アセンの歴史

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アセンの歴史 - (2014/01/22 (水) 21:01:28) の編集履歴(バックアップ)


アセンの歴史

ボーダーブレイク本稼動開始から、ついに4年を迎えた。この間に多くの新機体や新マップが支給され、戦場はめまぐるしく変化していった。そしてその変化と共に、本家wikiやこのネタうぃきもその時代や環境に合わせて常に最適化されていった。
一方で、新たな局面を迎えると、それまでの状況を前提とした内容は削除され、忘れ去られてゆく。例えばAC慣性。ver1.01への更新によりAC慣性はなくなりウィキからも関連情報は削除されたが、AC慣性を使うことができ、それを前提としたプレイが常識であったことは事実として存在する。
このページでは、かつての環境下におけるアセンの流行を追うことで、ネタうぃきから消えていった常識を記録していく。(一応、このページを作った筆者の意図は、ゲーム内世界の話ではなく、現実の実装状況に基づく変遷をまとめるところにあります。)

最初期(稼動開始~ver1.01)

今でこそ多種多様な機体、アセンブルが存在しているものの稼働最初期に存在していたのはクーガー、シュライク、ヘヴィガードの3種8機体のみであった。
汎用的な中量級クーガー、挙動は遅いが装甲の厚いヘヴィガード、圧倒的なスピードを誇るシュライクと、特徴のはっきりした機体ばかりであったため、アセンの幅は狭く、セットボーナスを得るためにフル○○の構成が多かった。(マスターズガイド発売まで、セットボーナスはかなり過大評価されていた。)
多くのボーダーはまず入手しやすく効果の高いクーガーII型胴や脚を導入し、その後速さを求めるものはシュライクへ、硬さを求めるものはHGへ歩むのであった。
当時の特徴としてフルシュライクV・II・II・Vが軽量アセンの王座の地位についていたことが挙げられる。当時はAC慣性全盛期であり、AC慣性に必要なSP消費は速度が乗るまでの微量で十分で、逆にその速度を維持するためのホバリングのためにはブーストは有ればあるほど良い、と言う要請に合ったアセンとして猛威を振るっていた。
ちなみに、フルシュライクV・V・II・Vは強襲が使うにはブーストが少なく、重火力や支援が使うには重量超過が大きいため、主流アセンからは外れたところにあった。
しかし、ver1.01になりAC慣性が廃止され、変わりにダッキャンやステキャンといったSPをそこそこ消費しつつ、高速移動を行う方法が開発されるにつれ、SP回復の良いシュライクV胴に注目が集まることとなる。そして多くのハイエンド機種が登場した今なお最速軽量アセンとしてコア凸プレーヤーを中心に広く使用されるに至る。
一方、フルシュライクV・II・II・Vはしばらくの間はブースト重視のボーダーに支持を受けていたが、後述するツェーブラ39・エンフォーサーI型の登場により凋落の一途を辿る事となる。
GAXガトリングシリーズの支給が開始されると、その強烈な反動を制御可能なヘヴィガードに注目が集まった。今では考えられないことだが、射撃補正を得るために頭のみシュライクV型で他はヘヴィガードで固める「シュライク頭」アセンが多く見られた。当時は他に射撃補正の高いパーツがなく、ダメージが部位ごとの装甲に依存することも検証中であったためである。
また、AC慣性によってどの機体でも驚異的な速度での移動が可能であったため、ヘヴィガードでも長距離の機動力で今ほど大きく劣らなかった点も、ヘヴィガードがシェアを拡大できた理由に挙げられる。

ツェーブラの登場(~2月)

