高熱を出して何日も寝込むカヲたん
グッタリと毛布の中で丸くなり水しか摂らないカヲたん。
「ゼイゼイ・・・」
「いい加減S2機関使ったら?」
「これはS2機関じゃどうにもならないんだゼイゼイ・・・」
「!!!・そ、そう・・」
不安になってコソコソと一晩中付き添うシンたま。
グッタリと毛布の中で丸くなり水しか摂らないカヲたん。
「ゼイゼイ・・・」
「いい加減S2機関使ったら?」
「これはS2機関じゃどうにもならないんだゼイゼイ・・・」
「!!!・そ、そう・・」
不安になってコソコソと一晩中付き添うシンたま。
翌朝、微熱になって漸く起き上がったカヲたん
「実はシンジ君に重大発表があります」
「何突然?(元気になったみたいだな)」
「もうすぐ僕とシンジ君の子が誕生するよ」
「熱でおかしくなったの?」
「これだよジャジャン!」
カヲたんは毛布の中から鶏卵(Mサイズくらい)らしきものを取り出した。
「ずっと卵を温めていたんだ、熱が出たのもそのせいだよ」
「S2機関は脳味噌の修復はできないのか?」
「内緒にしててごめん!無精卵だったらシンジ君がっかりすると思って、でも有精卵だったよ」
「(会話が噛み合わない・・やはり・・・)」
「間違なく僕たちの子だよ!見て、もう生まれる!」
「!?」
カヲルの手を離れて浮き上がる卵。
青い光を放って殻が割れた。
「実はシンジ君に重大発表があります」
「何突然?(元気になったみたいだな)」
「もうすぐ僕とシンジ君の子が誕生するよ」
「熱でおかしくなったの?」
「これだよジャジャン!」
カヲたんは毛布の中から鶏卵(Mサイズくらい)らしきものを取り出した。
「ずっと卵を温めていたんだ、熱が出たのもそのせいだよ」
「S2機関は脳味噌の修復はできないのか?」
「内緒にしててごめん!無精卵だったらシンジ君がっかりすると思って、でも有精卵だったよ」
「(会話が噛み合わない・・やはり・・・)」
「間違なく僕たちの子だよ!見て、もう生まれる!」
「!?」
カヲルの手を離れて浮き上がる卵。
青い光を放って殻が割れた。
「ファーン・・ファーン・・」
この声。
ゆっくり回転する澄んだ青色の正八面体ボディーは、鏡のように艶やかに光っている。
卵の内側から出て来たのは、ヒヨコサイズのラミたんのような生き物であった。
サイズ以外の唯一の違いは、頭の天辺に波平を連想させるような縮れ毛が一本生えていることくらいだろうか。
この声。
ゆっくり回転する澄んだ青色の正八面体ボディーは、鏡のように艶やかに光っている。
卵の内側から出て来たのは、ヒヨコサイズのラミたんのような生き物であった。
サイズ以外の唯一の違いは、頭の天辺に波平を連想させるような縮れ毛が一本生えていることくらいだろうか。
「僕達の子だよ、抱っこしてあげて!」
「・・・・」
誰の子だって?
ラミたんの子じゃないのこれ?
ラミたんとの苦い思い出ばかりが蘇る。
「どうしたのさ。まさか疑ってんの?」
「・・・いや」
まさかね・・。
シンたまはミニラミたんに両手を近付けた、すると。
『ペチッ』
ミニラミたんの前にちっちゃなATフィールドが見える。
それに接触したシンたまの掌は、子供に叩き払われたような軽い衝撃があった。
『カシャン、カシャン』
唖然と二人が見守る中、ミニラミたんはテキパキと変形を開始した。
ミニラミたんがこれから何をするつもりでいるのかなど、貞版のシンたまとカヲたんには知る由もない。
変形中、ミニラミたんの中心にコアのようなものが見え・・・そこに集まる光の粒子。
『キュイーーン・・』
これはやばいと思った次の瞬間、加粒子砲が発射され、シンたまの眉間に直撃したのだった。
「シンジ君っ!」
「・・・・」
誰の子だって?
ラミたんの子じゃないのこれ?
ラミたんとの苦い思い出ばかりが蘇る。
「どうしたのさ。まさか疑ってんの?」
「・・・いや」
まさかね・・。
シンたまはミニラミたんに両手を近付けた、すると。
『ペチッ』
ミニラミたんの前にちっちゃなATフィールドが見える。
それに接触したシンたまの掌は、子供に叩き払われたような軽い衝撃があった。
『カシャン、カシャン』
唖然と二人が見守る中、ミニラミたんはテキパキと変形を開始した。
ミニラミたんがこれから何をするつもりでいるのかなど、貞版のシンたまとカヲたんには知る由もない。
変形中、ミニラミたんの中心にコアのようなものが見え・・・そこに集まる光の粒子。
『キュイーーン・・』
これはやばいと思った次の瞬間、加粒子砲が発射され、シンたまの眉間に直撃したのだった。
「シンジ君っ!」
「・・・ぐあっ!」
熱い痛い!
虫眼鏡で集められた太陽光で眉間を焼かれたら、多分こんな感じではないだろうか。
「なんだこれっ!うわあ!」
ミニラミたんの加粒子砲は、たまらず逃げるシンたまの眉間を執拗かつ的確に追って焼き続けた。
ロックオン。攻撃仕様もあのラミたんと同じである。
哀れ・・たかがリリンのシンたまは、もがくだけで成す術なしなのであった。
熱い痛い!
虫眼鏡で集められた太陽光で眉間を焼かれたら、多分こんな感じではないだろうか。
「なんだこれっ!うわあ!」
ミニラミたんの加粒子砲は、たまらず逃げるシンたまの眉間を執拗かつ的確に追って焼き続けた。
ロックオン。攻撃仕様もあのラミたんと同じである。
哀れ・・たかがリリンのシンたまは、もがくだけで成す術なしなのであった。
この様子をしばし黙って見ていたカヲたんだったが。
「ねえ。シンジ君は今、この子からの攻撃を受けてる?それともじゃれあってるだけ?」
「見ればわかるだろアチチ!」
何を呑気な。
「わかんないから聞いてるんだよ。もし攻撃ならやめさせよっかなー、って思ってさ」
「受けてる受けてる!凄まじく攻撃受けてるよ!」
「へえ・・・やっぱそうか」
感心しながら、カヲたんはミニラミたんの縮れ毛を指でつまんだ。
「だめだよー彼は君のパパなのに」
「キャアー!」
カヲたんに不意をつかれたミニラミたんは、大袈裟な悲鳴を上げながら瞬時にウニに変形し硬直した。
余程びっくりしたらしくシンたまへの攻撃もストップ。
「ねえ。シンジ君は今、この子からの攻撃を受けてる?それともじゃれあってるだけ?」
「見ればわかるだろアチチ!」
何を呑気な。
「わかんないから聞いてるんだよ。もし攻撃ならやめさせよっかなー、って思ってさ」
「受けてる受けてる!凄まじく攻撃受けてるよ!」
「へえ・・・やっぱそうか」
感心しながら、カヲたんはミニラミたんの縮れ毛を指でつまんだ。
「だめだよー彼は君のパパなのに」
「キャアー!」
カヲたんに不意をつかれたミニラミたんは、大袈裟な悲鳴を上げながら瞬時にウニに変形し硬直した。
余程びっくりしたらしくシンたまへの攻撃もストップ。
が、すぐに再び変形を開始。
『カシャンカシャン』
『キュイーーン・・・』
『カシャンカシャン』
『キュイーーン・・・』
ミニラミたん、今度はカヲたんをロックオン。
「んー?」
攻撃体勢へ移行する変形はついさっき見たばかりなのに、カヲたんわかってない。
攻撃から解放されたシンたまが気付いたときには、加粒子砲がカヲたんに向け発射直前。
「バカ避けろ!」
「んー?」
攻撃体勢へ移行する変形はついさっき見たばかりなのに、カヲたんわかってない。
