翌朝です。
レイたんは両親と言葉もかわさず朝ご飯も食べずに登校していきました。
レイたんは両親と言葉もかわさず朝ご飯も食べずに登校していきました。
レイたんを起こすのはシンにゃんのお仕事です。
シンにゃんはレイたんのお布団の上で窓をボンヤリながめました。
今日からはカヲにゃんと一緒にレイたんを起こしに行く約束をしてたんです。
約束は守られる筈でした。
「にゃぎさ・・」
シンにゃんはレイたんのお布団の上で窓をボンヤリながめました。
今日からはカヲにゃんと一緒にレイたんを起こしに行く約束をしてたんです。
約束は守られる筈でした。
「にゃぎさ・・」
たった一日だけのお嫁さん。
ひもじい思いをさせたくなかった。
あったかい寝床で寝かせてあげたかった。
そしていつか突然いなくなってしまう気がしたから、おうちに連れて帰りました。
それがいけなかったのですか?
あったかい寝床で寝かせてあげたかった。
そしていつか突然いなくなってしまう気がしたから、おうちに連れて帰りました。
それがいけなかったのですか?
あの軒下に住まわせて毎日会いに行くだけだったなら、今日もシンにゃんはカヲにゃんと一緒にいられたのですか?
何回考えてももう遅いです。
カヲにゃんは遠くへ行ってしまいました。
何回考えてももう遅いです。
カヲにゃんは遠くへ行ってしまいました。
否・シンにゃんとは住む世界が違ったのです・・
「にゃぎさぁ・・」
今日もいい天気。
昨日の昼間はカヲにゃんとひなたぼっこしてお昼寝しましたね・・。
つい昨日の事なのに・・まるで遠い昔か、夢だったかのような感覚です。
カヲにゃんとの楽しい思い出しか浮かんできません。
シンにゃんはぐったりと目を閉じました。
「にゃぎさぁ・・」
今日もいい天気。
昨日の昼間はカヲにゃんとひなたぼっこしてお昼寝しましたね・・。
つい昨日の事なのに・・まるで遠い昔か、夢だったかのような感覚です。
カヲにゃんとの楽しい思い出しか浮かんできません。
シンにゃんはぐったりと目を閉じました。
体をなでるやさしくてあったかい感覚で、シンにゃんはゆめうつつから覚めました。
「母さん・・」
昨日はレイたんのお部屋に泊って、そのまんま二度寝してしまったのです。
何もする気が起きませんが、じぶんの寝床に戻らなきゃ。
身を起こすシンにゃん。
「シンジ」
ユイママが猫用チーカマを差し出しました。
それはたまにしかもらえない・シンにゃんの大好物のおやつ・・。
「昨日の朝ご飯から、何も食べていないでしょう?」
「・・・・」
大好きなおやつなのにぜんぜん食欲のないシンにゃん。
チーカマをボーッと見つめていたら・ユイママの手が傷テープだらけな事に気付きました。
傷テープの貼られてない素肌には引っ掻いたような傷が幾つも幾つも。
「母さん、ケガ・・」
そうでした。
カヲにゃんを追いかけようとして、シンにゃんは散々バリ掻いて噛み付いたのです。
「ゴメンニャサイ・・」
どんな理由があろうと家族に暴力を振るってはいけないと、叱られたばかりなのに。
チーカマはスルーでチロチロとユイママの傷を舐めるシンにゃん。
「ママは大丈夫」
ユイママはシンにゃんを抱き上げました。
「母さん・・」
昨日はレイたんのお部屋に泊って、そのまんま二度寝してしまったのです。
何もする気が起きませんが、じぶんの寝床に戻らなきゃ。
身を起こすシンにゃん。
「シンジ」
ユイママが猫用チーカマを差し出しました。
それはたまにしかもらえない・シンにゃんの大好物のおやつ・・。
「昨日の朝ご飯から、何も食べていないでしょう?」
「・・・・」
大好きなおやつなのにぜんぜん食欲のないシンにゃん。
チーカマをボーッと見つめていたら・ユイママの手が傷テープだらけな事に気付きました。
傷テープの貼られてない素肌には引っ掻いたような傷が幾つも幾つも。
「母さん、ケガ・・」
そうでした。