初期三機種が、速いがもろい・その逆、そして中間的とはっきりとした方向性を持っていたのに対し、中量級でありながら長短様々な特徴を持つツェーブラが配信されると、様相は大きく変化した。遠距離戦闘を主眼としたツェーブラだが、比較的軽量ながら特定の能力ではトップクラスであったり、極端なバランス型であったため、多くの機体にキメラパーツとして導入されることとなった。
クーガーは重量・重量耐性で大きく水をあけられ、ほとんどの中量級機体がツェーブラ脚へ移行することとなった。また、射撃補正を求めていた重量級も、より装甲が高く導入が容易なツェーブラ頭がメインとなり、所謂「シュライク頭」はほぼ絶滅した。
中でも41頭・脚はアセンの流行を瞬く間に塗り替えた。41頭は射撃補正が当時最高のAで、その他の能力も全てCという現在でも屈指の高性能であり、重量を気にしない限りこれ一択といっても過言ではない出来であった。41脚はダッシュ速度C+を誇り、重量耐性もセットボーナスを含むクーガーより高かったため、これまた中量ブラスト乗り垂涎の的であった。
また、比較的軽量でブーストがAランク、SP供給もDで収まるツェーブラ39胴をシュライクアセンに組み込むことで、重量超過を抑えつつ絶大な機動力を持つ通称「阿修羅」アセンが流行。コア凸アセンの定番となった。
また、ニコニコ動画にてヘヴィガードIII頭胴腕シュライクV脚で重量ペナルティを最大の60%にした動画が投稿され、「シュラゴン」と呼ばれ話題となった。

停滞期とまだ見ぬ新型機への期待(2月~ver1.5)

ツェーブラ登場以降、新機体の支給は長らくお預けとなった。
この間に多くのボーダーが撤去賞や占拠賞を入手し、高嶺の花であったツェーブラ41はもはや標準装備となった。結果、量産型化が進み、コア凸向けのフルシュライク・阿修羅、戦闘向けでは頭脚41がテンプレと化した他は、一部の重火力メインのプレーヤーがヘヴィガード中心アセンを使用する程度だった。
2月に入りエンフォーサーⅠ型が支給開始される。胴は当時流行であったツェーブラ39と比べ軽く、ブーストも少ないもののステップ回数が同じということで阿修羅から中量まで広く使われた。しかし脚や頭は中途半端と言わざるを得ず、シェアを獲得するに至らなかった。
そんな中、AOUでver1.5が発表され、シルエットでのみ登場していた「羽根つき」「ゴリラ」と呼ばれる機体がE.D.G.とケーファーと言う名前であることが判明。多くのボーダーが新期待に想いを馳せることとなった。
AOUの熱気冷めやらぬ内にエンフォーサーⅡ型が支給開始。Ⅰ型に比べ頭以外の装甲を上昇させた中量級である。しかし、頭は最高のロックオン性能を誇るものの肝心の装甲が低下し、腕は装甲上昇の効果が得られにくい上に反動吸収は低いままであったため硬さの需要がある重火力との相性も微妙、脚にいたっては中量級最高の重量耐性を持つも肝心のダッシュがD+とちぐはぐな性能で、プレイヤーの需要と一致せず、ほとんど使われることはなかった。

新機種大量支給(ver1.5直後)

ver1.5稼動開始と同時に、ケーファー42、44、E.D.G.-α、βが支給開始。予想を超える大量支給に多くのボーダーが狂喜乱舞した。
ケーファーは高い装甲を持ちながら中量級よりの性能を持つ。42はHGⅣ型と同等の使いやすさながら入手が容易であったため、普段重量級を敬遠していながらもこの気に試乗するものが増えた。44胴はSPとブースト、腕は反動と持ち替えとリロードが全てC以上でまとまった欲張り仕様で、ツェーブラ41頭と組み合わせた高性能戦闘向け中重量アセン「ツェーファー」もブームになった。
E.D.G.も見た目に違わず尖った性能で話題を呼んだ。装甲E+な割に重量は中量級、と一見使いにくそうなものの、射撃補正、リロード、SP供給などで今までにない高性能を打ち出し、ターゲットである狙撃兵装のみならず広く使われることとなった。
そんな4月のある日、BB.net上で突然イベントバトル「最新装備合同演習」が更新される。そこには当時噂のみの存在だったエンフォーサーⅢ型腕の姿があった…。数時間後突如としてこの告知は削除されたが、その高性能ぶりが
話題となり、それまでイマイチだったエンフォーサーシリーズの汚名返上が期待された。

奇襲賞ショック

ver1.5開始からおよそ1ヶ月を経て、いよいよケーファー、E.D.G.、エンフォーサーの最終機体が登場。
ケーファー45は、44のバランス志向から一転、ヘヴィガードシリーズに近い方向へと発展。特に反動吸収はついにA+&セットボーナスを実現。GAXエレファントを使いこなすためにフルケーファーを使うものも増えた。しかし重量級屈指の射撃補正やダッシュなど、使いやすさの追求も余年がなく、概ね好評であった。