攻撃から解放されたシンたまが気付いたときには、加粒子砲がカヲたんに向け発射直前。
「バカ避けろ!」
『ドパッ!』
ミニラミたんの加粒子砲発射。
「こらっ」
しかしカヲたんのATフィールドによってミニラミたんの攻撃は難無く跳ね返されたのであった。
「ちょっとお仕置きだよ」
カヲたんは片手でラミたんを捕まえようとしたら、
『ペチッ』
またちっちゃいATフィールドで抵抗するミニラミたん。
だが鈍感なカヲたんは抵抗されていることにすら気付かない。
そのまま素手でATフィールドを破って捕まえた。
ミニラミたんのATフィールドなど、アダムの前ではサランラップ程度の強度でしかないのだ。
「キャアアアアア!」
ミニラミたんは、またウニに変形して硬直した。
ミニラミたんの加粒子砲発射。
「こらっ」
しかしカヲたんのATフィールドによってミニラミたんの攻撃は難無く跳ね返されたのであった。
「ちょっとお仕置きだよ」
カヲたんは片手でラミたんを捕まえようとしたら、
『ペチッ』
またちっちゃいATフィールドで抵抗するミニラミたん。
だが鈍感なカヲたんは抵抗されていることにすら気付かない。
そのまま素手でATフィールドを破って捕まえた。
ミニラミたんのATフィールドなど、アダムの前ではサランラップ程度の強度でしかないのだ。
「キャアアアアア!」
ミニラミたんは、またウニに変形して硬直した。
さて。
カヲたんのATフィールドによって跳ね返された加粒子砲はシンたまの股間を直撃したのだが、それはまた別の話。
カヲたんのATフィールドによって跳ね返された加粒子砲はシンたまの股間を直撃したのだが、それはまた別の話。
「ハッ!」
我に帰るといつもの天井。ここはカヲたんの部屋のベッドの上である。
眠っていたのだ。シンたまは溜め息をつき胸をなで下ろす。
我に帰るといつもの天井。ここはカヲたんの部屋のベッドの上である。
眠っていたのだ。シンたまは溜め息をつき胸をなで下ろす。
「良かった。全部夢だっ」
「ファーン・・ファーン・・」
「・・・」
・・・この声。
「シンジ君やっと起きた!」
「・・・」
「いつの間にか寝てるんだもん君」
「・・・」
「しかも股間から煙出てたよ。初めて見たけどあれどうやってやんの?」
「・・・・」
シンたまには、そんなカヲたんの話などどうでも良ろしかった。
なんということだ。
「ファーン・・ファーン・・」
ヒヨコ大のミニラミたんは、カヲたんの肩に当然の如く乗っていた。
まるで手乗り文鳥。
「ファーン・・ファーン・・」
「・・・」
・・・この声。
「シンジ君やっと起きた!」
「・・・」
「いつの間にか寝てるんだもん君」
「・・・」
「しかも股間から煙出てたよ。初めて見たけどあれどうやってやんの?」
「・・・・」
シンたまには、そんなカヲたんの話などどうでも良ろしかった。
なんということだ。
「ファーン・・ファーン・・」
ヒヨコ大のミニラミたんは、カヲたんの肩に当然の如く乗っていた。
まるで手乗り文鳥。
「渚、そいつ飼うの?」
「かう?」
「僕達さっき攻撃されたじゃないか。危険だ」
「ああ、でもあれは」
「今は破壊力が弱いけど、成長すればきっと殺人ビーム出すよ?僕は反対だからな!」
「何が?どういうこと?」
「そんなもの捨てて来いって言ってるんだよ!」
「!!」
カヲたんは、シンたまの発言を耳にして、クワッと両目を見開いた。
「かう?」
「僕達さっき攻撃されたじゃないか。危険だ」
「ああ、でもあれは」
「今は破壊力が弱いけど、成長すればきっと殺人ビーム出すよ?僕は反対だからな!」
「何が?どういうこと?」
「そんなもの捨てて来いって言ってるんだよ!」
「!!」
カヲたんは、シンたまの発言を耳にして、クワッと両目を見開いた。
「この子を捨てる!?何で!」
有り得ない、信じられないといいたげなカヲたん。
さっきまでの上機嫌から一転・・・などという表現では追い付かない程の豹変ぶりで、シンたまに詰め寄る。
「シンジ君がそんなこと言うなんて嘘だ!どうして!」
「・・っ」
見た事も無い悲愴な面持ちで取り乱すカヲたんにシンたま動揺。
なんだこの執着ぶりは?
「リリンの大多数は子供を授かったら喜んで育てるんだろ!?」
「はあ!?」
「シンジ君は子供を授かっても嬉しくないっていう少数派なの!?」
そういえば・・ミニラミたんの卵を見せて、僕達の子供だとカヲたんは言って喜んでいた。
そこでシンたまは仮説を立てる。
あの卵は恐らく、リッちゃんの趣味的な研究施設とかで偶然拾ったのではなかろうか。
卵が二人の子供だったらいいなという願望が、高熱のせいで現実だと認識してしまった。
いやこれだ間違いない。
「男同士じゃ子供は出来ないよ。リツコさんに返して来い」
「性別なんかに拘って子供を作るのはリリンだけだろ!僕が産んだんだ!」
「・・・」
拘ってない・・・人体とはそういう仕様なのだが・・・。
有り得ない、信じられないといいたげなカヲたん。
さっきまでの上機嫌から一転・・・などという表現では追い付かない程の豹変ぶりで、シンたまに詰め寄る。
「シンジ君がそんなこと言うなんて嘘だ!どうして!」
「・・っ」
見た事も無い悲愴な面持ちで取り乱すカヲたんにシンたま動揺。
なんだこの執着ぶりは?
「リリンの大多数は子供を授かったら喜んで育てるんだろ!?」
「はあ!?」
「シンジ君は子供を授かっても嬉しくないっていう少数派なの!?」
そういえば・・ミニラミたんの卵を見せて、僕達の子供だとカヲたんは言って喜んでいた。
そこでシンたまは仮説を立てる。
あの卵は恐らく、リッちゃんの趣味的な研究施設とかで偶然拾ったのではなかろうか。
卵が二人の子供だったらいいなという願望が、高熱のせいで現実だと認識してしまった。
いやこれだ間違いない。
「男同士じゃ子供は出来ないよ。リツコさんに返して来い」
「性別なんかに拘って子供を作るのはリリンだけだろ!僕が産んだんだ!」
「・・・」
拘ってない・・・人体とはそういう仕様なのだが・・・。
でも言われてみれば、カヲたんは姿形こそリリンの男の子でも、全く別の生命体だったんだ。
カヲたんの両瞳は潤み、大粒の涙がポロッとこぼれた。
「この子を赤木博士に渡したら、きっと変な研究の実験台にされる・・・」
「ファーン・・ファーン・・」
「・・・・・」
まあ、確かに。
「この子を赤木博士に渡したら、きっと変な研究の実験台にされる・・・」
「ファーン・・ファーン・・」
「・・・・・」
まあ、確かに。
マッドサイエンティストのリッちゃんなら、喜んでミニラミたんを引き取るだろう・だがしかし。
科学者としても女としても、リッちゃんが凄まじく危険な年増であることを、シンたまは目の当たりにして知っていた。
ミニラミたんが可哀想だ。
科学者としても女としても、リッちゃんが凄まじく危険な年増であることを、シンたまは目の当たりにして知っていた。
ミニラミたんが可哀想だ。
「ぜったい喜んでくれると思ったのに・・・」
ポロポロと涙を流すカヲたん。
ポロポロと涙を流すカヲたん。
自分に都合の良い想像をして、勝手に事を進めてしまったカヲたん。
しかし原因は自分にもある。
カヲたんはリリンでもなければ、リリンとしての教育もまともに受けてはいないのだ。