カヲにゃんを追いかけようとして、シンにゃんは散々バリ掻いて噛み付いたのです。
「ゴメンニャサイ・・」
どんな理由があろうと家族に暴力を振るってはいけないと、叱られたばかりなのに。
チーカマはスルーでチロチロとユイママの傷を舐めるシンにゃん。
「ママは大丈夫」
ユイママはシンにゃんを抱き上げました。
「お嫁さんを追いかけようとしてたのに、行かせてあげなくてごめんね」
「母さんは悪くないにゃ・・」
「ママはシンジの事何もわかろうとしてなかった・レイに言われるまで気付きもしなかったわ・・ダメな母親ね」
「そんな事ないにゃ・」
「それにシンジはシッカリしてるから・ママは何もして上げる必要は無いと思っていたわ」
「・・・・」
シンにゃんは気付きました・ユイママにも、レイたんにも心配かけてしまってるんだと。
「母さんは悪くないにゃ・・」
「ママはシンジの事何もわかろうとしてなかった・レイに言われるまで気付きもしなかったわ・・ダメな母親ね」
「そんな事ないにゃ・」
「それにシンジはシッカリしてるから・ママは何もして上げる必要は無いと思っていたわ」
「・・・・」
シンにゃんは気付きました・ユイママにも、レイたんにも心配かけてしまってるんだと。
大切な家族を心配させたくないです。
でもカヲにゃんが違う誰かと結婚してしまう事・カヲにゃんを失った事が、とてつもなくツライのです。
でもカヲにゃんが違う誰かと結婚してしまう事・カヲにゃんを失った事が、とてつもなくツライのです。
(短い間だったけどシンジ君のお嫁さんになれて僕幸せだった!!)
(他の誰かと結婚させられても、僕の旦那様はシンジ君だけだよ!)
(ありがとう!!!)
(他の誰かと結婚させられても、僕の旦那様はシンジ君だけだよ!)
(ありがとう!!!)
カヲにゃんの最後の言葉を思い出すだけでせつないのです。
ユイママに失恋した時よりも、途方もなく悲しいのです。
シンたまが止めてるのにどうして行ってしまったんですか?
カヲにゃんはどんな気持ちで帰っていったんですか?
結婚するのが家出するほど嫌だったなら・・今カヲにゃんはシンたまよりも辛いのではないですか?
どうして帰ってしまったんですか?
ユイママに失恋した時よりも、途方もなく悲しいのです。
シンたまが止めてるのにどうして行ってしまったんですか?
カヲにゃんはどんな気持ちで帰っていったんですか?
結婚するのが家出するほど嫌だったなら・・今カヲにゃんはシンたまよりも辛いのではないですか?
どうして帰ってしまったんですか?
「シンジ・お嫁さんに会いに行くわよ」
「!?」
「!?」
シンにゃんはユイママを見上げました。
「ローレンツさんはママが子供の頃から知ってる方だから大丈夫」
「にゃぎさにまた会えるの!?会ってもいいの!?」
「お嫁さんときちんとお話ししてらっしゃい」
「母さんッ・・!」
「だからちゃんと食べましょ?食べないと元気が出ないわ」
「ローレンツさんはママが子供の頃から知ってる方だから大丈夫」
「にゃぎさにまた会えるの!?会ってもいいの!?」
「お嫁さんときちんとお話ししてらっしゃい」
「母さんッ・・!」
「だからちゃんと食べましょ?食べないと元気が出ないわ」
ニッコリユイママ。
カヲにゃんに会える!
「にゃぎさあああああッ!!!!!!!!」
カヲにゃんに会える!
「にゃぎさあああああッ!!!!!!!!」
みなぎるシンにゃんでした。
碇家の玄関のドアが開きました。
「さあ行くわよ」
「にゃああ!!!」
ユイママの後ろを元気よく付いて来る黒猫シンにゃん。
運転席のドアを開けたら、シンにゃんはヒョイッと飛び乗り助手席に座りました。
「母さん早くするにゃ!」
早く会いたい!カヲにゃん・カヲにゃん!
車がガレージを出ると隣りの家からリョウちゃんが出てきました。
リョウちゃんも出掛けるところだったのでしょうか?