腕の高性能が話題になっていたエンフォーサーIII型は、頭、脚も予想を超えた性能であった。特に脚は中量級最大クラスの重量耐性を保ちながらダッシュがBにまで大きく上昇。対して歩行はE+と最低クラスであったが、AC剣移動、屈伸キャンセル、ステップキャンセル等の普及により、当時歩行はほとんど死にステータスと化したこともあり、兵装を選ばず高い機動力を得られる最終装備として愛用されるようになった。

E.D.G.-δは相変わらずの紙装甲である代わりに、エンフォーサーIII型をも超える超高性能機体として君臨した。頭と腕は装甲を捨てた分その他の能力が全てハイレベルにまとまっている。胴はツェーブラ41を超えるSP供給A+でニッチながら需要をつかんだ。最も特筆すべきなのがシュライクⅤ型に継ぐダッシュAを実現した脚である。重量耐性も中量級としては多いとは言えないものの、シュライクと比べればその差は歴然で、軽量化のためにあきらめられていたSWティアダウナー等の強力な武器を積んだり、今まででは考えられなかったダッシュAで動く「軽量蛇」も実現した。

しかし、この誰もが夢見るエンフォーサーIII型とE.D.G.δがともに要求したのが、奇襲賞であった。奇襲はマップによって取りやすさに大きな差がある上、プレイスタイルにも大きく左右されるためベテランプレーヤーであっても十分に持っていたものは少なく、しかも既に広域センサーが普及していた当時にあっては獲得は困難を極めた。E.D.G.-δの10個はおろかエンフォーサーIII型の5個すら持っていないプレーヤーも多く、スレは阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。最新機体の高性能ゆえに、この奇襲ショックは次なるパーツの支給まで長く続くこととなった。

待ち望まれていた者たちの登場


7/20、それまでもムービーで登場し、「響鬼頭」の通称で相当前から存在が知られていた、新たな軽量カテゴリ機体「ヤクシャ」の参入が決定し、E.D.G.、シュライクの市場は大きく変貌した。
特に、脚部は勲章不要の初期型のヤクシャですでにダッシュAを備えており、しかもフルセットボーナスがダッシュ強化であった。
結果、シュライクのV型以外の脚部はヤクシャによって駆逐されることとなり、シュライクV型脚部も、その優位を保つためには重量超過出来なくなった。
また、重量耐性はD(4550)とクーガー級を備えており、同じくダッシュAであるE.D.G.-δと比べ僅か重量超過60のマイナスで、奇襲賞を満たせないボーダーの多くがダッシュA持ちの軽量脚部を得るに至った。
他の部位の性能はエンフォーサーやシュライクに準じたバランス型であり、その信頼性と新たなバランスにより、大ブームとは言わないもののちらほら見かけるようになった。

7月24日、雑誌の早売りにより、新たなプラキット「クーガーS型」が発売される事が判明。キャプチャ画像によれば、おそらく配信されることが予想されたが、ヘヴィガードII型のようにプラモと設定だけの機体だとか、本職でない模型雑誌の記事をイマイチ信用しない向きも少なからずあった。
翌25日、ワンフェスにてキットとしてのクーガーS型が正式発表。牛マンもつぶやきで触れるが、わざわざプラモの話であることを断っていた。
そして、誰もが予想しなかったタイミングで、クーガーS型の支給が開始されたのは同月26日。同時にそれまで隠されていたイベントアセンがフルクーガーS型であることも判明。
思えばクーガーの新型を要望する声は古くから存在し、大分前から牛マンもそのことに触れていた。そしてつぶやきにおける謎のカウントダウン、あくまでプラキットであるという断り、イベントアセンを非公開にするといった徹底的な情報統制によって、ボーダーブレイク史上最大のサプライズに成功した。