リリンは基本的に、ある程度の計画性をもって合意の上で繁殖するものであるが、そんな常識、カヲたんには知る由もない。
誰も教えなかったのだ。
カヲたんに、生殖・産卵する能力があるなんて、想像もしていなかったから。
当然ながら避妊もしていない。
しかし原因は自分にもある。
カヲたんはリリンでもなければ、リリンとしての教育もまともに受けてはいないのだ。
リリンは基本的に、ある程度の計画性をもって合意の上で繁殖するものであるが、そんな常識、カヲたんには知る由もない。
誰も教えなかったのだ。
カヲたんに、生殖・産卵する能力があるなんて、想像もしていなかったから。
当然ながら避妊もしていない。
とはいえ、ミニラミたんが二人の子供だと確定したわけではない・・・が。
シンたまはとても冷静だった。
「わかった。二人で育てようか」
「わかった。二人で育てようか」
カヲたんはスンスンと鼻を啜りながら、手の甲で目元の涙を拭いた。
「本当・・・?」
「うん」
シンたま、カヲたんの背中を軽く抱いて頭をヨシヨシ。
「・・ゥゥ」
声を押さえ込むように呻き、嗚咽を漏らすカヲたんを見て、シンたまは感心していた。
毎度、幼児のように大声でわめき散らして泣くカヲたんが、静かに泣いているのだから。
肩に乗ってるミニラミたんが驚かないよう、意識しているのだ。
「ファーン・・ファーン・・」
カヲたんの肩に乗ってたミニラミたん、ふわっと離れて近付いて来た。
ちょっとギクリとするが、先程のような敵意はない模様。シンたまの肩にチョンと着陸。
ゆっくり回るミニラミたん。
「ファーン・・ファーン・・」
ちっちゃい。
「・・この子は、シンジ君がパパだって事ちゃんとわかってるんだよ」
「・・・」
嗚呼こんなにちっちゃいのに、ちゃんと意志や心があるのだ。
シンたまはそっとミニラミたんに手を近付ける。と、
『ペチッ』
ちっちゃいATフィールドに弾かれた・・・。
『カシャンカシャン』
また、テキパキと変形を開始するミニラミたん。
「本当・・・?」
「うん」
シンたま、カヲたんの背中を軽く抱いて頭をヨシヨシ。
「・・ゥゥ」
声を押さえ込むように呻き、嗚咽を漏らすカヲたんを見て、シンたまは感心していた。
毎度、幼児のように大声でわめき散らして泣くカヲたんが、静かに泣いているのだから。
肩に乗ってるミニラミたんが驚かないよう、意識しているのだ。
「ファーン・・ファーン・・」
カヲたんの肩に乗ってたミニラミたん、ふわっと離れて近付いて来た。
ちょっとギクリとするが、先程のような敵意はない模様。シンたまの肩にチョンと着陸。
ゆっくり回るミニラミたん。
「ファーン・・ファーン・・」
ちっちゃい。
「・・この子は、シンジ君がパパだって事ちゃんとわかってるんだよ」
「・・・」
嗚呼こんなにちっちゃいのに、ちゃんと意志や心があるのだ。
シンたまはそっとミニラミたんに手を近付ける。と、
『ペチッ』
ちっちゃいATフィールドに弾かれた・・・。
『カシャンカシャン』
また、テキパキと変形を開始するミニラミたん。
「そうそう、この子は触られるとこうやって自動的にカウンター攻撃しちゃうんだよ」
「ちょっ!自分からは寄って来るくせに、こっちから触ったら攻撃って!?」
「うん、シンジ君に似てるよね」
「なっ!ど・どこがっ・・・!」
『カシャン・・キュイー・・・ッ』
ミニラミたん加粒子砲充填開始。
ツンしてる暇は無い。
「どうしたら!?」
「コアをつっつくか、髪の毛を引っ張ると攻撃止めるよ」
カヲたんに言われてミニラミたんに触ろうとするシンたま・・・だが、
『ペチッ・・ペペチッ』
ATフィールドのせいでどうしても触れない。
弾かれた手も地味に痛い。
「何遊んでんの?何だかんだ言って攻撃受けたいんだ?」
「触れないんだよばか!!」
母なるアダムにとってはただのサランラップでも、一介のリリンにとっては到底突破できぬ壁なのだ。
「ふーん・・・何で触れないの?」
「僕は人間だから君みたく触れないの!」
「だから何で?」
自分を標準として物事を捉えるカヲたんは、洞察力も低かった。
『キュイーーーン・・・』
充填完了。
「もうだめだー!!」
「ちょっ!自分からは寄って来るくせに、こっちから触ったら攻撃って!?」
「うん、シンジ君に似てるよね」
「なっ!ど・どこがっ・・・!」
『カシャン・・キュイー・・・ッ』
ミニラミたん加粒子砲充填開始。
ツンしてる暇は無い。
「どうしたら!?」
「コアをつっつくか、髪の毛を引っ張ると攻撃止めるよ」
カヲたんに言われてミニラミたんに触ろうとするシンたま・・・だが、
『ペチッ・・ペペチッ』
ATフィールドのせいでどうしても触れない。
弾かれた手も地味に痛い。
「何遊んでんの?何だかんだ言って攻撃受けたいんだ?」
「触れないんだよばか!!」
母なるアダムにとってはただのサランラップでも、一介のリリンにとっては到底突破できぬ壁なのだ。
「ふーん・・・何で触れないの?」
「僕は人間だから君みたく触れないの!」
「だから何で?」
自分を標準として物事を捉えるカヲたんは、洞察力も低かった。
『キュイーーーン・・・』
充填完了。
「もうだめだー!!」
『ドパッ!!』
「・・・(この感じ・・そう。出会って間もない頃の、綾波や渚と同じ・・・)」
少し苦くて懐かしい思い出。
薄れゆく意識の中、シンたまは懐古していた。
少し苦くて懐かしい思い出。
薄れゆく意識の中、シンたまは懐古していた。
「ハッ!」
我に帰るといつもの天井。ここはカヲたんの部屋のベッドの上である。
失神していたのだ。シンたまは溜め息をつく。
「ファーン・・ファーン・・」
「・・(破壊力がアップしてるし・・・)」
うっかり殺される日も遠くはなかろうな。
「シンジ君!」
「・・・」
「ごめんね!ついさっき気付いたんだけど僕がこの子を止めたら良かったんだよね!」
「・・・」
否、助けを求めなかった自分に非がある。
カヲたんに機転というものなんぞはじめから期待していない。
寧ろシンたまはまた感心していた、ついさっきとはいえ自力でよく気が付いたものだ・・・と。
我に帰るといつもの天井。ここはカヲたんの部屋のベッドの上である。
失神していたのだ。シンたまは溜め息をつく。
「ファーン・・ファーン・・」
「・・(破壊力がアップしてるし・・・)」
うっかり殺される日も遠くはなかろうな。
「シンジ君!」
「・・・」
「ごめんね!ついさっき気付いたんだけど僕がこの子を止めたら良かったんだよね!」
「・・・」
否、助けを求めなかった自分に非がある。
カヲたんに機転というものなんぞはじめから期待していない。
寧ろシンたまはまた感心していた、ついさっきとはいえ自力でよく気が付いたものだ・・・と。
「ファーン・・ファーン・・」
ヒヨコ大のミニラミたんはやはり、カヲたんの肩に文鳥の如く乗っていた。
カヲたんを母と認識し、慕っている様子だ。
しかし・・・二人の子供だとしても、全くどちらにも似ていない。
ていうか何故人間の姿をしていない?
ていうかラミたんの生き写しである。
ヒヨコ大のミニラミたんはやはり、カヲたんの肩に文鳥の如く乗っていた。
カヲたんを母と認識し、慕っている様子だ。
しかし・・・二人の子供だとしても、全くどちらにも似ていない。
ていうか何故人間の姿をしていない?
