[Report:地下民族に接触した隊と、その後の破滅的事象発生について]
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[contents:・地下民族について ・破滅的事象よりの生存及び回収]
我が
パンドーラ隊は、
旧文明時代の遺構を降下しつつ探査を行っていた。
地下に関して言うと、それはそれは広く、深い。
常、むしろゴミ廃棄ついでの投資と言うべきだろう。
基本的には、連邦領内において身の上無い兵器の、
廃棄場兼、性能実験を兼ねた隊である。
隊員も当然の如くはみ出し者。だが大概一遠征に付き死傷者は発生するため、
生き残る隊員は熟練の戦闘員であり、また探索者である。
無論、今記述している私、現隊長であり、報告者の「リスト」と記しておく。
この隊では常に隊員が不足しており、様々な人員がやって来る。
ここの部分は、他の資料が発掘されれば詳細も分かるだろう。
地下民族は深度2,000Mlt(2,000m)と言った所だろうか。
気圧深度計で示された深度ではあるが、
誤差も大きい探査具なので大体である。
重装甲を着た人々が、柱を登っていた。
私自身、中世の騎士(パルエ歴300年代程度の)かと思ったが、
実際はそれよりも高度な技術で構成された機具だと分かった。
それが初接触である。
声を掛けると、その人が登っている柱を蹴り、
我が隊が居る大地に降り立った。そして膝を折り、頭を下げた。
地下民族は、高度な動作補助器具を駆使しているようだが、
言語的にはジェスチャーでしか分からないようだ。
話している言語も良くは分からない。ここは言語学者が必要だろう。
また、地下に現れた我々を神聖視しているようで、
膝を付いた後、手の動きで、招いている動作で歓迎していた。
ここで隊は3分隊に分け、一つは報告、一つは外部待機、
そして私の隊が、その民族と接触することとなった。
我が隊では、現状ジェスチャーは通じるため、適当な金属棒を用意した。
指揮棒ついでの即席である。また、隊員の絵描きがその棒を持ち、
交渉を行った。
「はい」は頭を下に下げて正面に。「いいえ」は左右に一回振るということは、
一応わかったらしい。対峙してきた旧文明遺構のイメージを用いて、
そして顔を利用して交渉したと、交渉した絵描きが述べていた。
絵描きによって「敬意を持って歓迎する」という意思が伝わったらしく、
村に行くことになった。
その人、仮名を「ポ」としておく。
絵描きが、自身を指差し、名を地面に描き、言葉を発した。
その「ポ」も同様に、指差し、名を地に、言葉を発した言葉そのままである。
案内人「ポ」は、探検用に用意された(名目で廃棄扱い)車両を、
物珍しく見ていたので、同様に名前を言った。そして交渉する我々もまた、
名前を同様に述べた。「ポ」は指差す所は、地下空洞の上であった。
私達は、とりあえず壁上りのためのアンカーを刺しながらであるが、
少人数で向かうこととなった。車両は使えない。
よって探査向けに開発された器具を用いて登った。
「ポ」が身に付けている装備品は優秀で、我々を待ちつつ、軽々と登る。
私は旧文明の生き残りであるとは確信していたが、
回収できる交渉を考えていた。
壁を登り、その洞窟を抜けた先に潜むように住んでいる民族の集落を見た。
歓迎しているようだ。人間だからだと言う理由と、
見たこと無い旧文明の遺構を身につけているからだとか、絵描きから言われた。
私は絵描きに、地上からやって来た旨を伝えるように頼んだ。
わかりやすいように、2つの月と、地平線、竪穴に降りる我々と、
拍手のマークを描いた。拍手の概念は理解できるようで、
拍手を頼んで来たため、これを行った。
交渉に入った。手持ちであるのは、糞不味いことで有名な、
「連邦製糧食」と、手持ちのメルパ製携帯時計程度であった。
それと交換に、壊れたと思われる「動作補助器具」を差し出した。
理解が通じるようだ。
地下民族側の絵描き、「テ」が絵を描き、こちらの絵描きが、
解読するには、「この壊れた動作器具を地上の叡智によって修復してほしい。
そのためにこの器具を、貴方方の交換品で交渉することを詫びて欲しい。」
とのことである。絵描きには、「承知した。最善を尽くそう。」と、
肯定の意を伝えるように指示した。またやって来るとジェスチャーをして。
そしてその証拠に隊員2人を民族に滞在することとなった。
持参の袋に、その器具を入れ、帰還員全員で「はい」の意をして、
外部待機している隊と合流することにした。
安全を一応確保した道ではあったが、注意しつつ対処し、
連邦の
アカデミーに発掘品を輸送するように頼んでいたようで、
学者たちが発掘現場に居て、それを輸送した。
なお、この地下民族が、我々パンドーラ隊の生存、
及び地上の破滅的事象の発生とを引き起こす引き金と思しき事象であるが、
これは次項目で伝える。これが始まりである。
回収した我々は、再び交渉のため、糧食と時計、
それと持ち運べる物資を搭載し、地下民族と交渉することとなった。
滞在する隊員の予定は、2泊3日程度で、絵文字とジェスチャーによる理解、
及び詳細の把握であった。
だが、我々が交渉した場所まで戻った時には既に民族は居らず、
移動した旨の置き手紙が置かれていた。
それによると、
「「私達滞在員は民族の移動を行うことになった。
どうやら地下の荒ぶる神の動きが激しくなったということらしい。
族長「ア」は尋ねた。
『黒き箱に神を近づけたか?』と。
どういうことなのかは分からない。だが、自体を窮することのようだ。
よってこの地を離れる。滞在帰還は無期限になってしまった。
子孫が帰還できることを信じ、言語教育を一応行っておく。
この置き手紙を見てくれることを信じ、生き残る。」」
黒き箱というのを見た覚えがあるかと、隊員達に言ったが、
そんな覚え等無いという。
だが、地震が多くなってきているというのは事実のようだ。
帰還準備最中、地震が規則的に感じるようになる。
そして段々大きくなっていき、
降下停止を指示した。
眼下に、サマルテの鞭が、群体となって航行していたからだ。
通り過ぎた後、降下して外部部隊と連絡するため地上へ向かう途中、
地上部隊が降下していた。
「地下からサマルテやらメルカヴァやらが出現して大混乱に陥っている」
と。
私は判断した。『黒き箱に神を近づけたか?』ということに。
誰かが近づけたのだと。
部隊全員に、私はこう指示した。
「総員、緊急指令だ。生き残るために地上へ向かい、連邦首都へ伝えるのだ」
と。
そして幾つかの兵器を捨て、地上行軍で首都へ伝える。
これが逃亡期の始まりの報告である。
なお、逃亡期時代においても竪穴に居た私であるが、
報告書記入時に置いても、未帰還隊員は帰って来て居ない。
私自身、その隊員達の生存を望むと共に、約束を果たさなければならぬ。
地上より逃げ込んだ人々と共に。
[
旧
アーキル連邦所属パンドーラ隊隊長:リスト
日時:634/13/24
]
最終更新:2015年05月06日 21:24