そしてその能力も、市場の期待に十二分に答える高性能機であり、ツェーブラ41登場以降旧型機の烙印を押されていたクーガーが、高らかに復権を宣言したといえよう。脚部は重量耐性C(5150)にしてダッシュBを備えることから、セットボーナスの重量耐性増加を活かすためにこちらに移るものも多くいた。
腕もエンフォーサーIII型と同様に重量バランスを見直すことで高い反動吸収を得、胴はハイバランスで有名なケーファー44の装甲をわずか1ランク下げながら重量を100も低下させた。
胴、脚で近い性能を持ち人気の高かったエンフォーサーⅢ型が奇襲賞を要したのに対し、クーガーS型は戦闘勝利賞であり、プレイスタイルに左右されないこともボーダーに歓迎された。

エアバースト、始動。しかし・・・(ver2.0~12月)

ボーダーブレイク稼動開始からおよそ1年、メジャーバージョンアップにより「ボーダーブレイク エアバースト ver2.0」がスタート。
誘導兵器やチャージ式兵器といった新感覚操作を含む装備の大量追加、兵装や機体構成に関係なく敵ベースへ乗り込めるワフトローダーの実装、CP査定の大幅な易化など、ゲーム性は大きな変化を遂げた。
まず、エアバーストにおける主役機と位置付けられたセイバーシリーズのうちI型、I型Rが投入された。実装前からメディアへ盛んに露出しており、大いに話題をさらった新軽量型機体であるが、実装により判明した性能は実に微妙なものであった。
索敵とロックオンを高次元で両立したものの、肝心の射撃補正が並み以下の頭部。ヤクシャ胴から、軽量型の生命線とも言えるステップ回数1回分のブースト削減を受けた胴。
標準型のクーガーS型、エンフォーサーIII型とダッシュ性能が変わらず、積載力と装甲が圧倒的に低い脚。反動吸収AのI型R腕が一部の軽量重火力ユーザーの需要を満たしただけで、およそ主役機とは思えない使用率の低さに終わった。
個々の性能は決して悪くはない。しかしヤクシャシリーズの完成度があまりに高すぎたため、魅力が霞んでしまったというべきか。軽量型のプレイヤー達は、相変わらずヤクシャベースの機体を使いつづけた。

続いて投入されたディスカス。こちらもオープニングムービーに登場し、事前に注目を集めていた。円の意匠を多く含んだ中重量型をイメージさせるシルエット、また装甲をパージするという情報から、耐久力と機動性について予測合戦の盛り上がりを見せた。
果たして実装された装甲装着型プロト、装甲パージ型ダートは、これまた奇妙な方向性を示した。
クーガーS型やI型を再調整したような胴と腕は、バランス重視のプレイヤーには福音のはずであったが、それならばクーガーS型でいいや、との声も。
脚部はダッシュの低さにしては積載力が心もとなく、重量型の速力向上には不向き。むしろプロト脚がツェーブラ38脚の完全上位互換とわかり、葬儀が執り行われたりした。
最も着目されたのは頭部であろう。CS被害を最小限に留める、頭部装甲の重要性が認識されつつある時期。装甲Bと射撃補正C+を兼ね備えたプロト頭は撃ち合いを好むプレイヤーに採用された。ダート頭も重量帯からすると隙間性能といえる。
重量型を扱うのは重火力乗りや生存重視支援が主。ディスカスは重火力が重火力であるために必要な反動吸収力と積載力に欠ける面があった。支援兵装ならマイルドなパラメーター設定は歓迎するところであるが、ちょっと装甲が足りないかもしれない。
セイバーと比べれば多少採用例は多いようであったが、戦場がディスカス一色となることはなく、重量型のプレイヤー達は相変わらずガチムチやフルケーファーなど思い思いの機体で戦場へ赴いた。

カスタマイズの円熟、兵装内の分化(ver.2.1〜2011/4)

12月以後、粛々とディスカス、セイバー、ヤクシャの第三段階が公開されてゆくこととなった。

1月に先立って発表されたセイバーII型。
性能バランスが高いレベルで取れている腕部、ヤクシャレベルにまでダッシュ性能が向上した脚部と光るものはあったが、
軽量ながら実践性能に富むシュライク、軽量機の必要要件を満たしたヤクシャの壁は厚く、使用率はあまり伸びなかった。