ていうかラミたんの生き写しである。
シンたまがやっつけたラミたんも、アダムをルーツとする生命体だった。
そう考えれば、カヲたんがミニラミたんを産むのもおかしくはないのだが。
まあ育てると決めた以上そんな事はどうでも良いのかもしれない。
そう考えれば、カヲたんがミニラミたんを産むのもおかしくはないのだが。
まあ育てると決めた以上そんな事はどうでも良いのかもしれない。
「シンジ君?」
「ファーン・・」
「ファーン・・」
カヲたんとミニラミたんは、黙り込むシンたまをのぞき込んだ。
カヲたんも黙り込んでじっとシンたまを見詰める。
「・・・」
「・・・」
白磁のような透明感ある白い肌に整った顔立ちは、実際には無い筈の気品や知性すら感じさせられた。
外見だけは非の打ち所がない・・・シンたまは久々にカヲたんに見蕩れる。
そう。カヲたんは恐ろしいまでにパーフェクトな美人である。
この完成度、しかしリリンではないと思えば納得だ。
カヲたんも黙り込んでじっとシンたまを見詰める。
「・・・」
「・・・」
白磁のような透明感ある白い肌に整った顔立ちは、実際には無い筈の気品や知性すら感じさせられた。
外見だけは非の打ち所がない・・・シンたまは久々にカヲたんに見蕩れる。
そう。カヲたんは恐ろしいまでにパーフェクトな美人である。
この完成度、しかしリリンではないと思えば納得だ。
そしてその肩に乗っかる、青く鏡のように艶やかな、正八面体のボディを持ったミニラミたんも・・。
「・・・ん?」
「ファーン・・ファーン・・」
「・・・」
・・・似てる。
何でだ。目がおかしくなったのだろうか。
シンジは目を擦ってから、再度二人を見比べた。
・・のだが、ますます二人がそっくりに見えて来た。
形も色も全く違う・・・頭ではそう思うのに。
「・・・ん?」
「ファーン・・ファーン・・」
「・・・」
・・・似てる。
何でだ。目がおかしくなったのだろうか。
シンジは目を擦ってから、再度二人を見比べた。
・・のだが、ますます二人がそっくりに見えて来た。
形も色も全く違う・・・頭ではそう思うのに。
カヲたんとミニラミたんは間違なく親子なのだと確信してしまったシンたま。
カヲたんの完璧な美しさを、ミニラミたんはそっくり譲り受けてる。
そして天辺に一本のみ生える縮れ毛が、シンたまの庇護欲を掻き立てた。
生まれたばかりのミニラミたん・・・美しいばかりでなく、いとおしい。
そして天辺に一本のみ生える縮れ毛が、シンたまの庇護欲を掻き立てた。
生まれたばかりのミニラミたん・・・美しいばかりでなく、いとおしい。
「どうしたのさ、この子と僕の顔に何か付いてる?」
「・・二人がそっくりだなって思って・・・」
「本当!どのへんが?」
「綺れ・・・」
「キレ?」
「じゃなく!どことなく似てるなあって!」
危うく恥ずかしいことを口走る所だった。
「でも僕は、シンジ君によく似てると思うよ!」
「どのへんが?」
性格だとか言うなよ?
シンたまには、少なくとも外見はカヲたん譲りにしか見えない。
「何で?どこもかもそっくりじゃない、例えば髪とか!」
そう言って、カヲたんの指先はミニラミたんの髪に・・・。
「ちょ・・!」
『ペチッ』
カウンターされる!
カヲたんはATフィールドがあるから良いだろうが、跳ね返された加粒子砲がまたこっちに当たったら・・・!
カヲたんは、やはりミニラミたんのATフィールドに気付いてはいなかった。
カヲたんの指先一つでパチンと弾けて消える、ミニラミたんのATフィールド。
「え!?」
素手、しかも指先で!?
驚愕のシンたま。
先程は気絶していたので、この光景は初見である。
「キャアアア!!」
悲鳴を上げてウニ玉になったミニラミたんは、カヲたんの肩から高速で逃げた。
「あっ!何で逃げるのさ!」
よく見ると、ウニ玉になっても天辺に縮れ毛が生えてる。
成程。毛を見れば上下の特定がし易いではないか・・シンたまは余計な事を考えていた。
『サクッ』
ウニ玉はパパなるシンたまの額に刺さって止まった。
「・・二人がそっくりだなって思って・・・」
「本当!どのへんが?」
「綺れ・・・」
「キレ?」
「じゃなく!どことなく似てるなあって!」
危うく恥ずかしいことを口走る所だった。
「でも僕は、シンジ君によく似てると思うよ!」
「どのへんが?」
性格だとか言うなよ?
シンたまには、少なくとも外見はカヲたん譲りにしか見えない。
「何で?どこもかもそっくりじゃない、例えば髪とか!」
そう言って、カヲたんの指先はミニラミたんの髪に・・・。
「ちょ・・!」
『ペチッ』
カウンターされる!
カヲたんはATフィールドがあるから良いだろうが、跳ね返された加粒子砲がまたこっちに当たったら・・・!
カヲたんは、やはりミニラミたんのATフィールドに気付いてはいなかった。
カヲたんの指先一つでパチンと弾けて消える、ミニラミたんのATフィールド。
「え!?」
素手、しかも指先で!?
驚愕のシンたま。
先程は気絶していたので、この光景は初見である。
「キャアアア!!」
悲鳴を上げてウニ玉になったミニラミたんは、カヲたんの肩から高速で逃げた。
「あっ!何で逃げるのさ!」
よく見ると、ウニ玉になっても天辺に縮れ毛が生えてる。
成程。毛を見れば上下の特定がし易いではないか・・シンたまは余計な事を考えていた。
『サクッ』
ウニ玉はパパなるシンたまの額に刺さって止まった。
「・・・」
嗚呼・・自分に助けを求めてきたのか。
額がとても痛い。が。
「ねえ、刺さってない?痛くないのシンジ君」
「キャアアア!」
のばされたカヲたんの手におびえまた悲鳴を上げるミニラミたん。
シンたまはカヲたんの手を制した。
「?」
「おびえてるじゃないか」
「何で?」
「君、こいつのATフィールドを素手で破ったんだよ」
「えっいつ!!ぜんぜん気付かなかった!!」
「(まったくガサツなんだから・・・)」
これは虐待と同じである。
ミニラミたんのために、カヲたんには再教育が必要だ。
呆れて溜め息をついた時、ウニ玉は正八面体に戻り、ポロッと額から落ちた。
「「あっ!」」
シンたまはとっさに両手の平で受け止める。と、ミニラミたんは横たわって動かない。
「スー、スー」
寝てる。
「ファー・・ン・・」
寝言か?
「・・・」
「・・・」
シンたまとカヲたん、無言で顔を見合わせる。
嗚呼・・自分に助けを求めてきたのか。
額がとても痛い。が。
「ねえ、刺さってない?痛くないのシンジ君」
「キャアアア!」
のばされたカヲたんの手におびえまた悲鳴を上げるミニラミたん。
シンたまはカヲたんの手を制した。
「?」
「おびえてるじゃないか」
「何で?」
「君、こいつのATフィールドを素手で破ったんだよ」
「えっいつ!!ぜんぜん気付かなかった!!」
「(まったくガサツなんだから・・・)」
これは虐待と同じである。
ミニラミたんのために、カヲたんには再教育が必要だ。
呆れて溜め息をついた時、ウニ玉は正八面体に戻り、ポロッと額から落ちた。
「「あっ!」」
シンたまはとっさに両手の平で受け止める。と、ミニラミたんは横たわって動かない。
「スー、スー」
寝てる。
「ファー・・ン・・」
寝言か?
「・・・」
「・・・」
シンたまとカヲたん、無言で顔を見合わせる。
一日に二度も失神したため時間の感覚がわからなくなっていたが、時計を見たらもう寝る時間である。
ミニラミたんをはさんで向かい合う形で横になるシンたまとカヲたん。
つまり川の字である。
「スー、スー」
室内の灯を落とすと、ミニラミたんが青く発光してるのがわかった。
明るいところでは黒々とした縮れ毛も、硝子の糸の様に青く光っていた。
指先でミニラミたんの毛をヨシヨシと梳くシンたま。
今は熟睡してるミニラミたんにATフィールドはなく、カウンターも発動しない。
そうだ・・この毛色は確かに自分と同じではあるが。
「なんで縮れてるんだ・・・」
思わず呟く。
シンたまの髪はサラサラのストレートなのに・・この縮れ具合はまるで波平・・・・もしくは。
ミニラミたんをはさんで向かい合う形で横になるシンたまとカヲたん。
つまり川の字である。
「スー、スー」
室内の灯を落とすと、ミニラミたんが青く発光してるのがわかった。
明るいところでは黒々とした縮れ毛も、硝子の糸の様に青く光っていた。
指先でミニラミたんの毛をヨシヨシと梳くシンたま。
今は熟睡してるミニラミたんにATフィールドはなく、カウンターも発動しない。
そうだ・・この毛色は確かに自分と同じではあるが。
「なんで縮れてるんだ・・・」
思わず呟く。
シンたまの髪はサラサラのストレートなのに・・この縮れ具合はまるで波平・・・・もしくは。
「うん、明るいところで見るとシンジ君のチン毛にまるでそっくりだ」
「・・・・・」
「・・・・・」
そうだな・・カヲたんの言葉に心の中で呟いて、ちょっと泣けてきた。
なんという遺伝子の悪戯だ。変な部分だけ自分に似てしまった。
なんという遺伝子の悪戯だ。変な部分だけ自分に似てしまった。
だが、しかし。
カヲたん同様にシンたままでミニラミたんと血が繋がっているつもりになっている。
もうそれでいい、調べるつもりもない。
親になるとは過酷なことなのだろう、シンたまの両親は色んな意味で軽く育児放棄してる。
未知なる重責を考えたら認識が甘いのだろうと自覚しつつ、シンたまはそれでも嬉しかった。
もうそれでいい、調べるつもりもない。
親になるとは過酷なことなのだろう、シンたまの両親は色んな意味で軽く育児放棄してる。
未知なる重責を考えたら認識が甘いのだろうと自覚しつつ、シンたまはそれでも嬉しかった。
「スー、ピー・・」
カヲたん早速熟睡。
S2機関があるといえ数日間ずっと卵を温めていたのだ・・。
シンたまも徐にせまる眠気に身を任せ目を閉じたのだった。
カヲたん早速熟睡。
S2機関があるといえ数日間ずっと卵を温めていたのだ・・。
シンたまも徐にせまる眠気に身を任せ目を閉じたのだった。
・・・。
「キャアアアアア!」
「!!」
シンたまは布団の中の悲鳴でビクッと飛び起きた。
でもカヲたんは寝てる。
何となく予想付きつつ、布団をめくってみた。
「キャアア!キャアアアアア!」
青く光るウニ玉が、ママンの脇腹の下でもがいている。
・・カヲたん痛くないのか?