「やっ・どうも」
「あらこんにちは」
ウインドウを下ろすユイママ。
「お?シンジ君も一緒にお出かけかい?」
「ええ・よい天気で良かったわぁ!シンジは体が濡れるの大嫌いだから」
「大抵の猫はそうですよ・・嗚呼そうだ、シンジ君といえば」
「母さん早くするにゃああ!!!」
「アラアラ」
世間話をしだすと長い!シンにゃんはユイママの膝に乗り、ドアに手を付いてリョウちゃんを見上げました。
「さあ行くわよ」
「にゃああ!!!」
ユイママの後ろを元気よく付いて来る黒猫シンにゃん。
運転席のドアを開けたら、シンにゃんはヒョイッと飛び乗り助手席に座りました。
「母さん早くするにゃ!」
早く会いたい!カヲにゃん・カヲにゃん!
車がガレージを出ると隣りの家からリョウちゃんが出てきました。
リョウちゃんも出掛けるところだったのでしょうか?
「やっ・どうも」
「あらこんにちは」
ウインドウを下ろすユイママ。
「お?シンジ君も一緒にお出かけかい?」
「ええ・よい天気で良かったわぁ!シンジは体が濡れるの大嫌いだから」
「大抵の猫はそうですよ・・嗚呼そうだ、シンジ君といえば」
「母さん早くするにゃああ!!!」
「アラアラ」
世間話をしだすと長い!シンにゃんはユイママの膝に乗り、ドアに手を付いてリョウちゃんを見上げました。
「失せろにゃ」
顎をしゃくって退場を促すシンにゃん。
「歓迎は・・・されてないようだなこりゃ」
肩を竦めるリョウちゃんです。
「ごめんなさいね・シンジは今ちょっとみなぎってるの」
「??・・・そ・そう?じゃあまあまた今度でいいや・いってらっしゃい」
ヒラヒラと手をふるリョウちゃんに笑顔で会釈してウインドウを上げるユイママ。
「何のお話だったのかしらね?」
「どうでもいいにゃ」
車は山の上を目指して走り出しました。
「歓迎は・・・されてないようだなこりゃ」
肩を竦めるリョウちゃんです。
「ごめんなさいね・シンジは今ちょっとみなぎってるの」
「??・・・そ・そう?じゃあまあまた今度でいいや・いってらっしゃい」
ヒラヒラと手をふるリョウちゃんに笑顔で会釈してウインドウを上げるユイママ。
「何のお話だったのかしらね?」
「どうでもいいにゃ」
車は山の上を目指して走り出しました。
カヲにゃんの実家だという山の上の広い広いおうちには、オジイチャンがいっぱいいました。
「見事な黒一色だ・ミックスとは思えぬな」
「ふむ・艶やかな毛並みをしておる」
「短毛はもっと毛が硬いと思っていたが、タブリスとはまた違う良い手触りじゃ」
「タブリスは切れ長の目だがこの子猫の目は丸くて愛らしいのう」
「大人しいではないか・タブリスはすぐに暴れ出すというのに」
「どれ私にも」
ビビッて置物みたいになったシンにゃんを老人達が順に回していきます。
でも昨日の車椅子のオジイチャンは見当たりません。
カヲにゃんも・・。
「緊張しているだけですわ・うちではとってもやんちゃなんですよ」
「そうか緊張しておるのか・楽にしなさい」
やっと1周してユイママの腕に戻れる・・と思ったら最後の老人はシンにゃんを最初の老人に渡してしまいました。
2周目。
皆さん猫好きのようですが、可愛がり方を間違ってます。
カヲにゃん・ここではこんな毎日だったのですか?
逃げたいけれど、カヲにゃんに再会するまでは・・。
耐えるシンにゃん。
「見事な黒一色だ・ミックスとは思えぬな」
「ふむ・艶やかな毛並みをしておる」
「短毛はもっと毛が硬いと思っていたが、タブリスとはまた違う良い手触りじゃ」
「タブリスは切れ長の目だがこの子猫の目は丸くて愛らしいのう」
「大人しいではないか・タブリスはすぐに暴れ出すというのに」
「どれ私にも」
ビビッて置物みたいになったシンにゃんを老人達が順に回していきます。
でも昨日の車椅子のオジイチャンは見当たりません。
カヲにゃんも・・。
「緊張しているだけですわ・うちではとってもやんちゃなんですよ」
「そうか緊張しておるのか・楽にしなさい」
やっと1周してユイママの腕に戻れる・・と思ったら最後の老人はシンにゃんを最初の老人に渡してしまいました。
2周目。
皆さん猫好きのようですが、可愛がり方を間違ってます。
カヲにゃん・ここではこんな毎日だったのですか?