続いて発表されたのはディスカス・ノヴァ。
重量ハイエンドを意識した構築ながら、装甲をセパレートして豊富な機能性を持ったそれは重火力ユーザーに受け入れられた。
さすがに「フルセットにするには上半身パーツが重すぎる」ということで目玉のフルセット構築は目立たなかったが、
索敵以外の3点を延ばした頭部、装甲とSP供給の両立をした胴体、ブーストと重量耐性の両立をした脚部と、
今までにない遊び、戦法が可能となるため、キメラ構築で見られるようになった。

2月、初頭のイベントバトルで発表され、その次の週に支給されたヤクシャ・弐の登場である。
いわいるE.D.Gにおけるδのような進化を遂げた新型軽量級はツェーブラ41を軽くした代わりに装甲大幅減といった頭部、
シュライクV型とクーガーS型を足して2で割ったような胴体、セイバーI型Rに便乗した腕部と、
他の登場済みパーツに近いもので、軽量機のメインターゲットである強襲兵装の必要要件を過不足なく満たすものではなく、登場当初はあまり注目されなかった。
……が、脚部のダッシュ性能A+(セットボーナスで更に向上)により軽量級ハイエンドをシュライクV型から完全に奪い去った。
また、軽量ながら適度に多くの兵装に適正を示す装備はそのビジュアルの良さもあってユーザーを増やすこととなった。

……とはいうものの、重量級、中量級のハイエンドは「ヘヴィガードIV、ケーファー45」「エンフォーサーIII、クーガーS」の脚部をベースとするという基本は変わらず、大きな変化がなかったというべきだろう。

機体が汎用化するに応じ、複数の兵装を兼業することが可能になったことから、様々な装備の研究が進み、兵装が多様化した。
特に機体以上に、兵装を見ることでそのボーダーの脅威とするところが分かるというのも印象的な出来事であろう。
また、「アームパイク」系列により、全兵装が格闘装備を備え、各々の持ち味を活かした構成が可能となっているのも特徴。
これは4月に取り行われた「がんばろう日本」キャンペーンによる大量支給によるところも多い。

安定期-ホバー脚部登場-(4月~ver.2.5〜2012/2)

4月、従来の機体とは大きくかけ離れた『ホバータイプ脚部』を持つ「ネレイド」が実装された。
空中戦が可能な脚部として注目が集まったものの、ダッシュにおける緩急を出せる速度・燃費の2点で二足型に劣り、
それらのハンデは改善された今も残っており、一部の熱心なユーザー以外は二足型に戻ることとなった。
その他のパーツもエンフォーサーの互換機である頭部、装甲がそこそこでエリア移動も早いが他が微妙な胴体、武器変更速度重視だが他が(ryな腕部であり、
45胴や45改胴などを除き人気パーツとして表立つことはなく、ネレイド46に至っては必要勲章の面倒さと相まって、脚部以外2.5時代使用率最下位を突き進むこととなる。

6月、バージョンが2.5に推移し、その先達として『迅牙』が登場した。
クーガー並みの装甲と最高クラスのロックオン可能距離を両立させた迅牙・甲頭部、中量屈指の良バランスである甲腕部、
エンフォーサーIIIとヤクシャを足して2で割った性能でかゆいところに手が届く甲脚部など、
丁寧に中量機ユーザーが求める性能を手堅く押さえた機体パーツが揃い、主流とはいえないもののそれなりの使用率を獲得した。

9月、バージョン2.5第二の機体『ロージー』シリーズが実装された。
ヘヴィガードを凌ぐ装甲を持つホバー脚型重量機であり、各種性能はヘヴィガードやケーファーにない部分をうまく補い合うようなもので、
重量型に寄った中量以上の重い機体を使うユーザーが各種パーツをキメラ用の素材として扱うようになる等、重量機の中においてそれなりの地位を確保した。
問題の鈍足なホバー脚部であるが、ネレイドよりは高い支持をされていたが、やはり使用率は伸びず、雌伏の時をしばらく過ごすこととなる。

10月、迅牙の第三段階、迅牙・真が実装。
ツェーブラ41を狙撃方向に特化させた頭部、ツェーブラ41の挙動を大幅に改善させたような性能の腕部、
ダッシュ性能が同じツェーブラ41は当然、ディスカス・ノヴァより積載量が高い脚部とそれなりに注目された。