「起きろ!」
シンたまはカヲたんの体を全力で押してミニラミたんを解放した。
「キャアアッ!」
「・ぐあ!」
自由になったミニラミたんは凄まじい勢いで跳び、パパンの頬に刺さる。痛過ぎる。
「キャア!キャアアッ!」
「もう大丈夫・・大丈夫・・」
パニクる我が子をなだめる。
「もお・・何の騒ぎだよ・・」
ここで漸くカヲたんが起きた。
「!!」
シンたまは布団の中の悲鳴でビクッと飛び起きた。
でもカヲたんは寝てる。
何となく予想付きつつ、布団をめくってみた。
「キャアア!キャアアアアア!」
青く光るウニ玉が、ママンの脇腹の下でもがいている。
・・カヲたん痛くないのか?
「起きろ!」
シンたまはカヲたんの体を全力で押してミニラミたんを解放した。
「キャアアッ!」
「・ぐあ!」
自由になったミニラミたんは凄まじい勢いで跳び、パパンの頬に刺さる。痛過ぎる。
「キャア!キャアアッ!」
「もう大丈夫・・大丈夫・・」
パニクる我が子をなだめる。
「もお・・何の騒ぎだよ・・」
ここで漸くカヲたんが起きた。
眠そうにムクムクと体を起こして特大あくび。
シンたまはそんなカヲたんを見て怒りで身が震えた。
寝相が悪くミニラミたんをつぶしてしまったのは百歩譲って仕方ないとしてもだ。
尋常でない我が子の悲鳴を聞いても何も感じないのか。
何という母親なのか。
「君がつぶしてたんだぞ」
「つぶしてたって?何を?」
「波へ・・こいつを!こいつは君の下敷きになってたんだよ!」
「ナミヘ?」
「反応する場所が何でそこなんだ!」
そういえばまだ名前が無かった。
と、ミニラミたんはポトッと落下して、またあわて手で受け止めるシンたま。
「キャアア!キャアアア!!」
「・・・」
ミニラミたんウニ玉のまま手のひらの上でのたうつ。
様子がおかしい。けがをしているのでは。
カヲたんはハッとした顔で、突然叫んだ。
「そうだおっぱいの時間!」
「!?」
シンたまはそんなカヲたんを見て怒りで身が震えた。
寝相が悪くミニラミたんをつぶしてしまったのは百歩譲って仕方ないとしてもだ。
尋常でない我が子の悲鳴を聞いても何も感じないのか。
何という母親なのか。
「君がつぶしてたんだぞ」
「つぶしてたって?何を?」
「波へ・・こいつを!こいつは君の下敷きになってたんだよ!」
「ナミヘ?」
「反応する場所が何でそこなんだ!」
そういえばまだ名前が無かった。
と、ミニラミたんはポトッと落下して、またあわて手で受け止めるシンたま。
「キャアア!キャアアア!!」
「・・・」
ミニラミたんウニ玉のまま手のひらの上でのたうつ。
様子がおかしい。けがをしているのでは。
カヲたんはハッとした顔で、突然叫んだ。
「そうだおっぱいの時間!」
「!?」
授乳だと?
自動的に、カヲたんの真っ平らな胸元へ、目が・・。
「キャアア!キャアア!」
「早くこの子を僕の頭の上に乗せて!早く早く!」
「え!?頭!」
何故?
理解が出来ないが言われる通り、シンたまはカヲたんの頭にミニラミたんをそっと乗っけた。すると、
自動的に、カヲたんの真っ平らな胸元へ、目が・・。
「キャアア!キャアア!」
「早くこの子を僕の頭の上に乗せて!早く早く!」
「え!?頭!」
何故?
理解が出来ないが言われる通り、シンたまはカヲたんの頭にミニラミたんをそっと乗っけた。すると、
「キャ・・」
どうしたことか。ミニラミたんはカヲたんの頭の上に乗ると同時に静かになったのだ。
「・・・」
銀髪の中にうもれゴソゴソと何かを探すミニラミたんはいつのまにか正八面体に戻ってる。
やがてフワンと浮いた小さな我が子を見て、シンたまは驚いた。
下の尖端部が変形し螺子のように伸びてるではないか。
螺子は更に伸びてカヲたんの頭皮をガリガリと侵攻開始・・・否、螺子というよりドリルだ。
でもカヲたんは平然としたもの。
「い・痛くないの?」
「うん別に」
「ファーン・・ファーン・・」
たしかに血は出て無い。
これが使徒の親子のコミュニケーション・・凄まじいものがある。
やはり我が子は人外の生命なのだ、シンたまは唖然としながら二人を眺めた。が、
「親に一部浸蝕して栄養を取り込むなんて、この子の体質はリリンと同じだね!」
カヲたん満面の笑顔。
カヲたんにとって、これはリリンの授乳と同じか。
「・・・」
浸蝕という行為自体が、リリンに無い能力なんだが・・・・。
「・・・」
銀髪の中にうもれゴソゴソと何かを探すミニラミたんはいつのまにか正八面体に戻ってる。
やがてフワンと浮いた小さな我が子を見て、シンたまは驚いた。
下の尖端部が変形し螺子のように伸びてるではないか。
螺子は更に伸びてカヲたんの頭皮をガリガリと侵攻開始・・・否、螺子というよりドリルだ。
でもカヲたんは平然としたもの。
「い・痛くないの?」
「うん別に」
「ファーン・・ファーン・・」
たしかに血は出て無い。
これが使徒の親子のコミュニケーション・・凄まじいものがある。
やはり我が子は人外の生命なのだ、シンたまは唖然としながら二人を眺めた。が、
「親に一部浸蝕して栄養を取り込むなんて、この子の体質はリリンと同じだね!」
カヲたん満面の笑顔。
カヲたんにとって、これはリリンの授乳と同じか。
「・・・」
浸蝕という行為自体が、リリンに無い能力なんだが・・・・。
「でも・・なんで頭なんだろう」
そこおっぱいじゃないんですけど。
「別にどこでもいいけど頭のほうが手っ取り早いし」
「・・・」
何だカヲたんの都合かよ。
「ファーン・・ファーン・・」
ママンを浸蝕して栄養を取り込むミニラミたん、上機嫌。
「・・・」
そんな我が子を見てると・・これはこれで微笑ましい光景だと思えて来た。
暫し我が子を眺めるシンたま。
そこおっぱいじゃないんですけど。
「別にどこでもいいけど頭のほうが手っ取り早いし」
「・・・」
何だカヲたんの都合かよ。
「ファーン・・ファーン・・」
ママンを浸蝕して栄養を取り込むミニラミたん、上機嫌。
「・・・」
そんな我が子を見てると・・これはこれで微笑ましい光景だと思えて来た。
暫し我が子を眺めるシンたま。
カヲたんがこのささやかな幸福感をやぶる。
「シンジ君・・綺麗な花だね・・・」
「花?」
何の事かと視線を移せば、ホワンとした目付きであらぬ方向を見、ゆるく微笑んでるではないか。
うっとりと話すカヲたん。
「野原一面に・・ンフフ・・・」
「おおおいい!」
ただでさえ少ない脳味噌を取り込まれている模様。
シンたまは無我夢中でミニラミたんを両手に掬う様にして強引に引っこ抜いた。
「キャ!?」
「このままじゃバカが余計にバカになる!」
ATフィールドがない。やっぱり赤ちゃん、おっぱいのときは無防備だ。
「キャアア!キャアアアアア!!」
まだお腹いっぱいじゃないのに引き剥がされて、ミニラミたんはシンたまの手の上でウニになって暴れだした。
「痛い痛い!わかったからちょっと待て・・・!」
何とか耐えつつカヲたんの肩の上にミニラミたんを降ろした。