逃げたいけれど、カヲにゃんに再会するまでは・・。
耐えるシンにゃん。
やっと議長が現れたのは、7周目の時でした。
議長は黒服の介添人と共に車椅子で登場しました。
「またせてすまないね・よく来てくれたユイ君」
「いいえローレンツさん、突然お邪魔してしまって」
「ジイサン!にゃぎさは!?」
老人の膝から飛び降りて議長にかけ寄るシンにゃん。
カヲにゃんがいません!
「にゃぎさに会わせるにゃ!」
「おお・・人懐こい子猫だ」
シンにゃんを抱き上げる議長。
「にゃぎさは僕の妻にゃ!他の奴と結婚なんかさせにゃい!!」
「どれどれ・タブリスの友達にオヤツを持って来い」
別の黒服が猫アイスクリームを持ってきました。
「こんなモンいらないにゃ!にゃぎさは何処にゃ!?」
「これはタブリスの専属シェフ特製でな、タブリスの大好物だ・遠慮なく食べなさい」
「コイツ駄目にゃ!僕の言ってる事がわかってないにゃ!母さん!!!」
シンにゃんはユイママを見ました。
「ア・アラ・・あの子はこんな高級なオヤツをいつも食べてたのね・・うちではカリカリや煮干ししかあげなかったわ・・」
アイスクリームを見て赤面ユイママ。
ザワつく老人達。
「カリカリとな!?庶民の家の飼い猫はまだそんなフードを食べておるとは!」
「それよりも!大トロやフグの造りも食べ残すタブリスがカリカリや煮干しを食したと!?」
「え・えぇ・・シンジと一緒に残さず食べてましたわ」
「ユイ君・やはり庶民に嫁いで苦労しておるのだな・・」
「そんな事はありませんわ」
「ここへ来るのも自分で車を運転してきたそうではないか・・碇家のご令嬢だったというのに」
「母さんッ!!!!!###」
苛つくシンにゃんでした。
「またせてすまないね・よく来てくれたユイ君」
「いいえローレンツさん、突然お邪魔してしまって」
「ジイサン!にゃぎさは!?」
老人の膝から飛び降りて議長にかけ寄るシンにゃん。
カヲにゃんがいません!
「にゃぎさに会わせるにゃ!」
「おお・・人懐こい子猫だ」
シンにゃんを抱き上げる議長。
「にゃぎさは僕の妻にゃ!他の奴と結婚なんかさせにゃい!!」
「どれどれ・タブリスの友達にオヤツを持って来い」
別の黒服が猫アイスクリームを持ってきました。
「こんなモンいらないにゃ!にゃぎさは何処にゃ!?」
「これはタブリスの専属シェフ特製でな、タブリスの大好物だ・遠慮なく食べなさい」
「コイツ駄目にゃ!僕の言ってる事がわかってないにゃ!母さん!!!」
シンにゃんはユイママを見ました。
「ア・アラ・・あの子はこんな高級なオヤツをいつも食べてたのね・・うちではカリカリや煮干ししかあげなかったわ・・」
アイスクリームを見て赤面ユイママ。
ザワつく老人達。
「カリカリとな!?庶民の家の飼い猫はまだそんなフードを食べておるとは!」
「それよりも!大トロやフグの造りも食べ残すタブリスがカリカリや煮干しを食したと!?」
「え・えぇ・・シンジと一緒に残さず食べてましたわ」
「ユイ君・やはり庶民に嫁いで苦労しておるのだな・・」
「そんな事はありませんわ」
「ここへ来るのも自分で車を運転してきたそうではないか・・碇家のご令嬢だったというのに」
「母さんッ!!!!!###」
苛つくシンにゃんでした。
(シンジ×カヲル★pink part14 302氏)