11月、ロージーの第三段階、ロージーLMが実装。
当時はバリア全盛期だったこともあり、SP供給率以外が高いバランスを保っている胴体が注目される。
また、腕部も装甲に対して挙動が軽く、重量アセンの幅を広めた。

2012年1月、軽量ホバー機体『B.U.Z』シリーズが賛否両論ある中リリースされた。
相変わらず脚部は一部の数寄者の注目を浴びただけだったが、
装甲は最低ながら最高の射撃補正と高いロックオン可能距離を持ちEDG系列より100以上軽いγ頭部、
リロード速度と武器変更速度を高いレベルで両立させたβ腕部、EDGβに次ぐリロード速度を持ちEDGβより210も軽いγ腕部など、
後にテンプレに影響を与えるレベルのパーツも登場している。

機体構成では2.5バージョンアップと共に登場したバリアユニットβを主軸としたいわゆる「リア重アセン」を除き、
2.0時代のテンプレアセンが引き続き使われ、それほど目立った変化を見せる事は無かった。

混乱期-アセンブルの分化・個性化-(ver.2.7直後)

2月、バージョンが2.7に推移し、新要素としてチップシステムが導入される。
チップ装備に必要なチップ容量は原則汎用性が高いパーツほど低く設定され、
特に前バージョンのテンプレアセンの代表格であったSS修羅II役弐はチップ容量が4.6とほぼ最低値に設定されるなど、プレイヤーはアセンの見直しを迫られた。
その結果、一時的にではあるものの、いわゆる「量産型」と言われるテンプレアセンを使うプレイヤーが減り、同一の機体構成が見られることは減った。

同時に、新機体『ランドバルク』が実装され、ディスカス・プロト、および同ノヴァに近似した性能ながらチップ容量が0.3高いII型頭部、
比較的軽量な重量胴としてバランスのとれたI型胴体、重量型であることを放棄したかのような性能のII型腕部などが注目された。
その一方、鳴り物入りで登場したはずの脚部は性能自体は及第点であったものの、チップ容量が少なすぎたためか、あまり使われることはなかった。

また、このバージョンになってホバー機全般の挙動の見直しが行われた。
その結果使い勝手の向上は勿論、従来では有り得ないような凸ルートの開拓など、戦場に少なからず大きな影響を及ぼすことになる。

3月、クーガーの第四段階、クーガーNXが支給された。
その性能は、S型のマイナーチェンジながらチップ容量の低さが改善された頭部、アクの強い性能ながらチップ容量が平均以上と高い胴体、
セイバーII型に迫る挙動の良さを持つ腕部、ダッシュB+にして重量耐性Cを備える脚部と、どの部位もクーガーの最新型に相応しい高水準であり、
瞬く間に使用率上位に位置することになった。しかし本当の恐怖はこれからなのであった……。

量産型再び(4月~)

この時期になるとチップシステムに対する理解が進んでいき、アセンにも影響を与えることになる。
例として、移動距離が歩行速度に依存することが判明し、初期迅牙脚部やヤクシャ・改脚部などの再評価につながった『タックルII』
今まで想像だにしなかったアセンを次々と生み出した『重量耐性II』が挙げられる。

4月、ツェーブラの第四段階、ツェーブラ48Cが支給された。
しかしその性能は、ツェーブラであろうとするが故にプレイヤーが求めていた性能とは著しくかけ離れており、
ブースト・SP供給率とも標準以上の胴体、全パラメータがそれなりの脚部はまだ使われていたが、
射撃補正半端なのに索敵特化の頭部、性能が迅牙・真の相互互換なのに重量がなぜか増えている腕部は全くというほど使われなかった。

5月、大量の新チップが支給。中でもアナライズブックなどで存在が確認されており「これはヤバい」と言われた『セットボーナス倍化チップ』が満を持して登場。
実質的にフルセットアセンの価値が増大したことにより、メタアセンは大きく変貌を遂げることとなる。
特にフルロージーはダメージを約4割カットするという驚異の装甲を獲得したことによりロージーLM脚部は使用者が大きく増加。
ホバー脚部屈指の高使用率を獲得した。その一方、似たような恩恵を受けたフルHGは微増にとどまり、フルロージーの後塵を拝すこととなる。
他にも驚異のエリア移動2秒を実現したフルセイバー、再び最速の座に返り咲いたフルヤクシャなどが大きな話題となった。
その中でもひときわ大きな恩恵を受けたのはフルクーガーであった。平均以上の装甲を保ちながら超過なしでダッシュBを維持する重火力を実現するなど
以前の環境では考えられないようなスペックを獲得し、中量キメラアセンの多くを駆逐するに至った。