「シンジ君・・綺麗な花だね・・・」
「花?」
何の事かと視線を移せば、ホワンとした目付きであらぬ方向を見、ゆるく微笑んでるではないか。
うっとりと話すカヲたん。
「野原一面に・・ンフフ・・・」
「おおおいい!」
ただでさえ少ない脳味噌を取り込まれている模様。
シンたまは無我夢中でミニラミたんを両手に掬う様にして強引に引っこ抜いた。
「キャ!?」
「このままじゃバカが余計にバカになる!」
ATフィールドがない。やっぱり赤ちゃん、おっぱいのときは無防備だ。
「キャアア!キャアアアアア!!」
まだお腹いっぱいじゃないのに引き剥がされて、ミニラミたんはシンたまの手の上でウニになって暴れだした。
「痛い痛い!わかったからちょっと待て・・・!」
何とか耐えつつカヲたんの肩の上にミニラミたんを降ろした。
が。
「キャアア!」
「アッ!」
ミニラミたん大層な勢いでゴロゴロ転がり、カヲたんの首元からシャツの内側へ落下したのだった。
「キャ・・・」
「・・・」
静かになった。
ミニラミたん、シャツの内側で何やらゴソゴソしてる。
浸蝕する場所のあたりをつけてるのであろうか。
「・・ひやあああ!」
カヲたんが変な声だしながらビクンと飛び上がった。
シンたまも驚いてビクッと飛び上がった。
「ななんでっ・・そんなとこにあああっ」
ガバリと背を丸めてベッドに突っ伏し背中をピクピク震わせるカヲたん。
「だ・大丈夫・・?」
シンたまは思わず顔を赤らめたのだった。
「キャアア!」
「アッ!」
ミニラミたん大層な勢いでゴロゴロ転がり、カヲたんの首元からシャツの内側へ落下したのだった。
「キャ・・・」
「・・・」
静かになった。
ミニラミたん、シャツの内側で何やらゴソゴソしてる。
浸蝕する場所のあたりをつけてるのであろうか。
「・・ひやあああ!」
カヲたんが変な声だしながらビクンと飛び上がった。
シンたまも驚いてビクッと飛び上がった。
「ななんでっ・・そんなとこにあああっ」
ガバリと背を丸めてベッドに突っ伏し背中をピクピク震わせるカヲたん。
「だ・大丈夫・・?」
シンたまは思わず顔を赤らめたのだった。
どれくらいか突っ伏してしたカヲたん、急にムクッと起き上がった。
同時にシャツの裾からミニラミたんがコロコロと転がり落ちる。
ドリルはもう無かった。
「ゲフッ・・スー、スー」
ゲップして眠るミニラミたん。お腹いっぱいになったようだ。
シーツに転がった我が子へシンたまが手をのばしかけたら、カヲたんが立ち上がった。
「お腹すいたー!」
「・・・」
ミニラミたん放ったらかしで、ピョンとベッドから飛び降りた。
カヲたんテーブルの上の紙袋から手作りの菓子パン発見。それは何も食べず寝込んでたカヲたんのために、シンたまが焼いたもの。
カヲたん喜んで紙袋に手を突っ込んだ。
「シンジ君のパンだ!わーい!」
「おい!」
「ふあぁ?」
振り返ったカヲたんの口の中には、もうパンが突っ込まれていた。
ミニラミたんを両手に抱いて、シンたまは怒りに震えていた。
「・・子供放置して自分の腹拵えって・・何だよそれ」
「?」
シンたまをじっと見ながらモグモグと口を動かすカヲたん。
「さっきもこいつを脇腹でつぶして・・・あんなに泣いてたのに熟睡してるし」
「・・・」
食べるのをやめないまま、カヲたんは黙って話を聞く。
「君、こいつの親だっていう自覚が足りないんじゃない?」
パンを全部食べたカヲたん、漸く口を開く。
「シンジ君、過保護なんじゃないの?」
同時にシャツの裾からミニラミたんがコロコロと転がり落ちる。
ドリルはもう無かった。
「ゲフッ・・スー、スー」
ゲップして眠るミニラミたん。お腹いっぱいになったようだ。
シーツに転がった我が子へシンたまが手をのばしかけたら、カヲたんが立ち上がった。
「お腹すいたー!」
「・・・」
ミニラミたん放ったらかしで、ピョンとベッドから飛び降りた。
カヲたんテーブルの上の紙袋から手作りの菓子パン発見。それは何も食べず寝込んでたカヲたんのために、シンたまが焼いたもの。
カヲたん喜んで紙袋に手を突っ込んだ。
「シンジ君のパンだ!わーい!」
「おい!」
「ふあぁ?」
振り返ったカヲたんの口の中には、もうパンが突っ込まれていた。
ミニラミたんを両手に抱いて、シンたまは怒りに震えていた。
「・・子供放置して自分の腹拵えって・・何だよそれ」
「?」
シンたまをじっと見ながらモグモグと口を動かすカヲたん。
「さっきもこいつを脇腹でつぶして・・・あんなに泣いてたのに熟睡してるし」
「・・・」
食べるのをやめないまま、カヲたんは黙って話を聞く。
「君、こいつの親だっていう自覚が足りないんじゃない?」
パンを全部食べたカヲたん、漸く口を開く。
「シンジ君、過保護なんじゃないの?」
シンたま怒り心頭。
「過保護じゃない!君が放置しすぎなんだろ!」
「そう?あ、メロンパン!」
また紙袋に手を突っ込んで次のパンを取り出したカヲたん。
「もう少しこいつのこと気にしろよ!今日生まれたばかりなのに」
「・・・」
シンたまをじっと見ながらモグモグと食べるカヲたん。
「今も転がり落ちたこいつをそのままにしてパン食べてるし、さっきはATフィールドを破るし」
「・・・」
「こいつの事、大切じゃないの?」
「・・・」
やがてメロンパンを全て食べたカヲたん、漸く口を開く。
「ATフィールドは破らないように気をつけるけど、シンジ君が言うふうに大切にする必要ある?」
「はあ!?」
「そういうの過保護だと思うけど・・あ、ジャムパン!」
「食べるのやめろ!」
怒鳴ってから、自然にため息がでた。
シンたまは思い出した。カヲたんはまだまだお子様だったのだと。
到底、人並みにママをやれる筈もない。
ママになったカヲたんの成長をたしかに垣間見たシンたまだったが、そんなものは微々たる進化でしか無かったのだ。
シンたまは深く反省した。カヲたんに期待をしすぎたと。
「過保護じゃない!君が放置しすぎなんだろ!」
「そう?あ、メロンパン!」
また紙袋に手を突っ込んで次のパンを取り出したカヲたん。
「もう少しこいつのこと気にしろよ!今日生まれたばかりなのに」
「・・・」
シンたまをじっと見ながらモグモグと食べるカヲたん。
「今も転がり落ちたこいつをそのままにしてパン食べてるし、さっきはATフィールドを破るし」
「・・・」
「こいつの事、大切じゃないの?」
「・・・」
やがてメロンパンを全て食べたカヲたん、漸く口を開く。
「ATフィールドは破らないように気をつけるけど、シンジ君が言うふうに大切にする必要ある?」
「はあ!?」
「そういうの過保護だと思うけど・・あ、ジャムパン!」
「食べるのやめろ!」
怒鳴ってから、自然にため息がでた。
シンたまは思い出した。カヲたんはまだまだお子様だったのだと。
到底、人並みにママをやれる筈もない。
ママになったカヲたんの成長をたしかに垣間見たシンたまだったが、そんなものは微々たる進化でしか無かったのだ。
