「レイが帰って来たら病院へ行きましょ」
「「エッ!?」」
まさか去勢ですか!?
緊張が走るシンにゃんとカヲにゃん。
「お嫁さんの健康診断しなくちゃね・ついでにシンジも」
「「にゃあ!?健康だから行く必要ないにゃ!!!」」
病院は恐い場所です。
シンにゃんとカヲにゃんは逃げようと暴れましたが笑顔のユイママに一つのキャリーバッグに入れられてしまいました。
「シ・シンジ君・・gkbr」
「だだだだいじょうぶ終わってしまえば別に何て事もないし!僕もついてるし!」
シンたまはじぶんにも言い聞かせました。
「「エッ!?」」
まさか去勢ですか!?
緊張が走るシンにゃんとカヲにゃん。
「お嫁さんの健康診断しなくちゃね・ついでにシンジも」
「「にゃあ!?健康だから行く必要ないにゃ!!!」」
病院は恐い場所です。
シンにゃんとカヲにゃんは逃げようと暴れましたが笑顔のユイママに一つのキャリーバッグに入れられてしまいました。
「シ・シンジ君・・gkbr」
「だだだだいじょうぶ終わってしまえば別に何て事もないし!僕もついてるし!」
シンたまはじぶんにも言い聞かせました。
でも2匹はまだ知る由もありません。
病院には、健康診断以上の辛い試練がまっている事など・・・・
病院には、健康診断以上の辛い試練がまっている事など・・・・