AE社の逆襲(6月~)

6月から8月にかけてAE社の新型機が次々とリリースされた。
その先駆けとして6月にランドバルクの第三段階、ランドバルクIV型が支給された。
特に注目されたのはチップ容量は少ないものの、ダッシュ速度・積載量両方でケーファー45を超えているという破格の性能を持った脚部であり、重量キメラを作る際の筆頭脚部となった。
また、胴体もブースト・SP供給率は控えめではあるが装甲B+を持ちながらエリア移動4秒、
チップ容量も2.3と装甲B以上ではトップタイといった性能でそれなりに使われた。

7月にへヴィガードの第4段階、へヴィガードG型が支給された。
装甲A+ながら射撃補正が大きく改善した頭部、同じく装甲A+ながら装甲B以上のSP供給重視パーツの中では最高のチップ容量を持つ胴体、
高い反動吸収を持ちながらリロード速度は標準を維持した腕部、ダッシュ速度・積載双方でIII型を上回る脚部と
いずれも重量機体乗りの需要を満たしたパーツであり、HGの復権に大きく貢献した。

その翌日、シュライクの第4段階、シュライクW型が支給された。
装甲が従来よりもわずかながら上がった頭部、単独エリア移動2.5秒を実現した胴体、歩行Sの脚部とV型には及ばないもののそれなりに使用された。
その中でも腕部はEDGβに次ぐリロード速度を持ちながら武器変更速度も標準以上で、チップ容量も軽量級では破格の1.0と
至れり尽くせりな性能で、II型を追い抜くどころかクーガーNXとトップ争いをするほどに多数のボーダーに使用された。

8月、AE社製のホバー機『フォーミュラ』三種が支給された。
頭胴腕の機体性能はいずれもニッチな需要を満たす程度のものでしかなかったが、B.U.Z.と比べて装甲が若干高いため軽量ホバー乗りに歓迎された。
特に注目されたのは脚部性能である。重量耐性の向上を実現しつつホバー界初となるダッシュA+を実現し、
そのダッシュがセットボーナスにより更に速くなるという、流石はAE社の機体だと言えるような特化性能を持っていた。
その暴力的な速度は「特化アセンで初期ACを使用するとヘヴィマインVを直に踏んでも爆風を置いてくる」という凄まじいものだった。
主にフルセットで使用されていたが、ホバー機での歩行速度の低下・ブースト容量の低さは懸念事項であり、市場を駆逐するまでには至らなかった。

また話が前後するが、7月後期に第4期・新チップが支給された。
特筆すべきは『被索敵警告』『クイックステップ』、そして『高速充填II』の三種であろう。
被索敵警告とクイックステップはどちらも以前のBB.TVで存在が確認されており、注目度は非常に高かった。
しかし実際の性能が周知されて研究が進むと、性能は決して悪くないがコストが非常に重いチップという評価に留まった。
被索敵警告は一部の凸屋に、クイックステップは一部のホバー乗りに使用された。
だが高速充填IIはハイリスク・ハイリターンを体現するチップであり、多くのチャージ武器を復権させた。
中でも「チャージカノンC」との組み合わせは非常に多く、様々な武器の再評価に繋がったといえる。

ユニオン始動、そして(仮題)(ver3.0)