シンたまは深く反省した。カヲたんに期待をしすぎたと。
「リリンの子育てって、そういうものなの?」
「・・もういいよ」
「それに僕、生まれたときにはもう、親はいなかったし」
「・・・(突っ込んでほしいのかな)」
そりゃあいないだろう。
「・・もういいよ」
「それに僕、生まれたときにはもう、親はいなかったし」
「・・・(突っ込んでほしいのかな)」
そりゃあいないだろう。
「この子の敵になる奴いないし、もし敵が現れてもATフィールドあるしカウンター攻撃あるし僕もいるし」
「・・・」
「それなのに、そばにいておっぱいあげるだけじゃだめなの?」
カヲたんは心底不思議そうに質問してきた。
シンたまが怒ってる理由を全く理解してない・・・怒っても仕方ないのだ。
「ファ・・・スー、スー」
シンたまの手の中のミニラミたん、寝言を言って寝返りをうった。
「わかった・・こいつも寝てるし、明日話そう」
「うん」
「パン食べたら、ちゃんと歯磨きするんだぞ」
「うん!」
ジャムパンをモグモグ食べるカヲたん。
に、ホットココアをいれてあげるシンたま。
「あはっ」
ココアを一口つけてから見せる笑顔が幼い。
嗚呼やはり子供・・子供が子供産んでどうする。
否、産ませたのは自分か。
否否、自分も子供だった、しかもカヲたんより年下だった・・・。
シンたまはちょっと恐くなってきた。
「・・・」
「それなのに、そばにいておっぱいあげるだけじゃだめなの?」
カヲたんは心底不思議そうに質問してきた。
シンたまが怒ってる理由を全く理解してない・・・怒っても仕方ないのだ。
「ファ・・・スー、スー」
シンたまの手の中のミニラミたん、寝言を言って寝返りをうった。
「わかった・・こいつも寝てるし、明日話そう」
「うん」
「パン食べたら、ちゃんと歯磨きするんだぞ」
「うん!」
ジャムパンをモグモグ食べるカヲたん。
に、ホットココアをいれてあげるシンたま。
「あはっ」
ココアを一口つけてから見せる笑顔が幼い。
嗚呼やはり子供・・子供が子供産んでどうする。
否、産ませたのは自分か。
否否、自分も子供だった、しかもカヲたんより年下だった・・・。
シンたまはちょっと恐くなってきた。
再び川の字で横になる三人。
シンたまはミニラミたんの縮れ毛をナデナデしながら、この先の不安を考えていた。
シンたまはミニラミたんの縮れ毛をナデナデしながら、この先の不安を考えていた。
そこでKYカヲたん。
「ねえねえ!シンジ君が赤ちゃんのときも、こんなふうに碇司令と初号機と三人で寝たの?」
「・・さぁ」
覚えちゃいない。
「なんか想像できないね」
「・・・」
たしかに。あの父親がそんなことするようには思えない。
「初号機がベッドで寝てる姿なんて」
そっちかい。
「・・その頃の母さんはまだ普通の人間だったんだよ」
「ねえねえ!シンジ君が赤ちゃんのときも、こんなふうに碇司令と初号機と三人で寝たの?」
「・・さぁ」
覚えちゃいない。
「なんか想像できないね」
「・・・」
たしかに。あの父親がそんなことするようには思えない。
「初号機がベッドで寝てる姿なんて」
そっちかい。
「・・その頃の母さんはまだ普通の人間だったんだよ」
いいから早く寝ろ。
明日も明日で色々いっぱいあるんだ。
でもカヲたんは目が冴えてる御様子である。
「・・・」
こんなときのカヲたん、抱っこしてちゅーするか、エチすると寝付きが良いのだが。
否、エチの内容に、抱っこもちゅーも入ってるのだが。
二人の間のミニラミたんをつぶさないようにカヲたんを抱きよせたシンたま。
「シンジ君?」
状況的にも気分的にもエチはとても無理なので、抱っことちゅーだけにした。
素面でこんなことをするのは恥ずかしいし照れ臭い。
ちゅーしたら猫みたく甘えるカヲたんが可愛らしい。
明日も明日で色々いっぱいあるんだ。
でもカヲたんは目が冴えてる御様子である。
「・・・」
こんなときのカヲたん、抱っこしてちゅーするか、エチすると寝付きが良いのだが。
否、エチの内容に、抱っこもちゅーも入ってるのだが。
二人の間のミニラミたんをつぶさないようにカヲたんを抱きよせたシンたま。
「シンジ君?」
状況的にも気分的にもエチはとても無理なので、抱っことちゅーだけにした。
素面でこんなことをするのは恥ずかしいし照れ臭い。
ちゅーしたら猫みたく甘えるカヲたんが可愛らしい。
頭ヨシヨシしてるうちに静かに眠ったカヲたん。
よし・・さっと起き上がってベッドを降りるシンたま。
ミニラミたんを抱っこしてタオルにくるみ、クッションの上に寝かせた。
またつぶされたらかなわない。
ちゃんとしたゆりかごは、明日買いに行こう。
よし・・さっと起き上がってベッドを降りるシンたま。
ミニラミたんを抱っこしてタオルにくるみ、クッションの上に寝かせた。
またつぶされたらかなわない。
ちゃんとしたゆりかごは、明日買いに行こう。
朝である。
「!!!!」
ミニラミたんを寝かせてたタオルを広げたシンたまは倒れそうになった。
何だこれは。
「シンジ君オハヨー・・」
お寝坊カヲたん、あおむけでウーンと背伸び。
「僕、タマゴ産んで、タマゴから僕達の子供が生まれる夢を見たよ!」
「・・・・」
夢じゃないっつーのバカママめ・・。
否、それどころではない。
タオルの中に残されたペラペラのものを拾い観察するシンたま。
両手で広げて見ると、ミニラミたんの形をした、まるで抜け殻のような物体である。
ミニラミたんの姿がみえない。どこへ?
そして・・・・
「なんで抜け殻にファスナーが付いてるんだ・・」
「!!!!」
ミニラミたんを寝かせてたタオルを広げたシンたまは倒れそうになった。
何だこれは。
「シンジ君オハヨー・・」
お寝坊カヲたん、あおむけでウーンと背伸び。
「僕、タマゴ産んで、タマゴから僕達の子供が生まれる夢を見たよ!」
「・・・・」
夢じゃないっつーのバカママめ・・。
否、それどころではない。
タオルの中に残されたペラペラのものを拾い観察するシンたま。
両手で広げて見ると、ミニラミたんの形をした、まるで抜け殻のような物体である。
ミニラミたんの姿がみえない。どこへ?
そして・・・・
「なんで抜け殻にファスナーが付いてるんだ・・」
「何を見てんの?」
「・・何にも」
さっと抜け殻を隠すシンたま。
このおバカさんが夢だと思い込んでるのは好都合かもしれない。
二人の子供だと思ってた物体が、実は全く別の、下手すれば生き物じゃない物かもしれないのだから。
シンたまもまだ信じられないでいる。
「顔洗ってきなよ」
「?うん・・」
だるそうにノッソリ起きたカヲたん。
行ったか・・・シンたまはカヲたんの後姿をチラッと見た。
「あー!!!」
シンたまは叫んだ。
鮮やかなピンク色をしたちっちゃいウニがカヲたんの背中に刺さってるではないか。
振り返るカヲたん。
「どうしたの?」
「背中ああ!・・背中見せて!」
「背中?」
色は違うがこの姿形・・・・・・そして黒い縮れ毛は!
