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シンカヲまとめ@ ウィキ
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シンカヲまとめ@ ウィキ

35-22

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
口の中が乾いている。
ずっとだ。

優しさのない眼差しを向けられたことが原因ではない。
力の篭る瞳で睨み付けられたことでも。

そんなものよりずっと、彼の発した言葉はカヲルの芯を抉るものだった。
遠くなる後姿に、引き止めて何か言いたかった。
なのに足が凍りついたように地に張り付き、唇から潤いが引いていく。

たった一度だけ、シンジが笑ったことがあった。

口元だけ、微かに、本当に微かに歪めて、
笑みなのだと認識するのが難しい程の小さな表情の機微だった。

それを見たときカヲルの中に湧き上がった感情は、今まで経験したことのないものだった。

もう一度見たい。
もう一度、あの感情の実体を確かめたい。
ただそれだけだった。

『――近寄るな』

突き放たれた拒絶に声も出ない。

なぜ、どうして――なぜ、彼は怒ったのか?

彼を怒らせることはしょっちゅうだった。
そしていつも怒らせたいというわけではなかった。
だが前までなら、こんな態度を取られても歯牙にもかけていない自分だったのに。

明確な拒絶が篭っている上、カヲルの思惑とは裏腹なシンジの態度。
今回ばかりは、カヲルを強く打ちのめした。
彼の怒りの原因が掴めない。
自分はシンジのあの顔を見たいだけだった。
怒らせるつもりは、本当になかった。

ネルフを出ようとするシンジを追い掛け、横から顔を覗きこみながら声を掛けた。
「帰るの?シンジ君」
その呼びかけに一瞥した後、シンジはカヲルの存在を無視するかのように前を向く。

「ねえ、もう僕のとこには来ないの?」
更に無視されると思ったが、シンジは立ち止まってカヲルを見据え、表情のない顔で言った。

「もう君のところには行かない。今までごめん」
思いがけない言葉にカヲルは面食らう。
シンジはそれだけ言ってまたネルフの通路を歩き出した。

「…待ってよ!別にいいよ、僕のとこ来ても」


(シンジ×カヲル★pink part4 170氏)
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