(ポイントの整理のみ)
  • 頭部の索敵性能が敵機発見報告速度に影響するようになる
  • 一部機体パーツでチップ容量が微増
  • いくつかの武器・パーツの勲章条件撤廃&緩和、ユニオンレベルによる代理条件
  • 無償支給武器パーツの登場
  • 「ユニオンバトル」の登場、専用アセン・専用の武器が必要になる
  • 重量耐性チップの弱体化
  • その他、被索敵警告チップ、電磁加速砲系統を代表とする細かいバランス調整
  • 雷花登場、クーガーNXとヤクシャ弐の中間の性能である燕脚が広く使われる。その他の部位も使用率が著しく低いパーツがないという良機体
  • ケーファーの第四段階、ケーファー52登場。装甲以外ヘヴィガードG型のほぼ上位互換の胴体、装甲・反動吸収・武器変更速度を鼎立させた腕部などが重量級乗りを中心に使われる
  • ネレイドの第四段階、ネレイドRT登場。相変わらず面倒な購入条件、そしてどの部位も微妙な能力値だったため某四八以上に使われず
  • エンフォーサーの第四段階、エンフォーサーX登場。全能力で高いバランスの取れている頭部、クーガーNXとランドバルクIV型の中間の性能である脚部が広く使われる
  • ヤーデ登場、装甲の割に重量が軽いという特徴を持ち、54胴を初めとして頭部、胴体がプレイヤーに多く採用された一方、脚部はダッシュ・重量耐性が優れているとは言えず、フルセットとしてはあまり使われず

アウドシャウラと要請兵器(仮)(ver3.5)

  • ver3.5の目玉、要請兵器登場で爆撃の嵐に巻き込まれることに。
  • ロージーのフルセットボーナス(装甲+5%)が+3%に弱体化。
  • チェーンソーやチャクラムが登場するも、主要武器のシェアを揺れ動かすことは今のところなかった。
  • 迅牙の第四段階目・飛天と、ロージーの第四段階目であるEVEが登場。しかし、飛天は甲のマイナーチェンジであり、脚が真の強化でありながらほとんど円XとランドバルクIVの合間の性能、EVEも装甲全振りでそれ以外が低下(重量もとても重い)といったステータスであったため、以前からフルセットで愛用してる人たちの新たなる選択肢程度に落ち着いた。ちなみに、飛天はエンブレムがたくさん貼れるので、見た目的に話題がある。

まとめ

稼動当初と比べ、Ver.3.5現在では高性能な機種が増加し、アセンの幅も大きく広がった。特に脚部の重量耐性とダッシュは大きく上昇し、それに伴い高い装甲を積むこともある程度可能となった。結果、テンプレアセンは減ったものの、脚部の選択肢はあまり広がっていないともいえるだろう。
しかし、悲しいことに機種の増加は死にパーツを生む事にもなった。支給開始時は憧れのパーツであったツェーブラ41脚部も、エンフォーサーIII型・クーガーS型・ヤクシャ系統、そしてディスカス・ノヴァらの登場によって、繋ぎ以上の意味は殆ど無くなってしまった。
その最中、プレイヤーの各能力への再評価も進んでいる。ロックや歩行はこれまで比較的過小評価であったが、各種ムックや検証が進んだ結果、重要性が改めて認知され始めている。同様に、過剰なまでの射撃補正信仰も一時に比べると収まった。

エアバースト新登場のマップでは、複雑性が大幅に増したこと、またワフトローダーという新たな勝敗要素の追加で戦況の変化や勝敗の行方が読みづらくなった。
そのため、同じマップでもバージョンによって、プラントを無視した凸が重要であったり、重火力でワフトローダーを止めることがもっと重要であったりと、味付けがかなり異なる。
「MAPによって機体を組み替える」ことの重要性が、高まっており、複数のパーツを集め、機体を乗り換えるという性質が完成しているという証拠であるだろう。
全体的にコア凸がしやすくなり、凸が通りさえすればよいという構成、それに対抗する、凸を迎撃しつつ戦線も上げられる高汎用性の構成がますます広まりを見せている。
結果、上位クラスの戦場は軽量型と標準型がほとんどを占めるようになっている。そして、残念ながら、新しいパーツが大きく話題になることはなくなってきた。

また、ユニオン稼動開始辺りに行なわれた、CP査定の大幅なゆとり化により、勝ち負けを考えずなんとなく参加してきたライトユーザーがクラスを急上昇。
各種技術や勝利への執念が高次元でぶつかり合う、ギリギリの戦いを制しようとするヘビーユーザーの戦場に入り込んできている。
マッチングと陣営配置が勝敗を決するといわれ、勝利へのセオリーと呼べるものは崩れつつある。
それでも、そのような環境のなかプレイヤーが求めているのは、19人が作る試合の流れをたった一人でもねじ曲げられるような超性能の機体である。