「おいで・・・」
「・・・ファーン・」
両手をさしだすと、正八面体に戻ったピンクのミニラミたんが、フワフワと飛び移ってきた。
シンたまは目頭が熱くなった。
我が子はたしかにここにいる。
ファスナーのことはもうどうでもいい、きっとそういう体質なんだ。
「シンジ君・・ッ」
カヲたんも泣いてた。
「僕達の子供、あれは夢じゃなかったんだね・・・」
「え?う・うん」
何かシラケたシンたまである。
「・・何にも」
さっと抜け殻を隠すシンたま。
このおバカさんが夢だと思い込んでるのは好都合かもしれない。
二人の子供だと思ってた物体が、実は全く別の、下手すれば生き物じゃない物かもしれないのだから。
シンたまもまだ信じられないでいる。
「顔洗ってきなよ」
「?うん・・」
だるそうにノッソリ起きたカヲたん。
行ったか・・・シンたまはカヲたんの後姿をチラッと見た。
「あー!!!」
シンたまは叫んだ。
鮮やかなピンク色をしたちっちゃいウニがカヲたんの背中に刺さってるではないか。
振り返るカヲたん。
「どうしたの?」
「背中ああ!・・背中見せて!」
「背中?」
色は違うがこの姿形・・・・・・そして黒い縮れ毛は!
「おいで・・・」
「・・・ファーン・」
両手をさしだすと、正八面体に戻ったピンクのミニラミたんが、フワフワと飛び移ってきた。
シンたまは目頭が熱くなった。
我が子はたしかにここにいる。
ファスナーのことはもうどうでもいい、きっとそういう体質なんだ。
「シンジ君・・ッ」
カヲたんも泣いてた。
「僕達の子供、あれは夢じゃなかったんだね・・・」
「え?う・うん」
何かシラケたシンたまである。
「スー、スー」
ゆりかごをゆすりながら、その中で眠るちっちゃい我が子を覗くシンたまとカヲたん。
「こいつ女の子だったんだな・・・」
「僕も、この子に性別があるなんて思わなかったよ」
色が変わったこと以外の変化はないのに、二人はミニラミたんが女の子であることをごく自然に認識した。
ゆりかごをゆすりながら、その中で眠るちっちゃい我が子を覗くシンたまとカヲたん。
「こいつ女の子だったんだな・・・」
「僕も、この子に性別があるなんて思わなかったよ」
色が変わったこと以外の変化はないのに、二人はミニラミたんが女の子であることをごく自然に認識した。
生命の実と智恵の実の両方を持ったミニラミたん。
カヲたんの美貌を受け継いだミニラミたん。
こんなに綺麗で可愛い女の子なんて・・将来悪い虫が付いたらどうしよう。
シンたまの心配事がまた増えてしまった。
カヲたんの美貌を受け継いだミニラミたん。
こんなに綺麗で可愛い女の子なんて・・将来悪い虫が付いたらどうしよう。
シンたまの心配事がまた増えてしまった。
カヲたん、縮れ毛をナデナデする。
「ナミヘの髪って絶対シンジ君のチン毛だね!」
「ナミ・・・って、何・・?」
「え?だって、シンジ君が決めてくれた名前でしょ?」
カヲたんは波平を知らないらしい。まあ知ってても気にしないであろうが。
「いやいやいや!あれは違うから!ちゃんと名前考えようよ!」
「いいじゃんナミヘで」
「絶対だめだっ!!!」
「キャアア!」
シンたまの怒声に驚いたミニラミたんは、ビクッとウニに変形して垂直に飛んだ。
『サクッ』
そして天井に刺さった。
「ナミヘの髪って絶対シンジ君のチン毛だね!」
「ナミ・・・って、何・・?」
「え?だって、シンジ君が決めてくれた名前でしょ?」
カヲたんは波平を知らないらしい。まあ知ってても気にしないであろうが。
「いやいやいや!あれは違うから!ちゃんと名前考えようよ!」
「いいじゃんナミヘで」
「絶対だめだっ!!!」
「キャアア!」
シンたまの怒声に驚いたミニラミたんは、ビクッとウニに変形して垂直に飛んだ。
『サクッ』
そして天井に刺さった。
「ご・ごめん・・」
「わーすごい勢いで飛んだね今」
『ポトッ』
他人事のようなカヲたんの頭上に、ミニラミたん落下。
「スー、スー」
もう寝てる。神経が図太いところはカヲたん似か。
ママの銀髪に埋もれて眠る様子が可愛くて可愛くて仕方ないシンたまだった。
しかしカヲたんはミニラミたんを片手で掴んで無造作にゆりかごに戻した。
「僕も眠いや」
あくびしてベッドで俯せにコロリ。
「・・なんで君は・・・・」
ミニラミたんへの愛情がないわけじゃ決してない。
言っても無駄だし期待してはいけないのもわかってる。
それでもシンたまは、ママとしてのカヲたんの振る舞いを咎めたくなってしまうのだった。
「ファーン↓・・」
ミニラミたん、再び目を覚ましションボリした声をだした。
かわいそうに。おいで、と差し延べられたシンたまの手に、しかし目もくれない。
もう眠ってるカヲたんのほうへフヨフヨと行ってしまった。
「ファーン・・・」
シーツの上に着地したミニラミたんは、なんと自らカヲたんのお腹の下にゴソゴソと入り込んだ。
「わーすごい勢いで飛んだね今」
『ポトッ』
他人事のようなカヲたんの頭上に、ミニラミたん落下。
「スー、スー」
もう寝てる。神経が図太いところはカヲたん似か。
ママの銀髪に埋もれて眠る様子が可愛くて可愛くて仕方ないシンたまだった。
しかしカヲたんはミニラミたんを片手で掴んで無造作にゆりかごに戻した。
「僕も眠いや」
あくびしてベッドで俯せにコロリ。
「・・なんで君は・・・・」
ミニラミたんへの愛情がないわけじゃ決してない。
言っても無駄だし期待してはいけないのもわかってる。
それでもシンたまは、ママとしてのカヲたんの振る舞いを咎めたくなってしまうのだった。
「ファーン↓・・」
ミニラミたん、再び目を覚ましションボリした声をだした。
かわいそうに。おいで、と差し延べられたシンたまの手に、しかし目もくれない。
もう眠ってるカヲたんのほうへフヨフヨと行ってしまった。
「ファーン・・・」
シーツの上に着地したミニラミたんは、なんと自らカヲたんのお腹の下にゴソゴソと入り込んだ。
縮れ毛の生えた頭部の先っちょ以外はママの下にスッポリ。
「スー、スー」
そこからすぐに聞こえて来たのは、穏やかな寝息である。
「スー、スー」
そこからすぐに聞こえて来たのは、穏やかな寝息である。
もしかして昨夜つぶされていたのは、カヲたんの寝相のせいではなく、こうやってミニラミたんのほうから入ってったのか?
今朝もそう、わざわざ離して寝かせたのにカヲたんの背中に刺さってたではないか。
ミニラミたんはママの下でつぶれて寝たいのだ。
「スー・ぐぇっ!・・スー・・」
多少は苦しいみたいだが。
ミニラミたんがそうしたいのなら、まあいいか。
「・・・・」
シンたまは、仲良く寝るカヲたんとミニラミたんを、幸せ気分で眺めていた。
今朝もそう、わざわざ離して寝かせたのにカヲたんの背中に刺さってたではないか。
ミニラミたんはママの下でつぶれて寝たいのだ。
「スー・ぐぇっ!・・スー・・」
多少は苦しいみたいだが。
ミニラミたんがそうしたいのなら、まあいいか。
「・・・・」
シンたまは、仲良く寝るカヲたんとミニラミたんを、幸せ気分で眺めていた。
この後、14歳で出来婚状態のバカ息子に心労で初号機倒れる
ミニラミたんがジイジに超なついてしまい、ますます深まるゲンドウとの確執
リッちゃんによる誘拐未遂事件
加粒子砲でジオフロント炎上
一つしかないプリンをめぐるカヲたんとミニラミたんの親子喧嘩で都市いっこ壊滅
シンたまの入ったあとのお風呂を汚いと嫌がるミニラミたん
ミニラミたんがジイジに超なついてしまい、ますます深まるゲンドウとの確執
リッちゃんによる誘拐未遂事件
加粒子砲でジオフロント炎上
一つしかないプリンをめぐるカヲたんとミニラミたんの親子喧嘩で都市いっこ壊滅
シンたまの入ったあとのお風呂を汚いと嫌がるミニラミたん
など次々問題が発生するが、それはまた別の話である。
(◆4QVY398dbg氏)
